JP2005255008A - スライドドア装置 - Google Patents

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Mitsuhiro Miyahara
充宏 宮原
Yukio Tsuji
幸男 辻
Masayuki Yoshida
正幸 吉田
Toru Yamashita
亨 山下
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Fuso Engineering Corp
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Abstract

【課題】 車室内を広くするとともに、安定したドアの開閉ができるスライドドア装置を提供する。
【解決手段】 運転席側のドア2aを車体前後方向に開閉自在に支持するスウィングスライドドアヒンジ4と、ドア開口部1aに設置される車体前後方向に延設するレール12と、レール12に沿って移動する駆動ピン17と、駆動ピン17を移動させる駆動装置7と、運転席側のドア2aに支持され駆動ピン17と係合する連結アーム22,43とを備え、駆動ピン17の車体前後方向の移動に伴い駆動ピン17と連結アーム22,43との係合を介して運転席側のドア2aが車幅方向及び車体前後方向に移動するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両ドアに設置されるスライドドア装置に関する。
トラックなどの車両には、車体前後方向のスライド動作によって乗降口(ドア開口部)の開閉を行うスライドドアが採用されているものがある。このスライドドアは、車体に対して閉状態で保持する前後一対のラッチ機構及び車体に対して開状態で保持するフック機構を備えている。ラッチ機構は車体に固定されたストライカと係脱する回転自在なラッチ及び係脱するポールを備えるものであり、ドアを完全閉状態で保持するフルラッチ状態、半閉状態で保持するハーフラッチ状態及びドアをスライド開動作可能とするアンラッチ状態とを取り得るものである。一方、フック機構は、車体に設けられた係合ピンと係脱する回転自在なフックを備えるものであり、ドアを開状態で保持するフック状態及びドアをスライド閉動作可能とするアンフック状態を取り得るものである。
また、ドアには駆動源として電動モータを有する電動リリースアクチュエータと、駆動源として電動モータを有する電動スライド機構とが備えられる。電動リリースアクチュエータは、リモートコントロール機構を介してラッチ機構及びフック機構にロッドやケーブルなどによって機械的に連結されており、電動モータを駆動させることでラッチ機構及びフック機構を作動させるものである。一方、電動スライド機構は、車体に連結されたケーブルとケーブルが巻回されるドラムを備えており、電動モータによりドラムを回転させることでケーブルをドラムに対して巻き取りまたは送り出しを行い、ドアを車体に対してスライド開閉動作させるものである。
このような従来のスライドドア装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2002−256768号公報
しかしながら、上述した従来のスライドドア装置においては、ドア及び車体に数多くの装置を設置させているので、位置的制約が発生し、スライドドアを構成する各種装置の設置位置の自由度に限界が出てしまう。また、数多くの装置を設置させることにより、システムが大型化してしまい、ドアが非常に重くなってしまう。車体に開閉自在に支持されるドアは、極力軽量にして、所定の衝撃に耐えられると同時に薄くすることが望ましく、これによって、車室内を広くし、安定した開閉動作が可能とされる。
従って、本発明は、上記課題を解決するものであり、車室内を広くするとともに、安定したドアの開閉ができるスライドドア装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の本発明に係るスライドドア装置は、
車体に支持されたドアを、前記車体に形成されたドア開口部に対し電動で開閉させるスライドドア装置において、
前記ドアを車体前後方向に開閉自在に支持するヒンジ装置と、
前記ドア開口部に設置され、車体前後方向に延設する第1の案内部材と、
前記第1の案内部材に沿って移動する係合部材と、
前記係合部材を移動させる駆動装置と、
前記ドアに支持され前記係合部材と係合する第2の案内部材とを備え、
前記係合部材の車体前後方向の移動に伴い前記係合部材と前記第2の案内部材との係合を介して前記ドアが車幅方向及び車体前後方向に移動するようにした
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の本発明に係るスライドドア装置は、
