JP2005273872A - 繊維強化プラスチック製エネルギー吸収部材の取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期使用においても接合強度を確保できるFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造を提供する。
【解決手段】 少なくとも端部10を筒状断面に形成した支持部材1と、筒状断面をなし軸方向からの入力荷重により入力端側から逐次圧壊を起す補強繊維と樹脂とからなるFRP製エネルギー吸収部材2とを備え、前記エネルギー吸収部材2の基部11を支持部材1の端部10に嵌合させて半径方向嵌合面同士を接着により接合させるとともに、前記エネルギー吸収部材2を軸方向当接面(10、11)により支持部材1に当接させて接合させるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の衝撃時のエネルギー吸収特性を向上させた補強繊維と樹脂とからなる繊維強化プラスチック(以下FRPと略す)製エネルギー吸収部材の取付構造に関するものである。
従来から衝撃時のエネルギー吸収特性を向上させた補強繊維と樹脂とからなるFRP製エネルギー吸収部材は複数提案されている(特許文献1〜7参照)。
このようなFRP製エネルギー吸収部材は、軸方向の入力荷重があった時に、部材前端側から逐次圧壊を起すことで、従来一般に使用されているスチールを材料としたエネルギー吸収部材に対しエネルギー吸収効率が良いことが知られている。そのため、例えば、車両部品では衝突時のエネルギー吸収を司る部位、例えば、前面衝突時の衝撃エネルギー吸収を行うフロントサイドメンバの前端部分などに応用することが可能である。
特開平04−143173号公報 特開平05−332386号公報 特開平06−300070号公報 特開平06−341477号公報 特開平06−346935号公報 特開平07−217688号公報 特開平09−226039号公報
ところで、車両においては、衝突を起しても、破損の程度によっては破損した部分を修復・修理して車両として乗り続けることが望まれている。従って、上記FRP製エネルギー吸収部材も車両の衝突時のエネルギー吸収のためにフロントサイドメンバの前端などに適用する場合には、修理時に取外し取付可能な取付方法が望まれる。一般的な取付方法としては、ボルト・ナットやリベットにより機械的に締結する方法もあるが、このような機械的な締結方法では、重量を増加させたり締結穴部への応力集中が生じたりすることから、軽量で応力集中の生じない接着による締結方法が望ましい。しかしながら、接着による締結方法では、時の経過につれて接着力が低下する可能性があり、長期使用においても接合強度を確保できる取付構造とする必要がある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、長期使用においても接合強度を確保できるFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも端部を筒状断面に形成した支持部材と、軸方向からの入力荷重により入力端側から逐次圧壊を起す補強繊維と樹脂とからなる筒状断面のFRP製エネルギー吸収部材とを備え、前記エネルギー吸収部材の基部を支持部材の端部に嵌合させて半径方向嵌合面同士を接着により接合させるとともに、前記エネルギー吸収部材を軸方向当接面により支持部材に当接させて接合させるようにした。
したがって、本発明では、エネルギー吸収部材の基部を支持部材の端部に嵌合させて半径方向嵌合面同士を接着により接合させるとともに、前記エネルギー吸収部材を軸方向当接面により支持部材に当接させて接合させるため、接着力の低下があった場合でも、荷重負荷時に接合部から圧壊することがなく、先端からの逐次圧壊モードで圧壊し、意図したエネルギー吸収性能を得られる。
以下、本発明のFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本発明を適用したFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第1実施形態を示し、図1はFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造を車体の前部フレーム構造に適用した斜視図、図2はFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の断面図、図3はFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の斜視図である。
図1において、車体の前部フレーム構造は、車体幅方向の両端部に車両前後方向に平行に配置したフロントサイドメンバSMを備える。このフロントサイドメンバSMの車両前方端部には、図示しない取付フランジを介してラジエータ取付枠(ラジエータコアサポート)やバンパーレインフォースが取付けられる。フロントサイドメンバSMの上部にはフードリッジパネルFR、車両後方には車室を構成するダッシュロアクロスメンバおよびカウルサイドパネルが夫々配設・結合されている。フードリッジパネルFRには、フェンダFが脱着可能に固定される。
