JP2005253859A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 大当りラウンド中には大入賞口46に対するパチンコ球の入賞個数Niが計測され、入賞個数Niの計測結果が基準値Noと比較されることに基いて技量が大当りラウンド毎に中間判定される。そして、「Ni≧No」であるときには技量が良好である中間判定結果が下され、カウンタNcに「1」が加算されることに基いて良好な中間判定結果が集計される。この構成の場合、カウンタNcの加算結果を大当り遊技終了時点で「低」・「中」・「高」に分類し、分類結果を表示器42に表示している。このため、技量の高低を遊技者が自ら判断する必要がなくなるので、利便性が向上する。
【選択図】 図2
Description
<請求項1に係る発明の説明>
請求項1に係る発明はパチンコ球の可変入賞口に対する入賞個数に基いて遊技者の技量を判定するものであり、遊技者の技量を大当りラウンド単位で中間判定し、中間判定結果を集計することに基いて最終的な判定を下すところに特徴を有する。
1)遊技領域:打球槌から発射されたパチンコ球が発射通路を通して放出される領域である。この遊技領域は仕切部材によって確定された内部領域であり、パチンコ球の最大転動範囲に相当する。
2)可変入賞口:閉鎖状態および開放状態に変化するものであり、閉鎖状態とはパチンコ球の入賞を禁止する禁止状態を称し、開放状態とはパチンコ球の入賞を許容する許容状態を称する。この可変入賞口は遊技領域内に配置されたものであり、電磁ソレノイドおよびモータ等の電気的な駆動源によって開閉される。
3)大当り遊技手段:大当り遊技を実行するものであり、大当り遊技とは可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当りラウンドを繰返す態様の遊技を称する。この遊技者に有利な状態とは大当りラウンドの停止状態に比べて可変入賞口に対するパチンコ球の入賞の容易度が相対的に高い状態であり、例えば可変入賞口を継続的に開放すること・可変入賞口を開閉することが遊技者に有利な状態に該当する。
4)計測手段:可変入賞口に対するパチンコ球の入賞個数を計測するものである。この計測処理は大当りラウンド単位で行われるものであり、計測手段の計測結果は1回の大当りラウンド中に何個のパチンコ球が可変入賞口内に入賞したかを示している。
5)中間判定手段:計測手段の計測結果を基準値と比較するものである。この基準値は所定技量の遊技者を想定して設定されるものであり、想定された遊技者が1回の大当りラウンド中に可変入賞口内に入賞させることが可能な入賞個数を示している。即ち、中間判定手段は遊技が想定レベルの技量で行なわれたか否かを大当りラウンド単位で判定するものである。
6)最終判定手段:中間判定手段の判定結果を集計し、集計結果に基いて遊技者の技量に対して最終的な結論を下すものである。この集計結果は遊技が想定レベルの技量で行なわれた大当りラウンドの合計回数に相当するものであり、技量は合計回数が多い程に高いことになる。この技量は高・中・低等の段階的に判定することが好ましい。
7)報知手段:技量の最終的な判定結果を遊技者に報知するものである。この技量は表示器に図柄を表示することで報知しても良く、鳴動器から音声を出力することで報知しても良く、発光器を発光させることで報知しても良い。
<請求項2に係る発明の説明>
請求項2に係る発明は大当りラウンドを入賞の難易度が相違する複数種のパターンで実行し、大当りラウンド単位の技量を入賞の難易度に応じて判定するものである。例えば大当りラウンドを高難易度のパターンで実行するときにはパチンコ球の入賞個数が基準値を上回ることに基いて高得点を付与し、遊技者の技量を難易度に応じて高く判定する。また、大当りラウンドを低難易度のパターンで実行するときにはパチンコ球の入賞個数が基準値を上回ることに基いて低得点を付与し、遊技者の技量を難易度に応じて低く判定する。この大当りラウンドの難易度は可変入賞口の開放時間によって調整することが好ましく、例えば低難易度の大当りラウンドは可変入賞口を継続的に開放することで組成し、高難易度の大当りラウンドは可変入賞口の開閉を繰返すことで組成すると良い。
