JP2005061778A - 蒸発器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蒸発効率を向上させ得るとともに、流通する冷媒の流動抵抗を格段と低下させることができる蒸発器を提供する。
【解決手段】 熱交換媒体の流通部内に配置され、当該流通部を複数の媒体流路に区画するとともに、当該区画した各媒体流路を熱交換媒体の流れ方向に対して直交する方向に所定間隔でオフセットするインナーフィン5aを設けた蒸発器において、インナーフィン5aが所定間隔でオフセットされた複数のルーバ部Rを有し、当該各ルーバ部Rの流通部を区画した壁面の熱交換媒体の流れ方向における上流側端部R1が、当該流れ方向に対して略くの字型に傾斜した形状でなるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は蒸発器に関し、例えば自動車用空気調和装置等に用いられる蒸発器に適用して好適なものである。
従来、この種の蒸発器である熱交換器においては、入口側のタンクから熱交換媒体(例えば、冷媒)の流通部としてのチューブ内に流入した冷媒が、この流通部を通過する際に過熱され蒸発するようになっている。このため、この流通部内に図10に示すような、冷媒流れ方向に対して直交する方向の断面が波形のインナーフィン100を設け、当該インナーフィン100によって、このチューブ内を複数の冷媒流路101に区画して冷媒に対する伝熱面積を拡大することで、伝熱効率(すなわち冷媒の蒸発効率)を向上することが図られている。
また、例えば特許文献1には、このインナーフィンとして図11に示すように、冷媒流路111を冷媒流れ方向に対して直交する方向に所定間隔でオフセットするように成形したオフセットフィン110を用いることで、伝熱効率のより一層の向上を図る技術が開示されている。
特開平5−231792号公報
しかしながら、かかる特許文献1の技術においては、冷媒流路111内を通過する冷媒が液状である場合、この冷媒が表面張力によって図12に示すように、オフセットフィン110とチューブ112との接合部近傍に集まり易く、この部分における液状冷媒の膜厚が厚くなり、冷媒に対する伝熱効率(蒸発効率)が低下する傾向にあり、逆にオフセットフィン110のチューブ112内を区画する壁面部では、前記液状冷媒の膜厚が薄くなり、冷媒に対する伝熱効率(蒸発効率)が高くなる傾向にある。
このため、前記オフセットフィン110とチューブ112との接合部近傍と、オフセットフィン110の壁面部とで冷媒に対する蒸発効率が異なり、熱交換器の性能を低下させる場合があった。
このような現象は、インナーフィン(オフセットフィン110)のフィンピッチが小さくなるほど顕著になり、液状冷媒の偏在が蒸発効率に及ぼす影響は大きくなる。
また、このようなオフセットフィン110の前記壁面部における冷媒流れ方向の上流側端部は、この冷媒流れに対して直線で形成されているため、冷媒流路111内を流れる冷媒が、このオフセットフィン110の上流側端部にほぼ垂直に衝突し、冷媒の流動抵抗が高くなる傾向があった。
しかも、この場合、前記オフセットフィン110とチューブ112との接合部近傍に集まった冷媒により、冷媒流路111における冷媒の通路断面積が小さくなるため、冷媒の流動抵抗がより一層高くなる問題があった。
そこで、本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、蒸発効率を向上させ得るとともに、流通する熱交換媒体の流動抵抗を格段と低下させることができる蒸発器を提供するものである。
請求項1にあっては、熱交換媒体の流通部内に配置され、当該流通部を複数の媒体流路に区画するとともに、当該区画した各媒体流路を熱交換媒体の流れ方向に対して直交する方向に所定間隔でオフセットするインナーフィンを設けた蒸発器において、インナーフィンが所定間隔でオフセットされた複数のルーバ部を有し、当該各ルーバ部の流通部を区画した壁面の熱交換媒体の流れ方向における上流側端部が、当該熱交換媒体の流れ方向に向けて略くの字型に窪むように傾斜した形状でなるようにした。
請求項2にあっては、請求項1の熱交換媒体が気液2相の冷媒でなるようにした。
