JP2005252116A - 電気二重層キャパシタ用電極材料及び電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ用電極材料及び電気二重層キャパシタ Download PDF

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Abstract

【課題】 電極材料にカーボンナノチューブを用いた電気二重層キャパシタにおいて、電極材料に用いるカーボンナノチューブを改善し、さらに高容量の電気二重層キャパシタが得られるようにする。
【解決手段】 キャパシタ缶の内部に少なくとも一対の電極1,2と電解液とが収容されてなる電気二重層キャパシタにおいて、その電極に、カーボンナノチューブの壁面に欠損部を有し、ラマンスペクトル分析法により測定される1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの比(ID/IG)が1.6以上である電気二重層キャパシタ用電極材料を用いた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、キャパシタ缶の内部に少なくとも一対の電極と電解液とが収容されてなる電気二重層キャパシタ及びこの電気二重層キャパシタの電極に使用する電極材料に係り、特に、上記の電極材料にカーボンナノチューブを用いた高容量の電気二重層キャパシタにおいて、さらに容量を高めるようにした点に特徴を有するものである。
従来より、電気エネルギーを蓄積するデバイスとして、化学電池以外に、活性炭等の比表面積の大きな電極材料を用いた電極と、電解液とを使用し、上記の電極を対向するように設け、電解液によってヘルムホルツ層と呼ばれる誘電体層を形成するようにした電気二重層キャパシタが知られている。
ここで、この電気二重層キャパシタは、電解質イオンの移動によってのみ反応が生じるため、酸化還元反応を伴う化学電池に比べて、急速で充放電できるという利点がある。
そして、近年においては、このような電気二重層キャパシタが、携帯電話や家庭用電気製品のバックアップ用電源や補助電源として用いられるようになり、その高容量化が要望されている。
このため、近年においては、上記の電極材料に活性炭よりも比表面積が大きいカーボンナノチューブを用い、このカーボンナノチューブと結着剤とを用いてペレット状に成形した電極をキャパシタ缶の内部に収容させるようにした電気二重層キャパシタや、集電体となる基板の片面にブラシ状カーボンナノチューブを成長させた電極をキャパシタ缶の内部に収容させるようにした電気二重層キャパシタが提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照。)。
しかし、電極材料にカーボンナノチューブを用いた上記のような電気二重層キャパシタにおいても、未だ十分な容量が得られているとはいえず、さらに高容量の電気二重層キャパシタが要望されている。
特開平10−321482号公報 特開2001−307951号公報 特開2003−234254号公報
この発明は、電極材料にカーボンナノチューブを用いた電気二重層キャパシタにおいて、電極材料に用いるカーボンナノチューブを改善し、さらに高容量の電気二重層キャパシタが得られるようにすることを課題とするものである。
この発明においては、上記のような課題を解決するため、カーボンナノチューブの壁面に欠損部を有し、ラマン散乱分光法によって測定される1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの比(ID/IG)が1.6以上である電気二重層キャパシタ用電極材料を開発した。なお、ラマン散乱分光法によって測定される1580cm-1付近のピークはGバンドと呼ばれ、炭素六員環構造に由来する一方、1350cm-1付近のピークはDバンドと呼ばれ、炭素六員環構造の乱れに由来すると考えられる。このため、上記のピーク強度IGに対するピーク強度IDの比(ID/IG)が1.6以上のものは、炭素六員環網面が一層以上積層されて筒状に形成されカーボンナノチューブの壁面に欠損部が多く存在するものと考えられる。
