JP2005288230A - 集塵装置および空調装置 - Google Patents

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亮 加藤
Akishi Nomura
晃史 野村
Takahiro Nakajima
隆弘 中島
Jun Inagaki
純 稲垣
Kenji Kato
健司 加藤
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Abstract

【課題】放電を用いたイオン化手段と、一体型の通風体を挟んで設けられた電圧印加電極とアース電極からなる集塵部、そして送風ファンの順で構成される電気集塵式集塵装置において、集塵装置に導入された粉塵はイオン化手段で帯電し、電極を一定間隔で積層して電圧を印加することで電界を形成する後段の集塵部で除去されるが、タバコ煙などにはタールや炭素分および水分を多く含んでおり、これら成分が集塵部の通風体の通風部分表面に付着して導電性の膜を形成し、通風部分表面の電荷を消失して集塵効率が低下するという課題がある。
【解決手段】通風方向に対して平行な壁面2で形成された通風路3を備えた通風体1を一対の電極105、106で挟み、前記一対の電極105、106に異なる電圧が印加された集塵部4において、粉塵の付着する表面に撥水性および絶縁性を持たせることを特徴とする集塵装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気清浄の分野において空気中の浮遊粒子状物質を除去することができる集塵装置に関する。
空気中に存在する粒子状浮遊物質、すなわち粉塵は喘息などの疾病の原因として知られており従来から除去の対象となる物質であったが、近年の研究において粒子径2.5マイクロメートル以下の粉塵(いわゆるPM2.5)が肺ガンなどの疾病を誘起する可能性があるとの報告があり、捕集技術の更なる向上が求められている。その中で電気集塵技術を用いた集塵装置は粒子径がマイクロメートル以下の小粒径の粉塵を捕集することに優れており、また低圧損な特性を持つことから注目を集め、更なる性能向上が求められている。
従来、この種の集塵装置として、放電によって粉塵を帯電するイオン化手段を前段に設け、電極を積層し、交互に異なる電圧を印加して電界を形成して帯電した粉塵を捕集する構成を持つものが知られている。この構成を応用した例として、特許文献1には積層する片方の極性の電極を絶縁体である樹脂製のフィルムで被覆した集塵装置が示されている。以下、その集塵装置について図6を参照しながら説明する。図6に示すように、荷電部101は線状電極102とアース電極A103とからなり、荷電部101の通風方向下流側に電圧印加電極105とアース電極B106とからなる集塵部104を設けている。通常、荷電部101においては線状電極102とアース電極A103の間に5〜15kV、また、集塵部104の電圧印加電極105とアース電極B106の間に2〜6kVの電位差を持つように高圧電源107によって線状電極102および電圧印加電極105にそれぞれ電圧が印加されている。
上記構成において、荷電部101では線状電極102に高い電圧がかかっており、線状電極102近傍に非常に強い電界が作られている。そのため空気中の電荷をもつ物質が空気分子と衝突を起こし、空気分子から電子が分離したり、分離した電子が他の空気分子に付着したりして空気イオンとなる。これを空気のイオン化と呼ぶことにする。そして、アース電極の間にある絶縁体である空気が絶縁破壊を起こし、一定の大きな放電電流を伴いながら空気のイオン化が起こる放電現象をコロナ放電というが、コロナ放電によって作られた空気イオンが集塵装置に供給された空気に含まれる粉塵に付着して粉塵を帯電させる。帯電した粉塵は送風の流れにそって集塵部104に導入され、電圧印加電極105とアース電極B106との電界の力を受けて両電極板のどちらかに付着して取り除かれ、清浄な空気が集塵部104後方から吹出される。電圧印加電極104は絶縁体である樹脂フィルムで被覆されており、アース電極B106と接触しても短絡を起こさない工夫が施されている。
特開平6−31200号公報
