JP2005284920A - 印字装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯端末より送信され、複数の項目から成る印刷データを印刷装置によって印刷する際に、項目毎に印刷データの書式を変更可能とすることにより、豊かな表現で、見易い印刷物をユーザに対して提供可能な印刷装置、印刷制御システム及び印刷プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 携帯電話16に格納した書式データ作成プログラム71によって、各ネイティブアプリにおける書式種類、書式内容を更新設定した書式データの作成を行うとともに、印刷データ及び作成した書式データを携帯用小型プリンタ装置1に対してIrMC規格の赤外線データとして送信し、携帯用小型プリンタ装置1は、送信された書式データに基づいて印刷データの書式を変更した状態により印刷するように構成する。
【選択図】 図18

Description

本発明は、複数種類の印刷項目から構成された情報を送信可能な送信手段を有する携帯端末と、送信手段から送信されたデータを受信する受信手段を有し、その受信手段より受信された情報を印刷可能な印刷装置からなる印刷システムに関し、特に、受信した情報の印刷項目に対し、任意に書式を変更した態様で印刷可能とした印刷システムに関するものである。
従来、個人用携帯情報端末(以下、PDAと略す。)は、個人情報管理ソフト(以下、PIMと略す。)により、住所録やスケジュール管理など様々な個人情報の管理手段として用いられていた。近年、携帯電話の普及が進むと共に、携帯電話の高機能化も進んでいる。現在、携帯電話には、電子メール機能、インターネット機能、デジタルカメラ機能など様々な機能が付加されている。付加された機能の一部に、PIM機能が挙げられ、ユーザのスケジュール管理やタスクリスト等の個人情報の管理に用いられている。携帯電話の電話帳が、従来、相手の名前や電話番号だけであったものが、近年では、相手の住所や、星座、誕生日、血液型といった詳細な個人情報も登録可能になっているのは、携帯電話のPDA的な使用頻度の増加を端的に示している。
ところで、このようなPDAや携帯電話は、内部の記億容量が制限されているため、登録件数が制限されている。所定の登録件数を超え、新たに情報を登録するには、現存する登録内容の内、必要性があるにもかかわらず、使用頻度の低いものを消去せざるをない状況が発生していた。
さらに、PDA及び、携帯電話は、常に携帯するものであるので、使用時に落としたり、水たまりへ落としてしまったりして、内部に記録されている内容が完全に消えてしまうという状況も発生する。
このような場合のユーザの被害を最小限にとどめるために、登録内容を印刷媒体に印刷し、外部に出力する必要が生じている。
ここで、印刷装置へデータを送信する送信手段を有する携帯電話と、携帯端末から送信されたデータを受信する受信手段を有する印刷装置からなる携帯電話のデータ印刷システムに関する技術が特許文献1に記載されている。
特許文献1記載の携帯電話本体には、挿入口が開設された入出力端子部が配設されている。入出力端子部は、携帯電話内部の電子メールや画像データを印刷装置に送信する送信手段である。また、印刷装置には、パーソナルコンピュータ等の周辺機器と接続可能なソケットが配設されている。ソケットは、携帯電話から送信されたデータを受信する印刷装置の受信手段である。そして、携帯電話の入出力端子部と、印刷装置のソケットを直接ケーブルにて接続し送受信を行う。また、入出力端子部に、アンテナ付のデータ送信装置を取り付け、ソケットに、アンテナ付コネクタを取り付け、無線でデータの送受信を行うことができる。携帯電話から送信されたデータを、印刷装置にて受信し、印刷する印刷システムである。
特開2003−241911号公報(図1、図4参照)
特許文献1記載の印刷システムでは、携帯電話内の電子メールやアドレス帳などの文書データや画像データを印刷装置にて印刷することができる。しかし、携帯電話から文書データを送信し、データを印刷した場合には、単なる文字列として文書データが取り扱われる。印刷物は、文書中のどの文字に関しても、同一フォント、同一サイズで印刷され、文字修飾や、センタリング等の行修飾も行うことができない。つまり、携帯電話から文書データを送信し、印刷した場合には、印刷物の見栄えをユーザの意図する形式に設定することができず、単一的な表現で印刷されてしまうという問題点があった。
例えば、アドレス帳の内容を印刷した場合には、氏名、読み仮名、住所、電話番号、メールアドレス等の様々な項目について印刷される。しかし、印刷項目の全てが、同一フォント、同一サイズの文字で、文字修飾や行修飾の無い単一的な表現で印刷されてしまうため、印刷結果を見た場合に、どの項目がどこに印字されているのか、一目で把握することができない。この結果、ユーザが印刷物を注視しなければ、印刷内容を把握することが困難となる。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、複数種類の印刷項目から構成された情報を送信可能な送信手段を有する携帯端末と、送信手段から送信されたデータを受信する受信手段を有し、その受信手段より受信された情報を印刷可能な印刷装置からなる印刷システムに関し、特に、受信した情報の印刷項目に対し、任意に書式を変更した態様で印刷可能とした印刷システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る印刷システムは、複数種類の印刷項目から構成された情報、及びその情報の項目に対して設定された書式データを送信可能な送信手段を有する携帯端末と、前記送信手段から送信された前記情報及び前記書式データを受信する受信手段と、その受信手段により受信された情報を書式データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段と、印刷データを印刷する印刷手段を有する印刷装置とを備えることを特徴とする。
また、請求項2に係る印刷システムは、請求項1記載の印刷システムにおいて、前記携帯端末は、前記情報の各項目毎に書式データを作成する書式データ作成手段を備えることを特徴とする。
更に、請求項3に係る印刷システムは、請求項1又は請求項2記載の印刷システムにおいて、前記印刷装置は、設定可能な書式に関する設定可能書式データを前記携帯端末に送信可能に構成され、前記携帯端末は、受信した設定可能書式データに基いて、書式の設定を有効又は無効にする書式設定手段を備えていることを特徴とする。
そして、請求項4に係る印刷システムは、請求項1乃至請求項3記載の印刷システムにおいて、前記印刷装置は、前記印刷データを前記携帯端末に送信する送信手段を備え、前記携帯端末は、前記印刷データを受信する受信手段、及び受信した印刷データを表示する表示手段を備えることを特徴とする。
また、請求項5にかかる印刷システムは、複数種類の印刷項目から構成された情報、及びその情報の項目に対して設定された書式データを送信可能な送信手段と、外部から受信した設定可能な書式に関する設定可能書式データに基づいて、書式の設定を有効又は無効にする書式設定手段とを有する携帯端末と、前記送信手段から送信された前記情報及び前記書式データを受信する受信手段と、その受信手段により受信された情報を書式データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段と、印刷データを印刷する印刷手段を有し、前記設定可能書式データを前記携帯端末に送信可能に構成される印刷装置とを備えることを特徴とする。
前記請求項1記載の印刷システムでは、複数種類の印刷項目から構成された情報、及びその情報の項目に対して設定された書式データを送信可能な送信手段を有する携帯端末と、前記送信手段から送信された前記情報及び前記書式データを受信する受信手段と、その受信手段により受信された情報を書式データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段と、印刷データを印刷する印刷手段を有する印刷装置とを備えるので、携帯端末の送信手段から送信されるとともに、複数種類の印刷項目から構成された情報を、印刷装置により、印刷項目毎に設定された書式に変更された態様で印刷することができる。
この結果、印刷項目毎に異なった態様で印刷されるので、ユーザは、知りたい情報がどこに印刷されているのかを容易に把握することができる。
