JP2005265140A - 分岐口アタッチメント - Google Patents

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Junichiro Baba
順一郎 馬場
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Abstract

【課題】
水側および湯側の流通孔にそれぞれ横孔を形成し、これら横孔を非ネジ構造の軸状のプラグで択一的に閉塞すべく構成することにより、分岐口から水または熱湯の分岐流出ができるのは勿論、水側および湯側の流通孔は段差のないストレート孔でよく、またプラグおよび横孔にはネジ切り加工が不要で、該プラグを専用工具なしに簡単に着脱することができるうえ、スリム形状の分岐栓本体にも有効な分岐口アタッチメントの提供を目的とする。
【解決手段】
外筒11に内設された分岐栓本体12に水、湯および湯水の流通孔26,27が独立して軸方向に貫通形成された分岐口アタッチメント10であって、水側および湯側の流通孔26,27にそれぞれ横孔33,34を形成し、これら横孔33,34を非ネジ構造の軸状のプラグ50で択一的に閉塞すべく構成したことを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

この発明は、既設のシングルレバー式湯水混合栓に追加設定して水および湯を分岐供給したり、または浄水器に水道水を分岐供給するような分岐口アタッチメントに関する。
一般に、分岐口アタッチメントを有さない従前のシングルレバー式湯水混合栓は、洗面台や、流し台等に混合栓本体を取付け、この混合栓本体の上部には、作動部をもったカートリッジと、操作レバーとを設け、混合栓本体の内部には、ボイラ等に連通する熱湯通路と、水道管に連通する水道水通路とを形成し、上記操作レバーにてカートリッジ上部の作動部を操作した時、熱湯をそのまま、または水道水をそのまま、あるいは熱湯と水道水とを混合した温調流体を、混合栓本体の立上り部に回動可能に配置したスパウトから供給するように構成されている。
ところで、近年、上述のスパウトからの水、湯、混合流体の他に食器洗い器や水処理器(浄水器、アルカリイオン水器)に湯または水を分岐供給することが要請されている。
そこで、本出願人は既設のシングルレバー式湯水混合栓に追加設定して、食器洗い器に熱湯を分岐供給したり、または浄水器に水道水を分岐供給することができる分岐口アタッチメントを既に発明した(特許文献1参照)。
この分岐口アタッチメントは混合栓本体の立上がり部とカートリッジとの間に介設されるもので、図11に示すように構成されている。
すなわち、この分岐口アタッチメント100は、外筒101(いわゆるハブ)と、この外筒101に内設された分岐栓本体102とを備え、外筒101の上部外周には図外の既設水栓のカバーナットを取付けるネジ部103を設ける一方、外筒101の上下方向中間部には分岐口104を形成し、この分岐口104にネジ部材105を介してジョイント106を取付けている。
また、分岐栓本体102には水道水流入孔107と、熱湯流入孔(図示せず)と、湯水流出孔108とを独立させて軸方向Kに貫通形成すると共に、分岐栓本体102において分岐口104と対応する外周部には輪溝109形成している。
さらに、この輪溝109の形成部位において水道水流入孔107および熱湯流入孔(図示せず)と輪溝109とを横方向に連通させる横孔110(但し、図11では水側の横孔のみを示す)をそれぞれ形成し、熱湯を分岐流出させる場合には図11に示すように水道水流入孔107にスリーブ111を挿入して、このスリーブ111で水道水流入孔107と連通する横孔110を閉塞して、熱湯流入孔からの熱湯を図外の横孔から輪溝109を介して、分岐口104から分岐流出すべく構成し、水道水を分岐流出させる場合には、上述のスリーブ111を水道水流入孔107から取外した後に、このスリーブ111を熱湯流入孔(図示せず)に挿入して、このスリーブ111で熱湯流入孔と連通する横孔を閉塞して、水道水流入孔107からの水道水を横孔110から輪溝109を介して、分岐口104から分岐流出すべく構成している。
