JP2005296444A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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Takeshi Tsuru
猛志 水流
Hisateru Fujikawa
尚輝 藤川
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Abstract

【課題】 すすぎ工程におけるすすぎ水が残菜フィルターに捕集されている残菜と接触することがないようにする。
【解決手段】 洗浄工程において洗浄水が循環する洗浄水循環経路L1に、前記洗浄工程において食器類から離脱した残菜Zを捕集する残菜フィルター25を付設してなる食器洗い乾燥機において、前記洗浄工程終了後に新たに給水されたすすぎ水W′により前記食器類のすすぎを行うすすぎ工程においてすすぎ水W′が前記残菜フィルター25に捕集された残菜Zと接触することなく循環するすすぎ水循環経路L2を形成し得るように構成して、すすぎ工程においては、洗浄工程において残菜フィルター25に捕集された残菜Zと接触しないすすぎ水循環経路L2をすすぎ水W′が循環するようにしている。
【選択図】 図4

Description

本願発明は、食器類の洗浄乾燥を行う食器洗い乾燥機に関するものである。
通常、食器洗い乾燥機においては、収納される食器類を洗剤を含む洗浄水により洗浄する洗浄工程と、該洗浄工程終了後において新たな給水により食器類をすすぐすすぎ工程と、該すすぎ工程終了後に温風による乾燥を行う乾燥工程とを行うこととなっている。
ところで、このような構成の食器洗い乾燥機においては、洗浄水が循環する経路の途中に、洗浄中に食器類から分離した残菜を捕集するための残菜フィルターが設けられることとなっている。
また、上記すすぎ工程においては、洗浄水が循環する経路と同じ経路を通ってすすぎ水を所定時間循環させた後排水するという工程を数回繰り返すこととされている。
従来公知の食器洗い乾燥機としては、洗浄水を圧送する洗浄ポンプの吸込側に残菜フィルターを配設したものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−284468号公報。
ところが、上記特許文献1に開示されているように、洗浄水を圧送する洗浄ポンプの吸込側に残菜フィルターを配設した場合、すすぎ工程において、すすぎ水が洗浄工程で残菜フィルターに捕集された残菜を通過して循環することとなるところから、不衛生であるとともに、すすぎ水から悪臭が発生する場合がある。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、すすぎ工程におけるすすぎ水が残菜フィルターに捕集されている残菜と接触することがないようにすることを目的としている。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、食器類を収納する洗浄室を備えた本体ケースと、前記洗浄室内に収納された食器類を洗浄する洗浄工程において洗浄水が循環する洗浄水循環経路とを備え、該洗浄水循環経路に、前記洗浄工程において食器類から離脱した残菜を捕集する残菜フィルターを付設してなる食器洗い乾燥機において、前記洗浄工程終了後に新たに給水されたすすぎ水により前記食器類のすすぎを行うすすぎ工程においてすすぎ水が前記残菜フィルターに捕集された残菜と接触することなく循環するすすぎ水循環経路を形成し得るように構成している。
上記のように構成したことにより、すすぎ工程においては、洗浄工程において残菜フィルターに捕集された残菜と接触しないすすぎ水循環経路をすすぎ水が循環することとなる。従って、すすぎ水と残菜とが接触することがなくなり、極めて衛生的であるとともに、すすぎ水から悪臭が発生するということもなくなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記洗浄水循環経路と前記すすぎ水循環経路とを、洗浄工程とすすぎ工程とで通路を切り替える通路切替機構を介して接続することもでき、そのように構成した場合、通路切替機構によって洗浄水循環経路からすすぎ水循環経路へと通路の切替が行えることとなり、確実に通路切替を行うことができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第2の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記通路切替機構を、前記洗浄水循環経路における前記残菜フィルターの上流側を連通あるいは閉止し且つ前記すすぎ水循環経路を閉止あるいは連通する回転体と、該回転体を回転駆動させる駆動手段とにより構成することもでき、そのように構成した場合、回転体を駆動手段により回転駆動させるだけで、洗浄水循環経路からすすぎ水循環経路への通路切替が行えることとなり、簡単且つ確実に通路切替を行うことができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第2の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記通路切替機構を、前記洗浄工程における洗浄水の温度が所定温度に上昇した時点で動作する熱応動部材により切替作動するように構成することもでき、そのように構成した場合、洗浄工程が終了に近づくと、洗浄水の温度が上昇するところから、該温度上昇を感知した熱応動部材により通路切替が行われることとなり、洗浄工程の終了に合わせて洗浄水循環経路からすすぎ水循環経路への通路切替を自動的に行うことができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第4の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記熱応動部材として形状記憶合金からなるスプリングを採用するとともに、該スプリングとその付勢力に抗する方向に付勢力を作用させるバイアススプリングとにより前記通路切替機構における可動部材を動作させるように構成することもでき、そのように構成した場合、形状記憶合金からなるスプリングの形状変形に伴って通路切替機構の可動部材が動作し、バイアススプリングの付勢力により可動部材の復帰が行われることとなり、洗浄水循環経路からすすぎ水循環経路への通路切替を自動的に行うことができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第6の手段として、上記第1の