JP2005257116A - スターリング冷凍機およびそれが搭載された冷却庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スターリング冷凍機が冷却庫に用いられる場合に、冷却庫の消費電力の低減を図ることができるスターリング冷凍機および冷却庫を提供する。
【解決手段】 スターリング冷凍機を最高運転効率COP_Mで運転させるときのピストンの最適ストロークXhの値が取得される。次に、ピストンの現在のストロークXpAの値が取得される。その後、現在のストロークXpAが最適ストロークXhよりも所定値以上小さいか否かが判別される。現在のストロークXpAが最適ストロークXhよりも所定値以上小さいと判定されたことを条件として、ON期間においてスターリング冷凍機の運転効率が最高運転効率COP_Mとなる最適ストロークXhでピストンを動作させるON/OFF制御が実行される。
【選択図】 図12

Description

本発明は、スターリング冷凍機およびそれが搭載された冷却庫に関するものである。
実開平5−10966号公報には、通常のコンプレッサ冷凍機を利用して、冷凍庫、冷蔵庫、冷凍冷蔵庫、自動販売機の保管庫、および保冷庫等の冷却庫を制御する方法が開示されている。なお、本明細書においては、冷凍および冷蔵の双方を含めた概念として冷却という用語を用いる。つまり、冷却庫は、冷却の対象となる空間を外気よりも低い温度にする装置の全てをいうものとする。また、冷凍冷蔵庫とは、対象物を凍結させる冷凍庫と、対象物を凍結させることはないが、対象物の周囲空間を外気よりも低い温度に保持する冷蔵庫との双方を有する冷却庫であるものとする。
前述の冷却庫の制御方法においては、インバータ制御(周波数可変制御)を用いていない。したがって、冷却庫内の温度の調節は、コンプレッサのピストンを動作させるON期間とコンプレッサのピストンを停止させるOFF期間とを有する、いわゆるON/OFF制御によって行なわれている。このON/OFF制御は、冷却庫内の温度が所定の温度以下であれば、冷凍機をOFFするとともに、冷却庫内の温度が所定の温度よりも高くなれば、冷凍機をONする制御である。また、このON/OFF制御は、コンプレッサの運転効率のとは無関係に行なわれている。
一方、特開平6−137738号公報に示されるように、近年インバータ制御の技術が進歩している。そのため、冷凍機をOFFすることなく、かつ、冷却庫の熱負荷に応じた冷凍能力を発揮しながら、冷凍機を連続して運転することが可能になっている。インバータ制御を行った場合、ON/OFF制御を行った場合に比較して、エバポレータから冷凍機へフロンガスが逆流すること等に起因したロスが発生しない。そのため、冷却庫の消費電力を低減させることが可能になっている。
また、冷却庫に用いられる冷凍機としてスターリング冷凍機が用いられるとともに、制御回路としてインバータ制御回路が用いられる場合には、通常のコンプレッサが用いられる場合に比較して、冷凍能力を変更することができる範囲が広くなる。そのため、冷凍機が従来よりも高い冷凍能力を発揮する運転を連続的に行なうことによって、冷却庫内の空間をより低い温度に保持することが可能になっている。
実開平5−10966号公報 特開平6−137738号公報
冷却庫の冷凍機としてスターリング冷凍機が用いられる場合には、ピストンのストロークによって、スターリング冷凍機の運転効率(COP:Coefficient of Performance:成績係数)が異なる。そのため、運転効率が低いストロークでスターリング冷凍機を連続的に運転すると、冷却庫の消費電力を低減させることができない。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力を低減することが可能なスターリング冷凍機およびそれが搭載された冷却庫を提供することである。
本発明のスターリング冷凍機は、ピストンを往復運動させることによって冷凍サイクルが形成されるスターリング冷凍機である。そのスターリング冷凍機は、スターリング冷凍機を最高運転効率で運転させるときのピストンの最適ストローク値を取得する手段と、ピストンの現在のストローク値を取得する手段とを備えている。また、スターリング冷凍機は、現在のストローク値が最適ストローク値よりも所定値以上小さいか否かを判別する判別手段と、判別手段によって現在のストローク値が最適ストローク値よりも所定値以上小さいと判定されたことを条件として、最適ストローク値でピストンを動作させ、ON/OFF制御する制御手段とを備えている。
上記の冷却庫によれば、現在のストロークが最適ストロークよりも所定値以上小さいか否かの判別がなされる。それにより、最適ストロークでピストンを動作させたときのスターリング冷凍機の冷凍能力が、外部から冷却空間に与えられる熱負荷よりも、所定値以上大きくなっているか否かが判別される。それにより、最適ストロークでピストンを動作させたときのスターリング冷凍機の冷凍能力が、外部から冷却空間に与えられる熱負荷よりも、かなり大きくなっている場合には、最適ストロークでピストンを動作させるON/OFF制御が実行される。その結果、スターリング冷凍機の運転効率は最高値となる。したがって、スターリング冷凍機は、冷却空間を設定温度に維持する冷凍能力を発揮しながら、スターリング冷凍機の消費電力を最も効率的に軽減することができる。
また、スターリング冷凍機は、ピストンの動作に従って動くディスプレーサを備え、制御手段が、ピストンとディスプレーサとを共振周波数で駆動させることが望ましい。このスターリング冷凍機によれば、ピストンのストロークのみを変更することで運転効率を制御することができる。したがって、運転効率の向上のための制御が容易になる。
さらに、制御手段は、現在のストローク値、最適ストローク値、および最高運転効率の値を用いて、現在のストローク値でピストンを動作させたときの現在の運転効率を算出する手段を備えていることが望ましい。また、制御手段は、現在のストロークで運転されているスターリング冷凍機が消費している現在の消費電力を算出する手段を備えていることが望ましい。また、制御手段は、現在の運転効率の値および現在の消費電力の値を用いて、現在の冷凍能力を算出する手段を備えていることが望ましい。また、制御手段は、最適ストローク値で運転されているスターリング冷凍機が消費している高効率時の消費電力の値を算出する手段を備えていることが望ましい。また、制御手段は、最高運転効率の値および高効率時の消費電力の値を用いて、高効率時の冷凍能力を算出する手段を備えていることが望ましい。また、制御手段は、高効率時の冷凍能力の値に対する現在の冷凍能力の比をデューティ比として用いて、ON/OFF制御を実行する手段を備えていることが望ましい。