また、前記請求項2記載の印刷システムでは、前記携帯端末は、前記情報の各項目毎に書式データを作成する書式データ作成手段を備えるので、書式データ作成手段により、ユーザが、印刷項目毎に書式を設定することができる。この結果、ユーザは、バラエティ豊富に表現された印刷物を手にすることができる。さらに、ユーザ自身が知りたい情報を強調することができ、ユーザの最も見やすい態様で印刷することが可能となる。
さらに、前記請求項3記載の印刷システムでは、請求項1又は請求項2に記載の印刷システムにおいて、前記印刷装置は、設定可能な書式に関する設定可能書式データを前記携帯端末に送信可能に構成され、前記携帯端末は、受信した設定可能書式データに基いて、書式の設定を有効又は無効にする書式設定手段を備えるので、ユーザは、前記印刷装置が実行可能な書式のみ、前記携帯端末にて書式設定することができる。この結果、ユーザは、現在の印刷システムの構成で実行可能な書式の中から選択し、所望の印刷物を得ることができる。
そして、前記請求項4記載の印刷システムでは、前記印刷装置は、前記印刷データを前記携帯端末に送信する送信手段を備え、前記携帯端末は、前記印刷データを受信する受信手段、及び受信した印刷データを表示する表示手段を備えるので、印刷装置で印刷する前に、印刷装置から印刷データを受信して、表示手段にてプレビューすることができる。印刷前にプレビューすることができるので、印刷媒体を無駄にすることなく、ユーザの納得する印刷物を提供することができる。
また、前記請求項5記載の印刷システムでは、複数種類の印刷項目から構成された情報、及びその情報の項目に対して設定された書式データを送信可能な送信手段と、外部から受信した設定可能な書式に関する設定可能書式データに基づいて、書式の設定を有効又は無効にする書式設定手段とを有する携帯端末と、前記送信手段から送信された前記情報及び前記書式データを受信する受信手段と、その受信手段により受信された情報を書式データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段と、印刷データを印刷する印刷手段を有し、前記設定可能書式データを前記携帯端末に送信可能に構成される印刷装置とを備える。これにより、ユーザは、現在の印刷システムにて設定可能な書式から、所望の書式を選択し、項目毎に所望の書式に変更された印刷物を確実に得ることができる。項目毎に、異なった態様で印刷することができ、印刷された情報の把握が容易となる。
以下に、本発明に係る印刷装置、印刷制御システム、及び印刷プログラムについて具体化した実施の形態について図面を参照しながら説明する。ここで、本発明に係る印刷制御システムは、印刷プログラムを搭載した携帯端末等の外部機器により送信されたデータに基づいて、当該データの内容を印刷装置により印刷を行うものである(図7参照)。
先ず、本発明に係る印刷装置について具現化した携帯用小型プリンタ装置1の概略構造について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1の斜視図、図2は本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1の側面図である。
携帯用小型プリンタ装置1は平面視A6サイズ又はA7サイズ程度の大きさで厚みが略2cm程度あるいはそれ以下の上面開放箱型の本体ケース2を有し、その上面の片側には固定カバー体3を有する。この固定カバー体3の箇所を除く本体ケース2内には感熱紙からなるカットシート状の被記録媒体としての用紙4を複数枚収納した用紙カセット5(図3参照)が収容できる用紙収容部6が形成されている。前記固定カバー体3の下面側の近傍には、印刷機構部7としてのサーマルヘッド8、プラテンローラ9、ペーパーガイド10及び用紙分離部としてのピックアップローラ11及び分離ブロック12等が配置されている。そして、前記用紙収容部6は、本体ケース2の側にて回動及びスライド可能な開閉支持手段13を介して開閉可能に支持された蓋体14によって覆われている(図2参照)。
また本体ケース2の側面には、後述する携帯電話16等の赤外線通信装置を備える携帯端末から赤外線により発信されたデータを送受信する赤外線通信部17と、携帯端末、パソコン等とUSBケーブル(図示せず)により接続され、USBケーブルを通して送信されたデータを受信するUSB端子18とが設けられている。そして、更に本体の電源をON、OFFする電源キー19と、携帯用小型プリンタ装置1が対応可能な書式種類及び書式内容を送信する設定可能書式送信キー31と、後述する携帯用小型プリンタ装置1を印刷モードと、イメージ送信モードとに切り替えるモード切替キー32が同じく側面に設けられている。
更に、固定カバー体3が設けられた側には携帯用小型プリンタ装置1を立てた状態で支持する支持台(図示せず)を取り付ける為の取付溝20が「コ」の字型に形成されている。更に、取付溝20上には固定カバー体3内に設置されたサーマルヘッド8や駆動モータ21を冷却するための複数個の空気孔22と、図示外のストラップや盗難防止用ワイヤ等を取り付けるための繋止孔23が形成されている。
前記サーマルヘッド8はラインヘッド型であり、プラテンローラ9との間に挟まれて搬送される感熱型の用紙4の搬送方向に直交する方向に延びるライン毎に文字や画像等を印刷することができる。1ライン印刷する際の印刷幅は用紙4の直交方向の用紙幅に略等しく設定されている。サーマルヘッド8及びプラテンローラ9は、A6サイズ又はA7サイズ程度の用紙4の短辺方向の長さを有している。サーマルヘッド8を印刷ヘッドとして用いるのは、被記録媒体として感熱紙を用いることにより、インクやインクリボンの消耗品が不要であり、且つそのための機構を省略でき、携帯用小型プリンタ装置1をコンパクトにできるからである。
感熱紙としては、サーマルヘッド8の加熱により発色する発色層を有する感熱発色タイプのものや、加熱により穿孔される穿孔層を基材層上に積層した感熱穿孔タイプのもの等、種々のものを使用できる。図3は本実施形態において使用される用紙カセットの斜視図である。
次に本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1の内部構造について、図5及び図6を用いて説明する。図4は本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1の内部構造を示す正面図、図5は図4の線A−Aで携帯用小型プリンタ装置1を切断した矢視断面図である。
携帯用小型プリンタ装置1の内部構造において、用紙収容部6のうち、印刷機構部7に近い側には、ピックアップローラ11と分離ブロック12とが配置されている(図5参照)。用紙収容部6内に収容された用紙カセット5は、閉止した蓋体13の本体内面側に設けた板バネ等の付勢手段25を介して用紙収容部6の底板26に向けて付勢される。用紙カセット5における積層した用紙4のうち、用紙カセット5外に露出した用紙4(最下層の用紙)がピックアップローラ11の上面に当接付勢される。このピックアップローラ11の回転駆動と分離ブロック12の案内係止面27との協働により、最下層の用紙4のみが分離ブロック12の下端とガイド板28との隙間を通過する。分離ブロック12に隣接してプラテンローラ9が回転可能に設けられ、その外周面に押圧コイルバネ等の付勢手段29によりペーパーガイド10が付勢されている。
そして、携帯電話16等の外部装置から赤外線通信部17やUSB端子18を介して印刷指令及び印刷データを携帯用小型プリンタ装置1に送ると、ピックアップローラ11と案内係止面27により、用紙カセット5から1枚だけ分離搬送される。分離搬送された用紙4はプラテンローラ9とペーパーガイド10との間へと搬送される。ペーパーガイド10は、その断面がプラテンローラ9の外周面に沿うように断面横向き略U字状等の凹湾曲状の摺接面30に形成されている。また、ペーパーガイド10のサーマルヘッド8側の上面には、ガイドフィルム31が隣接して備え付けられている。ガイドフィルム31はポリエステルにより、薄型フィルム状に形成され、その先端部31Aによって用紙4をプラテンローラ9の周面に押圧することで、ペーパーガイド10とプラテンローラ9の間で生じる用紙4のプラテンローラ9に対する浮きを防止している。また、用紙4が搬送されていない状態ではガイドフィルム31はサーマルヘッド8の印刷位置のすぐ下にてプラテンローラ9に対して用紙搬送方向より鋭角に接する。