第1の発明に係るスライドドア装置において、
前記ドア開口部の上部に設置される第1の案内部材に沿って移動する前記係合部材は、前記ドア上部に支持される前記第2の案内部材と係合するとともに、
前記ドアは前記ドア開口部の下部に設置される前記ヒンジ装置に開閉自在に支持される
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の本発明に係るスライドドア装置は、
第1または2の発明に係るスライドドア装置において、
前記ヒンジ装置は前記ドアの重心位置近傍で前記ドアを開閉自在に支持する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の本発明に係るスライドドア装置は、
第1乃至3のいずれかの発明に係るスライドドア装置において、
前記第2の案内部材は案内溝を有し、前記案内溝は車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて直線状に形成される
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の本発明に係るスライドドア装置は、
第1乃至3のいずれかの発明に係るスライドドア装置において、
前記第2の案内部材は案内溝を有し、前記案内溝は車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて略湾曲するように形成される
ことを特徴とする。
第1の本発明に係るスライドドア装置によれば、車体に支持されたドアを、前記車体に形成されたドア開口部に対し電動で開閉させるスライドドア装置において、前記ドアを車体前後方向に開閉自在に支持するヒンジ装置と、前記ドア開口部に設置され、車体前後方向に延設する第1の案内部材と、前記第1の案内部材に沿って移動する係合部材と、前記係合部材を移動させる駆動装置と、前記ドアに支持され前記係合部材と係合する第2の案内部材とを備え、前記係合部材の車体前後方向の移動に伴い前記係合部材と前記第2の案内部材との係合を介して前記ドアが車幅方向及び車体前後方向に移動するようにしたことにより、前記ドアを支持するヒンジ装置と前記ドアを開閉させる駆動装置とを別々に配置させるので、車室内を広くするとともに、装置が分散されているので狭い場所にも設置できる。
第2の本発明に係るスライドドア装置によれば、第1の発明に係るスライドドア装置において、前記ドア開口部の上部に設置される第1の案内部材に沿って移動する前記係合部材は、前記ドア上部に支持される前記第2の案内部材と係合するとともに、前記ドアは前記ドア開口部の下部に設置される前記ヒンジ装置に開閉自在に支持されることにより、前記ドアは前記ドアの上部及び下部で前記車体に支持されるので、車室内を広くするとともに、安定した前記ドアの開閉ができる。
第3の本発明に係るスライドドア装置によれば、第1または2の発明に係るスライドドア装置において、前記ヒンジ装置は前記ドアの重心位置近傍で前記ドアを開閉自在に支持することにより、更に、安定した前記ドアの開閉が可能になる。
第4の本発明に係るスライドドア装置によれば、第1乃至3のいずれかの発明に係るスライドドア装置において、前記第2の案内部材は案内溝を有し、前記案内溝は車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて直線状に形成されることにより、前記係合部材の車体前後方向への駆動力を車幅方向に大きな分力を発生させることができるので、前記ドアの開閉動作がスムーズに行うことができる。従って、安定した前記ドアの開閉が可能になる。
第5の本発明に係るスライドドア装置によれば、第1乃至3のいずれかの発明に係るスライドドア装置において、前記第2の案内部材は案内溝を有し、前記案内溝は車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて略湾曲するように形成されることにより、前記ドアの開閉時に大きな駆動力を必要とする場合であっても、前記係合部材の車体前後方向への駆動力を車幅方向に大きな分力を発生させることができるので、前記ドアの開閉動作がスムーズに行うことができる。従って、安定した前記ドアの開閉が可能になる。
図1は本発明の一実施例に係るスライドドア装置を設置した車両のドアを車両内側から見た状態の斜視図である。図2は本発明の一実施例に係るスライドドア装置を設置した車両のドアを車両外側から透視した側面図である。図3は本発明の一実施例に係るパワーユニットの斜視図である。図4は図3のパワーユニットの車体取付断面図である。図5は第2の案内部材である連結アームの平面図である。図6は本発明の一実施例におけるスウィングスライドドアヒンジを助手席側に設けた状態の平面図である。図7は本発明の一実施例におけるスウィングスライドドアヒンジを助手席側に設けた状態の要部斜視図である。図8は図7のY−Y矢視断面図である。図9は本発明の一実施例におけるスウィングスライドドアヒンジの支持構造を示す分解斜視図である。図10は本発明の一実施例におけるスウィングスライドドアヒンジの支持構造を示す概略図である。図11はパワーユニットが作動したときの平面図である。図12は他の連結アームの平面図である。