前記フロントサイドメンバSMは、四角形や円形等の筒状の断面形状に形成され、車両に対する後半部分を鋼板若しくは繊維強化プラスチック(FRP)により支持部材1として形成し、その前半部分は補強繊維と樹脂とからなるFRP製エネルギー吸収部材2により形成し、両者を接着剤により接合する。
前記支持部材1は、エンジンやサスペンションを保持し、前記した各車体部品と接合されており、内部に補強構造や他部品との接合のためのボルト・ナット等を備えた複雑な3次元形状となっている。このため、繊維強化プラスチック(FRP)で製作する場合には、一般的な3次元形状の製作工法である補強繊維の織物を裁断して硬質発泡ウレタン等のコア(型)に積層し樹脂を含浸させて加熱硬化させるRTM工法(Resin Transfer Molding)が利用される。
前記FRP製エネルギー吸収部材2は、単純な筒状に形成され、前端に図示しない取付フランジを介してラジエータ取付枠(ラジエータコアサポート)やバンパーレインフォースが取付けられ、前面衝突時に部材前端側から逐次圧壊を起こすことで衝撃エネルギー吸収するエネルギー吸収機能を備える。エネルギー吸収部材2は、円柱体でも、角柱体でも、あるいはテーパ付き柱状体でも良い。FRP製エネルギー吸収部材2は、例えば、フィラメントワインディング、プルワインディング、プルトルージョン、シートワインディング、ブレイディング工法等で製作することができる。FRPの補強繊維としては、炭素繊維あるいはガラス繊維などの高強度繊維が好ましい。
前記支持部材1とFRP製エネルギー吸収部材2との接合構造は、図2の概略断面図に示すように、支持部材1の前端開口10を車両前方に向けて開くテーパ状に形成し、FRP製エネルギー吸収部材2の基部11を支持部材1の前端開口10に隙間なく嵌る先細のテーパ状に形成する。そして、両テーパ状部分10、11を嵌合させて両者間に接着剤12を介在させて結合する。前記テーパの傾斜角度としては、10〜20度に設定する。支持部材1側のテーパ状部分の背面には、支持部材1の成形時に、図3に示すように、補強繊維13を円周方向にテーパ全域に亘って巻付けて前端開口10部分を補強する。補強繊維13の巻付けは、一層でもよいが必要な強度が得られるよう複数層に積層して巻付けることが望ましい。
前記支持部材1とFRP製エネルギー吸収部材2との接合は、上記接着剤12を介在させて接着する方法以外の方法によっても可能である。例えば、先にエネルギー吸収部材2を成形し、エネルギー吸収部材2のテーパ部分11(基部)を、支持部材1の成形時にコアの一部として使用し、補強繊維の織物をテーパ部分11(基部)の上から積層しつつ補強繊維をテーパ全域に亘って巻付ける。この織物の積層と補強繊維の巻付けとを交互に繰返して積層させる。そして、これら補強繊維に樹脂を含浸させて加熱・硬化させることで、支持部材1の成形段階で一体的に接着・固定する接合方法であってもよい。
なお、上記実施形態において、テーパ状接合面として、エネルギー吸収部材2の基部11に先細のテーパ状面を形成し、支持部材1の前端開口10を前方に開いたテーパ状面を形成したものについて説明したが、図示はしないが、エネルギー吸収部材の基部側に開いたテーパ状面を形成し、支持部材側に先細のテーパ状面を形成するものであってもよく、この場合には、開いたテーパ状面を備えるエネルギー吸収部材の基部に補強繊維を巻付けて補強するようにする。
以上の構成のFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造においては、接合部は接着力に加えて、径方向への変形破壊に対して補強したテーパ形状面の前端開口10で荷重を受けるため、エネルギー吸収部材2の圧壊荷重以上の接合強度を確実に得ることができる。
このため、ラジエータ取付枠やバンパーレインフォース等の他の取付部品からFRP製エネルギー吸収部材2に衝突荷重が軸方向に加わる万一の前面衝突時には、FRP製エネルギー吸収部材2は接合部から圧壊が始まることはなく、衝突荷重はFRP製エネルギー吸収部材2の圧縮荷重として作用し、FRP製エネルギー吸収部材2は前端から逐次圧壊モードで圧壊され、意図したエネルギー吸収性能を発揮する。
また、テーパ状面同士を接着している接着剤12の接着力の低下があった場合においても、衝突荷重負荷時に接合部から圧壊することがなく、エネルギー吸収部材2は先端からの逐次圧壊モードで圧壊し、意図したエネルギー吸収性能を得られる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)少なくとも端部10を筒状断面に形成した支持部材1と、筒状断面をなし軸方向からの入力荷重により入力端側から逐次圧壊を起す補強繊維と樹脂とからなるFRP製エネルギー吸収部材2とを備え、前記エネルギー吸収部材2の基部11を支持部材1の端部10に嵌合させて半径方向嵌合面同士を接着により接合させるとともに、前記エネルギー吸収部材2を軸方向当接面(10、11)により支持部材1に当接させて接合させるようにした。このため、接着力の低下があった場合でも、荷重負荷時に接合部から圧壊することがなく、先端からの逐次圧壊モードで圧壊し、意図したエネルギー吸収性能を得られる。