ここで、上述のスリーブ111はその上下両端が中間部に対して小径に形成され、この小径部と流入孔107との間にはシール性を確保する目的で、Oリング112,113が介設される一方、水道水流入孔107および熱湯流入孔(図示せず)の下部内周には、Oリング114とパッキング115とを備えたシートブッシュ116が設けられていて、スリーブ111の装着の有無にかかわらず、水道水流入孔107と熱湯流入孔(図示せず)との流入側(図示下側)における流体通過面積が同一になるように構成されている。
なお、図11において外筒101の下部外周には取付けリング117を介して取付けナット118が回転自在に設けられていて、この取付けナット118が混合栓本体の立上り部に連結される。
図11で示した従来の分岐口アタッチメント100においては、シートブッシュ116およびスリーブ111の簡単な挿脱操作により分岐口110から熱湯または水道水を容易に分岐流出することができる利点がある反面、複雑形状のシートブッシュ116と多段筒軸構造のスリーブ111との2種類の別部材が必要不可欠となるうえ、水道水流入孔107および熱湯流入孔にも図11で示したような段差形状の穴加工が必要となり、しかも、分岐栓本体102の直径が小さいスマートタイプのワンレバー式湯水混合水栓に図11で示すスリーブ構造を採用した場合にはスリーブ111の肉厚によって水または熱湯の通路断面積が狭小となるので、充分な通水路の確保ができず、したがって、スマートタイプの混合水栓に対する適用が不可となる問題点があった。
一方、上述の特許文献1には上述の横孔110をネジ孔に設定し、このネジ孔に対してスクリュータイプのプラグをネジ止め固定する構造も開示されているが、この場合には、横孔110およびプラグの双方に別途、ネジ切り加工を施す工程、工数が必要となり、コストアップを招くため実用性に劣る問題点があった。
特開平10−231940号公報
この発明は、水側および湯側の流通孔にそれぞれ横孔を形成し、これら横孔を非ネジ構造の軸状のプラグで択一的に閉塞すべく構成することにより、分岐口から水または熱湯の分岐流出ができるのは勿論、水側および湯側の流通孔は段差のないストレート孔でよく、またプラグおよび横孔にはネジ切り加工が不要で、該プラグを専用工具なしに簡単に着脱することができるうえ、スリム形状の分岐栓本体にも有効な分岐口アタッチメントの提供を目的とする。
この発明による分岐口アタッチメントは、外筒に内設された分岐栓本体に水、湯および湯水の流通孔が独立して軸方向に貫通形成された分岐口アタッチメントであって、水側および湯側の流通孔にそれぞれ横孔を形成し、これら横孔を非ネジ構造の軸状のプラグで択一的に閉塞すべく構成したものである。
上記構成によれば、水側の流通孔に連通する横孔をプラグで閉塞すると、湯側の流通孔および同側の横孔を介して分岐口から湯を分岐流出することができ、また湯側の流通孔に連通する横孔をプラグで閉塞すると、水側の流通孔および同側の横孔を介して分岐口から水を分岐流出することができる。
このように、分岐口から水または湯の分岐流出ができるのは勿論、横孔をプラグにて閉塞する構造であるから、水側および湯側の流通孔は段差のないストレート孔でよく、またプラグおよび横孔にはネジ切り加工が不要なうえ、該プラグを専用工具を用いることなく簡単に着脱することができる。さらに水側および湯側の流通孔がスリーブにより狭小化されることがないので、外径がコンパクトなスリム形状の分岐栓本体に適用しても、充分な通水路を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記プラグ外端を外筒の内周面に近接または当接させたものである。
上記構成によれば、プラグが水や湯の圧力(内圧)によって抜け出すのを確実に防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記外筒にはプラグの非装着により選択された横孔から水または湯を分岐流出させる分岐部が設けられ、上記プラグの軸芯線を分岐部の軸芯線に対してオフセットさせたものである。