図1及び図2に示すように、トラックなどの車両(図示省略)の車体1に開口するドア開口部1aに運転席側のドア2aが配置されている。開口部1aの上部には運転席側のドア2aを電動で開閉させるパワーユニット3が設置される一方、運転席側のドア2の下部にはドア2を車体前後方向にスウィングスライド動作させるヒンジ装置であるスウィングスライドドアヒンジ4が設置され、運転席側のドア2はこのスウィングスライドドアヒンジ4を介して車体1に開閉自在に支持されている。そして、スウィングスライドドアヒンジ4は運転席6の着座部6aの高さとおおよそ同じ高さに配置されている。
図3及び図4に示すように、パワーユニット3には駆動装置7を構成するドラム8とモータ9とがモータブラケット10を介して車体1に支持されている。ドラム8はモータブラケット10の運転席6側に取り付けられるとともに、ワイヤ11を車体前後方向に搬送自在に支持している。モータ9はモータブラケット10の運転席側のドア2側に取り付けられるとともに、ドラム8と接続され、例えば、モータ9が正転するとドラム8がワイヤ11を車体前方へ搬送させるように回転し、モータ9が逆転するとドラム8がワイヤ11を車体後方へ搬送させるように回転する。
駆動装置7の下方には、車体前後方向に延設する第1の案内部材であるレール12が、車体1のドア開口部1aの上部に取り付けられた複数のレールブラケット13を介して車体1に支持されている。レール12の前後の両端部には、ローラ14を回転可能に支持するローラ支持部材15が設置されている。ローラ支持部材15には、一端をモータブラケット10に支持された防護カバー16の他端が設置されている。防護カバー16はドラム8からローラ14にワイヤ11を案内するとともに、ワイヤ11の断線などを防止するためのものである。
また、レール12は開口部を下方にした略C型断面状になっており、その内部には上部摺動路12aと下部摺動路12bとが形成されている。この上部摺動路12a内から下部摺動路12bを貫通して、かつ車体下方へ延設させて係合部材である駆動ピン17が設けられている。駆動ピン17は、上端にフランジ部18aを有するピン本体18と、ピン本体の下端に取り付けられるとともに、フランジ部19aを有するボルト19とから構成されている。そして、上部摺動部12a内にはフランジ部18aに回転自在に支持されるとともに、上部摺動路12aを摺動するローラ20が備えられる一方、下部摺動路12b内にはピン本体18に貫通されるとともに、下部摺動路12bを摺動するコマ21が備えられている。また、ピン本体18には貫通孔18bが形成され、下部摺動路12b内でローラ14間に張られるワイヤ11が貫通できるようになっており、ワイヤ11がコマ21に回転可能に繋がっている。
つまり、ドラム8に巻かれたワイヤ11は防護カバー16を通りローラ14間で下部摺動路12b内に配線され、下部摺動路12b内では摺動するコマ21に繋がり、駆動ピン17に貫通している。従って、モータ9が正転するとドラム8がワイヤ11を車体前方へ搬送させるように回転するので、駆動ピン17はレール12に沿って車体後方に移動できる。また、モータ9が逆転するとドラム8がワイヤ11を車体後方へ搬送させるように回転するので、駆動ピン17はレール12に沿って車体前方に移動できる。このとき、駆動ピン17は上端に設置されるローラ20の回転移動と、コマ21に駆動ピン17の略中心部が押されることにより、スムーズに移動することができる。
図5に示すように、運転席側のドア2aの車体前方側に取付部22aが支持される第2の案内部材である連結アーム22が設置されている。この連結アーム22には、車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて直線状に形成される案内溝22bが形成されており、この案内溝22bに係合するように駆動ピン17が配置されている。
ここで、本実施例のスウィングスライドドアヒンジ4は、助手席側のドア2bを支持するものを運転席側のドア2aに移設したものである。
まず、図6乃至図8を参照しながら助手席側のドア2bに設置されたスウィングスライドドアヒンジ4について説明する。
図6及び図7に示すようにスウィングスライドドアヒンジ4は車両の助手席側のドア2bに設置されるものである。この助手席のドア2bはスウィングスライドドアヒンジ4を介して車体に支持されている。
