JP2005247389A - 包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷インキ層の赤外線反射率にかかわらず、赤外線照射による検知が精度良く行える包装体を提供する。
【解決手段】開口部を有する容器に内容物が装填され、当該開口部が蓋材により閉じられている包装体であって、(1)当該容器が、透明又は半透明の樹脂フィルムを成形して得られるものであり、(2)当該蓋材は、赤外線反射率60%以上である赤外線反射層を有し、(3)当該赤外線反射層から容器側に印刷層を有し、(4)当該赤外線反射層から容器側に赤外線吸収率5%以上の赤外線吸収層を有し、(5)当該印刷層の形成により、蓋材の平面において、当該印刷層を有する印刷領域と当該印刷層を有しない非印刷領域とに蓋材が区分され、(6)当該赤外線吸収層が、a)印刷領域及び非印刷領域上又はb)非印刷領域上に形成されている、ことを特徴とする包装体に係る。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規な包装体に関する。
プレススルーパック(PTP)包装体は、錠剤、カプセル等の剤形を有する医薬品、健康食品等を包装するために使用される。この包装体では、異物が混入していないかどうかを確認するための検査(異物検査)が通常行われる。
しかしながら、従来の検査方法および包装体では、検知対象範囲、検知精度等に限界がある。たとえば、金属探知器による方法は、アルミニウム箔を使用している包装体には適用できない。写真法又は目視による検査では、包装体の印刷層と異物との判別が困難である。X線による検査方法では、有機物の検知が困難である。
これに対し、PTPシートをCCDカメラ等により撮影して得られる映像信号を特定の方法で処理することによって、被検査物の全体にメッシュ模様があっても、照明技術によらないで容易に異物を検出できる欠陥検出方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、上記方法では、PTPシートに印刷部を有する場合には、その印刷部と異物とを判別することができない。この場合、パターンマッチング法によって印刷部の位置を特定し、予め印刷部をマスキングする方法も考えられるが、マスキング処理に手間を要し、しかも印刷部に異物があったときはマスキングにより異物が隠れ、検知できないという問題がある。
特開平11−39484号公報
本発明者は、上記の従来技術の問題点に鑑み、赤外線照射による異物検知方法に最適な包装体をすでに開発している。これは、赤外線反射率の低い顔料を排除することによって印刷インキ層の赤外線反射率を50%以上に高くするものである。これは、印刷された領域の赤外線反射率と、印刷層のない領域との赤外線反射率を近づけることによって、その赤外線イメージ上において印刷が目立たないようにできる。その結果、包装体に存在する異物を検査する場合に、印刷部分をマスキングすることなく検査できるため、精度の高い検査が可能となる。
しかしながら、上記方法では、印刷自身の赤外線反射率を高めることによって目的を達成することができるが、その手段として赤外線反射率又は透過率の低い顔料を排除したり、反射率又は透過率の高い顔料に置き換える必要がある。この場合、本来、印刷に求められている印刷色の色調が得られないことがある。要求される色調に合わせるため、赤外線反射率又は透過率が低い顔料を使用せざるを得ない場合、赤外線反射率が50%を下回る結果、高精度の異物検知が困難となるおそれが生じる。
従って、本発明の主な目的は、印刷インキ層の赤外線反射率にかかわらず、赤外線照射による検知が精度良く行える包装体を提供することにある。
本発明者は、上記従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の印刷層が形成された包装体が上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の包装体に係る。
1. 開口部を有する容器に内容物が装填され、当該開口部が蓋材により閉じられている包装体であって、
(1)当該容器が、透明又は半透明の樹脂フィルムを成形して得られるものであり、
(2)当該蓋材は、赤外線反射率60%以上である赤外線反射層を有し、
(3)当該赤外線反射層から容器側に印刷層を有し、
(4)当該赤外線反射層から容器側に赤外線吸収率5%以上の赤外線吸収層を有し、
(5)当該印刷層の形成により、蓋材の平面において、当該印刷層を有する印刷領域と当該印刷層を有しない非印刷領域とに蓋材が区分され、
(6)当該赤外線吸収層が、a)印刷領域及び非印刷領域上又はb)非印刷領域上に形成されている、
ことを特徴とする包装体。
2. 赤外線吸収率5%以上の赤外線吸収層が、波長800〜900nmの近赤外線を5%以上吸収する層である前記項1記載の包装体。
3. 赤外線反射層が、印刷領域及び非印刷領域上に形成されている前記項1又は2に記載の包装体。
4. 赤外線反射層が、アルミニウム箔層である前記項1〜3のいずれかに記載の包装体。
