JP2005313207A - フェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法 - Google Patents

フェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法 Download PDF

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JP2005313207A JP2004135178A JP2004135178A JP2005313207A JP 2005313207 A JP2005313207 A JP 2005313207A JP 2004135178 A JP2004135178 A JP 2004135178A JP 2004135178 A JP2004135178 A JP 2004135178A JP 2005313207 A JP2005313207 A JP 2005313207A
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Abstract

【課題】
被圧延材がフェライト系ステンレス鋼材であっても、それを直径が4.0〜5.0mmの細線にまですることができる連続圧延方法を提供する。
【解決手段】
所要温度に加熱したフェライト系ステンレス鋼材を、隣接する圧延機間で圧延ロールの軸心を90度の角度で偏位させた2台の圧延機を1対とする複数対の圧延機を用いて連続圧延する方法において、出側の1対又は2対以上の圧延機における各対の圧延機毎での圧延ロールの軸心間距離を80〜130mm、また減面率を10〜29%、更に仕上速度を40〜100m/秒の範囲に設定してガイドレスで連続圧延し、直径が4.0〜5.0mmの細線を得るようにした。
【選択図】 なし

Description

本発明はフェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法に関する。所要温度に加熱した被圧延材を、粗列、中間列及び仕上列に大別した一連の圧延機列を用いて連続圧延し、所望径の細線とすることが行なわれている。被圧延材の連続圧延には各種の方法があるが、その一つとして、オーバル孔の圧延ロールを備える圧延機とこの圧延ロールから軸心を90度の角度で偏位させた丸孔の圧延ロールを備える圧延機とを1対とする複数対の圧延機を用いて連続圧延する方法がある。本発明はかかる連続圧延方法に関し、なかでもフェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法に関する。
従来、前記のような連続圧延方法として、なかでも圧延機間で被圧延材を保持するためのガイド部材を設けることなくすなわちガイドレスで連続圧延する方法として、1対の圧延機における圧延ロールの軸心間距離とロール直径との関係に着目した方法(例えば特許文献1参照)、1対の圧延機における圧延ロールの軸心間距離と減面率と出側の細線の直径との関係に着目した方法(例えば特許文献2参照)等が知られている。これら従来の連続圧延方法でも、被圧延材がオーステナイト系ステンレス鋼材やマルテンサイト系ステンレス鋼材である場合には、直径が4.0〜5.0mmの細線とすることができる。しかし、これら従来の連続圧延方法では、被圧延材がフェライト系ステンレス鋼材である場合、熱間強度が低く、圧延機間で所謂倒れ(タオレ)が生じ易いため、直径が5.5mm前後の線材とするのが限界であり、直径が4.0〜5.0mmの細線とすることができない。被圧延材がフェライト系ステンレス鋼材である場合の実情は、連続圧延方法により直径が5.5mm前後の線材とした後、別工程の中間伸線や仕上伸線に供して、直径が4.0〜5.0mmの細線としている。これでは、それだけ余分な手間と費用がかかる。
特開平7−60301号公報 特開2002−137002号公報
本発明が解決しようとする課題は、被圧延材がフェライト系ステンレス鋼材であっても、それを直径が4.0〜5.0mmの細線にまですることができる連続圧延方法を提供する処にある。
前記の課題を解決する本発明は、所要温度に加熱したフェライト系ステンレス鋼材を、隣接する圧延機間で圧延ロールの軸心を90度の角度で偏位させた2台の圧延機を1対とする複数対の圧延機を用いて連続圧延する方法において、出側の1対又は2対以上の圧延機における各対の圧延機毎での圧延ロールの軸心間距離を80〜130mm、また減面率を10〜29%、更に仕上速度を40〜100m/秒の範囲に設定してガイドレスで連続圧延し、直径が4.0〜5.0mmの細線とすることを特徴とするフェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法に係る。
本発明に係るフェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法(以下単に本発明の方法という)でも、所要温度に加熱した被圧延材を、隣接する圧延機間で圧延ロールの軸心を90度の角度で偏位させた2台の圧延機すなわちオーバル孔の圧延ロールを備える圧延機と丸孔の圧延ロールを備える圧延機とを1対とする複数対の圧延機を用いて連続圧延する。
本発明の方法では、被圧延材としてSUS430やSUS430F等のフェライト系ステンレス鋼材を用いる。フェライト系ステンレス鋼材は、オーステナイト系ステンレス鋼材やマルテンサイト系ステンレス鋼材に比べて、熱間強度が低いが、本発明の方法によると、かかるフェライト系ステンレス鋼材であっても、圧延機間で所謂倒れ(タオレ)を生じることなく、直径が4.0〜5.0mmの細線にまで連続圧延することができる。
