JP2005272645A - 多孔質素材 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動性を持たず、べたつかず、やわらかな感触で、弾力性、安全性、使用性に優れた多孔質素材を提供する。
【解決手段】
流動性のないゲル形成能を有する増粘剤及び/又は樹脂素材、多価アルコール、起泡剤及び水からなることを特徴とする多孔質素材。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流動性を持たず、べたつかず、やわらかな感触で、弾力性、安全性、使用性に優れた多孔質素材に関する。
フェイスパックは、液状物を顔に塗布して、皮膜を形成させるタイプや皮膜を形成しないタイプがあったが、近年、使用方法の簡便さから、シート状に形成したフェイスマスクを顔に貼付するタイプが数多く研究、開発されている。例えば、不織布などの基布に膏体を塗布したシート状パック材(特許文献1)、不織布に化粧料を染み込ませ不織布含浸化粧料(特許文献2)が提案されている。また、使用時に塗布するタイプとして酸水溶液と水反応性金属酸化物の2つの剤を混合し、起泡させ使用するパック化粧料(特許文献3)も提案されている。
しかし、従来のフェイスマスクでは、水分の蒸散による冷感などで、刺激を感じることがあり、また、2液を使用時に調整して塗布するタイプでは、使用時に手間がかかり、起泡の持続性に乏しいという欠点がある。
WO01/087244 特開平10−279429号公報 特開2003−89615号公報
本発明者は、化粧料を十分保持することができて、使用時の皮膚への接触感に違和感が無く、利便性に優れた素材を随意検討した結果、使用性の良い多孔質素材を見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、流動性を持たず、べたつきなく、やわらかな感触、弾力性、安全性、使用性に優れた多孔質素材を提供することを目的とするものである。
本発明は、増粘剤や樹脂素材と多価アルコール、起泡剤及び水を混合撹拌して空隙の多い多孔質体を形成することにより、やわらかい感触で、皮膚への刺激が少ない多孔質素材を提供するものである。従来のフェイスパックの皮膚への刺激性を克服し、凹凸への追従性、化粧料などの保有性、使用感のやわらかさを実現したものである。
具体的な、構成は次のとおりである。
(1)少なくとも流動性のないゲル形成能を有する増粘剤及び/又は樹脂素材、多価アルコール、起泡剤及び水を原料とし、該原料を撹拌して、多孔質体を形成することを特徴とする多孔質素材。
(2)空隙率を95〜7%としたことを特徴とする(1)記載の多孔質素材。
(3)流動性のないゲル形成能を有する増粘剤及び/又は樹脂素材を0.1〜40.0質量%未満含有させたことを特徴とする(1)又は(2)記載の多孔質素材。
(4)流動性のないゲル形成能を有する増粘剤が、ゼラチン、寒天、ιカラギーナン、マンナン、ポリアクリル酸ナトリウムの1種又は2種以上用いることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の多孔質素材。
(5)樹脂素材がアクリロニトリルブタジエンゴム、ポリウレタン、エチレンプロピレンゴムであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の多孔質素材。
(6) 多価アルコールを0.1〜45.0質量%未満含有させたことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の多孔質素材。
(7)化粧成分、薬用成分、食用成分、機能成分を含有させたことを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の多孔質素材。
(8)化粧成分、薬用成分、食用成分、機能成分を原料に配合した後に撹拌して多孔質材を形成したことを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の多孔質素材。
(9)多孔質材を形成した後に化粧成分、薬用成分、機能成分を含浸することを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の多孔質素材。
(10)身体貼付材であることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の多孔質素材。
(11)(1)〜(10)のいずれかに記載された多孔質素材を用いた化粧材。
1.本発明の多孔質素材は、不織布などの支持材が無くても自立した保形性があり、顔や身体の皮膚表面などの使用対象部位への追従接触性に優れ、化粧料などの保有力があって、且つ、圧迫力に応じて保持化粧料を滲出させることができる素材である。
2.肌に適用した場合は、従来のフェイスパックの皮膚への刺激性を克服し、使用感のやわらかさを実現したものである。
・ 多孔質素材により、皮膚への密着する面積が少ないこと、及び閉塞感が少ないことから、皮膚への刺激が少ない。
