JP2005259979A - 化学機械研磨装置及び化学機械研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 研磨中のウエハのスリップアウト発生の予測、ウエハのチッピングの発生及びウエハの割れの発生などを検出可能にしたCMP装置及び方法の実現。
【解決手段】 表面に研磨パッド5を有し、回転するプラテン1と、ウエハ7を研磨パッドに押し付けるように保持しながら回転するウエハ保持機構8とを備え、ウエハ7を研磨するCMP装置において、研磨中のウエハの外形を検出するウエハ外形検出手段11と、検出したウエハの外形の変化を算出する外形変化算出手段12とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体製造プロセスで、ウエハ上の先に形成された層の表面を化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing: CMP)するCMP装置及びCMP方法に関する。
近年、半導体製造プロセスにおいては、CMP装置を使用してプロセスの途中でウエハの表面を化学機械研磨(CMP)することが行われており、特許文献1及び2などに説明されている。まず、従来のCMP装置の概略構成を簡単に説明する。
CMP装置では、研磨パッドを貼り付けたプラテンを回転させ、研磨パッドにスラリィを供給しながら、ウエハ保持機構に保持されたウエハを回転しながら研磨パッドに押し付けて研磨を行う。CMPでは、ウエハの表面に形成された絶縁膜や金属膜の層を研磨する。そのため、表面に残された層の厚さを正確に検出して研磨を停止する必要がある。これを終点検出と呼んでいる。
図1は、特許文献1に記載された終点検出の方法を示す図である。図1に示すように、研磨パッド105を貼り付けたプラテン101を回転し、研磨パッド105上にスラリィを供給しながら、その上にウエハ保持機構108に保持したウエハ107を回転させながら押し付ける。プラテン101及び研磨パッド105は不透明であるので、研磨中のウエハを観察して、その表面の層の厚さを検出することはできない。そこで、プラテン101には、溝102と、貫通孔103と、スラリィの漏れを防止する透明部材104とを設け、研磨パッド105には窓106を設ける。更に、図の位置にプローブ109と光ケーブル110が設ける。プローブ109からは光ケーブル110から送られた光ビームが射出され、研磨中のウエハ107の表面に照射される。プラテン101が回転すると、1回転毎に図示のような状態になるので、その時に光ビームのウエハの表面での反射光をプローブ109で集めて、光ケーブル110を介して解析装置に送り、分光反射率を算出して残存する層の膜厚を検出する。
特許文献2も特許文献1に記載された終点検出方法に類似の方法を開示している。いずれにしろ、研磨中のウエハ表面の状態を光学的に検出する方法は、上記のように、プラテン及び研磨パッドが不透明であるので、プラテン及び研磨パッドに透明な穴を設けて、その穴を通して、周期的にウエハの表面を観察及び検査する。
また、CMPではないが、特許文献3は、貼り合せウエハによるSOI半導体基板を所望の厚さまで研磨する方法で、透明なプラテン及び透明な研磨パッドを使用して、レーザ光を照射してその透過を検出することにより、所望の厚さになったことを検出する方法を記載している。
終点検出の方法は他にも各種提案されている。例えば、絶縁層の表面に形成されたホール(穴)を埋めるように全面に金属層を形成した表面を研磨すると、表面に絶縁層が現れた時に摩擦が変化して、プラテン及びウエハ保持機構の回転負荷が変化するので、それを検出する。
特開平7−52032号公報 特開平7−235520号公報 特開平5−309558号公報
従来のCMP装置では、稀ではあるがウエハが外部に飛び出るスリップアウトという問題が発生している。また、研磨中にウエハの周辺が欠けるチッピングと呼ばれる問題や、研磨中にウエハが割れるという問題が発生している。
ウエハは、スリップアウトした場合破損して使用できなくなる。また、チッピングは小さい場合には問題ないが、チッピングはそのまま放置すると大きくなり、そこからウエハが割れるという問題を生じる。更に、割れたウエハをそのまま研磨していると、研磨パッドなどを損傷するという問題がある。
