JP2005253612A - 刺繍縫いミシン - Google Patents

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義朗 川島
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Abstract

【課題】 文字刺繍縫製において拡大縮小にかかわらず縫い品質の安定を図る。
【解決手段】 縫い針14と被縫製物とを逐次相対的に位置決めしつつ刺繍縫製を行う縫製手段と、刺繍縫製に使用される糸の糸切りを行う糸切り手段19と、文字に関する刺繍模様データを記憶する記憶手段82と、刺繍を行うべき文字列を入力する文字入力手段50と、文字列の縫製を行う拡大又は縮小の大きさデータの入力を受ける大きさデータ入力手段50と、入力される大きさデータでの刺繍模様の大きさに応じて、文字間での糸切りを行うか否かを決定する動作制御手段80とを備える、という構成を採っている。
【選択図】図5

Description

本発明は、刺繍の模様データの拡大縮小を行う刺繍縫いミシンに関する。
従来の刺繍縫いミシンは、文字刺繍を行うための刺繍模様データを記憶する記憶手段と、その文字列の入力を受け付ける入力手段と、入力された文字列により特定された刺繍模様データに基づいて布地に対して刺繍を行う縫製手段と、縫い糸の糸切りを行う糸切り手段とを備えていた(例えば、特許文献1参照)。
このような、複数文字列について順番に刺繍縫製を行う刺繍縫いミシンにあっては、一文字刺繍が行われるごとに縫い糸を切断し、次の文字について新たに縫製を再開することが一般に行われていた。
特開平11−33253号公報
しかしながら、上記従来例において、サイズの小さい文字列の刺繍を行う場合や、倍率選択機構で小倍率が選択されて、文字間が接近している場合、各文字の終端で縫い糸の切断端部が次の文字の縫製時に巻き込まれ、或いは一緒に縫い込まれてしまう場合があった。
かかる場合、縫い糸の切断端部が布地の表側に飛び出したり、裏側で見苦しく絡み合ったりして、縫い品質の低下を生じたり、糸切れの発生の原因となるおそれがあるという不都合があった。
本発明は、縫い品質を高く維持することを、その目的とする。
請求項1記載の発明は、縫い針と被縫製物とを逐次相対的に位置決めしつつ刺繍縫製を行う縫製手段と、刺繍縫製に使用される糸の糸切りを行う糸切り手段と、文字に関する刺繍模様データを記憶する記憶手段と、刺繍を行うべき文字列を入力する文字入力手段と、文字列の縫製を行う拡大又は縮小の大きさデータの入力を受ける大きさデータ入力手段と、入力される大きさデータでの刺繍模様の大きさに応じて、文字間での糸切りを行うか否かを決定する動作制御手段とを備える、という構成を採っている。
上記構成では、大きさデータ入力手段により縫製模様の大きさデータが入力され、文字入力手段により刺繍を行うべき二以上の文字からなる文字列が入力される。これにより、動作制御手段は、入力大きさデータから刺繍模様の大きさを求め、当該大きさが予め設定された所定値よりも大きければ、刺繍模様データに従って文字列の順番で縫製を行うと共に、各文字の縫製ごとに糸切り手段により糸切りを実行する。
また、刺繍模様の大きさが予め設定された所定値よりも小さければ、刺繍模様データに従って文字列の順番で縫製を行うと共に、入力された一連の文字列の縫製が完了してから糸切り手段により糸切りを実行する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、文字間糸切りの実行又は文字列糸切りの実行の設定入力を受け付ける糸切り設定入力手段を備え、動作制御手段は、糸切り実行の設定入力を受けると、刺繍模様の大きさに応じた糸切りの判断に優先して、設定入力に従って糸切りを実行する動作制御を行う、という構成を採っている。
上記「文字間糸切り」とは、一文字の縫製ごとに縫い糸の切断を行う場合を示し、「文字列糸切り」とは、一連の文字列の縫製が行われると縫い糸の切断を行う場合を示す。