請求項1によれば、インナーフィンが熱交換媒体の流れ方向に対して直交する方向に所定間隔でオフセットされた複数のルーバ部を有し、当該各ルーバ部の壁面における熱交換媒体の流れ方向の上流側端部が、当該熱交換媒体の流れ方向に向けて略くの字型に窪むように傾斜した形状でなるようにしたことにより、流通する熱交換媒体の流動範囲を各ルーバ部における流通部との接合部近傍から、各ルーバ部における壁面中央側へと拡大させ、当該各ルーバ部に熱交換媒体を略均一に接触させることができ、かくして伝熱効率、すなわち蒸発効率を向上させることができるとともに、各ルーバ部を流通する熱交換媒体の流動抵抗を格段と低下させることができる蒸発器を実現することができる。
請求項2によれば、請求項1の熱交換媒体が気液2相の冷媒でなることにより、この冷媒の液相部分を、流通部と各ルーバ部とでなる媒体流路内に均一に接触させることができるとともに、この冷媒の液相部分が均一で接触してなる媒体流路内、すなわち周りが冷媒の液相部分で囲まれた媒体流路内に冷媒の気相部分を流通させることができ、冷媒の液相部分に対し、媒体流路側(すなわち、外側)から熱交換させつつ、当該媒体流路内の冷媒の気相部分が流通する側(すなわち、内側)から当該冷媒の気相部分によって前記熱交換を促進させることができるため、蒸発効率をより一層向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳述する。
〔第1実施形態〕
図1〜図3は、本発明による蒸発器の第1実施形態を示し、図1は本実施形態による蒸発器としての熱交換器の概略構成を示す斜視図、図2は図1の熱交換器における縦(矢印a方向)断面を示す断面図、図3は図1の熱交換器の一部を拡大して示す分解斜視図である。
図1において1は、本実施形態による積層型の熱交換器を示し、コア2の左右方向(図中矢印a方向)両端部に一対のタンク3a、3bを取付けて構成されている。
このコア2は、図2および図3に示すように、複数(この場合、6枚)のプレート41、42、43、44、45、46と、これらプレート41〜46の端部(例えば、プレート41、42間においてはコア2の前後方向(図中矢印b方向)両端部、プレート42、43間においてはコア2の前記左右方向両端部)に、それぞれ設けられる複数(この場合、各層毎に2本ずつ)のスペーサとしてのバー6a、6aおよび6b、6bとが交互に積層され、各層において熱交換媒体を流通する流通部であるチューブとして機能するように構成されている。
また、これらプレート41〜46間における各バー6a、6aおよび6b、6b間には、それぞれ後述する矩形状に波形で形成され、チューブ内を複数の熱交換媒体流路に区画するルーバ部Rが、所定間隔ごとに当該熱交換媒体流路における熱交換媒体の流れ方向に対して直交する方向にオフセットされてなるオフセットフィンとしてのインナーフィン5aおよびアウターフィン5bが介装されている。
このとき、図3に示すように、プレート42と次段(すなわち、上方から3段目)のプレート43との間の層は、その左右方向(前記矢印a方向)の両端部をバー6b、6bにより閉塞され、当該バー6b、6b間に介装されたアウターフィン5bの各波形、すなわち各ルーバ部Rは前記前後方向(矢印b方向)に延びており、この層は、その前後両側において外部に連通している。なお、プレート44−45間の層も同様に構成され、以下これらの層を偶数層と称する。
これに対し、前記3段目のプレート43と4段目のプレート44との間の層は、その前後方向(矢印b方向)の両端部をバー6a、6aにより閉塞され、当該バー6a、6a間に介装されたインナーフィン5aの各ルーバ部Rは左右方向(矢印a方向)に延びており、この層は、その左右両側においてそれぞれタンク3a、3b内に連通している。なお、プレート41−42間およびプレート45−46間の層も同様に構成され、以下これらの層を奇数層と称する。
このように、かかる熱交換器1では、これらバー6aおよびインナーフィン5aの組合わせとバー6bおよびアウターフィン5bの組合わせが交互に配設されており、このコア2を構成する各構成部品、すなわちプレート41〜46、インナーフィン5a、アウターフィン5bおよびバー6a、6bは、互いにろう材8を介して積層され、それぞれの接触部においてろう付されるようになっている。
因みに、図1および図2中符号7a、7bはタンク3a、3bの下部および上部に設けられる媒体出口用および媒体流入用の配管であり、当該媒体流入用配管7aからタンク3aに流入した熱交換媒体、例えば気液2層でなる冷媒は前記インナーフィン5aを設けた前記奇数層を通って対向するタンク3bに達し、媒体出口用配管7bから流出するようになされている。
