JP2005249431A - Vブロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドリルなどの被測定物の振れ(変形量)を計測するVブロックのV溝面に磨耗が発生することなく、測定者の手作業による精密な測定精度を得られるようにした新規な測定装置を提供すること。
【解決手段】 Vブロック1のV溝の表面から一対の回転自在な回転体をその外表面が突出するように前記V溝の溝内に対向的に少なくとも2つ設け、かつVブロック1に支持されるドリル44を装着したドリルホルダ40からなる被測定物50をVブロック1に向けて回転自在に押圧する押圧保持機構Tを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、機械加工に使用されるドリルなどの切削工具の所謂振れやロール状機械部品の変形などを検査するため、被測定物の形状の変形量の測定を行う際に使用するVブロック装置に関する。
機械加工において、被加工物の切削に使用するドリルなどの切削工具は、切れ刃の磨耗などにより再研磨のために交換が行われる。交換したドリルなどの切削工具は、刃先の再研磨のほかにも、修理や調整が行われる。その際、修理や調整をする必要があるか否かを検査するため、例えば、再研磨後の切削工具の切れ刃やシャンクの所謂振れ(変形量)を測定または計測する場合、従来は切削工具を装着した円筒状の工具ホルダを定盤上に固定したVブロックのV溝に支持させることにより、工具ホルダを手作業で回しながら、ダイヤルゲージの指針を切削工具にあてがって刃物の刃先やシャンクなどの振れを計測するようにしている。
このような、前記した切削工具やロール状機械部品などを含む被測定物の形状の変形量(振れ)をVブロックを用い、ダイヤルゲージにより計測する測定装置は、既に知られている。例えば、特許文献1に記載されている測定装置は、切削工具である被測定物にVブロックのV溝を直接当接させて支持し、この被測定物を手作業により一方の手で回わしながら計測するように構成されている。
また、これとは別に、例えば、特許文献2に記載されている測定装置は、図5に示すように、Vブロックの外側に配置した一対のベアリング104,104を備える2つのVブロック103,103を用いて被測定物101の両端102,102を回転可能に支持し、被測定物101の両端間における変形量(振れ)を作業者が被測定物101を片方の手で回わしながらダイヤルゲージ105により検査・測定するように構成されている。
実願昭58−170061号公報(実開昭60−78248号のマイクロフィルム)(第10〜13頁、図5〜6) 特開平5−240609号公報(段落0002〜0004、図9)
特許文献1に記載の測定装置では、VブロックのV溝を被測定物に直接当接させ、測定者の片方の手で測定装置を押さえながら同時に被測定物の回転操作を行って計測するので、継続的な使用によりVブロックの基準面であるV溝面に磨耗が発生する。このような磨耗が発生すると、被測定物に対する回転抵抗や回転ムラが大きくなるため、測定者の片手による回転操作が困難となるとともに、時には回転操作中に摩擦のため被測定物がV溝面に持ち上がってしまうことがあり、V溝面の磨耗による影響で、被測定物に対する正確な計測値が得られないという問題がある。また、被測定物に大径の段部や鍔部がある場合には、これらがVブロックの側面と摺接すると、Vブロックの側面の摺接する部分を環状に磨耗させるため、被測定物に対する回転抵抗や回転ムラが一層大きくなるという問題が起きる。
また、特許文献2に記載の2つのVブロック103,103のそれぞれの外側に配置した一対のベアリング104,104で回転可能に支持する測定装置100では、被測定物101をベアリング104,104で支持するため、Vブロック103,103の磨耗による測定誤差を防止することができる。しかしながら、ドリルのように所定の長さを有するような被測定物101の場合、被測定物101を測定者が手で回して偏心量を測定するため、手作業による押さえる力の掛け加減や回し加減により誤差が介在しやすく、振れの測定精度を低下させるおそれがあるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、前記した問題を解決し、ドリルなどの被測定物の振れをダイヤルゲージなどの計測器により計測する際、ドリルなどの被測定物とVブロックのV溝との間で直接接触による磨耗が発生しないように回転抵抗や回転ムラを軽減させる仕方で被測定物をVブロックで支持するとともに、測定者の手作業による被測定物の押さえ加減や回し加減による測定誤差が介在するような影響をなくすように保持機構の付設を工夫することで、精密な測定精度を得られるようにした新規な測定装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために講じた手段は、次のとおりである。