前記ペーパーガイド10と、ガイドフィルム31と、その上方に回動可能に配置されたプラテンローラ9とにより、用紙収容部6から分離搬送された用紙4は横向きU字状に反転させて搬送され、プラテンローラ9の印刷位置まで搬送される。その後、サーマルヘッド8により用紙4の上面に印刷され、前記分離ブロック12の上面と前記固定カバー体3の端縁との隙間にある排紙口34から蓋体14の外側に排紙される。サーマルヘッド8はその背面(上面側)にコイルスプリング(付勢手段)35のばね掛け部が係止され、プラテンローラ9側に付勢され、サーマルヘッド8の印刷部(発熱体部8A(図5参照))がプラテンローラ9の上面に当接する。
前記プラテンローラ9及びピックアップローラ11の駆動機構は、本体ケース2の長辺に沿う一方の内側面に配置された駆動モータ21と歯車伝動機構(ギヤ列)37とからなる。プラテンローラ9の直径がピックアップローラ11の直径より大きく、プラテンローラ9の箇所の用紙搬送速度をピックアップローラ11箇所での用紙搬送速度より大きく設定してピックアップローラ11と分離ブロック12との箇所での用紙分離をゆっくり行いプラテンローラ9による用紙搬送、ひいては印刷速度を高速化している。そのために、プラテンローラ9箇所での高速搬送に対してピックアップローラ11が連れ回り可能とするワンウエイクラッチ(図示せず)をギヤ列のプラテンローラ9より下流側に設けている。
次に、上記のように構成された携帯用小型プリンタ装置1の制御系について説明する。図6は本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1の制御ブロック図である。図6に示すように、携帯用小型プリンタ装置1では、CPU41に対し、ROM42、SRAM43、電源SW回路44、モータ駆動回路45、サーマルヘッド制御回路46、USB I/F駆動回路47、IrDA変復調回路48、設定可能書式送信回路32A、モード切替キー33A、充電式電池49が接続されている。さらに、モータ駆動回路45には、駆動モータ21が、サーマルヘッド制御回路46には、サーマルヘッド8が夫々接続されている。
ROM42には、CPU41が実行する各プログラムが記憶されている。また、印刷対象となる多数の文字のドットパターンデータがコードデータと対応付けて記憶されている。一方、SRAM43は、CPU41のデータ処理に必要な一時的なデータの記憶を行うものである。SRAM42には、入力されたデータを記憶するデータバッファ50、及び印刷用データを記憶するプリントバッファ51の各記憶領域が設けられている。
ここで、モータ駆動回路46は、駆動モータ22(図4及び図5参照)を制御するものであり、ヘッド制御回路47は、サーマルヘッド8の発熱体部8Aを制御するものである。また、電源SW回路44は、電源キー19に接続され、携帯用小型プリンタ装置1の電源のON/OFFを行う回路である。設定可能書式送信回路32Aは、設定可能書式送信キー32に接続され、携帯用小型プリンタ装置1が対応可能な書式種類、書式内容の送信を行なう回路である。また、モード切替回路33Aは、モード切替キー33に接続され、携帯用小型プリンタ装置1において、後述する印刷モードと、イメージ送信モードとを切り替える回路である。
更に、CPU41には携帯電話16、パソコン等の外部機器40とUSB規格に基づいた通信を行うためのインターフェース回路であるUSB I/F駆動回路47が接続され、この回路からUSB端子18に接続されている。また、CPU41は、携帯電話16、PDA等の赤外線データ出力装置を持つ外部機器40とIrDA規格に基づいた通信を行うためのインターフェース回路であるIrDA変復調回路48に接続され、更にIrDA変復調回路48から赤外線通信部17内に設けられたIrDA受発光素子52に接続され、携帯用小型プリンタ装置1は赤外線通信を行うことができる。
ここで、IrDAとは、赤外線通信の規格であり、主に机上型コンピュータとノートパソコン等の携帯型コンピュータを接続するのに使われているものである。
また、携帯用小型プリンタ装置1の内部電源である充電式電池49から供給された電力は、CPU41、モータ駆動回路45、サーマルヘッド制御回路46に供給される。CPU41と接続されたモータ駆動回路45は、CPU41からの指令に基づいて駆動モータ21を動作させ、用紙4の搬送を担う。また、サーマルヘッド制御回路46も同様にCPU41に接続され、CPU41の指令に基づいてサーマルヘッド8を駆動し、感熱式の印刷を行わせる。
次に前記した携帯用小型プリンタ装置1、及び携帯電話16を用いることにより構成された印刷制御システムについて図7及び図8を用いて説明する。図7は本実施形態に係る印刷制御システムの実施例を示す模式図である。図8は本実施形態に係る印刷制御システムのブロック図である。印刷制御システムは、図7及び図8に示すように、携帯電話16と、携帯用小型プリンタ装置1とから基本的に構成されており、携帯電話16から携帯用小型プリンタ装置1に対して送信された印刷データ、及び印刷データの項目毎に書式を設定する書式データに基づいて、その印刷データの書式を変更するとともに携帯用小型プリンタ装置1により印刷し、ユーザ53に提供するものである。
また、図8に示すように、本実施形態に係る印刷制御システムにおいては、携帯用小型プリンタ装置1に送信する書式データを作成する為の設定用のソフトウェアを携帯電話16に対して供給するウェブサーバ54を有する。
携帯電話16は、近年普及している所謂音声の送受信、及び、電子メールに画像データ等のデータを添付して送受信可能な電子メール機能、及びインターネット接続機能を有し、サーバ等から特定のソフトウェアをダウンロードして使用できるものである。
ここで携帯電話16は、インターネット接続機能を有する通信装置57と、各種プログラムを実行するCPU58と、ダウンロードしたプログラム等を記憶するメモリ59と、各種情報をユーザに対して表示する液晶画面60と、入力操作を行う操作部61と、各データを携帯用小型プリンタ装置1等の外部装置に対して赤外線によって送受信する赤外線通信部62とから構成されている。
通信装置57は、iモード(登録商標)等の双方向通信可能なインターネット接続機能を有し、電子メールを送受信すること、特定のホームページより画像データや音楽データをダウンロードすること、及び特定のホームページよりアプリケーションソフトをダウンロードし、iアプリ(登録商標)等のアプリケーション実行プログラムによりアプリケーションを実行することが可能である。
また、液晶画面60には携帯電話16で受信した文字及び画像などが表示されるとともに、操作部61にて入力した番号及び文字などが表示される。
メモリ59には、通信装置57により受信した電子メール、及びダウンロードした画像データ、受信音、プログラム等が記憶される他、操作部61により入力した氏名、メールアドレス等を記録したアドレス帳、スケジュール帳、ToDo、メモ帳、及びインターネットの際のブックマーク等を保存し使用することができる。このメモリ59は携帯電話16の電源をオフしても記憶内容を保持しているものであり、フラッシュメモリやEPROM、EEPROM党から構成されている。
また、操作部61は、電話番号や文字の入力を行うための番号/文字入力キー64、液晶画面60に表示された内容を選択するためのカーソルを動かすカーソルキー65、選択を確定する決定キー66などが配設されている。更に、電子メールの送受信を行うためのメールキー67、及び、インターネットに接続するためのインターネット接続キー68なども配設されている(図7参照)。
尚、通信装置57によりダウンロードしたプログラムはメモリ59に保管され、CPU41により実行される。ユーザ53は、起動させたプログラムを液晶画面60に表示された画面を確認しつつ、操作部61によってプログラムに対する各種操作を行う。
また、赤外線通信部62は、メモリ59に記憶された電子メール等の各種データ内容を別途携帯用小型プリンタ装置1により印刷する場合に、携帯用小型プリンタ装置1に対して各種データを送受信するものである。送信するデータは、印刷対象となるメモリ59に記憶されたメモ帳、アドレス帳、メール、スケジュール、ToDo、ブックマークのIrMC規格に準じたデータからなる印刷データと、各データ項目に対する書式が設定されたデータからなる書式データである。尚、印刷データ及び書式データの詳細については後述する。