また、この発明における電気二重層キャパシタにおいては、上記のような課題を解決するため、キャパシタ缶の内部に、少なくとも一対の電極と電解液とが収容されてなる電気二重層キャパシタにおいて、その電極に用いる電極材料に、上記のようにカーボンナノチューブの壁面に欠損部を有し、ラマンスペクトル分析法により測定される1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの比(ID/IG)が1.6以上である電気二重層キャパシタ用電極材料を用いるようにした。
ここで、上記のカーボンナノチューブとしては、様々な方法によって製造されたものを用いることができるが、アーク放電法によって製造されたカーボンナノチューブは、炭素六員環網面が一層以上積層されて筒状に形成されたカーボンナノチューブの壁面における欠損が少なく、上記のピーク強度IGに対するピーク強度IDの比(ID/IG)が0.25以下である。一方、熱CVD法によって製造されたカーボンナノチューブは、炭素六員環網面が一層以上積層されて筒状に形成されたカーボンナノチューブの壁面における欠損が、アーク放電法によって製造されたカーボンナノチューブより多くなり、上記のピーク強度IGに対するピーク強度IDの比(ID/IG)が0.9程度になる。このため、カーボンナノチューブとしては、熱CVD法によって製造されたカーボンナノチューブを用いることが好ましい。
そして、上記のようにカーボンナノチューブの壁面に欠損部を有し、上記のピーク強度IGに対するピーク強度IDの比(ID/IG)が1.6以上になった電気二重層キャパシタ用電極材料を得るにあたっては、例えば、上記のようなカーボンナノチューブに対して、熱処理、ボールミリング処理、陽極酸化処理、プラズマ処理、電子ビーム照射、イオン照射、レーザー照射、イオン注入等の処理を行い、このカーボンナノチューブの壁面に欠損部を多く形成させるようにする。
また、上記のような電気二重層キャパシタ用電極材料を用いて電気二重層キャパシタを作製するにあたっては、例えば、上記の電極材料と結着剤とを混練させて成形した電極を対向するようにしてキャパシタ缶内に収容させるようにしたり、導電性の基板上に上記のようなカーボンナノチューブが一定方向に伸びて多数配列されたブラシ状の電極相互を、一定方向に伸びたカーボンナノチューブの先端が対向するようにしてキャパシタ缶内に収容させるようにしたり、一対の缶体からなるキャパシタ缶の内面にそれぞれ上記のようなカーボンナノチューブが一定方向に伸びて多数配列されたブラシ状の電極を直接形成し、一定方向に伸びたカーボンナノチューブの先端が対向するようにして一対の缶体からなるキャパシタ缶内に収容させるようにすることができる。
この発明における電気二重層キャパシタのように、その電極材料に、上記のようにカーボンナノチューブの壁面に欠損部を有し、ラマンスペクトル分析法により測定される1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの比(ID/IG)が1.6以上である電気二重層キャパシタ用電極材料を用いると、電気二重層キャパシタ中の電解液がカーボンナノチューブの壁面に形成された欠損部を通してカーボンナノチューブ内にも導入されるようになり、電解液と接触する電極の面積が大幅に増加して、電気二重層キャパシタの容量が大幅に増加されるようになる。
また、この発明における電気二重層キャパシタにおいて、導電性の基板上に上記のようなカーボンナノチューブが一定方向に伸びて多数配列されたブラシ状の電極相互を、一定方向に伸びたカーボンナノチューブの先端が対向するようにしてキャパシタ缶内に収容させるようにしたり、一対の缶体からなるキャパシタ缶の内面にそれぞれ上記のようなカーボンナノチューブが一定方向に伸びて多数配列されたブラシ状の電極を直接形成し、一定方向に伸びたカーボンナノチューブの先端が対向するようにして一対の缶体からなるキャパシタ缶内に収容させるようにすると、結着剤を用いて成形した電極を使用する場合に比べて、電気二重層キャパシタの内部抵抗が大幅に低減されるようになる。
以下、この発明に係る電気二重層キャパシタ用電極材料及びこの電極材料を用いた電気二重層キャパシタについて実施例を挙げて具体的に説明すると共に、この実施例における電気二重層キャパシタにおいては、静電容量が大きく向上することを、比較例を挙げて明らかにする。なお、この発明に係る電気二重層キャパシタ用電極材料及び電気二重層キャパシタは、下記の実施例に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施することができるものである。
(実施例1)