請求項1のVブロック装置では、被測定物の振れを計測器により測定するために前記被測定物を支持するVブロック装置であって、VブロックのV溝の表面からその外表面が突出するように一対の回転自在な回転体を前記V溝に設けた溝内に対向的に少なくとも2つ設け、かつ前記回転体に支持される前記被測定物を前記Vブロックに向けて押圧する押圧保持機構を設ける構成とした。
請求項2のVブロック装置では、請求項1において、前記押圧保持機構には、前記被測定物に回転自在に当接する回転体を設ける構成とした。
請求項3のVブロック装置では、請求項1および請求項2において、前記VブロックのV溝底部にその外表面が前記Vブロックの側面から突出するように回転自在な回転体を設ける構成とした。
請求項4のVブロック装置では、請求項2または請求項3において、前記押圧保持機構の前記被測定物に回転自在に当接する回転体は、前記Vブロックの幅方向の略中間位置で前記被測定物を押圧する構成とした。
請求項1の発明によれば、Vブロックに一対の回転自在な回転体で被測定物を支持するので、Vブロックの磨耗の発生を防ぐことができ、かつ被測定物を安定的に支持することができる。これにより、被測定物の振れを計測器により測定する際、手作業による被測定物の回転操作が容易で、誤差がなく精度の高い精密測定を行うことができる。このため、従来は半年に一回程度の割合で行っていたVブロックの基準面となるV溝面の平滑研磨修正作業が不要となる利点が生じる。また、押圧保持機構により一定の押圧力を付与することで、被測定物に対する回転操作時の回転ムラを軽減することができるので、経験年数に関係なく安定した振れの測定作業が可能となる。さらに、振れの測定精度が高くなるに伴い、ドリルなどの被測定物の品質が良くなる利点がもたらされる。さらにまた、振れの測定作業が安定して実施できることで、測定者の作業負荷が軽減される効果を奏する。
請求項2の発明によれば、押圧保持機構に設けた回転自在な回転体により被測定物をVブロックに向けて押圧するので、ドリルなどの被測定物の振れを計測器により測定する際、手作業による被測定物の回転操作が容易で、誤差のない精密測定を行うことができる。
請求項3の発明によれば、Vブロックの側面から突出するように回転体を設けたので、被測定物に大径の段部や鍔部がある場合でも、Vブロックの側面の磨耗による回転抵抗の発生と回転ムラを防止するとともに、被測定物にスムーズな回転を与えることができるので、測定精度を一層向上させることができる。
請求項4の発明によれば、前記押圧保持機構の前記被測定物に回転自在に当接する回転体により前記Vブロックの幅方向の略中間位置で前記被測定物を押圧するので、被測定物を安定的にVブロックに保持することができるから、振れの一層高い測定精度が得られるとともに一層安定した測定作業が実施できる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ、詳しく説明する。参照する図面において、図1は、実施形態に係るVブロック装置を用いて被測定物を測定する概念図である。図2は、実施形態に係るVブロック装置の構成を示す説明図である。図3は、実施形態に係るVブロックの説明図である。図4は、Vブロック装置の測定に適用される被測定物の説明図である。
(Vブロック装置の概要)
図1に示すように、本実施形態のVブロック装置10は、Vブロック1と、このVブロック1に取り付けられた押圧保持機構としてのトグルクランプTとから主として構成されている。Vブロック1には、被測定物50が回転自在に支持されている。被測定物50を回転自在に支持する詳しい構造については、後記する。この被測定物50は、後記するトグルクランプTの押さえパット13によりVブロック1に向けて押圧された状態で支持されるように構成されている。被測定物50は、単体のドリル44またはドリルホルダ40に装着されたドリル44を含む。このVブロック装置10とともに、計測器としてのダイヤルゲージ60が定盤Aの上に配設されている。このダイヤルゲージ60は、Vブロック1に支持されたドリルホルダ40の一端に装着されたドリル44などの被測定物50の振れを測定するのに使用される。
(Vブロックの構造)
図2に示すように、Vブロック1は、上面1dの中央に設けられたV溝面1a,1a´と、V溝底部1bと、側面1c,1c´、端面1e,1e´および底面とからなっている。このVブロック1は、上面1dの両端部に設けられたボルト穴17,17(図3参照)に挿入される図示しない六角穴ボルトにより定盤A(図1参照)に固定されるようになっている。対向するV溝面1a,1a´には、それぞれVブロック1の上面1dからV溝底部1bにかけて2つのスリット(溝)1s,1sがそれぞれ形成されている。V溝面1a,1a´に形成された各スリット1sには、回転体としてのベアリング3,3´が設けられている。それぞれのベアリング3,3´は、Vブロック1の各側面1c,1c´に設けられた軸穴に挿通される回転軸2,2に支持されており、ベアリング3,3´の一部外周面は、V溝面1a,1a´から突出する状態となるように配設されている。この場合、ベアリング3,3´の外周面の突出量は、2.0mm程度となるように設定されている。これにより、ドリルホルダ40は、V溝面1a,1a´から突出して設けられたベアリング3,3´により回転自在に支持されるように構成される。なお、本実施形態では、特許請求の範囲における溝をスリット1s,1sで説明するが、これに限らず、凹部でもよい。