ここで、IrMC(IrDA Infrared Mobile Communication)とは、IrDAの中でも特に携帯電話で使われることを想定した赤外線通信規格であり、携帯電話やPDAとの間でアドレス帳等の個人データを交換する際に用いられる。
そして、携帯用小型プリンタ装置1は、携帯電話16から送信された印刷データ及び書式データを赤外線通信部17により受信し、各データに基づいてサーマルヘッド8及び駆動モータ21により印刷し、印刷結果をユーザ53に対して提供する。尚、携帯用小型プリンタ装置1のブロック図については図6を用いて既に説明したので、ここではその詳細についての説明は省略する。
また、ウェブサーバ54は、携帯電話16にインターネット回線等を通してデータを送信する通信装置70と、携帯電話16において実行させる書式データ作成プログラム71等の各アプリケーションソフトが格納されたソフトウェアデータベース72とから構成されている。尚、書式データ作成プログラム71については後に詳細に説明する。
従って、ユーザ53は、携帯電話16を介してウェブサーバ72に接続し、サーバ内のソフトウェアデータベース72内に格納された書式データ作成プログラム71をダウンロードし、携帯電話16のメモリ59内に記憶させ、CPU58により実行させることが可能である。ここで、書式データ作成プログラム71とは、前記した携帯電話16内に記憶されたメモ帳、アドレス帳、メール、スケジュール、ToDo、ブックマークといったネイティブアプリの内容を携帯用小型プリンタ装置1によって用紙4上に印刷する際に、送信するIrMC規格に準じ、各ネイティブアプリを構成する項目に対して別途書式を設定する為のプログラムである。書式の種類としては、文字サイズ、書体、文字装飾、水平アライメント、用紙方向、改行挿入、タイトル設定等があげられる。
ユーザ53は、ダウンロードした書式データ作成プログラム71を携帯電話16においてiアプリ(登録商標)等により実行させ、書式データを作成し、印刷データとともに携帯用小型プリンタ装置1に送信する。その結果、ユーザ53の希望した書式に変更された態様で、メモ帳、アドレス帳、メール、スケジュール、ToDo、ブックマークの内容を印刷することができる。
次に、携帯電話16に記憶されたメモ帳、アドレス帳、メール、スケジュール、ToDo、ブックマーク等のデータからなるIrMC規格に準じた印刷データ、及び各データの項目毎に設定される書式データについて詳細に説明する。図9は印刷データにおけるIrMC規格の主なオブジェクトフォーマット一覧について示した図である。
まず、印刷データに関して以下に説明する。図9に示すように印刷データとして携帯電話16より、携帯用小型プリンタ装置1に対して送られるIrMC規格のデータは、「0:メモ帳」、「1:アドレス帳」、「2:メール」、「3:スケジュール」、「4:ToDo」、「5:ブックマーク」の携帯電話16における各ネイティブアプリにより作成され、登録されたデータに関するものである。各ネイティブアプリにはそれぞれ項目が1〜6個の範囲で設定されており、項目ごとに英字の文字列からなるプロパティが定められている。例えば、ネイティブアプリが「1:アドレス帳」であれば、「0:氏名」、「1:フリガナ」、「2:住所」、「3:電話番号」、「4:メールアドレス」、「5:会社名」の6つの項目が設定されている。そして、それぞれの項目ごとにその項目の内容が併せてデータとして記録されている。
次に、前記IrMC規格の印刷データに関して具体例を上げて説明する。図10はネイティブアプリが「1:アドレス帳」の場合におけるIrMC規格の印刷データの一例を示した図、図11は図10の印刷データにおいて実際に印刷を行った印刷面の図である。
図10に示すように、IrMC規格からなる印刷データは各項目を示す英字のプロパティに続けて項目の内容を示すテキストが記録されており、それらが繰り返し表示されることで複数件に渡ってその情報を記録している。
印刷データは、上から順に、ネイティブアプリ「1:アドレス帳」のデータが始まることを示す文字列75、項目「0:氏名」の内容を示す文字列76、項目「1:フリガナ」の内容を示す文字列77、項目「2:住所」の内容を示す文字列78、項目「3:電話番号」の内用を示す文字列80、項目「4:メールアドレス」の内容を示す文字列79、項目「5:会社名」の内容を示す文字列81、ネイティブアプリ「1:アドレス帳」のデータが終わることを示す文字列82によって構成されている。
そして、図10に示す印刷データに基づいて実際に印刷を行うと、図11に示すようにプロパティを示す英字、及びネイティブアプリの種類を示す文字列75、82は除かれ、項目の内容のみが1件ごとに上から順に用紙4に印刷される。具体的には、上から氏名84、フリガナ85、住所86、電話番号87、メールアドレス88、会社名89が印刷される。
一方、書式データは、前記印刷データを構成する各項目の内容に対して、書式を設定するものである。図12は書式データによって設定可能な印刷データ各項目に対する書式設定事項について示した図である。図12では、具体例として、「0:メモ帳(vNote)」の「0:メモ」について、書式設定事項を示す。各印刷項目は、書式データによって、いずれの項目においても「0:文字サイズ」、「1:書体」、「2:文字装飾」、「3:水平アライメント」、「4:用紙方向」、「5:タイトル」の書式種類が設定可能となる。
ここで、書式データを構成する書式種類の内容について説明する。
まず、「0:文字サイズ」の設定を変更することにより、携帯用小型プリンタ装置1で印刷を行った場合に、各ネイティブアプリに定められた印刷項目の内容を示す文字列のサイズを変更することができる。ユーザ53の指定により、「0:S」、「1:M」、「2:L」、「3:XL」、「5:AUTO」の5態様から、任意に選択することができる。
「1:書体」については、携帯用小型プリンタ装置1で印刷を行った場合に、各ネイティブアプリに定められた印刷項目の内容について、書体を「0:ゴシック体」、「1:明朝体」、「2:行書体」の3態様から、任意に選択することができる。
「2:文字装飾」は、携帯用小型プリンタ装置1で印刷を行った場合に、各ネイティブアプリに定められた印刷項目の内容について、ユーザ53の指定により、「0:ノーマル」、文字を太文字に変更する「1:ボールド」、文字に傾斜を付ける「2:イタリック」、文字に下線を付ける「3:アンダーライン」、文字を立体状に変更する「4:立体」、文字の背景に影を付ける「5:影」、「6:縦書き」の7態様の文字装飾から任意に選択することができる。
「3:水平アライメント」については、携帯用小型プリンタ装置1で印刷を行った場合に、各ネイティブアプリに定められた印刷項目の内容について、ユーザ53の指定により、用紙4における印刷項目の水平位置を変更するものである。そして、ユーザ53の指定に基づき、「0:左寄せ」、「1:センタリング」、「2:右寄せ」の3態様から任意に選択することができる。
「4:用紙方向」については、携帯用小型プリンタ装置1で印刷を行った場合に、各ネイティブアプリに定められた印刷項目の内容を印刷する用紙4の方向をどのように使用するか設定するものである。そして、ユーザ53は、「0:縦」、「1:横」の2態様より、用紙方向を選択することができる。
「5:タイトル」については、携帯用小型プリンタ装置1で印刷を行った場合に、各ネイティブアプリに定められた印刷項目の内容に基づいて、ユーザ53の指定により、文字列の先頭に、印刷項目に即したデザインマークを追加するものである。そして、ユーザ53の指定に基づいて、「0:なし」、「1:デザイン1」、「2:デザイン2」の3態様より選択設定することができる。ここで、具体例を挙げると、例えば、「1:アドレス帳」の「4:メールアドレス」について、「5:タイトル」を設定する場合に、メールアドレスの先頭部分に何も追加されない「0:なし」と、メールアドレスの先頭部分に、「E−mail」というデザイン文字を挿入する「1:デザイン1」と、先頭部分に「封筒」を模したデザイン絵文字を挿入する「2:デザイン2」の3態様から選択することができる。