また、前記アウターフィン5bを設けた前記偶数層には他の熱交換媒体、例えば空気等が流通し、これら直交して流れる両熱交換媒体間にインナーフィン5a、アウターフィン5bおよびプレート41〜46を介して順次熱交換が行われるようになされている。
ここで、これらインナーフィン5aおよびアウターフィン5bは図1および図3に示すように、それぞれルーバ部Rが所定間隔ごとに熱交換媒体の流れ方向に対して直交する方向にオフセットされて形成されているとともに、当該各ルーバ部Rにおける熱交換媒体の流れ方向の上流側端部R1が、当該熱交換媒体の流れ方向に向けて略くの字型に窪むように傾斜した形状で形成されている。
このように、インナーフィン5aおよびアウターフィン5bにおけるルーバ部Rの上流側端部R1を略くの字型に傾斜させて形成することによって、流通する熱交換媒体の流れが曲げられ、図4に示すように、流通部としてのインナーフィン5a、アウターフィン5b(すなわち、各ルーバ部R)における上下のプレート41−42、42−43、43−44、44−45、45−46との接合部近傍から、インナーフィン5a、アウターフィン5b(すなわち、各ルーバ部R)における壁面中央側へと熱交換媒体の流動範囲を拡大させることができる。
特に、インナーフィン5aにおいては、冷媒中の液相部分の流動範囲を拡大させることができるため、当該液相部分の冷媒を各ルーバ部Rにおける上下のプレート41−42、43−44、45−46と各ルーバ部Rとでなる冷媒流路内に
略均一に接触させて蒸発効率(伝熱効率)を向上させることができるとともに、冷媒中の気相部分を前記液相で囲まれた冷媒流路内を通して流通することにより、前記冷媒中の液相部分に対し、内側から効率的に熱交換を促進させることができる。
しかも、このとき、各ルーバ部Rにおける前記上流側端部R1が、冷媒流れ方向に向けて略くの字型に傾斜して形成されていることから、流通する冷媒の流動抵抗を格段と低下させることができる。
因みに、これらインナーフィン5a、アウターフィン5bの各ルーバ部Rは、熱交換器のサイズ等によって適宜設定されたサイズにより形成されるが、隣り合う一対の上流側端部R1間のピッチP1が1.0〜3.0〔mm〕程度、各層(例えば、プレート41−42間)における高さT1が1.0〜2.0〔mm〕程度、前記冷媒流れ方向における上流側端部R1間の長さL1が1.0〜10.0〔mm〕程度、上流側端部R1の傾斜角度V1が18〔°〕〜80〔°〕程度で形成されるのが好ましい。
このルーバ部Rの傾斜角度V1については、以下の理由から設定されている。すなわち、前記流動抵抗は図5に示す縦軸に流動抵抗率、横軸にルーバ部Rの傾斜角度V1をとって表すグラフから見てわかるように、ルーバ部Rの傾斜角度V1に応じて変化しており、傾斜角度V1が小さくなるほど流動抵抗が小さくなる傾向が見受けられる。
例えば傾斜角度V1が80〔°〕付近では、傾斜角度V1が90〔°〕(すなわち、ルーバ部Rに傾斜角度V1を設けない場合)における流動抵抗の約95〔%〕に低下しており、傾斜角度V1が60〔°〕付近では、約65〔%〕にまで低下している。このことから、ルーバ部Rの傾斜角度V1は約80〔°〕以下であることが好ましく、より好ましくは約75〔°〕以下の設定と考えられる。
その一方で、ルーバ部Rの傾斜角度V1を小さくすると、ルーバ部Rの下流側端部におけるルーバ部Rの傾斜の始まる根本部から傾斜の頂点となる中央部までの長さL2(以下、これを突出量L2と称する)が長くなる傾向があり、このように突出量L2が長くなると、各フィン5a、5bの温度が低下するため、冷媒に対する伝熱効率が低下してしまうおそれがある。従って、この突出量L2は有効な長さがあると言う理由から、各フィン5a、5b(すなわちルーバ部R)の高さT1の約1.5倍までとすることが望ましい。
このことから、図6に示す縦軸にルーバ部Rの高さT1に対する突出量L2の比、横軸にルーバ部Rの傾斜角度V1をとって表すグラフによると、傾斜角度V1が約18〔°〕付近以下では突出量L2がルーバ部Rの高さの約1.5倍以上となるため、ルーバ部Rの傾斜角度V1は約18〔°〕以上であることが好ましい。