(イ)半径方向嵌合面と軸方向当接面は、エネルギー吸収部材2の基部11に形成したテーパ状接合面とこのテーパ状接合面に嵌合するよう支持部材1の端面10に形成したテーパ状接合面とで構成され、前記両テーパ状接合面同士を嵌合させて接着により接合させるため、衝突荷重の入力に対し、接着力とテーパ状接合面で荷重を受け持たせることができ、万一の接着力の低下があっても接合部から圧壊が始まることが無く、エネルギー吸収部材2は先端からの逐次圧壊モードで圧壊し、意図したエネルギー吸収性能を得られる。
(ウ)外側から嵌合するテーパ状接合面を構成する部材10または11は、補強繊維13により半径方向外周側への拡大変形を抑制しているため、衝突荷重負荷時に接合部から圧壊することがなく、エネルギー吸収部材2は先端からの逐次圧壊モードで圧壊し、意図したエネルギー吸収性能を得られる。
(第2実施形態)
図4〜図8は、本発明を適用したFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第2実施形態を示し、図4はFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第1実施例の断面図、図5はFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第2実施例の断面図、図6はFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第3実施例の断面図、図7はFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第4実施例の断面図、図8はFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第5実施例の断面図である。本実施形態においては、エネルギー吸収部材と支持部材とを円筒面同士で嵌合・接着し、エネルギー吸収部材の基部と支持部材とを軸方向に当接させて位置決めするようにしたものである。なお、図1〜図3と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図4に示す第1実施例のFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造においては、支持部材1の筒状の前端開口10内に、別に製作した片側が閉塞した筒状の受け部材15を固定配置する。受け部材15は、支持部材1の前端開口10の内面に接着して固定するか、支持部材1の成形時のフォームコア16の端部に固定し、このフォームコア16および受け部材15の周囲に補強繊維の織物を複数層に積層し、これら補強繊維に樹脂を含浸させて加熱・硬化させることで、支持部材1の成形段階で一体的に形成する。
前記エネルギー吸収部材2は、その基部11を支持部材1の前端開口10に挿入し、基部11端面を支持部材1に固定した受け部材15に突き当てた状態で、エネルギー吸収部材2の基部11と支持部材1の前端開口10の内面および基部11端面と受け部材1の接触面とを接着剤12により接着して一体化させる。この場合、エネルギー吸収部材2の基部11の外形寸法と支持部材1の前端開口10の内形寸法は、隙間なく嵌るように夫々の寸法を設定する。
前記エネルギー吸収部材2の支持部材1への接合は、上記のように別部品に形成したエネルギー吸収部材2と支持部材1とを互いに嵌合させ受け部材15に突き当てて接着により接着する方法に代えて、以下の方法によって一体化させてもよい。即ち、支持部材1の成形時のフォームコア16の端部に受け部材15およびエネルギー吸収部材2を位置決め固定し、このフォームコア16、受け部材15およびエネルギー吸収部材2の基部11の周囲に補強繊維の織物を複数層に積層する。次いで、これら補強繊維に樹脂を含浸させて加熱・硬化させることで、支持部材1の成形段階で受け部材15およびエネルギー吸収部材2を一体的に接着・固定するようにしてもよい。
図5に示す第2実施例のFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造においては、エネルギー吸収部材2の基部11の外周に一体に突起17を設けている。この突起17は別体に形成して接着等により固定してもよい。そして、支持部材1の筒状の前端開口10内にエネルギー吸収部材2の基部11を挿入し、基部11外周に設けた突起17を支持部材1の前端開口10の端面に当接させた状態とする。そして、この状態で、エネルギー吸収部材2の基部11と支持部材1の前端開口10の内面および突起17と前端開口10の端面とを接着剤12により接着して一体化させるようにしている。
