JP2005312763A - 穿刺針カートリッジ、穿刺器具、先端ユニットおよびアダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成であって、十分な安全性を備えた穿刺針カートリッジおよび穿刺器具を提供する。
【解決手段】 カートリッジ10は、安全ランセット11とアタッチメント14とを備えている。安全ランセット11は、先端カバー12、ランセット13を備えている。先端カバー12の内部には、ランセット13の発射方向に移動が禁止された状態でランセット13を保持する保持部12dが形成されている。さらに、アタッチメント14の内部には、安全ランセット11がアタッチメント14に対して取り付けられると、保持部12dを外側に押し広げる拡張部14bが形成されている。
【選択図】 図12

Description

本発明は、指先等に穿刺針を刺して血糖値等の測定に使用する血液等を採取する際に用いられる穿刺針カートリッジおよび穿刺器具並びに穿刺器具を構成する先端ユニット、アダプタに関する。
近年、糖尿病患者の増加に伴って、糖尿病患者自身が自宅等において自ら血糖値の測定を行って、血糖値の変動を自己管理するケースが増加している。このような状況に鑑みて、血糖値を測定するための血液を採取する際に、容易に指先等に傷を負わせて測定に必要な血液を採取することが可能な穿刺針を備えたランセットデバイス(穿刺器具)が提供されている。
ランセットデバイスは、先端部分に穿刺針を搭載しており、先端部分を指先等にあてた状態でばね等の力を利用して穿刺針を発射させ、先端部から0.数mm〜2.0mm程度穿刺針を突出させる。これにより、指先等を切開して傷口から流出する血液を採取して、採取した血液を血糖値計のセンサ部分等に滴下することで、血糖値を測定することができる。
このようなランセットデバイスは、上述のように、患者の指先等に傷口をつくるための穿刺針を備えているため、特に、視力が低下したお年寄り等が、使用後等において穿刺針の取り扱いを誤って怪我をするおそれがあった。
このため、必要なとき以外は本体部分から穿刺針を露出させない構造を採用した、いわゆる安全ランセットデバイスが提案されてきている(特許文献1参照)。
例えば、特許文献1には、穿刺針を含む先端部分を使い捨て部分とし、この使い捨て部分が使用前は本体側に強固に固定されたランセットデバイスが開示されている。使用時には、所定の部位を破断させて使い捨て部分と本体とを分離自在の状態で支持する。そして、使用後に穿刺針を含む使い捨て部分を本体から分離させて廃棄する。これにより、使用前における穿刺針による怪我の発生を防止するとともに、使用後には穿刺針を含む使い捨て部分ごと廃棄することで、安全性を保持している。
特許2598229号公報(平成9年1月9日登録)
しかしながら、上記従来のランセットデバイスでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、特許文献1に開示されたランセットデバイスでは、使用前の安全性は確保されているものの、使用時に穿刺針をランセットデバイスの本体内部でフリーな状態にすると、その後再び穿刺針を保持する手段を有していない。このため、使用後には穿刺針を保持することができず、血液が付着した穿刺針が突出するおそれがある。
また、使用後に穿刺針を含む使い捨て部分を廃棄する際には、穿刺針等の使い捨て部分の構成がばらばらに分離されて廃棄されることになる。このため、廃棄時には穿刺針の保持が解除されて血液の付着した穿刺針が露出してしまう。
以上のように、特許文献1に開示されたランセットデバイスでは、使用後の安全性が十分に確保されているとは言い難い。
本発明の課題は、簡易な構成であって、十分な安全性を備えた穿刺針カートリッジおよび穿刺器具並びに穿刺器具を構成する先端ユニット、アダプタを提供することにある。
請求項1に記載の穿刺針カートリッジは、穿刺針を発射するための付勢部を備えた本体部に取り付けられて、本体部とともに穿刺器具を構成する穿刺針カートリッジであって、先端ユニットと、アダプタとを備えている。先端ユニットは、穿刺針とケーシングとを有している。ケーシングには、穿刺針の先端を突出させる開口と、穿刺針を内部に収容した状態で穿刺方向に移動不能に保持する穿刺針保持部とがそれぞれ形成されている。アダプタは、保持解除部を有しているとともに、一端に先端ユニット、他端に本体部が取り付けられる。保持解除部は、先端ユニットが取り付けられた状態でのみ穿刺針保持部による穿刺針の保持を解除する。
ここでは、アダプタが、先端ユニットがアダプタに取り付けられた状態でしか穿刺針の保持を解除しない保持解除部を備えている。
従来の穿刺器具では、使用者の安全性に考慮して、使用前後における穿刺針の露出を抑えるための各種の機構を備えている。しかしながら、その機構は、使用後に穿刺針の部分を再び保持することができないことに加え、廃棄後に使い捨て部分がばらばらに分離されて穿刺針が露出する等の問題を有している。
そこで、本発明の穿刺針カートリッジでは、使用前後におけるケーシングからの穿刺針の露出を防止するための機構として、穿刺針保持部と保持解除部とを備えている。
これにより、先端ユニットをアダプタに取り付けない限り穿刺針は先端ユニットのケーシング内で保持されるため使用前の安全性を確保できる。一方、使用後には先端ユニットをアダプタから取り外すことで再び穿刺針がケーシング内に保持されるため、使用後の安全性も確保できる。よって、使用後には、この先端ユニット部分だけを取り外して廃棄すれば、アダプタから取り外された状態となるため穿刺針がケーシングから露出することはない。この結果、コイルバネ等の新たな部品を追加することのない簡易な構成により、使用前後において安全性の高い穿刺カートリッジを提供できる。
また、アダプタを従来の穿刺器具本体に適合するように形成することで、穿刺器具本体は従来のものを使用することができる。よって、ユーザに経済的な負担を負わせることなく、より安全性の高い穿刺器具を提供することができる。
請求項2に記載の穿刺針カートリッジは、請求項1に記載の穿刺針カートリッジであって、穿刺針には、穿刺針保持部によって保持される被保持部が形成されており、穿刺針保持部は、穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向外側から被保持部を保持する。
ここでは、穿刺針に形成された被保持部を、穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向外側から保持することで、先端ユニットの内部における穿刺針の穿刺方向における移動を禁止することができる。
請求項3に記載の穿刺針カートリッジは、請求項2に記載の穿刺針カートリッジであって、保持解除部は、先端ユニットがアダプタに取り付けられると、穿刺針保持部を半径方向外側に移動させて、穿刺針保持部による被保持部の保持を解除する。
ここでは、先端ユニットがアダプタに取り付けられると、保持解除部が穿刺針保持部を、穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向外側に押し広げて移動させる。
これにより、先端ユニットをアダプタに取り付けるだけで、先端ユニットにおける穿刺針の保持を解除して穿刺針を発射可能な状態に移行させることができる。また、反対に、先端ユニットをアダプタから取り外すことで、穿刺針保持部を取り付け前の位置に戻して穿刺針を先端ユニットの内部で保持された状態に移行させることができる。よって、使用前後には穿刺針が先端ユニットのケーシング内で保持された状態になるため、使用前後における穿刺針による怪我を防止して、安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項4に記載の穿刺針カートリッジは、請求項2に記載の穿刺針カートリッジであって、保持解除部は、先端ユニットがアダプタに取り付けられた後、軸方向を中心にして穿刺針を所定の方向へ回転させると穿刺針とともに穿刺針保持部に対して回転し、穿刺針保持部を半径方向外側に移動させて穿刺針保持部による被保持部の保持を解除する。
