JP2005280906A - 携帯端末およびエレベータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 利用者の位置を把握して、乗りかごに対する呼び登録、行先登録を自動的に設定し、病院などを利用する身障者、オフィスビルに出入りする利用者など、特定の階床を利用することが多い利用者に対するサービスを飛躍的に向上させる。
【解決手段】 GPS機能付きの携帯電話機8によって、利用者の位置を把握し、利用者が乗りかご3に乗ろうとして、ホール乗り場9に近づいているとき、携帯電話機8→無線ネットワーク10→ビル内ネットワーク11→エレベータ制御装置14なる経路で、エレベータ制御装置14に、携帯電話機8に記憶されているID情報、エレベータ利用階(行先階情報)、利用時間などの個人利用状況情報を供給して、呼び情報、行先情報などを自動的に登録する。
【選択図】 図1
【解決手段】 GPS機能付きの携帯電話機8によって、利用者の位置を把握し、利用者が乗りかご3に乗ろうとして、ホール乗り場9に近づいているとき、携帯電話機8→無線ネットワーク10→ビル内ネットワーク11→エレベータ制御装置14なる経路で、エレベータ制御装置14に、携帯電話機8に記憶されているID情報、エレベータ利用階(行先階情報)、利用時間などの個人利用状況情報を供給して、呼び情報、行先情報などを自動的に登録する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、携帯電話機等を用いてホール呼び登録、行先登録などを行う携帯端末およびエレベータシステムに関する。
数階建てから数十階建てのビルなどに設けられるエレベータシステムでは、各ホールに設けられた呼び登録ボタンが操作されて呼びが登録される毎に、呼びが発生した階床まで乗りかごを昇降して停止する。この後、乗りかご内に利用者が乗り込んで、乗りかご内に設けられた行先登録ボタンで目的階が指定されたとき、乗りかごの昇降を開始して利用者を目的階に移動する。
また、高層ビルなどに設けられるエレベータシステムでは、各ホールに設けられた呼び登録ボタンが操作されて呼びが登録される毎に、群管理方式で、呼びが登録された階床まで各乗りかごを運転したときの予測待ち時間を演算して、最も早く着床することができる乗りかごを選択し、呼びが発生した階床まで乗りかごを昇降して停止する。この後、乗りかご内に利用者が乗り込んで、乗りかご内に設けられた行先登録ボタンで目的階が指定されたとき、乗りかごの昇降を開始して、利用者を目的階に移動する。
特開2002−326775号公報
従来のエレベータシステムでは、各ホールに設けられた呼び登録ボタンが操作されて呼びが登録された時点で、乗りかごの昇降が開始され、呼びが登録された階床に乗りかごが着床される。また乗りかご内に設けられた行先ボタンが操作された時点で、乗りかごの行先階が決定されて乗りかごの昇降が開始されて行先階に乗りかごを着床させるようにしている。
このため、不特定多数の利用者が各階床に均等に移動するときには使い勝手が良いものの、病院やオフィスビルなどのように、特定の階床しか利用しない固定利用者が移動する手段としては、使い勝手が良くないという問題があった。
本発明は上記の事情に鑑み、病院などを利用する身障者、オフィスビルに出入りする利用者など、特定の階床を利用することが多い利用者に対するサービスを飛躍的に向上させることができる携帯端末およびエレベータシステムを提供することを主目的としている。
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、エレベータの利用者によって携帯され、乗りかごに対する利用者の個人利用状況情報を記憶する記憶機能と、当該利用者の位置情報を生成するGPS機能とを備え、生成された位置情報、記憶されている利用者の個人利用状況情報に基づき、当該利用者がエレベータに近づいた際にエレベータ制御装置に対して当該利用者に対する最適な運転制御を実行することを特徴としている。
請求項2では、エレベータの利用者によって携帯され、乗りかごに対する利用者の個人利用状況情報を記憶する記憶機能と、当該利用者の位置情報を生成するGPS機能とを備えた携帯端末と、この携帯端末によって生成された位置情報、記憶されている利用者の個人利用状況情報を取り込み、利用者が前記乗りかごに近づいた際に、呼び情報および行先階情報を生成する無線ネットワークと、この無線ネットワークから出力される呼び情報および行先階情報に基づき、前記乗りかごの運転を制御するエレベータ制御装置とを備えたことを特徴としている。