5. 印刷領域と非印刷領域との赤外線反射率の差が25%以下である前記項1〜4のいずれかに記載の包装体。
6. 赤外線吸収層の可視光線吸収率が20%以下である前記項1〜5のいずれかに記載の包装体。
7. 当該印刷領域の赤外線反射率が50%未満である前記項1〜6のいずれかに記載の包装体。
8. 赤外線吸収層が、赤外線吸収材を含有する前記項1〜7のいずれかに記載の包装体。
9. 赤外線吸収層が、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、フタロシアニングリーン及び酸化鉄の少なくとも1種の赤外線吸収材を含む前記項1〜8のいずれかに記載の包装体。
10. 赤外線反射層がアルミニウム箔層である蓋材であって、アルミニウム箔層から容器側に順に印刷層及び赤外線吸収層が形成され、当該赤外線吸収層は熱接着性を有し、当該赤外線吸収層を介して容器が蓋材により閉じられており、アルミニウム箔層の他方面に順に印刷層及び表面保護層が形成されている前記項1記載の包装体。
11. 赤外線反射層がアルミニウム箔層である蓋材であって、アルミニウム箔層から容器側に順に印刷層、赤外線吸収層及び熱接着層が形成され、熱接着層を介して容器が蓋材により閉じられており、アルミニウム箔層の他方面に順に印刷層及び表面保護層が形成されている前記項1記載の包装体。
12. 内容物が薬剤である前記項1〜11のいずれかに記載の包装体。
13. 包装体の容器側から赤外光を照射することにより包装体の異物の有無を検知する方法に用いるための前記項1〜12のいずれかに記載の包装体。
14. 前記項1〜12のいずれかに記載の包装体であって、(1)少なくとも1)当該内容物、2)当該容器及び3)当該容器の開口部を閉じる側の蓋材の面に赤外光を含む光を照射する工程、(2)赤外光を含む光が照射された領域を撮像する工程、及び(3)撮像により得られた画像イメージデータから、当該領域内における異物の有無を判定する工程を有する異物検知方法に用いるための包装体。
本発明の包装体は、開口部を有する容器に内容物が装填され、当該開口部が蓋材により閉じられている包装体であって、
(1)当該容器が、透明又は半透明の樹脂フィルムを成形して得られるものであり、
(2)当該蓋材は、赤外線反射率60%以上である赤外線反射層を有し、
(3)当該赤外線反射層から容器側に印刷層を有し、
(4)当該赤外線反射層から容器側に赤外線吸収率5%以上の赤外線吸収層を有し、
(5)当該印刷層の形成により、蓋材の平面において、当該印刷層を有する印刷領域と当該印刷層を有しない非印刷領域とに蓋材が区分され、
(6)当該赤外線吸収層が、a)印刷領域及び非印刷領域上又はb)非印刷領域上に形成されている、
ことを特徴とする。
<容器>
本発明の包装体で用いられる容器は、透明又は半透明の樹脂フィルムを成形して得られるものであれば良く、内容物の種類等に応じて材質、形状、成形方法等を適宜採用すれば良い。例えば、複数の内容物を別々に収容する包装体が必要な場合は、複数のポケット部を有する樹脂フィルムを使用することができる。材質としては、例えば塩化ビニル、ポリプロピレン等が好ましい。また、樹脂フィルムの厚みも限定的ではないが、0.05〜2mm程度とすることが好ましい。この容器は、例えばプレス機を用いた方法(張り出し成形、深絞り成形等)のほか、プレス機を使用しない方法(真空成形、圧空成形等)によって成形することができる。これらの成形は、冷間成形又は熱間成形のいずれであっても良いし、両者を併用しても良い。
<蓋材>
蓋材は、赤外線反射率60%以上(特に70%以上)である赤外線反射層を有する。例えば、本発明では、蓋材の基材を赤外線反射層として利用することが好ましい。この場合、赤外線反射層は、後記の印刷領域上及び非印刷領域上に形成される。
赤外線反射層の材質は上記赤外線反射率を有するものであればよく、アルミニウム系材料、樹脂フィルム及び紙の少なくとも1種を含む蓋材を好適に用いることができる。例えば、アルミニウム系材料単独で使用しても良いし、あるいはアルミニウム系材料に紙層、樹脂フィルム層等を積層したものであっても良い。さらに、樹脂フィルム単独又は紙単独で形成されていても良いし、これらを他の材質と組み合わせて積層されたものであっても良い。
アルミニウム系材料は、アルミニウム又はアルミニウム系合金のいずれであっても良い。具体的には、純アルミニウム(JIS(AA)1000系、例えば1N30、1N70等)、Al−Mn系(JIS(AA)3000系、例えば3003、3004等)、Al−Mg系(JIS(AA)5000系)、Al−Fe系(JIS(AA)8000系、例えば8021、8079等)等が例示できる。アルミニウム系材料に含まれるFe、Si、Cu、Ni、Cr、Ti、Zr、Zn、Mn、Mg、Ga等の成分については、JIS等で規定されている公知の含有量の範囲内であれば差し支えない。