請求項2記載の発明は、文字間糸切りの実行又は文字列糸切りの実行の少なくともいずれか一方の設定入力を受け付ける糸切り設定入力手段を備え、動作制御手段は、文字間糸切りの実行又は文字列糸切りの実行が設定入力された場合には、刺繍模様の大きさにかからず、糸切り設定入力手段による設定に従って、糸切りを実行する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、文字間での糸切りを行うか否かを決定する刺繍模様の大きさの閾値の設定入力を受け付ける数値入力手段を備え、動作制御手段は、設定入力された閾値に応じて、文字間での糸切りを行うか否かを決定する、という構成を採っている。
請求項3記載の発明は、動作制御手段は、入力大きさデータから求めた刺繍模様の大きさが、数値入力手段により予め設定された所定値よりも大きければ、各文字の縫製ごとに糸切り手段により糸切りを行い、所定値よりも小さければ、入力された一連の文字列の縫製が完了してから糸切り手段により糸切りを実行する。
請求項1記載の発明は、入力大きさデータにより刺繍模様の大きさが小さくなる場合や、もともと刺繍模様の標準のサイズが小さい場合であって、文字間が接近するような場合には、各文字ごとに糸切りを行わず、一連の文字列の縫製後に糸切りを行うことから、縫い糸の切断端部が次の文字列の縫製の際に縫い込まれてしまう不都合を回避し、糸の飛び出しや絡みを抑制して縫い品質の向上を図ると共に、糸切れの発生を抑制することが可能となる。
請求項2記載の発明は、糸切り設定入力手段により、文字間糸切り又は文字列糸切りを優先的に実行させることが可能となることから、種々の縫製環境や使用者の嗜好に応じた縫製にも柔軟に対応することが可能となる。
請求項3記載の発明は、数値入力手段により、縫い糸の糸切り制御について切り替わる模様サイズ閾値を設定することができることから、実際の縫製状態に応じて具体的に適切な閾値を設定調節することができ、より縫い品質の向上を図ることが可能となる。
(実施形態の全体構成)
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。本実施形態では、通常の縫製を可能としながら後述する着脱自在の枠移動手段18を付加することにより刺繍模様を縫製可能となる刺繍縫いミシンとしてのミシン10を示している。図1は刺繍縫いミシン10の概要を示す全体図であり、図2はその制御系を示す。かかる刺繍縫いミシン10は、被縫製物たる布地に対して縫い針14が相対的に鋸歯状(ジグザグに)に振れを繰り返すと共に当該振れ方向に交差する方向に進行して模様形成を行う。
かかる刺繍縫いミシン10は、その外形的な概略が、その下部に位置するミシンベッド11と、ミシンベッド11の一端部から上方に立ち上げられたミシン胴部12と、ミシン胴部12の上方からミシンベッド11に沿うように延設されたミシンアーム13とから構成されている。
さらに、上記刺繍縫いミシン10は、図1,2に示すようにミシンアーム13のミシン頭部13a(図1における左端部)の下方において上下動可能に支持された縫い針14と、ミシンアーム13のミシン頭部13aの下部に設けられ,縫い針14を支持すると共に上下方向に駆動する針駆動手段15と、縫い針14と共に針駆動手段15に支持され,刺繍縫製時に縫い針14と共に上下動する布押さえ16と、縫い針14の下方に設置され,縫い針14に対して被縫製物たる布地を垂直な平面に沿って張設状態で保持する刺繍枠17と、ミシンベッド11の縫い針対向位置に設けられ,刺繍枠17をいずれも縫い針14に垂直且つ相互に垂直な二方向に駆動する枠移動手段18と、外部からの制御信号に従って刺繍縫製に使用される縫い糸の糸切りを行う糸切り手段と、ミシン10の動作に関する指示や設定をオペレータが入力すると共に指示に必要な情報や現在状態の表示を行う操作パネル50と、上記各部の動作制御を行う動作制御手段80とを備えている。
なお、上記針駆動手段15と枠移動手段18とにより、縫い針14と布地とを逐次相対的に位置決めしつつ刺繍縫製を行う縫製手段を構成する。
また、図1に示されるミシンアーム3の左端のミシン頭部3aには、縫製を起動・停止するための起動/停止スイッチ(以下、S/Sスイッチと略称する)20と、返し縫いを行うための指示入力を行うための返し縫いスイッチ21と、縫製後の糸切りを指示入力するための糸切りスイッチ22と、縫製の速度を調整するためのスライドボリューム23とが、下方から順番に並んで設けられている。