ここで、本実施形態における印刷面について、図13に基づいて、詳細に説明する。図13は、従来の印刷面と、本実施形態による印刷面の比較図である。本実施形態による印刷面は、ネイティブアプリ「1:アドレス帳」の場合において、「0:氏名」の「0:文字サイズ」を「2:L」に、「1:書体」を「2:行書」に設定し、「3:水平アライメント」を「2:センタリング」に設定する。そして、「1:フリガナ」の「3:水平アライメント」を「2:センタリング」に設定した。「2:住所」の「2:文字装飾」を「1:ボールド」に設定し、「3:電話番号」の「5:タイトル」を「1:デザイン1」に設定した。「4:メールアドレス」の「5:タイトル」を「デザイン1」に、「4:メールアドレス」の「2:文字装飾」を「2:イタリック」に、「5:会社名」の「3:水平アライメント」を「2:右寄せ」に設定した状態の印刷面の図である。
図13の左図に示すように、従来、アドレス帳の印刷を行うと、全ての印刷項目が、文字サイズ、書体が同一で、文字装飾、水平アライメント、用紙方向、タイトルが全く行われない状態で印刷される。多くの情報を管理する際に、夫々の情報を判別するために、各個、目を通さなければ判別することができない。それに対し、本実施形態の印刷システムにより印刷すると、各印刷項目に対して、個別に書式を設定することができ、ユーザ53が見やすい態様で印刷することが可能となると共に、個性的な印刷物をユーザ53に提供することができる。
尚、ここでは、ネイティブアプリ「1:アドレス帳」について説明したが、他のネイティブアプリ「0:メモ帳」、「2:メール」、「3:スケジュール」、「4:Todo」、「5:ブックマーク」に関しても同様に、印刷項目に対して、個別に書式を設定して印刷することが可能である。
以上より、携帯用小型プリンタ装置1は、携帯電話16に記録された多くの件数からなるデータを、印刷項目に対して個別に書式を設定して印刷することができるので、ユーザ53にとって見易く、且つ情報の把握が容易となる印刷結果を得ることが可能である。また、ユーザ53が、印刷項目毎に、任意に書式を設定することができるので、ユーザ53の個性を活かし、豊かな表現で印刷された印刷物を得ることができる。
尚、書式データは、特定のコマンド列により携帯用小型プリンタ装置に対して送信される。図14は書式データとして送信されるコマンド列の一例を示した図である。
図14に示すようにコマンド列は複数の英数字の組み合わせより構成され、前半の2種のコマンド91、92において、設定データの種類が示される。具体的には「1BH、41H」は書式データであることを示し、書式設定に関するコマンド列である。
また、書式設定に関するコマンド列においては、後半のコマンド列93〜96によりそれぞれ「対象となるネイティブアプリ」、「指定したネイティブアプリにおいて書式設定する項目」、「書式種類」、「書式内容」が指示される。
具体的には、コマンド93によって対象となるネイティブアプリが指定され、コマンド94によって指定したネイティブアプリにおいて書式設定する項目が指定され、コマンド95によって設定する書式種類が指示される。そして、コマンド96によって、指定された印刷項目に設定する書式内容が指定されるのである。各コマンドは前半の2桁の数字がその数字に関連付けられた設定内容を示す(図12参照)。
例えば「4:ToDo」であれば「04」であり、「1:期日」であれば「01」である。書式種類、書式内容についても同様の形式により指示され、書式種類「2:文字装飾」であれば、コマンド95は「02」であり、書式内容「3:アンダーライン」であれば、「03」である。
これらのコマンド列は、テキストデータによる文字列によりネイティブアプリ「0:メモ帳」によってデータ化され、携帯用小型プリンタ装置1に赤外線により送信される。そして、携帯用小型プリンタ装置1は、送信されたコマンド指示に従って、別途送信された印刷データの印刷を行う。
次に、前記のように構成された印刷制御システムについて先ず、携帯用小型プリンタ装置1の動作について図15乃至図19に基づき説明する。これら図15乃至図19にフローチャートで示される各プログラムは、ROM42に記憶されており、CPU41により実行される。先ず、携帯用小型プリンタ装置1の基本制御プログラムに関して図15を用いて説明する。図15は、携帯用小型プリンタ装置1の基本制御プログラムのフローチャートである。
先ず、電源がオンされると、ステップ(以下、Sと略記する)1において各メモリのクリア、文字サイズ、書体、文字装飾等の書式設定の初期化が行なわれる。そして、各種の初期設定が行なわれた後、基本制御が開始される。図20は前記S1により初期化された状態での各ネイティブアプリを構成する印刷項目における書式種類の初期設定である。図20に示すように、携帯用小型プリンタ装置1には予め、受信されるIrMC規格の各ネイティブアプリの印刷項目毎に、書式種類の書式内容が設定されている。そして、これらの初期設定は後に携帯電話16により送信される書式設定コマンドにより随時更新される(図17参照)。一方、書式設定の更新がされなかった場合には、これらの初期設定に基づいてIrMC規格の印刷データに対する印刷が行われる。
S2においては、本体ケース2上に設けられた電源キー19が操作されたかどうか判断され、キーが操作された場合(S2:YES)には電源SW回路44により電源がOFFされ(S3)、動作を終了する。一方、電源キー19が操作されない場合(S2:NO)はS4へと移行する。
続いて、S4においては携帯用小型プリンタ装置1が外部よりUSB端子18を介してデータを受信したか否かが判断される。USBデータを受信した場合(S4:YES)には、受信されたデータに基づいて各コマンド処理がなされる(S5)。そして、コマンド処理(S5)を行った後は再びS2へと戻る。一方、USBデータを受信しない場合(S4:NO)には、S6へ移行する。尚、USB端子18を介して受信されるデータとしては、通常はパソコンにより送信された一般の文章データ、画像データ等が考えられる。尚、コマンド処理(S5)については、後に詳細に説明する。
更に、S6においては赤外線通信部17を介して赤外線データを受信したか否かが判断される。赤外線データを受信した場合(S6:YES)には、この受信した赤外線データに基づいて赤外線データ処理がなされる(S7)。一方、赤外線データを受信しない場合(S6:NO)は、S8へと移行する。尚、受信する赤外線データとしては、通常は携帯電話16より送信されたIrMC規格の印刷データ(図10参照)、若しくは書式種類、書式内容を選択指示するコマンド列からなる書式データ(図14参照)が考えられる。尚、赤外線データ処理(S7)については、後に詳細に説明する。
S8においては、携帯用小型プリンタ装置1に配設された設定可能書式送信キー31が操作されたか否かが判断される。設定可能書式送信キー31が操作された場合(S8:YES)には、携帯用小型プリンタ装置1が対応することが可能な書式種類、書式内容をIrMC規格のデータ形式にて、携帯電話16に送信する(S9)。設定可能書式データ送信後、S2に戻る。そして、設定可能書式送信キー31が操作されなかった場合(S8:NO)には、S10へと移行する。
S10においては、モード切替キー32が操作されたか否かが判断される。ここで、モード切替キー32は、携帯用小型プリンタ装置1に配設されると共に、プリントバッファ51に展開されたデータを印刷する印刷モードと、プリントバッファ51に展開されたデータを、携帯電話16の液晶画面60にプレビュー表示可能なように、データサイズを調整して、携帯電話16へ送信するイメージ送信モードとを切り替えるものである。
モード切替キー32が操作された場合(S10:YES)には、順次、印刷モードとイメージ送信モードを切り替える(S11)。モード切換処理終了後、S2へと戻る。そして、モード切替キー32が操作されなかった場合(S10)には、そのままS2に戻る。
続いて、S5のコマンド処理について図16を参照しつつ説明する。図16はコマンド処理プログラムのフローチャートである。
先ず、コマンド処理においては、受信したデータが印刷開始コマンドであるか否か判断され(S12)、印刷開始コマンドであった場合(S12:YES)には、その時点においてプリントバッファ51に記憶されているデータに従って印刷動作を行う(S13)。そして、印刷処理が終わった後は、プリントバッファ51のデータを消去する(S14)。
一方、受信したデータが印刷開始コマンドではない場合(S12:NO)には、続いて、受信したデータが文字コードであるか否かが判断される(S15)。文字コードを受信した場合(S15:YES)には、対応する文字のドットパターンデータがROM42より読み出され、読み出されたドットパターンデータはプリントバッファ51に記憶される(S16)。