アルミニウム系材料は、箔(シート状)の形態で使用することが望ましい。その場合の厚みは7〜50μm、特に10〜40μmとすることが好ましい。かかる範囲内に設定することによって、より優れた耐水性(耐湿性)、強度、包装体の取扱性等を得ることができる。アルミニウム系材料としてアルミニウム箔を用いる場合、硬質材、半硬材、軟質材等のいずれであっても良く、容器の形状、内容物の種類等に応じて適宜選択すれば良い。また、アルミニウム箔は、必要に応じ、公知の方法で型付け、脱脂・洗浄、アンカーコート、オーバーコート、表面処理等を施すこともできる。アルミニウム箔を用いることにより、包装材料としての強度、バリアー性、保存性等を効果的に発揮することができる。
紙を用いる場合、例えば純白ロール紙、クラフト紙、上質紙、模造紙、洋紙、和紙、各種のコート紙等を適用できる。これらは1種又は2種以上で使用することができる。紙層の厚みは10〜100μm程度とすることが好ましい。紙層を適用することにより、蓋材のカールを予防でき、蓋材に適度な剛性を付与し、包装体製造時のトラブルを軽減できる。また、開封時には、デッドホールド性(開封後の容器の保形性)を維持できるという利点もある。
樹脂を用いる場合、例えばポリアミド(ナイロン)、ポリエチレン(特に高密度ポリエチレン)、ポリプロピレン(特に延伸ポリプロピレン)、塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート等を適用できる。これらは1種又は2種以上で使用することができる。これらの中でも、ポリアミド及びポリエステルの少なくとも1種が好ましい。これらは、樹脂フィルムとして用いることが望ましい。この場合における樹脂フィルム層の厚みは、9〜50μm程度とすることが好ましい。樹脂フィルム層の形成により、強度、耐突き刺し性、耐水性、耐引き裂き性等をより高めることが可能となる。
各層の積層又は接着方法は特に限定されず、公知の方法を適用することができる。例えば、ポリエステルウレタン系、ポリエステル系等の2液硬化型ウレタン系接着剤を用いるドライラミネーション法、共押出し法、押出しコート法、アンカーコート剤を用いる熱ラミネーション法等が挙げられる。
<印刷層>
本発明包装体では、前記赤外線反射層から容器側に印刷層を有する。すなわち、赤外線反射層と容器との間に印刷層が形成される。この印刷層の形成によって、蓋材の平面において、当該印刷層を有する印刷領域と当該印刷層を有しない非印刷領域とに蓋材が区分される。換言すれば、印刷層は、蓋材の一部の面に形成される。
本発明では、印刷層の形成により、蓋材の平面において、当該印刷層を有する印刷領域と当該印刷層を有しない非印刷領域とに蓋材が区分される。例えば、図7(a)には蓋材の平面図、図7(b)には平面図のX−X’断面の断面図を示す。図7では、印刷層1が形成されており、その平面図に対応させた場合の領域2が印刷領域となる。平面図において、印刷領域2以外の領域3が非印刷領域となる。
これにより、例えば、蓋材に赤外線吸収層が存在しない状態で赤外線照射を行った場合、上記印刷領域と上記非印刷領域との間で赤外線反射率の差が生じる。特に、印刷領域の赤外線反射率が50%未満(特に45%以下)となる場合には、その差は一般に大きくなる。
必要に応じて、上記印刷層が形成される方とは反対側の赤外線反射層の面にも印刷層を設けることができる。
これらの印刷層は、一般的に、文字、数字、記号等を表示するために用いられるが、これら以外の表示であってもよい。これらの表示を印刷層とした場合は、一般的に、それらの形状が印刷領域の形状となる。
また、印刷層は、単層であっても良いし、2層以上からなる多層であっても良い。
印刷層は、顔料及び染料の少なくとも1つの後記の着色材を使用して形成すればよい。本発明では、印刷領域の赤外線反射率は特に制限されない。すなわち、本発明では、赤外線吸収率が低い場合であっても、精度良く異物検知ができる包装体を提供することができる。
特に、印刷領域の赤外線反射率(近赤外線の反射率)が50%未満(特に45%以下)の場合には、前記のとおり印刷領域と非印刷領域との赤外線反射率の差が大きくなる分、赤外線吸収層の形成による効果がいっそう顕著になる。より具体的には、印刷領域は、波長800〜900nmの近赤外線を50%未満(特に45%以下)反射するものが好ましい。
なお、印刷領域の赤外線反射率の下限値は、通常特に制限されるものではないが、所望の色調、異物検知の精度上等の見地より20%程度以上が好ましく、さらに好ましくは30%程度以上である。
印刷層は、上記のような条件を満たす限り、通常の方法によって形成することができる。例えば、着色材を含むインキを用いて印刷層を形成することができる。
着色材は、顔料及び染料の少なくとも1つを使用できる。これら顔料及び染料は、公知の無機顔料(例えば、硫酸バリウム、亜鉛華、鉄黒、黄色酸化鉄、群青、紺青、タルク、炭酸カルシウム、コバルトブルー、べんがら等)、有機顔料(モノアゾ系、縮合アゾ系、アントラキノン系、キナクリドン系、イソインドリノン系、チオインジゴ系、ピロロピロール系、ペリレン系、ジスアゾ系、フタロシアニン系等)、染料等から、内容物の種類、蓋材の材質等に応じて適宜用いることができる。
着色材の含有量は、特に限定されないが、一般的にはインキ中1〜30重量%程度、特に3〜15重量%とすることが好ましい。