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記すすぎ水循環経路を、洗浄工程終了後に前記残菜フィルターに捕集されている残菜を排出口から排出させることにより形成することもでき、そのように構成した場合、洗浄工程において残菜フィルターに捕集された残菜が洗浄工程終了後に排出口から排出され、残菜フィルターには残菜がなくなるところから、すすぎ水循環経路を流れるすすぎ水が残菜と接触することがなくなり、極めて衛生的であるとともに、すすぎ水から悪臭が発生するということもなくなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第7の手段として、上記第6の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記洗浄水循環経路から分岐して前記排出口に至るバイパス通路を付設し、該バイパス通路を介して残菜の排出を行うように構成することもでき、そのように構成した場合、洗浄工程において残菜フィルターに捕集された残菜が洗浄工程終了後にバイパス通路を介して排出口から排出されることとなり、残菜の排出を確実に行うことができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第8の手段として、上記第1の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記すすぎ水循環経路を、洗浄工程終了後に前記残菜フィルターを前記洗浄水循環経路から退避させることにより形成することもでき、そのように構成した場合、残菜フィルターを洗浄水循環経路から退避させることによってすすぎ水循環経路が形成されるところから、すすぎ水循環経路を流れるすすぎ水が残菜と接触することがなくなり、極めて衛生的であるとともに、すすぎ水から悪臭が発生するということもなくなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第9の手段として、上記第8の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記残菜フィルターの退避を、すすぎ水の水位より上方への移動により行うとともに、退避状態の残菜フィルターの上方を覆うカバー部材を付設することもでき、そのように構成した場合、残菜フィルターに捕集されている残菜とすすぎ水循環経路を流れるすすぎ水との接触が完全に阻止されることとなり、より衛生的となる。
本願発明の第1の手段によれば、食器類を収納する洗浄室を備えた本体ケースと、前記洗浄室内に収納された食器類を洗浄する洗浄工程において洗浄水が循環する洗浄水循環経路とを備え、該洗浄水循環経路に、前記洗浄工程において食器類から離脱した残菜を捕集する残菜フィルターを付設してなる食器洗い乾燥機において、前記洗浄工程終了後に新たに給水されたすすぎ水により前記食器類のすすぎを行うすすぎ工程においてすすぎ水が前記残菜フィルターに捕集された残菜と接触することなく循環するすすぎ水循環経路を形成し得るように構成して、すすぎ工程においては、洗浄工程において残菜フィルターに捕集された残菜と接触しないすすぎ水循環経路をすすぎ水が循環するようにしたので、すすぎ水と残菜とが接触することがなくなり、極めて衛生的であるとともに、すすぎ水から悪臭が発生するということもなくなるという効果がある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記洗浄水循環経路と前記すすぎ水循環経路とを、洗浄工程とすすぎ工程とで通路を切り替える通路切替機構を介して接続することもでき、そのように構成した場合、通路切替機構によって洗浄水循環経路からすすぎ水循環経路へと通路の切替が行えることとなり、確実に通路切替を行うことができる。
本願発明の第3の手段におけるように、上記第2の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記通路切替機構を、前記洗浄水循環経路における前記残菜フィルターの上流側を連通あるいは閉止し且つ前記すすぎ水循環経路を閉止あるいは連通する回転体と、該回転体を回転駆動させる駆動手段とにより構成することもでき、そのように構成した場合、回転体を駆動手段により回転駆動させるだけで、洗浄水循環経路からすすぎ水循環経路への通路切替が行えることとなり、簡単且つ確実に通路切替を行うことができる。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第2の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記通路切替機構を、前記洗浄工程における洗浄水の温度が所定温度に上昇した時点で動作する熱応動部材により切替作動するように構成することもでき、そのように構成した場合、洗浄工程が終了に近づくと、洗浄水の温度が上昇するところから、該温度上昇を感知した熱応動部材により通路切替が行われることとなり、洗浄工程の終了に合わせて洗浄水循環経路からすすぎ水循環経路への通路切替を自動的に行うことができる。
本願発明の第5の手段におけるように、上記第4の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記熱応動部材として形状記憶合金からなるスプリングを採用するとともに、該スプリングとその付勢力に抗する方向に付勢力を作用させるバイアススプリングとにより前記通路切替機構における可動部材を動作させるように構成することもでき、そのように構成した場合、形状記憶合金からなるスプリングの形状変形に伴って通路切替機構の可動部材が動作し、バイアススプリングの付勢力により可動部材の復帰が行われることとなり、洗浄水循環経路からすすぎ水循環経路への通路切替を自動的に行うことができる。
本願発明の第6の手段におけるように、上記第1の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記すすぎ水循環経路を、洗浄工程終了後に前記残菜フィルターに捕集されている残菜を排出口から排出させることにより形成することもでき、そのように構成した場合、洗浄工程において残菜フィルターに捕集された残菜が洗浄工程終了後に排出口から排出され、残菜フィルターには残菜がなくなるところから、すすぎ水循環経路を流れるすすぎ水が残菜と接触することがなくなり、極めて衛生的であるとともに、すすぎ水から悪臭が発生するということもなくなる。