<請求項3に係る発明の説明>
請求項3に係る発明は大当りラウンドを固定的な最終回に至るまで必然的に繰返すことで大当り遊技を組成し、今回の大当りラウンドから次回の大当りラウンドへ移行する移行条件としてラウンド移行口への入賞を設定したものである。
1)始動口:遊技領域内に設けられたものであり、可変入賞口とは別個のものである。この始動口はゲートおよびポケット等のパチンコ球の入賞口を総称する用語であり、ゲートとは入賞したパチンコ球を遊技領域内に放出する部材を称し、ポケットとは入賞したパチンコ球を遊技領域内から回収する部材を称する。
2)可変遊技手段:可変入賞口を開閉する可変遊技を行うものである。この可変遊技はパチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に実行されるものであり、始動口とは可変遊技を開始する契機となる入賞口を称する。
3)ラウンド移行口:遊技領域内に設けられたものであり、可変入賞口および始動口に対して別個のものである。このラウンド移行口はゲートおよびポケット等のパチンコ球の入賞口を総称する用語であり、ゲートとは入賞したパチンコ球を遊技領域内に放出する部材を称し、ポケットとは入賞したパチンコ球を遊技領域内から回収する部材を称する。このラウンド移行口は大当りラウンドの移行機能を有するものであり、パチンコ球が今回の大当りラウンド中にラウンド移行口に入賞したときには次回の大当りラウンドに移行する。
4)大当り遊技手段:パチンコ球が特定領域内に入賞することに基いて大当り遊技を行うものである。この特定領域とはパチンコ球が可変入賞口を通して入賞する開口部・区画領域・非区画領域等を称するものであり、要は可変入賞口の開放状態で入賞可能に開放されるものである。この大当り遊技手段は大当りラウンドを予め定められた最終回に至るまで無条件に繰返すものである。即ち、特定領域は大当り遊技を開始する契機となるだけのものであり、大当り遊技を継続する機能は備えておらず、パチンコ球が大当りラウンド中に特定領域内に入賞しなくても大当り遊技が途中終了することはない。
今回の大当りラウンドは下記1)〜3)のいずれかの条件が成立することに基いて終了し、次回の大当りラウンドは最終回の大当りラウンドでないことを条件に開始される。即ち、ラウンド移行口は遊技者が大当り遊技中に入賞を望まない特殊な入賞口であり、遊技者にはラウンド移行口にパチンコ球を入賞させずに可変入賞口に入賞させる技量が要求される。
1)今回の大当りラウンド中に上限個のパチンコ球が可変入賞口に入賞すること。
2)今回の大当りラウンドの継続時間が上限値に到達すること。
3)今回の大当りラウンド中にパチンコ球がラウンド移行口に入賞すること。
<その他発明1〜3の説明>
その他発明1〜3はラウンド移行口を可変入賞口の近傍に配置したものである。この近傍とはラウンド移行口および可変入賞口間の離間距離の近さを称する用語ではなく、パチンコ球を可変入賞口に誘導する誘導経路に位置的な相関関係を付与してラウンド移行口を配置することを称している。例えば可変入賞口およびラウンド移行口を遊技領域内の中央部および右端部に配置したときには可変入賞口用の誘導経路およびラウンド移行口用の誘導経路に相関関係がなくなるので、可変入賞口を狙っている限りはパチンコ球がラウンド移行口に入賞しない。即ち、その他発明1〜3は可変入賞口用の誘導経路に位置的な相関関係を付与してラウンド移行口を配置し、可変入賞口だけを狙う難易度を高めたものである。
その他発明1はパチンコ球を可変入賞口に誘導する誘導経路を遊技領域内に設け、誘導経路から通過途中で逸脱したパチンコ球が入賞するラウンド移行口を設けたものである。即ち、可変入賞口用の誘導経路から勢い不足で逸脱したパチンコ球をラウンド移行口に入賞させ、可変入賞口用の誘導経路から逸脱しなかったパチンコ球を可変入賞口に入賞させるものであり、遊技者にはパチンコ球を誘導経路に直接的に通すことで勢いを消失させない技量が要求される。