上記の制御手段を備えたスターリング冷凍機によれば、前述のON/OFF制御によって消費電力の低減を図りながら、スターリング冷凍機の冷凍能力を前述のON/OFF制御を行なう直前の値に維持することができる。そのため、冷却空間へ与えられる熱負荷がかなり小さい場合には、前述のON/OFF制御によって、冷却空間の温度をほぼ一定に保持することができる。
本発明の冷却庫は、前述のスターリング冷凍機とスターリング冷凍機が生成する冷熱によって冷却される冷却空間とを有する冷却庫である。また、冷却庫は、冷却空間内の温度を測定する庫内センサを備えており、制御手段は、庫内センサの温度が設定温度を含む所定の範囲内の温度(安定領域に入った)になったことを条件として、判別手段による判別を行なう。
上記の冷却庫によれば、冷却空間の温度が安定した後で、ON/OFF制御が実行される。そのため、冷却空間の温度が安定しないままON/OFF制御が実行されることに起因して生じる不都合が抑制される。
また、前述の冷却庫においては、庫内センサの温度が設定温度を含む所定の範囲内の温度になったときに計時を開始するタイマを判別手段が有し、タイマが所定の時間を計時し終えたことを条件として、判別手段による判別が行なわれることが望ましい。
上記のスターリング冷凍機によれば、冷却空間内の温度が安定している時間が所定時間以上継続した後で、ON/OFF制御が実行される。したがって、ON/OFF制御と他の制御との切り替えが頻繁に生じることに起因した不都合の発生を防止することができる。
また、前述の冷却庫は、制御手段が、OFF期間において、庫内センサによって測定された単位時間あたりの上昇温度を算出する手段と、ON期間において、庫内センサによって測定された単位時間あたりの下降温度を算出する手段と、上昇温度と下降温度との和に対する上昇温度の比を、ON/OFF制御のデューティ比として用いて、前述のON/OFF制御を実行することが望ましい。
上記の冷却庫によれば、ON/OFF制御の実行中においては、冷却空間内の温度の変化に応じてON/OFF制御のデューティ比を決定することができる。
前述のスターリング冷凍機においては、現在のストロークと最適ストロークとの比較を行なってON/OFF制御を実行するかどうかを決定したが、最適ストロークの代わりに他の目標ストロークが用いられてもよい。ただし、目標ストロークが用いられる場合においても、ピストンを目標ストロークで動作させたときのスターリング冷凍機の運転効率が、ピストンを現在のストロークで動作させたときのスターリング冷凍機の運転効率の値よりもある値だけ高くなるように、所定値が設定されている必要がある。この方法によれば、最適ストローク以外の目標ストロークでピストンが動作するON/OFF制御によっても、スターリング冷凍機の運転効率を向上させることができる。
まず、実施の形態の冷却庫に用いられるスターリング冷凍機を説明する。
図1は、実施の形態のスターリング冷凍機40を示す断面図である。スターリング冷凍機40においては、2つの部分で構成されている円筒形状のシリンダ3内に、円柱形のピストン1およびディスプレーサ2が嵌め込まれている。ピストン1とディスプレーサ2とは、圧縮空間9を介して設けられ、共通の駆動軸として軸Yを有している。
ディスプレーサ2の先端側に膨張空間10が形成されている。圧縮空間9と膨張空間10とはヘリウム等の作動媒体が流通する媒体流通路11を介して連通している。媒体流通路11内には、再生器12が設けられている。再生器12は、作動媒体の熱を蓄積するとともに、蓄積した熱を作動媒体に供給する。シリンダ3の略中間には鍔部(フランジ)3aが設けられている。鍔部3aにはドーム状の耐圧容器4が取り付けられることによって密閉されたバウンス空間(背面空間)8が形成されている。
ピストン1は後端側で支持バネ5と一体化されている。ディスプレーサ2はピストン1の中心孔1aを貫通するロッド2aを介して支持バネ6と一体化されている。支持バネ5と支持バネ6とはボルトおよびナット22により連結されている。後述するように、ピストン1が往復運動すると、ディスプレーサ2は、ピストン1とディスプレーサ2との間に生じる慣性力によって、ピストン1に対して所定の位相差を有する状態で往復運動を行なう。
バウンス空間8内のシリンダ3の外側には内側ヨーク18が嵌め込まれている。内側ヨーク18には隙間19を介して外側ヨーク17が対向している。外側ヨーク17の内側には駆動用コイル16が嵌め込まれている。隙間19には環状の永久磁石15が移動可能に設けられている。永久磁石15はカップ状のスリーブ14を介してピストン1と一体化されている。内側ヨーク18、外側ヨーク17、駆動用コイル16、および永久磁石15によって、ピストン1を軸Yに沿って移動させるリニアモータ13が構成されている。
駆動用コイル16には、リード線20および21が接続されている。リード線20および21は、耐圧容器4の壁面を貫通し、制御ボックス30に接続されている。制御ボックス30によってリニアモータ13に駆動電力が供給される。
上記構成のスターリング冷凍機40は、リニアモータ13によってピストン1が往復運動すると、ピストン1に対して所定の位相差を有する状態でディスプレーサ2が往復運動する。これにより、圧縮空間9と膨張空間10との間を作動媒体が移動する。その結果、逆スターリングサイクルが形成される。
図2は、制御ボックス30とスターリング冷凍機40との電気的な接続の状態を示す図である。スターリング冷凍機40の外側面には、膨張空間10の温度Tcを検知する温度センサ34、圧縮空間9の温度Thを検知する温度センサ35、および、バウンス空間8の温度Tbを検知する温度センサ36が取り付けられている。
制御ボックス30には、温度センサ34の出力情報をアナログ情報からデジタル情報へ変換するTcA/D変換部108、温度センサ35の出力情報をアナログ情報からデジタル情報へ変換するThA/D変換部109、温度センサ36の出力情報をアナログ情報からデジタル情報へ変換するTbA/D変換部110が設けられている。また、リード線20および21を介してハーメチックシール端子37にはリニアモータ駆動用電圧出力部101が接続されている。リニアモータ駆動用電圧出力部101は、リニアモータ13の駆動電圧を出力する。
図3は、制御ボックス30の更に詳細を示すブロック図である。制御ボックス30には、各種演算等を行なうマイクロコンピュータ104が設けられる。マイクロコンピュータ104には、制御ボックス30の各部に電源を供給する電源部105が接続されている。
