JP2005284685A - 画像合成装置、画像複写装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 分割された画像を、それらの境目が目立たないように見栄えよく合成する。
【解決手段】 画像入力手段2において、分割画像である第1の画像と第2の画像の入力を受け付け、画像合成手段3において、第1の画像と第2の画像の間に空隙が存在する状態で当該第1の画像と第2の画像を合成した合成画像を生成する。そして、直線設定手段4において、この合成画像が具備する空隙内の調査点γを通る直線Lを複数設定する。そして、交点算出手段5において、第1の画像の空隙側エッジ部αと直線Lとの交点P、及び第2の画像の空隙側エッジ部βと当該直線Lとの交点Qを算出し、直線選択手段6において、直線Lから、交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択する。そして、色情報決定手段7において、この選択された直線L’の交点P’,Q’の色情報を用い、調査点γの色情報を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理分野に関し、特に、複数に分割された画像の合成を行う画像合成装置、画像複写装置及びプログラムに関する。
近年、パーソナルコンピュータ、スキャナー、デジタルカメラ等の普及に伴い、個人ユーザが自らデジタル画像編集を行うことが一般的となってきた。このような画像編集は、通常、画像編集ソフトウェアを用いて行われ、その多彩な編集機能を用いることにより、専門的な知識を有しない個人ユーザでも簡単に高度が画像編集を行うことが可能となっている(例えば、非特許文献1参照。)。
Adobe Systems、"AdobePhotoshop"、[online]、[平成16年3月26日検索]、インターネット<URL:http://www.adobe.co.jp/products/photoshop/csnfh/main.html>
しかし、従来、専門的な知識を有しない者が、複数に分割された画像を見栄えよく合成するための手法は存在しなかった。
例えば、雑誌等の見開きページにおいて、中央の綴じ込み部分を避け、左右の画像を別々にスキャナーで読み込み、それらを合成して一枚の画像を生成する場合、この2枚の画像の結合部分は不連続となり、見栄えのよい合成画像とはならない。また、航空写真のように、1枚の写真に納まりきらない被写体をエリアごとに分割して撮影し、それらを合成する場合も、それらの結合部分において不連続な部分が発生し、見栄えのよい合成画像とはならない。
通常、このような不連続部分を適切に補正し、その境目を目立たなくするためには、画像処理に関する専門的な知識が必要である。そのため、そのような専門知識を有していない一般的なユーザにとって、このように複数に分割された画像を見栄えよく合成することは困難である。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、専門的な知識を有しない者であっても、分割された画像を見栄えよく合成することが可能な画像合成装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、この画像合成装置を応用した画像複写装置を提供することである。
第1の本発明では上記課題を解決するために、第1の画像と第2の画像の入力を受け付ける画像入力手段と、第1の画像と第2の画像の間に空隙が存在する状態で当該第1の画像と第2の画像を合成した合成画像を生成する画像合成手段と、空隙内の調査点γを通る直線Lを複数設定する直線設定手段と、第1の画像の空隙側エッジ部αと直線Lとの交点P、及び第2の画像の空隙側エッジ部βと当該直線Lとの交点Q、を算出する交点算出手段と、直線Lから、交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択する直線選択手段と、直線選択手段において選択された直線L’の交点P’,Q’の色情報を用い、調査点γの色情報を決定する色情報決定手段と、を有する画像合成装置が提供される。
ここで、画像合成手段において、第1の画像と第2の画像の間に空隙が存在する合成画像を生成することにより、画像の不連続部分を排除した画像情報を用いて合成画像を生成することができる。
また、直線選択手段において、直線Lから交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択し、色情報決定手段において、この直線L’の交点P’,Q’の色情報を用いて空隙内の調査点γの色情報を決定することにより、空隙をより適切に補完できる。
以上より、分割された画像を見栄えよく合成することができる。
また、第2の本発明では、画像の入力を受け付け画像入力手段と、画像の中心部分を通り、当該画像を横断する矩形状の空隙を生成し、この画像を第1の画像と第2の画像に分割する空隙生成手段と、空隙内の調査点γを通る直線Lを複数設定する直線設定手段と、第1の画像の空隙側エッジ部αと直線Lとの交点P、及び第2の画像の空隙側エッジ部βと当該直線Lとの交点Q、を算出する交点算出手段と、直線Lから、交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択する直線選択手段と、直線選択手段において選択された直線L’の交点P’,Q’の色情報を用い、調査点γの色情報を決定する色情報決定手段と、を有する画像複写装置が提供される。
ここで、画像入力手段において、画像の入力を受け付け、空隙生成手段において、画像の中心部分を通り、画像を横断する矩形状の空隙を生成することにより、画像の中心部分を横断する不連続部分(例えば、見開きページの綴じ込み部分等)を排除できる。
また、直線選択手段において、直線Lから交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択し、色情報決定手段において、この直線L’の交点P’,Q’の色情報を用いて空隙内の調査点γの色情報を決定することにより、生成した空隙をより適切に補完できる。
以上より、読み込み画像から綴じ込み部分等の不連続部分を排除し、なおかつ見栄えのよい複写画像を生成できる。
本発明では、直線Lから交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択し、この直線L’の交点P’,Q’の色情報を用いて空隙内の調査点γの色情報を決定することにより、分割画像間の間隙をより適切に補完できる。その結果、専門的な知識を有しない者であっても、分割された画像を見栄えよく合成することができる。
また、これを応用することにより、読み込み画像から不連続部分を排除し、なおかつ見栄えのよい複写画像を生成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
まず、本発明における第1の実施の形態について説明する。
<概要>
図1は、本形態における画像合成装置1の概要を説明するための図である。以下、この図を用いて、本形態における画像合成装置1の概要について説明する。
画像合成装置1は、入力された複数の画像(第1の画像と第2の画像)の合成画像を生成する。
この画像合成を行う場合、まず画像合成装置1は、画像入力手段2において、第1の画像と第2の画像の入力を受け付け、これらを画像合成手段3に送り、画像合成手段3において、第1の画像と第2の画像の間に空隙(隙間)が存在する状態で当該第1の画像と第2の画像を合成した合成画像を生成する。そして、直線設定手段4において、この合成画像を受け取り、この合成画像が具備する空隙内の調査点γを通る直線Lを複数設定する。合成画像及び設定された複数の直線Lは交点算出手段5に送られ、交点算出手段5は、これらの情報から第1の画像の空隙側エッジ部αと直線Lとの交点P、及び第2の画像の空隙側エッジ部βと当該直線Lとの交点Qを算出する。算出された交点P,Qの情報は直線選択手段に送られ、直線選択手段6は、直線Lから、交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択する。そして、色情報決定手段7において、この選択された直線L’の交点P’,Q’の色情報を受け取り、これらを用いて調査点γの色情報を決定する。
同様に、空隙内の各調査点γの色情報を順次決定し、決定された色情報で空隙を補完する。
以上の処理により分割画像間の間隙をより適切に補完できる。その結果、専門的な知識を有しない者であっても、分割された画像を見栄えよく(画像の連結部分が目立たないように)合成できる。
<詳細>
次に、本形態における詳細について説明する。
<ハードウェア構成>
図2は、本形態における画像合成装置100のハードウェア構成を例示したブロック図である。
図2に例示するように、この例の画像合成装置100は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)30、ROM(Read Only Memory)40、ハードディスク(HD)装置50、スキャナー61、マウス62、キーボード63及びディスプレイ70を有しており、バス80を通じ相互に通信可能なように接続されている。そして、CPU10は、ハードディスク(HD)装置50に格納されたプログラムを読み出し、それに従った処理を実行することによって、以下に示す各処理機能を実現する。
<機能構成>
図3は、CPU10に上述のプログラムを実行させることにより構築される処理機能及びRAM30内のデータ構成を例示したブロック図である。
図3に例示するように、このプログラムの実行により、CPU10には、画像入力手段12、画像出力手段13、境界情報入力手段14、調整情報入力手段15、画像調整手段16、画像合成手段17、画像複製手段18、フィルタ手段19、直線設定手段20、交点算出手段21、直線選択手段22、色情報決定手段23、補完手段24、特異点画像生成手段25、画像切り取り手段26、特異点付加手段27及び制御手段28が構築される。なお、これら各手段は、制御手段28の制御により連携して各演算処理を行う。また、図3の矢印は情報の流れを示しているが、制御手段28からの制御情報の流れは省略してある。また、このCPU10の各処理の過程において、RAM30内の各データ領域30a〜30jに各データが格納され、このCPU10の各処理に利用される。
図4は、画像調整手段16の詳細機能構成を例示したブロック図である。
図4に例示するように、この例の画像調整手段16は、ヒストグラム生成手段16a、明るさ調整手段16b、コントラスト調整手段16c、トリム手段16d及び画像位置調整手段16eからなる。
<処理>
次に本形態における画像合成装置100の処理について説明する。
<前処理>
まず、利用者は、スキャナー61を用い、第1の画像及び第2の画像を読み込む。ここで、第1の画像及び第2の画像は、1つの画像の分割画像である。すなわち、例えば、雑誌の見開きページ等の綴じ込み部分を挟んだ左右のページの画像等が第1の画像(例えば左ページ)及び第2の画像(例えば右ページ)に該当する。
このように読み込まれた第1の画像及び第2の画像は、バス80を通じてハードディスク装置50に送られ、そこに格納される。
<全体の処理>
図5から図7は、画像合成装置100の全体処理を説明するためのフローチャートである。以下、これらの図に沿って、画像合成装置100の処理の全体について説明する。
[ステップS1]
制御手段28(図3)の制御のもと、RAM30内及びCPU10内の各データを初期化する。
[ステップS2]
そして、画像出力手段13においてメイン画面を構成する情報を生成し、これを、バス80を通じディスプレイ70に表示させる。
図16は、これによりディスプレイ70に表示されるメイン画面200の構成を例示した図である。