Vブロック1の側面1cには、V溝底部1bに垂設される回転軸2a(図3参照)に回転自在に装着されたベアリング3aの一部外周面が前記側面1cよりも突出する状態となるように配設されている。これにより、ドリルホルダ40の後記する鍔部42(図4参照)の端面は、側面1cよりも突出して設けられたベアリング3aの一部外周面により回転自在に支持されて、Vブロック1の側面1cと直接接触することがないように構成される。なお、ベアリング3aは、V溝面1a,1a´上に支持されるドリルホルダ40と干渉することがないように、側面1cに開口し、V溝底部1bよりも少し窪んだ凹部1hをVブロック1に形成し、その中に配設するとよい。なお、Vブロック1の側面1cに設けたビス5(図3参照)は、ベアリング3aが装着される前記回転軸2aを固定するためのものである。この回転軸2aは、図示しないが、回転軸2aを挿通する軸孔ともども段付き構造に形成するとともに、回転軸2aに装着するアリング3aは、この回転軸2aの頭部に螺合する座金付きのビスで抜け止め固定するとよい。また、前記回転軸2,2は、図示を省略するが、V溝面1a,1a´に設けたビスで固定している。
Vブロック1の上面1dの片側の端部(図2の左側)には、トグルクランプTを一体的に取り付けるための取付けブロック7が配設されている。この取付けブロック7は、六角穴ボルト8,8によりVブロック1の上面1dに固定され、この取付けブロック7にトグルクランプTがボルトにより取り付けられるようになっている。
(トグルクランプ)
押圧保持機構として、本実施形態ではトグルクランプTを適用した例で説明する。図2に示すように、トグルクランプTは、前記取付けブロック7に取り付ける固定板31を有する基板30と、ドリルホルダ40(図1参照)を押圧するクランプアーム26と、クランプ本体21と補助リンク22とからなるトグル機構とを備えている。固定板31は、ボルトで取付けブロック7に取り付けられる。クランプアーム26は、2枚のL字形板材で形成されている。操作部20を一端に有するクランプ本体21は、先端に押さえパット13を備えるクランプアーム26と支軸23により互いに回動可能に連結されている。そして、クランプ本体21と基板30とは、補助リンク22を介して中間軸24および基軸25により互いに回動可能に連結されている。補助リンク22は、クランプアーム26と同様に、2枚の板材で形成されている。クランプアーム26は、基板30に対して固定軸32により回動可能に連結されている。そして、トグルクランプTは、基板30の側縁に設けられた固定板31を取付けブロック7にボルトで固着することにより、Vブロック1に一体的に結合されている。
クランプアーム26は、操作部20を上下動させることに伴い、リンクを介して上下方向に固定軸32を中心として回動し、これによりドリルホルダ40(図1参照)に対する押圧力を付与し、あるいは解除するように動作する。2枚のクランプアーム26,26間には、押さえパット13が上下に配設した当て板18,18を介してパット取付けボルト11により取り付けられている。この押さえパット13を取り付けるパット取付けボルト11は、六角穴のボルト頭部を下にして、ねじ部を上向きにした状態で配設されている。上下の当て板18,18には回り止め溝が形成されており、固定ナット12と押さえ固定ナット16とを締め付けることにより、クランプアーム26に押さえパット13を堅固に固定するようになっている。また、押さえパット13と押さえ固定ナット16との間には適宜厚さのクッションゴムまたはOリング15が設けられており、衝撃負荷などを吸収するようになっている。クランプアーム26と押さえパット13との間の長さ寸法は、固定ナット12と固定ナット16との位置を上下することで微調整や幅広な調節をすることができる。
押さえパット13には、その下側にドリルホルダ40(図1参照)に当接する2つのベアリング13c,13cが溝13a内に並設されている。パット取付けボルト11の頭部は、押さえパット13の下面中央に形成された凹部13b内に嵌入されている。また、前記ベアリング13c,13cは、押さえパット13の前記溝13a内からその一部外周面が突出する形態で装着されている。この場合、ベアリング13c,13cの外周面の突出量は、2.0mm程度となるように設定されている。この構成により、押さえパット13は、Vブロック1に支持されるドリルホルダ40を前記2つのベアリングにより回転可能に押圧(クランプ)するようになっている。