本願発明の第7の手段におけるように、上記第6の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記洗浄水循環経路から分岐して前記排出口に至るバイパス通路を付設し、該バイパス通路を介して残菜の排出を行うように構成することもでき、そのように構成した場合、洗浄工程において残菜フィルターに捕集された残菜が洗浄工程終了後にバイパス通路を介して排出口から排出されることとなり、残菜の排出を確実に行うことができる。
本願発明の第8の手段におけるように、上記第1の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記すすぎ水循環経路を、洗浄工程終了後に前記残菜フィルターを前記洗浄水循環経路から退避させることにより形成することもでき、そのように構成した場合、残菜フィルターを洗浄水循環経路から退避させることによってすすぎ水循環経路が形成されるところから、すすぎ水循環経路を流れるすすぎ水が残菜と接触することがなくなり、極めて衛生的であるとともに、すすぎ水から悪臭が発生するということもなくなる。
本願発明の第9の手段におけるように、上記第8の手段を備えた食器洗い乾燥機において、前記残菜フィルターの退避を、すすぎ水の水位より上方への移動により行うとともに、退避状態の残菜フィルターの上方を覆うカバー部材を付設することもでき、そのように構成した場合、残菜フィルターに捕集されている残菜とすすぎ水循環経路を流れるすすぎ水との接触が完全に阻止されることとなり、より衛生的となる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について説明する。
第1の実施の形態
図1ないし図5には、本願発明の第1の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機が示されている。
この食器洗い乾燥機は、図1ないし図3に示すように、前面に開閉自在な扉2を有する縦長直方体状の本体ケース1を備え、該本体ケース1内には、食器類を収納する洗浄室3と、該洗浄室3の下方に位置して各種機器類が配設される機械室4とが設けられている。この本体ケース1は洗浄室3の周壁との間に空間部1aを有する二重壁構造とされている。前記扉2は、下端部に設けられた枢軸5を回動中心として前後に開閉作動されることとなっている。符号6,7は扉2の閉止時における洗浄室3内の密閉性を確保するためのシール部材である。
前記洗浄室3には、その底部側に位置する一対の下部回転噴射ノズル8,8と、その天面側に位置する一対の上部回転噴射ノズル9,9と、その背面側に位置する多数の固定噴射ノズル10,10・・とが設けられている。前記各下部回転噴射ノズル8は、多数の噴射口8a,8a・・を有しており、該噴射口8a,8a・・から噴射される洗浄水の噴射力により中心軸11を中心として回転されることとなっている。また、前記各上部回転噴射ノズル9は、一対の噴射口9a,9aを有しており、該噴射口9a,9aから噴射される洗浄水の噴射力により中心軸12を中心として回転されることとなっている。また、前記各固定噴射ノズル10は、1個の噴射口10aを有しており、斜め方向に洗浄水を噴射させるようになっている。
また、この洗浄室3内には、下段において前記下部回転噴射ノズル8,8の直上方に位置する下段食器収納カゴ13と、上段において前記上部回転噴射ノズル9,9の直下方に位置する上段食器収納カゴ14と、中段において前記固定噴射ノズル10,10に挟まれる部位に位置する中段食器収納カゴ15とが設けられている。前記下段食器収納カゴ13には、主として大型の食器類(例えば、洋皿やどんぶり等)が収納され、前記上段食器収納カゴ14には、主として小型の食器類(例えば、湯飲みや茶碗等)が収納され、中段食器収納カゴ15には、小物類(例えば、コップ等)が収納されることとなっている。
前記機械室4には、洗浄ポンプ16、温風供給手段17などが配設されている。前記洗浄室3と前記機械室4とを仕切る隔壁18には、洗浄室3内に供給された水を一時的に貯留する貯水部19が設けられており、該貯水部19は、前記洗浄ポンプ16の吸水側に配管20を介して接続されている。また、この洗浄ポンプ16の吐出側は、前記下部回転噴射ノズル8,8、上部回転噴射ノズル9,9および前記固定噴射ノズル10,10・・に配管21および該配管21から分岐した分岐配管22,22,22を介して接続されている。前記配管21の途中には、洗浄開始時に開弁され、洗浄終了時に閉弁する開閉弁23が介設されている。前記貯水部19には、洗浄水を加熱して温水となすための電気ヒータ24と、洗浄時に食器類から離れた残菜Zを洗浄水から分離除去して捕集する残菜フィルター25とが設けられている。
前記温風供給手段17は、前記機械室4内に配設された送風ファン26と、該送風ファン26の吐出口近傍に設けられた乾燥ヒータ27と、前記送風ファン26の吐出口に接続され、前記本体ケース1における空間部1aの側壁部分に形成された送風通路28とによって構成されている。符号26aはファンモータである。前記送風通路28は、前記空間部1aにおいて前記機械室4側から立ち上がり、洗浄室3の中段部位から湾曲して下方に向かい、洗浄室3の底部に形成された吹出口29に至る通路により構成されている。このようにすると、送風通路28を流れる温風Aの流通抵抗を小さく抑えることができ、圧力損失を小さく抑えることができる。
そして、図2に示すように、前記扉2の上端部には、洗浄室3内に供給された温風Aの出口となる排気口30が形成されており、該排気口30には、洗浄室3からの排気の温度を検出する排気温度検出手段として作用する温度センサー31が付設されている。
図面中、符号32は洗浄室3への洗浄水の給水パイプであり、該給水パイプ32は、水道栓に接続される。符号33は給水用の電磁弁、34は本体ケース1における前面に設けられ、各種の操作スイッチおよび各種表示部が付設されている操作パネル、35はコントローラとして作用する制御基板、36は貯水部19の出口部に設けられた洗浄時とすすぎ時とで洗浄水の通路を切り換える通路切換機構である。
前記通路切替機構36は、図4(イ)および(ロ)に示すように、前記貯水部19の出口部に配設され、下面37bに前記残菜フィルター25を備えたフィルターケース37と、該フィルターケース37の中心部において上下摺動自在に支持された可動部材38とによって構成されており、前記フィルターケース37の上面37aにおいて前記可動部材38の支持部の周りには、洗浄水Wが流通する上部洗浄水流通口39が形成される一方、前記フィルターケース37の下面37bには、洗浄水Wが流通する下部洗浄水流通口40が形成され且つ該下部洗浄水流通口40には残菜フィルター25が設けられている。