図16に例示するように、この例のメイン画面200の上部には、「画像1」のボタン201、「画像2」のボタン202、「トリム1」のボタン203、「トリム2」のボタン204、「合成」のボタン205、「クリア」のボタン206、「境界」のボタン207、「追加」のボタン208、「削除」のボタン209が表示される。
また、この例のメイン画面200の中央部には、第1の画像及び第2の画像を並べて表示する画像表示部210が配置される。
さらに、この例のメイン画面200の下部には、第1の画像コントラスト・明るさ調整部220及び第2の画像コントラスト・明るさ調整部230が表示される。ここで、第1の画像コントラスト・明るさ調整部220には、ヒストグラム表示部221、種類部222、調整部223、表示部224、調整レバー225、自動調整ボタン226(「自動コントラスト・明るさ調整」)が表示され、第2の画像コントラスト・明るさ調整部230には、ヒストグラム表示部231、種類部232、調整部233、表示部234、調整レバー235、自動調整ボタン236(「自動コントラスト・明るさ調整」)が表示される。また、各種類部222、232には「輝度」「赤」「緑」「青」の欄が表示され、それぞれに対応するアクティブ部分222a〜222d及び232a〜232dが表示される。また、各調整部223、233には、「コントラスト」「明るさ」の欄が表示され、それぞれに対応するアクティブ部分223a、223b、233a、233bが表示される。さらに、各表示部224、234には、「全体」「接続場所」の欄が表示され、それぞれに対応するアクティブ部分224a、224b、234a、234bが表示される。
[ステップS3]
制御手段28(図3)の制御のもと、マウス62及びキーボード63における入力操作を受け付ける。
[ステップS4]
制御手段28において、マウス62の操作によって「画像1」のボタン201或いは「画像2」のボタン202(図16)がクリックされたか否かを判断する。ここで、「画像1」のボタン201がクリックされたと判断された場合にはステップS5に進み、「画像2」のボタン202がクリックされたと判断された場合にはステップS7に進み、それ以外の場合にはステップS10に進む。
[ステップS5]
制御手段28(図3)の制御のもと、マウス62において第1の画像(g)の選択情報(例えばファイル名)の入力を受け付け、その選択情報を画像入力手段12に送り、ステップS6に進む。
[ステップS6]
画像入力手段12は、マウス62から送られた選択情報に基づき、バス80を通じてハードディスク装置50にアクセスし、そこに格納されている第1の画像(g)を抽出し、その入力を受け付ける。入力された第1の画像(g)はRAM30に送られ、その記憶領域30bに記憶される。その後、ステップS9に進む。
[ステップS7]
制御手段28(図3)の制御のもと、マウス62において第2の画像(g2)の選択情報(例えばファイル名)の入力を受け付け、その選択情報を画像入力手段12に送り、ステップS8に進む。
[ステップS8]
画像入力手段12は、マウス62から送られた送られた選択情報に基づき、バス80を通じてハードディスク装置50にアクセスし、そこに格納されている第2の画像(g)を抽出し、その入力を受け付ける。入力された第2の画像(g)はRAM30に送られ、その記憶領域30bに記憶される。その後、ステップS9に進む。
[ステップS9]
画像調整手段16において、RAM30の記憶領域30bから第1の画像(g)及び第2の画像(g)を抽出し、ヒストグラム生成手段16aにおいて、第1の画像及び第2の画像について、輝度とその輝度を有するピクセルの数(カウント数)とのヒストグラム(H、H)(例えば、横軸を輝度とし、縦軸をカウント数とするヒストグラム)を生成する。生成されたヒストグラム(H、H)はRAM30に送られ、その記憶領域30cに記憶される。
その後ステップS2に進み、画像出力手段13において、RAM30の記憶領域30cから第1の画像(g)及び第2の画像(g)、ヒストグラム(H、H)を抽出し、それらを、バス80を通じディスプレイ70に出力し表示させる。具体的には、例えば、メイン画面200の画像表示部210(図16)に第1の画像(g)及び第2の画像(g)を規定の位置関係(初期位置関係)で表示させ、ヒストグラム表示部221に第1の画像のヒストグラム(H)を、ヒストグラム表示部231に第2の画像のヒストグラム(H)を、それぞれ表示させる。
[ステップS10]
制御手段28において、マウス62の操作によって「トリム1」のボタン203或いは「トリム2」のボタン203(図16)がクリックされたか否かを判断する。ここで、「トリム1」のボタン203がクリックされたと判断された場合にはステップS11に進み、「トリム2」のボタン204がクリックされたと判断された場合にはステップS13に進み、それ以外の場合にはステップS15に進む。
[ステップS11]
まず、制御手段28(図3)の制御のもと、マウス62或いはキーボード63において第1の画像(g)のトリム情報(ad)の入力を受け付ける。入力されたトリム情報(ad)は、バス80を通じて調整情報入力手段15に送られ、そこから画像調整手段16のトリム手段16d(図4)に送られる。そして、ステップS12に進む。なお、「トリム情報」とは、画像の削除領域(トリミング領域)を特定するための情報である。例えば、雑誌の見開きページの例であれば、ページの縁部分等が「トリム領域」として指定される。
[ステップS12]
トリム手段16dにおいて、RAM30の記憶領域30bから第1の画像(g)を抽出し、この第1の画像(g)を、ステップS11で送られたトリム情報(ad)に従いトリミングする。以下、所定処理が行われた第1の画像を「g'」と表現する。この第1の画像(g')は、RAM30に送られ、その記憶領域30dに記憶される。そして、ステップS2に戻る。
[ステップS13]
まず、制御手段28(図3)の制御のもと、マウス62或いはキーボード63において第2の画像(g)のトリム情報(ad)の入力を受け付ける。入力されたトリム情報(ad)は、バス80を通じて調整情報入力手段15に送られ、そこから画像調整手段16のトリム手段16d(図4)に送られる。そして、ステップS13に進む。
[ステップS14]
トリム手段16dにおいて、RAM30の記憶領域30bから第2の画像(g)を抽出し、この第2の画像(g)を、ステップS13で送られたトリム情報(ad)に従いトリミングする。以下、所定処理が行われた第2の画像を「g'」と表現する。この第2の画像(g')は、RAM30に送られ、その記憶領域30dに記憶される。そして、ステップS2に戻る。
[ステップS15]
制御手段28において、キーボード63の方向キーが操作されたか否かを判断する。ここで、方向キーが操作されたと判断された場合には、ステップS16に進み、方向キーが操作されていないと判断された場合には、ステップS17に進む。
[ステップS16]
調整情報入力手段15において、バス80を通じ、キーボード63の方向キーの入力情報(ad)を受け取り、それを画像調整手段16の画像位置調整手段16e(図4)に送る。画像位置調整手段16eは、受け取った方向キーの入力情報(ad)に応じ、第2の画像の第1の画像に対する既定位置関係(初期位置関係)からの変動分(LC)を設定し、RAM30の記憶領域30dに記憶する。そして、ステップS2に戻る。なお、これ以降、画像出力手段13から出力される第1の画像及び第2の画像は、ディスプレイ70において、初期位置関係+変動分(LC)の相対位置関係で表示される。
[ステップS17]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、「追加」のボタン208(図16)がクリックされたか否かを判断する。ここで、「追加」のボタン208がクリックされたと判断された場合には、ステップS18に進み、そうでない場合には、ステップS20に進む。
[ステップS18]
制御手段28(図3)の制御のもと、マウス62において境界情報(BL)の入力を受け付ける。入力された境界情報(BL)は、バス80を通じて境界情報入力手段14に送られ、境界情報入力手段14は、これを受け付ける。
ここで、「境界情報」とは、第1の画像及び第2の画像におけるオブジェクトの境界を示す情報を意味する。そして、この境界情報は、特定の調査点γを通る直線Lの傾き範囲を制限するために用いられる(後述)。
図17は、このように入力される境界情報(BL)を視覚的に示した図である。
この例では、メイン画面200の画像表示部210(図16)に、図17のように、第1の画像301と第2の画像302が空隙303を介して配置されているものとする。この例の第1の画像301及び第2の画像302は、それぞれオブジェクト301a、302a及び背景301b、302bから構成される。ここで、第1の画像301及び第2の画像302は、1つの画像を分割した画像であり、オブジェクト301a、302aは、本来一体である。したがって、本来、オブジェクト301a−背景301b間の境界301cと、オブジェクト302a−背景302b間の境界302cとは連結している。そして、空隙303の幅wが十分小さい場合、この連結部分は直線で近似できる。境界情報(BL)は、この連結部分を直線によって指定する情報である。また、境界情報(BL)の設定は、利用者がマウス62を操作し、境界301cの空隙303側の端点304aと、境界302cの空隙側の端点304bとを指定(クリック)することににより行われる。すなわち、これらの端点304aと端点304bを結ぶ直線304が境界情報(BL)である。
境界情報入力手段14が、境界情報(BL)の入力を受け付けるとステップS19に進む。
[ステップS19]
境界情報入力手段14に入力された境界情報(BL)はRAM30に送られ、その記憶領域30aに記憶される。また、画像出力手段13は、記憶領域30aから境界情報(BL)を抽出し、ディスプレイ70に送り、表示させる。その後、ステップS2に戻る。
[ステップS20]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、「削除」のボタン209(図16)がクリックされたか否かを判断する。ここで、「削除」のボタン209がクリックされたと判断された場合には、ステップS21に進み、そうでない場合には、ステップS23に進む。
[ステップS21]
制御手段28(図3)の制御のもと、マウス62において境界情報(BL)を指定する情報(例えば、クリック等により決定される図17の直線304を指定する情報)の入力を受け付ける。入力された境界情報(BL)を指定する情報は、バス80を通じて境界情報入力手段14に送られ、境界情報入力手段14は、これを受け付ける。その後、ステップS22に送る。
[ステップS22]
境界情報(BL)を指定する情報を受け取った境界情報入力手段14は、RAM30にアクセスし、この情報によって指定される境界情報(BL)を記憶領域30aから削除する。その後、ステップS2に戻る。
[ステップS23]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、「境界」のボタン207(図16)がクリックされたか否かを判断する。ここで、「境界」のボタン207がクリックされたと判断された場合には、ステップS24に進み、そうでない場合には、ステップS29に進む。
[ステップS24]
制御手段28において、RAM30の記憶領域30jに記憶されている変数fが0であるか否かを判断する。ここで、変数f=0であった場合(記憶領域30jに変数fが記憶されていない初期状態も含む)、ステップS25に進み、そうでない場合には、ステップS27に進む。
[ステップS25]