本発明の方法では、所要温度に加熱したフェライト系ステンレス鋼材を連続圧延して、直径が4.0〜5.0mm、好ましくは4.0〜4.5mmの細線とするが、このとき、出側の1対又は2対以上の圧延機、好ましくは出側の1対又は2対の圧延機、より好ましくは出側の2対の圧延機における各対の圧延機毎での圧延ロールの軸心間距離及び減面率並びに仕上速度に着目し、該軸心間距離を80〜130mm、好ましくは90〜120mm、また減面率を10〜29%、好ましくは15〜25%、更に仕上速度すなわち製品に相当する細線の仕上速度を40〜100m/秒、好ましくは60〜80m/秒に設定してガイドレスで連続圧延する。例えば、所要温度に加熱したフェライト系ステンレス鋼材を、粗列、中間列及び前段の仕上列の圧延機列により連続圧延し、この段階にて得られた直径が5.5mm前後の線材を引き続き後段の仕上列の圧延機列によりガイドレスで連続圧延する場合、後段の仕上列に相当するところの出側の1対又は2対以上の圧延機について、各対の圧延機毎で圧延ロールの軸心間距離及び減面率並びに仕上速度を前記の数値範囲に設定すると、直径が4.0〜5.0mmのフェライト系ステンレス鋼細線を安定して得ることができる。所要温度に加熱したフェライト系ステンレス鋼材を連続圧延する場合、出側の1対又は2対以上の圧延機における各対の圧延機毎での圧延ロールの軸心間距離及び減面率並びに仕上速度のうちでいずれか一つでも前記の数値範囲を外れると、ガイドレスで連続圧延しても、直径が4.0〜5.0mmのフェライト系ステンレス鋼細線を安定して得るのが難しい。
本発明の方法によると、被圧延材がフェライト系ステンレス鋼材であっても、それを直径が4.0〜5.0mmの細線にまで連続圧延することができる。
実施例1
1200℃に加熱したSUS430のフェライト系ステンレス鋼材を、隣接する圧延機間でオーバル孔の圧延ロールと丸孔の圧延ロールとの軸心を90度の角度で偏位させた2台の圧延機を1対とする複数対の圧延機を用い、粗列、中間列及び前段の仕上列に相当する圧延機列で直径が5.50mmの線材に連続圧延し、引き続きこの線材を、後段の仕上列に相当する出側の1対の圧延機で次の条件下にガイドレスで連続圧延して、直径が4.95mmのフェライト系ステンレス鋼細線を得た。ガイドレスで連続圧延するとき、線材の破断や変形更には圧延機間における線材の所謂倒れ(タオレ)はなく、所望通りにフェライト系ステンレス鋼細線を安定して得ることができた。
出側の1対の圧延機における条件:圧延ロールの軸心間距離が130mm、入側の線材の直径が5.50mm、出側の線材の直径が4.95mm、したがって減面率が19.0%、仕上速度が70m/秒。
実施例2〜4及び比較例1
実施例1と同様にして、実施例2〜4及び比較例1の連続圧延を行なった。実施例2〜4では、実施例1と同様に、ガイドレスで連続圧延するとき、線材の破断や変形更には圧延機間における所謂倒れ(タオレ)はなく、所望通りにフェライト系ステンレス鋼細線を安定して得ることができたが、比較例1では線材に変形を生じた。
実施例5
1200℃に加熱したSUS430のフェライト系ステンレス鋼材を、隣接する圧延機間でオーバル孔の圧延ロールと丸孔の圧延ロールとの軸心を90度の角度で偏位させた2台の圧延機を1対とする複数対の圧延機を用い、粗列、中間列及び前段の仕上列に相当する圧延機列で直径が5.50mmの線材に連続圧延し、引き続きこの線材を、後段の仕上列に相当する出側の2対の圧延機で次の条件下にガイドレスで連続圧延して、直径が4.50mmのフェライト系ステンレス鋼細線を得た。ガイドレスで連続圧延する間を通じて、線材の破断や変形更には圧延機間における線材の所謂倒れ(タオレ)はなく、所望通りにフェライト系ステンレス鋼細線を安定して得ることができた。
出側の上流側1対の圧延機における条件:圧延ロールの軸心間距離が130mm、入側の線材の直径が5.50mm、出側の線材の直径が4.95mm、したがって減面率が19.0%(仕上速度は70m/秒)。
出側の下流側1対の圧延機における条件:圧延ロールの軸心間距離が130mm、入側の線材の直径が4.95mm、出側の線材(製品に相当する細線)の直径が4.50mm、したがって減面率が17.3%、仕上速度が70m/秒。
実施例6〜8及び比較例2
実施例5と同様にして、実施例6〜8及び比較例2の連続圧延を行なった。実施例6〜8では、実施例5と同様に、ガイドレスで連続圧延する間を通じて、線材の破断や変形更には圧延機間における所謂倒れ(タオレ)はなく、所望通りにフェライト系ステンレス鋼細線を安定して得ることができたが、比較例2では圧延機間における所謂倒れ(タオレ)を生じた。
以上の各例における後段の仕上列に相当する出側の1対又は2対の圧延機における各対の圧延機毎での条件及び評価を表1にまとめて示した。
Figure 2005313207
表1において、
軸心間距離:各対の圧延機毎で、オーバル孔の圧延ロールと丸孔の圧延ロールとの軸心間距離
入側直径:各対の圧延機毎で、入側の線材の直径
出側直径:各対の圧延機毎で、出側の線材の直径
減面率:各対の圧延機毎での減面率
仕上速度:製品に相当する線材(細線)の抽出速度

Claims (3)

  1. 所要温度に加熱したフェライト系ステンレス鋼材を、隣接する圧延機間で圧延ロールの軸心を90度の角度で偏位させた2台の圧延機を1対とする複数対の圧延機を用いて連続圧延する方法において、出側の1対又は2対以上の圧延機における各対の圧延機毎での圧延ロールの軸心間距離を80〜130mm、また減面率を10〜29%、更に仕上速度を40〜100m/秒の範囲に設定してガイドレスで連続圧延し、直径が4.0〜5.0mmの細線とすることを特徴とするフェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法。
  2. 出側の2対の圧延機における各対毎での圧延ロールの軸心間距離を80〜130mm、減面率を10〜29%、更に仕上速度を40〜100m/秒の範囲に設定する請求項1記載のフェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法。
  3. 直径が4.0〜4.5mmの細線とする請求項2記載のフェライト系ステンレス鋼細線の連続圧延方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020196595A1 (ja) 2019-03-27 2020-10-01 日鉄ステンレス株式会社 棒状鋼材

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