車体に設置されるスウィングスライドドアヒンジ4の構成部材である支持装置23は、L型状のブラケット24とこのブラケット24の上部に取り付けられた板状のブラケット25とで構成され、ブラケット24の取付部24aとブラケット25の取付部25aとが車体にボルトまたは溶接などにより取り付けられている。
ブラケット24の支柱部24cには、一端部29aが車体上下方向に配置された軸P1によって、車体前後方向に回動可能に支持されたドア支持用の第1アーム29が枢着されている。一方、他端部26bが助手席側のドア2bにブラケット31を介して車体上下方向に配置された軸P2によって、車体前後方向に回動可能に支持されたドア支持用の第2アーム26が枢着されている。また、第1アーム29の他端部29bと、第2アーム26の一端部26aとが、車体上下方向に配置された軸P3によって車体前後方向に回動可能に枢着されている。
更に、ブラケット24には、一端部27aが回動可能に支持されたドア支持用の第3アーム27が枢着されるとともに、第1アーム29の一端部29aの下部に配置され、一端部28aが軸P1によって回動可能に支持されたドア支持用の第4アーム28が枢着されている。
そして、アーム26の他端部26bはブラケット31に回転可能に支持されている。ブラケット31は助手席側のドア2bを支持する取付部31aと、レール32を支持する取付部31bとを有している。レール32はブラケット31の取付部31bに取り付けられる取付部32aと、助手席側のドア2bを支持する取付部32bとを有するとともに、車体前後方向に延設されている。
図8は図7における断面Y−Y矢視図である。スウィングスライドドアヒンジ4のレール32は略C型断面状に形成され、開口部32cは支持装置23側に向いて開口し、内壁の取付部32a側には摺動溝32dがレール32の長手方向に沿って形成されている。また、レール32の断面内部には、この摺動溝32dを車幅方向の両側から挟み込み、摺動溝32dに沿って摺動する滑動体であるローラ33を備えたスライドガイド34が挿入されている。更に、スライドガイド34の取付部34aには、第3アーム27の他端部27bが取り付けられるとともに、スライドガイド34の取付部34b(図7参照)には、第4アーム28の他端部28bが取り付けられる。
つまり、第3アーム27,第4アーム28,支持装置23のブラケット24及びスライドガイド34がそれぞれ平行四辺形のリンク機構を形成しており、第3アーム27及び第4アーム28を介して支持装置23に支持されたスライドガイド34に対して、ローラ33の回転により、レール32を介して助手席側のドア2bが、車体前後方向中心線に沿って、かつ平行に車体1側面を移動できる。
従って、スウィングスライドドアヒンジ4をこのような構成にすることにより、助手席側のドア2bが全閉状態時には、図6に示すようにスウィングスライドドアヒンジ4はドア全閉位置に配置されている。そして、助手席側のドア2bが全閉状態からスウィング動作をすると、ドア全閉位置で折り畳まれていた第2アーム26,第3アーム27及び第4アーム28が車体外方へ回転され、助手席側のドア2bが全閉状態より僅かに車体外側へ平行移動する(ドア半開状態)。このとき、スウィングスライドドアヒンジ4は図6に示すようにドア半開位置に配置される。このドア半開位置においては、アーム26,27,28はフルスウィングした状態になっており、更に回転しないように第4アーム28は、ブラケット24の支柱部24cに設けられたストッパ(図示省略)によってロックされる。次いで、第4アーム28の回転がロックされると、スライドガイド34も車体後方への移動を規制される。しかし、スライドガイド34に支持された滑動体であるローラ33が回転可能であることより、レール32だけが車体後方に移動し、このレール32に支持される助手席側のドア2bも車体後方へ移動される。このとき、スウィングスライドドアヒンジ4は図6に示すようにドア全開位置に配置されることになる。
この時、第2アーム26の他端部26bは助手席側のドア2bを支持しているブラケット31に枢着されているので、助手席側のドア2bが車体後方に移動するに従い、第2アーム26の一端部26aと、軸P3に回動可能に支持される第1アーム29の他端部29bとが、第1アーム29の一端部29a(軸P1)を中心として、車幅方向外側に回動する。更に、助手席側のドア2bが車体後方に移動すると、第1アーム29の一端部29a(軸P1)を中心として、第1アーム29の他端部29b(軸P3)及び第2アーム26の他端部26bも車体後方へ移動することになる。助手席側のドア2bが任意量開放されると、第1アーム29の一端部29aに形成された突起部29c(図7参照)に板バネ24dの先端に設置されたローラ24eが乗り上げ、ドア開放時の抵抗及び開放量等を調整するドアチェッカ(図示省略)が作用するようになっている。