実施例1においては、市販の粉末状カーボンナノチューブ(Aldrich社製:57680−8 Multiwall Carbon Nanotube.純度95%,直径20〜50nm,長さ5〜20μm)を用い、この粉末状カーボンナノチューブに対して、アルミナボールを用いたボールミリング処理を10分間行って、電気二重層キャパシタ用電極材料を得た。ここで、このようにボールミリング処理したカーボンナノチューブについて、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)を求めた結果、強度比(ID/IG)は1.6になっていた。
そして、上記のカーボンナノチューブからなる電極材料70重量部に、結着剤のポリテトラフルオロエチレン粉末を30重量部加えて混練し、これを300μmの厚みに加圧成形して電極を作製した。
また、電気二重層キャパシタを作製するにあたっては、図1に示すように、上記のように作製した一対の電極1,2をそれぞれニッケルの基板1a,2bに炭素系の導電性ペーストで接着させた。その後、これを真空中において140℃で5時間乾燥させた。そして、上記の各電極1,2に、非水系溶媒のプロピレンカーボネート中に溶質のテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートを1mol/lの濃度になるように溶解させた電解液を含浸させた後、上記の一対の電極1,2が対向するようにして、この一対の電極1,2の間にセルロース系のセパレータ3を挟み込むと共に、外側に位置する基板1a,2bの両側から一対のガラス板4a,4bによりこれらを挟んで、試験用電気二重層キャパシタを作製した。
(実施例2)
実施例2においては、上記の実施例1の場合と同様にして、市販の粉末状カーボンナノチューブ(Aldrich社製:57680−8 Multiwall Carbon Nanotube.純度95%,直径20〜50nm,長さ5〜20μm)を、アルミナボールを用いたボールミリング処理を10分間行った後、さらに酸素雰囲気中において550℃で20分間熱処理して、電気二重層キャパシタ用電極材料を得た。ここで、このように処理したカーボンナノチューブについて、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)を求めた結果、強度比(ID/IG)は1.8になっていた。
そして、このようにして作製した電気二重層キャパシタ用電極材料を用いる以外は、上記の実施例1の場合と同様にして試験用電気二重層キャパシタを作製した。
(比較例1)
比較例1においては、炭素電極間の間隔を約1mmにし、処理室内を1Paまで減圧させた後、6.6×104Pa(500Torr)になるまでヘリウムガスを充填させてアーク放電を続けて行った。そして、電極(陰極)に堆積された堆積物を粉砕し、この粉砕物を、界面活性剤を加えた水に分散させ、遠心分離によりグラファイト成分を除去した後、空気中において350℃で5時間熱処理して非晶質成分を除去し、アーク放電法による粉末状のカーボンナノチューブを作製し、これを電気二重層キャパシタ用電極材料に用いるようにした。なお、この粉末状のカーボンナノチューブの平均直径は30nmであった。また、このカーボンナノチューブについて、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)を求めた結果、強度比(ID/IG)は0.2になっていた。
そして、このようにして作製した電気二重層キャパシタ用電極材料を用いる以外は、上記の実施例1の場合と同様にして試験用電気二重層キャパシタを作製した。
(比較例2〜4)
比較例2〜4においては、上記の実施例1の場合と同じ市販の粉末状カーボンナノチューブ(Aldrich社製:57680−8 Multiwall Carbon Nanotube.純度95%,直径20〜50nm,長さ5〜20μm)を用い、この粉末状カーボンナノチューブを酸素雰囲気中において、比較例2では400℃で20分間、比較例3では450℃で20分間、比較例4では500℃で20分間熱処理して、各電気二重層キャパシタ用電極材料を得た。ここで、このように処理した各カーボンナノチューブについて、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)を求めた結果、比較例2では0.8、比較例3では1.1、比較例4では1.2になっていた。