前記エネルギー吸収部材2の支持部材1への接合は、以下の方法によって一体化させてもよい。即ち、支持部材1の成形時にエネルギー吸収部材2の基部11を位置決め固定し、このエネルギー吸収部材2の基部11の周囲およびフォームコア16に補強繊維の織物を複数層に積層する。次いで、これら補強繊維に樹脂を含浸させて加熱・硬化させることで、支持部材1の成形段階でエネルギー吸収部材2を一体的に接着・固定するようにしてもよい。
図6に示す第3実施例のFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造においては、支持部材1の前端開口10内に一体に突起18を設けている。この突起18は別体に形成して接着等により固定してもよい。そして、支持部材1の筒状の前端開口10内にエネルギー吸収部材2の基部11を挿入し、基部11端面を支持部材1の前端開口10内の突起18の端面に当接させた状態とする。この状態で、エネルギー吸収部材2の基部11および基部11端面と支持部材1の前端開口10の内面および突起18端面とを接着剤12により接着して一体化させるようにしている。
図7に示す第4実施例のFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造においては、支持部材1の前端10外周に、段付き部分19によりエネルギー吸収部材2の基部11の内面に嵌合する嵌合面20を形成している。そして、支持部材1の前端の嵌合面20にエネルギー吸収部材2の基部11の内面を嵌合させ、基部11端面を支持部材1の前端外周の段付き部分19に当接させた状態とする。この状態で、エネルギー吸収部材2の基部11内面および基部11端面と支持部材1の前端の嵌合面20および段付き部分19とを接着剤12により接着して一体化させるようにしている。
なお、段付き部分19を形成するために、別体の部材を支持部材1に嵌合させて接着等により固定するようにしてもよい。また、支持部材1の外周面に段付き部分19を設けることに代えて、図示しないが、エネルギー吸収部材2の内面に突起を別体若しくは一体に形成して、この部材と支持部材1の端面とを当接させることにより、エネルギー吸収部材2の軸方向の位置決めを行うようにしてもよい。
図8に示す第5実施例のFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造においては、支持部材1の前端面に、エネルギー吸収部材2の基部11を挿入する環状の溝21を形成している。そして、支持部材1の前端の環状溝21にエネルギー吸収部材2の基部11の内外面を嵌合させ、基部11端面を環状溝21の底部に当接させた状態とする。この状態で、エネルギー吸収部材2の基部11の内外面および基部11端面と支持部材1の前端の環状溝21の内外壁面および底面とを接着剤により接着して一体化させるようにしている。
以上説明した第1実施例〜第5実施例のエネルギー吸収部材の取付け構造では、接合部はエネルギー吸収部材2の基部11と支持部材1とを嵌合させての筒状の接触面同士の間の接着力に加えて、支持部材1と基部11との端面同士の当接によっても軸方向荷重を受けるため、エネルギー吸収部材2の圧壊荷重以上の接合強度を確実に得ることができる。このため、ラジエータ取付枠やバンパーレインフォース等の他の取付部品からFRP製エネルギー吸収部材2に衝突荷重が軸方向に加わる万一の前面衝突時には、FRP製エネルギー吸収部材2は接合部から圧壊が始まることはなく、衝突荷重はFRP製エネルギー吸収部材2の圧縮荷重として作用し、FRP製エネルギー吸収部材2は前端から逐次圧壊モードで圧壊され、意図したエネルギー吸収性能を発揮する。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(エ)エネルギー吸収部材2の基部11は、支持部材1の筒状断面(10)の内面若しくは外面に嵌合して半径方向嵌合面同士を接着により接合し、前記支持部材1の筒状断面(10)の内面若しくは外面に一体若しくは接着により一体化された部材(15、18、19)とエネルギー吸収部材2の基部11端面とを当接させるか、または、エネルギー吸収部材2の基部11の内面若しくは外面に一体若しくは接着により一体化された部材(17)と支持部材1の端面とを当接させることで、エネルギー吸収部材2と支持部材1とを軸方向に接合する。このため、エネルギー吸収部材2の圧壊荷重以上の接合強度を確実に得ることができ、ラジエータ取付枠やバンパーレインフォース等の他の取付部品からFRP製エネルギー吸収部材2に衝突荷重が軸方向に加わる万一の前面衝突時には、FRP製エネルギー吸収部材2は接合部から圧壊が始まることはなく、衝突荷重はFRP製エネルギー吸収部材2の圧縮荷重として作用し、FRP製エネルギー吸収部材2は前端から逐次圧壊モードで圧壊され、意図したエネルギー吸収性能を発揮する。