その他発明2はパチンコ球を可変入賞口に誘導する第1の誘導経路およびラウンド移行口に誘導する第2の誘導経路を遊技領域内に隣接して設けたものであり、遊技者には第1の誘導経路を正確に狙う技量が要求される。
その他発明3はパチンコ球を可変入賞口に誘導する第1の誘導経路およびラウンド移行口に誘導する第2の誘導経路を遊技領域内に設け、第2の誘導経路を第1の誘導経路から可変入賞口を通過して落下するパチンコ球の転動経路に沿って設けたり、パチンコ球の転動経路に交差して設けたものである。即ち、パチンコ球が可変入賞口の閉鎖タイミングで第1の誘導経路から可変入賞口に到達したときには可変入賞口を通過して第2の誘導経路内に侵入し、第2の誘導経路を通してラウンド移行口内に入賞するので、遊技者には可変入賞口の開放タイミングを狙って第1の誘導経路内にパチンコ球を侵入させる技量が要求される。
遊技者の技量といった二次的な加工情報を報知している。このため、技量の高低等を遊技者が自ら判断する必要がなくなるので、利便性が向上する。しかも、遊技者の技量を大当りラウンド単位で中間判定し、複数の中間判定結果を集計することに基いて最終的な結論を得ている。このため、特定の少数回の大当りラウンドで基準値を大きく上回る入賞球が偶発的に発生し、残りの多数回の大当りラウンドで基準値を下回る入賞球が必然的に発生した場合には特定の少数回の大当りラウンドで技量の高さが中間判定されるものの残りの多数回の大当りラウンドで技量の低さが中間判定されるので、最終的に技量が低いと判定することができる。即ち、全ての大当りラウンドを公平に取扱って技量を正確に判定することができる。
<請求項2に係る発明の効果>
パチンコ球の入賞の難易度が相違する複数種の大当りラウンドが行われるので、パチンコ球を可変入賞口内に入賞させることに対して遊技性が高まる。しかも、遊技者の技量が大当りラウンドの難易度に応じて中間判定され、大当りラウンドの難易度を考慮して技量の高低が最終判定されるので、技量の最終判定結果を知る楽しみが高まる。
<請求項3に係る発明の効果>
大当りラウンドを固定的な最終回に至るまで無条件に繰返すことで大当り遊技を組成したので、大当り遊技が途中終了する不利益が解消される。また、パチンコ球が大当りラウンド中にラウンド移行口に入賞したときには次回の大当りラウンドに移行するので、賞品球の獲得数がパチンコ球をラウンド移行口に入賞させずに可変入賞口に入賞させる遊技者の技量に応じて変化する。しかも、ラウンド移行口を遊技領域内に配置した。このため、遊技者がラウンド移行口を視覚的に認識することが可能になるので、パチンコ球の打出し位置を調整し易くなる。
パチンコホールの台島には外枠が設置されている。この外枠は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠には、図1に示すように、前枠1が装着されている。この前枠1の前面には下端部に位置して下皿板2が固定されており、下皿板2の前面には下皿3が固定されている。この下皿板2の上方には上皿板4が配置されている。この上皿板4は前枠1に装着されたものであり、上皿板4の前面には上皿5が固定されている。この上皿5には複数のスリット6が形成されている。これら複数のスリット6の後方にはスピーカ7が配置されており、スピーカ7の駆動時にはスピーカ7から複数のスリット6を通して前方の遊技者に遊技音が出力される。
遊技盤13の前面には、図2に示すように、外レール14および内レール15が固定されている。これら外レール14および内レール15間には左側部に位置して発射通路16が形成されており、打球槌が弾いたパチンコ球は発射通路16内を通って上昇する。また、遊技盤13には遊技領域17が形成されており、遊技領域17内には複数の障害釘が打込まれている。この遊技領域17は外レール14および内レール15によって囲まれた円形領域(発射通路16の残余領域)を称するものであり、発射通路16内を上昇するパチンコ球は発射通路16の出口19から遊技領域17内に放出され、遊技領域17内の障害釘に当りながら遊技領域17内を落下する。即ち、遊技領域17は発射通路16の出口19から放出されたパチンコ球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