上記構成によれば、上述のオフセット構造により、プラグに作用する水や湯の圧力(内圧)の影響がより一層小さくなり、プラグの抜け出し方向への移動をさらに良好に防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記横孔の内周と上記プラグの外周との間にはシール部材が介設されたものである。
上述のシール部材はOリングに設定してもよく、また上記シール部材は横孔の内周と、プラグの外周との何れか一方のみに設けてもよい。
上記構成によれば、シール部材により、横孔とプラグとの両者間のシール性を確保することができる。
この発明によれば、水側および湯側の流通孔にそれぞれ横孔を形成し、これら横孔を非ネジ構造の軸状のプラグで択一的に閉塞すべく構成したので、分岐口から水または熱湯の分岐流出ができるのは勿論、水側および湯側の流通孔は段差のないストレート孔でよく、またプラグおよび横孔にはネジ切り加工が不要で、該プラグを専用工具なしに簡単に着脱することができるうえ、スリム形状の分岐栓本体にも有効となる効果がある。
分岐口から水または熱湯の分岐流出ができ、水側および湯側の流通孔が段差を有さないストレート孔でよく、またプラグおよび横孔にはネジ切り加工が不要なうえ、該プラグを専用工具なしに簡単に着脱することができ、さらに、スリム形状の分岐栓本体にも有効になるという目的を、水側および湯側の流通孔にそれぞれ横孔を形成し、これら横孔を非ネジ構造の軸状のプラグで択一的に閉塞するという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は分岐口アタッチメントを示し、図1に実線で示すこの分岐口アタッチメント10は同図に仮想線で示す混合栓本体1の立上り部1aと、カートリッジ2との間に介設されるものである。上述のカートリッジ2はその上部に作動部3を有すると共に、このカートリッジ2はカバーナット4により分岐口アタッチメント10の上部に締付け固定される。
また、カートリッジ2上部の作動部3は操作レバー5(いわゆるレバーハンドル)にて操作されるように構成する一方、混合栓本体1の立上り部1aの外周にはスパウト6の基部6aが回動自在に装着されている。
ここで、上述の混合栓本体1は水道管に連通する水道水通路と、ボイラ等に連通する熱湯通路とを有し、水または熱湯は図1に矢印aで示すように分岐口アタッチメント10(詳しくは後述する水道水流入孔26または熱湯流入孔27参照)を介して上方へ流動し、操作レバー5にてカートリッジ2上部の作動部3を操作した時に、水道水をそのまま、または熱湯をそのまま、あるいは水道水と熱湯とを混合した温調流体を流出液体(混合流体)として図1に矢印bで示すように一旦、混合栓本体1の立上り部1a内に流下させた後に、矢印cで示すようにスパウト6から供給し得るように構成している。
図2は分岐口アタッチメント10の平面図、図3は図2のA−A線に沿う要部の断面図、図4は図2のB−B線矢視断面図であって、この分岐口アタッチメント10は、外筒11(いわゆるハブ)と、この外筒11に内設される分岐栓本体12と、後述する分岐口19(図5参照)にネジ部材13を介して回転自在に取付けられる袋ナット構造のジョイント14と、分岐口アタッチメント10を図1で示した混合栓本体1の立上り部1aに固定するための取付けナット15とを備えている。
図5は分岐口アタッチメント10の分解図であって、上述の外筒11は上部の薄肉部16と、中間部と厚肉部17とを備え、薄肉部16外周にはネジ部18を形成して、このネジ部18に図1で示したカバーナット4を取付けるように構成している。
また厚肉部17の一部には分岐口19およびネジ孔20を形成する一方、外筒11の下部外周にはリング溝21を凹設し、図4に示すように、このリング溝21に取付けリング22を介して上述の取付けナット15を回転自在に取付けている。
さらに薄肉部16の内径を他部に対して小径に設定し、薄肉部16内周の小径部23と他部内周の大径部24との間に段差部25を形成している。
分岐栓本体12は図2〜図5に示すように構成している。すなわち、該分岐栓本体12には、水側の流通孔としての水道水流入孔26と、湯側の流通孔としての熱湯流入孔27と、湯水流出孔28とを該分岐栓本体12の軸方向に沿って独立して貫通形成している。