一方、前記可動部材38は、内部にすすぎ水W′が流通するすすぎ水流通路41を有する円筒体42を備えており、該すすぎ水流通路41の入口41aは、前記フィルターケース37の上面37aに立設され、前記可動部材38(具体的には、円筒体42)を上方に付勢するスプリング43のスプリング受けを兼用する環状壁44によって常態においては閉塞される一方、前記すすぎ水流通路41の出口41bは、前記残菜フィルター25を貫通してその下方に開口しており、その先端部には、すすぎ時に生ずる細かいゴミ等を捕集するサブフィルター45が設けられている。
また、前記円筒体42の外周には、前記フィルターケース37内に位置して前記可動部材38の上動時に前記上部洗浄水流通口39を閉止する上部閉止部材46と、前記フィルターケース37の下方に位置して前記可動部材38の上動時に前記下部洗浄水流通口40を閉止する下部閉止部材47が取り付けられている。
さらに、前記可動部材38には、前記円筒体42の上部に位置して該可動部材38を押圧操作する際の操作部となる中空なヘッド部48が設けられており、該ヘッド部48内には、所定の温度を感知して動作する熱応動部材として作用する形状記憶合金製のスプリング49と、該スプリング49の付勢力に抗する方向に付勢力を作用するバイアススプリング50と、両スプリング49,50に挟まれて前記可動部材38の下動状態を保持するロック部材51とが配設されている。前記スプリング49は、所定温度を感知して伸長変形することとなっており、その感知温度は、洗浄工程終了時における洗浄水Wの温度(除菌を兼ねるために温度上昇されている)とされている。前記ロック部材51は、水平移動可能とされており、スプリング49の熱応動前においては前記環状壁43内において前記フィルターケース上面37aから立設された係合片52に係合することにより、前記可動部材38を下動状態を保持することとなっている。
上記のように構成された通路切替機構36の作用について説明する。
洗浄工程で水温が低い間においては、図4(イ)に示すように、スプリング49が収縮状態にあり、ロック部材51と係合片52との係合により可動部材38は下動状態を保持され、上下洗浄水流通口39,40は開放され且つすすぎ水流通路41の入口41aは環状壁43により閉塞されている。従って、洗浄水Wは、上部洗浄水流通口39、残菜フィルター25および下部洗浄水流通口40を通って循環することとなり、上部洗浄水流通口39、残菜フィルター25および下部洗浄水流通口40が、後述する洗浄水循環経路L1の一部を構成することとなっている。
洗浄工程の終了時においては、除菌のために水温が上昇するところから、スプリング49が熱応動して伸長するので、図4(ロ)に示すように、ロック部材51が水平移動して該ロック部材51と係合片52との係合が外れ、可動部材38はスプリング43の付勢力によって上動し、上下洗浄水流通口39,40が上下閉止部材46,47により閉止され且つすすぎ水流通路41の入口41aが開放される。従って、すすぎ工程においては、すすぎ水W′は、すすぎ水流通路40を通って循環することとなり、残菜フィルター25に捕集されている残菜Zとは接触しなくなる。つまり、すすぎ水流通路41が、後述するすすぎす循環経路L2の一部を構成することとなっているのである。
なお、次回の洗浄時においては、ヘッド部48を手動により押圧して可動部材38を押し下げれば、図4(イ)の状態に復帰させることができる。
ついで、上記構成の食器洗い乾燥機における洗浄工程、すすぎ工程および乾燥工程について説明する。
(I) 洗浄工程
扉2を開作動し、洗浄室3内の各収納カゴ13〜15にそれぞれの収納カゴに収納すべき食器類を分別して収納する。その後、電磁弁33を開作動させて、洗浄室3への給水を開始し、洗浄室3内に所定量の洗浄水を溜め込む。水位スイッチ38が所定水位を検知すると、電磁弁33が閉作動され、給水が停止する。しかる後、洗浄室3の貯水部19に所定量の洗剤を投入し、電気ヒータ24および洗浄ポンプ16を駆動開始すると、洗浄水は、、電気ヒータ24によって加熱された温水となり、配管21および分岐配管22,22,22を介して各噴射ノズル8,9,10に圧送され、噴射ノズル8,9,10から噴射されて、食器類の洗浄に供される。洗浄に供された洗浄水は、再び貯水部19に戻り再循環されるが、通路切替機構36においては、上部洗浄水流通口39、残菜フィルター25および下部洗浄水流通口40を通ることとなる。この洗浄は、食器類の量に応じた所定時間だけ行われ、所定時間が経過した時点で、電気ヒータ24および洗浄ポンプ16の駆動が停止されるとともに、排水口(図示省略)から洗浄水が排水されて、洗浄が終了する。この時、残菜フィルター25には、食器類から分離した残菜Zが捕集される。この場合、洗浄ポンプ16から圧送された洗浄水Wは、配管21、分岐配管22,22,22、噴射ノズル8,9,10を経て洗浄室3に噴射され、貯水部19において上部洗浄水流通口39、残菜フィルター25および下部洗浄水流通口40を通り、配管20を経て洗浄ポンプ16に吸い込まれることとなっており、洗浄ポンプ16、配管21、分岐配管22,22,22、噴射ノズル8,9,10、洗浄室3、貯水部19、上部洗浄水流通口39、残菜フィルター25、下部洗浄水流通口40および配管20によって洗浄水循環経路L1が形成されることとなっているのである。
そして、洗浄工程終了時においては、洗浄水Wの温度が除菌可能な温度まで上昇せしめられることとなっており、該温度を感知したスプリング49が熱応動して伸長作動し、ロック部材51と係合片52との係合が外れ、可動部材38が上動する。つまり、通路切換機構36による通路切換が行われるのである。
(II) すすぎ工程
洗浄工程が終了すると、電磁弁33を開作動させて、洗浄室3への給水を開始し、洗浄室3内に所定量のすすぎ水を溜め込む。水位スイッチ38が所定水位を検知すると、電磁弁33が閉作動され、給水が停止する。しかる後、洗浄ポンプ16を駆動開始すると、すすぎ水は、配管21および分岐配管22,22,22を介して各噴射ノズル8,9,10に圧送され、噴射ノズル8,9,10から噴射されて、食器類のすすぎに供される。すすぎに供されたすすぎ水は、再び貯水部19に戻り再循環されるが、通路切換機構36においては、残菜Zと接触しない(換言すれば、残菜フィルター25を通らない)すすぎ水流通路41を流通する。このすすぎは、食器類の量に応じた所定時間だけ行われ、所定時間が経過した時点で、洗浄ポンプ16の駆動が停止されるとともに、排水口(図示省略)からすすぎ水が排水されて、第1回目のすすぎが終了する。上記すすぎを所定回数行うことにより、すすぎ工程が終了する。この場合、洗浄ポンプ16から圧送されたすすぎ水W′は、配管21、分岐配管22,22,22、噴射ノズル8,9,10を経て洗浄室3に噴射され、貯水部19、すすぎ水流通路41、配管20を経て洗浄ポンプ16に吸い込まれることとなっており、洗浄ポンプ16、配管21、分岐配管22,22,22、噴射ノズル8,9,10、洗浄室3、貯水部19、すすぎ水流通路41および配管20によってすすぎ水循環経路L2が形成されることとなっているのである。