そして、受信したデータが、印刷開始コマンドでも文字コードでもなかった場合(S15:NO)には、受信したデータに対応する他の処理が行われる(S17)。例えば、画像データを受信した場合には画像データをビットマップデータに変換した後に印刷を行う。また、その他、用紙4の左右マージンの設定、印刷の中断、印刷データの削除等の処理がある。
続いて、前記S7の赤外線データ処理について図17を参照しつつ説明する。図17は赤外線データ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、赤外線データ処理においては、S18において受信した赤外線データをデータバッファ50に全て格納する。
その後、受信したデータがIrMC規格のデータであるか否かが判断される(S19)。受信した赤外線データがIrMC規格のデータでない場合(S19:NO)には、更にS20において書式データによる書式設定コマンドであるか否かが判断される。このS20における判断は、具体的には受信した赤外線データにおいて、コマンド列の前半91、92(図14参照)の2つのコマンドが「1BH、41H」であるか否かに基づいて行われ、2つのコマンドが「1BH、41H」である場合に受信した赤外線データが書式設定コマンドであると判断される。そして、受信した赤外線データが書式設定コマンドのデータである場合(S20:YES)には、受信した書式設定コマンドに基づいた書式設定処理がなされる(S21)。そして、書式設定処理がされた後、データバッファ50内のデータは消去される(S22)。尚、書式設定処理に関する詳細は後述する。
一方、受信した赤外線データが書式設定コマンドのデータでない場合(S20:NO)には、通常のコマンド処理がなされる(S23)。コマンド処理については既に図19のフローチャートに基づいて説明を行ったので、ここではその説明は省略する。そして、コマンド処理(S23)がされた後、データバッファ50内のデータは消去される(S22)。
一方、受信した赤外線データがIrMC規格のデータである場合(S19:YES)、即ち携帯電話16から発信されたアドレス帳、メール等の印刷データ(図10参照)である場合には、このIrMCデータに基づくドットパターンデータをプリントバッファ51に展開するためのIrMC展開処理が、S21でなされた書式設定に基づいて為される(S24)。尚、S19におけるIrMCデータであるか否かの判断は、データ文字列の先頭行にネイティブアプリの開始を示す文字列75(図10参照)が存在するか否かに基づいて行われ、前記文字列75が存在すれば、IrMCデータであると判断される。尚、IrMC展開処理に関する詳細は後述する。
そして、IrMC展開処理がなされた後に、受信した赤外線データに印刷イメージ送信モードを設定するコマンドがあるか否かが判断される(S25)。印刷イメージ送信モードのコマンドがない場合(S25:NO)には、プリントバッファ51に展開されたドットパターンデータに基づいて用紙4に印刷を行う(S26)。そして、印刷処理がされた後、プリントバッファ51内のデータは消去され(S27)、更に、同様にしてデータバッファ50内のデータについても消去される(S22)。
S25において、印刷イメージ送信モードのコマンドがあった場合(S25:YES)には、プリントバッファ51に展開されたドットパターンデータを加工して、携帯電話16の液晶画面60に表示可能なように、データサイズを調整して、携帯電話16へ送信し(S28)、印刷イメージデータ送信後、S27へと移行する。
書式設定処理について図18を参照しつつ説明する。図18は書式設定処理プログラムのフローチャートである。
書式設定処理においては、先ず受信した書式設定コマンドが、どのネイティプアプリに関する設定データであるかがS29〜S34によって判断される。具体的には、書式設定コマンド列の後半における最初のコマンド93(図17参照)の種類によって判断される。
ネイティブアプリが「0:メモ帳」である場合(S29:YES)、即ちコマンド93が、「00H」である場合には、S35によりメモ帳の書式設定がなされる。メモ帳の書式設定は項目「0:メモ」において、コマンド列95、96により、書式種類、書式内容が決定され、設定される(図12参照)。コマンド95により、「0:文字サイズ」、「1:書体」、「2:文字装飾」、「3:水平アライメント」、「4:用紙方向」、「5:タイトル」の書式種類が選択され、コマンド96により、選択された書式種類において設定可能な書式内容が選択決定され、設定される。
ネイティブアプリが「1:アドレス帳」である場合(S30:YES)、即ちコマンド93が、「01H」である場合には、S36によりアドレス帳の書式設定がなされる。アドレス帳の書式設定は、コマンド94によって、項目「0:氏名」、「1:フリガナ」、「2:住所」、「3:電話番号」、「4:メールアドレス」、「5:会社名」のうち一の項目が選択される。コマンド95、96によって、設定更新する書式種類、書式内容が決定され、設定される(図12参照)。
ネイティブアプリが「2:メール」である場合(S31:YES)、即ちコマンド93が、「02H」である場合には、S37によりメールの書式設定がなされる。メールの書式設定は、コマンド94によって、項目「0:送信者メールアドレス」、「1:題名」、「2:時刻」、「3:メール本文」のうち一の項目が選択される。そして、コマンド95、96によって、設定更新する書式種類、書式内容が決定され、設定される(図12参照)。
ネイティブアプリが「3:スケジュール」である場合(S32:YES)、即ちコマンド93が、「03H」である場合には、S38によりスケジュールの書式設定がなされる。スケジュールの書式設定は、コマンド94によって、項目「0:開始時刻」、「1:終了時刻」、「2:内容」、「3:アラーム時刻」のうち一の項目が選択される。そして、コマンド95、96によって、設定更新する書式種類、書式内容が決定され、設定される(図12参照)。
ネイティブアプリが「4:ToDo」である場合(S33:YES)、即ちコマンド93が、「04H」である場合には、S39によりToDoの書式設定がなされる。ToDoの書式設定は項目「0:内容」、「1:期日」、「2:アラーム」、「3:ステータス 未/済」、「4:優先度」のうち一の項目が選択される。そして、コマンド95、96によって、設定更新する書式種類、書式内容が決定され、設定される(図12参照)。
ネイティブアプリが「5:ブックマーク」である場合(S34:YES)、即ちコマンド93が、「05H」である場合には、S40によりブックマークの書式設定がなされる。ブックマークの書式設定は、項目「0:URL」、「1:タイトル」のうち一の項目が選択される。そして、コマンド95、96によって、設定更新する書式種類、書式内容が決定され、設定される(図12参照)。
そして、受信した書式設定コマンドが、前記S29〜S34によって「0:メモ帳」、「1:アドレス帳」、「2:メール」、「3:スケジュール」、「4:ToDo」、「5:ブックマーク」のいずれのネイティプアプリに関する設定データでもない場合(S34:NO)は、上記以外のネイティブアプリに関する書式データであり、それに対応する書式設定を行う(S41)。
続いて、前記S24のIrMC展開処理について図19を参照しつつ説明する。図19はIrMC展開処理プログラムのフローチャートである。
IrMC展開処理においては、先ず受信したIrMC規格のデータが、どのネイティプアプリに関する印刷データであるかがS42〜S47によって判断される。具体的には、データ文字列の先頭行にあるネイティブアプリの開始を示す文字列75(図10参照)の種類によって判断可能である。
ネイティブアプリが「0:メモ帳」である場合(S42:YES)、即ちネイティブアプリの開始を示す文字列75が、「BEGIN:VNOTE」である場合には、前記S35において設定されたメモ帳に関する書式データを取得する。そして、取得した書式データに基づいて、データバッファの書式を変更して、イメージバッファに展開する(S48)。
ネイティブアプリが「1:アドレス帳」である場合(S43:YES)、即ちネイティブアプリの開始を示す文字列75が、「BEGIN:VCARD」である場合には、前記S36において設定されたアドレス帳に関する書式データを取得する。そして、取得した書式データに基づいて、データバッファの書式を変更して、イメージバッファに展開する(S49)。