また、マイクロコンピュータ104には、電圧値入力部102が接続されている。電圧値入力部102は、電源部105の入力電圧を検出する電圧センサ(図示せず)の検出値をアナログ情報からデジタル情報へ変換された状態で受け入れる。また、マイクロコンピュータ104には、リニアモータ13の電流を検出する電流センサ33の検出値がアナログ情報からデジタル情報へ変換されたものが入力される電流値入力部103が接続されている。さらに、制御ボックス30をリセットするリセット部106、PWM(Pulse Width Modulation)インバーター波形を生成するための発振部107、および書換可能な不揮発性記憶素子(EEPROM:Erectric Erasable Programable Read Only Memory)からなる記憶部111がマイクロコンピュータ104に接続されている。
この記憶部111には、少なくとも各スターリング冷凍機40に応じた、入力電圧と出力との関係が記憶されている。図1に示したようなフリーピストン型のスターリング冷凍機40においては、ディスプレーサ2がピストン1の往復運動に基づく圧縮空間9および膨張空間10の圧力変動に起因して往復運動する。そのため、媒体流通路11を通過する冷媒の流動抵抗の変化等に起因して、入力電圧に対するディスプレーサ2の移動量がスターリング冷凍機40ごとにばらつく傾向がある。このばらつきが生じるということは、一定の入力電圧を複数のスターリング冷凍機のそれぞれに与えた場合においても、スターリング冷凍機の出力が異なってしまうということを意味する。そこで、各スターリング冷凍機の出力を正確に制御するために、スターリング冷凍機に応じた入力電圧と出力との関係を数値データとして算出するとともに、その数値化されたデータを記憶部111に記憶させる。それにより、マイクロコンピュータ104は、前述の関係を示す数値化されたデータを用いてリニアモータ駆動用電圧出力部101から出力される電圧をコントロールする。
後述するように、電圧値入力部102からマイクロコンピュータ104へ入力されたデータに応じてマイクロコンピュータ104から電源部105へ制御信号が送信される。これにより、電源部105の出力電圧が制御される。また、リニアモータ駆動用電圧出力部101は、マイクロコンピュータ104の制御によって電源部105の出力電圧をPWMインバータ波形に変換するとともに、その変換されたPWMインバータ波形の電圧をリニアモータ13に供給する。
図4は、マイクロコンピュータ104の内部構成を示すブロック図である。マイクロコンピュータ104内には、制御プログラムが記憶された読出し専用のROM121、演算の一時記憶を行なうRAM122、運転時間等を計時するタイマ123、および入出力用のI/Oポート125がCPU124に接続されている。CPU124がROM121から読出した制御プログラムを実行することにより、スターリング冷凍機40の制御が行なわれる。
上述の本実施の形態のスターリング冷凍機40は、所定の交流波形の駆動電圧がリニアモータ13に印加されると、ピストン1がその所定の交流波形の駆動電圧に対応した周期およびストロークで往復運動を行なう。したがって、リニアモータ13に印加される駆動電圧を制御することにより、ピストン1の往復運動の周期およびストロークを制御することが可能である。
次に、上記本実施の形態のフリーピストン型スターリング冷凍機の動作原理をより詳細に説明する。
ピストン1は、リニアモータ13により駆動される。ピストン1は、支持バネ5に弾性的に支持されている。そのため、ピストン1は、その位置と時間との関係が正弦波を描くように運動する。
また、ピストン1の動きにより、圧縮空間9内の作動ガスは、その圧力と時間との関係が正弦波を描くように運動する。圧縮空間9内で圧縮された作動ガスは、まず、放熱用熱交換部としての圧縮空間9から熱を放出する。次に、圧縮された作動ガスは、ディスプレーサ2の周囲に設けられた再生器12で冷却される。その後、圧縮された作動ガスは、再生器12から吸熱用熱交換部としての膨張空間5へ流入する。
膨張空間5の作動ガスは、ディスプレーサ2の動きにより膨張する。膨張した作動ガスは、その温度が低下する。膨張空間5内の作動ガスは、その圧力と時間との関係が正弦波を描くように運動する。膨張空間5内の作動ガスの圧力と時間との関係を示す正弦波は、圧縮空間9内の作動ガスの圧力と時間との関係を示す正弦波に対して、所定の位相差を有する波形であるが、同じ周期で変化する波形である。すなわちディスプレーサ2はピストン1に対して所定の位相差を有する状態で往復運動する。
膨張空間5における冷凍能力は、ディスプレーサ2の往復運動によって生じる膨張空間10内の作動ガスの圧力の変動の度合いによって決定される。また、膨張空間10の圧力は、ピストン1の位相とディスプレーサ2の位相との変化、すなわち膨張空間10の圧力と圧縮空間9の圧力との差によって生じるディスプレーサ2とピストン1との相対的な位置の変化によって変動する。
ディスプレーサ2とピストン1との相対的な位置関係は、ディスプレーサ2の質量、支持バネ6のバネ定数およびピストン1の周波数により決定される。また、ディスプレーサ2の質量および支持バネ6のバネ定数は、設計時に決定されるものであり、これを運転時に変更することはできない。
そこで、本実施の形態のスターリング冷凍機40においては、図3に示すインバータ波形を出力する制御ボックス30(この内部には、電流センサ33を内蔵している。)と、スターリング冷凍機40の吸熱用熱交換部としての膨張空間10の温度を測定するためのサーミスタ回路(Tcサーミスタ)と、放熱用熱交換部としての圧縮空間9の温度を測定するためのサーミスタ回路(Thサーミスタ)とバウンス空間8の温度を測定するためのサーミスタ回路(Tbサーミスタ)とが設けられている。
なお、本実施の形態および後述する各実施の形態においては、上記制御ボックス30内のマイクロコンピュータ104が、TcA/D変換部108、ThA/D変換部109、およびTbA/D変換部110のそれぞれを介して得られた各サーミスタ回路の情報および電流センサ33の情報、電圧測定回路112等を用いて、ピストン1を駆動するための駆動電圧をリニアモータ駆動用電圧出力部101から出力する。
マイクロコンピュータ104から出力される電圧波形は、デジタル信号すなわちパルス波形である。このパルス波形をリニアモータ駆動用電圧出力部101においてアナログ信号すなわち正弦波に変換する。この正弦波の周波数が、スターリング冷凍機40のピストン1の周波数になる。
なお、デジタル信号をアナログ信号に変換するときには、上述したようにPWMが用いられる。つまり、マイクロコンピュータ104から順次出力される複数のパルスは、その幅が、小さいものから大きなものへと除々に変化し、ピークの幅になった後、除々に小さなものへと戻っていくように構成されている。それにより、交流波形が生成される。
以下、本実施の形態の冷却庫について、図面を参照しながら説明する。
図5は、フリーピストン型スターリング冷凍機を搭載した冷却庫の横断面の模式図である。図5に示すように、冷却庫は、冷却される対象物が収納される冷却空間116と、冷却空間116内の温度を低下させるためのスターリング冷凍機40とを備えている。