請求項3では、請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、前記エレベータ制御装置は、利用者の乗りかご利用状況に基づき、この利用者が携帯する携帯端末に記憶された個人利用状況情報を更新することを特徴としている。
請求項4では、請求項2または3に記載のエレベータシステムにおいて、前記無線ネットワークから出力される呼び情報および行先階情報に基づき、前記利用者の乗りかご利用状況、立ち入り場所等のセキュリティに関する状況を監視するセキュリティシステムを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、GPS機能付きの携帯電話機を利用して、各利用者を特定するとともに、その位置を把握して、呼び登録、行先登録を自動的に設定することができ、これによって病院などを利用する身障者、オフィスビルに出入りする利用者など、特定の階床を利用することが多い利用者に対するサービスを飛躍的に向上させることができる。
また、利用者の乗りかご利用状況に応じて、利用者が携帯している携帯電話機に記憶された個人利用状況情報を更新しながら、GPS機能付きの携帯電話機を利用して、各利用者を特定するとともに、その位置を把握して、呼び登録、行先登録を自動的に設定することができ、これによって病院などを利用する身障者、オフィスビルに出入りする利用者など、特定の階床を利用することが多い利用者に対するサービスを飛躍的に向上させることができる。
また、GPS機能付きの携帯電話機を利用して、各利用者を特定するとともに、その位置を把握して、利用者の乗りかご利用状況、立ち入り場所などを監視し、不審な行動をしている利用者がいるとき、これを検知して、警備員などを派遣し、ビル内の安全性を確保することができる。
図1は本発明によるエレベータシステムの実施の形態を示す概略構成図である。
この図に示すエレベータシステム1aは、建物の昇降路2内に昇降自在に配置される乗りかご3と、乗りかご3の重さ、積載量などと釣り合う重さに設定され、昇降路2内に昇降自在に配置される釣合重り4と、これら乗りかご3、釣合重り4を繋ぐロープ5と、建物の機械室6内に配置され、ロープ5を走行して乗りかご3を昇降する電動機7と、乗りかご3を使用する各利用者によって携帯され、ID情報、エレベータ利用階(行先階情報)、利用時間などの個人利用状況情報を記憶する機能、地球周回軌道上にある各GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して位置情報を取得するGPS機能などを備えた複数の携帯電話機8と、電話会社側の現在位置検索サービスを利用して、一定時間毎に、各携帯電話機8のID情報、位置情報を取り込んで、ビル内の各ホール乗り場9に近づいている利用者がいるかどうかをチェックし、各ホール乗り場9のいずれかに近づいている利用者がいるとき、この利用者が持つ携帯電話機8に記憶されている行先階情報、利用時間などを取り込むとともに、呼び情報を生成する複数の無線ネットワーク10とを備えている。
さらに、エレベータシステム1aは、ビル内に敷設され、各無線ネットワーク10から各利用者の呼び情報、行先情報などが出力されたとき、これを取り込む処理などを行うビル内ネットワーク11と、機械室6内に配置され、各階床のホール乗り場9に設けられた各呼び入力装置(図示は省略する)の出力、乗りかご3内に設けられた行先入力装置(図示は省略する)の出力、各センサ(図示は省略する)の出力などに基づき、電動機7を制御し、乗りかご3を上昇、下降、停止しながら、制御信号線12を介して乗りかご3に設けられたドア13の開閉などを行う処理、ビル内ネットワーク11上に送出された各利用者の呼び情報、行先情報を取り込み、乗りかご3の昇降、ドア13の開閉などを行う処理、利用者のエレベータ利用状況に応じて、利用者の携帯電話機8に記憶されているエレベータ利用階(行先階情報)、利用時間などを更新する処理などを行うエレベータ制御装置14とを備えている。
そして、携帯電話機8を持たない利用者が各ホール乗り場9に設けられた各呼び入力装置のいずれかを操作し、呼び情報が出力されると、エレベータ制御装置14によって、電動機7が駆動され、呼び情報が出力された階床まで、乗りかご3が昇降し、呼び階床に着床したとき、乗りかご3のドア13が開かれる。