ここでは、穿刺針保持部における穿刺針の保持解除に際して、単に先端ユニットをアダプタに取り付けるだけではなく、取り付け後に穿刺針を所定の方向へ回転させる動作を必要とする。このため、先端ユニットをアダプタに取り付けただけでは穿刺針が発射できないため、使用直前まで安全性を確保できる。また、使用後には穿刺針を上記所定の方向とは反対方向へ回転させることで、穿刺針保持部を穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向内側に移動させて、再び穿刺針が先端ユニット内で保持された状態に移行することができる。よって、使用前後における穿刺針による怪我を防止して、安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項5に記載の穿刺針カートリッジは、請求項1から4のいずれか1項に記載の穿刺針カートリッジであって、ケーシングは一体成形されている。
ここでは、穿刺針を保持する穿刺針保持部や開口が形成されたケーシングが、例えば、射出成形等によって一体成形されている。このため、新たな部品を追加することなく、必要に応じて穿刺針の保持、解除が可能な機構を形成できる。よって、簡易な構成により、より安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項6に記載の穿刺針カートリッジは、請求項1から5のいずれか1項に記載の穿刺針カートリッジであって、アダプタは一体成形されている。
ここでは、穿刺針の保持を解除する保持解除部を含むアダプタを、例えば、射出成形等によって一体成形している。このため、新たな部品を追加することなく、必要に応じて穿刺針の保持、解除が可能な機構を形成できる。よって、簡易な構成により、より安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項7に記載の穿刺針カートリッジは、請求項1から6のいずれか1項に記載の穿刺針カートリッジであって、アダプタは、開口から突出する穿刺針の量を調整する突出量調整機構を備えている。
ここでは、穿刺針を発射させた際における先端ユニットの先端部に形成された開口からの穿刺針の突出量を調整する突出量調整部を備えている。ここで、血液を採取するための適切な穿刺深さは、使用者ごとに異なることが多い。そこで、本発明の穿刺針カートリッジでは、穿刺針の突出量を調整する調整機構を備えているため、使用者ごとに最適な穿刺深さに調整可能であって、安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項8に記載の穿刺針カートリッジは、請求項7に記載の穿刺針カートリッジであって、突出量調整機構は、本体部の付勢部に対する穿刺針の位置を維持した状態で、アダプタを本体部に対して穿刺方向に移動させる。
ここでは、本体部が備えている付勢部に対する穿刺針の位置を維持した状態において、アダプタの先端部を穿刺方向に前後に移動させる。これにより、アダプタと接続された先端ユニットの開口の位置を穿刺方向において移動させることができる。この結果、穿刺針の先端ユニットにおける開口からの突出量を容易に調整することができる。
請求項9に記載の穿刺針カートリッジは、請求項8に記載の穿刺針カートリッジであって、アダプタは、穿刺針の軸方向を中心とする周方向に螺合して本体部に対して回転自在に取り付けられている。
ここでは、本体部に対して螺合して取り付けられているアダプタを穿刺針の軸方向を中心とする周方向に回転させるだけで、容易に穿刺針の突出量を調整することができる。
請求項10に記載の穿刺器具は、先端ユニットと本体部とを備えている。先端ユニットは、穿刺針とケーシングとを有している。ケーシングには、開口と穿刺針保持部とが形成されている。開口は、穿刺針の先端を突出させる。穿刺針保持部は、穿刺針を内部に収容した状態で穿刺方向に移動不能に保持する。本体部は、保持解除部と付勢部とを有している。保持解除部は、先端ユニットが取り付けられた状態でのみ、穿刺針保持部による穿刺針の保持を解除する。付勢部は、保持解除部によって先端ユニットにおける保持が解除された穿刺針を発射させる。
ここでは、穿刺針を保持する穿刺針保持部を有する先端ユニットが取り付けられた状態でしか穿刺針の保持を解除しない保持解除部を備えている。
これにより、先端ユニットを本体部に取り付けない限り穿刺針は先端ユニット内で保持されるため使用前の安全性を確保できる。一方、使用後には先端ユニットを本体部から取り外すことで再び穿刺針が先端ユニット内に保持されるため、使用後の安全性も確保できる。よって、新たな部品を追加することなく簡易な構成により、安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項11に記載の穿刺器具は、請求項10に記載の穿刺器具であって、穿刺針には、穿刺針保持部によって保持される被保持部が形成されている。そして、穿刺針保持部は、穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向外側から被保持部を保持する。
ここでは、穿刺針に形成された被保持部を、穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向外側から保持することで、先端ユニットの内部における穿刺針の穿刺方向における移動を容易に禁止することができる。
請求項12に記載の穿刺器具は、請求項試11に記載の穿刺器具であって、保持解除部は、先端ユニットが本体部に取り付けられると、穿刺針保持部を半径方向外側に移動させて、穿刺針保持部による被保持部の保持を解除する。
ここでは、先端ユニットが本体部に取り付けられると、保持解除部が穿刺針保持部の係合部を穿刺針の周方向に押し広げる。これにより、先端ユニットを本体部に取り付けるだけで、先端ユニットにおいて係合部による穿刺針の係合を解除して穿刺針を発射可能な状態に移行させることができる。また、反対に、先端ユニットを本体部から取り外すことで、容易に穿刺針を先端ユニットの内部で保持された状態に移行させることができる。よって、使用前後における穿刺針による怪我を防止して、安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項13に記載の穿刺器具は、請求項試11に記載の穿刺器具であって、保持解除部は、先端ユニットが本体部に取り付けられた後、軸方向を中心にして穿刺針を所定の方向へ回転させると穿刺針とともに穿刺針保持部に対して回転し、穿刺針保持部を半径方向外側に移動させて穿刺針保持部による被保持部の保持を解除する。
ここでは、穿刺針保持部における穿刺針の保持解除に際して、単に先端ユニットを本体部に取り付けるだけではなく、取り付け後に穿刺針を所定の方向へ回転させる動作を必要とする。このため、先端ユニットを本体部に取り付けただけでは穿刺針が発射できないため、使用直前まで安全性を確保できる。また、使用後には穿刺針を上記所定の方向とは反対方向へ回転させることで、穿刺針保持部を穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向内側に移動させて、再び穿刺針が先端ユニット内で保持された状態に移行することができる。よって、使用前後における穿刺針による怪我を防止して、安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項14に記載の穿刺器具は、請求項試10から13のいずれか1項に記載の穿刺器具であって、ケーシングは一体成形されている。