(オ)支持部材1の端部に開口する環状溝21を設け、エネルギー吸収部材2の基部11を、前記環状溝21に内外面を嵌合させて半径方向嵌合面同士を接着により接合され、エネルギー吸収部材2の基部11端面を前記環状溝21の底部に当接して軸方向に接合させると、半径方向嵌合面同士の接合強度も格段に向上し、上記(エ)の効果をより一層向上できる。
なお、上記各実施形態において、支持部材1として、車両の幅方向両端部に互いに平行に車両前後方向に亘って配設された車両のサイドメンバSMであり、エネルギー吸収部材2は、前記サイドメンバSMと一体となって車両前方側へ突出されて車両前部の構造物を支持するよう配置されるものについて説明したが、図示しないが、車両の座席周り、ハンドル周り、各種構造部材の衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収部材に適用するものであってもよい。
本発明の一実施形態を示すFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造を車体の前部フレーム構造に適用した斜視図。 同じくFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の断面図。 同じくFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の斜視図。 本発明の第2実施形態を示すFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第1実施例の断面図。 同じくFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第2実施例の断面図。 同じくFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第3実施例の断面図。 同じくFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第4実施例の断面図。 同じくFRP製エネルギー吸収部材の取付け構造の第5実施例の断面図。
符号の説明
SM フロントサイドメンバ
1 支持部材
2 FRP製エネルギー吸収部材、エネルギー吸収部材
10 前端開口
11 基部
12 接着剤
13 補強繊維
15 受け部材
16 コア
17、18 突起
19 段付き部分
20 嵌合面
21 環状溝

Claims (5)

  1. 少なくとも端部を筒状断面に形成した支持部材と、軸方向からの入力荷重により入力端側から逐次圧壊を起す補強繊維と樹脂とからなる筒状断面の繊維強化プラスチック製エネルギー吸収部材とを備え、
    前記エネルギー吸収部材の基部を支持部材の端部に嵌合させて半径方向嵌合面同士を接着により接合させるとともに、前記エネルギー吸収部材を軸方向当接面により支持部材に当接させて接合させることを特徴とする繊維強化プラスチック製エネルギー吸収部材の取付け構造。
  2. 前記半径方向嵌合面と軸方向当接面は、エネルギー吸収部材の基部に形成したテーパ状接合面とこのテーパ状接合面に嵌合するよう支持部材の端面に形成したテーパ状接合面とで構成され、前記両テーパ状接合面同士を嵌合させて接着により接合させることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック製エネルギー吸収部材の取付け構造。
  3. 前記外側から嵌合するテーパ状接合面を構成する部材は、補強繊維により半径方向外周側への拡大変形を抑制していることを特徴とする請求項2に記載の繊維強化プラスチック製エネルギー吸収部材の取付け構造。
  4. 前記エネルギー吸収部材の基部は、支持部材の筒状断面の内面若しくは外面に嵌合して半径方向嵌合面同士を接着により接合し、
    前記支持部材の筒状断面の内面若しくは外面に一体若しくは接着により一体化された部材とエネルギー吸収部材の基部端面とを当接させるか、または、エネルギー吸収部材の基部の内面若しくは外面に一体若しくは接着により一体化された部材と支持部材の端面とを当接させることで、エネルギー吸収部材と支持部材とを軸方向に接合することを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック製エネルギー吸収部材の取付け構造。
  5. 前記支持部材は、端部に開口する環状溝を備え、
    前記エネルギー吸収部材の基部は、前記環状溝に内外面を嵌合させて半径方向嵌合面同士を接着により接合され、エネルギー吸収部材の基部端面を前記環状溝の底部に当接して軸方向に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック製エネルギー吸収部材の取付け構造。
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