画像出力手段13において、ディスプレイ70に表示されている境界情報(BL)を非表示とし、ステップS26に進む。
[ステップS26]
制御手段28において、変数fに1を代入し、それをRAM30の記憶領域30jに格納する。その後、ステップS2に戻る。
[ステップS27]
画像出力手段13において、ディスプレイ70に境界情報(BL)を表示し、ステップS28に進む。
[ステップS28]
制御手段28において、変数fに0を代入し、それをRAM30の記憶領域30jに格納する。その後、ステップS2に戻る。
[ステップS29]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、第1の画像コントラスト・明るさ調整部220内の何れかのアクティブ部分がクリックされたか否かを判断する。ここで、第1の画像コントラスト・明るさ調整部220内の何れかのアクティブ部分がクリックされたと判断された場合、ステップS30に進み、そうでない場合には、ステップS31に進む。
[ステップS30]
第1の画像のコントラスト・明るさを調整し、ステップS2に戻る。なお、この処理の詳細は後述する。
[ステップS31]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、第2の画像コントラスト・明るさ調整部230内の何れかのアクティブ部分がクリックされたか否かを判断する。ここで、第2の画像コントラスト・明るさ調整部230内の何れかのアクティブ部分がクリックされたと判断された場合、ステップS32に進み、そうでない場合には、ステップS33に進む。
[ステップS32]
第2の画像のコントラスト・明るさを調整し、ステップS2に戻る。なお、この処理の詳細は後述する。
[ステップS33]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、「合成」のボタン205(図16)がクリックされたか否かを判断する。ここで、「合成」のボタン205がクリックされたと判断された場合にはステップS34に進み、そうでない場合にはステップS35に進む。
[ステップS34]
画像合成処理を行い、ステップS2に戻る。なお、画像合成処理の詳細については後述する。
[ステップS35]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、「クリア」のボタン206(図16)がクリックされたか否かを判断する。ここで、「クリア」のボタン206がクリックされたと判断された場合にはステップS36に進み、そうでない場合にはステップS2に戻る。
[ステップS36]
ステップS34で行われた画像合成処理結果をクリア(RAM30の記憶領域30e〜30iを初期化)してステップS2に戻る。
<第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理>
次に、第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理(図7:ステップS30)の詳細について説明する。
図8及び図9は、この第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理の詳細を説明するためのフローチャートである。以下このフローチャートに沿って説明を行う。
[ステップS41]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、調整部223(図16)のアクティブ部分がクリックされたか否かを判断する。ここで、「コントラスト」に対応するアクティブ部分223aがクリックされた場合にはステップS42に進み、「明るさ」に対応するアクティブ部分223bがクリックされた場合にはステップS43に進み、それ以外の場合にはステップS44に進む。
[ステップS42]
制御手段28において、変数fに0を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理(ステップS30)を終了する。
[ステップS43]
制御手段28において、変数fに1を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理(ステップS30)を終了する。
[ステップS44]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、表示部224(図16)のアクティブ部分がクリックされたか否かを判断する。ここで、「全体」に対応するアクティブ部分224aがクリックされた場合にはステップS45に進み、「接続場所」に対応するアクティブ部分224bがクリックされた場合にはステップS46に進み、それ以外の場合にはステップS47に進む。
[ステップS45]
制御手段28において、変数fに0を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS54に進む。
[ステップS46]
制御手段28において、変数fに1を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS54に進む。
[ステップS47]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、種類部222(図16)のアクティブ部分がクリックされたか否かを判断する。ここで、何れかの種類部222のアクティブ部分がクリックされていた場合にはステップS48に進み、そうでない場合には、ステップS55に進む。
[ステップS48]
制御手段28において、種類部222のどのアクティブ部分がクリックされたかを判断する。ここで、「輝度」に対応するアクティブ部分222aがクリックされた場合にはステップS49に進み、「赤」に対応するアクティブ部分222bがクリックされた場合にはステップS50に進み、それ以外の場合にはステップS51に進む。
[ステップS49]
制御手段28において、変数fに0を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS54に進む。
[ステップS50]
制御手段28において、変数fに1を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS54に進む。
[ステップS51]
制御手段28において、種類部222のどのアクティブ部分がクリックされたかを判断する。ここで、「緑」に対応するアクティブ部分222cがクリックされた場合にはステップS52に進み、「青」に対応するアクティブ部分222dがクリックされた場合にはステップS53に進む。
[ステップS52]
制御手段28において、変数fに2を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS54に進む。
[ステップS53]
制御手段28において、変数fに3を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS54に進む。
[ステップS54]
ヒストグラム生成手段16a(図4)において、第1の画像(g(第1の画像の処理後はg’))をRAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、変数f,fをRAM30の記憶領域30jから抽出する。そして、変数f,fの値に応じ以下のようなヒストグラム(H)を生成し、RAM30の記憶領域30cに記憶させる。
=0:第1の画像全体のヒストグラム(H)を生成。
=1:第1の画像における、第2の画像との接続部分(空隙側エッジ部分)のヒストグラム(H)を生成。
=0:第1の画像の全色相のヒストグラム(H)を生成。
=1:第1の画像の赤の要素のヒストグラム(H)を生成。
=2:第1の画像の緑の要素のヒストグラム(H)を生成。
=3:第1の画像の青の要素のヒストグラム(H)を生成。
記憶領域30cに記憶されたヒストグラム(H)は、画像出力手段13において抽出され、ディスプレイ70に対して出力される。そして、ディスプレイ70は、このヒストグラム(H)を、図16に例示したヒストグラム表示部221に表示する。その後、第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理(ステップS30)を終了する。
[ステップS55]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、調整レバー225(図16)がドラッグされたか否かを判断する。ここで、制御手段28において、調整レバー225がドラッグされていないと判断された場合は、ステップS60に進む。一方、調整レバー225がドラッグされていると判断された場合は、制御手段28において、RAM30に記憶の記憶領域30jに格納された変数fの値を抽出し、それが0であった場合(変数fが記憶されていない場合も含む)にはステップS56に進み、1であった場合には、ステップS58に進む。
[ステップS56]
調整情報入力手段15において、調整レバー225のドラックに関する情報(「画像の明るさを変化させるための調整情報」に相当)を、バス80を通じてマウス62から受け取る(入力を受け付ける)。そして、調整情報入力手段15は、この調整情報に基づき、画像の明るさを決定し、それを明るさ調整情報(ad)とし、画像調整手段16に送る。そして、ステップS57に進む。
[ステップS57]
画像調整手段16の明るさ調整手段16bにおいて、明るさ調整情報(ad)を受け取る。さらに、明るさ調整手段16bは、第1の画像(g(第1の画像の処理後はg’))をRAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、この第1の画像の明るさを、明るさ調整情報(ad)が示す明るさに変化させる(すなわち、「調整情報に基づき第1の画像の明るさを変化させる」)。そして、明るさ調整手段16bは、その明るさを変化させた第1の画像(g’)をRAM30に送り、その記憶領域30dに記憶させる。そして、ステップS61に進む。
[ステップS58]
調整情報入力手段15において、調整レバー225のドラックに関する情報(「画像のコントラストを変化させるための調整情報」に相当)を、バス80を通じてマウス62から受け取る(入力を受け付ける)。そして、調整情報入力手段15は、この調整情報に基づき、画像のコントラストを決定し、それをコントラスト調整情報(ad)とし、画像調整手段16に送る。そして、ステップS59に進む。
[ステップS59]
画像調整手段16のコントラスト調整手段16cにおいて、コントラスト調整情報(ad)を受け取る。さらに、コントラスト調整手段16cは、第1の画像(g(第1の画像の処理後はg’))をRAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、この第1の画像のコントラストをコントラスト調整情報(ad)が示すコントラストに変化させる(すなわち、「調整情報に基づき第1の画像のコントラストを変化させる」)。そして、コントラスト調整手段16cは、そのコントラスト変化させた第1の画像(g’)をRAM30に送り、その記憶領域30dに記憶させる。そして、ステップS61に進む。
[ステップS60]
このステップに進むのは、自動調整ボタン226(図16)がクリックされている場合である。本ステップでは、画像調整手段16において、第1の画像の自動調整を行い、ステップS61に進む。この処理の詳細は後述する。
[ステップS61]
画像出力手段13(図3)において、RAM30の記憶領域30dから第1の画像(g1')及び第2の画像(g')を抽出し、これらを、バス80を通じてディスプレイ70に対して出力する。そして、ディスプレイ70において、これら第1の画像(g1')及び第2の画像(g')を画像表示部210(図16)に表示する。