なお、本実施形態では押さえパット13は、ベアリング13cを2つ並設した構造のもので説明しているが、本発明はこれに限定されることなく、ベアリングを有しない構造のものでもよく、例えば、押さえパット13のドリルホルダ40に当接する面を直線状または凹面状に形成した構造としてもよい。また、このベアリング13c,13cを有する押さえパット13をVブロック1の幅方向の略中間位置に配置するように構成すると、被測定物50をベアリング13c,13cにより一層安定的に押圧して保持することができる(図1参照)。
トグルクランプTは、図1に示すように、操作部20を押し下げた状態では、ドリルホルダ40をクランプアーム26を介して押さえパット13により押圧するように動作する。このクランプアーム26によるドリルホルダ40に対する押圧時には、図2に示すように基軸25、中間軸24、支軸23が略直線状のデッドラインDLとなるクランプ位置となるようにトグル機構が構成されている。
このクランプ位置では、作業者が操作部20から手を離してもこのトグル機構によりクランプ状態は継続的に維持される。これにより、作業者は容易にドリルホルダ40を片手操作で回転させつつ、ドリル44の振れをダイヤルゲージ60により測定することができる。
Vブロック1の側面1cは、ドリルホルダ40に鍔部42(図4参照)が形成されている場合に、図2に示すようにVブロック1の側面1cに配設されたベアリング3aにより、この鍔部42の端面を受ける。これにより、Vブロック1の側面1cと鍔部42との間に直接接触による摩擦が発生することを防止するように構成されている。このVブロック1の側面1cにおいても、ベアリング3aの外周のVブロック1の側面1cからの突出量は前記と同様に2.0mm程度となるように設定されている。
トグルクランプTは、図1および図2に示す操作部20を押し下げた位置で、押さえパット13の保持具であるドリルホルダ40を押圧保持している状態にある。このとき、補助リンク22を介して基板30に連結されたクランプ本体21と、基板30に直接連結されたクランプアーム26とが略直線状となり、中間軸24の位置が基軸25と支軸23とを結ぶデッドラインDL(図2参照)よりも僅かに下へずれた位置となるように設定されている。これにより、このクランプ状態では、操作部20から操作者が手を離しても、クランプアーム26は、反力により戻らず、ドリルホルダ40の押圧保持状態が維持されるように構成されている。
なお、押さえパット13によるドリルホルダ40の押圧力の調整は、パット取付けボルト11に螺合する固定ナット12と押さえ固定ナット16の締め付け位置の調整や、押さえ固定ナット16の数を調整することにより行う。このため、保持具であるドリルホルダ40を各種サイズのものに交換する場合も、同様にしてパット取付けボルト11の取り付け長さを調整することにより行う。これにより、ドリルホルダ40に対して最適な押圧力を付与することができる。
トグルクランプTの押圧解除操作では、図2の実線で示した位置から二点鎖線で示す位置へと、操作部20を上方へ引き上げると、クランプ本体21が固定軸32を中心として回動し、これにより中間軸24が上方へ引き上げられて基軸25と支軸23を結ぶトグル機構のデッドラインDLから離される。これとともにクランプ本体21の支軸23が固定軸32を支点として反時計回りに回動するので、操作部20が上方へ引き上げられてトグルクランプTをクランプ解除位置に保持することができる。この操作部20の引き上げ動作に伴い、クランプ本体21と支軸23で連結されたクランプアーム26が固定軸32を枢軸中心として同じく反時計回りに回動して上方へ持ち上がり、クランプアーム26の先端に設けられた押さえパット13を上方へ移動させる。これにより、Vブロック1からドリルホルダ40の押圧保持状態を解除し、ドリルホルダ40を着脱自在とする押圧解除位置に支持するようになっている。なお、補助リンク22の基軸25の装着穴を長穴に形成すると、トグル機構の回動動作を滑らかにすることができるので、トグルクランプTの操作を一層容易に行うことができる。
(被測定物の測定操作)
次に、図1ないし図4を参照しつつ本実施形態のVブロック装置10を用いて被測定物50の振れの測定の仕方について説明する。なお、本実施形態では、被測定物50はドリルホルダ40に装着したドリル44で説明しているが、ドリルホルダ40を使用せずにドリル44単体をVブロック装置10を用いて測定する場合も同様の仕方で操作することができる。
まず、Vブロック装置10をボルト穴17,17(図3参照)を通して図示しない六角穴ボルトにより定盤A上に固定する(図1参照)。そして、トグルクランプTを図2の2点鎖線で示すクランプ解除位置に保持した状態で、ドリルホルダ40をVブロック1に支持させる。そして、ドリルホルダ40をVブロック1に支持させた後、操作部20を下方に引き下げる。操作部20によるクランプ本体21の下降に伴い、クランプアーム26の先端に設けた押さえパット13が下方へ回動させられて、回転体としての押さえベアリング13c,13cがドリルホルダ40の円筒部41に当接する。これにより、ドリルホルダ40をVブロック1に安定的にしっかりと押圧して保持することができる。この場合、Vブロック1に対してはベアリング3,3´によりドリルホルダ40を回転自在に支持するので、ドリルホルダ40とVブロック1との間に直接接触による磨耗は発生することがない。