このような従来の集塵装置の集塵部において、タバコのヤニなどを捕集して捕集面に導電性の膜が形成されることで高湿度の時に特に集塵効率が低下するという課題があり、捕集面に導電性の膜を形成させないことが要求されている。
また、集塵部において、異なる電圧が印加された電極どうしが電気的に短絡を起こすと電位差を得ることができないという課題があり、電極間の電位差を保つ構造であることが要求されている。
また、集塵部において、通風体と電極を交互に積層するときに、通風体の表面に置かれる電極の位置が不均一であると、通風体の表面を介して流れる漏れ電流が大きくなる、または短絡して電位差が得られずに集塵性能が低下するという課題があり、積層時の電極と通風体の位置を均一にするということが要求されている。
また、集塵部において、異なる電圧が印加された電極の間で、通風体の表面を介して漏れ電流が流れることにより電界に乱れが生じて集塵効率が低下するという課題があり、漏れ電流を抑制することが要求されている。
また、集塵部において、通風体と電極と積層する際にそれぞれを接着されていないと強度が得られないという課題があり、通風体と電極を積層する際にそれぞれが接着されていることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、また高湿度および集塵部が汚れた時でも安定した集塵性能がイオン化手段における放電電流を僅かなものにした場合でも得ることができ、また電極の平板性を損なうことなく高い集塵性能が得られる集塵装置およびその集塵装置を搭載した空調装置を提供することを目的としている。
本発明の集塵装置は上記目的を達成するために、通風方向に対して平行な壁面で形成された通風路を備えた通風体を一対の電極で挟み、前記一対の電極に異なる電圧が印加された集塵部において、粉塵の付着する表面に撥水性および絶縁性を持たせることを特徴としたものである。
この手段により、粉塵の付着する表面にタバコの粉塵などに含まれる固形分、油分、水分が非連続的に付着することで導電性の膜を形成させない集塵装置が得られる。
また、通風体が絶縁性であることを特徴とする請求項1記載の集塵装置としたものである。
この手段により、異なる電圧が印加された電極どうしが短絡せず常に一定の電位差を持つ集塵装置が得られる。
また、通風体が絶縁性を持つ樹脂であることを特徴とする請求項1記載の集塵装置としたものである。
この手段により、異なる電圧が印加された電極どうしが短絡せず常に一定の電位差を持つ集塵装置を安価に得られる。
また、通風体において、上面もしくは下面のどちらかの表面に、電極を設けた通風体を積層する構造であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の集塵装置としたものである。
この手段により、通風体と電極が常に一定の位置を保って積層された集塵装置が得られる。
また、電極が、通風体の表面に導電性の塗料を塗布または印刷したものであることを特徴とする請求項4記載の集塵装置としたものである。
この手段により、通風体と電極が常に一定の位置を保って積層された集塵装置が得られる。
また、通風体の表面に反応基を持たせる処理を施すことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の集塵装置としたものである。
この手段により、通風体と電極の密着性と、通風体および電極の積層界面の接着性を高めた集塵装置が得られる。
また、上記粉塵の付着する表面に、撥水性および絶縁性を持つ材料をコーティングすることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の集塵装置としたものである。
この手段により、粉塵の付着する表面にタバコの粉塵などに含まれる固形分、油分、水分が非連続的に付着することで導電性の膜を形成させない集塵装置が安価に得られる。
また、上記撥水性および絶縁性を持つ材料で通風体および電極の積層界面を含めた全体をコーティングすることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の集塵装置としたものである。