<第1の画像の自動調整>
次に、第1の画像の自動調整処理(図9:ステップS60)の詳細について説明する。
図10は、この第1の画像の自動調整の詳細を説明するためのフローチャートである。以下このフローチャートに沿って説明を行う。
[ステップS71]
画像調整手段16のヒストグラム生成手段16a(図4)において、第1の画像(g(第1の画像の処理後はg’))及び第2の画像(g(第2の画像の処理後はg’))を、RAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、第1の画像及び第2の画像について、輝度とその輝度を有するピクセルの数(カウント数)とのヒストグラム(H、H)を生成する。
なお、これらのヒストグラム(H、H)は、第1の画像の明るさとコントラストを調整するためのものであり、その調整の目的は、第1の画像と第2の画像とを見栄えよく(結合部分が目立たないように)合成することである。したがって、これらのヒストグラム(H、H)は、第1の画像及び第2の画像の連結部分側(接続部分)のヒストグラムであることが望ましい。すなわち、例えば、第1の画像及び第2の画像が、雑誌の見開きページの綴じ込み部分を挟んだ左右のページがある場合、これらのヒストグラム(H、H)は、左ページの綴じ込み部分側画像のヒストグラム及び右ページの綴じ込み部分側画像のヒストグラムであることが望ましい。
ヒストグラム生成手段16aにおいて生成されたヒストグラム(H、H)は、明るさ調整手段16b及びコントラスト調整手段16cに送られ、ステップS72に進む。
[ステップS72]
コントラスト調整手段16cにおいて、第1の画像に対応するヒストグラムHの幅(a)と、第2の画像に対応するヒストグラムHの幅(b)との差が許容範囲(p≧0)内であるか否かを判断する。すなわち、
|Hの幅(a)−Hの幅(b)|≦p
であるか否かを判断する。なお、「ヒストグラムの幅」とは、カウント数が閾値以上となっている輝度の最大値から、カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値を引いた値を意味する。
図18の(a)は、第1の画像に対応するヒストグラムHの例示であり、(b)は、第2の画像に対応するヒストグラムHの例示である。なお、これらのヒストグラムの横軸は輝度であり、縦軸はその輝度を有するピクセルの数(カウント数)である(後述する図18の(c)(d)についても同様)。
この例のヒストグラムHの場合、カウント数が閾値以上となっている輝度の最大値はaであり、カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値はaであり、その幅aは、a=a−aである(図18の(a))。また、この例のヒストグラムHの場合、カウント数が閾値以上となっている輝度の最大値はbであり、カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値はbであり、その幅bは、b=b−bである(図18の(b))。
ここで、コントラスト調整手段16cにおいて、|Hの幅(a)−Hの幅(b)|≦pを満たすと判断された場合には、ステップS75に進む。一方、これを満たさず、Hの幅(a)−Hの幅(b)>pであった場合には、ステップS73に進み、Hの幅(b)−Hの幅(a)>pであった場合には、ステップS74に進む。
例えば、図18の(a)(b)の例の場合、許容範囲p=0とすると、Hの幅(a)−Hの幅(b)>pであるため、ステップS73に進む。
[ステップS73]
コントラスト調整手段16cにおいて、第1の画像(g(第1の画像の処理後はg’))を、RAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、そのコントラストを既定の値だけ下げる(減じる)。そして、コントラスト調整手段16cにおいて、その第1の画像(g’)がRAM30の記憶領域30dに格納され、ステップS71に戻る。
[ステップS74]
コントラスト調整手段16cにおいて、第1の画像(g(第1の画像の処理後はg’))を、RAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、そのコントラストを既定の値だけ上げる(加算する)。そして、コントラスト調整手段16cにおいて、その第1の画像(g’)がRAM30の記憶領域30dに格納され、ステップS71に戻る。
[ステップS75]
明るさ調整手段16bにおいて、ヒストグラムHの位置とヒストグラムHの位置との差が許容範囲(p≧0)内であるか否かを判断する。すなわち、
|Hの位置(a)−Hの位置(b)|≦p
であるか否かを判断する。なお、この例の「ヒストグラムの位置」とは、カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値を意味する。
図18の(c)は、(a)(b)に例示したヒストグラム(H,H)の第1の画像及び第2の画像に対し、ステップS71〜S74の処理を繰り返し、ステップS72において|Hの幅(a)−Hの幅(b)|≦pであると判断された第1の画像のヒストグラムHの例示である。
図18の(c)の例の場合、ヒストグラムHの位置は、カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値aである。また、(b)に例示したヒストグラムHの位置は、カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値bである。
ここで、明るさ調整手段16bにおいて、|Hの位置(a)−Hの位置(b)|≦pを満たすと判断された場合には、第1の画像の自動生成処理(ステップS60)を終了する。一方、これを満たさず、Hの位置(a)−Hの位置(b)>pであった場合には、ステップS76に進み、Hの位置(b)−Hの位置(a)>pであった場合には、ステップS77に進む。
例えば、図18の(b)(c)の例の場合、許容範囲p=0とすると、Hの位置(b)−Hの位置(a)>pであるため、ステップS77に進む。
また、この例において、|Hの位置(a)−Hの位置(b)|≦pを満たすと判断された第1の画像のヒストグラムHは、図18の(d)のように、(b)に例示する第2の画像のヒストグラムHと、コントラスト及び明るさが許容範囲内(この例では一致)となっている。
なお、この例では、カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値を「ヒストグラムの位置」とするが、カウント数が閾値以上となっている輝度の最大値(図18の(b)(c)におけるa、b2)を「ヒストグラムの位置」として取り扱うこととしてもよい。
[ステップS76]
明るさ調整手段16bにおいて、第1の画像(g’)を、RAM30の記憶領域30dから抽出し、その明るさを既定の値だけ下げる(減じる)。そして、明るさ調整手段16bにおいて、その第1の画像(g’)がRAM30の記憶領域30dに格納され、ステップS71に戻る。
[ステップS77]
明るさ調整手段16bにおいて、第1の画像(g’)を、RAM30の記憶領域30dから抽出し、その明るさを既定の値だけ上げる(加算する)。そして、明るさ調整手段16bにおいて、その第1の画像(g’)がRAM30の記憶領域30dに格納され、ステップS71に戻る。
<第2の画像のコントラスト・明るさ調整処理>
次に、第2の画像のコントラスト・明るさ調整処理(図7:ステップS32)の詳細について説明する。
図11及び図12は、この第2の画像のコントラスト・明るさ調整処理の詳細を説明するためのフローチャートである。以下このフローチャートに沿って説明を行う。
[ステップS81]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、調整部233(図16)のアクティブ部分がクリックされたか否かを判断する。ここで、「コントラスト」に対応するアクティブ部分233aがクリックされた場合にはステップS82に進み、「明るさ」に対応するアクティブ部分233bがクリックされた場合にはステップS83に進み、それ以外の場合にはステップS84に進む。
[ステップS82]
制御手段28において、変数fに0を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、第2の画像のコントラスト・明るさ調整処理(ステップS32)を終了する。
[ステップS83]
制御手段28において、変数fに1を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、第2の画像のコントラスト・明るさ調整処理(ステップS32)を終了する。
[ステップS84]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、表示部234(図16)のアクティブ部分がクリックされたか否かを判断する。ここで、「全体」に対応するアクティブ部分234aがクリックされた場合にはステップS85に進み、「接続場所」に対応するアクティブ部分234bがクリックされた場合にはステップS86に進み、それ以外の場合にはステップS87に進む。
[ステップS85]
制御手段28において、変数fに0を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS94に進む。
[ステップS86]
制御手段28において、変数fに1を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS94に進む。
[ステップS87]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、種類部232(図16)のアクティブ部分がクリックされたか否かを判断する。ここで、何れかの種類部232のアクティブ部分がクリックされていた場合にはステップS88に進み、そうでない場合には、ステップS95に進む。
[ステップS88]
制御手段28において、種類部232のどのアクティブ部分がクリックされたかを判断する。ここで、「輝度」に対応するアクティブ部分232aがクリックされた場合にはステップS89に進み、「赤」に対応するアクティブ部分232bがクリックされた場合にはステップS90に進み、それ以外の場合にはステップS91に進む。
[ステップS89]
制御手段28において、変数fに0を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS94に進む。
[ステップS90]
制御手段28において、変数fに1を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS94に進む。
[ステップS91]
制御手段28において、種類部232のどのアクティブ部分がクリックされたかを判断する。ここで、「緑」に対応するアクティブ部分232cがクリックされた場合にはステップS92に進み、「青」に対応するアクティブ部分232dがクリックされた場合にはステップS93に進む。
[ステップS92]
制御手段28において、変数fに2を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS94に進む。
[ステップS93]
制御手段28において、変数fに3を代入し、この変数fをRAM30の記憶領域30jに記憶させる。そして、ステップS94に進む。
[ステップS94]
ヒストグラム生成手段16a(図4)において、第2の画像(g(第2の画像の処理後はg’))をRAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、変数f,fをRAM30の記憶領域30jから抽出する。そして、変数f,fの値に応じ以下のようなヒストグラム(H)を生成し、RAM30の記憶領域30cに記憶させる。