なお、以下の説明において、縫い針14が上下動を行う方向をZ軸方向とし、刺繍枠17が枠移動手段18により図1における左右方向に移動される方向(相互に垂直な二方向の内の一方)をX軸方向とし、刺繍枠17が枠移動手段18により図1における前後方向に移動される方向をY軸方向(相互に垂直な二方向の内の他方)として、以下の説明を行うこととする。
また、本実施形態に示すミシン10は、刺繍枠17及び枠移動手段18を取り外した状態で通常の縫製を行うことも可能ではあるが、通常縫製時に必要な構成及びその動作制御は既存のミシンと同様であるため、専ら刺繍縫製を行うために必要な構成及びその動作制御について主に説明することとする。
(針駆動手段)
針駆動手段15は、ミシンモータ24を駆動源として備え、その回転出力をクランク機構を介して上下動に変換し、縫い針14の上下動を行っている。また、針駆動手段15は、縫い針14と共に布押さえ16を支持しており、縫い針14と共に上下動させる。また、縫い針14の上下動の周期は、動作制御手段80の動作制御により決定され、操作パネル50から上下動周期の設定変更を入力することが可能である。また、ミシンモータ24には、その出力軸の回転角度量変化を検出するエンコーダ29が設けられており、その検出回転角度は動作制御手段80に出力される。
(刺繍枠及び枠移動手段)
刺繍枠17は、いずれも略長方形状を成す内枠と外枠とからなり、これらに布地を挟み込むことでその枠の内側に布地の略長方形状の平面領域を形成する。また、刺繍枠は、大中小の三サイズのものが選択的に装着可能であり、図示の刺繍枠17は最大サイズのものである。また、以下の説明にあっては特に言及しない場合には最大サイズの刺繍枠17を使用した場合について行っているものとする。
枠移動手段18は、ミシンベッド11の上面においてX軸方向に往復可能に支持されたキャリッジ25と、その駆動を行うX軸モータ26と、キャリッジ25にY軸方向に往復可能に支持された刺繍枠装着部27と、刺繍枠装着部27を介して刺繍枠17をY軸方向に往復駆動するY軸モータ28とを備えている。上記X軸モータ26とY軸モータ28はいずれもステッピングモータであり、微小角度単位で駆動する回転角度量を制御することが可能である。そして、枠移動手段18は、X軸モータ26及びY軸モータ28の回転駆動出力を直動方向の駆動出力に変換する変換手段を備えている。従って、枠移動手段18は、キャリッジ25の移動と刺繍枠装着部27の移動との協働により刺繍枠17をX−Y平面上に沿って自在に移動することを可能としている。また、かかる枠移動手段18は、動作制御手段80から出力される刺繍模様に応じた針落ち位置に基づくX軸方向及びY軸方向の各移動量を示す動作指令に従って各軸モータ26,28の駆動制御を行うことにより刺繍枠17を各軸方向に移動させて相対的に所定の針落ち位置に縫い針14を位置決めする。なお、X軸・Y軸モータ26,28には、各々の出力軸の回転角度量変化を検出するエンコーダ30,31が設けられており、その検出回転角度は動作制御手段80に出力される。
(糸切り手段)
糸切り手段は、ミシンベッド11の上部に設けられた針板の下方において、スライド可能に支持されると共にスライド運動により縫い糸の切断を行う図示しない糸切りカッタと、糸切りカッタのスライド運動の駆動源となる糸切りソレノイド19とを備えている。かかる糸切りソレノイド19は、動作制御手段80の制御信号に従い駆動するようになっている。
(操作パネル)
操作パネル50は、後述する刺繍作業を行う際の操作画面,操作説明に要する情報表示,刺繍模様画像等の表示を行う画像表示手段としての液晶ディスプレイ51と、液晶ディスプレイ51の表示面上に重ねて設けられた透明感圧スイッチであるタッチパネル52とを備えている。タッチパネル52は、その表面上におけるいずれの位置にミシンの使用者が指先を接触させたかを感知することが可能である。一方、液晶ディスプレイ51は動作制御手段80による後述する操作プログラムに従い操作画面中にミシンの使用者が入力を指示するための各種のスイッチを表示する。従って、動作制御手段80はタッチパネル52の出力を受けていずれの位置に接触されたかを認識すると共にその際に液晶ディスプレイ51に表示されたいずれかのスイッチに対する指示入力であるかを照合し、その結果、ミシンの使用者がいずれの指示入力を行っているかを認識すると共に、当該指示に応じてその後の処理を進行させる。
