JP2005300073A - 蒸発器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷媒の液相とガス相をほぼ均一に複数の各チューブに均等に分配して、熱交換効率を格段と向上させることができる蒸発器を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数の積層されたチューブ101と、この一端側が連通された入口側タンク103と、他端側が連通された出口側タンク104と、入口側タンク103に接続され冷媒を供給する冷媒入口パイプ105と、出口側タンク104に接続されチューブ101内を流通した冷媒を外部へ排出する冷媒出口パイプ106とを備え、入口側タンク103がチューブ101の下方に配置される蒸発器100において、入口側タンク103を、偏平タンク部103bと、冷媒流通方向に直交する高さ方向の寸法が、偏平タンク部103bに比較して高い寸法で形成されるサイドタンク部103aとで構成し、サイドタンク部103aに冷媒入口パイプ105を、偏平タンク部103bにチューブ101を接続した。
【選択図】 図1

Description

本発明は熱交換器、より詳しくは自動車用空気調和装置等に用いられる蒸発器に関し、特に、複数のチューブ内に冷媒を供給する入口側タンクの構造に関するものである。
従来、この種の蒸発器としては、図7に示すような蒸発器30がある。この蒸発器30は、図7に示すように、積層された複数のチューブ31と、このチューブ31、31間に配置された複数の波形フィン(図示省略する)と、複数のチューブ31の下端が挿入されて接続された入口側タンク32と、これら複数のチューブ31の上端が挿入されて接続された出口側タンク(図示省略する)と、これら入口側タンク32、出口側タンクの一端側に接続された冷媒入口パイプ33、冷媒出口パイプ(図示省略する)とを備えている。
各チューブ31内にはチューブ31の長手方向に配置されたストレート状の冷媒通路(図示省略する)が形成され、この冷媒通路の一端が入口側タンク32内に、冷媒通路の他端側が出口側タンク内にそれぞれ連通されている。
次に、前記蒸発器30における冷媒の流れについて説明する。まず、冷媒入口パイプ33から入口側タンク32内に流入した冷媒(この場合、気液2相からなる冷媒)は、入口側タンク32より各チューブ31へと分配され、これら各チューブ31の冷媒通路に送給される。
チューブ31の冷媒通路に流入した冷媒は、ストレート状の経路に沿って上方へと流れ、この冷媒通路を流れる過程で外部の流体との間で熱交換が行われる。冷媒通路を流れた冷媒は、出口側タンク内に流入し、ここで他のチューブ31の冷媒通路を流動して来た冷媒と合流した後に冷媒出口パイプより流出される。
しかしながら、上述のように冷媒入口パイプ33を入口側タンク32の一端側に単純に接続し、冷媒を1箇所より供給する構造では、冷媒の内で比重の小さいガス相が上方に滞留するため、入口側タンク32において冷媒入口パイプ33に近い位置に設けられたチューブ31の冷媒通路に冷媒のガス相が多く、冷媒入口パイプ33より遠い冷媒流通方向下流の位置に設けられたチューブ31の冷媒通路に冷媒の液相が多く流入することになる。このように、複数のチューブ31内において液相とガス相の比率の異なる冷媒が流れると、蒸発器30の全域で効率的な熱交換を行うのが困難になってしまう。
かかる問題を解決する1つの手法として、例えば、図8および図9に示すような蒸発器1が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この蒸発器1は、図示しない送風機によって送風される空気流れ方向Aに、2列配置された複数のチューブ2、3、4、5を有する。そして、これらのチューブ2〜5は全て断面偏平状の冷媒通路を構成し、それぞれ前記空気流れ方向Aと直交する方向に並列配置されている。空気流れ方向Aの下流側に配置されたチューブ2、3は冷媒入口側コア部Xの冷媒通路を構成し、空気流れ方向Aの上流側に配置されたチューブ4、5は冷媒出口側コア部Yの冷媒通路を構成する。
これら冷媒入口側コア部Xと冷媒出口側コア部Yの上方には、それぞれ冷媒入口6と冷媒出口7とが設けられ、膨張弁(図示省略する)等の減圧手段によって減圧され膨張した低温低圧の気液2相冷媒の流入と、蒸発器1にて蒸発したガス冷媒の流出とを行うようになっている。
チューブ2の上方には、冷媒入口側となるタンク8が配置され、チューブ2の下方には、冷媒出口側となるタンク9が配置されている。このとき、このタンク9は、チューブ2に並列配置されたチューブ3の下方にも接続され、このチューブ3に対しては冷媒入口側の役目を果たすようになっている。また、このチューブ3の上方にはタンク10が配置され、冷媒出口側の役目を果たすようになっている。