そして、上記のようにして作製した各電気二重層キャパシタ用電極材料を用いる以外は、上記の実施例1の場合と同様にして、各試験用電気二重層キャパシタを作製した。
次に、上記のようにして作製した実施例1,2及び比較例1〜4の各試験用電気二重層キャパシタを、室温雰囲気中において、150mA/gの一定電流で2.5Vまで充電させた後、150mA/gの一定電流で0Vまで放電させて、各電気二重層キャパシタにおける静電容量を求め、上記の比較例1の試験用電気二重層キャパシタにおける静電容量を100とした指数で、各試験用電気二重層キャパシタの静電容量を算出し、その結果を下記の表1に示した。
Figure 2005252116
この結果、電気二重層キャパシタ用電極材料に、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)が1.6以上のカーボンナノチューブを用いた実施例1,2の試験用電気二重層キャパシタは、上記の強度比(ID/IG)が1.6未満のカーボンナノチューブを用いた比較例1〜4の各試験用電気二重層キャパシタに比べて、静電容量が大幅に向上していた。
(実施例3)
実施例3においては、タンタル製の基板をアセトンで洗浄した後、この基板の表面にスパッタリング法によって鉄の薄膜を形成した。そして、このように鉄の薄膜が形成された基板をCVD装置内にセットし、このCVD装置内を1×10-4Pa以下に減圧させた後、ヒーターにより50℃/minで700℃まで加熱させた。次いで、このように加熱させた状態で、ヘリウムガスによって20vol%に希釈したアセチレンガスを15sccmでCVD装置内に導入し、CVD装置内の圧力を600Paにしてプラズマを印加し、この状態で30分間保持して、上記の基板上に垂直方向に伸びて多数配列されたブラシ状のカーボンナノチューブを形成した。そして、これを室温まで自然冷却させて、上記のブラシ状のカーボンナノチューブが形成された基板をCVD装置内から取り出した。なお、このカーボンナノチューブは外径が20nm,内径が10nmの筒状で、壁面は炭素六員環網面からなっていた。
次いで、0.5wt%のリン酸水溶液中において、上記のようにブラシ状のカーボンナノチューブが形成された基板に対して1Vの定電圧を30秒間印加させて、上記のブラシ状のカーボンナノチューブを陽極酸化処理し、その後、これを水洗し、乾燥させて、基板上に上記のようなブラシ状になったカーボンナノチューブからなる電極を作製した。なお、このカーボンナノチューブについて、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)を求めた結果、強度比(ID/IG)は1.6になっていた。
そして、電気二重層キャパシタを作製するにあたっては、図2に示すように、上記のようにして一対の基板11a,12aの上に、それぞれ上記のようなブラシ状にになったカーボンナノチューブからなる電極11,12を形成し、これを真空中で140℃で5時間乾燥させた後、上記の実施例1の場合と同様に、上記の各電極11,12に、非水系溶媒のプロピレンカーボネート中に溶質のテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートを1mol/lの濃度になるように溶解させた電解液を含浸させた後、上記の一対の電極11,12におけるカーボンナノチューブの先端相互が対向するようにして、この一対の電極11,12の間にセルロース系のセパレータ13を挟み込むと共に、外側に位置する基板11a,12bの両側から一対のガラス板14a,14bによりこれらを挟んで、試験用電気二重層キャパシタを作製した。
(実施例4)
実施例4においては、上記の実施例3の場合と同様にして、CVD装置により上記の基板上に上記のようなブラシ状のカーボンナノチューブを形成した後、このように基板に形成されたブラシ状のカーボンナノチューブを酸素雰囲気中において550℃まで加熱して20分間処理するようにした。ここで、このように処理したカーボンナノチューブについて、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)を求めた結果、強度比(ID/IG)は1.9になっていた。
そして、上記のようにして一対の基板11a,12aの上に、それぞれ上記のようなブラシ状のカーボンナノチューブからなる電極11,12を形成した後は、上記の実施例3の場合と同様にして試験用電気二重層キャパシタを作製した。
(比較例5)