この手段により、粉塵の付着する表面にタバコの粉塵などに含まれる固形分、油分、水分が非連続的に付着することで導電性の膜を形成させないと同時に、異なる電圧が印加された電極の間で通風体の表面を介して流れる漏れ電流を低減することができる集塵装置が得られる。
また、上記撥水性および絶縁性をもつ材料が、シリコンポリマーであることを特徴とする請求項7または8記載の集塵装置としたものである。
この手段により、粉塵の付着する表面にタバコの粉塵などに含まれる固形分、油分、水分が非連続的に付着することで導電性の膜を形成させないと同時に、異なる電圧が印加された電極の間で通風体の表面を介して流れる漏れ電流を低減することができる集塵装置が得られる。
また、電極板と通風体を積層したものを、上記シリコンポリマーの溶液に浸漬し乾燥することを特徴とする請求項7または8記載の集塵装置としたものである。
この手段により、粉塵の付着する表面にタバコの粉塵などに含まれる固形分、油分、水分が非連続的に付着することで導電性の膜を形成させないこと、また異なる電圧が印加された電極の間で通風体の表面を介して流れる漏れ電流を低減すること、また通風体と電極の積層面を接着することが同時にできる集塵装置が得られる。
また、上記シリコンポリマー溶液の溶媒として、極性の小さい有機溶剤を用いることを特徴とする請求項10記載の集塵装置としたものである。
この手段により、シリコンポリマーの分散をよくし、集塵部全体に均一にシリコンポリマーがコーティングされた集塵装置が得られる。
また、上記集塵部の風上に、空気をイオン化して粉塵を帯電させるイオン化手段を設けることを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載の集塵装置としたものである。
この手段により、僅かな放電電流で集塵性能を高めることが可能な集塵装置が得られる。
また、上記集塵部と送風機を備えた集塵装置の吹出口に、空気をイオン化して粉塵を帯電させるイオン化手段を設けることを特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載の集塵装置としたものである。
この手段により、僅かな放電電流で集塵性能を高めることが可能な集塵装置が得られる。
また、本発明の空調装置は、請求項1乃至13いずれかに記載の集塵装置を備えたことを特徴としたものである。
この手段により、空調機能と同時に高性能かつ性能低下の無い安定した空気清浄機能を持つ空調装置が得られる。
本発明によれば、高湿度および集塵部が汚れた状態という装置にとって厳しい状況においても導電性の膜の形成を抑制し、表面電位の低下を防止し、粉塵の通過する空間の電界を損なわず、安定して高い集塵性能を得ることができるという効果のある集塵装置および空調装置を提供することができる。
本発明の集塵装置は、通風方向に対して平行な壁面で形成された通風路を備えた通風体を一対の電極で挟み、前記一対の電極に異なる電圧が印加された集塵部において、粉塵の付着する表面に撥水性および絶縁性を持たせることを特徴としたものである。タバコの成分はカーボンなどの固形分、タールなどの水溶性の油分、そして水分を多分に含んでいる。これらの成分が集塵部の表面に付着すると、特に湿度が高い状況において導電性の膜が形成されることになり、集塵部の表面の抵抗率が下がって表面に存在する電荷の移動が起こることによって表面電位が低下して粉塵の通過する空間の電界が弱まる。この電界の弱まりによって集塵性能の低下が引き起こされる。本発明は集塵部の表面にタバコの成分などが付着して導電性の膜を形成することを防ぐことを主眼とし、通風体の通風路表面や通風体の端面もしくは通風体の積層界面といった、集塵部の粉塵の付着する表面の一部もしくは全体に撥水性および絶縁性を持たせることを特徴としたものである。特に通風体として撥水性および絶縁性を持つ材料、例えばフッ素樹脂などを用いることで、通風体表面にタバコ成分を局部的に見て非連続的に付着させることで導電性の膜の形成を抑制することができる。そして特に湿度が高い場合においても表面電位の低下を引き起こさないようにすることで粉塵の通過する空間の電界を損なわず、安定して高い集塵性能を得ることができるという作用を有する。