一方、チューブ5の上方には冷媒入口側となるタンク11が配置され、チューブ5の下方には、冷媒出口側となるタンク12が配置されている。このとき、このタンク12は、チューブ5に並列配置されたチューブ4の下方にも接続され、このチューブ4に対しては冷媒入口側の役目を果たすようになっている。また、このチューブ4の上方にはタンク13が配置され、冷媒出口側の役目を果たすようになっている。
そして、タンク8とタンク10との間は仕切り板14が設けられることによって仕切られ、タンク11とタンク13との間は仕切り板15が設けられることによって仕切られている。これに対して、下方のタンク9およびタンク12は、仕切りなしで蒸発器1の幅方向全長に亘って1つの流路として連通している。このような配置において、各チューブ(2〜5)は、それぞれ対応するタンク(8〜13)と連通している。
また、空気流れ方向Aにおいて隣接する上部のタンク8とタンク13との間、上部のタンク10とタンク11との間、および下部のタンク9とタンク12との間には、いずれも蒸発器1の幅方向全長に亘って延びる仕切り壁16、17が形成されている。
但し、上部の仕切り壁16のうち、タンク10、タンク11の間を仕切る右側の部位には、タンク10、11を直結するバイパス穴18が複数個設けてあり、冷媒の行き来が可能となっている。
さらに、各チューブ2〜5の相互の間には波形に成形されたフィン(コルゲートフィン)19が配置されるとともに、各チューブ2〜5の内部には波形に成形されたインナーフィン20が配置されている。
ここで、この蒸発器1における冷媒の流れについて説明する。まず、冷媒入口6からタンク8内に流入した冷媒は、チューブ2の冷媒通路を流通し、この冷媒通路を流れる過程で外部の流体との間で熱交換が行われ、タンク9へと送給される(図8の矢印a)。
次に、このタンク9へ流入した冷媒は、タンク9内をチューブ3側へ流動し(図8の矢印b)、この後、チューブ3の冷媒通路を流通して、この冷媒通路を流れる過程で外部の流体との間で熱交換が行われ、タンク10へと送給される(図8の矢印c)。このタンク10へ流入した冷媒は、バイパス穴18を介して空気流れ方向Aに隣接するタンク11へ送給(図8の矢印d)された後、チューブ5の冷媒通路を流通し、この冷媒通路を流れる過程で外部の流体との間で熱交換が行われ、タンク12へと送給される(図8の矢印e)。
次に、このタンク12へ流入した冷媒は、タンク12内をチューブ4側へ流動(図8の矢印f)し、この後、チューブ4の冷媒通路を流通して、この冷媒通路を流れる過程で外部の流体との間で熱交換が行われ、タンク13へと送給される(図8の矢印g)。このようにしてタンク13に流入した冷媒は、タンク13内を流動(図8の矢印h)し、冷媒出口7から流出する。
このように、かかる蒸発器1によれば、複数のタンク8〜13を設け、冷媒を熱交換させる熱交換サイクルを分割したことにより、冷媒に対する伝熱面積を拡大して効率的な熱交換を行うことができるため、熱交換効率(伝熱性能)の向上を図ることができる。
特開2001−324290号公報(第3頁ないし第6頁、第1図参照)
しかしながら、かかる特許文献1の蒸発器1では、図9に示すように、チューブ2に対して冷媒入口側となるタンク8において、冷媒流通方向の上流側でガス相冷媒が少なくなり、下流側で液相冷媒が少なくなる。また、チューブ3に対して冷媒入口側となるタンク9においては、冷媒流通方向の上流側で液相冷媒が少なくなり、下流側でガス相冷媒が少なくなる。
さらに、チューブ5に対して冷媒入口側となるタンク11では、タンク9からタンク10への冷媒供給の不具合に準じて、冷媒流通方向の上流側でガス相冷媒が少なくなり、下流側で液相冷媒が少なくなる。また、チューブ4に対して冷媒入口側となるタンク12においては、冷媒流通方向の上流側で液相冷媒が少なくなり、下流側でガス相冷媒が少なくなる。