また、この分岐栓本体12の外周部は外筒11の内周部に対応するように上側の小径部29と、下側の大径部30とを有し、これらの間には段差部31が形成されている。この段差部31と外筒11の段差部25とにより、分岐栓本体12を外筒11の下方から該外筒11内に挿入した時、分岐栓本体12を定位置に位置決めすることができる。
さらに、上述の大径部30の外周中間には輪溝32を形成すると共に、この輪溝32と水道水流入孔26および熱湯流入口27とを各別に連通するように横方向に延びる連通孔としての横孔33,34がそれぞれ形成されている。
また、図5に示すように、上述の大径部30の外周上下両部にはOリング溝35,36が形成され、これらの各Oリング溝35,36には図3、図4に示すようにシール部材としてのOリング37,38が嵌着されている。
図6は分岐栓本体12の底面図であって、この分岐栓本体12の底部には水道水流入孔26、熱湯流入孔27、湯水流出孔28の各孔縁に沿って三つ輪形状のOリング溝39が凹設され、このOリング溝39には対応形状のシール部材としてのOリング40が嵌着されている。
このように、分岐栓本体12の底部において分岐栓本体12の底面と、混合栓本体1の立上り部1a上面との間のシールが行なわれるので、これら両者12,1a間のシール構造の簡略化を図ることができる。つまり、図11で示したパッキング115の配設構造と、パッキング配設用の段差溝形成とを省略することができる。
また、図2、図4に示すように、上述の分岐栓本体12の上部にはカートリッジ2を位置決めするためのピン孔41,41を形成すると共に、これらのピン孔41,41と上下方向に対応させて分岐栓本体12の下部には図4、図6に示すようにノックピン42,42(位置決めピン)を一体または一体的に突設し、これらノックピン42,42により分岐栓本体12を混合栓本体1の立上り部1aに位置決めするように構成している。
上述のネジ部材13は図5に示すように先端部外周にネジ部43を有し、内径側にセレーション部44を有する筒状の部材であって、上述のネジ部43は外筒11のネジ孔20に取付けられる。
また、上述のネジ部材13の後端側にはジョイント14を回転自在に保持する環状の鍔部45が一体形成されている。
上述のジョイント14は、その内径側に鍔部45で保持される保持孔46と、ネジ孔47とを有する袋ナット形状に構成されている。
そして、ネジ部材13の鍔部45にジョイント14の保持孔46の孔縁を保持させた状態下において、ネジ部材13のセレーション部44を利用して、このネジ部材13のネジ部43を外筒11のネジ孔20に締付けると図4に示すように、外筒11にネジ部材13を介してジョイント14を回転自在に取付けることができる。
取付けナット15は、図4に示す取付けリング22を配置する凹状のリング溝48と、混合栓本体1の立上り部1aにおける対応部に締付け固定するためネジ孔49とをその内周側に形成した袋ナット構造に形成されている。
ところで、図3、図5に示すように、分岐栓本体12の水側の横孔33と湯側の横孔34とを択一的に閉塞する非ネジ構造の軸状のプラグ50を設けている。
このプラグ50は軸部51と頭部52とを備え、軸部51の外周にはOリング溝53を形成して、このOリング溝53には、プラグ50と横孔33または34との間をシールするシール部材としてのOリング54を嵌着している。このプラグ50が取付けられる横孔33,34側の外端部にはプラグ50の頭部52の一部のみを挿入し、それ以上の挿入を阻止する環状の段差部55,56が凹設されている。
図5に分解図で示した各要素を組付けると図4に示す分岐口アタッチメント10が構成され、このアタッチメント10は1つのユニットとしてモジュール化されており、この分岐口アタッチメント10は図1で既述したように、混合栓本体1の立上り部1aとカートリッジ2との間に介設されるものである。
この場合、熱湯を分岐流出すべく分岐栓本体12の水側の横孔33をプラグ50で閉塞して組付けると図7のようになり、水道水を分岐流出すべく分岐栓本体12の湯側の横孔34をプラグ50で閉塞して組付けると図8のようになる。なお分岐口は組付け時に自由に方向を変えることができる。