このような問題が発生すると、歩留まりが低下するだけでなく、研磨パッドが損傷すると、損傷した研磨パッドの表面を研磨が行える状態に整えるためにドレッシングを行ったり、最悪の場合には損傷した研磨パッドを交換する必要が生じる。そのため、CMP作業のスループットが低下し、製造コストが増加するといった問題を生じる。
CMP装置及び方法においても、プロセスを管理して生産性及び歩留まりを向上することが重要であるが、上記のような問題についてはほとんど考慮されていなかった。例えば、ウエハは、ウエハ保持機構に吸着された状態で研磨パッドに押し付けられたり、ウエハ保持機構に吸着されないがウエハ保持機構のガイドリングなどで外に飛び出さないように動きが規制された状態で空気圧などで研磨パッドに押し付けられる。従来は、ウエハはウエハ保持機構に吸着されて外れることはない、又はガイドリングの外に飛び出ることはないという前提でCMPが行われていた。
従来このような問題について考慮されていなかったのは、実際にスリップアウトの発生を予測したり、研磨中のウエハのチッピング及びウエハの割れなどを検出するのが難しかったためである。
本発明は、このような問題を解決して、研磨中のウエハのスリップアウトの発生の予測、ウエハのチッピングの発生及びウエハの割れの発生などを検出可能にしたCMP装置及び方法の実現を目的とする。
上記目的を実現するため、本発明のCMP装置及び方法は、研磨中のウエハの外形を検出して、検出したウエハの外形が大きくを変化していないか検出することを特徴とする。
すなわち、本発明のCMP装置は、表面に研磨パッドを有し、回転するプラテンと、ウエハを前記研磨パッドに押し付けるように保持しながら回転するウエハ保持機構とを備え、前記ウエハを研磨するCMP装置において、研磨中の前記ウエハの外形を検出するウエハ外形検出手段と、前記ウエハ外形検出手段の検出した前記ウエハの外形の変化を算出する外形変化算出手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明のCMP方法は、回転するプラテンの表面に設けられた研磨パッドに、ウエハ保持機構に保持されたウエハを回転させながら前記研磨パッドに押し付けて研磨するウエハのCMP方法において、研磨中の前記ウエハの外形を検出し、検出した前記ウエハの外形の変化具合を算出することを特徴とする。
算出した外形の変化具合が、通常状態と大きく異なる変化をした時に研磨異常が発生したと判定する。
本発明を行うには、研磨中のウエハの外形を検出してその変化具合を算出する必要がある。これを行うには、例えば、透明なプラテンと研磨パッドを使用し、ビデオカメラなどの撮像装置を使用して研磨中のウエハを撮影し、その画像を処理してウエハの外形を検出する。例えば、透明なプラテンは石英ガラスで作られ、研磨パッドはポリウレタンで作られる。
また、プラテンと研磨パッドに、プラテンと研磨パッドを通して、研磨中のウエハの少なくとも3箇所のエッジの位置を、プラテンの回転に同期して光学的に検出するための少なくとも3箇所の透明な穴を設け、この少なくとも3箇所の透明な穴を通して研磨中のウエハのエッジを光学的に検出して、ウエハの外形を検出することもできる。この場合、例えば、光学系で各穴の画像を投影し、投影位置に素子の配列方向がウエハのエッジに垂直になるように1次元イメージセンサを配置して、ウエハのエッジ位置の変化を検出する。
研磨中には、研磨パッドの表面にはスラリィが供給され、ウエハと研磨パッドの間にはスラリィが存在する。そのため、透明なスラリィを使用することが望ましい。透明でないスラリィを使用する場合、たとえ透明なプラテンと研磨パッド又はプラテンと研磨パッドの透明な穴を通してであっても、ウエハの表面の精密な画像を捕らえることは難しい。しかし、ウエハの外形エッジはウエハのない部分との間に大きな差があるので、外形形状は上記の方法で検出可能である。
ウエハの外形形状が検出できれば、それから研磨中のウエハの中心位置を算出できる。正常な研磨状態であれば、ウエハの中心はほとんど変化せず、所定の範囲内にある。しかし、スリップアウトする前には、研磨中のウエハの中心が急に変化することが分かった。従って、研磨中のウエハの中心が急に変化した時に直ちに研磨を中止すれば、スリップアウトの発生を防止できる。