4.さらに、皮膚へ塗布した際の冷感が少ない。
5.使用場所や使用時間に制限無く、利便性が高い。
6.多孔質素材に油剤を分散することができ、押圧程度に応じて皮膚へ塗布量を加減することができる。
7.従来のフェイスマスクにないやわらかな感触を提供する。
8.美容成分、化学成分や液状食品などの機能成分を保持することができる。該機能成分の保持は、原料に配合して基体部分に保持させることもでき、また、多孔質体形成後に含浸することもできる。
9.用途としては、フェイスパック素材、皮膚への貼付材、薬剤含有被覆材が考えられ、含有させる剤は、化粧料、湿布薬、液状食品、緩効性薬剤、経皮吸収剤などがあげられる。貼付対象は、人間の皮膚、動物の皮膚、植物表皮などがあげられる。
10.ゼラチン、ιカラギーナン、マンナンなどの天然素材を用いた場合は、可燃性廃棄物として処理でき、安全性に加えて環境負荷が小さい素材である。
本願発明は、流動性のない多孔質体のゲルであって、空隙率を95〜7%としたものである。特に顔や皮膚に貼り付ける素材として開発したものである。さらに、この多孔質体に成形時に各種の機能剤を配合する事もできる点でも特徴がある。従来の不織布などに含浸させるタイプでは、後から含浸することになるが、本願発明は、多孔質体の原料に配合することにより、固体成形と同時に含有させることができるものである。また、後から、含浸させることもできる。
本発明で用いる流動性のないゲル形成能を有する増粘剤は、ゼラチン、寒天、ιカラギーナン、κカラギーナン、タマリンドガム、マンナン、ペクチン、キサンタンガム、ジェランガム、デンプン、ポリアクリル酸ナトリウムなどを使用することができる。好ましくは、ゼラチン、寒天、ιカラギーナン、マンナン、ポリアクリル酸ナトリウムを挙げることができる。さらに好ましくは、ゼラチンのみ、ゼラチンと他の増粘剤、寒天とιカラギーナン、寒天、ιカラギーナン、マンナン、ポリアクリル酸ナトリウムの1種又は2種以上の組み合わせが好ましい。
本発明の多孔質発泡素材へ使用する流動性のないゲル形成能を有する増粘剤の配合量としては、0.1〜40.0質量%未満が好ましいが、より好ましくは、3.0〜15.0質量%である。増粘剤の配合量が0.1質量%未満では離水や経日により崩壊が生じ、発泡素材を形成しなく、40質量%以上では硬く、弾力性が乏しい。
本発明で用いる樹脂素材としては、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、シリコーンゴム(Si)、シリコーン変性EPDMなどの各種スポンジゴム、ポリウレタン(ポリオール+ポリイソシアネートからなる)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル・エチレンの共重合体合成樹脂などをあげることができる。
本発明で用いる樹脂素材の配合量としては、1.0質量%〜20.0質量%未満が好ましいが、より好ましくは、3.0〜15.0質量%である。
泡の持続性のため、また、剤形保持のために、増粘剤又は樹脂素材に多価アルコールを配合することが好ましい。多価アルコールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。より好ましくは、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコールのうち、1種又は2種以上の組み合わせが好ましい。
本発明で用いる多価アルコールの配合量としては、0.1〜45.0質量%未満が好ましく、より好ましくは5.0〜40.0質量%未満である。0.1質量%未満では、成型時の気泡の持続性が無く、保湿感も無い。45.0質量%以上では、べたつきが生じ、使用感が好ましくない。
本発明に用いられる起泡剤としては、特に限定されず、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等があげられる。
アニオン性界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシ酸塩、スルホコハク酸塩、ココイルイセチオン酸塩等があげられる。
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等があげられる。本発明では、気泡処理として、撹拌による泡立て手段を採用するものであって、ガス発生剤や空気以外のガスを吹き込む手段は採用しない。
ノニオン性界面活性剤は油性成分の可溶化を目的として洗浄剤に配合される。ノニオン性界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体があげられる。また、レシチン、グリチルリチン酸ジカリウム、サポニン、卵白等も用いることができる。
本発明で用いる起泡剤の配合量としては、0.01〜30.0質量%未満が好ましく、より好ましくは1.0〜15.0質量%未満である。0.01質量%未満では、成型時に気泡がし難く、比重が重くなってしまい使用感が悪く、30.0質量%以上では、成型し難い又はできない。