図7の要部拡大図を図9に示すように各要素11,12,13,14,15,50が使用状態下に組付けられた状態下においては、プラグ50の頭部52の外端は外筒11の内周面に近接または当接する。図9に示す実施例では外筒11の組付け性を考慮して、プラグ50の頭部52外端と、外筒11の内周面との間に微少クリアランスLが形成されている。
しかも、上述のプラグ50を何れの横孔33,34に取付けた状態下においても、プラグ50の軸芯線αが分岐口19の軸芯線βに対して分岐栓本体12の軸方向にオフセットするように構成されている。
図7に示すように、単一のプラグ50で水側の横孔33を閉塞した場合には、熱湯Hは同図に矢印で示すように熱湯流入孔27、横孔34、輪溝32、分岐口19を介して分岐流出される一方、水道水が水道水流入孔26に流入した場合、プラグ50は水圧により微小クリアランスLが零になるまで横方向に移動するが、それ以上の移動は外筒11の内壁で阻止されるので、水道水が横孔33から漏出することはない。
図8に示すように、単一のプラグ50で湯側の横孔34を閉塞した場合には、水道水Wは同図に矢印で示すように水道水流入孔26、横孔33、輪溝32、分岐口19を介して分岐流出される一方、熱湯が熱湯流入孔27に流入した場合、プラグ50は水圧により微小クリアランスLが零になるまで横方向に移動するが、それ以上の移動は外筒11の内壁で阻止されるので、熱湯が横孔34から漏出することはない。
また、上述の微少クリアランスLが零になるまでプラグ50が横方向に移動しても、該プラグ50の軸部51に嵌着したOリング54にて、プラグ50と横孔33または34との間が確実にシールされているので、充分なシール性を確保することができる。
さらに、上述のプラグ50の先端は凸状の球面形状に形成されていて、水圧による横方向への移動前および移動後の何れにおいても、プラグ50先端と各流入孔26,27周面とが、略面一状であるため、水道水Wや熱湯H(貫流水)の流れを乱すことはない。
図10はプラグ構造の他の実施例を示し、この実施例ではプラグ50を横孔33または34に挿入した時、プラグ50先端と流入孔26,27内周面とが面一状になるように、該プラグ50先端は凹状の曲面に形成され、かつプラグ50の軸部51の装着性を考慮して、軸部51先端には面取り部51aを形成している。
このように、プラグ50先端を流入孔26,27の内周面と面一になる曲面に形成すると、プラグ50の挿入方向が特定されるので、プラグ50と分岐栓本体12との両者にはマークを付設することが望ましい。
また、この実施例では横孔33,34外端部の段差部55,56を省略し、プラグ50の頭部52を横孔33,34の孔縁外端部にて受け止めるように構成している。
さらに、プラグ50を組付けた分岐栓本体12を外筒11に組込んだ時、プラグ50の頭部52外端が外筒11の内周面に当接し、微少クリアランスLが零になるように形成している。
このように構成すると、水圧によるプラグ50の横方向への移動を完全に阻止することができる。なお、図10において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略するが、外筒11および分岐栓本体12は黄銅、青銅またはSUS(ステンレス)等で構成してもよく、また取付けリング22はSUS(ステンレス)にて構成してもよい。
このように上記実施例の分岐口アタッチメント10は、外筒11に内設された分岐栓本体12に水、湯および湯水の流通孔(水道水流入孔26、熱湯流入孔27、湯水流出孔28参照)が独立して軸方向に貫通形成された分岐口アタッチメントであって、水側および湯側の流入孔26,27にそれぞれ連通孔としての横孔33,34を形成し、これら横孔33,34を非ネジ構造の軸状かつ単一のプラグ50で択一的に閉塞すべく構成したものである。
この構成によれば、水側の流入孔26に連通する横孔33をプラグ50で閉塞(図7参照)すると、湯側の流入孔27および同側の横孔34を介して分岐口19から湯を分岐流出することができ、また湯側の流入孔27に連通する横孔34をプラグ50で閉塞(図8参照)すると、水側の流入孔26および同側の横孔33を介して分岐口19から水を分岐流出することができる。