(III) 乾燥工程
すすぎ工程が終了すると、温風供給手段17を構成する送風ファン26および乾燥ヒータ27が駆動開始され、送風通路28の出口から温風Aが洗浄室3内に吹き出され、食器類の乾燥に供される。この乾燥は、食器類の量に応じた所定時間だけ行われ、所定時間が経過した時点で、送風ファン26および乾燥ヒータ27の駆動が停止され、乾燥が終了する。
ところで、洗浄室3の上部回転噴射ノズル9に接続する分岐配管22と給水パイプ32とを三方弁を介して接続するとともに、前記分岐配管22における三方弁の下流側にすすぎ工程の最終段階においてのみ通電するヒータを付設しておき、上記すすぎ工程の最終段階において、三方弁を切り換えて給水パイプ32と上部回転噴射ノズル9とを連通させると同時に、ヒータへの通電を開始すれば、給水パイプ32から供給されるきれいな水がヒータに加熱されて沸騰した状態ですすぎ水として使用されることとなり、衛生的となるとともに、感覚的にも不潔感がなくなる。
第2の実施の形態
図5ないし図8には、本願発明の第2の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分が示されている。
この場合、通路切換機構36は、有底円筒形状を呈し、その側壁53aの片側に開口部54を有する回転体53と、該回転体53を回転駆動させる駆動手段55とによって構成されている。この回転体53を囲むようにして底部に残菜フィルター25を備えた環状のフィルターユニット56が配設されるとともに、該フィルターユニット56を囲繞する環状通路57が設けられている。該環状通路57は、洗浄ポンプ16の吸込側の配管20に接続されている。そして、前記フィルターユニット56および環状通路57は、仕切り壁58により二つの通路に区画されており、洗浄水Wの通路となる第1分岐フィルター56aおよび第1分岐通路57aとすすぎ水W′の通路となる第2分岐フィルター56bおよび第2分岐通路57bとに区画されている。前記第1分岐通路57aと第2分岐通路57bとの合流部(換言すれば、配管20との接続部)には、水流により動作して一方の分岐通路57aあるいは57bの出口を閉止する止水弁59が設けられている。
また、前記駆動手段55は、前記回転体53の回転中心軸53bを通電時に押し上げるソレノイド59と、回転中心軸53bの押し上げの度に前記回転体53を90°ずつ回転させる上下のラチェット機構60,61とによって構成されている。符号62はフィルターユニット56の上部を覆う着脱自在な蓋であり、該蓋62を取り外した状態においては、フィルターユニット56を取り外すことができる構成となっている。
上記のように構成された通路切換機構36は、次のように作用する。
洗浄工程においては、図5および図6に示すように、回転体53の開口部54は、環状通路57における第1分岐通路57aに臨む位置とされており、洗浄水Wは、開口部54からフィルターユニット56内に流入し、第1分岐フィルター56aにおいて残菜フィルター25を通過して、第1分岐通路57aを経て洗浄ポンプ16に吸い込まれる。この過程で残菜Zが残菜フィルター25に捕集される。なお、この時第1分岐通路57aを流れる洗浄水Wの水流に押されて、止水弁59は第2分岐通路57bの出口を閉止することとなっている。つまり、本実施の形態においては、開口部54、第1分岐フィルター56a、残菜フィルター25および第1分岐通路57aが洗浄水流通経路L1の一部を構成することとなっているのである。
一方、すすぎ工程においては、ソレノイド59への通電を2回繰り返すことにより回転体53の回転中心軸53bが2度押し上げられる。すると、回転体53がラチェット機構60,61により180°回転されることとなり、図7および図8に示すように、その開口部54は、環状通路57における第2分岐通路57bに臨む位置とされる。この状態ですすぎが開始されると、すすぎ水W′は、開口部54からフィルターユニット56内に流入し、第2分岐フィルター56bにおいて残菜フィルター25を通過して、第2分岐通路57bを経て洗浄ポンプ16に吸い込まれる。従って、すすぎ水W′は、残菜Zと接触することなく循環されることとなる。なお、この時第2分岐通路57bを流れるすすぎ水W′の水流に押されて、止水弁59は第1分岐通路57aの出口を閉止することとなっている。つまり、本実施の形態においては、開口部54、第2分岐フィルター56b、残菜フィルター25および第2分岐通路57bがすすぎ水流通経路L2の一部を構成することとなっているのである。
上記したように、本実施の形態においては、すすぎ工程において、すすぎ水W′が残菜Zと接触することなく循環せしめられることとなっているので、非常に衛生的となる。また、扉2を開けた時にも、フィルターユニット56が蓋62に覆われているので、残菜Zが見えず、視覚的にも衛生的となる。さらに、残菜フィルター25に捕集された残菜Zは、回転体53により隔離された状態で運転終了となっているため、残菜Zからの異臭が庫内に充満するということもなくなる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第3の実施の形態
図9ないし図12には、本願発明の第3の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分が示されている。
この場合、第2の実施の形態におけると同様に、通路切換機構36は、有底円筒形状を呈し、その側壁53aの片側に開口部54を有する回転体53と、該回転体53を回転駆動させる駆動手段55とによって構成されている。この回転体53を囲むようにして底部に残菜フィルター25を備えた環状のフィルターユニット56が配設されるとともに、該フィルターユニット56を囲繞する環状通路57が設けられている。該環状通路57は、洗浄ポンプ16の吸込側の配管20に接続されている。そして、前記フィルターユニット56および環状通路57は、仕切り壁58により二つの通路に区画されており、洗浄水Wの通路となる第1分岐フィルター56aおよび第1分岐通路57aとすすぎ水W′の通路となる第2分岐フィルター56bおよび第2分岐通路57bとに区画されている。前記第1分岐通路57aと第2分岐通路57bとの合流部(換言すれば、配管20との接続部)には、水流により動作して一方の分岐通路57aあるいは57bの出口を閉止する止水弁59が設けられている。