ここでは、穿刺針を保持する穿刺針保持部や開口が形成されたケーシングが、例えば、射出成形等によって一体成形されている。このため、新たな部品を追加することなく、必要に応じて穿刺針の保持、解除が可能な機構を形成できる。よって、簡易な構成により、より安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項15に記載の穿刺器具は、請求項10から14のいずれか1項に記載の穿刺器具であって、本体部は、開口からの穿刺針の突出量を調整する突出量調整機構をさらに備えている。
ここでは、穿刺針を発射させた際における、先端ユニットの先端部に形成された開口からの穿刺針の突出量を調整する突出量調整部を備えている。ここで、血液を採取するための適切な穿刺深さは、使用者ごとに異なることが多い。そこで、本発明の穿刺器具では、穿刺針の突出量を調整する調整機構を備えているため、使用者ごとに最適な穿刺深さに調整可能であって、安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項16に記載の穿刺器具は、請求項15に記載の穿刺器具であって、本体部は、穿刺針を発射する付勢部を内部に収納した本体ケーシングと、本体ケーシングの先端に取り付けられた調整部とを備えている。そして、突出量調整機構は、本体ケーシングに対する穿刺針の位置を維持した状態で、調整部だけを穿刺方向に移動させる。
ここでは、穿刺針の本体ケーシングに対する位置を維持したままの状態において、本体部の調整部だけを穿刺方向に前後に移動させる。これにより、調整部の移動とともに先端ユニットの開口の位置を穿刺方向において前後に移動させることができる。この結果、穿刺針の先端ユニットにおける開口からの突出量を容易に調整することができる。
請求項17に記載の穿刺器具は、請求項16に記載の穿刺器具であって、調整部は、穿刺針の軸方向を中心とする周方向に螺合して本体ケーシングに対して回転自在に取り付けられている。
ここでは、穿刺針の軸方向を中心とする周方向に調整部を回転させるだけで、容易に穿刺針の突出量を調整することができる。
請求項18に記載の先端ユニットは、穿刺針を発射するための付勢部と、穿刺針の穿刺方向における保持を解除する保持解除部とを備えた本体部に取り付けられて、本体部とともに穿刺器具を構成する先端ユニットである。そして、先端ユニットは、穿刺針と、開口および穿刺針保持部が形成されたケーシングとを備えている。開口は、穿刺針の先端を突出させる。穿刺針保持部は、穿刺針を内部に収容した状態で穿刺方向において移動不能に保持するとともに、本体部へ取り付けられた状態でのみ保持解除部によって穿刺針の保持が解除される。
ここでは、穿刺針を内部に収納した先端ユニットを本体部に対して取り付けた状態でのみ、先端ユニットにおける穿刺針保持部による穿刺針の保持が解除されて、穿刺針を発射可能な状態にできる。
これにより、先端ユニットを本体部に取り付けない限り穿刺針は先端ユニット内の穿刺針保持部において保持されるため使用前の安全性を確保できる。一方、使用後には先端ユニットを本体部から取り外すことで再び穿刺針が先端ユニット内の穿刺針保持部において保持されるため、使用後の安全性も確保できる。よって、簡易な構成で安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項19に記載のアダプタは、本体部と、先端ユニットとの間に取り付けられて穿刺器具を構成するアダプタである。本体部は、穿刺針を発射するための付勢部を有する。先端ユニットは、穿刺針と、穿刺針の先端を突出させる開口と、内部に収容した穿刺針を穿刺方向において移動不能に保持する穿刺針保持部と、を有する。そして、アダプタは、先端ユニットが取り付けられた状態でのみ穿刺針保持部における穿刺針の保持を解除する保持解除部を備えている。
ここでは、穿刺針を内部に収納した先端ユニットと、穿刺針を発射するための付勢部を有する本体部との間に、先端ユニットの穿刺針保持部による穿刺針の保持を解除するための保持解除部を有するアダプタを備えている。そして、穿刺針を内部に収納した先端ユニットを、本発明のアダプタに対して取り付けた状態でのみ、先端ユニットにおける穿刺針保持部による穿刺針の保持が解除されて、穿刺針を発射可能な状態にできる。
これにより、先端ユニットをアダプタに取り付けない限り穿刺針は先端ユニット内の穿刺針保持部において保持されるため使用前の安全性を確保できる。一方、使用後には先端ユニットをアダプタから取り外すことで再び穿刺針が先端ユニット内の穿刺針保持部において保持されるため、使用後の安全性も確保できる。よって、従来の本体部を使用しながらアダプタを追加するだけで、簡易な構成で安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項1に記載の穿刺針カートリッジによれば、簡易な構成により、使用前後において安全性の高い穿刺カートリッジを提供できる。
請求項2に記載の穿刺針カートリッジによれば、先端ユニットの内部における穿刺針の穿刺方向における移動を禁止することができる。
請求項3に記載の穿刺針カートリッジによれば、使用前後における穿刺針による怪我を防止して、安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項4に記載の穿刺針カートリッジによれば、使用前後における穿刺針による怪我を防止して、安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項5に記載の穿刺針カートリッジによれば、簡易な構成により、より安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項6に記載の穿刺針カートリッジによれば、新たな部品を追加することなく、必要に応じて穿刺針の保持、解除が可能な機構を形成できる。
請求項7に記載の穿刺針カートリッジによれば、使用者ごとに最適な穿刺深さに調整可能であって、安全性の高い穿刺針カートリッジを提供できる。
請求項8に記載の穿刺針カートリッジによれば、穿刺針の先端ユニットにおける開口からの突出量を容易に調整することができる。
請求項9に記載の穿刺針カートリッジによれば、容易に穿刺針の突出量を調整することができる。
請求項10に記載の穿刺器具によれば、新たな部品を追加することなく簡易な構成により、安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項11に記載の穿刺器具によれば、先端ユニットの内部における穿刺針の穿刺方向における移動を容易に禁止することができる。
請求項12に記載の穿刺器具によれば、使用前後における穿刺針による怪我を防止して、安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項13に記載の穿刺器具によれば、使用前後における穿刺針による怪我を防止して、安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項14に記載の穿刺器具によれば、簡易な構成により、より安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項15に記載の穿刺器具によれば、使用者ごとに最適な穿刺深さに調整可能であって、安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項16に記載の穿刺器具によれば、穿刺針の先端ユニットにおける開口からの突出量を容易に調整することができる。
請求項17に記載の穿刺器具によれば、容易に穿刺針の突出量を調整することができる。
請求項18に記載の先端ユニットによれば、簡易な構成により、使用前後において安全性の高い穿刺器具を提供できる。
請求項19に記載のアダプタによれば、簡易な構成により、使用前後において安全性の高い穿刺器具を提供できる。
本発明の穿刺針カートリッジおよび穿刺器具に係る一実施形態について、図1〜図15を用いて説明すれば以下の通りである。