かかる操作パネル50は、刺繍を行うべき文字列の入力を受け付ける文字入力手段としての機能と、入力した文字列が横書きが縦書きかの入力を受け付ける機能と、文字の刺繍を行うべき倍率を特定する大きさデータの入力を受け付ける大きさデータ入力手段としての機能と、後述する縫い糸の文字間糸切りの判断のための縫製模様サイズの閾値の入力設定を受け付ける数値入力手段としての機能と、文字間糸切りの設定又は解除を入力する糸切り設定入力手段としての機能を果たす。
(動作制御手段:全体構成)
動作制御手段について図2に基づいて説明する。図2は、ミシン10の制御系を示すブロック図である。
動作制御手段80は、各種プログラムに従い演算処理を行うCPU81とこれに接続されるROM82と各種の処理において一時的にデータ等を格納する作業領域となるRAM83と後述する各構成の入出力インタフェースとを備えるマイコン基板からなる。
RAM83は、縫製作業や表示処理において一時的にデータ等を格納する作業領域となるものである。具体的には、例えば、RAM83は、操作パネル50によって入力された文字列の各文字データ、各文字データに対応してROM82等から読み出された文字の模様データ、入力された大きさデータ、大きさデータに応じて算出された模様サイズ、後述する模様サイズの閾値、文字間糸切りの設定又は解除の状態を示すデータ等が記憶される。
内部記憶装置であるROM82には、ミシン10における縫製動作やそれに伴う操作パネル50の表示処理を実行するための制御プログラムや制御データに加えて入力され得る各文字に応じた刺繍模様データが記憶されており、刺繍模様データの記憶手段としても機能する。
また、動作制御手段80には、外部記憶媒体の読み取り手段であるROMカードリーダ84が併設されており、動作制御手段80中のROM82に記憶されたデータ以外の他の特殊文字、符号、記号、特殊模様等の模様データが記憶された外部記憶媒体としてのROMカード84aから当該模様データの供給を受けることも可能である。
かかるROMカード84aもまた刺繍模様データ記憶手段としても機能する。なお、外部記憶媒体としてはROMカードに限らず、インターネット等の通信手段を介して記憶した記憶媒体も含み、さらに、情報を符号化して記憶する一般的ないずれの記憶媒体を使用しても良く、またいずれの記憶媒体用の読み取り装置を動作制御手段80に併設しても良い。
ここで、刺繍模様データについて、図3に基づいて説明する。文字の刺繍を行う場合には、図3に示すように、ジクザグに針振りを行いながら文字の模様Mに沿って進行し、針振り幅に応じた太さで文字模様を塗りつぶすように縫製が行われる。従って、刺繍模様データには、標準サイズにおける文字を塗りつぶすために縫い針を位置決めするための各位置を示す針落ち位置の位置座標データが含まれており、これに加えて、標準サイズにおける模様サイズSを示すデータが含まれている。
(動作制御手段:CPU)
CPU81は、ROM82中に書き込まれている制御プログラム,制御データ、刺繍模様データ或いはROMカード84a内の制御データ、刺繍模様データ等に基づいて、入力される各種信号やデータを利用し、刺繍縫い動作や操作パネル50における各種表示処理を制御するようになっている。
入力される信号としては、各種インタフェースを介してS/Sスイッチ20,返し縫いスイッチ21及び糸切りスイッチ22によるON又OFF信号、スライドボリューム23による設定速度信号、針駆動手段15のミシンモータ24及び枠移動手段18のX軸・Y軸モータ26,28に設けられた各エンコーダ29,30,31の検出回転角度信号、タッチパネル52からの各種設定データ信号等が挙げられる。