このように、分岐口19から水または湯の分岐流出ができるのは勿論、横孔33または34を単一のプラグ50にて択一的に閉塞する構造であるから、水側および湯側の流入孔26,27は段差のないストレート孔でよく、またプラグ50および横孔33,34にはネジ切り加工が不要なうえ、該プラグ50を何等専用工具を用いることなく、作業者の指先操作にて簡単に着脱することができる。さらに水側および湯側の流入孔26,27がスリーブ(図11で示した従来のスリーブ111参照)により狭小化されることがないので、外径がコンパクトなスリム形状の分岐栓本体12に適用しても、充分な通水路を確保することができる。
また、上記プラグ50の外端を外筒11の内周面に近接(図9参照)または当接(図10参照)させたものである。
この構成によれば、プラグ50が水や湯の圧力(内圧)によって抜け出すのを確実に防止することができる。
さらに、上記外筒11にはプラグ50の非装着により選択された横孔33または34から水または湯を分岐流出させる分岐部(分岐口19参照)が設けられ、上記プラグ50の軸芯線αを分岐部(分岐口19参照)の軸芯線βに対してオフセットさせたものである。
この構成によれば、上述のオフセット構造により、プラグ50に作用する水や湯の圧力(内圧)の影響がより一層小さくなり、プラグ50の抜け出し方向への移動をさらに良好に防止することができる。
加えて、上記横孔33,34の内周と上記プラグ50の外周との間にはシール部材(Oリング54参照)が介設されたものである。
この実施例では上述のシール部材はOリング54に設定され、また該Oリング54はプラグ50の外周部にサブアセンブリされて、Oリング54とプラグ50とが一体化されている。
この構成によれば、シール部材(Oリング54参照)により、横孔33,34とプラグ50との両者間の良好なシール性を確保することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の水、湯および湯水の流通孔は、実施例の水道水流入孔26、熱湯流入孔27および湯水流出孔28(いずれも貫通孔)に対応し、
以下同様に、
水側の流通孔は、水道水流入孔26に対応し、
湯側の流通孔は、熱湯流入孔27に対応し、
分岐部は、分岐口19に対応し、
シール部材は、Oリング54に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、分岐口19とプラグ50とのオフセット構造は、その軸芯線α,βのオフセット構造を含んで、分岐口19それ自体とプラグ50それ自体とが分岐栓本体12の軸方向にオフセットする構造を採用してもよい。
本発明の分岐口アタッチメントを示す使用状態図。 分岐口アタッチメントの平面図。 図2のA−A線に沿う要部の断面図。 図2のB−B線矢視断面図。 分岐口アタッチメントの分解図。 分岐栓本体の底面図。 熱湯の分岐流出を示す断面図。 水道水の分岐流出を示す断面図。 図7の要部拡大断面図。 プラグ構造の他の実施例を示す拡大断面図。 従来の分岐口アタッチメントの断面図。
符号の説明
11…外筒
12…分岐栓本体
19…分岐口
26…水道水流入口(水側の流通孔)
27…熱湯流入孔(湯側の流通孔)
28…湯水流出孔(湯水の流通孔)
33,34…横孔
50…プラグ
54…Oリング(シール部材)

Claims (4)

  1. 外筒に内設された分岐栓本体に水、湯および湯水の流通孔が独立して軸方向に貫通形成された分岐口アタッチメントであって、
    水側および湯側の流通孔にそれぞれ横孔を形成し、
    これら横孔を非ネジ構造の軸状のプラグで択一的に閉塞すべく構成した
    分岐口アタッチメント。
  2. 上記プラグ外端を外筒の内周面に近接または当接させた
    請求項1記載の分岐口アタッチメント。
  3. 上記外筒にはプラグの非装着により選択された横孔から水または湯を分岐流出させる分岐点が設けられ、
    上記プラグの軸芯線を分岐部の軸芯線に対してオフセットさせた
    請求項1または2記載の分岐口アタッチメント。
  4. 上記横孔の内周と上記プラグの外周との間にはシール部材が介設された
    請求項1〜3の何れか1に記載の分岐口アタッチメント。
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