このように、この熱交換器1では、積層してなるコア2に介在するインナーフィン5a、アウターフィン5bの各ルーバ部Rにおける上流側端部R1を、熱交換媒体の流れ方向に向けて略くの字型に窪むように傾斜して形成したことにより、流通する熱交換媒体の流動範囲を各ルーバ部Rにおける上下のプレート41−42、42−43、43−44、44−45、45−46との接合部近傍から、各ルーバ部Rにおける壁面中央側へと拡大させ、当該各ルーバ部Rに熱交換媒体を略均一に接触させて蒸発効率(伝熱効率)を向上させることができるとともに、各ルーバ部Rを流通する熱交換媒体の流動抵抗を格段と低下させることができる。
また、この熱交換器1では、インナーフィン5a内を流通する熱交換媒体として気液2相の冷媒を用いることにより、この冷媒の液相部分を、各ルーバ部Rにおける上下のプレート41−42、43−44、45−46と各ルーバ部Rとでなる冷媒流路内に均一に接触させることができるとともに、この冷媒の液相部分が均一で接触してなる冷媒流路内、すなわち周りが冷媒の液相部分で囲まれた冷媒流路内に冷媒の気相部分を流通させることができ、冷媒の液相部分に対し、冷媒流路側(すなわち、外側)から熱交換させつつ、当該冷媒流路内の冷媒の気相部分が流通する側(すなわち、内側)から当該冷媒の気相部分によって前記熱交換を促進させることができるため、蒸発効率をより一層向上させることができる。
〔第2実施形態〕
図7〜図9は、本発明による蒸発器の第2実施形態を示し、図7は本実施形態による蒸発器としての熱交換器の概略構成を示す斜視図、図8は図7の熱交換器における要部(コア)の断面を示す断面図、図9は図8におけるA−A断面図である。
図7において10は、本実施形態による積層型の熱交換器を示し、後述するコア11を備えている。このコア11は、図8および図9に示すように、略U字形の熱交換媒体である冷媒を流通する冷媒流路形成用凹部41と、当該冷媒流路形成用凹部41の上端に連なる一対のヘッダ形成用凹部44とを有する略方形のプレート40が、隣り合うもの同志相互に冷媒流路形成用凹部41とヘッダ形成用凹部44とを対向させた状態に順次積層されて接合されることにより、並列状の偏平管部14と各偏平管部14の上端に連なるヘッダ部12とが形成されてなり、隣り合う偏平管部14、14の間には、図8における紙面上下方向に向けて波形のアウターフィン5bが介在されている。
各プレート14における冷媒流路形成用凹部41の略中央部には、図9における紙面上下方向に仕切用凸部42が突設され、当該冷媒流路形成用凹部41の上端より下端寄り部分まで延設されている。この仕切用凸部42により、各偏平管部14内には、仕切用凸部42の左右に形成された垂直部43aと、左右の垂直部43aを連通する水平連通部43bとによりなる略U字形の冷媒流路43が形成されている。この水平連通部43bには、例えば円形状の凸部46が所定間隔で突設されている。また、前記一対のヘッダ形成用凹部44の底壁には所要箇所を除いて、それぞれ略円形の冷媒通過孔45が穿設されている。
熱交換器10におけるコア11の積層方向両外側には、サイドプレート13がそれぞれ配置され、各サイドプレート13と偏平管部14との間にもアウターフィン5bが介在されている。
熱交換器10における図7中左側の媒体流入用配管7aより同側のヘッダ部12に導入された冷媒は、これより偏平管部14の内部に流入するが、ヘッダ部12の所要箇所においてプレート40における一方のヘッダ形成用凹部44の底壁に冷媒通過孔45が開口されておらず塞がれているために、冷媒は各偏平管部14内の冷媒流路43をU字形に流れ、さらに同箇所において他方のヘッダ形成用凹部44の底壁に開口された冷媒通過孔45から、その後のヘッダ部12へと進み、熱交換器10内を全体として蛇行状に流れて、最後のヘッダ部12から媒体出口用配管7bへと排出されるようになされている。
各偏平管部14内の冷媒流路43には、左右一対のインナーフィン5aが配設されている。各インナーフィン5aは、それぞれルーバ部R(図3参照)が所定間隔ごとに冷媒流れ方向に対して直交する方向にオフセットされて形成されているとともに、当該各ルーバ部Rにおける冷媒流れ方向の上流側端部R1が、当該冷媒流れ方向に向けて略くの字型に窪むように傾斜した形状で形成されている。
このとき、各インナーフィン5aの各ルーバ部Rは、熱交換器のサイズ等によって適宜設定されたサイズにより形成され、その詳細は上述した第1実施形態とほぼ同様に設定されるため、説明は省略する。