このため、複数のチューブ2〜5内において液相とガス相の比率を均一にすることができず、蒸発器1の全域で効率的な熱交換を行うのが困難になってしまう未だ不十分な問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、冷媒の液相とガス相とをほぼ均一に複数のチューブにそれぞれ均等に分配して、熱交換効率を格段と向上させることができる蒸発器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数の積層されたチューブと、上記複数のチューブの一端側がそれぞれ挿入されて連通された入口側タンクと、上記複数のチューブの他端側がそれぞれ挿入されて連通された出口側タンクと、上記入口側タンクに接続され当該入口側タンク内に冷媒を供給する冷媒入口パイプと、上記出口側タンクに接続され上記複数のチューブ内を流通した冷媒を外部へ排出する冷媒出口パイプとを備え、上記入口側タンクが上記複数のチューブの下方に配置される蒸発器において、上記入口側タンクを、偏平タンク部と、上記冷媒の流通方向に直交する高さ方向の寸法が、上記偏平タンク部に比較して高い寸法で形成されるサイドタンク部とで構成し、上記サイドタンク部に上記冷媒入口パイプを接続するとともに、上記偏平タンク部に上記複数のチューブを接続したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蒸発器であって、上記サイドタンク部が、上記冷媒入口パイプと一体で形成され、上記入口側タンクにおける冷媒流通方向全域に亘って設けられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、冷媒入口パイプから入口側タンク内に流入した冷媒は、サイドタンク部内にて、比重の小さいガス相冷媒が上方側を、比重の大きな液相冷媒が下方側を流動する。このため、液相冷媒は偏平タンク部側へと広がり、偏平タンク部に挿入されたチューブ端面より液位が高くなっていく。一方、ガス相冷媒は流入圧力でサイドタンク部内に充満すると、液相冷媒をチューブ内に押し込むようにして偏平タンク部側へと広がり、さらにその液位を押し下げ、偏平タンク部内のチューブ端面がガス相冷媒で覆われるまで液位が下がるとガス相冷媒がチューブ端面近傍に存在する液相冷媒を巻き込んでチューブ内に流入するため、このチューブ内で液相冷媒とガス相冷媒とが混合された状態になる。
従って、各チューブに対して冷媒の液流量とガス流量とを均一にして分配することができ、かくして、この蒸発器における熱交換効率を格段と向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、サイドタンク部を冷媒入口パイプと一体で設けることによって、サイドタンク部を新たに設ける必要が無くなる分、部品点数を減らすことができるとともに、構成を簡易化できる。従って、その分、製造工程を簡略化することができ、結果として、製造費および材料費ともにコストの削減を図ることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明の蒸発器を、自動車用空気調和装置の蒸発器に適用した例である。
〔第1の実施の形態〕
図1〜図3は本発明による第1の実施の形態における蒸発器を示し、図1は本実施の形態における蒸発器の概略構成を示す斜視図、図2は図1の蒸発器における幅方向の断面を示す断面図、図3は図1の蒸発器における長手方向の断面を示す断面図である。
蒸発器100は、図1〜図3に示すように、積層された複数のチューブ101と、このチューブ101、101間に配置された波型形状の複数のアウターフィン102と、前記複数のチューブ101の下方端部が挿入されることによって接続された入口側タンク103と、前記複数のチューブ101の上方端部が挿入されることによって接続された出口側タンク104と、入口側タンク103に接続された冷媒入口パイプ105と、出口側タンク104に接続された冷媒出口パイプ106とを備えている。
本実施の形態の場合、蒸発器100は、かかる構成に加えて、入口側タンク103が、サイドタンク部103aと偏平タンク部103bとで構成されている。このサイドタンク部103aは、冷媒の流通方向に直交する高さ方向(チューブ101の長手方向)の寸法が、前記偏平タンク部103bの高さ寸法に比較して高い寸法で形成されており、サイドタンク部103aには冷媒入口パイプ105が接続されるとともに、偏平タンク部103bには各チューブ101が接続されている。また、これらサイドタンク部103aと偏平タンク部103bとは連通している。
次に、図2でこの蒸発器100における冷媒の流れについて説明する。まず、入口側タンク103内に流入した冷媒のうち、比重の小さいガス相冷媒がこの入口側タンク103におけるサイドタンク103a内の上方側を、比重の大きな液相冷媒(図2中グレー表示で示す)が下方側を流動する。そして、液相冷媒は偏平タンク部103b側へと広がり、その液位が偏平タンク部103bに挿入されたチューブ101下端面より高くなっていく。