=0:第2の画像全体のヒストグラム(H)を生成。
=1:第2の画像における、第1の画像との接続部分(空隙側エッジ部分)のヒストグラム(H)を生成。
=0:第2の画像の全色相のヒストグラム(H)を生成。
=1:第2の画像の赤の要素のヒストグラム(H)を生成。
=2:第2の画像の緑の要素のヒストグラム(H)を生成。
=3:第2の画像の青の要素のヒストグラム(H)を生成。
記憶領域30cに記憶されたヒストグラム(H)は、画像出力手段13において抽出され、ディスプレイ70に対して出力される。ディスプレイ70は、このヒストグラム(H)を、図16に例示したヒストグラム表示部231に表示する。その後、第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理(ステップS32)が終了する。
[ステップS95]
制御手段28において、利用者のマウス62の操作により、調整レバー235(図16)がドラッグされたか否かを判断する。ここで、制御手段28において、調整レバー235がドラッグされていないと判断された場合は、ステップS100に進む。一方、調整レバー235がドラッグされていると判断された場合は、制御手段28において、RAM30に記憶の記憶領域30jに格納された変数f5の値を抽出し、それが0であった場合(変数f5が記憶されていない場合も含む)にはステップS96に進み、1であった場合には、ステップS98に進む。
[ステップS96]
調整情報入力手段15において、調整レバー235のドラックに関する情報(「画像の明るさを変化させるための調整情報」に相当)を、バス80を通じてマウス62から受け取る(入力を受け付ける)。そして、調整情報入力手段15は、この調整情報に基づき、画像の明るさを決定し、それを明るさ調整情報(ad)とし、画像調整手段16に送る。そして、ステップS97に進む。
[ステップS97]
画像調整手段16の明るさ調整手段16bにおいて、明るさ調整情報(ad)を受け取る。さらに、明るさ調整手段16bは、第2の画像(g(第2の画像の処理後はg’))をRAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、この第2の画像の明るさを、明るさ調整情報(ad)が示す明るさに変化させる(すなわち、「調整情報に基づき第2の画像の明るさを変化させる」)。そして、明るさ調整手段16bは、その明るさを変化させた第2の画像(g’)をRAM30に送り、その記憶領域30dに記憶させる。そして、ステップS101に進む。
[ステップS98]
調整情報入力手段15において、調整レバー235のドラックに関する情報(「画像のコントラストを変化させるための調整情報」に相当)を、バス80を通じてマウス62から受け取る(入力を受け付ける)。そして、調整情報入力手段15は、この調整情報に基づき、画像のコントラストを決定し、それをコントラスト調整情報(ad)とし、画像調整手段16に送る。そして、ステップS99に進む。
[ステップS99]
画像調整手段16のコントラスト調整手段16cにおいて、コントラスト調整情報(ad)を受け取る。さらに、コントラスト調整手段16cは、第2の画像(g(第2の画像の処理後はg’))をRAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、この第2の画像のコントラストをコントラスト調整情報(ad)が示すコントラストに変化させる(すなわち、「調整情報に基づき第2の画像のコントラストを変化させる」)。そして、コントラスト調整手段16cは、そのコントラスト変化させた第2の画像(g’)をRAM30に送り、その記憶領域30dに記憶させる。そして、ステップS101に進む。
[ステップS100]
このステップに進むのは、自動調整ボタン236(図16)がクリックされている場合である。本ステップでは、画像調整手段16において、第2の画像の自動調整を行い、ステップS101に進む。この処理の詳細は後述する。
[ステップS101]
画像出力手段13(図3)において、RAM30の記憶領域30dから第1の画像(g1')及び第2の画像(g')を抽出し、これらを、バス80を通じてディスプレイ70に対して出力する。そして、ディスプレイ70において、これら第1の画像(g1')及び第2の画像(g')を画像表示部210(図16)に表示する。
<第2の画像の自動調整>
次に、第2の画像の自動調整処理(図12:ステップS100)の詳細について説明する。
図13は、この第2の画像の自動調整の詳細を説明するためのフローチャートである。以下このフローチャートに沿って説明を行う。
[ステップS111]
画像調整手段16のヒストグラム生成手段16a(図4)において、第1の画像(g(第1の画像の処理後はg’))及び第2の画像(g(第2の画像の処理後はg’))を、RAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、第1の画像及び第2の画像について、輝度とその輝度を有するピクセルの数(カウント数)とのヒストグラム(H、H)を生成する。
ヒストグラム生成手段16aにおいて生成されたヒストグラム(H、H)は、明るさ調整手段16b及びコントラスト調整手段16cに送られ、ステップS112に進む。
[ステップS112]
コントラスト調整手段16cにおいて、第1の画像に対応するヒストグラムHの幅(a)と、第2の画像に対応するヒストグラムHの幅(b)との差が許容範囲(p≧0)内であるか否かを判断する。すなわち、
|Hの幅(a)−Hの幅(b)|≦p
であるか否かを判断する。
ここで、コントラスト調整手段16cにおいて、|Hの幅(a)−Hの幅(b)|≦pを満たすと判断された場合には、ステップS115に進む。一方、これを満たさず、Hの幅(b)−Hの幅(a)>pであった場合には、ステップS113に進み、Hの幅(a)−Hの幅(b)>pであった場合には、ステップS114に進む。
[ステップS113]
コントラスト調整手段16cにおいて、第2の画像(g(第2の画像の処理後はg’))を、RAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、そのコントラストを既定の値だけ下げる(減じる)。そして、コントラスト調整手段16cにおいて、その第2の画像(g’)がRAM30の記憶領域30dに格納され、ステップS111に戻る。
[ステップS114]
コントラスト調整手段16cにおいて、第2の画像(g(第2の画像の処理後はg’))を、RAM30の記憶領域30b或いは30dから抽出し、そのコントラストを既定の値だけ上げる(加算する)。そして、コントラスト調整手段16cにおいて、その第2の画像(g’)がRAM30の記憶領域30dに格納され、ステップS111に戻る。
[ステップS115]
明るさ調整手段16bにおいて、ヒストグラムHの位置とヒストグラムHの位置との差が許容範囲(p≧0)内であるか否かを判断する。すなわち、
|Hの位置(a)−Hの位置(b)|≦p
であるか否かを判断する。
ここで、明るさ調整手段16bにおいて、|Hの位置(a)−Hの位置(b)|≦pを満たすと判断された場合には、第2の画像の自動生成処理(ステップS100)を終了する。一方、これを満たさず、Hの位置(b)−Hの位置(a)>pであった場合には、ステップS116に進み、Hの位置(a)−Hの位置(b)>pであった場合には、ステップS117に進む。
[ステップS116]
明るさ調整手段16bにおいて、第2の画像(g’)を、RAM30の記憶領域30dから抽出し、その明るさを既定の値だけ下げる(減じる)。そして、明るさ調整手段16bにおいて、その第2の画像(g’)がRAM30の記憶領域30dに格納され、ステップS111に戻る。
[ステップS117]
明るさ調整手段16bにおいて、第2の画像(g’)を、RAM30の記憶領域30dから抽出し、その明るさを既定の値だけ上げる(加算する)。そして、明るさ調整手段16bにおいて、その第2の画像(g’)がRAM30の記憶領域30dに格納され、ステップS111に戻る。
<画像合成処理>
次に、画像合成処理(図7:ステップS34)の詳細について説明する。
図14は、この画像合成処理の詳細を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って説明を行っていく。
[ステップS121]
画像合成手段17(図3)において、RAM30の記憶領域30b或いは30dから、第1の画像(g(第1の画像の処理後はg’))、第2の画像(g(第2の画像の処理後はg’))及び変動分(LC)を抽出し、第1の画像と第2の画像の間に空隙が存在する状態で当該第1の画像と第2の画像を合成した合成画像Aを生成する。
図19の(a)は、この処理を概念的に例示した図である。この図に例示するように、本ステップでは、第1の画像311及び第2の画像312が、空隙313の介して配置され、これにより合成画像(A)310が構成される。なお、第1の画像311と第2の画像312の位置関係、空隙313の幅等は、標準値として設定された既定値及びRAM30の記憶領域30dから抽出された変動分(LC)を用いて設定される。
生成された合成画像Aは、RAM30に送られ、その記憶領域30eに記憶されるとともに、画像複製手段18(図3)に送られ、次のステップS122に進む。
[ステップS122]
画像複製手段18において、受け取った合成画像Aの複製データである複製合成画像B(「合成画像」に相当)を生成する。
図19の(b)は、この処理を概念的に例示した図である。この図に例示するように、本ステップでは、合成画像(A)310の複製データである、第1の画像321、第2の画像322及び空隙323からなる複製合成画像(B)320が生成される。
生成された複製合成画像Bは、フィルタ手段19(図3)に送られ、次のステップS123に進む。
[ステップS123]
フィルタ手段19において、受け取った複製合成画像Bの特異点(ノイズ)を除去した特異点除去画像B’(「合成画像」に相当)を生成する。具体的には、例えば、複製合成画像Bにメディアンフィルタ(例えば「安居院猛、長尾智晴、“画像の処理と認識”、昭晃堂、1992年11月25日初版発行」等参照。)を適用し、特異点除去画像B’を生成する。
図19の(c)は、この処理を概念的に例示した図である。この図に例示するように、本ステップでは、複製合成画像Bの特異点(ノイズ)を除去した、第1の画像331、第2の画像332及び空隙333からなる特異点除去画像(B’)330が生成される。
生成された特異点除去画像B’は、RAM30(図3)に送られ、その記憶領域30fに記憶される。
[ステップS124]
直線設定手段20において、まず、RAM30の記憶領域30fから特異点除去画像B’を、記憶領域30aから境界情報BLを(記憶領域30aに境界情報BLが記憶されている場合)、それぞれ抽出する。そして、直線設定手段20は、空隙内の各調査点γ,...,γを特定する。ここで「調査点」とは、空隙内の各ピクセルを意味し、nは空隙内のピクセル数を示す。
図20は、特異点除去画像(B’)330を概念的に例示した図である。