この後、乗りかご3に乗り込んだ利用者によって、乗りかご3内に設けられた行先入力装置が操作され、行先階が指定されたとき、エレベータ制御装置14によって、乗りかご3のドア13が閉じられるとともに、電動機7が駆動され、行先階まで、乗りかご3が昇降される。
そして、乗りかご3が行先階に着床したとき、エレベータ制御装置14によって、乗りかご3のドア13が開かれ、利用者が降ろされる。
また、この動作と並行し、各無線ネットワーク10によって、各携帯電話機8のID情報、位置情報が定期的に取り込まれて、各ホール乗り場9に近づいている利用者がいるかどうかがチェックされ、各ホール乗り場9のいずれかに近づいている利用者がいるとき、この携帯電話機8に記憶されている行先階情報、利用時間などが取り込まれるとともに、呼び情報が生成され、これら呼び情報、行先階情報、利用時間などが無線ネットワーク10→ビル内ネットワーク11→エレベータ制御装置14なる経路で、エレベータ制御装置14に供給される。
そして、エレベータ制御装置14によって、電動機7が駆動され、呼び情報で指定された階床(携帯電話機8を携帯しながら、ホール乗り場9に近づいている利用者がいる階床)まで、乗りかご3が昇降され、呼び階床に着床したとき、乗りかご3のドア13が開かれる。
この後、ドア13を開いたときから、一定時間が経過する前に、乗りかご3内に設けられた行先入力装置の行先ボタンが操作されたかどうかがチェックされ、行先ボタンが操作されることなく、一定時間が経過すると、エレベータ制御装置14によって、乗りかご3のドア13が閉じられるとともに、電動機7が駆動され、携帯電話機8に記憶されていた行先階情報で示される行先階まで、乗りかご3が昇降される。
また、ドア13を開いたときから、一定時間が経過する前に、乗りかご3に乗り込んだ利用者によって、乗りかご3内に設けられた行先入力装置の行先ボタンが操作されて、携帯電話機8に記憶されている行先階情報と異なる行先階が指定されると、エレベータ制御装置14によって、乗りかご3のドア13が閉じられるとともに、電動機7が駆動され、行先ボタンで指定された行先階まで、乗りかご3が昇降される。
またこのとき、エレベータ制御装置14によって、乗りかご3に乗っている利用者のエレベータ利用時間帯、利用頻度、今回の行先階などに応じた、新たな個人利用状況情報が生成され、これがエレベータ制御装置14→ビル内ネットワーク11→無線ネットワーク10→携帯電話機8なる経路で、乗りかご3に乗り込んでいる利用者の携帯電話機8に供給され、この携帯電話機8に記憶されている個人利用状況情報が更新される。
そして、乗りかご3が行先階に着床したとき、エレベータ制御装置14によって、乗りかご3のドア13が開かれ、利用者が降ろされる。
このように、この実施形態では、GPS機能付きの携帯電話機8によって、利用者の位置を把握し、利用者が乗りかご3に乗ろうとして、ホール乗り場9に近づいているとき、携帯電話機8→無線ネットワーク10→ビル内ネットワーク11→エレベータ制御装置14なる経路で、エレベータ制御装置14に、携帯電話機8に記憶されているID情報、エレベータ利用階(行先階情報)、利用時間などの個人利用状況情報を供給して、呼び情報、行先情報などを自動的に登録するようにしているので、GPS機能付きの携帯電話機8を利用して、各利用者を特定するとともに、その位置を把握して、呼び登録、行先登録を自動的に設定することができ、これによって病院などを利用する身障者、オフィスビルに出入りする利用者など、特定の階床を利用することが多い利用者に対するサービスを飛躍的に向上させることができる。
また、この実施形態では、利用者が乗りかご3を利用する毎に、エレベータ制御装置14によって、利用者のエレベータ利用時間帯、利用頻度、今回の行先階などに基づき、新たな個人利用状況情報を生成し、これをエレベータ制御装置14→ビル内ネットワーク11→無線ネットワーク10→携帯電話機8なる経路で、乗りかご3に乗り込んでいる利用者の携帯電話機8に供給し、この携帯電話機8に記憶されている個人利用状況情報を更新するようにしているので、利用者の乗りかご利用状況に応じて、利用者が携帯している携帯電話機8に記憶された個人利用状況情報を更新し、利用者に携帯電話機8を操作することなく、行先階の変更処理などを行わせることができる。