[本穿刺器具全体の構成]
本実施形態のランセットデバイス(穿刺器具)1は、内部にランセット13を収納しており(図9等参照)、血糖値の測定を行うために血液等を採取する際に先端部分から針を突出させて採血部位に穿刺傷を形成するために用いられる器具である。また、ランセットデバイス1は、図1および図2に示すように、カートリッジ(穿刺針カートリッジ)10および本体部20を備えている。なお、これ以降の説明において使用される「先端」とは、後述するランセット13の針13aの先端が突出する側をいい、「後端」とはその反対の本体部20側をいうものとする。
[カートリッジの構成]
カートリッジ10は、図2に示すように、本体部20の先端部分に取り付けられる部材であって、安全ランセット(先端ユニット)11およびアタッチメント(アダプタ)14を備えている。また、カートリッジ10は、従来の本体部20の形状に合わせて設計されており、カートリッジ10だけを取り替えることで安全性の高い本発明のランセットデバイスを使用できる。
安全ランセット11は、図2に示すように、アタッチメント14を介して本体部20に接続される。そして、安全ランセット11は、図3に示すように、先端カバー12およびランセット13を備えている。
〔先端カバー〕
先端カバー12は、ランセットデバイス1の最先端側に取り付けられ、穿刺を行う際には皮膚に対して当接される。また、先端カバー12は、図3に示すように、フランジ部12a、胴部12b、開口12c、保持部(穿刺針保持部)12dを有している。
フランジ部12aは、後述するランセット13の針13aの軸方向を中心とする円の半径方向外側(以下、単に「半径方向外側」と示す)に突出した円盤形状を有している。そして、先端カバー12がランセット13とともにアタッチメント14に取り付けられた状態において、先端を覆うキャップとしての役割と、後述するコイルバネS1によって発射されたランセット13のストッパとしての役割とを担う。また、フランジ部12aは、穿刺を行う際に皮膚に対して当接される。
胴部12bは、後端部側が開放された円筒形状であって内部が空洞になっており、後述するランセット13を内部に収納している。そして、胴部12bは、ランセット13の発射方向に沿ってランセット13に形成されたフランジ部13bを案内する。さらに、胴部12bは、安全ランセット11が後述するアタッチメント14に取り付けられると、アタッチメント14の内部に形成された拡張部14bによって、上記半径方向外側(胴部12bに形成されたスリットを広げる方向)に弾性変形される。
開口12cは、ランセット13の針13aの軸方向を中心とする円形の開口部分であって、発射されたランセット13の針13aの先端だけを突出させる。
保持部12dは、胴部12bの内壁面に沿って周方向に形成された2本のレール状部分である。保持部12dは、安全ランセット11がアタッチメント14に対して取り付けられない状態において、この2本のレール状部分の間に挟みこむように上記半径方向外側からランセット13のフランジ部13bを保持する。
なお、先端カバー12を構成する各部12a〜12dは、樹脂によって一体成形されており、特に胴部12bの部分は弾性変形する性質を有している。
ランセット13は、採血部位となる部分の皮膚に対して穿刺傷を形成するための部材である。そして、ランセット13は、図3に示すように、針13a、フランジ部(被保持部)13b、胴部13cを有している。
針13aは、合成樹脂によってフランジ部13bおよび胴部13cを成形する際にインサート成形によりこれらの部材13b,13cと一体化される。フランジ部13bは、上記半径方向外側に突出する部分であって、上述した先端カバー12の保持部12dにおいて上記半径方向外側から保持される。胴部13cは、円柱形上の部材であって、外部に露出している部分を除く針13aの後端側を覆うように成形されている。
〔アタッチメント〕
アタッチメント14は、図2に示すように、安全ランセット11と本体部20との間において、安全ランセット11を本体部20に対して取り付ける仲介を行う部材である。また、アタッチメント14は、図4に示すように、全体的に円筒状の部材であって、先端部14a、拡張部(保持解除部)14b、胴部14cを有している。
先端部14aは、先端部側に開口しており、先端カバー12の胴部12bがランセット13を保持した状態で挿入される。
拡張部14bは、アタッチメント14の内部に一体的に形成されており、先端部14aよりも小さい円筒形状の部材である。そして、拡張部14bは、安全ランセット11がアタッチメント14に取り付けられた状態において、円筒形状の開口部分にランセット13の胴部13cが差し込まれる。さらに拡張部14bは、円筒形状の筒部分の円の半径が本体部20側に進むに従って大きくなるように形成されている。これにより、安全ランセット11がアタッチメント14に対して取り付けられると、先端カバー12の胴部12bを上記半径方向外側に弾性変形させて、保持部12dを上記半径方向外側に移動させることができる。
胴部14cは、先端部14aよりも半径が大きい円筒部分であって、後述する本体部20の先端側に取り付けられた回転体6、ガイド部材31に対して取り付けられる。
なお、アタッチメント14を構成する各部14a〜14cについても、先端カバー12と同様に、樹脂によって一体成形されている。
[本体部の構成]
本体部20は、上述したカートリッジ10が取り付けられるランセットデバイス1の本体側となる部材であって、図5および図6に示すように、回転体(突出量調整機構)6、本体ケーシング21、操作キャップ22、ガイド部材31を有している。また、本体部20は、内部にランセットホルダ4、コイルバネ(付勢部)S1,S2等を収納している(図9参照)。
〔回転体〕
回転体6は、本体ケーシング21の先端側に取り付けられており、穿刺深さを調整する際に操作される円筒形状の部材である。また、回転体6は、図7(a)および図7(b)に示すように、可動部60、一対の突出片61a,61bおよびフランジ部62を有している。
可動部60は、L宇状の切欠63を設けることにより、穿刺方向N1におい弾性が付与されたものであって、穿刺方向N1に延びる突起64を有している。
突起64は、回転体6を構成する円筒形状の外壁面上において上記半径方向外側に突出した部分であって、ガイド部材31における直線凹部38(図8参照)と係合する。
一対の突出片61a,61bは、回転体6を構成する円筒形状の後端側において回転体6の中心を挟んで対面した状態で退避方向N2に突出している。そして、突出片61a,61bは、互いに高さが異なるように形成されている。また、各突出片61a,61bには、傾斜突起65a,65bが形成されている。なお、突出片61a,61bの数は、図7(a)に示されている2個には限定されるものではなく、1個であっても3個以上であってもよい。
傾斜突起65a,65bは、上述した突出片61a,61bの先端において回転体6を構成する円筒形状の外壁面側から半径方向外側に突出した部分である。また、傾斜突起65a,65bは、後述するガイド部材31の内壁面に形成された螺旋凹部39と係合して回転移動する(図8参照)。
フランジ部62は、回転体6を構成する円筒部分の穿刺方向N1におけるほぼ中心位置において、上記円筒の半径方向外側に突出したフランジ形状部分であって、外壁面上に上述したアタッチメント14を係合させるための環状凹部66を有している。