また、ウエハにはウエハの結晶方向を示すオリエンテーションフラット(以下、OFと略す。)又はノッチがかならず設けられている。OFとノッチはウエハの外形形状を検出することにより検出できる。更に、OFとノッチの位置を検出すれば、ウエハの回転位置が検出でき、OFとノッチの位置の変化を検出すれば、ウエハの回転速度が検出できる。
もしウエハ保持機構がウエハを吸着(チャック)したまま研磨する方式であれば、ウエハはウエハ保持機構の回転と一緒に回転している。そのため、検出したウエハの回転速度がウエハ保持機構の回転とずれている場合には、チャックが外れるなどの問題が発生していることになるので、直ちに研磨を中止する。
また、ウエハ保持機構がウエハをチャックせず、ガイドリングでウエハが外に飛び出すのを防止している場合にも、ウエハはウエハ保持機構の回転に従って回転する。ただし、ウエハの回転速度とウエハ保持機構の回転はずれる場合もある。この場合も、正常な研磨状態であればウエハの回転速度はほぼ一定であり、ウエハの回転速度が急激に変化した時には何らかの問題が生じたので、直ちに研磨を中止する。
また、ウエハのチッピングは、ウエハの外形の部分的な変化から検出できる。
ウエハが割れたことは、透明なプラテンと研磨パッドを使用し、撮像装置でウエハの画像を捕らえる場合には、割れ部分とウエハの他の部分の差が大きいので、検出できる。また、ウエハが割れると外形部分に欠けた部分が存在することになるので、欠けとして検出できる。従って、上記の少なくとも3箇所の透明穴を通してウエハのエッジを検出する場合でも、ウエハの割れは欠けとして検出できる。
本発明によれば、研磨中のウエハのスリップアウトの発生を事前に予測し、ウエハのチッピング及び割れなどの異常発生を研磨中に検出できるので、重大な故障になる前に未然に防止でき、CMP作業のスループットの向上、歩留まりの向上及び製造コストの低減などが図れる。
図2は、本発明の第1実施例のCMP装置の概略構成を示す図である。第1実施例のCMP装置では、全面が透明なポリウレタン製研磨パッド5を貼り付けた全体が透明な石英ガラス製プラテン1を回転し、研磨パッド5上にスラリィを供給しながら、その上にウエハ保持機構8に保持したウエハ7を回転させながら押し付ける。プラテン1の下側から、ビデオカメラなどの撮像装置11で研磨中のウエハ7の表面の画像を捕らえる。ウエハ7の表面の画像を捕らえるため、プラテン1の下側からウエハ7の表面を照明する照明装置が設けられているが、ここでは図示を省略している。また、保持機構8は、ウエハ7を研磨パッド上に搬送する時には真空吸着によりウエハ7をチャックして搬送するが、研磨中は真空吸着を解除して、ウエハ7の直径より若干大きな内径を有するガイドリングにより、研磨中にウエハ7が保持機構8より飛び出るのを防止している。ただし、これに限らず、保持機構8は、研磨中もウエハ7を真空吸着によりチャックした状態で、回転させるようにしてもよい。研磨中、保持機構8はウエハ7を研磨パッドに所定の圧力で押し付ける。
なお、スラリィにより研磨パッドの目詰まりが生じるので、図示していないドレッサにより、研磨パッドの表面は定期的にドレッシングされる。
撮像装置11からの画像信号は、画像処理装置12により処理される。上記のように、研磨中には、研磨パッド5の表面にはスラリィが供給され、ウエハ7と研磨パッド5の間にはスラリィが存在する。そのため、透明なスラリィを使用することが望ましい。透明でないスラリィを使用する場合、たとえ透明なプラテン1と研磨パッド5を使用しても、ウエハ7の表面の精密な画像を捕らえることは難しい。しかし、本発明では、ウエハ7の外形を検出するだけであり、ウエハ7の外形エッジはウエハのない部分との間に大きな差があるので、たとえ不透明なスラリィを使用しても外形形状は検出可能である。なお、保持機構8のウエハ7を保持する部分は、ウエハとのコントラストが高くなるように、例えば白色であることが望ましい。
ウエハの外形形状が検出できれば、それから研磨中のウエハの中心位置が算出できる。また、ウエハ7には、ウエハの結晶方向を示すために、図3の(A)に示すように、オリエンテーションフラット(OF)21、又は図3の(B)に示すように、ノッチ22が設けられている。OF21及びノッチ22はウエハ7の外形形状から検出できる。
更に、ウエハ7が回転している場合、OF21又はノッチ22の位置を検出すれば、ウエハ7の回転位置が検出でき、OF21又はノッチ22の位置の変化を検出すれば、ウエハ7の回転速度が検出できる。