また、上記通風体が絶縁性であることを特徴としたものである。通風体の材質が導電性を持つものであると、通風体を挟んで異なる電圧が印加された電極の間で電気的な短絡を生じることで電位差を得ることができなくなる。通風体の材質として絶縁性のセラミック材料などを用いることにより、電極の間で電気的短絡が起こらないようにし、安定した電位差を得ることができるという作用を有する。
また、上記通風体が絶縁性を持つ樹脂であることを特徴としたものである。ポリプロピレンなどの樹脂は安価であり、かつ加工性がよく安定した絶縁性を持つ。このような樹脂を通風体の材料として用いることにより、電極の間で電気的短絡が起こらないようにし、安定した電位差を得ることができるという作用を有する。
また、上記通風体において、上面もしくは下面のどちらかの表面に、電極を設けた通風体を積層する構造であることを特徴としたものである。電気的短絡を防ぐために電極は通風方向において空気の流入側および流出側ともに通風体以下の寸法となるように積層されるが、通風体と電極の位置がそれぞれの積層において均一性がないと電極の間で電気的短絡を起こす原因となる。上面もしくは下面のどちらかの表面に電極を同じように設けた通風体を多数積層し、積層ごとの通風体と電極の位置を均一にすることで、電極の間の電気的短絡を防止すると同時に集塵部のどの部分でも均一な集塵性能を得ることができるという作用を有する
また、上記電極が、通風体の表面に導電性の塗料を塗布または印刷したものであることを特徴としたものである。導電性の塗料をシルクスクリーンやパッドプリンティングによる印刷もしくはマスク塗装などで電極の表面に設けることにより、電極が表面に設けられた通風体を均一かつ大量に得ることができ、これらを積層することで電極の間の電気的短絡を防止すると同時に集塵部のどの部分でも均一な集塵性能を得ることができるという作用を有する。
また、上記通風体の表面に反応基を持たせる処理を施すことを特徴としたものである。通風体の材料としてポリプロピレンやポリエチレンなどオレフィン系の樹脂を用いた場合、表面に反応基が存在しないために不活性である。そのため電極の材料として用いる導電性塗料の密着性が得られないことから塗装もしくは印刷した電極がはがれ落ちやすくなり、また通風体の積層界面の接着性も低い。このように不活性な表面にコロナ放電処理などを施すことにより、表面が酸化されて反応性を持つようになり、通風体表面に対する電極の密着性や通風体および電極の積層界面の接着性を高めることができるという作用を有する。
また、通風体の通風路表面や通風体の端面もしくは通風体の積層界面といった集塵部における粉塵の付着する表面の一部もしくは全部に、撥水性および絶縁性を持つ材料をコーティングすることを特徴としたものである。このような材料をコーティングすることで、集塵部の粉塵の付着する表面に撥水性および絶縁性を付与することができ、粉塵の付着する表面にタバコ成分を局部的に見て非連続的に付着させることで導電性の膜の形成を抑制することができる。そして特に湿度が高い場合においても表面電位の低下を引き起こさないようにすることで粉塵の通過する空間の電界を損なわず、安定して高い集塵性能を手軽かつ安価に得ることができるという作用を有する。
また、上記撥水性および絶縁性を持つ材料で通風体および電極の積層界面を含めた全体をコーティングすることを特徴としたものである。電極で挟まれた通風体の積層部分の界面を介して、異なる電圧が印加された電極の間で漏れ電流が生じて電界の乱れを起こし集塵性能の低下が起こる。特に粉塵がこの積層界面に入り込んだ場合は積層界面における通風体表面の抵抗率が下がり、漏れ電流が上昇しやすくなる。粉塵の付着する表面や積層界面を含めた集塵部全体を撥水性および絶縁性を持つ材料でコーティングすることにより、粉塵の付着する表面だけに撥水性および絶縁性を付与することができ、粉塵の付着する表面にタバコ成分を局部的に見て非連続的に付着させることで導電性の膜の形成を抑制することができる。そして特に湿度が高い場合においても表面電位の低下を引き起こさないようにすることで粉塵の通過する空間の電界を損なわず、同時に異なる電圧が印加された電極の間の絶縁を確保して漏れ電流の増加を抑制することで電界の乱れを生じさせないことから、安定して高い集塵性能を手軽かつ安価に得ることができるという作用を有する。