回転体6の端部67には、目盛68が付されている。この目盛68は、穿刺深さを調整する際の目安となるものであって、具体的には、ランセット13の針13aの軸方向を中心に回転体6を回転させて、目盛68の数字をガイド部材31の外面に設けられたマークMに位置を合わせる。これにより、アタッチメント14より先端側の各部材を穿刺方向N1あるいは退避方向N2に移動させることができ、容易に穿刺深さを調整することができる。より詳細には、突起64および傾斜突起65a,65bを、それぞれガイド部材31の直線凹部38および螺旋凹部39に係合させた状態で回転体6を回転させる。これにより、傾斜突起65a,65bが螺旋凹部39に沿って螺旋状に移動する。その結果、回転体6を、ガイド部材31に対して穿刺方向N1または退避方向N2に移動させることができる。一方、突起64は、回転体6の回転に伴って傾斜突起65a,65bと同様に螺旋移動するが、傾斜突起65a,65bに対応した位置に形成された直線凹部38に係合する。したがって、回転体6を回転させた場合には、突起64と直線凹部38との係合によってクリック感が得られる。さらに、突起64と直線凹部38とが係合した状態において回転体6の回転を停止することにより、ガイド部材31に対して回転体6を固定した状態で維持することができる。
〔ランセットホルダ〕
ランセットホルダ4は、図9に示すように、本体ケーシング21の内部に収納されており、ランセット13を後端側から保持する。また、ランセットホルダ4は、操作キャップ22の押圧操作によって、ランセット13を穿刺方向N1に移動させる。さらに、ランセットホルダ4には、一対の係合爪40、凹部41およびフランジ部42が設けられている。なお、ランセットホルダ4とランセット13とを、ホルダアダプタ5(図11参照)を介して接続するような構成であってもよい。
一対の係合爪40は、円筒形状のランセットホルダ4の後端部において上記半径方向外側に突出する部分であって、本体ケーシング21の内壁面から、ランセット13の針13aの軸方向を中心とする円の半径方向内側(以下、単に「半径方向内側」と示す)に突出するように形成された凸部33と係合する。そして、係合爪40は、弾性を有しており、ランセットホルダ4の内壁面に形成された凸部33に対して近接離間可能である。
凹部41は、円筒形状のランセットホルダ4の先端部分において退避方向N2側に凹んだ部分であって、ランセット13の胴部13cを後端側から保持する。
フランジ部42は、円筒形状のランセットホルダ4のほぼ中央部付近において外壁面から上記半径方向外側に突出したフランジ形状の部分であって、本体ケーシング21の内壁面に対して当接しながら穿刺方向N1あるいは退避方向N2に移動し、後述するガイド部材31に形成されたインナフランジ部37と干渉する。また、フランジ部42は、本体ケーシング21の内壁面に形成された凸部33との間においてコイルバネ(付勢部)S1を保持する。
本体ケーシング21は、その内部に上述したランセットホルダ4等を収納した円筒形状の部材であって、図9に示すように、貫通孔32、凸部33および環状凹部34等を有している。
貫通孔32は、本体部20の後端部35に形成されており、操作キャップ22を穿刺方向N1に移動自由な状態で保持する開口である。
凸部33は、本体ケーシング21の内壁面から上記半径方向内側に突出した部分であって、穿刺方向N1側の面でコイルバネS1、退避方向N2側の面でコイルバネS2を保持する。そして、凸部33は、退避方向N2側の面においてランセットホルダ4の後端に形成された係合爪40を係合させる。
環状凹部34は、本体ケーシング21の先端部に形成された溝であって、後述するガイド部材31のアウタフランジ部36と勘合して、本体ケーシング21の先端側においてガイド部材31を固定する。
〔操作キャップ〕
操作キャップ22は、本体ケーシング21の後端部に形成された貫通孔32から露出しており、ランセットホルダ4を穿刺方向N1に発射させる際に操作される。また、操作キャップ22は、本体ケーシング21に対して穿刺方向N1にスライド可能な状態で保持されている。さらに、操作キャップ22は、フランジ部50および一対の押圧部51を有している。
フランジ部50は、上記半径方向外側に突出するフランジ形状の部分であって、フランジ部50と本体ケーシング21の内壁面に形成された凸部33との間にはコイルバネS2が配置されている。そして、フランジ部50は、通常状態では、コイルバネS2によって本体ケーシング21の後端部35に対して当接した状態で保持される。そして、操作キャップ22が穿刺方向N1に押圧された場合には、操作キャップ22がコイルバネS2を圧縮させながら穿刺方向N1に移動する。これに対して、操作キャップ22に対する押圧力が取り除かれた場合には、コイルバネS2の付勢力によって操作キャップ22が元の位置に復帰する。
各押圧部51は、操作キャップ22が穿刺方向N1に一定距離以上移動させられた場合に一対の係合爪40を押圧し、互いの端部同士が近接するように各係合爪40を変移させる。一対の係合爪40は、押圧部51からの押圧によって、本体ケーシング21の内部に形成された凸部33との係合状態(ラッチ状態)が解除され、コイルバネS1の付勢力によってランセットホルダ4を穿刺方向N1に発射させることができる。
〔ガイド部材〕
ガイド部材31は、図6に示すように、回転体6と本体ケーシング21との間に配置される円筒形状の部材であって、図9に示すように、ランセットホルダ4の穿刺方向N1への移動を制限する。また、ガイド部材31は、図8に示すように、アウタフランジ部36、インナフランジ部37、複数の直線凹部38および螺旋凹部39を備えている。
アウタフランジ部36は、円筒形状のガイド部材31の外壁面から上記半径方向外側に突出するフランジ形状の部材であって、ガイド部材31を本体ケーシング21に固定するために形成されている。また、アウタフランジ部36は、図9に示すように、本体ケーシング21の先端に形成された環状凹部34に螺合されて、ガイド部材31が本体ケーシング21に対して固定される。
インナフランジ部37は、円筒形状のガイド部材31の内壁面から上記半径方向内側に突出するフランジ形状の部材であって、上述したランセットホルダ4の外壁面に形成されたフランジ部42と干渉することで、穿刺方向N1におけるランセットホルダ4の移動を規制する。
直線凹部38は、ガイド部材31の内壁面において周方向に一定間隔で形成された複数の直線状の凹みであって、ランセット13の軸方向に平行な向きに配置されている。直線凹部38は、回転体6に形成された可動部60の突起64(図7(a)参照)と係合する。
螺旋凹部39は、ガイド部材31の内壁面において周方向に螺旋状に形成された凹みである。また、螺旋凹部39は、回転体6における突出片61a,61bの傾斜突起65a,65bと係合する(図7(a),図7(b)参照)。
〔コイルバネ〕
コイルバネS1は、上述のように、本体ケーシング21の内部においてフランジ部42と凸部33との間に保持されている。そして、コイルバネS1は、一対の係合爪40を凸部33に係合させた状態では圧縮状態となる。このため、係合爪40を凸部33に係合させた後、使用者の任意のタイミングで凸部33と一対の係合爪40との係合を解除することで、コイルバネS1の弾発力によって、ランセット13をランセットホルダ4ごと穿刺方向N1に発射させることができる。
コイルバネS2は、コイルバネS1と同様に、本体ケーシング21の内部において、本体ケーシング21の内部に形成された凸部33と操作キャップ22のフランジ部50との間で保持されている。そして、コイルバネS2は、上述のように、操作キャップ22を操作してランセット13を穿刺方向に発射させた後、元の位置に戻すための付勢力を操作キャップ22に対して与える。
[本穿刺器具の使用方法]
次に、以上のような構成を備えた本実施形態のランセットデバイス1の使用方法について説明する。
ここではまず、図10に示すように、ランセット13と先端カバー12とを備えた安全ランセット11を用意する。なお、使用前の安全ランセット11には、ランセット13の針13a部分に安全キャップ13dが取り付けられている。
また、安全ランセット11を用意すると同時に、図11に示すように、アタッチメント14を本体部20の先端に取り付ける。そして、安全ランセット11をアタッチメント14が取り付けられた本体部20に対して取り付ける。