このように、ドア全開位置にスウィングスライドドアヒンジ4が配置されると、助手席側のドア2bは全開状態になり、乗員が乗降可能となる。また、助手席側のドア2bの全開状態から全閉状態までのスウィングスライドドアヒンジ4の作用は、全閉状態から全開状態までの作用と逆となるので、説明は省略する。
ここで、助手席側のドア2bに設置したスウィングスライドドアヒンジ4を運転席側のドア2aに設置する支持構造を図1及び図9を参照しながら説明する。
図1及び図9に示すように、運転席側のドア2aにスウィングスライドドアヒンジ4を設置する場合には、スウィングスライドドアヒンジ4自体を上下逆様にすることにより、助手席側のドア2bと開扉方向が同じになる。運転席側のドア2aは、車体1に開口するドア開口部1aをスウィングスライドドアヒンジ4を介して車体1に開閉自在に支持される。
スウィングスライドドアヒンジ4を支持する支持ブラケット35は、上部取付面35a,側壁35b及び下部取付面35cを有し、側壁35bが運転席6側に配置された略コの字状に形成されている。支持ブラケット35は、下部取付面35cが車体1に支持されている。支持ブラケット35の上部取付面35aに支持装置23のL型状のブラケット24の取付部24aが取り付けられる。つまり、支持装置23は支持ブラケット35により吊下げるごとく支持される。また、支持装置23などは重量物であるので、支持ブラケット35の剛性を向上させるために、側壁35bには、キャブ5に取り付けられた補強ブラケット36が接合される。この補強ブラケット36の中間部には折曲部36aが形成され、これにより補強ブラケット36自体の剛性も高められている。
支持ブラケット35は捩れ防止ブラケット37によっても補強される。捩れ防止ブラケット37は板状をなし、その一端部の取付部37aが支持ブラケット35の上部取付面35aに固定され、他端部の取付部37bが車体1に固定される。取付部37bは、車体1の形状に合わせて湾曲状に形成された湾曲部材38と、支持ブラケット35の上部取付面35aと湾曲部材38との高さを調整することで捩れ防止ブラケット37を略水平に配置させる調整部材39とを介して車体1に支持されている。また、捩れ防止ブラケット37は折曲部37cを形成させて、捩れ防止ブラケット37自体の剛性を向上させている。このとき、折曲部37cを別部材とし、ブラケット37に接合させた構成にしても構わない。
更に、支持ブラケット35は振れ防止ブラケット40によっても補強される。振れ防止ブラケット40は一端部がブラケット24の取付部24bに支持された折曲部40aと、一端部が車体1に支持された取付部40bとから形成される。振れ防止ブラケット40は折曲部40aを形成させることにより、振れ防止ブラケット40自体の剛性を向上させている。このとき、折曲部40aと取付部40bとを別部材とし、接合させた構成にしても構わない。
なお、図10に示すように、支持ブラケット35は変形防止ブラケット41により補強されてもよい。変形防止ブラケット41は一端部が支持装置23のブラケット25の取付部25bを支持し、他端部が支持ブラケット35の側壁35bに支持される。このように、支持ブラケット35の上部取付部35aで支持装置23の上部を支持し、変形防止ブラケット41で支持装置23の下部を支持するようにできる。また、剛性向上のために、変形防止ブラケット41にビード部(図示省略)などを形成させても構わない。更に、支持ブラケット35の側壁35bに補強部である車体上下に延設するビード部35dなどを形成させても構わない。
そして、運転席側のドア2aには、ドア2aの車室側に設置されたインサイドスイッチ(図示省略)及びドア2aの車外側に設置されたアウトサイドスイッチ(図示省略)を備える。このインサイドスイッチ及びアウトサイドスイッチはラッチ機構とフック機構とにケーブルなどを介して機械的に接続されるとともに、モータ9とも機械的に接続されている。
従って、上述したスライドドア装置このような構成にすることにより、乗員が運転席側のドア2aを開けようとした場合、インサイドスイッチまたはアウトサイドスイッチを押すとラッチ機構のラッチが解除されるとともに、モータ9が正転してドラム8がワイヤ11を車体前方へ搬送するように回転する。ワイヤ11が回転するとワイヤ11に繋がれたコマ21が駆動ピン17をレール12に沿って車体後方へ移動させる。図11に示すように、駆動ピン17が車体後方に移動すると、駆動ピン17に係合される連結アーム22は、案内溝22bが車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて直線状に形成されるため、車体外側に移動し始める。運転席側のドア2aが連結アーム22の移動に伴ない全閉状態からスウィング動作をするので、スウィングスライドドアヒンジ4のドア全閉位置で折りたたまれていた第2アーム26,第3アーム27及び第4アーム28が車体外方へ回転され、運転席側のドア2aは全閉状態より僅かに車体外側へ平行移動した半開状態になる。このとき、スウィングスライドドアヒンジ4も全閉位置からドア半開位置に配置される。運転席側のドア2aの全閉状態から半開状態までの動作は、図11に示す運転席側のドア2aのスウィング軌跡となる。