さらに、CPU81は、制御プログラムに従い、操作パネル50から刺繍を行う文字列の入力を受け付ける処理を実行する。即ち、操作パネル50において、入力可能な文字全てに対応する入力ボタンと文字入力の確定を入力するための確定キーを表示し、入力操作が行われ且つ確定キーの入力を受けると、文字列の文字ごとにROM82から刺繍模様データの読み出しを行い、RAM83に記憶する。このとき、既に、記録された刺繍模様データがある場合には上書きを行う。
さらに、CPU81は、制御プログラムに従い、操作パネル50から文字列を横書きで縫製するか否かの入力を受け付ける処理を実行する。即ち、操作パネル50において、横書きとするか否かの入力ボタンを表示し、横書きとの入力を受けると、横書き設定入力ON状態をRAM83に記録する。
さらに、CPU81は、制御プログラムに従い、操作パネル50において、各種倍率が設定された複数の大きさデータ入力キーを表示し、入力操作が行われると、当該入力大きさデータに基づく倍率をRAM83に記憶する。このとき、既に、記録された入力大きさデータ倍率データがある場合には上書きを行う。
なお、入力大きさデータは選択方式ではなく、数値入力を受け付けても良い。
さらに、CPU81は、制御プログラムに従い、操作パネル50において、後述する文字間糸切り実行の判定を行うための模様サイズの閾値aの数値入力キーを表示し、入力操作が行われると、当該閾値aをRAM83に記憶する。このとき、既に、記録された閾値データがある場合には上書きを行う。なお、閾値aの入力は、数値入力方式ではなく、閾値aの複数候補を選ばせる選択方式で受け付けても良い。
さらに、CPU81は、制御プログラムに従い、操作パネル50から後述する文字間糸切りの強制実行設定またはその解除の入力を受け付ける処理を実行する。即ち、操作パネル50において、図4に示すように、設定の入力スイッチを表示し、設定解除状態のスイッチ(図4(A))にONの操作が入力されると、設定入力状態の表示(図4(B))に切り替える処理を行う。また、設定入力状態のスイッチ(図4(B))にOFFの操作が入力されると、設定入力状態の表示(図4(A))に切り替える処理を行う。
かかる操作の入力により、CPU81は、文字間糸切りの強制実行設定またはその解除いずれかの状態を示すデータをRAM83に記憶する。
さらに、CPU81は、制御プログラムに従って、RAM83に文字間糸切りを強制実行する設定状態が記憶されている場合には、文字間糸切りを実行する縫製データを生成する処理を実行する。
また、CPU81は、制御プログラムに従って、RAM83に文字間糸切りを強制実行する設定の解除状態が記憶されている場合には、任意の一文字の刺繍模様データに含まれる模様サイズと大きさデータに基づく設定刺繍倍率とを乗じて、刺繍を行う場合の模様サイズを算出すると共に、当該模様サイズと予めRAM83に記憶された閾値aとの比較を行う処理を実行する。そして、模様サイズが閾値以上の場合には、文字間糸切りを実行する縫製データを生成する処理を実行する。また、模様サイズが閾値に満たない場合には、文字間糸切りを実行しない縫製データを生成する処理を実行する。
ここで、文字間糸切りとは、入力文字列に含まれる一文字の刺繍が完了するたびに縫い糸の糸切りを実行する動作制御をいう。
生成される縫製データは、入力大きさデータに基づく倍率に応じた文字列の各文字の各針落ち位置を示す位置座標データが連続して並び、横書きか縦書きかの設定に応じて、後に続く文字の針落ちの開始位置が右方か下方かが決定され、文字倍率に応じて各文字間隔も設定される。
さらに、文字間糸切りを実行する縫製データは、各文字の位置座標データごとに糸切りソレノイドの駆動コマンドが付加されており、各文字の縫製ごとに糸切りを実行させることができる。
一方、文字間糸切りを実行しない縫製データは、一連の文字列全ての位置座標データの後に糸切りソレノイドの駆動コマンドが一回分だけ付加されており、一連の文字列の縫製が終わってから一回だけ糸切りを実行させることができる。
CPU81は、これら縫製データを生成すると、制御プログラムに従い、RAM83に記憶する処理を行う。