このとき、図12に示すように、ランセット13の胴部13cは、アタッチメント14の内部に形成された円筒形状の拡張部14bの開口部分に挿入される。そして、先端カバー12の胴部12bが、拡張部14bにのり上げるようにして上記半径方向外側に弾性変形することで、保持部12dが上記半径方向外側に向かって移動する。これにより、ランセット13のフランジ部13bを保持していた保持部12dによる保持が解除され、ランセット13が穿刺方向N1あるいは退避方向N2に移動可能な状態となる。なお、このとき先端カバー12では、胴部12bに複数形成された細かいスリット12e(図12参照)を広げるようにして保持部12dが上記半径方向外側に向かって移動する。このように、先端カバー12の胴部12bに細かいスリット12eを形成しておくことで、保持部12dを容易に上記半径方向外側に向かって移動させることができる。また、血液を介する感染防止の観点から、スリット12eは、先端カバー12内の針12aの先端に触れることができないように複数個が細かく形成されていることが望ましい。
安全ランセット11がアタッチメント14に対して取り付けられ、図12に示すように、ランセット13が穿刺方向N1に移動可能な状態となった後、図13に示すように安全キャップ13dを取り外す。安全キャップ13dの取り外しは、例えば、安全キャップ13dを指先で摘んで、フランジ部13bと安全キャップ13dとの接続部分を捻り切ることによって行われる。なお、安全キャップ13dは、図18に示すように、使用後に反対向きにして先端カバー12の開口12cに差し込まれる。開口12cに差し込まれる安全キャップ13dの先端は、図12に示すように切り欠きが形成されており、この切り欠き部分と開口12cとが嵌合するように設計されている。これにより、血液が付着した穿刺針13が先端カバー12の開口12cから突出することをより効果的に防止して、血液を介する感染等の危険を回避できる。
このようなランセット13の装着に前後して、必要に応じて穿刺深さの調整を行う。穿刺深さの調整は、上述のように、回転体6を回転させてガイド部材31の螺旋凹部39(図8参照)と係合している傾斜突起65a,65b(図7(a)、図7(b)参照)を螺旋凹部39に沿って移動させることで、安全ランセット11およびアタッチメント14ごと回転体6を本体部20に対して穿刺方向N1または退避方向N2に移動させることにより行われる(図9、図12等参照)。穿刺深さの選択は、回転体6における目盛68の数字を、ガイド部材31のマークMに位置合わせすることにより行われる。ここで、ランセットホルダ4は、フランジ部42がガイド部材31のインナフランジ部37と干渉することで穿刺方向N1への移動が制限されるが、インナフランジ部37の位置は、回転体6の回転にかかわらず固定化されている。このため、ランセットホルダ4が停止させられる位置は、回転体6の位置に関係なく一定となる。したがって、回転体6を回転させて先端カバー12の開口12cの位置を前後させることにより、ランセット13の針13aが開口12cから突出する量を調整することができる。
続いて、図13に示すような状態となったランセットデバイス1が有する先端カバー12のフランジ部12aの先端面を、穿刺傷を形成する皮膚Skに当接させる。その後、上述のように、コイルバネS1の付勢力によりランセット13を穿刺方向N1に発射してランセット13の針13aを皮膚Skに突き刺す。皮膚Skに対するランセット13の発射は、上述のように、操作キャップ22を穿刺方向N1に押下して、ランセットホルダ4のラッチ状態を解除させることにより行われる。これにより、コイルバネS1の弾発力によって、図14に示すように、フランジ部42とインナフランジ部37とが干渉するまでランセットホルダ4を穿刺方向N1に移動させ、ランセット13の針13aを開口12cから突出させて皮膚Skに突き刺すことができる。この結果、針13aにより皮膚Skが切開され、皮膚Skから血液を流出させることができる。
なお、ランセット13が皮膚Skに突き刺さった状態においては、コイルパネS1は、その両端が本体部20の内部に形成された凸部33、ランセットホルダ4のフランジ部42にそれぞれ固定されているために伸長する。このため、ランセット13は、コイルバネS1の弾発力によって皮膚Skから即座に抜き取られてランセット13ごと通常位置に戻る。これにより、皮膚Skにランセット13が突き刺さっている時間が短くすることができ、穿刺痛を軽減することができる。
また、通常、一度使用されたランセット13は廃棄されるため、皮膚Skに対して穿刺傷を形成した後、図15に示すように、安全ランセット11がアタッチメント14から取り外される。このとき、安全ランセット11は、先端カバー12の先端部分であるフランジ部12aを指でつまんでアタッチメント14から抜き取られるが、安全ランセット11がアタッチメント14から抜き取られると同時に、拡張部14bによって上記半径方向外側に弾性変形させられていた先端カバー12の胴部12bが、上記半径方向内側へ戻る。これにより、再び保持部12dが上記半径方向内側に移動して、保持部12dによってランセット13のフランジ部13bを保持することができる。よって、安全ランセット11の廃棄時にも、先端カバー12の先端の開口12cから針13aが飛び出して使用者が怪我を負うことを防止することができる。また、皮膚Skに当接する先端カバー12のフランジ部12aの先端面が血液等の付着により汚れた場合でも、先端カバー12を丸ごと廃棄することができる。
[特徴]
(1)
本実施形態のカートリッジ10は、図11に示すように、安全ランセット11(先端カバー12、ランセット13)とアタッチメント14とを備えている。そして、先端カバー12の内部には、ランセット13の発射方向に移動が禁止された状態でランセット13を保持する保持部12dが形成されている。さらに、アタッチメント14の内部には、保持部12dを外側に押し広げる拡張部14bが形成されている。
ここで、安全ランセット11がアタッチメント14に取り付けられると、図12に示すように、アタッチメント14の内部に形成された拡張部14bが、ランセット13を保持している保持部12dを上記半径方向外側に弾性変形させてランセット13の保持を解除する。これにより、先端カバー12内においてランセット13が移動可能な状態となる。さらに、図14に示すように、ランセット13を穿刺方向N1に発射して皮膚Skに対して穿刺傷を形成した後、図15に示すように、安全ランセット11をアタッチメント14から抜き取ると、再びランセット13が先端カバー12の保持部12dによって、先端カバー12内において移動が禁止された状態で保持される。
これにより、本実施形態のカートリッジ10では、安全ランセット11をアタッチメント14に対して取り付けた状態、つまり実際に血糖値の測定等を行うために使用する直前、直後の状態まで、ランセット13を先端カバー12の内部で移動不能な状態で確実に保持することができる。
この結果、使用前、使用後のそれぞれにおいて、ランセット13の針13aが不意に先端カバー12の開口12cから飛び出して使用者が怪我を負うことを防止して、使用前後における使用者の安全性を十分に確保することができる。特に、使用後においては安全ランセット11をアタッチメント14から抜き取って、安全ランセット11だけをそのまま安全に廃棄することができる。
さらに、本実施形態のカートリッジ10では、アタッチメント14を介して安全ランセット11を本体部20に取り付けているため、アタッチメント14を従来の本体部20に取り付け可能な形状にすることで、安全ランセット11とアタッチメント14だけを購入して本体部20は従来のものを使用することができる。そして、ランセット13を使い捨てにする場合でも、アタッチメント14および本体部20を繰り返し使用できるため、使用者の経済的な負担をさらに軽減することができる。
(2)