スウィングスライドドアヒンジ4のドア半開位置においては、第2アーム26,第3アーム27及び第4アーム28はフルスウィングした状態になっており、更に回転しないように、第4アーム28が支持装置23のブラケット24の支柱部24cに当接してロックされるので、スライドガイド34も車体後方への移動を規制される。よって更に、駆動ピン17が車体後方へ移動すると、駆動ピン17が連結アーム22に形成される案内溝22bの最も車内側に配置されて車体後方へ移動する。そして、ローラ33が回転可能であることより、レール32と、レール32が取り付けられている運転手席側のドア2aとが、車体後方に移動し、このレール32に支持される運転席側のドア2aも車体後方へ移動される。この際のスウィングスライドドアヒンジ4に支持される第1アーム29,第2アーム26,第3アーム27及び第4アーム28の作用については、助手席側のドア2bと同じであるので、説明は省略する。このとき、運転席側のドア2aは半開状態から全開状態となり、スウィングスライドドアヒンジ4も半開位置から全開位置に配置される。運転席側のドア2aの半開状態から全開状態までの動作は、図11に示す運転席側のドア2aのスライド軌跡となる。
ここで、連結アーム22は駆動ピン17の移動開始と同時に車体外方に移動して運転席側のドア2aのスウィング動作を行っているが、その際に大きな駆動力を必要とするので、図11に示すような、ウェザーストリップ42の反力を利用して運転席側のドア2aの開扉をスムーズに行えるようにしている。更に、大きな駆動力を得たい場合には、図12に示すような、連結アーム43を用いるとよい。この連結アーム43の案内溝43aは、車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて略湾曲するように形成されている。これにより、移動開始時の駆動ピン17の駆動力が案内溝43aにより多く作用するので、運転席側のドア2aの開扉時からスウィング動作終了時までの動作を、連結アーム22を用いたときよりも、スムーズに行うことができる。
また、スウィングスライドドアヒンジ4を運転席側のドア2に設置する高さは、支持ブラケット35の側壁35bの長さを調整するとともに、調整部材39及び振れ防止ブラケット40を調整するだけでよく、容易にドア2の重心位置に設置可能になる。
なお、運転席側のドア2aの全開状態から全閉状態までの連結アーム22の作用は、全閉状態から全開状態までの作用と逆となるので、説明は省略する。
従って、本発明のスウィングドア装置によれば、ドア開口部1aの下部で車体1の床面に装着され、かつ運転席側のドア2aを車体前後方向に開閉自在に支持するスウィングスライドドアヒンジ4と、ドア開口部1aに設置される車体前後方向に延設するレール12と、レール12に沿って移動する駆動ピン17と、駆動ピン17を移動させる駆動装置7と、運転席側のドア2aに支持され駆動ピン17と係合する連結アーム22,43とを備え、駆動ピン17の車体前後方向の移動に伴い駆動ピン17と連結アーム22,43との係合を介して運転席側のドア2aが車幅方向及び車体前後方向に移動するようにしたことにより、運転席側のドア2aを支持するスウィングスライドドアヒンジ4と運転席側のドア2aを開閉させる駆動装置7とを別々に配置させるので、車室内を広くするとともに、安定した運転席側のドア2aの開閉ができる。
また、ドア開口部1aの上部に設置されるレール12に沿って移動する駆動ピン17は、運転席側のドア2a上部に支持される連結アーム22,43と係合するとともに、運転席側のドア2aはドア開口部1aの下部に設置されるスウィングスライドドアヒンジ4に開閉自在に支持されることにより、運転席側のドア2aは上部及び下部で車体1に支持されるで、ドアの移動中において不用意に運転席側のドア2aが傾斜したり、ガタつくことを防止できる。従って、車室内を広くするとともに、安定した運転席側のドア2aの開閉ができる。
また、スウィングスライドドアヒンジ4は運転席側のドア2aの重心位置近傍で運転席側のドア2aを開閉自在に支持することにより、更に、安定した運転席側のドア2aの開閉が可能になる。