本発明組成物には、さらに、目的に応じて次のような調整剤や機能付加剤を添加することができる。植物油のような油脂類、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤、等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
油脂、ロウ類、炭化水素は、多孔質発泡素材のエモリエント成分として適量配合する場合がある。油脂類として、例えば、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂が上げられる。ロウ類として、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等が挙げられる。炭化水素類として、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等があげられる。
粉末成分は、よりさらさらした感触を演出するために配合する場合がある。また、外観を美しく見せるために色素粉末成分を配合する場合もある。粉末成分として、例えば、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の色素をあげることができる。
本発明の多孔質素材の比重は、0.05〜0.95が好ましく、より好ましくは、0.10〜0.80である。0.95以上では、皮膚に貼布した際に、特有のやわらかさが生じず、冷感を感じたり、重みにより剥がれやすくなる。本発明の真比重は、実施例1を例に取ると、比較例1に示す比重と等しく1.02である。本発明の多孔質体の空隙率は、したがって、95〜7%が好ましく、より好ましくは、90〜20%である。
本発明の多孔質素材は、次のような操作で製造することができる。
起泡剤(モノラウリン酸ポリグリセリル)と多価アルコール(ジグリセリン)と水を80℃に加熱溶解し、製菓用ホイッパー付縦型ミキサーへ投入し、空気を抱え込むように攪拌する。その後、80℃に加熱溶解した増粘剤(ゼラチン)、多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、ジグリセリン)及び水を投入し、攪拌しながら50℃まで冷却する。50℃になった時点で、容器に流し込み、室温まで冷却する。
使用する機器としては、製菓用ホイッパーミキサー、製菓用ミキシングローター連続ミキサー、製菓用ミキシングチャンバー付き連続ミキサー、ホモミキサー、プロペラ攪拌、圧縮空気、真空条件下発泡等があげられる。気泡を含ませるような操作であれば特に限定しない。しかし、ガス発生剤や空気以外のガスを用いて泡立てることはしない。
本発明の多孔質素材は、固形に成型したものをそのまま身体に貼布することができ、また、例えば不織布やセロファンなどの基布などに固定し使用することもできる。これらは、身体に貼布する場合、フェイスマスク用、ボディパック用に使用することが適している。
図1に皮膚に貼付した状態を模式的に示す。美容成分や油分などを配合した多孔質素材を皮膚に貼付し、皮膚への接触により美容成分や油分などが皮膚へ移行し、さらに、押圧によって美容成分や油分などは浸み出し、皮膚に浸透する。図示の例では、フィルムなどを貼って反対側への浸み出しを防止している。このような、接触や押圧によって美容成分や油分の供給量の調整ができると共に、接触時の刺激を低減し、べとつきのない使用感、引き剥がし時のべたつきを感じないようにするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
実施例1〜10及び比較例1〜6は、表1に記載に示した処方により、配合し、製造成形して、以下に示す次の試験を行った。
[試験1]安定性試験
試験条件
調整方法:A部、B部を各々80℃で加熱溶解し混合したのち、製菓用ホイッパー付き縦形ミキサー((株)愛工社 ケンミックスKM−300)で50℃になるまで空気を含むように攪拌操作を行い、容器に流し込み室温まで冷却し調製する。
多孔質素材は、8cm×14cm×1cmの大きさのものを調整した。
表1には、実施例1〜10と比較例1〜6の処方を示す。 表1に示す成分A「ジグリセリン」は、多価アルコールに該当し「モノラウリン酸ポリグリセリル」は起泡剤に該当する。 成分Bの「ゼラチン、ιカラギーナン、寒天、マンナン、ポリアクリル酸ナトリウム」は増粘剤に該当し、「1,3-ブチレングリコール、ジグリセリン」は保湿剤に該当し、「スクワラン」は油剤、「シリカ」は粉体、「クロルヒドロキシアルミニウム」はポリアクリル酸ナトリウムの架橋剤として配合している。
比較例1〜6と各実施例との比較によれば、増粘剤、多価アルコール、起泡剤及び水が必須であることがわかる。
比較例1は、実施例1と同じ処方であるが、起泡操作を行っていない。従って、比重が重く、顔に貼布した際に剥がれてしまう。また、比較例2は増粘剤がκカラギーナンであり、多孔質素材が形成できない。比較例3は、油剤であるスクワランが実施例9に比べて多量に入っている。油剤が多量に配合されると、安定性が悪くなることが分かる。比較例4は、起泡剤がないと比重が大きくなる。比較例5は、多価アルコールがないと、パサパサで経時安定性が劣る。比較例6は、増年剤が無いと経時安定性の劣る。