本実施形態のカートリッジ10では、先端カバー12におけるランセット13の保持を、先端カバー12に形成された保持部12dと、ランセット13に形成されたフランジ部13bとで行う。さらに、カートリッジ10では、上記ランセット13の保持を解除する機構として、アタッチメント14の内部に形成された拡張部14bを用いている。
これにより、簡易な構成であっても、先端カバー12におけるランセット13の保持と保持解除とを、安全ランセット11をアタッチメント14に対して取り付けるだけで容易に行うことができる。つまり、上述のように、安全ランセット11がアタッチメント14に対して取り付けられると、拡張部14bが先端カバー12の胴部12bを上記半径方向外側へ弾性変形させる。この胴部12bの内壁面側には、ランセット13のフランジ部13bを保持するための保持部12dが形成されている。このため、上述した胴部12bの弾性変形により、保持部12dが上記半径方向外側へ移動する。保持部12dは、ランセット13のフランジ部13bを上記半径方向外側から保持しているため、上記半径方向外側への移動により、ランセット13の保持を解除することができる。
以上のように、本実施形態のカートリッジ10では、複雑な機構を必要とすることなく、簡易な構成によりランセット13の保持および解除を行うことができ、高い安全性を確保したランセットデバイス1を提供できる。
(3)
本実施形態のカートリッジ10では、先端カバー12が、フランジ部12a、胴部12b、開口12c、保持部12dとともに樹脂を用いて射出成形等により一体成形されている。さらに、アタッチメント14についても、先端部14a、拡張部14b、胴部14cとともに、樹脂を用いて射出成形等により一体成形されている。
これにより、ランセット13の保持機構および保持解除機構として別途部材を設けることなく、簡易な構成によりランセット13の保持と保持解除が可能な構成を実現できる。
(4)
本実施形態のカートリッジ10では、回転体6をランセット13の針13aの軸方向を中心として回転させることで、ランセット13の針13aの開口12cからの突出量を調整する。
これにより、使用者に応じて穿刺深さを調整することができる。
(5)
本実施形態のランセットデバイス1は、本体部20に対して、カートリッジ10が取り付けられている。
これにより、上述したカートリッジ10によって得られる全ての効果を、ランセットデバイス1として得ることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、ランセットデバイス1が、安全ランセット11、アタッチメント14および本体部20を備えている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、アタッチメント14が本体部20と一体化されており、見かけ上はアタッチメント14がない構成であっても拡張部14bが本体部20に形成されていれば、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
(B)
上記実施形態では、先端カバー12の胴部12b、特に保持部12dを上記半径方向外側に広げるための構成として、アタッチメント14の内部に形成された拡張部14bを用いる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図16に示すように、安全ランセット11をアタッチメント14に対して取り付けた状態では、先端カバー12におけるランセット13の保持が解除されておらず、ランセット13の先端に取り付けられている安全キャップ13dを、図17に示すように、針13aの軸方向を中心として回転させることで、アタッチメント14の先端フランジ部付近に形成された凸状の突起部15上に先端カバー12の胴部12bがのり上げて上記半径方向外側へ弾性変形することで、段差部12dによるランセット13の保持が解除されてもよい。そして、穿刺後にランセット13を廃棄する際には、先端カバー12を保持解除した回転方向とは反対方向に回転させることで、突起部15上にのり上げていた保持部12dが弾性によって元の位置に戻り、再度先端カバー12内にランセット13を保持することができる。
これにより、上記実施形態と同様の効果を得られるとともに、安全ランセット11をアタッチメント14に取り付けただけでは先端カバー12内におけるランセット13の保持が解除されないため、より安全性の高いランセットデバイス1を提供できる。
また、図16および図17に示すランセットデバイス1では、アタッチメント14に対して先端カバー12を差し込んだ後、穿刺針13のキャップ13dを針13aの軸方向を中心に所定の方向へ回転させてセットする。ここで、先端カバー12の胴部12bが突起部15を乗り越えるために必要な力は、キャップ13dと先端カバー12との結合力よりも小さくなっている。このため、キャップ13dと先端カバー12との結合が解除される前に、先端カバー12の胴部12bを突起部15上に乗り上げて、先端カバー12内における穿刺針13の保持を解除することができる。
なお、アタッチメント14に差し込まれた安全ランセット11のセット方法は、キャップ13dを回してセットされる方法に限定されるものではなく、先端カバー12を直接回転させてセットする方法であってもよい。
(C)
上記実施形態では、ランセット13の保持および保持解除を行う機構として、先端カバー12の保持部12d、拡張部14b等を用いる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
図16および図17に示す機構以外でも、先端カバー12、ランセット13、アタッチメント14を様々な形状に成形することにより、上記と同様に安全性の高いランセットデバイス1を提供することができる。
(D)
上記実施形態では、ランセット13を発射させる機構としてバネ力を利用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、バネ力に限らず、電磁力やエア力を利用したものであってもよい。
(E)
上記実施形態では、主に、ランセット13を発射させて穿刺傷を形成する機能を備えたランセットデバイス1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図19に示すように、ランセットデバイス1のケーシング内に血液に含まれる血糖値等を検出するセンサ(検出部)18を備えていてもよい。この場合には、穿刺傷を形成するだけでなく、穿刺傷から流出する血液をセンサ18に付着させるだけで、そのまま血糖値の測定を行うことができる。なお、センサ18の取付位置は、図19に示すように、ランセット13の針13aに近接する先端カバー12の内側に設けられていることが好ましい。これにより、穿刺傷を形成した針13aに付着した血液を、容易にセンサ18に付着させることができる。
本発明の穿刺針カートリッジおよび穿刺器具は、簡易な構成であってもより安全性の高い穿刺針カートリッジ等を提供できるという効果を奏することから、様々な分野において使用される穿刺器具に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る穿刺器具の外観を示す斜視図。 図1の穿刺器具を部品ごとに分解した分解図。 図2の安全ランセットの構成を示す斜視図。 図2のアタッチメントの構成を示す斜視図。 図2の本体部を示す斜視図。 図5の本体部の分解図。 (a)は図6の本体部の先端部に取り付けられる回転体を示す斜視図、(b)はその断面図。 図5の本体部の先端に取り付けられるガイド部材を示す断面図。 図5の本体部の内部の構成を示す断面図。 図3の安全ランセットの内部の構成を示す断面図。 本体部に対して安全ランセットを取り付ける前の状態のランセットデバイスの先端部分を示す断面図。 本体部に対して安全ランセットを取り付けた後の状態のランセットデバイスの先端部分を示す断面図。 使用直前のランセットデバイスの先端部分の状態を示す断面図。 穿刺した瞬間のランセットデバイスの先端部分の状態を示す断面図。 穿刺後にアタッチメントから安全ランセットが取り外された状態のランセットデバイスの先端部分を示す断面図。 本発明の穿刺針カートリッジの他の実施形態を示す図。 図16の穿刺針カートリッジにおける保持解除状態を示す図。 安全キャップを反対向きにして先端カバーの開口に差し込んだ例を示す図。 本発明の他の実施形態に係るランセットデバイスの先端部分を示す断面図。