バインダーとしては特に限定されず、例えばニトロセルロース、ポリビニルブチラール、フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。これらは1種又は2種以上で用いることができる。バインダーの含有量は、インキ中5〜30重量%程度とすることが好ましい。
溶剤は限定的でなく、例えばトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、シンナー、酢酸エチル、酢酸メチル、ブチルセロソルブ、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、ブタノール、ヘキサン、アセトン等を使用することができる。これらは1種又は2種以上で用いることができる。溶剤の使用量は、上記インキの残部を構成するようにすれば良い。
また、上記インキでは、必要に応じてロジン、ジエチレングリコール、アミン、アマニ油、ひまし油、ステアリン酸、オレイン酸等のほか、分散剤、硬化剤、沈降防止剤、軟化剤、酸化防止剤、体質顔料、紫外線吸収剤、レベリング剤、表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤、消泡剤、滑剤等を添加しても良い。
上記インキを用いて印刷層を形成する方法は、例えば凸版印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の公知の印刷方法を適用することができる。また、印刷層を形成した後、必要に応じて乾燥工程に供することができる。例えば、室温(20℃)〜250℃程度で10秒〜10時間程度の条件に設定することによって乾燥することができる。連続的に乾燥を行う場合には、熱風を吹き付けることにより乾燥したり、オーブンの中を移動できるように設計すれば良い。
印刷層は、その色の限定はないが、視認性等の見地より黒色ないしは茶色を呈するものであることが望ましい。特に、印刷層を黒色にする場合は、赤色顔料(例えばバリウム塩)、黄色顔料(例えばジスアゾイエロー)及び青色顔料(例えばフタロシアニンブルー)の3種の顔料からなる混合顔料を用いることが好ましい。
印刷層の厚みも制限されないが、0.1〜10μm程度とすることが望ましい。また、印刷層の重量(乾燥後重量)は、0.1〜10g/m2程度とすることが好ましい。
<赤外線吸収層>
本発明包装体では、赤外線反射層から容器側に赤外線吸収率5%以上の赤外線吸収層を有する。
赤外線吸収層の赤外線吸収率は5%以上、好ましくは8%以上とする。赤外線吸収率が5%未満の場合には、所望の赤外線吸収性能が得られなくなる結果、検知精度が下がるおそれがある。なお、本発明では、上記の赤外線吸収率は、特に波長800〜900nmの近赤外線における吸収率とする。
赤外線吸収層は、a)印刷領域及び非印刷領域上又はb)非印刷領域上に形成されている。すなわち、a)蓋材全面にわたり形成される場合、b)非印刷領域に形成され、印刷領域には形成されない場合の両方を包含する。上記a)の場合は、印刷領域及び非印刷領域の両方の赤外線反射率を抑えることによって、印刷領域と非印刷領域との赤外線反射率の差を小さくすることができる。また、上記b)の場合は、非印刷領域の赤外線反射率だけを下げることができ、一般的には上記a)の場合よりも赤外線反射率の差を小さくすることができる。
赤外線吸収層は、上記a)の場合、印刷層に直接隣接して形成されても良いし、他の層を介して成形されていてもよい。また、上記a)の場合、赤外線反射層から容器側に成形される限りは、印刷層の上層又は下層のいずれであってもよい。上記b)の場合、赤外線吸収層は、印刷層と同一平面上にあっても良いし、異なる平面上に形成されてもよい。
赤外光による異物検知の検知精度を高めるという点では、印刷領域と非印刷領域の赤外線反射率の差はできるだけ小さいほど好ましく、特に25%以下、さらには15%以下とすることがより好ましい。
赤外線吸収層の形成は、赤外線吸収材を含むインキを用いて行えばよい。赤外線を吸収できる材料であれば制限されないが、特にカーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、フタロシアニングリーン及び酸化鉄の少なくとも1種の赤外線吸収材を用いることが好ましい。所定の赤外線吸収率が得られる限り、他の材料(顔料等)が含まれていても良い。
インキ中に配合するバインダー、溶剤等は、前記の印刷層の形成に使用するものと同じものが使用できる。特に、下記のように赤外線吸収層の可視光線吸収率20%以下にする場合は、透明性の材料を選ぶことが好ましい。具体的には、無色又は有色の透明材料又は半透明材料を用いることができる。
赤外線吸収材の使用量は、所望の赤外線吸収性能等によって適宜設定することができる。ただし、赤外線吸収層は、その可視光線吸収率が20%以下(特に15%以下)であることが視認性という点で望ましい。かかる見地からみれば、赤外線吸収材の使用量は、赤外線吸収層中5重量%以下、特に0.2〜3重量%とすることが望ましい。