また、上記撥水性および絶縁性をもつ材料が、シリコンポリマーであることを特徴としたものである。シロキサンを主成分としたシリコンポリマーは撥水性および高い絶縁性を兼ねそろえた材料である。集塵部をコーティングする撥水性および絶縁性材料としてシリコンポリマーを用いることにより、表面電位の低下を引き起こさないことによって粉塵の通過する空間の電界を損なわず、同時に異なる電圧が印加された電極の間の絶縁を確保して漏れ電流の増加を抑制することで電界の乱れを生じさせないことから、安定して高い集塵性能を手軽かつ安価に得ることができるという作用を有する。
また、電極と通風体を積層したものを、上記シリコンポリマーの溶液に浸漬し乾燥することを特徴としたものである。シリコンポリマーは上記特性と同時に接着性も持っており、また、シリコンオイルや有機溶剤と混ぜることによって粘度調整も可能である。電極と通風体を積層した状態のものをシリコンポリマーの溶液に浸漬して乾燥することにより、集塵部全体の表面をコーティングし、かつ電極および通風体の積層界面を接着することが可能となる。この方法によって、表面電位の低下を引き起こさないようにすることで粉塵の通過する空間の電界を損なわないこと、また、異なる電圧が印加された電極の間の絶縁を確保して漏れ電流の増加を抑制し電界の乱れを生じさせないこと、また、積層界面を接着することを同時に行うことが可能であり、安定した高い集塵性能と高い強度を持つ集塵部を手軽かつ安価に得ることができるという作用を有する。
また、上記シリコンポリマー溶液の溶媒として、極性の小さい有機溶剤を用いることを特徴としたものである。シリコンポリマーはケトン類、アルコールなどどのような有機溶剤に対してもある一定の溶解性を持つが、比較的極性を持たない分子構造であるために極性の小さい有機溶剤に対して溶解性が高いという性質を持つ。極性の小さい有機溶剤の例としてトルエンなどの芳香族系のものやヘキサンなどの炭化水素系のものが上げられる。このような極性の小さい有機溶剤をシリコンポリマーの溶媒として用いることで、シリコンポリマーの溶解性および分散性を高め、溶液の保存性を上げると同時に集塵部全体を均一にコーティングすることができるという作用を有する。
また、上記集塵部の風上に、空気をイオン化して粉塵を帯電させるイオン化手段を設けることを特徴としたものである。放電による電離現象などを用いて得られた空気イオンを付着させることによって粉塵を帯電させ、帯電した粉塵を集塵部に送り込むことで集塵性能を高めることができるという作用を有する。
また、上記集塵部と送風機を備えた集塵装置の吹出口に、空気をイオン化して粉塵を帯電させるイオン化手段を設けることを特徴としたものである。放電による電離現象などを用いて得られた空気イオンを吹出し口から部屋へ供給することによって部屋の中に存在する粉塵を帯電させる。このように部屋の空間において帯電された粉塵を集塵部が吸い込むことで集塵性能を高めることができるという作用を有する。
本発明の空調装置は、請求項1乃至12いずれかに記載の集塵装置を備えたことを特徴としたものである。空調装置の熱交換器の前に請求項1乃至12いずれかに記載の集塵装置を設けることによって、空調装置に安定して高い空気清浄機能を持たせることができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1において、通風体1は通風方向に対して平行な壁面2が左右上下に設けられた通風路3を備え、その通風体1を一対の電極である電圧印加電極板105とアース電極106で挟み、電圧印加電極105に高圧電源107により高電圧を印加し、アース電極106をアースに接続した集塵部4を図1に示す。また、図2に電圧印加電極105およびアース電極106となる導電面5が上側表面に設けられた通風体1を、そして図3に電圧印加電極105およびアース電極106となる導電面5が上側表面に設けられた通風体1を積層して作られた集塵部4を示す。通風体1にはポリプロピレン製のプラスチックシートを用いた。寸法は以下のとおりである。
幅 :100mm
通風方向の奥行 :25mm
厚み :1.5mm
通風部分のリブとリブの間隔 :約3mm
壁面2の肉厚 :0.1mm