また、縫製の実行に際しては、CPU81は、ミシンモータ24のエンコーダ29の出力を参照して、ミシンモータ24の周期に同期して、RAM83に記憶される各位置座標に示す針落ち位置となるようにX軸モータ26及びY軸モータ28の駆動制御を実行する。また、縫製データに含まれる糸切りソレノイドの駆動コマンドにより、文字間ごとに糸切りを行う動作制御を実行するか或いは、一連の文字列の縫製終了後に一回だけ糸切りを行う動作制御を実行する。
(刺繍縫いミシンの動作説明)
上記構成からなる刺繍縫いミシン10の動作制御手段80のCPU81による縫製処理に着いて図5に基づいて説明する。図5は刺繍縫いミシンの動作処理を示すフローチャートである。
まず、操作パネル50から刺繍を行う文字列の入力があるか判断され(ステップS1)、文字列の新規入力がない場合にはRAM83に記録された文字列の刺繍模様データが維持されてステップS3に移行し、入力があると、文字列の各文字に対応する刺繍模様データがROM82から読み出されると共にRAM83に記録される(ステップS2)。このとき、既にRAM83に記録データがある場合には、上書され更新される。
次いで、文字列が横書きか否かの判定が行われ(ステップS3)、操作パネル50から横書きとの入力が行われると横書き設定がRAM83に記録され(ステップS4)、縦書きとの入力が行われると縦書き設定がRAM83に記録される(ステップS5)。
次に、操作パネル50から刺繍を行う倍率を示す大きさデータの入力があるか判断され(ステップS6)、刺繍を行う大きさデータの新規入力がない場合には、予め設定されたデフォルト値である1倍が選択されるか、或いはRAM83に既に大きさデータに基づく倍率が記録されている場合には当該記録された倍率が維持されてステップS8に移行する。
また、刺繍を行う大きさデータの入力が行われた場合には、当該大きさデータが示す倍率がRAM83に記録される(ステップS7)。このとき、既にRAM83に記録データがある場合には、上書され更新される。
次に、操作パネル50から文字間糸切り判定のための模様サイズの閾値aの入力があるか判断され(ステップS8)、模様サイズの閾値aの新規入力がない場合にはRAM83に既に記録された閾値aが維持されてステップS10に移行する。
また、模様サイズの閾値aの入力が行われた場合には、当該閾値aがRAM83に記録される(ステップS9)。このとき、既にRAM83に閾値aがある場合には、上書され更新される。
次に、文字間糸切りの強制実行の設定入力があるか判断され(ステップS10)、強制実行の設定入力が行われた場合には、RAM83に設定状態が記録される(ステップS11)。
また、強制実行の設定入力がない場合には、強制実行の解除入力があるか判断され(ステップS12)、強制実行の解除入力が行われた場合には、RAM83に解除状態が記録される(ステップS13)。
次いで、S/Sスイッチ20の入力があるか判断され、入力が無い場合にはステップS1の処理に戻り、入力が行われた場合には、文字間糸切りの強制実行設定か否かが判断される(ステップS15)。
文字間糸切りの強制実行設定が成されている場合には、文字列の各文字の刺繍模様データ、横書き又は縦書きの設定、刺繍模様の大きさデータが示す倍率の設定から、各文字ごとに糸切りコマンドが含まれた各針落ち位置を順番に示す位置座標データからなる縫製データが演算により生成される(ステップS16)。そして、ステップS19に移行して縫製が実行され、処理が終了する。
また、ステップS15において、文字間糸切りの強制実行設定がされていない場合には、大きさデータに基づく設定倍率を乗じた模様サイズが閾値aよりも小さいか判定され(ステップS17)、閾値a以上であれば、各文字ごとに糸切りコマンドが含まれた縫製データが生成され(ステップS16)、縫製が実行され、処理が終了する(ステップS19)。
また、ステップS17において、設定倍率を乗じた模様サイズが閾値aに満たなければ、文字列の各文字の刺繍模様データ、横書き又は縦書きの設定、大きさデータに基づく刺繍模様の倍率の設定から、一連の文字列の各針落ち位置を順番に示す位置座標データの後に一回のみ糸切りコマンドが付加された縫製データが演算により生成される(ステップS18)。そして、ステップS19に移行して縫製が実行され、処理が終了する。
(実施形態の効果)