図2は本発明によるエレベータシステムの他の実施形態を示す概略構成図である。なお、この図においては、図1の各部に対応する部分に同じ符号が付してある。
この図に示すエレベータシステム1bが図1に示すエレベータシステム1aと異なる点は、ビル内ネットワーク11と、セキュリティシステム15とを接続して、携帯電話機8を携帯している利用者がビル内を移動するとき、携帯電話機8で得られた位置情報とともに、携帯電話機8に記憶されているID情報、エレベータ利用階(行先階情報)、利用時間などの個人利用状況情報をセキュリティシステム15に供給して、利用者の乗りかご利用状況、利用者の行動内容などを把握し、利用者が許可されていない場所などに立ち入らないようにしたことである。
このように、この実施形態では、携帯電話機8で得られた位置情報とともに、携帯電話機8に記憶されているID情報、エレベータ利用階(行先階情報)、利用時間などの個人利用状況情報をセキュリティシステム15に供給して、利用者の乗りかご利用状況、利用者の行動内容などをセキュリティシステム15側に把握するようにしているので、不審な行動をしている利用者がいるとき、これを検知して、警備員などを派遣し、ビル内の安全性を確保することができる。
また、上述した各実施形態では、各無線ネットワーク10によって、電話会社側の現在位置検索サービスを利用して、携帯電話機8の位置情報を取得するようにしているが、各携帯電話機8によって、無線LAN方式などを使用し、各携帯電話機8から位置情報を直接、取得するようにしても良い。
このようにしても、上述した各実施形態と同様に、GPS機能付きの携帯電話機8を利用して、各利用者を特定するとともに、その位置を把握して、呼び登録、行先登録を自動的に設定することができ、これによって病院などを利用する身障者、オフィスビルに出入りする利用者など、特定の階床を利用することが多い利用者に対するサービスを飛躍的に向上させることができる。
1a、1b:エレベータシステム
2:昇降路
3:乗りかご
4:釣合重り
5:ロープ
6:機械室
7:電動機
8:携帯電話機
9:ホール乗り場
10:無線ネットワーク
11:ビル内ネットワーク
12:制御信号線
13:ドア
14:エレベータ制御装置
15:セキュリティシステム
2:昇降路
3:乗りかご
4:釣合重り
5:ロープ
6:機械室
7:電動機
8:携帯電話機
9:ホール乗り場
10:無線ネットワーク
11:ビル内ネットワーク
12:制御信号線
13:ドア
14:エレベータ制御装置
15:セキュリティシステム
Claims (4)
- エレベータの利用者によって携帯され、乗りかごに対する利用者の個人利用状況情報を記憶する記憶機能と、当該利用者の位置情報を生成するGPS機能とを備え、
生成された位置情報、記憶されている利用者の個人利用状況情報に基づき、当該利用者がエレベータに近づいた際にエレベータ制御装置に対して当該利用者に対する最適な運転制御を実行する、
ことを特徴とする携帯端末。 - エレベータの利用者によって携帯され、乗りかごに対する利用者の個人利用状況情報を記憶する記憶機能と、当該利用者の位置情報を生成するGPS機能とを備えた携帯端末と、
この携帯端末によって生成された位置情報、記憶されている利用者の個人利用状況情報を取り込み、利用者が前記乗りかごに近づいた際に、呼び情報および行先階情報を生成する無線ネットワークと、
この無線ネットワークから出力される呼び情報および行先階情報に基づき、前記乗りかごの運転を制御するエレベータ制御装置と、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、
前記エレベータ制御装置は、利用者の乗りかご利用状況に基づき、この利用者が携帯する携帯端末に記憶された個人利用状況情報を更新する、
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項2または3に記載のエレベータシステムにおいて、
前記無線ネットワークから出力される呼び情報および行先階情報に基づき、前記利用者の乗りかご利用状況、立ち入り場所等のセキュリティに関する状況を監視するセキュリティシステム、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
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