この図に示すように、この例の特異点除去画像(B’)330は、17列(X1〜X17)9行(Y1〜Y9)のピルセル330aがマトリックス状に配置され構成される。そして、(X1,Y1)〜(X6,Y9)のピクセル330aによって第1の画像331が構成され、(X7,Y1)〜(X11,Y9)のピクセル330aによって空隙333が構成され、(X12,Y9)〜(X17,Y9)のピクセル330aによって第2の画像332が構成される。ここで、第1の画像331のX6行(X6,Y1〜Y9)の領域をエッジ部(α)331b(「第1の画像の空隙側エッジ部α」に相当)と呼び、第2の画像332のX12行(X12,Y1〜Y9)の領域をエッジ部(β)332b(「第2の画像の空隙側エッジ部β」に相当)と呼ぶこととする。本ステップでは、このエッジ部(α)331bとエッジ部(β)332bとに挟まれた空隙333内((X7,Y1)〜(X11,Y9))の各ピクセル330aを調査点として特定する。図20の例では、5×9=45個の調査点を特定し、各調査点をγ〜γ45とする。
調査点γ,...,γが特定されると、次のステップS125に進む。
[ステップS125]
直線設定手段20において、変数iに1を代入し、ステップS126に進む。なお、この変数iの値は、例えば、CPU10内の図示していないキャッシュメモリに格納しておく。
[ステップS126]
直線設定手段20において、特異点除去画像(B’)330の空隙333内の調査点γを通る直線Lを複数設定する。
図21は、1つの調査点333a(X8,Y5)について設定される複数の直線(L)401〜405を例示した概念図である。
この例の場合、調査点(γ)333a(X8,Y5)に対し、この調査点(γ)333a(X8,Y5)を通る複数の直線(L)401〜405が設定される。なお、各直線(L)は、調査点(γ)の座標と直線の傾きuによって特定される。この処理の詳細については後述する。
設定された調査点γを通る直線L(例えば、調査点(γ)の座標と直線の傾きuの情報)及び特異点除去画像(B’)330は、交点算出手段21(図3)に送られ、次のステップS127に進む。
[ステップS127]
交点算出手段21において、第1の画像(特異点除去画像B’における)の空隙側エッジ部αと直線Lとの交点P、及び第2の画像(特異点除去画像B’における)の空隙側エッジ部βと当該直線Lとの交点Q、を算出する。
また、交点算出手段21は、求めた交点P、Qの色情報を特定する。ここで、「交点P、Qの色情報」とは、例えば、交点P、Qの座標の小数点以下を切り捨てた整数座標におけるピクセルの色情報を意味する。なお、小数点以下を切り捨てる代わりに四捨五入や切り上げによって交点P、Qのピクセルを特定してもよい。
図21の例の場合、直線(L)401〜405とエッジ部331bとの交点(P)401a〜405a、及び直線(L)401〜405とエッジ部332bとの交点(Q)401b〜405bを算出する。そして、以下のように各交点P、Qの色情報を特定する。
交点(P)401a:(X6,Y7)のピクセルの色情報
交点(P)402a:(X6,Y6)のピクセルの色情報
交点(P)403a:(X6,Y5)のピクセルの色情報
交点(P)404a:(X6,Y4)のピクセルの色情報
交点(P)405a:(X6,Y3)のピクセルの色情報
交点(Q)401b:(X12,Y1)のピクセルの色情報
交点(Q)402b:(X12,Y3)のピクセルの色情報
交点(Q)403b:(X12,Y5)のピクセルの色情報
交点(Q)404b:(X12,Y7)のピクセルの色情報
交点(Q)405b:(X12,Y9)のピクセルの色情報
各直線L、算出された交点P、Q及びそれぞれの色情報は、直線選択手段22(図3)に送られ、次のステップS128に進む。
[ステップS128]
直線選択手段22において、送られた直線Lから、交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択する。
これは、調査点(γ)を通る直線Lの傾きuを所定のステップで動かして、交点Pの色情報(pixelP)と交点Qの色情報(pixelQ)の各成分(赤、緑、青)の差の合計(nHensa)が最小となる時の傾きuを求めることに相当する。なお、nHensaは以下のように示される。
nHensa=abs(pixelP[R]-pixelQ[R])+abs(pixelP[G]-pixelQ[G])+abs(pixelP[B]-pixelQ[B])
ただし、absは絶対値、pixelP[R]は交点Pの赤色成分、pixelP[G]は交点Pの緑色成分、pixelP[B]は交点Pの青色成分、pixelQ[R]は交点Qの赤色成分、pixelQ[G]は交点Qの緑色成分、pixelQ[B]は交点Qの青色成分を示している。
図21の例の場合、交点(P)401aと交点(Q)401bの色情報の差(直線(L)401に対応)、交点(P)402aと交点(Q)402bの色情報の差(直線(L)402に対応)、交点(P)403aと交点(Q)403bの色情報の差(直線(L)403に対応)、交点(P)404aと交点(Q)404bの色情報の差(直線(L)404に対応)、交点(P)405aと交点(Q)405bの色情報の差(直線(L)405に対応)を算出し、算出された色情報の差が最少となる直線(L)401〜405(直線L’)を、公知の並び替えアルゴリズム等によって算出する。この例では、図22に示すように、直線(L)404が直線L’として算出されたものとする。
直線L’が選択されると、その直線L’の交点P’,Q’及びその色情報が色情報決定手段23(図3)に送られる。図22の例の場合、交点(P)404a、交点(Q)404b、及び交点(P)404aに対応する(X6,Y4)のピクセル331baの色情報、交点(Q)404bに対応する(X12,Y7)のピクセル332baの色情報が色情報決定手段23に送られる。そして、次のステップS129に進む。
[ステップS129]
色情報決定手段23において、直線選択手段22において選択された直線L’の交点P’,Q’の色情報を用い、調査点γの色情報Cを決定する。この際、色情報決定手段23は、調査点γと交点P,Qとの距離に応じ、当該交点P,Qの色情報に重み付けを行い、調査点γの色情報を決定する。そして、この交点P,Qの色情報に付される重みは、当該交点P,Qが調査点γに近いほど大きい。具体的には、例えば、以下のような重み付けを行い、調査点γの色情報C=(赤成分pixelγ[R],緑成分pixelγ[G],青成分pixelγ[B])を決定する。
調査点γの赤成分(pixelγ[R]):
pixelγ[R]={pixelP[R]・(w-(x-α))/w}+{pixelQ[R]・(w-(β-x))/w}
調査点γの緑成分(pixelγ[G]):
pixelγ[G]={pixelP[G]・(w-(x-α))/w}+{pixelQ[G]・(w-(β-x))/w}
調査点γの青成分(pixelγ[B]):
pixelγ[B]={pixelP[B]・(w-(x-α))/w}+{pixelQ[B]・(w-(β-x))/w}
ただし、xは調査点γのx座標を示し、αは第1の画像の空隙側エッジ部αのx座標を示し、βは第2の画像の空隙側エッジ部βのx座標を示し、wは空隙の幅(w=β)を示す。
なお、以上の処理によって、特異点(ノイズ)成分が除去された特異点除去画像B’の色情報を用いて、調査点γの色情報Cが決定されたことになる。したがって、特異点成分をもとに調査点γの色情報Cが決定されることもなく、調査点γの色情報Cとして、不自然な色が選択されることもない(その結果、補完部分にノイズで線が走ってしまうことがない)。
このように設定された調査点γの色情報Cは、RAM30に送られ、その記憶領域30gに記憶される。そして、次のステップS130に進む。
[ステップS130]
直線設定手段20において、前述(ステップS125)の図示していないキャッシュメモリ等に格納された変数iの値がnであるか否かを判断する。ここで、i=nであった場合には、ステップS132に進み、そうでなければステップS131に進む。
[ステップS131]
直線設定手段20において、変数iにi+1を代入し、その代入値iを、例えば、図示していないキャッシュメモリ等に格納する。そして、ステップS126に戻る。
[ステップS132]
補完手段24(図3)において、RAM30の記憶領域30gから各調査点γ,...,γの色情報C1,...,(「決定された調査点γの色情報の集合」に相当)を抽出し、記憶領域30eから合成画像Aを抽出する。そして、補完手段24は、この各調査点γ,...,γの色情報C1,...,によって、合成画像Aの空隙を補完した補完画像A’を生成する。
図25の(a)は、このように生成された補完画像(A’)340の例示である。
この図に例示するように、補完画像(A’)340は、特異点除去前の第1の画像311及び第2の画像312と、その空隙に配置された補完情報343(各調査点γ,...,γの色情報C1,...,)とからなる。なお、前述のように、補完情報343は、フィルタ手段19で特異点成分が除去された特異点除去画像B’の色情報を用いて決定されたものである。したがって、この補完情報343には、第1の画像311及び第2の画像312が通常有する程度の特異点成分が存在しない。
生成された補完画像A’は、RAM30に送られ、その記憶領域30hに記憶される。そして、次のステップS133に進む。
[ステップS133]
特異点画像生成手段25において、第1の画像或いは第2の画像の特異点成分からなる特異点画像Dを生成する。
具体的には、例えば、特異点画像生成手段25において、RAM30の記憶領域30dから第1の画像g’(特異点除去前画像)を抽出し、メディアンフィルタ等によりその特異点(ノイズ)成分を除去したフィルタ画像g’’を生成する。生成されたフィルタ画像g’’は、例えば、CPU10内の図示していないキャッシュメモリに格納され、特異点画像生成手段25は、再び、RAM30の記憶領域30dから第1の画像g’(特異点除去前画像)を抽出する。そして、特異点画像生成手段25は、例えば、記憶領域30dから抽出した第1の画像g’(特異点除去前画像)から、図示していないキャッシュメモリに格納されたフィルタ画像g’’を減じ、特異点成分のみからなる、特異点画像Dを生成する。
生成された特異点画像(D)は、画像切り取り手段26(図3)に送られ、次のステップS134に進む。
[ステップS134]
画像切り取り手段26において、特異点画像Dから、空隙(例えば、合成画像Aの空隙)と同じ形状の画像(以下「付加画像E」という。)を切り取る。
図25の(b)は、この様子を示した概念図である。
この図に例示するように、画像切り取り手段26は、好ましくは、特異点画像(D)350の空隙側エッジ部分351を付加画像(E)352として切り取る。これにより、もともとの画像(復元する画像)が空隙部分に有するであろう特異点の分布に近い付加画像(E)352が得られる。なお、図25の(b)は、第1の画像(第2の画像の向かって左側に配置される画像)をもとに特異点画像(D)を生成した場合の例である。この場合、第1の画像と第2の画像との間に存在する空隙の位置は、特異点画像(D)の右側の位置に対応する。したがって、この例の場合、「空隙側エッジ部分」とは、図25の(b)の向かって右側エッジ部分の領域を意味する。
以上のように生成された付加画像Eは、特異点付加手段27(図3)に送られ、次のステップS135に進む。
[ステップS135]
特異点付加手段27において、RAM30の記憶領域30hから補完画像A’を抽出し、画像切り取り手段26から送られた付加画像Eを、この補完画像A’の補完部分に合成した補完合成画像A’’を生成する。なお、「補完部分」とは、補完手段24において、各調査点γ,...,γの色情報C1,...,によって補完された(ステップS132)元空隙であった部分を意味する。
図25の(c)は、生成された補完合成画像(A’’)360を例示した概念図である。
この図に示すように、第1の画像311と第2の画像312の間の補完部分に付加画像Eが付加され(特異点付加画像363を構成)、補完合成画像(A’’)360が完成する。