このように、この熱交換器10では、積層してなるコア11の偏平管部14内に介在するインナーフィン5aの各ルーバ部Rにおける上流側端部R1を、冷媒流れ方向に向けて略くの字型に窪むように傾斜して形成したことにより、流通する冷媒の流動範囲を各ルーバ部Rにおける隣り合うプレート40、40間の接合部近傍から、各ルーバ部Rにおける壁面中央側へと拡大させ、当該各ルーバ部Rに冷媒を略均一に接触させて蒸発効率(伝熱効率)を向上させることができるとともに、各ルーバ部Rを流通する冷媒の流動抵抗を格段と低下させることができる。
また、この熱交換器10では、インナーフィン5a内を流通する熱交換媒体として気液2相の冷媒を用いることにより、この冷媒の液相部分を、各ルーバ部Rにおける隣り合うプレート40、40と各ルーバ部Rとでなる冷媒流路43内に均一に接触させることができるとともに、この冷媒の液相部分が均一で接触してなる冷媒流路43内、すなわち周りが冷媒の液相部分で囲まれた冷媒流路43内に冷媒の気相部分を流通させることができ、冷媒の液相部分に対し、冷媒流路43側(すなわち、外側)から熱交換させつつ、当該冷媒流路43内の冷媒の気相部分が流通する側(すなわち、内側)から当該冷媒の気相部分によって前記熱交換を促進させることができるため、蒸発効率をより一層向上させることができる。
なお、本発明の熱交換器1を上述した第1および第2実施形態を例に取って説明したが、本発明はこれに限ることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。
例えば、上述の第1実施形態では、プレート42−43間、プレート44−45間、すなわち偶数層のバー6b間にオフセットフィンでなるアウターフィン5bを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら偶数層のバー6b間にアウターフィン5bを設けなくてもよい。この場合、部品点数を削減でき、生産面におけるコストを低減できる利点を得ることができる。一方、上述した第1実施形態の熱交換器1の前記偶数層のバー6b間に、第2実施形態の熱交換器10におけるアウターフィン5b(すなわち、単に熱交換媒体の流通方向と垂直方向に波形のフィン)を設けた場合、上述した第1実施形態とほぼ同様に偶数層における熱交換媒体の流通抵抗を増やし、熱交換効率を向上し得る利点を得ることができる。
本発明にかかる熱交換器の第1実施形態における概略構成を示す斜視図である。 図1の熱交換器における縦断面を示す断面図である。 図1の熱交換器における要部を分解して示す斜視図である。 図1の熱交換器における冷媒の流通状態を示す拡大断面図である。 本発明にかかる冷媒の流動抵抗率とルーバ部の傾斜角度との関係を示す曲線グラフである。 本発明にかかるルーバ部の高さに対する突出量の比とルーバ部の傾斜角度との関係を示す曲線グラフである。 本発明にかかる熱交換器の第2実施形態における概略構成を示す斜視図である。 図7の熱交換器における要部(コア)の断面を示す断面図である。 図8におけるA−A断面図である。 従来のインナーフィンを示す斜視図である。 従来のオフセットフィンを示す斜視図である。 図11のオフセットフィンにおける冷媒の流通状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
1、10・・・熱交換器(蒸発器)
2、11・・・コア
40、41、42、43、44、45、46・・・プレート
5a・・・インナーフィン
5b・・・アウターフィン
R・・・ルーバ部
R1・・・上流側端部
L2・・・突出量
T1・・・高さ
V1・・・傾斜角度

Claims (2)

  1. 熱交換媒体の流通部内に配置され、当該流通部を複数の媒体流路に区画するとともに、当該区画した各媒体流路を上記熱交換媒体の流れ方向に対して直交する方向に所定間隔でオフセットするインナーフィン(5a)を設けた蒸発器(1、10)において、
    上記インナーフィン(5a)が上記所定間隔でオフセットされた複数のルーバ部(R)を有し、
    当該各ルーバ部(R)の上記流通部を区画した壁面の上記熱交換媒体の流れ方向における上流側端部(R1)が、
    当該熱交換媒体の流れ方向に向けて略くの字型に窪むように傾斜した形状でなる
    ことを特徴とする蒸発器(1、10)。
  2. 上記熱交換媒体が気液2相の冷媒でなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の蒸発器(1、10)。
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