通風体1の上下表面にはともにコロナ処理が施されており、表面に印刷したインクの固着強度や接着剤による積層面の接着強度が得られるようになっている。通風体1の上側表面の端面から10mm、また通風方向風上および風下側からそれぞれ5mm空けることによって、幅90mm、通風方向の奥行方向15mmの範囲に厚さ50μmのアルミ箔を貼る、もしくは導電インクを印刷することで通風体1の上側表面に導電面5を設けた。導電インクを通風体1に印刷する場合はカーボン系導電インクを用いた。この導電インクによる印刷面は約100Ω/□の表面抵抗率を持つ。また印刷方法としてスクリーン印刷法を用いて印刷した。このようにして導電面5が上側表面に設けられた通風体1を1個おきに通風方向から見て左右逆向きとなるように32個積層した。比較例1として導電面5にアルミ箔を用い、かつ通風体1の積層面を接着しない集塵部4を、また比較例2として導電面5にアルミ箔を用い、かつ通風体1の積層面全体をウレタン系接着剤で接着した集塵部4を作成した。そして実施例1として導電面5にアルミ箔を用い、かつ通風体1の積層面全体をウレタン系接着剤で接着した後、シリコンポリマーが30重量%となるようにノルマルヘキサンで溶かした溶液に漬け込んで全体をシリコンポリマーでコーティングしたものをエアーブローイングの後に乾燥させた集塵部4を作成した。また実施例2として導電面5にアルミ箔を用い、通風体1の積層面をウレタン系接着剤などで接着しないまま、シリコンポリマーが30重量%となるようにノルマルヘキサンで溶かして作ったシリコンポリマー溶液に漬け込み、全体をシリコンポリマーでコーティングし、かつ通風体1の積層面にまでシリコンポリマー溶液が浸透したものをエアーブローイングの後に乾燥させた集塵部4を作成した。また実施例3として実施例2と同じ作成方法で導電面5のみをアルミ箔ではなく上記導電インクを印刷したものにした集塵部4を作成した。それぞれの集塵部4の通風方向から見て一個おきに左右どちらか片方の向きを向いた16個の導電面5を電圧印加電極105とし、また一個おきにもう片方の向きを向いた16個の導電面5をアース電極106とした。電極1個1個が同じ電位となるよう各電極のそれぞれの導通を確保するために、導電面5にアルミ箔を用いた場合は図には示していないが集塵部4の左右端面からアルミ箔がはみ出すように設けられており、また導電面5に導電インクを用いた場合は左右端面の全面に上記導電インクを塗布した。電圧印加電極105には−6kVの電圧を印加し、そしてアース電極106はアースに接続した。こうすることでそれぞれの集塵部4の電圧印加電極105とアース電極106の間に電位差を設け、通風体1の通風部分に電界が形成されるようにした。
上記集塵部4を図4に示すような23.2m3の容積を持つ実験室に組み込んで集塵効率をそれぞれ評価した。イオン化手段6は図には示さないが針状放電電極とネジ状のアース対向電極をそれぞれ1個用いて並列させた構成となっており、針状放電電極に−6kVの電圧を印加している。このイオン化手段6を送風機A7の吹出し口に2個接続して部屋にイオン8を散布している。集塵部4は別の送風機B9に接続されており、電圧印加電極には−6kVの電圧が印加され、アース電極B106はアースに接続されている。そして集塵部4に1m/sの風速で空気が通過するように送風機B9を調節している。0.3μmの浮遊粉塵が計測できるレーザーパーティクルカウンターを用いて粒子径0.3μm以上の粉塵濃度を集塵部4の前後で測定し、下の式を用いて集塵効率を測定した。
Figure 2005288230
試験の条件として、部屋の温湿度を30℃80%RH、集塵部4はきれいな状態およびタバコ煙に対する耐久性を調べるためにタバコの粉塵を集塵して汚れた状態のそれぞれで集塵効率の測定を行った。タバコ煙の集塵方法を図5に示す。1m角、すなわち容積1m3のアクリル製密封ボックス10の中に線状イオン化装置11と送風機C12を集塵部4の風上と風下それぞれに取り付けたものを入れ、線状イオン化装置11のタングステン製線状電極および集塵部4の電圧印加電極105に−6kVの電圧を印加し、線状イオン化装置11のアース電極板および集塵部4のアース電極106をアースに接続して送風機C12を運転した。そして密封ボックス10の中でタバコを10本燃焼させて得たタバコ煙を集塵した後に図4で示す実験室に集塵部4を戻して集塵効率を評価した。この評価を合計40本のタバコ煙を集塵するまで行った。