なお、より好ましくは、特異点付加手段27は、付加画像Eの輝度値を減じた後、当該付加画像Eを補完画像A’の補完部分に合成する。具体的には、特異点付加手段27は、例えば、各行(同一y座標)ごとに、付加画像Eの各ピクセルの輝度の最大値を求め、(付加画像Eの各ピクセルの輝度)−(各行ごとの最大値)/2の付加画像を補完画像A’の補完部分に合成する。
つまり、例えば、付加画像Eの輝度データが、
X7 X8 X9 X10 X11
Y1 2 5 3 6 1
であった場合、この行の輝度の最大値は6となり、その1/2は3となる。そのため、このY1行に付加される付加画像Eの輝度データは、
X7 X8 X9 X10 X11
Y1 −1 2 0 3 −2
となる。これにより、プラスだけでなくマイナスの特異点(ノイズ)も付加でき、より自然な特異点付加ができる。
<調査点Xに関する直線L設定処理の詳細>
調査点Xに関する直線L設定処理の詳細(ステップS126)について説明する。
図15は、この調査点Xに関する直線L設定処理の詳細の詳細を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って説明を行う。
[ステップS141]
直線設定手段20(図3)において、境界情報が設定されているか否かを判断する。具体的には、例えば、RAM30の記憶領域30aに境界情報BLが格納されているか否かを判断する。ここで、境界情報が設定されていると判断された場合にはステップS148に進み、そうでない場合にはステップS142に進む。
[ステップS142]
直線設定手段20において、傾き変数uに傾き最小値uminを代入し、その値を、例えば図示していないキャッシュメモリに格納する。ここで、傾き最小値uminとしては、例えば−3を例示できる。そして、ステップS143に進む。
[ステップS143]
直線設定手段20において、例えば図示していないキャッシュメモリから傾きuを抽出し、調査点Xを通る傾きuの直線L(y=u・x+v(x,yは、変数、vは、傾き変数u及び調査点Xによって定まる定数))を設定し、それを例えば図示していないキャッシュメモリに格納する。そして、ステップS144に進む。
[ステップS144]
直線設定手段20において、例えば図示していないキャッシュメモリに格納された傾き変数uが傾き最大値umaxを越えているか(u>umin)否かを判断する。なお、最大値umaxとしては、例えば3を例示できる。
ここで、u>uminであると判断された場合は調査点Xに関する直線L設定処理を終了し、そうでないと判断された場合には、ステップS145に進む。
[ステップS145]
直線設定手段20において、例えば図示していないキャッシュメモリに格納された傾き変数uにus(usは定数であり、例えば、0.1を例示できる)を加算した値を傾き変数uに代入し、これを、例えば図示していないキャッシュメモリに格納する。そして、ステップS143に戻る。
[ステップS148]
直線設定手段20において、調査点γが直線である境界情報BL上にあるか否かを判断する。ここで、調査点γが境界情報上にあると判断された場合には、ステップS149に進み、そうでないと判断された場合には、ステップS150に進む。
[ステップS149]
直線設定手段20において、境界情報である境界情報BLを調査点γに対応する直線Lとする。
図23は、この様子を例示した概念図である。
図23の例では、座標(X8,Y5)の調査点(γ)333aが、直線である境界情報(BL)500上に存在している。この場合、境界情報(BL)500が調査点(γ)333aに対応する直線Lとされる。
これにより、前述のステップS129の処理において、オブジェクトの境界にふさわしい色が、調査点γの色情報Cとして選択されることになる。
設定された直線Lは交点算出手段21に送られ、調査点Xに関する直線L設定処理を終了する。
[ステップS150]
直線設定手段20において、傾き変数uに傾き最小値uminを代入し、その値を、例えば図示していないキャッシュメモリに格納する。そして、ステップS151に進む。
[ステップS151]
直線設定手段20において、例えば図示していないキャッシュメモリから傾きuを抽出し、調査点Xを通る傾きuの直線L(y=u・x+v(x,yは、変数、vは、傾き変数u及び調査点Xによって定まる定数))を設定する。そして、ステップS152に進む。
[ステップS152]
直線設定手段20において、空隙内で、ステップS151で設定された直線Lと、直線である境界情報BLと、が交差するか否かを判断する。ここで、空隙内で直線Lと境界情報BLとが交差しないと判断された場合にはステップS153に進む。一方、空隙内で直線Lと境界情報BLとが交差すると判断された場合にはステップS154に進む。
図24は、この様子を説明するための概念図である。
図24の例では、座標(X8,Y3)調査点(γ)333bが、境界情報(BL)500上に位置していない。ここで、ステップS152において直線(L)406が生成されたとする。この場合、直線(L)406は、空隙333内で境界情報(BL)500と交差していない。そのため、直線設定手段20は、ステップS153の処理に進むと判断する。一方、ステップS152において直線(L)407が生成されたとする。この場合、直線(L)407は、空隙333内で境界情報(BL)500と交差している。そのため、直線設定手段20は、ステップS154の処理に進むと判断する。
[ステップS153]
ステップS151で設定された直線Lを、例えば図示していないキャッシュメモリに格納し、ステップS155に進む。
[ステップS154]
ステップS151で設定された直線Lを、破棄し、ステップS155に進む。
以上のステップS152〜S154の処理により、直線設定手段20は、境界情報BLが特定する制限範囲内で、特定の調査点γを通る直線Lを設定することになる。これにより、前述のステップS129の処理において、オブジェクトの境界をはっきりとさせる調査点γの色情報Cが選択されることになる。
[ステップS155]
直線設定手段20において、例えば図示していないキャッシュメモリに格納された傾き変数uが傾き最大値umaxを越えているか(u>umin)否かを判断する。ここで、u>uminであると判断された場合は調査点Xに関する直線L設定処理を終了し、そうでないと判断された場合には、ステップS156に進む。
[ステップS156]
直線設定手段20において、例えば図示していないキャッシュメモリに格納された傾き変数uにus(usは定数であり、例えば、0.1を例示できる)を加算した値を傾き変数uに代入し、これを例えば図示していないキャッシュメモリに格納する。そして、ステップS151に戻る。
<本形態の特徴>
以上説明した通り、本形態では、画像入力手段12において、画像の不連続部分(例えば見開きページの綴じ込み部分等)を含まない第1の画像と第2の画像の入力を受け付け、画像合成手段17において、第1の画像と第2の画像の間に空隙が存在する合成画像を生成する。そのため、画像の不連続部分を排除した画像情報を用いて合成画像を生成することができる。
また、直線選択手段20において、直線Lから交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択し、色情報決定手段23において、この直線L’の交点P’,Q’の色情報を用いて空隙内の調査点γの色情報を決定することとした。そのため、空隙をより適切に補完できる。
以上より、分割された画像を見栄えよく合成することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明における第2の実施の形態について説明する。
本形態は、第1の実施の形態の変形例であり、画像の複写を行う画像複写装置に本発明を適用した例である。以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と共通する事項については、説明を省略する。
<ハードウェア構成>
図26は、本形態における画像複写装置600のハードウェア構成を例示したブロック図である。
図26に例示するように、この例の画像複写装置600は、CPU610、RAM630、ROM640、スキャナー650、入力キー660及びプリンター670を有しており、バス680を通じ相互に通信可能なように接続されている。そして、CPU610は、ROM640に格納されたプログラムを読み出し、それに従った処理を実行することによって、以下に示す各処理機能を実現する。
<機能構成>
図27は、CPU610に上述のプログラムを実行させることにより構築される処理機能及びRAM630内のデータ構成を例示したブロック図である。なお、図27において、図3と共通する機能構成については、図3と同じ符号を付した。
図27に例示するように、上述のプログラムの実行によりCPU610には、画像入力手段612、画像出力手段613、空隙生成手段617、画像複製手段18、フィルタ手段19、直線設定手段20、交点算出手段21、直線選択手段22、色情報決定手段23、補完手段24、特異点画像生成手段25、画像切り取り手段26、特異点付加手段27及び制御手段28が構築される。なお、これら各手段は、制御手段28の制御により連携して各演算処理を行う。また、図27の矢印は情報の流れを示しているが、制御手段28からの制御情報の流れは省略してある。
<処理>
図28の(a)は、画像複写装置600の処理を説明するためのフローチャートである。以下、これらの図に沿って、画像複写装置600の処理について説明する。
[ステップS161]
スキャナー650(図26)において画像を読み込む。読み込まれた画像Aはバス680を通じCPU610に送られ、CPU610の画像入力手段612(図27)は、この画像Aの入力を受け付ける。そして、画像入力手段612は、この画像AをRAM630の記憶領域630aに格納し、次のステップS162に移る。
[ステップS162]
空隙生成手段617において、RAM630の記憶領域630aから画像Aを抽出し、この画像Aの中心部分を通り、当該画像Aを横断する矩形状の空隙を生成し、画像Aを第1の画像gと第2の画像gに分割する。また、第1の画像g、第2の画像g及び空隙からなる画像を合成画像Aとする。
図28の(b)は、本ステップの処理を説明するための概念図である。
この図に例示するように、空隙生成手段617は、画像(A)700の中心部分730(例えば、見開きページの綴じ込み部分)を通り、当該画像Aを横断する矩形状の空隙720を生成する。そして、この空隙720により、画像Aを第1の画像(g)711と第2の画像(g)712に分割し、第1の画像(g)711、第2の画像(g)712及び空隙720からなる合成画像(A)710を生成する。
生成された合成画像Aは、RAM630の記憶領域30eに格納される他、画像複製手段18に送られる。また、第1の画像g及び第2の画像gそれぞれもRAM630の記憶領域30bに格納される。そして、次のステップS163に進む。
[ステップS163]
画像複製手段18、フィルタ手段19、直線設定手段20、交点算出手段21、直線選択手段22、色情報決定手段23、補完手段24、特異点画像生成手段25、画像切り取り手段26及び特異点付加手段27における、図14のステップS122〜S135と同様な処理により、空隙を補完する画像合成処理を行う(ただし、ステップS133の処理において、記憶領域30bに格納された第1の画像gを用いる点が相違する。)。
そして、このように生成された補完合成画像A’’はRAM630の記憶領域30iに格納され、次のステップS164に進む。
[ステップS164]
画像出力手段613において、RAM630の記憶領域30iから補完合成画像A’’を抽出し、バス680を通じてプリンター670に送る。プリンター670は、この補完合成画像A’’を用紙にプリントし、出力する。
<本形態の特徴>