冷却空間116内にはエバポレータ130が設けられている。エバポレータ130とスターリング冷凍機40の吸熱用熱交換部(前述の膨張空間10)とは冷温側2次冷媒配管200によって接続されている。したがって、膨張空間の冷熱は、低温側2次冷媒配管200内を流れる2次冷媒(たとえば、二酸化炭素)によってエバポレータ130に伝達される。エバポレータ130は、2次冷媒が搬送する冷熱を冷却空間116に伝達する。この冷熱の伝達は、冷却用ファン120によって促進される。
スターリング冷凍機40の近傍には、Th側放熱フィン113が設けられている。スターリング冷凍機40の放熱用熱交換部(前述の圧縮空間9)とTh側放熱フィン113とは高温側2次冷媒配管300によって接続されている。圧縮空間9の温熱は、高温側2次冷媒配管300によって内を流れる2次冷媒(たとえば、水)によってTh側放熱フィン113に伝達される。Th側放熱フィン113は、2次冷媒が搬送する温熱を冷却庫100の外部に放出する。このTh側放熱フィン113が温熱を放出する作用は、放熱ファン119によって促進される。
スターリング冷凍機40の吸熱用熱交換部(膨張空間10)の温度Tcを測定する温度センサ34、および、スターリング冷凍機40の放熱用熱交換部(圧縮空間9)の温度Thを測定する温度センサ35は、前述したものと同様である。また、冷却空間116の温度Tkを測定する温度センサ117が冷却空間116を構成する冷却室の内壁に取り付けられている。前述の温度センサ117により検出された温度Tkを示す信号は、図2に示すように、制御ボックス30内のTkA/D変換部170に送信される。
また、本発明において用いられる式および表は、図4に示すROM121に記憶されている。また、それらの式および表中の数値は、使用されるときに、RAM122に一時記憶される。
図5に示すように、本実施の形態の冷却庫100が運転されているときには、次のような作用が生じる。
温度センサ34において測定された吸熱用熱交換部の温度Tcの値は、制御ボックス30に送信される。温度センサ35において測定された放熱用熱交換部の温度Thの値は、制御ボックス30に送信される。スターリング冷凍機40の吸熱用熱交換部の冷熱は、低温側2次冷媒配管200内を流れる二酸化炭素によってエバポレータ130に伝達される。エバポレータ130によって冷却空間116内の空気に冷熱が伝達される。この冷熱は、冷却用ファン120の機能によって冷却空間116内を対流する。温度センサ117によって測定された冷却空間116内の冷気の温度Tkの値は制御ボックス30に送信される。
スターリング冷凍機40の放熱側交換部の温熱は、高温側2次冷媒配管300を流れる水(水蒸気)によって放熱フィン113に伝達される。放熱フィン113において発せられた熱は、放熱用ファン119によって冷却庫100の外部へ排気される。
図6は、スターリング冷凍機40の温度Tcおよび温度Thが一定値である場合のピストン1のストロークXpと運転効率COPと間の関係を示すグラフである。このグラフは、2次関数で示される。また、図6においては、ストロークXpのほぼ中間値の近傍に運転効COP率のピークが位置している。この運転効率のピークに対応するピストン1のストロークXpを最適ストロークXhとする。このピークは、吸熱用熱交換部の温度Tcおよび放熱用熱交換部の温度Thのうち少なくともいずれか一方が変化すると、移動する。ただし、図6において、ピークの位置が移動しても、図6に示すグラフに示される曲線の形状は変化しないことが分かっている。
なお、運転効率COPとは、スターリング冷凍機40の冷凍能力(Kw/単位時間)をスターリング冷凍機40の消費電力(Kw/単位時間)で除して得られる値である。また、スターリング冷凍機40の冷凍能力は、たとえば、スターリング冷凍機40の吸熱用熱交換部を伝熱ヒータで熱するとともに、温度センサ34の温度が−40℃であり、かつ、温度センサ35の温度が10℃となるようにスターリング冷凍機40を運転したときの、スターリング冷凍機40の消費電力に対する伝熱ヒータの消費電力の比である。
スターリング冷凍機40の消費電力は、スターリング冷凍機40のリニアモータ13に印加される電圧値、スターリング冷凍機40のリニアモータ13に流れる電流値、ならびに、その電圧値および電流値でスターリング冷凍機40を運転しているときの力率PFの積の値である。
図7は、温度Thが一定値である場合において、最適ストロークXhと温度Tcとの間の関係を示すグラフである。このグラフも、2次関数で示される。図7に示すグラフから分かるように、温度Tcが低くなると最適ストロークXhが小さくなる傾向がある。
図8は、温度Tcが一定値である場合において、最適ストロークXhと温度Thとの間の関係を示すグラフである。このグラフも、2次関数で示される。図8に示すグラフから分かるように、温度Thが高くなると最適ストロークXhが小さくなる傾向がある。
前述の図6〜図8に示すグラフのそれぞれは、関数化され得るものである。その関数を示す式は、制御ボックス30内のマイクロコンピュータ104内のROM121に記憶されている。
本実施の形態の制御ボックス30においては、温度センサ34および温度センサ35によって検出された温度Tcおよび温度Thの値を用いて、運転中の実際のスターリング冷凍機40のストロークXpとは関係なく、常に、運転効率COPが最も高いときの最適ストロークXhの値が算出される。
最適ストロークXhの値は、次の式(1)を用いて算出される。
Xh=C1×(C2×(Tc−C3)2+1)×(C4×(Th−C5)2+1)・・・(1)
ここで、C1〜C5は定数である。
また、表1は、温度Tcおよび温度Thが決定されたときの、運転効率COPが最も高くなるときの最高運転効率COP_Mの値を示す表である。
Figure 2005257116
この表中の数値は、温度Tc(−40℃〜10℃)および温度Th(10℃〜60℃)のそれぞれの値を1度ずつ変化させたときのCOPの値が1024倍されたACOPの値である。
たとえば、COPが2.1である場合には、
ACOP=COP×1024=2.1×1024=2150である。
運転効率COPを計算によって算出することは可能であるが、運転効率COPの近似式は、多次数の多項式になるため、近似式を用いて計算された結果の値には大きな誤差が含まれる。また、近似式を用いた計算には多くの時間を要する。そのため、予め、ACOPをデータテーブルとしてROM121に記憶させている。そのデータデーブルが表1に示されている。
前述の表1とスターリング冷凍機40の温度Tcおよび温度Thを用いて、ストロークXpでスターリング冷凍機40のピストン1を動作させた場合のCOP_Mの値を、次式のように、ACOPを用いて、算出することが可能である。