1−1.中央役物40
遊技盤13の前面には、図2に示すように、遊技領域17内に位置して中央役物40が固定されている。この中央役物40は可変入賞装置に相当するものであり、中央役物40には可変入賞口に相当する大入賞口46が設けられている。この大入賞口46は「く」字状をなす大入賞経路28の下流側に配置されたものであり、大入賞経路28内に侵入したパチンコ球は、実線の矢印で示すように、大入賞経路28に沿って大入賞口46内に相対的な高確率で入賞し、ラウンド移行口22内に相対的な低確率で入賞する。この大入賞経路28は複数の誘導釘20および複数の誘導釘20に沿って「く」字状に打込まれた複数の誘導釘29によって確定されたものであり、ラウンド移行口22内には大入賞経路28から出口21を通して逸脱したパチンコ球が入賞する。尚、大入賞経路28は誘導経路に相当するものである。
2.電気的構成
前枠1の後面には、図3に示すように、マイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置70が装着されている。このメイン制御装置70はCPU71・ROM72・RAM73・I/O74を有するものであり、ラウンド移行スイッチ24・3個の始動口スイッチ27・大入賞口スイッチ49・大当りスイッチ66はメイン制御装置70に電気的に接続されている。尚、メイン制御装置70は大当り遊技手段・計測手段・中間判定手段・最終判定手段・可変遊技手段に相当するものである。
3.遊技仕様
3−1.役物遊技(可変遊技)
パチンコ球が3個の役物始動口26のいずれかに入賞したときには中央役物40の大入賞口46が固定的な設定時間(具体的には「0.8sec」)だけ継続的に開放される。この大入賞口46の開放時にパチンコ球が大入賞口46内に入賞したときにはトンネル47内から球通路54内に放出され、可動片61上に落下する。この状態では可動片61およびロータ56が振分け状態および下降状態にされており、可動片61上に落下したパチンコ球は可動片61の傾斜に沿ってロータ56の外れゾーン59およびVゾーン60のいずれかに入賞する。
3−2.大当り遊技
大当り遊技は複数回の大当りラウンドからなるものであり、パチンコ球がV孔65内に落下することに基いて開始される。これら各大当りラウンドは大入賞口46を継続的に開放し、大入賞口46内にパチンコ球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、ロータ56の下降状態および可動片61の排出状態で実行される。即ち、大当りラウンド中にはパチンコ球がロータ56の外れゾーン59およびVゾーン60のいずれにも入賞せず、可動片61の傾斜に沿ってステージ51の外れ孔69内に排出される。
1)大入賞口46の開放時間が限度値(具体的には「28.8sec」)に達すること。
2)大入賞口46に対するパチンコ球の入賞個数が限度値(具体的には「10個)に達す
ること。
3)パチンコ球がラウンド移行口22内に入賞すること。
4.技量判定機能
大当りラウンド中には大入賞口46の開放時間およびパチンコ球の入賞個数の双方が限度値に到達していなくてもパチンコ球がラウンド移行口22内に入賞したときには今回の大当りラウンドが終了する。即ち、遊技者にはパチンコ球をラウンド移行口22内に入賞させずに大入賞口46内に入賞させる技量が要求され、ラウンド移行口22は遊技者が入賞を嫌う忌避口として機能する。技量判定機能はパチンコ球をラウンド移行口22内に入賞させずに大入賞口46内に入賞させる技量の度合を判定する機能であり、技量の度合を大当りラウンド単位で中間判定し、技量の中間判定結果を集計することに基いて最終的な結論を下す。
5.メイン制御装置70の内部処理
メイン制御装置70のCPU71は電源が投入されると、図8のステップS1の初期化処理でRAM73・レジスタ・I/Oを初期設定する。そして、ステップS2でロータ56を下降状態に初期設定し、ステップS3で可動片61を振分け状態に初期設定する。次にステップS4へ移行し、ロータ56を下降状態で回転開始する。