一方、ガス相冷媒は流入圧力でサイドタンク部103a内に充満すると、液相冷媒をチューブ101内に押し込むようにして偏平タンク部103b側へと広がり、さらにその液位を押し下げる。そして、図3に示すように、偏平タンク部103b内のチューブ101端面がガス相冷媒で覆われるまで液位が下がると、ガス相冷媒がチューブ101端面近傍に存在する液相冷媒を巻き込んでチューブ101内に流入するため、このチューブ101内で液相冷媒とガス相冷媒とが混合された状態になる。
従って、この蒸発器100では、各チューブ101に対して冷媒の液流量とガス流量とを均一にして分配することができる。
以上、説明したように、この蒸発器100では、入口側タンク103を、高さの高いサイドタンク部103aとこれよりも高さの低い偏平タンク部103bとで構成し、サイドタンク部103aに冷媒入口パイプ105を、偏平タンク部103bに複数のチューブ101を、それぞれ接続するようにしたことにより、入口側タンク103内における冷媒の液流量とガス流量とを均一にして各チューブ101へと均等に分配することができる。かくして、この蒸発器100における熱交換効率を格段と向上させることができる。
〔第2の実施の形態〕
図4ないし図6は本発明による第2の実施の形態による蒸発器を示し、図4は本実施の形態における蒸発器の概略構成を示す斜視図、図5は図4の蒸発器における幅方向の断面を示す断面図、図6は図4の蒸発器における長手方向の断面を示す断面図である。
蒸発器110は、図4〜図6に示すように、積層された複数のチューブ111と、このチューブ111、111間に配置された波型形状の複数のアウターフィン112と、前記複数のチューブ111の下方端部が挿入されることによって接続された入口側タンク113と、前記複数のチューブ111の上方端部が挿入されることによって接続された出口側タンク114と、入口側タンク113に接続された冷媒入口パイプ115と、出口側タンク114に接続された冷媒出口パイプ116とを備えている。
本実施の形態の場合、蒸発器110は、かかる構成に加えて、入口側タンク113が、サイドタンク部113aと偏平タンク部113bとで構成されている。このサイドタンク部113aは、冷媒入口パイプ115と一体に形成された略パイプ形状からなり、入口側タンク113における冷媒の流通方向の全域に亘って設けられている。
かかるサイドタンク部113aは、偏平タンク部113bと連結した下端部を、この偏平タンク部113bの内部と連通するように開口している。つまり、サイドタンク部113aは、偏平タンク部11bに対して下端部を開口させた略半円弧形状として形成され、冷媒入口パイプ115から流入した冷媒をその下端部の開口から偏平タンク部113bへと流通させる。なお、このサイドタンク部113aは、偏平タンク部113bに対してその上面からその円弧部を突出させるようにして一体化されている。従って、このサイドタンク部113aは、冷媒の流通方向に直交する高さ方向(チューブ111の長手方向)の寸法が、前記偏平タンク部113bの高さ寸法に比較して高い寸法になっている。
一方、偏平タンク部113bには、前記複数のチューブ111が接続されている。また、これらサイドタンク部113aと偏平タンク部113bとは連通している。
次に、図6でこの蒸発器110における冷媒の流れについて説明する。まず、入口側タンク113内に流入した冷媒のうち、比重の小さいガス相冷媒がこの入口側タンク113におけるサイドタンク113a内の上方側を、比重の大きな液相冷媒が下方側を流動する。そして、液相冷媒は偏平タンク部113b側へと広がり、
その液位が偏平タンク部113bに挿入されたチューブ111端面より高くなっていく。
一方、ガス相冷媒は流入圧力でサイドタンク部113a内に充満すると、液相冷媒をチューブ111内に押し込むようにして偏平タンク部113b側へと広がり、さらにその液位を押し下げる。そして、偏平タンク部113b内のチューブ111端面がガス相冷媒で覆われるまで液位が下がると、ガス相冷媒がチューブ111端面近傍に存在する液相冷媒を巻き込んでチューブ111内に流入するため、このチューブ111内で液相冷媒とガス相冷媒とが混合された状態になる。
従って、この蒸発器110では、各チューブ111に対して冷媒の液流量とガス流量とを均一にして分配することができる。
以上、説明したように、この蒸発器110では、入口側タンク113を、高さの高いサイドタンク部113aとこれよりも高さの低い偏平タンク部113bとで構成し、サイドタンク部113aに冷媒入口パイプ115を、偏平タンク部113bに複数のチューブ111を、それぞれ接続するようにしたことにより、入口側タンク113内における冷媒の液流量とガス流量とを均一にして各チューブ111へと均等に分配することができる。かくして、この蒸発器110における熱交換効率を格段と向上させることができる。