また、前記駆動手段55は、前記回転体53の回転中心に回転軸63aを枢着したステップモータ63により構成されている。符号62はフィルターユニット56の上部を覆う着脱自在な蓋であり、該蓋62を取り外した状態においては、フィルターユニット56を取り外すことができる構成となっている。
上記のように構成された通路切換機構36は、次のように作用する。
洗浄工程においては、図9および図10に示すように、回転体53の開口部54は、環状通路57における第1分岐通路57aに臨む位置とされており、洗浄水Wは、開口部54からフィルターユニット56内に流入し、第1分岐フィルター56aにおいて残菜フィルター25を通過して、第1分岐通路57aを経て洗浄ポンプ16に吸い込まれる。この過程で残菜Zが残菜フィルター25に捕集される。なお、この時第1分岐通路57aを流れる洗浄水Wの水流に押されて、止水弁59は第2分岐通路57bの出口を閉止することとなっている。つまり、本実施の形態においては、開口部54、第1分岐フィルター56a、残菜フィルター25および第1分岐通路57aが洗浄水流通経路L1の一部を構成することとなっているのである。
一方、すすぎ工程においては、ステップモータ63の駆動により回転体53が180°回転されることとなり、図11および図12に示すように、その開口部54は、環状通路57における第2分岐通路57bに臨む位置とされる。この状態ですすぎが開始されると、すすぎ水W′は、開口部54からフィルターユニット56内に流入し、第2分岐フィルター56bにおいて残菜フィルター25を通過して、第2分岐通路57bを経て洗浄ポンプ16に吸い込まれる。従って、すすぎ水W′は、残菜Zと接触することなく循環されることとなる。なお、この時第2分岐通路57bを流れるすすぎ水W′の水流に押されて、止水弁59は第1分岐通路57aの出口を閉止することとなっいる。つまり、本実施の形態においては、開口部54、第2分岐フィルター56b、残菜フィルター25および第2分岐通路57bがすすぎ水流通経路L2の一部を構成することとなっているのである。
上記したように、本実施の形態においては、すすぎ工程において、すすぎ水W′が残菜Zと接触することなく循環せしめられることとなっているので、非常に衛生的となる。また、扉2を開けた時にも、フィルターユニット56が蓋62に覆われているので、残菜Zが見えず、視覚的にも衛生的となる。さらに、残菜フィルター25に捕集された残菜Zは、回転体53により隔離された状態で運転終了となっているため、残菜Zからの異臭が庫内に充満するということもなくなる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第4の実施の形態
図13には、本願発明の第4の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分が示されている。
この場合、貯水部19の出口側は、洗浄水通路64とすすぎ水通路65とに隔壁66により区画されており、前記両通路64,65の入口には、メッシュ板67,68がそれぞれ配設されている。また、洗浄水通路64側のメッシュ板67の上面には、残菜フィルター25が配設されている。そして、前記洗浄水通路64とすすぎ水通路65とは、通路切換機構36により通路切換されることとなっている。該通路切換機構36は、前記隔壁66の上端部に支持された回転軸69と、該回転軸69に取り付けられた閉塞板70、前記回転軸69を回転駆動させるモータ71とからなっており、前記閉塞板70は、前記残菜フィルター25およびメッシュ板68の上面全体を閉塞し得る面積を有している。前記隔壁66の下端部には、洗浄水通路64を洗浄水Wが流れている時には、洗浄水Wの水流の勢いによりすすぎ水通路65の出口を閉止し、すすぎ水通路65をすすぎ水W′が流れている時には、すすぎ水W′の水流の勢いによりすすぎ水通路65の出口を開放する止水弁72が設けられている。
上記のように構成された通路切換機構36は、次のように作用する。
洗浄工程においては、図13に実線で示すように、閉塞板70は、すすぎ水通路65側のメッシュ板68を閉塞しており、洗浄水Wは、残菜フィルター25、メッシュ板67を通過して洗浄水通路64を通り、配管20を介して洗浄ポンプ16に吸い込まれることとなる。この過程で残菜Zが残菜フィルター25に捕集される。なお、この時洗浄水通路64を流れる洗浄水Wの水流に押されて、止水弁72はすすぎ水通路65の出口を閉止することとなっている。つまり、本実施の形態においては、残菜フィルター25、メッシュ板67および洗浄水通路64が洗浄水流通経路L1の一部を構成することとなっているのである。
一方、すすぎ工程においては、図13に鎖線で示すよう、モータ71を駆動させて閉塞板70を反転させて、閉塞板70で残菜フィルター25の上面を閉塞する。すると、すすぎ水W′は、メッシュ板68を通過してすすぎ水通路65を通り、配管20を介して洗浄ポンプ16に吸い込まれることとなる。なお、この時すすぎ水通路65を流れる水流の勢いによって止水弁72が開放されることとなっている。つまり、本実施の形態においては、メッシュ板68およびすすぎ水通路65がすすぎ水流通経路L2の一部を構成することとなっているのである。
上記したように、本実施の形態においては、すすぎ工程において、すすぎ水W′が残菜Zと接触することなく循環せしめられることとなっているので、非常に衛生的となる。
ところで、図14および図15に示すように、貯水部19の口縁に、通常水位Yより高い斜めに傾斜した多数の整流リブ73,73・・を付設すれば、貯水部19に流入する洗浄水Wの流れが渦流Eとなる。すると、残菜フィルター25においては、渦流Eに巻き込まれた残菜Zは一カ所に集中して捕集されることとなる。そこで、残菜フィルター25の中心部に残菜溜まり部25aを形成しておけば、この残菜溜まり部25aに集中して捕集されることとなる。このようにすると、残菜溜まり部25aをすすぎ工程において閉塞することにより、残菜Zと接触しないすすぎ水循環経路L2を形成することができる。なお、前記残菜溜まり部25aの径を、洗浄ポンプ16の吸込口より小さくすると、渦流Eの発生は大きくなるが、泡噛みにより洗浄力がダウンするおそれがあるので、残菜溜まり部25aの径は、洗浄ポンプ16の吸込口と同径以上とするのが望ましい。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第5の実施の形態