CPU71は役物遊技処理へ移行すると、図9のステップS21で大入賞口46を開放し、ステップS22でタイマT1に開放時間(0.8sec)をセットする。このタイマT1は単位時間毎に起動するタイマ割込みプログラムで減算されるものであり、CPU71はステップS22でタイマT1をセットしたときにはステップS23でタイマT1の減算結果を「0」と比較する。
CPU71はステップS35でタイマT3に排出時間をセットすると、ステップS36でタイマT3の減算結果を「0」と比較する。ここで「T3=0」を検出したときには役物遊技処理を終え、図8のステップS8へ移行する。
CPU71は大当りラウンド処理へ移行すると、図10のステップS41で入賞数カウンタNiを「0」にリセットする。この入賞数カウンタNiは1回の大当りラウンド中に何個のパチンコ球が大入賞口46内に入賞したかを計測するものであり、CPU71はステップS41で入賞数カウンタNiをリセットしたときにはステップS42へ移行し、ラウンドカウンタNrに「1」を加算する。
CPU71はステップS46で大当りラウンドの残り時間T4が「0」になったことを検出したとき、ステップS50で入賞数Niが上限値に到達したことを検出したとき、ステップS51でラウンド移行スイッチ24からのラウンド移行信号を検出したときにはステップS52へ移行し、大入賞口46を閉鎖することに基いて今回の大当りラウンドを終える。そして、ステップS53へ移行し、入賞数カウンタNiの計測値をクリア基準値No(7)と比較することに基いて遊技者の技量を中間判定する。このクリア基準値Noはメイン制御装置70のROM72に記録された固定値であり、CPU71はステップS53で「Ni>No」を検出したときには遊技者の技量が良好な合格レベルにあると判定する。そして、ステップS54へ移行し、クリアカウンタNcに「1」を加算することに基いて合格回数を計測する。
CPU71はステップS17で点滅終了コマンドを送信すると、ステップS18で可動片61を排出状態から振分け状態に回動操作する。そして、ステップS19の技量判定処理へ移行し、図11のステップS61でクリアカウンタNcの加算結果を第1の基準値N1(5)と比較する。ここで「Nc≦N1」を検出したときには技量が低いと判定してステップS62へ移行し、表示制御装置81に表示コマンドおよび技量判定データを送信する。この技量判定データとは技量の判定結果「低」を称するものであり、表示制御装置81はROMから技量判定データに応じた表示データを検出し、表示器42に表示データの検出結果に基いて「いまいち」の文字図柄を表示する。
遊技者の技量といった二次的な加工情報を報知した。このため、技量の高低を遊技者が自ら判断する必要がなくなるので、利便性が向上する。しかも、遊技者の技量を大当りラウンド単位で中間判定し、複数の中間判定結果を集計することに基いて最終的な結論を得たので、全ての大当りラウンドを公平に取扱って遊技者の技量を正確に判定することができる。即ち、特定の少数回の大当りラウンドで基準値を大きく上回る入賞球が偶発的に発生し、残りの多数回の大当りラウンドで基準値を下回る入賞球が必然的に発生した場合には特定の少数回の大当りラウンドで技量の高さが中間判定されるものの残りの多数回の大当りラウンドで技量の低さが中間判定されるので、最終的に技量が低いと判定することができる。
1)「0≦Nc≦9」の検出時には技量が低いと判定され、表示制御装置81に文字図柄「いまいち」の表示が指令される。
2)「10≦Nc≦13」の検出時には技量が普通であると判定され、表示制御装置81に文字図柄「うまい」の表示が指令される。
3)「14≦Nc」の検出時には技量が高いと判定され、表示制御装置81に文字図柄「名人」の表示が指令される。