赤外線吸収層の形成は、印刷層を形成する場合と同様にすればよい。また、赤外線吸収層は、独立した層として設けても良いし、印刷層以外の層(例えば熱接着層)の中に赤外線吸収材を含有させることにより赤外線吸収機能を付与し、赤外線吸収層を兼用させることもできる。
赤外線吸収層の形成により、印刷領域の赤外線反射率が低い場合であっても、印刷領域と非印刷領域との間における赤外線反射率の差を小さくすることができる。本発明において、赤外線吸収層を設けた場合の赤外線反射率(F)は、次のような計算により求めることができる。
F(%)=F0×L
(F0は赤外線吸収層がない場合の印刷領域又は非印刷領域の赤外線反射率を示す。Lは赤外線吸収層による赤外線減衰率を示す。)
したがって、赤外線吸収層のないときの印刷領域及び非印刷領域の赤外線反射率がそれぞれ40%及び70%であり、これに対して赤外線減衰率30%の赤外線吸収層を印刷領域及び非印刷領域上に形成すると、表1のような結果が得られる。
Figure 2005247389
このように、印刷領域及び非印刷領域の双方に赤外線減衰率が掛けられるため、それぞれの赤外線反射率は、28%及び49%となる。これにより、両者の領域における赤外線反射率の差は縮まることになる。これは、印刷領域と非印刷領域のコントラストが小さくなることを意味する。これにより、赤外光による異物検知に用いた場合には、印刷領域が目立たなくなる分、異物をより正確に検知することができる。
印刷領域の赤外線反射率が50%未満となる場合は、一般的に上記差が大きくなるので、赤外線吸収層による効果が相対的に大きくなる。特に、印刷領域の赤外線反射率が50%未満(さらには45%以下)であり、かつ、非印刷領域の赤外線反射率が50%以上(さらには65%以上)である場合には、赤外線吸収層による効果がより顕著となる。
<容器と蓋材の接合>
本発明包装体は、容器開口部が蓋材により閉じられている。この方法は特に制限されず、公知の方法を適用することができる。例えば、接着剤を用いる方法が挙げられる。本発明では、特に熱接着層(熱接着性樹脂層)を介在させるヒートシール法によることが好ましい。
上記熱接着性樹脂としては公知のものが使用できる。例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖線状ポリエチレン、飽和ポリエステル、線状飽和ポリエステル、無延伸ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、アイオノマー、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体、ポリオレフィン、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、カルボン酸変性エチレン−酢酸ビニル、塩化ビニル、ポリスチレン等が挙げられる。また、製品名「ボンダイン」住友化学工業株式会社製、製品名「メルセンM」東ソー株式会社製等の市販品も使用することができる。これら熱接着性樹脂は1種又は2種以上で用いることができる。
熱接着層は、蓋材及び容器の少なくも一方に形成すれば良いが、特に蓋材に形成することが好ましい。熱接着層は、上記樹脂を含む液状接着剤を塗布したり、あるいは上記樹脂からなる熱接着性フィルムを積層することによって、形成することができる。熱接着層の厚みは限定的でないが、通常2〜100μm程度とすることが好ましい。
ヒートシールの条件は、使用する熱接着剤の種類、内容物の種類等によって適宜変更できるが、一般的には140〜260℃で1〜3秒程度とすれば良い。
ヒートシールを行った後、必要に応じ、包装体の断面形状が凹形状となるようにリングシール(「線シール」ともいう。)を施したり、上記断面形状が連続する凹凸状となるようにメッシュシールを施すことができる。また、熱板を使用するヒートシールに代えて、超音波シール、誘導加熱シール等を採用することもできる。
<その他>
その他の層として、必要に応じて、公知のPTP包装体で採用されているものを適宜用いることができる。例えば、赤外線反射層の裏面(すなわち、容器側と反対側)に、アンカーコート層、印刷層、着色層、プライマー層、オーバーコート層等を適宜形成しても良い。
<内容物>
本発明包装体の容器に装填される内容物は特に限定されず、公知のPTP包装体に充填・装填されている内容物をそのまま適用することができる。内容物は、固形物であることが望ましい。例えば、薬剤(医薬品)、食品、電子部品、コンタクトレンズ、芳香剤、洗浄剤等が挙げられる。特に、異物検査を必須とする薬剤に好適である。また、薬剤は、錠剤、カプセル剤等のいずれであっても良い。
内容物には、必要に応じて印刷(捺印)が施されていても良い。この場合、印刷は、赤外線を吸収しない印刷層であることが望ましい。このような印刷層としては、前記と同様のものを採用することができる。
本発明の包装体は、赤外光による異物検査に適用することができる。より具体的には、後記の異物検査方法に好適に用いることができる。本発明包装体を上記検査方法に適用することにより、高精度で異物を検知することが可能となる。
<実施の形態>