符号の説明
1 ランセットデバイス(穿刺器具)
4 ランセットホルダ
5 ホルダアダプタ
6 回転体(突出量調整機構)
10 カートリッジ(穿刺針カートリッジ)
11 安全ランセット(先端ユニット)
12 先端カバー(ケーシング)
12a フランジ部
12b 胴部
12c 開口
12d 保持部(穿刺針保持部)
13 ランセット(穿刺針)
13a 針
13b フランジ部(被保持部)
13c 胴部
13d 安全キャップ
14 アタッチメント(アダプタ)
14a 先端部
14b 拡張部(保持解除部)
14c 胴部
15 突起部
18 センサ(検知部)
20 本体部
21 本体ケーシング
22 操作キャップ
31 ガイド部材
32 貫通孔
33 凸部
34 環状凹部
35 後端部
36 アウタフランジ部
37 インナフランジ部
38 直線凹部
39 螺旋凹部(突出量調整機構)
40 係合爪
41 凹部
42 フランジ部
50 フランジ部
51 押圧部
60 可動部
61a,61b 突出片
62 フランジ部
63 切欠
64 突起
65a,65b 傾斜突起(突出量調整機構)
66 環状凹部
67 端部
68 目盛
N1 穿刺方向
N2 退避方向
S1,S2 コイルバネ

Claims (19)

  1. 穿刺針を発射するための付勢部を備えた本体部に取り付けられて、前記本体部とともに穿刺器具を構成する穿刺針カートリッジであって、
    前記穿刺針と、前記穿刺針の先端を突出させる開口と前記穿刺針を内部に収容した状態で穿刺方向に移動不能に保持する穿刺針保持部とがそれぞれ形成されているケーシングと、を有する先端ユニットと、
    前記先端ユニットが取り付けられた状態でのみ前記穿刺針保持部による前記穿刺針の保持を解除する保持解除部を有し、一端に前記先端ユニット、他端に前記本体部が取り付けられるアダプタと、
    を備えた穿刺針カートリッジ。
  2. 前記穿刺針には、前記穿刺針保持部によって保持される被保持部が形成されており、
    前記穿刺針保持部は、前記穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向外側から前記被保持部を保持する、
    請求項1に記載の穿刺針カートリッジ。
  3. 前記保持解除部は、前記先端ユニットが前記アダプタに取り付けられると、前記穿刺針保持部を前記半径方向外側に移動させて、前記穿刺針保持部による前記被保持部の保持を解除する、
    請求項2に記載の穿刺針カートリッジ。
  4. 前記保持解除部は、前記先端ユニットが前記アダプタに取り付けられた後、前記軸方向を中心にして前記穿刺針を所定の方向へ回転させると前記穿刺針とともに前記穿刺針保持部に対して回転し、前記穿刺針保持部を前記半径方向外側に移動させて前記穿刺針保持部による前記被保持部の保持を解除する、
    請求項2に記載の穿刺針カートリッジ。
  5. 前記ケーシングは一体成形されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の穿刺針カートリッジ。
  6. 前記アダプタは一体成形されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の穿刺針カートリッジ。
  7. 前記アダプタは、前記開口から突出する前記穿刺針の量を調整する突出量調整機構を備えている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の穿刺針カートリッジ。
  8. 前記突出量調整機構は、前記本体部の付勢部に対する前記穿刺針の位置を維持した状態で、前記アダプタを前記本体部に対して穿刺方向に移動させる、
    請求項7に記載の穿刺針カートリッジ。
  9. 前記アダプタは、前記穿刺針の軸方向を中心とする周方向に螺合して前記本体部に対して回転自在に取り付けられている、
    請求項8に記載の穿刺針カートリッジ。
  10. 穿刺針と、前記穿刺針の先端を突出させる開口と前記穿刺針を内部に収容した状態で穿刺方向に移動不能に保持する穿刺針保持部とがそれぞれ形成されているケーシングと、を有する先端ユニットと、
    前記先端ユニットが取り付けられた状態でのみ、前記穿刺針保持部による前記穿刺針の保持を解除する保持解除部と、前記保持解除部によって前記先端ユニットにおける保持が解除された穿刺針を発射させる付勢部と、を有する本体部と、
    を備えた穿刺器具。
  11. 前記穿刺針には、前記穿刺針保持部によって保持される被保持部が形成されており、
    前記穿刺針保持部は、前記穿刺針の軸方向を中心とする円の半径方向外側から前記被保持部を保持する、
    請求項10に記載の穿刺器具。
  12. 前記保持解除部は、前記先端ユニットが前記本体部に取り付けられると、前記穿刺針保持部を前記半径方向外側に移動させて、前記穿刺針保持部による前記被保持部の保持を解除する、
    請求項11に記載の穿刺器具。
  13. 前記保持解除部は、前記先端ユニットが前記本体部に取り付けられた後、前記軸方向を中心にして前記穿刺針を所定の方向へ回転させると前記穿刺針とともに前記穿刺針保持部に対して回転し、前記穿刺針保持部を前記半径方向外側に移動させて前記穿刺針保持部による前記被保持部の保持を解除する、
    請求項11に記載の穿刺器具。
  14. 前記ケーシングは一体成形されている、
    請求項10から13のいずれか1項に記載の穿刺器具。
  15. 前記本体部は、前記開口からの前記穿刺針の突出量を調整する突出量調整機構をさらに備えている、
    請求項10から14のいずれか1項に記載の穿刺器具。
  16. 前記本体部は、前記穿刺針を発射する付勢部を内部に収納した本体ケーシングと、本体ケーシングの先端に取り付けられた調整部とを備え、
    前記突出量調整機構は、前記本体ケーシングに対する前記穿刺針の位置を維持した状態で、前記調整部だけを穿刺方向に移動させる、
    請求項15に記載の穿刺器具。
  17. 前記調整部は、前記穿刺針の軸方向を中心とする周方向に螺合して前記本体ケーシングに対して回転自在に取り付けられている、
    請求項16に記載の穿刺器具。
  18. 穿刺針を発射するための付勢部と、前記穿刺針の穿刺方向における保持を解除する保持解除部とを備えた本体部に取り付けられて、前記本体部とともに穿刺器具を構成する先端ユニットであって、
    前記穿刺針と、
    前記穿刺針の先端を突出させる開口と、前記穿刺針を内部に収容した状態で穿刺方向において移動不能に保持するとともに前記本体部へ取り付けられた状態でのみ前記保持解除部によって前記穿刺針の保持を解除する穿刺針保持部と、がそれぞれ形成されているケーシングと、
    を備えた、
    先端ユニット。
  19. 穿刺針を発射するための付勢部を有する本体部と、
    前記穿刺針と、前記穿刺針の先端を突出させる開口と、内部に収容した前記穿刺針を穿刺方向において移動不能に保持する穿刺針保持部と、を有する先端ユニットと、
    の間に取り付けられて穿刺器具を構成するアダプタであって、
    前記先端ユニットが取り付けられた状態でのみ前記穿刺針保持部における前記穿刺針の保持を解除する保持解除部を備えている、
    アダプタ。
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