COP_M=ACOP/1024
スターリング冷凍機40の現在のストロークがXpAであり、最適ストロークXhでの最も運転効率が高いCOPをCOP_Mとすると、現在のスターリング冷凍機40の運転効率COP_Gは、図3に示すグラフから導き出される関数を用いて、次の式(2)で表すことができる。
COP_G=−C6×(XpA−Xh)2+COP_M・・・(2)
ここで、C6は正の定数である。
ピストン1がストロークXpAで動作するように、スターリング冷凍機40を運転しているときには、常に、リニアモータ13に印加されている電圧Vは、図3の電圧測定回路112で測定される。リニアモータ13に流れている電流Iは、図3の電流センサ33で測定されている。そのため、スターリング冷凍機40の消費電力WAは、その電圧Vの値および電流Iの値を用いて算出される。この場合、熱負荷が、スターリング冷凍機40の冷凍能力QAに等しいと仮定すると、消費電力WAを用いて、次式により熱負荷を算出することができる。
QA=COP_G×WA
図9は、温度センサ117によって検出された冷却空間116の温度Tkをパラメータとして用いてスターリング冷凍機40の冷凍能力を制御したときの温度Tkと時間tとの関係を示している。図9において、スターリング冷凍機40の運転開始直後の不安定期間において、温度センサ117により測定される冷却空間116の温度Tkは、設定温度ラインに対して急速に近づく。この不安定期間においては、PID(P:Proportion,I:Integration,D:Differentiation)制御によりスターリング冷凍機40の冷凍能力を制御する。最終的には、外部から冷却空間116内へ与えられる熱負荷とスターリング冷凍機40の冷凍能力とが釣り合っているときのストロークXpAでスターリング冷凍機40を連続的に運転する。外部から冷却空間116へ与えられる熱負荷とピストン1がストロークXpAで動作しているスターリング冷凍機40の冷凍能力とが釣り合っているときの図9のグラフ上の期間を安定期間(安定領域)と呼ぶ。
制御ボックス30は、安定期間におけるスターリング冷凍機40の消費電力WAを図3の電流センサ33および電圧測定回路112を用いて得られる電圧Vの値および電流Iの値に基づいて算出する。
具体的には、制御ボックス30は、冷却空間116の温度Tkが、20分連続して設定温度の±0.2℃の範囲内の温度になっている場合に、スターリング冷凍機40が前述の安定期間の状態になっていると判断する。その時のスターリング冷凍機40の電圧V、電流I、および力率PF(Power Factor)を測定する。また、それらの値を用いて、スターリング冷凍機40の消費電力WAを算出する。また、その時のピストン1のストロークがXpAである場合に、ストロークXpAの値が、最適ストロークXh−C7の値より大きければ、従来のPID制御を行なう。しかしながら、前述のストロークXpAの値が、最適ストロークXh−C7の値以下である場合には、ON/OFF制御を実行する。なお、C7は定数(例えば0.2mm)である。
次に、スターリング冷凍機40の制御を、PID制御からON/OFF制御へ切り替えたときの状況について説明する。
ON/OFF制御が実行されている場合には、外部から冷却空間116へ与えられる熱負荷は、運転効率COPが最も高い最適ストロークXhでピストン1が動作するようにスターリング冷凍機40を運転した時のスターリング冷凍機40の冷凍能力より低いと考えられる。そのため、ON/OFF制御のON期間においては、前述の運転効率COPが最も高いときの最適ストロークXhでピストン1が動作するように、スターリング冷凍機40の運転を行なう。
最適ストロークXhでピストン1が動作するようにスターリング冷凍機40を運転した結果、冷却空間116内の温度Tkが安定期間内の値になっていれば、その時の電圧V、電流I、および力率PFを測定する。また、それらの値を用いて、最適消費電力Whを算出する。この場合においては、最適冷凍能力QSは、次式で算出される。
QS = COP_M×Wh
本実施の形態においては、スターリング冷凍機40の運転を開始した直後の設定温度よりも冷却空間116の内部の温度が高い場合には、PID制御を実行する。その後、PID制御を実行すると、冷却庫は安定期間の状態になる。安定期間においては、外部から冷却空間116へ与えられる熱負荷は、スターリング冷凍機40の冷凍能力に等しい。したがって、PID制御の安定期間中においては,スターリング冷凍機40の冷凍能力を求めることは容易である。
一方、ON/OFF制御の実行中においては、運転効率COPが最も高い最適ストロークXhの値は、温度Tcおよび温度Thによって変化する。そのため、最適ストロークXhが変化すれば、それにともなって冷凍能力も変化する。したがって、ON/OFF制御が実行されている場合には、外部から冷却空間116へ与えられる熱負荷を簡単には求めることはできない。
そこで、冷凍庫および/または冷蔵庫等を含む冷却庫100の熱負荷を算出する手法として、スターリング冷凍機40が停止した後の単位時間あたりの冷却空間116の上昇温度TRUとスターリング冷凍機40の運転を開始した後の単位時間あたりの冷却空間116の下降温度TRDとを用いる手法が考えられる。
上昇温度TRUは、たとえば、スターリング冷凍機40のOFFの2分後から5分後の間の3分間の冷却空間116の上昇温度である。
下降温度TRDは、たとえば、スタリング冷凍機40のONの2分後から5分後の間の3分間の冷却空間116の下降温度である。
運転中のスターリング冷凍機40の冷凍能力をQS、外部から冷却空間116に与えられる熱負荷をQXとすると、
QX=[上昇温度TRU/(上昇温度TRD+下降温度TRU)]×QS
の関係式(3)が成立する。
この関係式(3)は、制御ボックス30内のマイクロコンピュータ104内のROM121に記憶されている。
本実施の形態においては、上昇温度TRUの測定時間および下降温度TRDとの測定時間のそれぞれは3分であるが、ON/OFF制御のOFF時間が短い場合には、上昇温度TRUの測定時間が下降温度TRDの測定時間よりも短くてもよい。この場合においても、単位時間(分)当たりの温度の変化量が算出される。
その後においては、算出された熱負荷と、温度Tcおよび温度Thとを用いて算出される最も運転効率が高いときの最適ストロークXhを用いて算出される冷凍能力とを比較して、ON/OFF制御のON期間とOFF期間との切り替えのタイミングを決定する。
冷却庫100が冷凍庫と冷蔵庫との双方を有する場合には、冷凍庫の熱負荷と冷蔵庫の熱負荷とを別個に算出し、それらの熱負荷の和を冷却庫100の熱負荷とする。