図16には、本願発明の第5の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機が示されている。
この場合、洗浄ポンプ16から下部回転噴射ノズル8を経て洗浄室3を通り貯水部19に至る洗浄水循環経路L1において、前記貯水部19の出口側から分岐して排水パイプ74に至るバイパス通路75を設けるとともに、前記貯水部19において前記バイパス通路75の分岐部近傍には、残菜フィルター25がその捕集面を斜め下向きとして縦配置で配設されている。また、前記排水パイプ74の途中には、通常水位Yより高い位置まで持ち上げられた排水トラップ76が設けられており、該排水トラップ76には、水の逆流を防止するための逆止弁77が介設されている。このように構成すると、洗浄工程においては、洗浄水Wは、洗浄ポンプ16、下部回転噴射ノズル8、洗浄室3、貯水部19および残菜フィルター25からなる洗浄水循環経路L1を循環し、その過程で残菜フィルター25に残菜Zが捕集される。洗浄工程終了時の排水時には、まず最初に洗浄ポンプ16を排水側で一瞬だけ駆動させた後駆動停止する。すると、排水は、サイホンの原理によりバイパス通路75および排水パイプ74を介して排出されるが、この時排水中に残った残菜および残菜フィルター25に捕集されている残菜Zは排水と一緒に排出されることとなる。従って、排水が終了した時には、残菜フィルター25には残菜Zが存在しないこととなる。ついで、給水を行っても、給水された水は、排水トラップ76の作用により洗浄ポンプ16を排水側で駆動させない限り、排出されることはない。そこで洗浄ポンプ16を洗浄側で駆動させると、すすぎ水W′は、洗浄ポンプ16、下部回転噴射ノズル8、洗浄室3、貯水部19および残菜フィルター25を循環することとなるが、残菜フィルター25に残菜Zが存在していないところから、残菜Zと接触しないすすぎ水循環経路L2が形成されることとなる。
このようにすると、すすぎ水W′が残菜Zと接触することがなくなるとともに、残菜Zも庫内に残らないため、非常に衛生的となる。また、排水時には洗浄ポンプ16をほとんど駆動させる必要がなくなるので、低騒音・省エネとなる。さらに、構造が簡単で、コスト的にも有利となる。
第6の実施の形態
図17には、本願発明の第6の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における要部が示されている。
この場合、残菜フィルター25には、レバー形状の揺動杆78が揺動可能に枢支されており、該揺動杆78の上端には、軸受79に枢支された回動軸80が設けられている。該回動軸80は、駆動手段として作用するモータ81により回転駆動せしめられることとなっている。つまり、モータ81の駆動に伴う回動軸80の回動より揺動杆78が上方に揺動され、点線図示のように、残菜フィルター25が通常水位Yより上方に退避せしめられることとなっているのである。また、この退避状態の残菜フィルター25の上方を覆うカバー部材82が設けられている。該カバー部材82は、洗浄室3内に噴射されたすすぎ水W′が退避状態の残菜フィルター25にかからないようにする機能を有している。
上記のように構成したことにより、洗浄工程においては、図17に実線で示すように、残菜フィルター25は所定の位置(即ち、貯水部19の出口側)に配置されており、洗浄水Wは、洗浄ポンプ16、回転噴射ノズル8,9,10、洗浄室3、貯水部19および残菜フィルター25からなる洗浄水循環経路L1を循環することとなっている。洗浄工程が終了すると、モータ81を駆動させて、図17に点線で示すように、残菜フィルター25を通常水位Yより上方に退避させ、その状態ですすぎ工程が実行される。この時、すすぎ水W′は、洗浄ポンプ16、回転噴射ノズル8,9,10、洗浄室3および貯水部19からなるすすぎ水循環経路L2を循環することとなる。このすすぎ水循環経路L2には、残菜フィルター25は存在していない。
このようにすると、すすぎ水W′が残菜Zと接触することがなくなるので、非常に衛生的となる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第7の実施の形態
図18および図19には、本願発明の第7の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における要部が示されている。
この場合、残菜フィルター25には、レバー形状の揺動杆78が揺動可能に枢支されており、該揺動杆78の上端には、軸受79に枢支された回動軸80が設けられている。該回動軸80は、駆動手段として作用するモータ81により回転駆動せしめられることとなっている。つまり、モータ81の駆動に伴う回動軸80の回動より揺動杆78が上方に揺動され、点線図示のように、残菜フィルター25が通常水位Yより上方に退避せしめられることとなっているのである。また、この退避状態の残菜フィルター25の上方を覆うカバー部材82が設けられている。該カバー部材82は、洗浄室3内に噴射されたすすぎ水W′が退避状態の残菜フィルター25にかからないようにする機能を有している。さらに、前記回動軸80は、本体ケース1の前面側において扉2の直下に形成された取出口83に対して出し入れ自在とされたフィルター収納トレイ84に支持されている。しかも、前記回動軸80は、残菜フィルター25の退避状態においてモータ81および軸受79から離脱可能に構成されている。つまり、退避状態にある残菜フィルター25は、フィルター収納トレイ84とともに取出口83に対して出し入れ自在となっているのである。
上記のように構成したことにより、洗浄工程においては、図18に実線で示すように、残菜フィルター25は所定の位置(即ち、貯水部19の出口側)に配置されており、洗浄水Wは、洗浄ポンプ16、回転噴射ノズル8,9,10、洗浄室3、貯水部19および残菜フィルター25からなる洗浄水循環経路L1を循環することとなっている。洗浄工程が終了すると、モータ81を駆動させて、図18に点線で示すように、残菜フィルター25を通常水位Yより上方に退避させ、その状態ですすぎ工程が実行される。この時、すすぎ水W′は、洗浄ポンプ16、回転噴射ノズル8,9,10、洗浄室3および貯水部19からなるすすぎ水循環経路L2を循環することとなる。このすすぎ水循環経路L2には、残菜フィルター25は存在していない。そして、食器洗い乾燥機の運転が終了した後に、フィルター収納トレイ84を残菜フィルター25とともに引き出すと、残菜フィルター25に捕集されている残菜Zの処理を簡単に行うことができる。