具体的な実施の形態としては、下記のような構成が挙げられる。
実施の形態1を図1(a)に示す。この包装体は、赤外線反射層がアルミニウム箔層1である蓋材であって、アルミニウム箔層1から容器4側に順に印刷層2及び赤外線吸収層3が形成され、当該赤外線吸収層3は熱接着性を有し、当該赤外線吸収層3を介して容器4が蓋材により閉じられており、アルミニウム箔層1の他方面に順に印刷層5及び表面保護層6が形成されている。容器4中には内容物7(薬剤)が装填されている。この包装体は、赤外線吸収層が熱接着層を兼ねており、包装体をより薄く構成することができる。
実施の形態2を図1(b)に示す。この包装体は、赤外線反射層がアルミニウム箔層1である蓋材であって、アルミニウム箔層1から容器5側に順に印刷層2、赤外線吸収層3及び熱接着層4が形成され、熱接着層4を介して容器5が蓋材により閉じられており、アルミニウム箔層1の他方面に順に印刷層6及び表面保護層7が形成されている。容器5中には内容物8(薬剤)が装填されている。この包装体は、赤外線吸収層及び熱接着層が別々に設けられている点で図1(a)と異なり、より強力な赤外線吸収効果を得る場合等に好適である。
<本発明包装体の異物検査への利用>
本発明の包装体は、包装体の容器側から赤外光を照射することにより包装体の異物の有無を検知する方法に用いる包装体として好適に用いることができる。
具体的には、例えば特開2003−215047に開示されているような公知の検査装置による方法に適用することができる。
すなわち、(1)少なくとも1)当該内容物、2)当該容器及び3)当該容器の開口部を閉じる側の蓋材の面に赤外光を含む光を照射する工程(第一工程)、(2)赤外光を含む光が照射された領域を撮像する工程(第二工程)、及び(3)撮像により得られた画像イメージデータから、当該領域内における異物の有無を判定する工程(第三工程)を有する異物検知方法に用いることができる。以下、この方法について説明する。
第一工程
本工程では、少なくとも1)当該内容物、2)当該容器及び3)当該容器の開口部を閉じる側の蓋材の面に赤外光を含む光を照射する。赤外光を含む光としては、赤外光を含み、赤外光以外の波長領域の光(例えば、可視光)を含む光を適用することができる。
赤外光を含む光の照射時間、照射領域、強度等は、内容物の種類等に応じて適宜調節することができる。また、上記光を照射する装置自体は、公知のものを用いることができる。
第二工程
本工程では、赤外光を含む光が照射された領域を撮像する。本発明では、赤外光を含む光が照射された領域からの反射光を赤外光に感度を有する撮像手段によって撮像(二次元撮像)することが望ましい。
撮像手段としては、赤外光のみに感度をもつカメラ、赤外光に感度をもつカメラに赤外光のみを透過するフィルターを設けたもの等を例示することができる。これらは、公知又は市販のものを採用することができる。例えば、市販のCCDカメラ等を用いることができる。
第三工程
本工程では、撮像により得られた画像イメージデータから、当該領域内における異物の有無を判定する。判定方法は、印刷層と区別して異物を検知できる方法であれば特に限定されない。例えば、次のような手法をとることができる。
赤外光に感度を有する撮像手段より得られた画像イメージデータでは、内容物の色に関係なく、内容物の明度が容器(樹脂フィルム)の明度よりも高くなる。また、内容物上の異物、内容物のひび割れ、欠け等の明度は内容物の明度より低く、樹脂フィルム上の異物等の明度は樹脂フィルムの明度よりも低くなる。そして、印刷層が赤外線を吸収しない層である場合には、印刷層と樹脂フィルムとの明度差がきわめて小さくなる。この明度差が生じた画像を図2に示すような手段で処理すれば良い。
図2には、画像処理手段(23)の構成を示す。この手段は、A/D変換器(27)、シェーディング補正手段(28)、第1の二値化手段(29)、第1の画像メモリ(30)、第2の二値化手段(31)、第2の画像メモリ(32)、判定用メモリ(34)、CPU及び出力インターフェイス(35)、第3の画像メモリ(33)、外観検査結果及び統計データメモリ(36)、カメラタイミング制御手段(37)等から構成される。
A/D変換器(27)は、撮像手段であるCCDカメラ(22)で撮像した二次元イメージデータをアナログ信号からデジタル信号に変換する。変換されたイメージデータは、シェーディング補正テーブル(38)のデータに従ってシェーディング補正手段(28)によってシェーディング補正された後、第3の画像メモリ(33)に記憶される。
なお、シェーディング補正は、赤外光を含む光によって樹脂フィルムの撮像範囲全体を均一に照射することが困難な場合に、必要に応じて位置の相違により生じる赤外光の明度のバラツキを補正するために行うことができる。
補正された明度に関するデータは、第1の二値化手段(29)により第1の閾値δ1をもって二値化された後、第1の画像メモリ(30)に順次記憶される。これにより、樹脂フィルムの第1の二値化イメージデータが形成される。第1の閾値δ1は、内容物が存在する領域(内容物領域)内にある異物を判定するためのものである。第1の閾値δ1としては、例えば内容物の背景となる樹脂フィルム及び異物よりも明るい値であり、かつ、内容物よりも暗い値が選択される。本発明では、第1の閾値δ1は、内容物の明度よりも若干低い値に設定することが好ましい。