ネイティブアプリが「2:メール」である場合(S44:YES)、即ちネイティブアプリの開始を示す文字列75が、「BEGIN:VMESSAGE」である場合には、前記S37において設定されたメールに関する書式データを取得する。そして、取得した書式データに基づいて、データバッファの書式を変更して、イメージバッファに展開する(S50)。
ネイティブアプリが「3:スケジュール」である場合(S45:YES)、即ちネイティブアプリの開始を示す文字列75が、「BEGIN:VEVENT」である場合には、前記S38において設定されたスケジュールに書式データを取得する。そして、取得した取得した書式データに基づいて、データバッファの書式を変更して、イメージバッファに展開する(S51)。
ネイティブアプリが「4:ToDo」である場合(S46:YES)、即ちネイティブアプリの開始を示す文字列75が、「BEGIN:VTODO」である場合には、前記S39において設定されたToDoに関する書式データを取得する。そして、取得した書式データに基づいて、データバッファの書式を変更して、イメージバッファに展開する(S52)。
ネイティブアプリが「5:ブックマーク」である場合(S47:YES)、即ちネイティブアプリの開始を示す文字列75が、「BEGIN:VBOOKMARK」である場合には、前記S40において設定されたブックマークに関する書式データを取得する。そして、取得した書式データに基づいて、データバッファの書式を変更して、イメージバッファに展開する(S53)。
そして、IrMC規格のデータが、前記S42〜S47によって「0:メモ帳」、「1:アドレス帳」、「2:メール」、「3:スケジュール」、「4:ToDo」、「5:ブックマーク」のいずれのネイティプアプリに関する設定データでもない場合(S47:NO)は、上記以外のネイティブアプリに関するIrMCデータであり、それに対応する展開処理を行う(S54)。
次に、携帯電話16の動作について図21及び図22に基づき説明する。先ず、携帯電話16の基本制御プログラムに関して図21を用いて説明する。図21は、携帯電話16の基本制御プログラムのフローチャートである。
先ず、電源がオンされると、S100において各メモリのクリア等の初期化処理が行なわれる。そして、各種の初期設定が行なわれた後、基本制御が開始される。
S101においては、赤外線通信部62により携帯用小型プリンタ装置1に対して赤外線データの送信を行ったかどうか判断され、送信を行った場合(S101:YES)には、ユーザ53が、印刷を希望するデータ(「メモ帳」、「アドレス帳」、「メール」、「スケジュール」、「ToDo」、「ブックマーク」のデータいずれか、若しくは複数)を選択する(S102)。送信データ項目選択後、選択されたデータ項目若しくは、複数のデータ項目について、全件送信する(S103)。全件送信終了後、S101へと戻る。一方、赤外線データの送信を行わない場合(S101:NO)には、S104へ移行する。
S104においては、携帯用小型プリンタ装置1より送信されたIrMC規格データを受信したか否かについて判断される。IrMC規格データ受信した場合(S104:YES)には、受信したデータが、S9にて、送信された携帯用小型プリンタ装置1が対応可能な書式種類、書式内容を示す設定可能書式データであるか、又は、S31にて送信される書式変更後の印刷イメージデータであるかについて判断する(S105)。IrMC規格データを受信しなかった場合には、S108へと移行する。
S105にて、印刷イメージデータを受信した場合には、携帯電話16の液晶画面60に印刷イメージデータを表示する(S106)。印刷イメージ表示終了後、S101へと戻る。一方、受信データが、設定可能書式データである場合には、受信した書式種類、書式項目を設定可能に変更し(S107)、携帯用小型プリンタ装置が対応する書式項目、書式種類を有効とした後に、S101へと戻る。
S108においては、ユーザ53が携帯電話16の操作部61により何らかのキー入力が行われたか否かが判断される。キー入力がされない場合(S108:NO)には、S101に戻る。キー入力された場合(S108:YES)には、S109に移行する。
S109では、前記キー入力により「メモ帳」、「アドレス帳」、「メール」、「スケジュール」、「ToDo」、「ブックマーク」の各データを携帯用小型プリンタ装置1で印刷する際の書式設定を行うかが判断される。具体的には、インターネット回線等を介してウェブサーバ54よりダウンロードした書式データ作成プログラム71を実行して書式に関する設定を行うか否かが判断される(図8参照)。書式設定を行う場合(S109:YES)には、S110で書式データ作成処理を行った後、S101へと戻る。尚、書式データ作成処理(S110)については、後に詳細に説明する。
一方、書式設定を行わない場合(S109:NO)は、S111へ移行し、入力されたキーに対応する他の処理、例えば、電話番号の入力、メールの作成等が行なわれた(S111)後、S101に戻る。
続いて、S110の書式データ作成処理について図22を参照しつつ説明する。図22は書式データ作成プログラム71のフローチャートである。
先ず、S112においては、ユーザ53が携帯電話16の操作部61により何らかのキー入力が行われたか否かが判断される。キー入力がされない場合(S112:NO)には、キー入力されるまで待機する一方、キー入力された場合(S112:YES)にはS113に移行する。
そして、入力されたキーが決定キー66であるかが判断され(S113)、決定キー66でない場合(S113:NO)には、IrMC規格のデータとして送信される「メモ帳」、「アドレス帳」、「メール」、「スケジュール」、「ToDo」、「ブックマーク」からなる各ネイティブアプリのデータにおいて、書式種類及び書式内容を順次表示しながらカーソルキー65や決定キー66で選択、設定する(S114)。
また、決定キー66である場合(S113:YES)には、S114で設定した書式種類及び書式内容を確認するとともに、赤外線通信部62により携帯用小型プリンタ装置1に対して作成した書式データを送信する(S115)。
ここで図23は、前記S114において携帯電話16により設定する各ネイティブアプリの書式項目と書式種類を選択、設定する際の操作例を示した説明図である。
図23では、一例としてネイティブアプリ「1:アドレス帳」における「4:メールアドレス」の「1:書体」を「2:行書」に変更設定する際の操作方法を示している。図23に示すように、書式を設定する際には、先ずインターネット回線等を介してウェブサーバ54よりダウンロードした書式データ作成プログラム71をiアプリ(登録商標)等により起動させる。
書式データ作成プログラム71を起動させると、液晶画面60には各ネイティブアプリ(「メモ帳」、「アドレス帳」、「メール」、「スケジュール」、「ToDo」、「ブックマーク」)の名称が順に記載された第1設定画面111が表示される。第1設定画面111中には現在ユーザ53が選択している項目を示す為のカーソル110が表示されている。カーソル110は、カーソルキー65(図7参照)により自由に上下に移動させることができ、ネイティブアプリの選択が可能である。
続いて、第1設定画面111により、書式設定の更新を希望するネイティブアプリにカーソルを合わせた後、カーソルキー65で右を押すと第2設定画面112に移行する。第2設定画面112は、第1設定画面111で選択したネイティブアプリに対応する項目が表示される(例えば、ネイティブアプリ「アドレス帳」の場合は、「氏名」、「フリガナ」、「住所」、「電話番号」、「メールアドレス」、「会社名」の6項目が表示される)。そして、第1設定画面111と同様に現在ユーザ53が選択している項目を示す為のカーソル110が表示され、項目の選択が可能となっている。ユーザ53は、第2設定画面112により、当該ネイティブアプリにおいて書式の変更を希望する項目をカーソル110により選択する。
更に、書式の変更を希望する項目にカーソル110を合わせた後、カーソルキー65で右を押すと第3設定画面113に移行する。第3設定画面113は、第2設定画面112で選択した項目について、どの書式種類を変更するのかを選択する選択肢として、書式種類名が表示される(具体的には、「0:文字サイズ」、「1:書体」、「2:文字装飾」、「3:水平アライメント」、「4:用紙方向」、「5:タイトル」の6項目が表示される)。ユーザ53は希望する書式種類をカーソル110によって選択し、カーソルキー65で右を押すことにより、第4設定画面114に移行する。