また、ウエハ7のエッジにチッピングがある場合には、ウエハ7の外形の部分的な変化から検出できる。上記のOF21及びノッチ22もウエハ7の外形の部分的な変化であるが、その位置はあらかじめ判明しているので、それを除くようにする。
更に、画像処理装置12は、ウエハ7が割れてある程度隙間が生じた場合に、ウエハ7の割れを検出することが可能である。また、ウエハ7が割れて分割された部分がある程度離れると、ウエハ7の外周の位置が部分的に変化したり、ウエハ7のエッジに欠けに相当する部分が現れるので、検出できる。
画像処理装置12が算出した、研磨中のウエハ7の中心位置、OF21又はノッチ22の回転位置、欠け(チッピング)に関する情報(位置、大きさなど)、及び割れに関する情報(割れ目の位置、大きさなど)は制御装置13に送られる。
上記のように、本実施例では、ウエハ保持機構8がウエハ7をチャックせず、ガイドリングでウエハ7が外に飛び出すのを防止しているが、実験により、正常な研磨状態であれば、ウエハ7の中心はほとんど変化せず、所定の範囲内にあるが、スリップアウトする前には、研磨中のウエハ7の中心が急に変化することが分かった。そこで、制御装置13は、研磨中のウエハ7の中心が急に変化した時には直ちに研磨を中止して、スリップアウトの発生の危険があることを知らせるアラームを出力する。
また、実験により、ウエハ保持機構8はウエハ7をチャックせず、ガイドリングでウエハが外に飛び出すのを防止しているだけであるが、ウエハ7も回転することが分かった。ただし、ウエハ7の回転速度とウエハ保持機構8の回転速度は異なり、ずれがある。この場合でも、正常な研磨状態であれば、ウエハ7の回転速度はほぼ一定である。しかし、スリップアウトが生じる場合には、その直前でウエハ7の回転速度が急に変化することが分かった。そこで、制御装置13は、研磨中のウエハ7の回転速度が急に変化した時には直ちに研磨を中止して、スリップアウトの発生の危険があることを知らせるアラームを出力する。
なお、ウエハ保持機構8がウエハ7をチャックしたまま研磨する方式であれば、ウエハはウエハ保持機構8の回転と一緒に回転するため、ウエハ7の中心はウエハ保持機構8の回転中心とのずれに応じて円軌跡を描き、ウエハ7の回転速度はウエハ保持機構8の回転と同じはずである。もし、ウエハ7の中心がこの軌跡から外れたり、ウエハ7の回転速度がウエハ保持機構8の回転速度と異なる場合には、ウエハ7がウエハ保持機構8にチャックされていないという異常状態であることになるので、制御装置13は直ちに研磨を中止して、ウエハ7がウエハ保持機構8にチャックされていないことを知らせるアラームを出力する。
ウエハ7のエッジのチッピングは、研磨を開始する前から存在する場合もある。制御装置13は、ウエハ7のエッジのチッピングを監視し、チッピングの大きさが急に大きくなったり、小さくても多数のチッピングが急に発生した場合には、ウエハの割れなどの問題が発生する可能性が高いので、直ちに研磨を中止して、ウエハ7にチッピングが発生していることを知らせるアラームを出力する。
制御装置13は、ウエハ7に割れが生じている場合には、直ちに研磨を中止して、ウエハ7に割れが生じたチッピングが発生していることを知らせるアラームを出力する。
ウエハが割れたことは、透明なプラテンと研磨パッドを使用し、撮像装置でウエハの画像を捕らえる場合には、割れ部分とウエハの他の部分の差が大きいので、検出できる。また、ウエハが割れると外形部分に欠けた部分が存在することになるので、欠けとして検出できる。従って、上記の少なくとも3箇所の透明穴を通してウエハのエッジを検出する場合でも、ウエハの割れは欠けとして検出できる。
図4は、本発明の第2実施例のCMP装置の概略構成を示す図であり、(A)は全体の配置を示し、(B)は観察のための透明穴の部分を示す。また、図5は、第2実施例における透明穴の配置を示す。第1実施例のCMP装置では、透明なプラテン及び研磨パッドを使用したが、第2実施例では、不透明なプラテン及び研磨パッドを使用する。第2実施例のCMP装置では、研磨パッド35を貼り付けたプラテン31を回転し、研磨パッド35の表面にスラリィを供給しながら、ウエハ保持装置38に保持されたウエハ37を研磨パッド35の表面に押し付けて研磨を行う。
プラテン31及び研磨パッド35には、研磨中のウエハ7の表面を観察するための3つの透明穴32A、32B、32Cが設けられている。3つの透明穴32A、32B、32Cは、図5の(A)に示すように、研磨中のウエハ37のエッジで、ウエハ7の円周を略3等分した位置に対応して配置されている。