比較例5においては、上記の実施例3の場合と同様にして、CVD装置により上記の基板上に上記のようなブラシ状のカーボンナノチューブを形成し、このブラシ状のカーボンナノチューブをそのまま電極として用いるようにし、それ以外は、上記の実施例3の場合と同様にして試験用電気二重層キャパシタを作製した。なお、このカーボンナノチューブについて、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)を求めた結果、強度比(ID/IG)は0.9になっていた。
(比較例6〜8)
比較例6〜8においては、上記の実施例3の場合と同様にして、CVD装置により上記の基板上に上記のようなブラシ状のカーボンナノチューブを形成した後、このように基板に形成されたブラシ状のカーボンナノチューブを酸素雰囲気中において熱処理するにあたり、比較例6では400℃で20分間、比較例7では450℃で20分間、比較例8では500℃で20分間熱処理した。ここで、このように熱処理した各カーボンナノチューブについて、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)を求めた結果、比較例6では1.0、比較例7では1.1、比較例8では1.2になっていた。
そして、上記のようにして一対の基板11a,12aの上に、それぞれ上記のブラシ状のカーボンナノチューブからなる電極11,12を形成した後は、上記の実施例3の場合と同様にして各試験用電気二重層キャパシタを作製した。
次に、上記のようにして作製した実施例3,4及び比較例5〜8の各試験用電気二重層キャパシタについても、上記の実施例1,2及び比較例1,2の各試験用電気二重層キャパシタの場合と同様に、室温雰囲気中において、150mA/gの一定電流で2.5Vまで充電させた後、150mA/gの一定電流で0Vまで放電させて、各電気二重層キャパシタにおける静電容量を求め、上記の比較例3の試験用電気二重層キャパシタにおける静電容量を100とした指数で、各試験用電気二重層キャパシタの静電容量を算出し、その結果を下記の表2に示した。
Figure 2005252116
この結果、上記の実施例1,2及び比較例1〜4の場合と同様に、電気二重層キャパシタ用電極材料に、ラマン散乱分光法により1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの強度比(ID/IG)が1.6以上のカーボンナノチューブを用いた実施例3,4の試験用電気二重層キャパシタは、上記の強度比(ID/IG)が1.6未満のカーボンナノチューブを用いた比較例5〜8の試験用電気二重層キャパシタに比べて、静電容量が大幅に向上していた。
この発明の実施例1,2及び比較例1〜4において作製した試験用電気二重層キャパシタの概略断面図である。 この発明の実施例3,4及び比較例5〜8において作製した試験用電気二重層キャパシタの概略断面図である。
符号の説明
1,2,11,12 電極
1a,2a,11a,12a 基板
3,13 セパレータ
4a,4b,14a,14b ガラス板

Claims (4)

  1. カーボンナノチューブの壁面に欠損部を有し、ラマン散乱分光法によって測定される1580cm-1付近のピーク強度IGに対する1350cm-1付近のピーク強度IDの比(ID/IG)が1.6以上であることを特徴とする電気二重層キャパシタ用電極材料。
  2. 請求項1に記載した電気二重層キャパシタ用電極材料において、上記のカーボンナノチューブの壁面は、炭素六員環網面が一層以上積層されて筒状に形成されており、この壁面に欠損部が形成されていることを特徴とする電気二重層キャパシタ用電極材料。
  3. キャパシタ缶の内部に、少なくとも一対の電極と電解液とが収容されてなる電気二重層キャパシタにおいて、上記の電極に請求項1又は請求項2に記載した電気二重層キャパシタ用電極材料を用いたことを特徴とする電気二重層キャパシタ。
  4. 請求項3に記載した電気二重層キャパシタにおいて、請求項1又は請求項2に記載した電気二重層キャパシタ用電極材料のカーボンナノチューブが一定方向に伸びて多数配列されたブラシ状の電極相互を、一定方向に伸びたカーボンナノチューブの先端が対向するようにしてキャパシタ缶内に収容させたことを特徴とする電気二重層キャパシタ。
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