また、連結アーム22の案内溝22bは、車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて直線状に形成されることにより、駆動ピン17の車体前後方向への駆動力を車幅方向に大きな分力を発生させることができるので、運転席側のドア2aの開閉動作がスムーズに行うことができる。従って、安定した運転席側のドア2aの開閉が可能になる。
更に、連結アーム43の案内溝43aは、車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて略湾曲するように形成されることにより、運転席側のドア2aの開閉時に大きな駆動力を必要とする場合であっても、駆動ピン17の車体前後方向への駆動力を車幅方向に大きな分力を発生させることができるので、運転席側のドア2aの開閉動作がスムーズに行うことができる。従って、安定した運転席側のドア2aの開閉が可能になる。
なお、実施例においては、運転席側のドア2側に設置されたスライド装置について説明したが、助手席側のドア2b側にも設置可能である。また、スウィングスライド動作が可能なスウィングスライドドアヒンジ4を用いたが、スウィング動作が可能なスウィングドアヒンジにおいても適用可能である。更に、運転席側及び助手席側のドアに設置するヒンジは、左右対称に構成されているものでも、勿論構わない。
本発明は、スライド機構を介して車体に支持される車両用ドアを電動で開閉させるスライドドア装置に適用可能である。
本発明の一実施例に係るスライドドア装置を設置した車両のドアを車両内側から見た状態の斜視図である。 本発明の一実施例に係るスライドドア装置を設置した車両のドアを車両外側から透視した側面図である。 本発明の一実施例に係るパワーユニットの斜視図である。 図3のX−X矢視断面図である。 連結アームの平面図である。 本発明の一実施例におけるスウィングスライドドアヒンジを助手席側に設けた状態の平面図である。 本発明の一実施例におけるスウィングスライドドアヒンジを助手席側に設けた状態の要部斜視図である。 図7のY−Y矢視断面図である。 本発明の一実施例におけるスウィングスライドドアヒンジの支持構造を示す分解斜視図である。 本発明の一実施例におけるスウィングスライドドアヒンジの支持構造を示す概略図である。 パワーユニットが作動したときの平面図である。 他の連結アームの平面図である。
符号の説明
1 車体
1a ドア開口部
2a 運転席側のドア
2b 助手席側のドア
4 スウィングスライドドアヒンジ
7 駆動装置
12 レール
12a 上部摺動路
12b 下部摺動路
17 駆動ピン
18 ピン本体
19 ボルト
20 ローラ
21 コマ
22 連結アーム
22b 案内溝
43 連結アーム
43a 案内溝

Claims (5)

  1. 車体に支持されたドアを、前記車体に形成されたドア開口部に対し電動で開閉させるスライドドア装置において、
    前記ドアを車体前後方向に開閉自在に支持するヒンジ装置と、
    前記ドア開口部に設置され、車体前後方向に延設する第1の案内部材と、
    前記第1の案内部材に沿って移動する係合部材と、
    前記係合部材を移動させる駆動装置と、
    前記ドアに支持され前記係合部材と係合する第2の案内部材とを備え、
    前記係合部材の車体前後方向の移動に伴い前記係合部材と前記第2の案内部材との係合を介して前記ドアが車幅方向及び車体前後方向に移動するようにした
    ことを特徴とするスライドドア装置。
  2. 請求項1に記載のスライドドア装置において、
    前記ドア開口部の上部に設置される第1の案内部材に沿って移動する前記係合部材は、前記ドア上部に支持される前記第2の案内部材と係合するとともに、
    前記ドアは前記ドア開口部の下部に設置される前記ヒンジ装置に開閉自在に支持される
    ことを特徴とするスライドドア装置。
  3. 請求項1または2に記載のスライドドア装置において、
    前記ヒンジ装置は前記ドアの重心位置近傍で前記ドアを開閉自在に支持する
    ことを特徴とするスライドドア装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のスライドドア装置において、
    前記第2の案内部材は案内溝を有し、前記案内溝は車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて直線状に形成される
    ことを特徴とするスライドドア装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載のスライドドア装置において、
    前記第2の案内部材は案内溝を有し、前記案内溝は車幅方向外側から内側へ車体後方に向けて略湾曲するように形成される
    ことを特徴とするスライドドア装置。
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