また、補正された明度に関するデータは、第2の二値化手段(31)により第2の閾値δ2をもって二値化された後、第2の画像メモリ(32)に記憶される。これにより、樹脂フィルムの第2の二値化イメージデータが形成される。第2の閾値δ2は、主として樹脂フィルムに存在する異物を判定するためのものである。第2の閾値δ2としては、樹脂フィルム及び印刷層よりも暗い値が選択される。本発明では、第2の閾値δ2は、樹脂フィルムの明度よりも若干低い値に設定することが好ましい。
CPU及び入出力インターフェイス(35)は、各種画像処理プログラム等のプログラムを、判定用メモリ(34)の記憶内容等を使用しつつ実行するとともに、PTP包装機(11)に制御信号を送り出し又はPTP包装機(11)から動作信号等の各種信号を受信するためのものである。これにより、例えばPTP包装機(11)の不良シート排出機構等を制御できる。また、CPU及び入出力インターフェイス(35)は、モニタ(24)に表示データを送出する機能も有する。この機能により、二値あるいは濃淡のイメージデータ、外観検査結果等をモニタ(24)に表示することができる。
外観検査結果及び統計データメモリ(36)は、イメージデータに関する座標等のデータ、外観検査結果データ、外観検査結果データを確率統計的に処理した統計データ等を記憶する。これらのデータは、CPU及び入出力インターフェイス(35)の制御に基づき、モニタ(24)に表示させることができる。また、これらのデータに基づき、CPU及び入出力インターフェイス(35)がPTP包装機(11)に制御信号を送出することもできる。キーボード(25)は、判定用メモリ(34)に記憶される良否判定の基準値等の設定を入力するためのものである。
カメラタイミング制御手段(37)は、CCDカメラ(22)が撮像するイメージデータをA/D変換器(27)に取り込むタイミングを制御する。このタイミングは、PTP包装機(11)に設けられたエンコーダ(図示せず)からの信号に基づいて制御され、所定量の樹脂フィルムを送るたびにCCDカメラ(22)による撮像が行われる。
次に、外観検査の手順とともに、異物による外観不良品が検出される場合の具体例について、図3〜図5に従って説明する。
図3(a)は、具体例としての樹脂フィルム(PTPフィルム)の外観検査範囲の一部(本検査範囲を「P」と表示する。)である。PTPフィルムを成形してなる容器(ポケット部)には、内容物として錠剤が収納されている。この錠剤には、文字「C」が捺印されており、異物Dxが付着しているものとする。蓋材となるカバーフィルムには、文字「123」が印刷されており、異物Dyが付着しているものとする。
PTPフィルムは、CCDカメラにより撮像され、シェーディング補正されて第3の画像メモリ(33)に記憶される。例えば、図3(a)のA−A’線上の記憶された画像の明度は、図3(b)に示すように内容物領域(錠剤領域)において高く、カバーフィルムの領域及び異物領域が低くなる。
次いで、図4に示すようなフローチャートによりルーチンR1が実行される。ルーチンR1は、画像処理装置(23)(主としてCPU)によって「第1の二値化処理に伴う検査判定」が実行される。画像処理装置(23)は、まずステップS1において、第1の二値化手段(29)によって第1の二値化イメージデータを形成し、このデータを第1の画像メモリ(30)に記憶させる(第1の二値化処理)。すなわち、第1の閾値δ1以上を1(明)、閾値1未満を0(暗)として、本検査範囲Pにおいては、A−A’線上のデータが図3(c)、二次元的画像が図3(d)に示すような二値化イメージデータに変換される。
ステップS2において、第1の画像メモリ(30)に記憶された第1の二値化イメージデータに対して塊処理を実行する。塊処理としては、二値化イメージデータの0(暗)及び1(明)について各連結成分を特定する処理と、それぞれの連結成分についてラベル付けを行うラベル処理とがある。ここで、それぞれ特定される各連結成分の占有面積は、CCDカメラ(22)の画素に応じたドット数で表される。
ステップS3において、画像処理装置(23)は、第1の二値化イメージデータから求めた1(明)の連結成分の中から、上記捺印を有する錠剤に相当する連結成分を特定する。錠剤に相当する連結成分は、所定の座標を含む連結成分、所定の形状である連結成分、所定の面積であるところの連結成分等の判断手法により容易に錠剤に相当する連結成分(すなわち、錠剤領域)を特定することができる。従って、本検査範囲Pにおいては、異物Dxを含んだ錠剤領域J(図3(d)参照)が特定される。
ステップS4では、画像処理装置(23)は、錠剤領域内の異物の面積Sxを演算する。すなわち、第1の二値化イメージデータから求めた0(暗)の連結成分のうち、ステップS3で特定した錠剤領域の座標に含まれる、あるいは連なるものを抽出し、その面積Sxを求める。従って、本検査範囲Pでは、異物Dxの面積が算出される。