プラテン31の下の各穴に対応した位置には、ウエハ37のエッジを検出するための光学ユニット41A、41B(41Cは図示せず)が設けられている。
各透明穴の部分では、図4の(B)に示すように、プラテン31に2段の穴32を設け、穴32の内部に透明部材34を取り付けた支持部材33を取り付ける。支持部材33には貫通穴が設けられている。図示していないが、支持部材33とプラテン31の間及び支持部材33と透明部材34の間にはスラリィの漏れを防止するゴム製リングが設けられている。また、研磨パッド35には、透明板36をはめ込む窓が設けられており、プラテン31の穴の部分に貼り付けられた透明板36にこの窓を合わせて研磨パッド35をプラテン31に貼り付ける。
図4の(B)に示すように、光学ユニット41は、投影レンズ42と、1次元イメージセンサ43とを有する。ここでも、照明機構は図示を省略している。投影レンズ42は、ウエハ37のエッジの部分の像を1次元イメージセンサ43上に投影する。1次元イメージセンサ43は、受光素子の列が図5の(B)において矢印で示す方向になるように配置される。従って、1次元イメージセンサ43は、ウエハ37のエッジが投影された位置で、明るさが急激に変化するので、閾値を設定して判定すれば、ウエハ37のエッジの位置が正確に検出できる。
また、ウエハ保持機構38は周囲にガイドリング39を有しており、ガイドリング39と研磨パッド35の表面の間隔はウエハ37の厚さより小さい。ウエハ37は研磨中ウエハ保持機構38にはチャックされておらず、所定の圧力で研磨パッド35に押し付けられているだけであるが、ガイドリング39と研磨パッド35の表面の間隔はウエハ37の厚さより小さいため、ウエハ37がガイドリング39より飛び出ることは通常は起きない。
透明穴36A、36B、36Cが、光学ユニット41A、41B、41Cの部分にくるのは、プラテン31が1回転する間に1回である。従って、プラテン31の回転に同期して光学ユニット41A、41B、41Cの出力する信号を検出してウエハ37のエッジの位置を検出する。なお、透明穴36A、36B、36Cは3箇所に限定されず、例えば、プラテン31が1回転する間に複数回の測定が行えるように、複数組みの透明穴を設けることも可能である。
図6の(A)は、3つの光学ユニット41A、41B、41Cの出力信号の例を示す図であり、各光学ユニットの1次元イメージセンサの出力信号が変化する素子の位置、すなわちウエハのエッジの位置の変化を示す。信号A、B、Cはそれぞれ光学ユニット41A、41B、41Cの出力に対応する。3つの光学ユニット41A、41B、41Cは、図5に示すように、ウエハ37の円周を3等分した位置に配置されているので、正常な研磨状態であれば、信号の周期を3Tとすればそれの1/3の周期Tずれた信号である。図において、Nはノッチに対応するエッジ位置の変化を示す。また、Cはチッピング(エッジの欠け)に対応する。
なお、上記のように、3つの透明穴36A、36B、36Cが設けられている場合には、図6の信号の狭い一部を周期的に検出することになる。そのため、プラテン31が1回転する間に複数回の測定が行えるように、複数組みの透明穴を設けることが望ましい。
ウエハ37の中心が移動する場合には、図6の(B)に示すように、1つの光学ユニットの出力において、ウエハ37のエッジ位置に対応する出力信号が変化する素子の位置が増加又は減少する方向に変化に変化するので、通常の平均位置とのずれが閾値Xを越えたら、スリップアウトが発生する可能性が高いと判定する。
以上説明したように、第2実施例でも、第1実施例と同様に、ウエハの外形が検出できる。後の処理は第1実施例と同じである。
また、第2実施例では、ウエハの円周を3等分した位置でのエッジ位置を検出したが、これに限定されず、4点以上のエッジ位置を検出することも可能である。
本発明によれば、これまでほとんど無視されてきたCMP装置及び方法における不良動作の発生を事前に予測して対処することが可能になるので、CMPプロセスのスループットや歩留まりを向上でき、ひいては半導体製造工程におけるコスト低減が図れる。