次に、リニアモータ13のピストン1のスロークXを制御する方法について説明する。
本実施の形態のスターリング冷凍機40は、ピストン1の変位Tが、ストローク検知で検知される。
次に、制御ボックス30の定常時の駆動状態について図10および図11を用いて説明をする。図10は、定常時においてリニアモータ13に印加される電圧V、リニアモータ13のコイル16に流れる電流I、リニアモータ13のコイル16に発生する誘起電圧E、及び、ピストン1の変位Tの関係を示した図である。図11は、リニアモータ13の等価回路図である。また、図11に示すように、誘起電圧Eによって生じる電流Iの流れの方向と、印加電圧Vによって生じる電流の流れの方向とは逆である。
図10に示すように、電流Iは、リニアモータ13のインダクタンス(図11に示すL)の影響で、印加電圧Vよりもθだけ位相が遅れている。ここで、リニアモータ13に作用する推力の大きさは、電流Iの値に推力定数αを乗じた値となる。また、図11に示す等価回路図から分かるように、誘起電圧Eは、次の式(4)で表される。
E=V−R×I×cosθ−L×sinθ×(dI/dt)・・・(4)
したがって、モータ巻線抵抗Rが予め分かっていれば、電圧Vと、電流Iとを用いて誘起電圧Eを計算することができる。なお、位相差θは、電圧Vがピーク時の位相の値と電流Iがピークの時の位相の値との差を算出することによって得られる。
本実施の形態においては、ピストン1の変位TとしてストロークXを検出する方法について説明する。ここでは、前述の誘起電圧Eおよび印加電圧Vの周波数fを用いて、ストロークXを検出する。
X=2×[V−R×I×Cosθ−L×Sinθ×(dI/dt)]/(2×π×f×α)・・・(5)
このように、位相差θ、モータ巻線抵抗R、電圧V、電流I、印加周波数f、および推力定数αが分かっていれば、ストロークXを算出することができる。
なお、前述のストロークXの算出方法は、特開2003−314919号公報により詳細に開示されている。
以下、本実施の形態のスターリング冷凍機および冷却庫100の特徴およびその特徴により得られる効果を図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
本実施の形態のスターリング冷凍機の制御においては、制御ボックス30によって図12に示す制御切り替え処理が実行される。
制御切り替え処理においては、まず、制御ボックス30は、冷却空間116の温度を測定する庫内センサとしての温度センサ117によって測定された温度Tkの値を取得する。次に、S1において、温度センサ117の温度Tkが設定温度(たとえば、1℃)を含む所定の範囲(たとえば、0.8℃〜1.2℃)内の温度になったか否かが判別される。S1において、温度Tkが所定の範囲内の温度であれば、S2の処理を実行するが、温度Tkが所定の範囲内の温度でなければ、S10においてPID制御を継続し、再度S1の処理を実行する。
本実施の形態においては、冷却空間116の温度Tkが安定していることが確認された後で、後述するON/OFF制御が実行される。そのため、冷却空間116の温度Tkが安定しないままON/OFF制御が実行されることに起因して生じる不都合が抑制されている。
S2においては、タイマがスタートする。S3においては、S2においてスタートしたタイマが所定の時間を計時し終えたか否かが判別される。S3において、タイマが所定値以上であればS4の処理が実行されるが、タイマが所定値よりも小さければS1の処理が実行される。ただし、S2において、タイマが既にスタートしている場合には、S1の処理の後、S2の処理が実行されることなく、タイマの計時を継続しながら、S3の処理が実行される。
本実施の形態においては、前述のタイマを用いることによって、冷却空間116内の温度が安定している時間が所定時間(たとえば、20分)以上継続した後で、後述するON/OFF制御が実行される。したがって、ON/OFF制御と前述のPID制御との切り替えが頻繁に生じることに起因した不都合の発生が防止されている。
次に、S4において、制御ボックス30は、図5の温度センサ35によって測定された放熱用熱交換部の温度Thの値を取得する。また、S5において、制御ボックス30は、図5の温度センサ34によって測定された吸熱用熱交換部の温度Tcの値を取得する。
制御ボックス30は、S6において、放熱用熱交換部の温度Thの値および吸熱用熱交換部の温度Tcの値を用いて、前述の表1を参照することによって、最高運転効率COP_Mの値を取得する。次に、S7において、制御ボックス30は、放熱用熱交換部の温度Thの値および吸熱用熱交換部の温度Tcの値を前述の式(1):Xh=C1×(C2×(Tc−C3)2+1)×(C4×(Th−C5)2+1)に代入することによって、最適ストロークXhの値を算出する。また、S8において、図13に示す現在のストロークXpAを算出する処理が実行される。このS8において行なわれる現在のストロークXpA算出処理は図13のフローチャートによって詳細に示される。
図13に示す現在のストロークXpAの算出処理においては、まず、S81において、電流波形のピークの位相と電圧波形のピークの位相との差である位相差θが算出される。次に、S82において、図3に示す電流センサ33を用いて電流Iを検出する。その後、S83において、電圧Vを図3に示す電圧測定回路112を用いて算出する。次に、S84において、位相差θ、電圧V、電流I、および巻線抵抗値Rを用いて、誘起電圧Eを算出する。その後、S85においては、ストロークXpAを前述の(5)式:X=2×[V−R×I×cosθ−L×sinθ×(dI/dt)]/(2×π×f×α)を用いて算出する。
次に、図12に示すS9において、現在のストロークXpAが最適ストロークXhよりも所定値C7以上小さいか否かが判別される。S9において、現在のストロークXpAが最適ストロークXhよりも所定値C7以上小さくなければ、S10において、PID制御が実行される。また、S9において、現在のストロークXpAが最適ストロークXhよりも所定値C7以上小さければ、S11において、ON/OFF制御処理が実行される。
つまり、外部から冷却空間116へ与えられる熱負荷が、最適ストロークXhでピストン1が動作するようにスターリング冷凍機40を運転したときの冷凍能力よりもかなり小さくなっていれば、後述するON/OFF制御を実行するための制御が開始される。一方、外部から冷却空間116へ与えられる熱負荷が、最適ストロークXhでピストン1が動作するようにスターリング冷凍機40を運転したときの冷凍能力に比較して大きいか、または、わずかに小さい場合には、PID制御が実行される。すなわち、スターリング冷凍機40の冷凍能力に余裕がある場合にのみ、ON/OFF制御が実行される。したがって、スターリング冷凍機40は、冷却空間116を設定温度に維持する冷凍能力を発揮しながら、運転効率が現在の運転効率COP_Gよりも高い最適ストロークXhでピストン1が動作するように、運転される。その結果、スターリング冷凍機40の消費電力を削減することができる。