しかも、この場合、サイドタンク部113aを冷媒入口パイプ115と一体で形成することによって、サイドタンク部113aを新たに設ける必要が無くなる分、部品点数を減らすことができるとともに、構成を簡易化できる。従って、その分、製造工程を簡略化することができ、結果として、製造費および材料費ともにコストの削減を図ることができる。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
例えば、上述した第1および第2の実施の形態では、蒸発器100、110において、図1、図4に示したように、入口側タンク103、113をチューブ101、111の下方側に、出口側タンク104、114をチューブ101、111の上方側に配置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、入口側タンクをチューブの上方側に、出口側タンクをチューブの下方側に配置するようにしてもよい。但し、この場合、サイドタンク部の突出方向は、前記第1および第2の実施の形態の突出方向と正反対の下方に位置する出口側タンク方向に向かって形成しなければならない。
これにより、上述した第1および第2の実施の形態における蒸発器100、110と同様に、入口側タンクに接続された各チューブに対し、冷媒の液流量とガス流量とを均一にして分配することができる。
また、上述した第1および第2の実施の形態では、各チューブ101、101間または111、111間にアウターフィン102、112が配設される蒸発器100、110について述べたが、本発明はこれに限らず、蒸発器としては、例えば、前記アウターフィンを設けない蒸発器においても広く適用することができる。なお、この場合においても、上述の蒸発器100、110とほぼ同様の効果を得ることができる。さらに、チューブの冷媒通路内にインナーフィンを設けるようにした蒸発器においても同様である。
本発明による第1の実施の形態における蒸発器の概略構成を示す斜視図である。 図1の蒸発器における幅方向の断面を示す断面図である。 図1の蒸発器における長手方向の断面を示す断面図である。 本発明による第2の実施の形態における蒸発器の概略構成を示す斜視図である。 図4の蒸発器における幅方向の断面を示す断面図である。 図4の蒸発器における長手方向の断面を示す断面図である。 従来の蒸発器における概略構成を示す断面図である。 従来の他の蒸発器の概略構成を示す斜視図である。 図8の蒸発器における冷媒流れを示す概念図である。
符号の説明
100、110…蒸発器
101、111…チューブ
102、112…アウターフィン
103、113…入口側タンク
103a、113a…サイドタンク部
103b、113b…偏平タンク部
104、114…出口側タンク
105、115…冷媒入口パイプ
106、116…冷媒出口パイプ

Claims (2)

  1. 複数の積層されたチューブ(101、111)と、上記複数のチューブ(101、111)の一端側がそれぞれ挿入されて連通された入口側タンク(103、113)と、上記複数のチューブ(101、111)の他端側がそれぞれ挿入されて連通された出口側タンク(104、114)と、上記入口側タンク(103、113)に接続され当該入口側タンク(103、113)内に冷媒を供給する冷媒入口パイプ(105、115)と、上記出口側タンク(104、114)に接続され上記複数のチューブ(101、111)内を流通した冷媒を外部へ排出する冷媒出口パイプ(106、116)とを備え、上記入口側タンク(103、113)が上記複数のチューブ(101、111)の下方に配置される蒸発器(100、110)において、
    上記入口側タンク(103、113)を、偏平タンク部(103b、113b)と、
    上記冷媒の流通方向に直交する高さ方向の寸法が、上記偏平タンク部(103b、113b)に比較して高い寸法で形成されるサイドタンク部(103a、113a)とで構成し、
    上記サイドタンク部(103a、113a)に上記冷媒入口パイプ(105、115)を接続するとともに、上記偏平タンク部(103b、113b)に上記複数のチューブ(101、111)を接続した
    ことを特徴とする蒸発器。
  2. 請求項1に記載の蒸発器(110)であって、
    上記サイドタンク部(113a)が、上記冷媒入口パイプ(115)と一体で形成され、上記入口側タンク(113)における冷媒流通方向全域に亘って設けられた
    ことを特徴とする蒸発器。
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