評価方法:◎:1ヶ月後も変化はみられず安定
○:2週間は安定、1ヶ月で離水、離油、崩壊
×:2週間以内に離水、離油、崩壊など、明らかな変化が見られ不良
[試験1]弾力の測定(やわらかさ)
試験条件(弾力)
試験装置:
英弘精機株式会社製 テクスチャーアナライザー TA−XT2i
測定オプション名:Measure Force in Compression
測定プローブ名:P/25 25mmφシリンダー(アクリル製)
侵入速度:1mm/s
侵入度:4mm
測定方法:25℃環境下で被検体を25℃にする。上記プローブを速度1mm/sで突き刺し、深さ4mmまで侵入させ、かかった荷重総量(荷重を縦軸、時間を横軸にとったときの面積(g・s))を弾力とした。
評価方法:50g・s未満:プローブ押圧により破壊される。(×)
50〜100g・s未満:弾力に乏しく、プローブ押圧により凹んだままになる。(○)
100〜3000g・s未満: 適度な弾力を有し、プローブ押圧により凹んだ後もただちに復元する。(◎)
3000g・s以上:弾力(復元力)が強いため肌に貼布をしても密着しない。(×)
[試験2]泡特性試験(べたつき)
試験条件(べたつき)
試験装置、測定オプション名、測定プローブ名、侵入速度、侵入度は、弾力の試験と同じ。
測定方法:25℃環境下で被検体を25℃にする。上記プローブを速度1mm/sで突き刺し、深さ4mmまで侵入させる。その後プローブを速度1mm/sで引き上げた時の粘着力(負の荷重最大値(g))をべたつきとした。
評価方法:
0〜100g:押した後もプローブに付着しない。
100g以上:押圧によりプローブに付着する。
[試験3]刺激性試験(冷感)
試験条件(冷感):
実施例1と比較例7を用い、官能評価を行った。比較例7の処方を表2に示す。
比較例7は、室温にてC部とD部を各々混合した後、C部とD部を混ぜ合わせることによって調整した。比較例7は、空隙が無く、多孔質になっていないものに相当する。
25℃条件下にて、25℃に保った実施例1、比較例7を官能評価員5名の上腕へ貼布をし、貼布時の冷感と刺激を評価した。表3に評価結果を示す。
表2より、実施例1は、比較例7に比べて、冷感が少なく、刺激を感じ難いということが分かる。また、これとは別に、市販の不織布含浸タイプのフェイスマスクの着用感と比較しても、同様に冷感が少なく、刺激を感じ難いという評価を得ている。
以上の結果から、流動性を持たず、べたつかず、やわらかな感触で、弾力性、安全性、使用性に優れた多孔質素材が得られることが分かった。
皮膚面貼付模式図

Claims (11)

  1. 少なくとも流動性のないゲル形成能を有する増粘剤及び/又は樹脂素材、多価アルコール、起泡剤及び水を原料とし、該原料を撹拌して、多孔質体を形成することを特徴とする多孔質素材。
  2. 空隙率を95〜7%としたことを特徴とする請求項1記載の多孔質素材。
  3. 流動性のないゲル形成能を有する増粘剤及び/又は樹脂素材を0.1〜40.0質量%未満含有させたことを特徴とする請求項1又は2記載の多孔質素材。
  4. 流動性のないゲル形成能を有する増粘剤が、ゼラチン、寒天、ιカラギーナン、マンナン、ポリアクリル酸ナトリウムの1種又は2種以上用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多孔質素材。
  5. 樹脂素材がアクリロニトリルブタジエンゴム、ポリウレタン、エチレンプロピレンゴムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多孔質素材。
  6. 多価アルコールを0.1〜45.0質量%未満含有させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の多孔質素材。
  7. 化粧成分、薬用成分、食用成分、機能成分を含有させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の多孔質素材。
  8. 化粧成分、薬用成分、食用成分、機能成分を原料に配合した後に撹拌して多孔質材を形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多孔質素材。
  9. 多孔質材を形成した後に化粧成分、薬用成分、機能成分を含浸することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の多孔質素材。
  10. 身体貼付材であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の多孔質素材。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載された多孔質素材を用いた化粧材。
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