トグルクランプTにより、ドリルホルダ40をVブロック1に保持した後は、作業者が操作部20から手を離した状態でも、ドリルホルダ40は安定的にVブロック1上に保持されているので、作業者はダイヤルゲージ60などの計測装置の準備作業を容易に行うことができる。そして、測定作業においては、ドリルホルダ40に装着したドリル44の振れ(変形量)を計測する際、作業者は片手操作で容易にドリルホルダ40の回転操作を行うことができる。この場合、回転操作によりドリルホルダ40の鍔部42などがVブロック1の側面1cに近接しても、ベアリング3aが鍔部42の端面を回転自在に受けるので、Vブロック1の側面1cに直接当接することはなく、直接接触による磨耗が生じることはない。したがって、ドリルホルダ40は、各ベアリングにより回転自在に支持されているので、無理のない安定した計測データが得られるため、精度の高い精密測定を行うことができる。また、このトグルクランプTの押さえパット13をVブロック1の幅方向の略中間位置でベアリング13c,13cにより被測定物50を回転自在にクランプするように配置して構成すると、一層安定的な被測定物50の保持とともに、一層精度の高い精密測定を行うことができる。
本発明は、前記実施形態に説明した内容に限定されることなく、本発明の特許請求の範囲に記載の技術思想を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、押圧保持機構は、トグルクランプに限らず、他のリンク機構などを利用したクランプ装置としてもよい。また、被測定物は、ドリルなどの切削工具に限らず、円筒体や段付きまたは鍔付きの円筒体、あるいはロール状の機械部品などであってもよい。さらに、回転体の突出の状態についても、それぞれVブロックのV溝面や側面からベアリングなどの回転体の外周面が突出していればよく、その突出寸法は特に限定されない。また、回転体は、外周を硬質ゴムや合成樹脂などの耐摩耗性弾性材料で被覆したものでもよい。この場合、ベアリングなどの回転体は、適宜交換して使用することが可能である。
実施形態に係るVブロック装置を用いて被測定物を測定する概念図である。 実施形態に係る実施形態に係るVブロック装置の構成を示す説明図である。 実施形態に係るVブロックの説明図である。 Vブロック装置の測定に適用される被測定物の説明図である。 従来のVブロック装置の説明図である。
符号の説明
1 Vブロック
1a,1a´ V溝面
1b V溝底部
1c,1c´ 側面
1s,1s スリット(溝)
3,3´,3a ベアリング(回転体)
7 取付けブロック
10 Vブロック装置
11 パッド取付けボルト
12 固定ナット
13 押さえパット
13c 押さえベアリング(回転体)
16 押さえ固定ナット
18,18 当て板
20 操作部
21 クランプ本体
22 補助リンク
23 支軸
24 中間軸
25 基軸
26 クランプアーム
30 基板
31 固定板
32 固定軸
40 ドリルホルダ
41 円筒部
42 鍔部(段部)
43 チャック部
44 ドリル
50 被測定物
60 ダイヤルゲージ(計測器)
A 定盤
T トグルクランプ(押圧保持機構)
DL デッドライン

Claims (4)

  1. 被測定物の振れを計測器により測定するために前記被測定物を支持するVブロック装置であって、
    VブロックのV溝の表面からその外表面が突出するように一対の回転自在な回転体を前記V溝に設けた溝内に対向的に少なくとも2つ設け、かつ前記回転体に支持される前記被測定物を前記Vブロックに向けて押圧する押圧保持機構を設けた
    ことを特徴とするVブロック装置。
  2. 前記押圧保持機構には、前記被測定物に回転自在に当接する回転体を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載したVブロック装置。
  3. 前記VブロックのV溝底部にその外表面が前記Vブロックの側面から突出するように回転自在な回転体を設けた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載したVブロック装置。
  4. 前記押圧保持機構の前記被測定物に回転自在に当接する回転体は、前記Vブロックの幅方向の略中間位置で前記被測定物を押圧する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載したVブロック装置。
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