遊技領域17内には第2の誘導経路に相当するラウンド移行経路113が形成されている。このラウンド移行経路113は大入賞経路110の延長線上に形成されたものであり、パターンBおよびパターンCの大当りラウンド中に大入賞経路110を通して大入賞口46に閉鎖タイミングで到達したパチンコ球は、実線の矢印で示すように、私大入賞口46を通過してラウンド移行経路113内に侵入する。このラウンド移行経路113はラウンド移行口22に向って一列に並ぶ複数の誘導釘114および複数の誘導釘114に沿って一列に並ぶ複数の誘導釘115から構成されたものであり、パターンBおよびパターンCの大当りラウンド中に大入賞経路110を通して大入賞口46に閉鎖タイミングで到達したパチンコ球はラウンド移行経路113内に侵入する。従って、遊技者には大入賞口46の開放タイミングを狙って大入賞経路110内にパチンコ球を侵入させる技量が要求される。
11と比較し、ステップS74で累積値ΣNiの演算結果を基準値N12(>N11)と
比較する。
てステップS73へ移行し、表示制御装置81に表示コマンドを送信することに基いて表示器42に「いまいち」を表示する。また、ステップS74で「ΣNi≦N12」を判断
したときには技量が普通であると判定し、ステップS75で表示制御装置81に表示コマンドを送信することに基いて表示器42に「うまい」を表示する。また、ステップS74で「ΣNi>N12」を判断したときには技量が高いと判定してステップS76へ移行し
、表示制御装置81に表示コマンドを送信することに基いて表示器42に「名人」を表示する。
上記第1〜第6実施例においては、中央役物40として大入賞口46を扉44の回動に基いて開閉する可変入賞装置を例示したが、これに限定されるものではなく、可変入賞口を羽根板の回動に基いて開閉する可変入賞装置を用いても良い。
上記第1〜第6実施例においては、表示器42を用いて技量の判定結果を報知したが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ7を用いて音声で報知しても良い。
Claims (3)
- 遊技盤に設けられ、打球槌から発射されたパチンコ球が転動可能な遊技領域と、
前記遊技領域内に設けられ、パチンコ球の入賞を禁止する閉鎖状態およびパチンコ球の入賞を許容する開放状態に変化する可変入賞口と、
前記可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当りラウンドを繰返すことで大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
前記可変入賞口に対するパチンコ球の入賞個数を大当りラウンド単位で計測する計測手段と、
前記計測手段の計測結果を基準値と比較することに基いて遊技者の技量を大当りラウンド単位で判定する中間判定手段と、
前記第1の判定手段の判定結果を集計することに基いて遊技者の技量を大当り遊技単位で判定する最終判定手段と、
前記最終判定手段の判定結果を遊技者に報知する報知手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記大当り遊技手段は、大当りラウンドを可変入賞口に対するパチンコ球の入賞の難易度が相違する複数種のパターンで実行し、
前記中間判定手段は、遊技者の技量を大当りラウンドの実行パターンに応じて判定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記遊技領域内に設けられた始動口およびラウンド移行口と、
パチンコ球が前記始動口に有効に入賞することに基いて前記可変入賞口を開閉する可変遊技を行う可変遊技手段とを備え、
前記大当り遊技手段は、
パチンコ球が前記可変遊技時に前記可変入賞口内を通して特定領域内に入賞することに基いて大当りラウンドを予め定められた最終回に至るまで必然的に繰返す大当り遊技を行い、
最終回の大当りラウンドを除き下記1)〜3)のいずれかの条件が成立することに基いて今回の大当りラウンドを終えて次回の大当りラウンドに移行することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の遊技機。
1)今回の大当りラウンド中に上限個のパチンコ球が前記可変入賞口に入賞すること。
2)今回の大当りラウンドの継続時間が上限値に到達すること。
3)今回の大当りラウンド中にパチンコ球が前記ラウンド移行口に入賞すること。
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