CMP装置の従来例の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施例のCMP装置の概略構成を示す図である。 ウエハのオリエンテーションフラット及びノッチを示す図である。 本発明の第2実施例のCMP装置の概略構成を示す図である。 第2実施例における透明穴(光学ユニット)の配置を示す図である。 第2実施例における光学ユニットの出力信号の例を示す図である。
符号の説明
1…プラテン
5…研磨パッド
7…ウエハ
8…ウエハ保持機構
11…撮像装置
12…画像処理装置
13…制御装置

Claims (13)

  1. 表面に研磨パッドを有し、回転するプラテンと、
    ウエハを前記研磨パッドに押し付けるように保持しながら回転するウエハ保持機構とを備え、前記ウエハを研磨する化学機械研磨装置において、
    研磨中の前記ウエハの外形を検出するウエハ外形検出手段と、
    前記ウエハ外形検出手段の検出した前記ウエハの外形の変化を算出する外形変化算出手段とを備えることを特徴とする化学機械研磨装置。
  2. 前記外形変化算出手段が、通常状態と大きく異なる変化をした時に研磨異常が発生したと判定する判定手段を更に備える請求項1に記載の化学機械研磨装置。
  3. 前記プラテンと前記研磨パッドは透明であり、
    前記ウエハ外形検出手段は、透明な前記プラテンと前記研磨パッドを通して研磨中の前記ウエハを撮影する撮像装置と、該撮像装置の出力する画像を処理して前記ウエハの外形を検出する画像処理装置とを備える請求項1又は2に記載の化学機械研磨装置。
  4. 前記プラテンと前記研磨パッドは、前記プラテンと前記研磨パッドを通して、研磨中の前記ウエハの少なくとも3箇所のエッジの位置を、前記プラテンの回転に同期して光学的に検出するための少なくとも3箇所の透明な穴を備え、
    前記ウエハ外形検出手段は、前記透明な穴を通して研磨中の前記ウエハのエッジを光学的に検出する光学装置を備える請求項1又は2に記載の化学機械研磨装置。
  5. 前記光学装置は、1次元イメージセンサと、前記ウエハのエッジを前記1次元イメージセンサ上に投影する光学系とを備える請求項4に記載の化学機械研磨装置。
  6. 前記外形変化算出手段は、前記ウエハの外形から前記ウエハの中心位置を算出し、
    前記判定手段は、前記中心位置の変化が所定値を越えた時に、研磨異常と判定する請求項1から5のいずれか1項に記載の化学機械研磨装置。
  7. 前記外形変化算出手段は、前記ウエハのオリエンテーションフラット又はノッチの位置の変化から前記ウエハの回転速度を算出し、
    前記判定手段は、算出した回転速度の変化が所定値を越えた時に、研磨異常と判定する請求項1から6のいずれか1項に記載の化学機械研磨装置。
  8. 前記外形変化算出手段は、前記ウエハのオリエンテーションフラット又はノッチ以外の前記ウエハの外形の部分的な変化から欠けを算出し、
    前記判定手段は、前記欠けの大きさが所定値を越えた時に、研磨異常と判定する請求項1から5のいずれか1項に記載の化学機械研磨装置。
  9. 回転するプラテンの表面に設けられた研磨パッドに、ウエハ保持機構に保持されたウエハを回転させながら前記研磨パッドに押し付けて研磨するウエハの化学機械研磨方法において、
    研磨中の前記ウエハの外形を検出し、
    検出した前記ウエハの外形の変化具合を算出することを特徴とする化学機械研磨方法。
  10. 算出した前記ウエハの外形の変化が、通常状態と大きく異なる時に研磨異常が発生したと判定する請求項9に記載の化学機械研磨方法。
  11. 前記研磨異常発生の判定は、前記ウエハの外形から前記ウエハの中心位置を算出し、前記中心位置の変化が所定値を越えた時に、研磨異常と判定する請求項9又は10に記載の化学機械研磨方法。
  12. 前記研磨異常発生の判定は、前記ウエハのオリエンテーションフラット又はノッチの位置の変化から前記ウエハの回転速度を算出し、算出した回転速度の変化が所定値を越えた時に、研磨異常と判定する請求項9から11のいずれか1項に記載の化学機械研磨方法。
  13. 前記研磨異常発生の判定は、前記ウエハのオリエンテーションフラット又はノッチ以外の前記ウエハの外形の部分的な変化から欠けを算出し、前記欠けの大きさが所定値を越えた時に、研磨異常と判定する請求項9又は10に記載の化学機械研磨装置。
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