刺繍縫いミシン10では、動作制御手段80のCPU81の処理により、入力大きさデータにより刺繍模様の大きさが小さく、文字間が接近するような場合には、各文字ごとに糸切りを行わず、一連の文字列の縫製後に糸切りを行う。このため、縫い糸の切断端部が次の文字列の縫製の際に縫い込まれてしまう不都合を回避し、糸の飛び出しや絡みを抑制して縫い品質の向上を図ると共に、糸切れの発生を抑制することが可能となる。
さらに、動作制御手段80のCPU81の制御により、予め文字間糸切りの強制実行設定を操作パネル50から入力設定を可能としていることから、文字間糸切りを優先的に実行させることが可能となることから、種々の縫製環境や使用者の嗜好に応じた縫製にも柔軟に対応することが可能となる。
また、動作制御手段80のCPU81の制御により、文字間糸切りを行うか否かの判断のための模様サイズの閾値aの増減を設定することができることから、実際の縫製状態に応じて具体的に適切な閾値を設定調節することができ、より縫い品質の向上を図ることが可能となる。
(その他)
上記刺繍縫いミシン10では、文字間糸切りの強制実行の設定を可能としているが、文字列糸切りの強制実行を設定買おうとしても良い。
また、刺繍縫製模様の対象として文字を挙げているが、ここでいう文字には、記号、符号、マーク又は大きさがほぼ共通し且つ連続して並べられる模様が含まれるものとする。
また、本実施形態では、大きさデータは縫製の倍率を特定するためのデータであったが、サイズを示すデータとしても良い。
また、大きさデータは、複数候補のうちから一つを選択して特定する構成としても良い。
発明の実施形態たる刺繍縫いミシンの概要を示す全体図である。 刺繍縫いミシンの制御系を示すブロック図である。 刺繍模様データの概念を示す説明図である。 図4(A)は文字間糸切りの設定解除画面を示し、図4(B)は文字間糸切りの設定入力画面を示す。 刺繍縫いミシンの処理及び縫製動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 刺繍縫いミシン
50 操作パネル(文字入力手段、大きさデータ入力手段、数値入力手段)
80 動作制御手段
81 CPU
82 ROM(記憶手段)
84a ROMカード(記憶手段)

Claims (3)

  1. 縫い針と被縫製物とを逐次相対的に位置決めしつつ刺繍縫製を行う縫製手段と、
    刺繍縫製に使用される糸の糸切りを行う糸切り手段と、
    文字に関する刺繍模様データを記憶する記憶手段と、
    刺繍を行うべき文字列を入力する文字入力手段と、
    前記文字列の縫製を行う拡大又は縮小の大きさデータの入力を受ける大きさデータ入力手段と、
    前記入力される大きさデータでの刺繍模様の大きさに応じて、文字間での糸切りを行うか否かを決定する動作制御手段とを備えることを特徴とする刺繍縫いミシン。
  2. 文字間糸切りの実行又は文字列糸切りの実行の設定入力を受け付ける糸切り設定入力手段を備え、
    前記動作制御手段は、前記糸切り実行の設定入力を受けると、前記刺繍模様の大きさに応じた糸切りの判断に優先して、前記設定入力に従って糸切りを実行する動作制御を行うことを特徴とする請求項1記載の刺繍縫いミシン。
  3. 前記文字間での糸切りを行うか否かを決定する前記刺繍模様の大きさの閾値の設定入力を受け付ける数値入力手段を備え、
    前記動作制御手段は、前記設定入力された閾値に応じて、文字間での糸切りを行うか否かを決定することを特徴とする請求項1又は2記載の刺繍縫いミシン。
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US7983783B2 (en) 2006-03-06 2011-07-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Embroidery data creation apparatus and embroidery data creation program

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