測定で得られた集塵効率を表1に示す。
Figure 2005288230
タバコ本数40本付着後における温度30℃湿度80%RHの時の漏れ電流の変化を表2に示す。
Figure 2005288230
表1に示すように比較例、実施例ともにタバコ煙を集塵していないきれいな状態では集塵効率99%以上と高い性能を示したが、集塵部4が汚れるにしたがって比較例1および2の集塵部4は集塵効率が大幅に低下し、タバコを40本集塵した後には集塵効率がそれぞれ20.4%および58.5%となった。タバコ煙を集塵することによって通風体1の通風部分表面を覆うようにタバコ煙に含まれているタールや炭素分といった成分によって導電性の膜が作られ、電界によって本来得られるはずである通風体1の通風部分表面の電荷が消失してしまうことが原因として考えられる。また表2に示すように集塵部4を流れる電流が比較例1および比較例2では顕著に増加し、特に比較例1においてはタバコを集塵していないきれいな状態の電流値は3μAだったが、40本のタバコを集塵した後は50μA以上に増加した。これは通風体1の積層面にもタバコ煙の成分が入り込んで付着することで、積層界面を伝わって漏れ電流が流れて通風体1内部の通風部分の電界が乱され、集塵効率の低下を引き起こす要因となっていると考えられる。
一方実施例1、2および3の集塵部4ではタバコ煙を集塵しても高い集塵効率を維持し、40本分のタバコ煙を集塵した後でも集塵効率90%以上となった。これは撥水性よび絶縁性であるシリコンポリマーを集塵部4の全体にコーティングしているため、タバコ煙に含まれているタールや炭素分といった成分が通風体1の通風部分表面上にコーティングされたシリコンポリマーの膜の上に点在的すなわち非連続的に付着することでこれらの成分による導電性の膜が形成されることを防いでいるためであることが考えられる。また集塵部4を流れる電流値はタバコを集塵していないきれいな状態では0.2μA以下であり、40本のタバコを集塵した後でも2μA以上にはならなかった。シリコンポリマーを集塵部4全体にコーティングすることによって通風体1の積層界面へタバコ成分が入り込んで付着することを防ぎ、またもし積層界面にタバコ成分が入り込んだとしてもシリコンポリマーの膜によって通風体1の積層面の絶縁性が確保されていることから漏れ電流が大きく増加しない。このことによって通風体1の通風部分に形成される電界の乱れを抑制し、集塵効率の低下を防ぐことができていると考えられる。
本実施例において、通風体1はポリプロピレン製のものを用いたが、電極どうしの絶縁を確保し電気的短絡を防止できるものであればポリプロピレン以外の他のどのような材料を用いても実施例と同様の効果が得られる。
なお、通風体1の上下表面にコロナ処理を施して印刷インクの固着強度や積層面の接着強度を得ているが、例えば紫外線を照射するなど表面の反応性を上げる処理であれば他のどのような処理でもよく、その作用効果に差異は生じない。
なお、導電面5としてアルミ箔およびカーボン系の導電インクを用いたが、ある程度の導電性を有するものであれば上記記載の材料以外のどのような材料でもよく、その作用効果に差異を生じない。
なお、集塵部4全体をコーティングする材料として1液湿気硬化型のシリコンポリマーを用いたが、例えば他のシリコンポリマーもしくはフッ素系樹脂などといった、集塵部4全体をコーティングして撥水性および絶縁性を付与する材料であれば他のどのような材料でもよく、その作用効果に差異を生じない。
なお、シリコンポリマーの溶媒としてノルマルヘキサンを用いたが、シクロヘキサンやノルマルヘプタン、トルエン、キシレン、または低分子シリコンオイルといったシリコンポリマーの粘度を下げ、かつシリコンポリマーを硬化させず安定した状態にできるものであれば他のどのような溶媒でもよく、その作用効果に差異を生じない。
本発明の集塵装置は、高湿度および集塵部が汚れた状態という集塵装置にとって厳しい状況においても安定して高い集塵性能を得ることができるという効果を有し、室内ばかりでなく屋外での空気環境を向上させる用途としても有用である。
また本発明の集塵装置を備えた空調装置は、長期間において安定した集塵性能を得ることができるという効果を有し、室内の冷暖房および湿度制御といった空調を行いながら清浄化された室内空間を提供する用途として有用である。