なお、後述するON/OFF制御は、ピストン1を動作させるON期間とピストン1を停止させるOFF期間とを有している制御のことである。また、ON/OFF制御の期間においては、現在のストロークXpAでピストン1が動作するようにスターリング冷凍機40を運転したときの運転効率よりもスターリング冷凍機40が高い運転効率を発揮するように、変更後のストロークが決定されればよいが、スターリング冷凍機40の消費電力を最も効率よく削減するためには、変更後のストロークの値は、最適ストロークXhの値であることが望ましい。
次に、図14を用いて、ON/OFF制御処理を説明する。図14に示すように、ON/OFF制御処理においては、まず、SSS1において、制御ボックス30は、前述の電圧Vの値、電流Iの値、および力率PFの値を用いて、現在のストロークXpAでピストン1が動作するようにスターリング冷凍機を運転しているときのスターリング冷凍機40の現在の消費電力WAを算出する。その後、SSS2において、制御ボックス30は、最高運転効率COP_Mの値、最適ストロークXhの値、および現在のストロークXpAの値を前述の式(2):COP_G=−C6×(XpA−Xh)2+COP_Mに代入することによって、現在の運転効率COP_Gを算出する。次に、制御ボックス30は、SSS3において、現在の消費電力WAの値および現在の運転効率COP_Gの値を用いて、現在の冷凍能力QA=COP_G×WAを算出する。
その後、SSS4において、制御ボックス30は、最適ストロークXhでピストン1を動作させ、最適消費電力WM=最適電圧Vm×最適電流Imの値を算出する。SSS5において、最高運転効率COP_Mの値および最適消費電力WMの値を用いて、最適冷凍能力QM=COP_M×WMの値を算出する。
次に、SSS6において、制御ボックス30は、最適冷凍能力QMの値に対する現在の冷凍能力QAの比を、ON期間とOFF期間との比率、すなわち、ON/OFF制御のデューティ比Dとして算出する。それにより、SSS7において、最適ストロークXhかつデューティ比Dで、ON/OFF制御が開始される。次に、SSS8において、図15に示すデューティ比変更処理が実行される。
図15に示すデューティ比変更処理においては、まず、SSSS1において、OFF期間における冷却空間116内の温度Tkの単位時間あたりの上昇温度TRUと、ON期間における冷却空間116内の温度Tkの単位時間あたりの下降温度TRDとが、温度センサ117によって検出される。次に、SSSS2において、外部から冷却空間116へ与えられた熱負荷QXを前述の式(3):QX=[上昇温度TRU/(上昇温度TRD+下降温度TRU)]×QSを用いて算出する。
このように、本実施の形態では、ON/OFF制御の開始直後のデューティ比Dを算出するために、ON/OFF制御の開始直前のスターリング冷凍機40の冷凍能力QAを用いるが、ON/OFF制御が継続して実行される状態になると、外部から冷却空間116へ与えられる熱負荷QXと考え、ON/OFF制御のデューティ比Dを算出している。この理由は前述したとおりである。
次にSSSS3において、デューティ比DでON/OFF制御が実行される。このとき、最適ストロークXhでピストン1は動作している。次に、SSSS4において、デューティ比Dが、所定値以上であるか否かが判別される。デューティ比Dが所定値より小さければ、デューティ比変更処理を繰り返すが、デューティ比Dが所定値以上であれば、図12のS10のPID制御が実行される。
デューティ比Dが極端に大きければ、ON/OFF制御のOFF期間が極端に短くなる。この状態においては、スターリング冷凍機40の効率運転の観点におけるメリットが小さく、ON/OFF制御することにより生じるスターリング冷凍機40への悪影響だけが残存する。そのため、デュティ比が所定値以上か否かによってPID制御を実行するか、ON/OFF制御を実行するかを選択している。
上記スターリング冷凍機40によれば、ON/OFF制御によって消費電力の低減を図りながら、スターリング冷凍機40の冷凍能力をON/OFF制御を行なう直前の値に維持することができる。そのため、ON/OFF制御を実行しても、冷却空間116の温度Tkをほぼ一定の設定温度に保持することができる。また、本実施の形態のスターリング冷凍機40によれば、スターリング冷凍機40の機能のみによってON/OFF制御を実行するか否かを決定し、それによって、スターリング冷凍機40の運転効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態のスターリング冷凍機40は、往復運動するピストン1とピストン1の動作に従って動くディスプレーサ2とにより冷凍サイクルが形成されるものであり、かつ、制御ボックス30の制御によって、ピストン1とディスプレーサ2とが共振周波数で駆動するものである。したがって、ピストン1のストロークのみを変更することによって運転効率が制御されるため、運転効率COPの向上のための制御が容易である。
また、本実施の形態の冷却庫100においては、図15に示すように、制御ボックス30は、ON期間において、庫内センサとしての温度センサ117によって測定された単位時間あたりの上昇温度TRUを算出するとともに、OFF期間において、温度センサ117によって測定された単位時間あたりの下降温度TRDを算出する。
それにより、制御ボックス30は、前述の上昇温度TRUと前述の下降温度TRDとの和に対する上昇温度TRUの比を、ON/OFF制御のデューティ比Dとして用いて、スターリング冷凍機40のON/OFF制御を実行する。この本実施の形態の冷却庫100によれば、ON/OFF制御の実行中においては、冷却空間116内の温度の変化に応じてON/OFF制御のデューティ比Dを決定することができる。そのため、外部から冷却空間116へ熱負荷が与えられても、冷却空間116の温度を設定温度に維持することが可能である。
前述のスターリング冷凍機40においては、現在のストロークXpAと最適ストロークXhとの比較を行なってON/OFF制御を実行するかどうかを決定したが、最適ストロークXhの代わりに他の目標ストロークが用いられてもよい。つまり、目標ストロークXrと現在のストロークXpAとを比較し、現在のストロークXpAが目標ストロークXrより所定値以上小さい場合に、PID制御からON/OFF制御へ移行する手法が用いられてもよい。