第4設定画面114においては、第3設定画面113で選択した書式種類について、どの書式内容に変更するのか、書式内容を示す選択肢が表示される(図23の場合には、「0:ゴシック」、「1:明朝」、「2:行書」の3項目が表示される)。ユーザ53は希望する書式内容をカーソル110によって選択し、決定キー66を押すことにより確定する。確定後、書式データ作成プログラム71は、第1設定画面に戻り、ユーザ53が新たに書式変更したい場合には、前述の操作を繰り返す。
以上より、ユーザ53は、各ネイティブアプリにおいて、ユーザ53の希望する項目及び変更する書式の内容をそれぞれ設定することができる。
以上にて説明したとおり本実施形態に係る印刷制御システムでは、携帯電話16に格納した書式データ作成プログラム71によって、各ネイティブアプリを構成する項目毎に多様な書式を任意に選択設定した書式データの作成を行うとともに、印刷データ及び作成した書式データを携帯用小型プリンタ装置1に対してIrMC規格の赤外線データとして送信を行う。そして、携帯用小型プリンタ装置1は、送信された書式データに基づいて印刷データの書式を変更し、バラエティ豊富な表現で印刷することが可能となるので、ユーザ53は自ら希望する態様で印刷された印刷結果を得ることが可能であり、ユーザ53が最も見やすいと感じる態様で印刷されているのでデータの把握を容易に行うことができる。
また、ユーザ53は携帯電話16を用いることにより容易に設定変更を行うことが可能であるので、印刷動作を行うごとにその設定を変更することも容易に可能である。
そして、携帯用小型プリンタ装置1から送信される設定可能書式データを受信することにより、書式データ作成プログラム71は、携帯用小型プリンタ装置1が対応可能な書式種類、書式内容を認識し、使用可能な書式種類又は、書式内容を有効にし、使用できない書式種類又は、書式内容を無効とする処理が行われる。この結果、ユーザ53の想定している印刷物と、実際に印刷されて得られる印刷物との間に差異が無くなり、ユーザ53の希望する印刷物を提供することができる。
更に、携帯用小型プリンタ装置1は、印刷イメージデータを携帯電話16に送信し、携帯電話16は、印刷イメージデータを受信して、液晶画面60にプレビュー表示することが可能であるので、携帯用小型プリンタ装置1で印刷を実行する前に、どのような印刷結果が得られるのか事前に知ることができる。この結果、印刷媒体を無駄にすることなく、ユーザ53が納得する印刷物を提供することができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態においては、携帯電話16と携帯用小型プリンタ装置1との間のデータの送受信は、よりIrMC規格の赤外線データによる送受信としているが、USBケーブル等の有線接続により、各種データの送受信を行ったとしても、何等支障をきたすものではない。
また、本実施形態において、書式データ作成プログラム71は、ウェブサーバ54より通信装置57を介してダウンロードして使用することとしているが、書式データ作成プログラム71を記録したメモリースティック等の記録媒体を介して携帯電話16に搭載し、使用することも可能である。
また、本実施形態において、書式データ作成プログラム71は、「0:文字サイズ」、「1:書体」、「2:文字装飾」、「3:水平アライメント」、「4:用紙方向」、「5:タイトル」の5つの書式種類を設定可能な構成としたが、更に、書式種類を追加した構成としても良い。これにより、更に豊かな表現で表現された印刷物をユーザに提供することができる。
本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置の外観を示す斜視図である。 本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置の側面図である。 用紙カセットの斜視図である。 本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置の内部構造を示す正面図である。 図4の線A−Aで携帯用小型プリンタ装置を切断した矢視断面図である。 本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1の制御ブロック図である。 本実施形態に係る印刷制御システムの実施例を示す模式図である。 本実施形態に係る印刷制御システムのブロック図である。 印刷データにおけるIrMC規格の主なオブジェクトフォーマット一覧について示した図である。 ネイティブアプリがアドレス帳の場合におけるIrMC規格の印刷データの一例を示した図である。 図10の印刷データにおいて実際に印刷を行った印刷面の図である。 書式データによる印刷データの書式設定事項について示した図である。 アドレス帳における従来方法による印刷面と、本実施形態による印刷面の比較図である。 書式データとして送信されるコマンド列の一例を示した図である。 携帯用小型プリンタ装置1の基本制御プログラムのフローチャートである。 コマンド処理プログラムのフローチャートである。 赤外線データ処理プログラムのフローチャートである。 書式設定処理プログラムのフローチャートである。 IrMC展開処理プログラムのフローチャートである。 各ネイティブアプリにおける書式項目の初期設定である。 携帯電話の基本制御プログラムのフローチャートである。 書式設定処理プログラムのフローチャートである。 携帯電話により各ネイティブアプリの書式項目、書式種類を選択、設定する際の操作例を示した説明図である。
符号の説明
1 携帯用小型プリンタ装置
4 用紙
8 サーマルヘッド
9 プラテンローラ
10 ペーパーガイド
16 携帯電話
17 赤外線痛信部
18 USB端子
41 携帯用小型プリンタ装置CPU
57 通信装置
58 携帯電話CPU
61 操作部
62 赤外線送信部
65 カーソルボタン
71 書式データ作成プログラム

Claims (5)

  1. 複数種類の印刷項目から構成された情報、及びその情報の項目に対して設定された書式データを送信可能な送信手段を有する携帯端末と
    前記送信手段から送信された前記情報及び前記書式データを受信する受信手段と、その受信手段により受信された情報を書式データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段と、印刷データを印刷する印刷手段を有する印刷装置とを備える印刷システム。
  2. 前記携帯端末は、前記情報の各項目毎に書式データを作成する書式データ作成手段を備える請求項1記載の印刷システム。
  3. 前記印刷装置は、設定可能な書式に関する設定可能書式データを前記携帯端末に送信可能に構成され、前記携帯端末は、受信した設定可能書式データに基いて、書式の設定を有効又は無効にする書式設定手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の印刷システム。
  4. 前記印刷装置は、前記印刷データを前記携帯端末に送信する送信手段を備え、
    前記携帯端末は、前記印刷データを受信する受信手段、及び受信した印刷データを表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の印刷システム。
  5. 複数種類の印刷項目から構成された情報、及びその情報の項目に対して設定された書式データを送信可能な送信手段と、外部から受信した設定可能な書式に関する設定可能書式データに基づいて、書式の設定を有効又は無効にする書式設定手段とを有する携帯端末と、
    前記送信手段から送信された前記情報及び前記書式データを受信する受信手段と、その受信手段により受信された情報を書式データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段と、印刷データを印刷する印刷手段を有し、前記設定可能書式データを前記携帯端末に送信可能に構成される印刷装置とを備える印刷システム。
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