本発明における請求項1記載の集塵部の構成図 本発明の実施の形態1に示す導電面が表面に設けられた通風体の構成図 本発明の実施の形態1に示す集塵部の構成図 集塵効率の測定に用いた実験装置の構成図 タバコ煙の集塵に用いた実験装置の構成図 従来の電気集塵式集塵装置の構成図
符号の説明
1 通風体
2 壁面
3 通風路
4 集塵部
5 導電面
6 イオン化手段
7 送風機A
8 イオン
9 送風機B
10 密封ボックス
11 線状イオン化装置
12 送風機C
105 電圧印加電極板
106 アース電極
107 高圧電源

Claims (14)

  1. 通風方向に対して平行な壁面で形成された通風路を備えた通風体を一対の電極で挟み、前記一対の電極に異なる電圧が印加された集塵部において、粉塵の付着する表面に撥水性および絶縁性を持たせることを特徴とする集塵装置。
  2. 通風体が絶縁性であることを特徴とする請求項1記載の集塵装置。
  3. 通風体が絶縁性を持つ樹脂であることを特徴とする請求項1記載の集塵装置。
  4. 通風体において、上面もしくは下面のどちらか一方の表面に電極を設けた通風体を積層する構造であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の集塵装置。
  5. 電極が、通風体の表面に導電性の塗料を塗布または印刷したものであることを特徴とする請求項4記載の集塵装置。
  6. 通風体の表面に反応基を持たせる処理を施すことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の集塵装置。
  7. 粉塵の付着する表面に、撥水性および絶縁性を持つ材料をコーティングすることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の集塵装置。
  8. 撥水性および絶縁性を持つ材料で通風体および電極の積層界面を含めた全体をコーティングすることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の集塵装置。
  9. 撥水性および絶縁性をもつ材料が、シリコンポリマーであることを特徴とする請求項7または8記載の集塵装置。
  10. 電極板と通風体を積層したものを、上記シリコンポリマーの溶液に浸漬し乾燥することを特徴とする請求項7または8記載の集塵装置。
  11. シリコンポリマー溶液の溶媒として、極性の小さい有機溶剤を用いることを特徴とする請求項10記載の集塵装置。
  12. 集塵部の風上に、空気をイオン化して粉塵を帯電させるイオン化手段を設けることを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載の集塵装置。
  13. 集塵部と送風機を備えた集塵装置の吹出口に、空気をイオン化して粉塵を帯電させるイオン化手段を設けることを特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載の集塵装置。
  14. 請求項1乃至13いずれかに記載の集塵装置を備えた空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007237139A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 集塵装置および空調装置
JP2008018340A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Trinc:Kk 浮遊物捕捉装置および浮遊物反発装置
CN103272697A (zh) * 2013-05-06 2013-09-04 清华大学 一种湿式静电除尘用分室结构收尘极板
US11413628B2 (en) 2016-12-01 2022-08-16 Koninklijke Philips N.V. Electrostatic particle filtering

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