ただし、目標ストロークXrと現在のストロークXpAとが比較される場合には、ピストン1を目標ストロークXrで動作させたときのスターリング冷凍機40の運転効率COP_Rが、ピストン1を現在のストロークXpAで動作させたときのスターリング冷凍機40の運転効率COP_Gよりも大きくなるような定数C7の値が選択される必要がある。この方法によれば、最適ストロークXh以外の目標ストロークXrでピストン1が動作するON/OFF制御によっても、スターリング冷凍機40の運転効率COPを向上させることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態のスターリング冷凍機の構造を示す断面図である。 実施の形態のスターリング冷凍機のリニアモータと制御ボックスとの関係を説明するための図である。 実施の形態のスターリング冷凍機の制御ボックスの内部構成を説明するための図である。 実施の形態のスターリング冷凍機のマイクロコンピュータの内部を説明するための図である。 冷凍庫の横断面の模式図である。 運転効率COPとストロークXpとの間の関係を示すグラフである。 スターリング冷凍機の運転効率が最も高いときの最適ストロークXhと温度Tcとの間の関係を示すグラフである。 スターリング冷凍機の運転効率が最も高いときの最適ストロークXhと温度Thとの間の関係を示すグラフである。 冷却庫の内部の温度に基づいてスターリング冷凍機を制御した場合の経過時間と冷却庫の内部の温度の変化との間の関係を示すグラフである。 リニアモータの電流の位相、電圧の位相、およびピストンの位相の関係を説明するための参考図である。 定常時のリニアモータの等価回路図である。 実施の形態の冷却庫の制御切替処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態の冷却庫の現在のストローク算出処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態の冷却庫のON/OFF制御処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態の冷却庫のデューティ比変更処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
112 エバポレータ、113 Th側放熱フィン、119 放熱ファン、120 冷却用ファン、30 制御ボックス、34,35,117 温度センサ、40スターリング冷凍機、116 冷却空間。

Claims (7)

  1. ピストンを往復運動させることによって冷凍サイクルが形成されるスターリング冷凍機であって、
    前記スターリング冷凍機を最高運転効率で運転させるときのピストンの最適ストローク値を取得する手段と、
    前記ピストンの現在のストローク値を取得する手段と、
    前記現在のストローク値が前記最適ストローク値よりも所定値以上小さいか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって前記現在のストロークが前記最適ストローク値よりも所定値以上小さいと判定されたことを条件として、前記最適ストローク値で前記ピストンを動作させ、ON/OFF制御する制御手段とを備えた、スターリング冷凍機。
  2. 前記スターリング冷凍機は、前記ピストンの動作に従って動くディスプレーサを備え、
    前記制御手段は、前記ピストンと前記ディスプレーサとを共振周波数で駆動させる、請求項1に記載のスターリング冷凍機。
  3. 前記制御手段は、
    前記現在のストローク値、前記最適ストローク値、および前記最高運転効率の値を用いて、前記現在のストローク値で前記ピストンを動作させているときの現在の運転効率を算出する手段と、
    前記現在の運転効率で運転されている前記スターリング冷凍機が消費している現在の消費電力を算出する手段と、
    前記現在の運転効率の値および前現在の消費電力の値を用いて、現在の冷凍能力を算出する手段と、
    前記最適ストロークで運転されている前記スターリング冷凍機が消費している高効率時の消費電力の値を算出する手段と、
    前記最高運転効率の値および前記高効率時の消費電力の値を用いて、高効率時の冷凍能力を算出する手段と、
    前記高効率時の冷凍能力の値に対する前記現在の冷凍能力の比をデューティ比として用いて、前記ON/OFF制御を実行する手段とを有する、請求項1に記載のスターリング冷凍機。
  4. 請求項1に記載のスターリング冷凍機と該スターリング冷凍機が生成する冷熱によって冷却される冷却空間とを有する冷却庫であって、
    前記冷却庫は、前記冷却空間内の温度を測定する庫内センサを備え、
    前記制御手段は、前記庫内センサの温度が設定温度を含む所定の範囲内の温度になったことを条件として、前記判別手段による判別を行なう、冷却庫。
  5. 前記判別手段は、前記庫内センサの温度が設定温度を含む所定の範囲内の温度になったときに計時を開始するタイマを有し、前記タイマが所定の時間を計時し終えたことを条件として、前記判別手段による判別を行なう、請求項4に記載の冷却庫。
  6. 請求項1に記載のスターリング冷凍機と該スターリング冷凍機が生成する冷熱によって冷却される冷却空間とを有する冷却庫であって、
    前記冷却庫は、前記冷却空間内の温度を測定する庫内センサを備え、
    前記制御手段は、
    前記OFF期間において、前記庫内センサによって測定された単位時間あたりの上昇温度を算出する手段と、
    前記ON期間において、前記庫内センサによって測定された単位時間あたりの下降温度を算出する手段と、
    前記上昇温度と前記下降温度との和に対する前記上昇温度の比を、前記ON/OFF制御のデューティ比として用いて、前記ON/OFF制御を実行する手段とを有する、冷却庫。
  7. ピストンを往復運動させることによって冷凍サイクルが形成されるスターリング冷凍機であって、
    前記スターリング冷凍機を目標とする運転効率で運転させるときのピストンの目標ストローク値を取得する手段と、
    前記ピストンの現在のストローク値を取得する手段と、
    前記現在のストロークが前記目標ストローク値よりも所定値以上小さいか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって前記現在のストローク値が前記目標ストローク値よりも所定値以上小さいと判定されたことを条件として、前記目標ストローク値で前記ピストンを動作させ、ON/OFF制御する制御手段とを備え、
    前記目標ストローク値で運転したときの運転効率が、前記現在のストローク値で運転したときの運転効率の値よりある値だけ高くなるように前記所定値が設定された、スターリング冷凍機。
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