以上説明したとおり、本形態では、画像入力手段612において、スキャナー650で読み込まれた画像の入力を受け付け、空隙生成手段617において、この入力された画像の中心部分を通り、画像を横断する矩形状の空隙を生成することとした。これにより、スキャナー650で読み込んだ画像の中心部分を横断する不連続部分(例えば、見開きページの綴じ込み部分等)を排除することができる。
また、直線選択手段20において、直線Lから交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択し、色情報決定手段において、この直線L’の交点P’,Q’の色情報を用いて空隙内の調査点γの色情報を決定する。これにより、空隙生成手段617において生成した空隙をより適切に補完できる。
以上より、読み込み画像から綴じ込み部分等の不連続部分を排除し、なおかつ見栄えのよい複写画像を生成できる。
なお、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を遺脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。例えば、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよいが、具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
本発明の産業上の利用分野としては、上述した雑誌等の見開きページや航空写真の合成を行うソフトウェアや、カラー見開きページの綴じ込み部分を自動的に修復するカラーデジタルコピー機等を例示できる。また、本発明の画像合成装置と、パーソナルコンピュータ等の端末装置と、をインターネット等で接続し、この端末装置から送られた画像を、本発明の画像合成装置において合成し、端末装置に返送するサービス形態も考えられる。
第1の実施の形態における画像合成装置の概要を説明するための図。 第1の実施の形態における画像合成装置のハードウェア構成を例示したブロック図。 第1の実施の形態においてCPUにプログラムを実行させることにより構築される処理機能及びRAM内のデータ構成を例示したブロック図。 第1の実施の形態における画像調整手段の詳細機能構成を例示したブロック図。 第1の実施の形態における画像合成装置の全体処理を説明するためのフローチャート。 第1の実施の形態における画像合成装置の全体処理を説明するためのフローチャート。 第1の実施の形態における画像合成装置の全体処理を説明するためのフローチャート。 第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理の詳細を説明するためのフローチャート。 第1の画像のコントラスト・明るさ調整処理の詳細を説明するためのフローチャート。 第1の画像の自動調整の詳細を説明するためのフローチャート。 第2の画像のコントラスト・明るさ調整処理の詳細を説明するためのフローチャート。 第2の画像のコントラスト・明るさ調整処理の詳細を説明するためのフローチャート。 第2の画像の自動調整の詳細を説明するためのフローチャート。 画像合成処理の詳細を説明するためのフローチャート。 調査点Xに関する直線L設定処理の詳細の詳細を説明するためのフローチャート。 第1の実施の形態においてディスプレイに表示されるメイン画面の構成を例示した図。 境界情報(BL)を視覚的に示した図。 第1の画像に対応するヒストグラムH、及び第2の画像に対応するヒストグラムHの例示。 画像合成処理を概念的に例示した図。 特異点除去画像(B’)を概念的に例示した図。 1つの調査点について設定される複数の直線(L)を例示した概念図。 選択された直線L’を例示した概念図。 ステップS149の処理を説明するための概念図。 ステップS152の処理を説明するための概念図。 画像合成処理を概念的に例示した図。 第2の実施の形態における画像複写装置のハードウェア構成を例示したブロック図。 第2の実施の形態においてCPUに所定のプログラムを実行させることにより構築される処理機能及びRAM内のデータ構成を例示したブロック図。 (a)は、第2の実施の形態における画像複写装置の処理を説明するためのフローチャート。(b)は、ステップS162の処理を説明するための概念図。
符号の説明
1,100画像合成装置
600 画像複写装置

Claims (12)

  1. 複数の画像を合成する画像合成装置であって、
    第1の画像と第2の画像の入力を受け付ける画像入力手段と、
    上記第1の画像と第2の画像の間に空隙が存在する状態で当該第1の画像と第2の画像を合成した合成画像を生成する画像合成手段と、
    上記空隙内の調査点γを通る直線Lを複数設定する直線設定手段と、
    上記第1の画像の空隙側エッジ部αと上記直線Lとの交点P、及び上記第2の画像の空隙側エッジ部βと当該直線Lとの交点Q、を算出する交点算出手段と、
    上記直線Lから、上記交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択する直線選択手段と、
    上記直線選択手段において選択された上記直線L’の交点P’,Q’の色情報を用い、上記調査点γの色情報を決定する色情報決定手段と、
    を有することを特徴とする画像合成装置。
  2. 請求項1記載の画像合成装置であって、
    上記色情報決定手段は、
    上記調査点γと上記交点P,Qとの距離に応じ、当該交点P,Qの色情報に重み付けを行い、上記調査点γの色情報を決定する手段であり、
    上記交点P,Qの色情報に付される重みは、
    当該交点P,Qが上記調査点γに近いほど大きい、
    ことを特徴とする画像合成装置。
  3. 請求項1記載の画像合成装置であって、
    上記第1の画像及び第2の画像を出力する画像出力手段と、
    画像のコントラスト或いは明るさを変化させるための調整情報の入力を受け付ける調整情報入力手段と、
    上記調整情報に基づき、上記第1の画像及び第2の画像の少なくとも一方の、コントラスト及び明るさの少なくとも一方を変化させる画像調整手段と、
    をさらに有し、
    上記画像合成手段は、
    上記画像調整手段においてコントラスト及び明るさの少なくとも一方を変化させた上記第1の画像或いは第2の画像を用い、上記合成画像を生成する手段である、
    ことを特徴とする画像合成装置。
  4. 請求項1記載の画像合成装置であって、
    上記第1の画像及び上記第2の画像について、輝度とその輝度を有するピクセルの数(カウント数)とのヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    上記第1の画像に対応する上記ヒストグラムHの幅(上記カウント数が閾値以上となっている輝度の最大値から、上記カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値を引いた値)と、上記第2の画像に対応する上記ヒストグラムHの幅と、の差が許容範囲内となるまで、上記第1の画像及び第2の画像の少なくとも一方のコントラストを変化させるコントラスト調整手段と、
    上記ヒストグラムHの位置(上記カウント数が閾値以上となっている輝度の最小値或いは最大値)と、上記ヒストグラムHの位置と、の差が許容範囲内となるまで、上記第1の画像及び第2の画像の少なくとも一方の明るさを変化させる明るさ調整手段と、
    さらに有し、
    上記画像合成手段は、
    上記コントラスト調整手段及び上記明るさ調整手段において、コントラスト及び明るさの少なくとも一方を変化させた上記第1の画像或いは第2の画像を用い、上記合成画像を生成する手段である、
    ことを特徴とする画像合成装置。
  5. 請求項1記載の画像合成装置であって、
    特定の調査点γを通る直線Lの傾き範囲を制限する境界情報の入力を受け付ける境界情報入力手段をさらに有し、
    上記直線設定手段は、
    上記境界情報が特定する制限範囲内で、上記特定の調査点γを通る直線Lを設定する手段である、
    ことを特徴とする画像合成装置。
  6. 複数の画像を合成する画像合成装置であって、
    第1の画像と第2の画像の入力を受け付ける画像入力手段と、
    上記第1の画像と第2の画像の間に空隙が存在する状態で当該第1の画像と第2の画像を合成した合成画像Aを生成する画像合成手段と、
    上記合成画像Aの複製データである複製合成画像Bを生成する画像複製手段と、
    上記複製合成画像Bの特異点を除去した特異点除去画像B’を生成するフィルタ手段と、
    上記特異点除去画像B’の空隙内の調査点γを通る直線Lを複数設定する直線設定手段と、
    上記第1の画像(上記特異点除去画像B’における)の空隙側エッジ部αと上記直線Lとの交点P、及び上記第2の画像(上記特異点除去画像B’における)の空隙側エッジ部βと当該直線Lとの交点Q、を算出する交点算出手段と、
    上記直線Lから、上記交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択する直線選択手段と、
    上記直線選択手段において選択された上記直線L’の交点P’,Q’の色情報を用い、上記調査点γの色情報を決定する色情報決定手段と、
    決定された上記調査点γの色情報の集合によって、上記合成画像Aの空隙を補完した補完画像A’を生成する補完手段と、
    を有することを特徴とする画像合成装置。
  7. 請求項6記載の画像合成装置であって、
    上記第1の画像或いは上記第2の画像の特異点成分からなる特異点画像Dを生成する特異点画像生成手段と、
    上記特異点画像Dから、上記空隙と同じ形状の画像(以下「付加画像E」という。)を切り取る画像切り取り手段と、
    上記付加画像Eを上記補完画像A’の補完部分に合成する特異点付加手段と、
    をさらに有することを特徴とする画像合成装置。
  8. 請求項7記載の画像合成装置であって、
    上記付加画像Eは、
    上記特異点画像Dの空隙側エッジ部分である、
    ことを特徴とする画像合成装置。
  9. 請求項7記載の画像合成装置であって、
    上記特異点付加手段は、
    上記付加画像Eの輝度値を減じた後、当該付加画像Eを上記補完画像A’の補完部分に合成する手段である、
    ことを特徴とする画像合成装置。
  10. 画像の複写を行う画像複写装置であって、
    画像の入力を受け付ける画像入力手段と、
    上記画像の中心部分を通り、当該画像を横断する矩形状の空隙を生成し、上記画像を第1の画像と第2の画像に分割する空隙生成手段と、
    上記空隙内の調査点γを通る直線Lを複数設定する直線設定手段と、
    上記第1の画像の空隙側エッジ部αと上記直線Lとの交点P、及び上記第2の画像の空隙側エッジ部βと当該直線Lとの交点Q、を算出する交点算出手段と、
    上記直線Lから、上記交点P,Qの色情報の差が最小となる直線L’を選択する直線選択手段と、
    上記直線選択手段において選択された上記直線L’の交点P’,Q’の色情報を用い、上記調査点γの色情報を決定する色情報決定手段と、
    を有することを特徴とする画像複写装置。
  11. 請求項1から9の何れかに記載の画像合成装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  12. 請求項10記載の画像複写装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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