このようにすると、すすぎ水W′が残菜Zと接触することがなくなるので、非常に衛生的となる。扉2を開けることなく、残菜Zの処理が行えるので、お手入れが簡単となる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
本願発明の第1の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機の縦断面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における洗浄室側面部分を示す断面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機の一部を切除した横断平面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分の拡大断面図であり、(イ)は洗浄水循環経路形成時の状態を示し、(ロ)はすすぎ水循環経路形成時の状態を示す。 本願発明の第2の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分の洗浄水循環経路形成時の拡大断面図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分の洗浄水循環経路形成時の横断平面図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分のすすぎ水循環経路形成時の拡大断面図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分のすすぎ水循環経路形成時の横断平面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分の洗浄水循環経路形成時の拡大断面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分の洗浄水循環経路形成時の横断平面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分のすすぎ水循環経路形成時の拡大断面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分のすすぎ水循環経路形成時の横断平面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における通路切換機構部分の拡大断面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機の変形例を示す縦断面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機の変形例における洗浄室部分の平面図である。 本願発明の第5の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機の縦断面図である。 本願発明の第6の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機の要部を示す縦断面図である。 本願発明の第7の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機の要部を示す縦断面図である。 本願発明の第7の実施の形態にかかる食器洗い乾燥機における残菜フィルターとフィルター収納トレイとの組付状態を示す断面図である。
符号の説明
1は本体ケース
3は洗浄室
25は残菜フィルター
36は通路切換機構
38は可動部材
49は熱応動部材(スプリング)
50はバイアススプリング
53は回転体
55は駆動手段
75はバイパス通路
82はカバー部材
1は洗浄水循環経路
2はすすぎ水循環経路
Wは洗浄水
W′はすすぎ水
Yは水位
Zは残菜

Claims (9)

  1. 食器類を収納する洗浄室を備えた本体ケースと、前記洗浄室内に収納された食器類を洗浄する洗浄工程において洗浄水が循環する洗浄水循環経路とを備え、該洗浄水循環経路には、前記洗浄工程において食器類から離脱した残菜を捕集する残菜フィルターを付設してなる食器洗い乾燥機であって、前記洗浄工程終了後に新たに給水されたすすぎ水により前記食器類のすすぎを行うすすぎ工程においてすすぎ水が前記残菜フィルターに捕集された残菜と接触することなく循環するすすぎ水循環経路を形成し得るように構成したことを特徴とする食器洗い乾燥機。
  2. 前記洗浄水循環経路と前記すすぎ水循環経路とを、洗浄工程とすすぎ工程とで通路を切り替える通路切替機構を介して接続したことを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。
  3. 前記通路切替機構は、前記洗浄水循環経路における前記残菜フィルターの上流側を連通あるいは閉止し且つ前記すすぎ水循環経路を閉止あるいは連通する回転体と、該回転体を回転駆動させる駆動手段とにより構成されていることを特徴とする請求項2記載の食器洗い乾燥機。
  4. 前記通路切替機構は、前記洗浄工程における洗浄水の温度が所定温度に上昇した時点で動作する熱応動部材により切替え作動するように構成したことを特徴とする請求項2記載の食器洗い乾燥機。
  5. 前記熱応動部材として形状記憶合金からなるスプリングを採用するとともに、該スプリングとその付勢力に抗する方向に付勢力を作用させるバイアススプリングとにより前記通路切替機構における可動部材を動作させるように構成したことを特徴とする請求項4記載の食器洗い乾燥機。
  6. 前記すすぎ水循環経路は、洗浄工程終了後に前記残菜フィルターに捕集されている残菜を排出口から排出させることにより形成されることを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。
  7. 前記洗浄水循環経路から分岐して前記排出口に至るバイパス通路を付設し、該バイパス通路を介して残菜の排出を行うように構成したことを特徴とする請求項6記載の食器洗い乾燥機。
  8. 前記すすぎ水循環経路は、洗浄工程終了後に前記残菜フィルターを前記洗浄水循環経路から退避させることにより形成されることを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。
  9. 前記残菜フィルターの退避を、すすぎ水の水位より上方への移動により行うとともに、退避状態の残菜フィルターの上方を覆うカバー部材を付設したことを特徴とする請求項8記載の食器洗い乾燥機。
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