ステップS5では、異物の面積Sxを予め定められた判定基準値Pxと比較する。そして、異物の面積Sxが判定基準値Pxよりも小さい場合には、ステップS6へ移行し、非異物判定(正常判定)を行う。従って、本検査範囲Pにおいて、異物Dxの面積が判定基準値Pxと比較されることにより、異物Dxが異物であるか否かが判定される。このように、ルーチンR1では、錠剤領域を特定した上で、捺印部の有無に関係なく、錠剤領域内の異物の存在の有無が判定される。
図5は、ルーチンR2を示すフローチャートである。ルーチンR2は、画像処理装置(23)によって「第2の二値化処理に伴う検査判定」が実行される。まず、ステップS11において、画像処理装置(23)は、第2の二値化手段(31)によって第2の二値化イメージデータを作成し、このデータを第2の画像メモリ(32)に記憶させる。すなわち、第2の閾値δ2以上を1(明)、第2の閾値δ2未満を0(暗)として、本検査範囲Pにおいては、A−A’線上のデータが図3(e)、二次元的画像が図3(f)に示すような二値化イメージデータに変換される。
ステップS12において、第2の画像メモリ(32)に記憶された第2の二値化イメージデータに対して、ステップS2と同様の塊処理を実行する。
ステップS13では、画像処理装置(23)は、異物Dyの面積Syを演算する。すなわち、第2の二値化イメージデータから求めた0(暗)の連結成分を抽出し、その面積Syを求める。従って、本検査範囲Pでは、異物Dyの面積Syが算出される。
ステップS14では、異物の面積Syを予め定められた判定基準値Pyと比較する。そして、異物の面積Syが判定基準値Pyよりも小さい場合には、ステップS15へ移行し、非異物判定(正常判定)を行う。一方、異物の面積Syが判定基準値Py以上の場合には、ステップ16へ移行し、ステップ16において異物判定(異常判定)を行う。従って、本検査範囲Pにおいて、異物Dyの面積が判定基準値Pyと比較されることにより、異物Dyが異物であるか否かの判定が行われる。このように、ルーチンR2では、印刷層の有無に関係なく、主としてカバーフィルム上の異物の存在の有無が判定される。
上記ルーチンR1及びR2の処理は、PTPシートの製造(薬剤包装)過程で実行され、その処理単位はPTPシート1単位とすることができる。上記ルーチンR1及びR2のうち、少なくとも一方で異物判定が出されたときは、そのPTPシートは不良と判定し、排出することができる。
以下に、実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより詳細に説明する。ただし、本発明の範囲は、これら実施例に限定されない。
実施例1〜6及び比較例1〜2
OPコート層/アルミニウム箔層/印刷層/KL層/熱接着層からなる包装材を基本構成とし、上記KL層又は熱接着層に赤外線吸収層としての機能を付与した。赤外線吸収層中の顔料の種類及び混入率、印刷層で使用した顔料の種類及び含有率は、それぞれ表2に示すようにした。
Figure 2005247389
また、各層の構成は、下記のとおりとした。
(1)OPコート層:
ニトロセルロースを主成分としたコート剤を、乾燥後重量1.6g/m2となるようにグラビア方式で塗布形成した。
(2)アルミニウム箔層:
JIS 1N30で厚さ20μmの硬質アルミニウム箔層を使用した。
(3)印刷層:
表2に示す顔料比率(固形分中の割合(重量%))となるように調整した印刷インキを用いて形成した。バインダーとしてニトロセルロース(印刷インキ中8重量%)及びポリビニルブチラール(印刷インキ中8重量%)を含有させた。印刷層の形成は、あらかじめ印刷領域と非印刷領域に区分し、グラビア印刷法により乾燥後重量1.2g/m2となるように印刷領域に印刷層を形成した。
(4)KL層(キーラッカー層):
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなるコート剤を上記印刷領域及び非印刷領域を含む全面に塗布した。塗布量は、乾燥後重量1.5g/m2となるように設定した。実施例1〜5については、表2に示すように顔料を含有(固形分中重量%)させ、赤外線吸収層としての機能をもたせた。
(5)熱接着層:
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなるコート剤を用い、グラビア印刷法により乾燥後重量4.0g/m2となるようにKL層の外面に熱接着層を形成した。
試験例1
各実施例及び比較例で得られたサンプルについて、1)赤外線吸収層の透明性、2)赤外線吸収層の赤外線吸収率、3)赤外線吸収層の可視光線吸収率、4)印刷領域と非印刷領域における赤外線反射率の差をそれぞれ測定した。その結果を表2に示す。各測定の方法は、以下のようにして実施した。
1)赤外線吸収層の透明性
目視で判断し、印刷領域及び非印刷領域(アルミニウム箔層のみが透視できる部分)の色調が、(赤外線吸収層中の)顔料が存在しないときの色調と差異が顕著でない場合は「良好」、差が顕著であれば「不良」と評価した。
2)赤外線吸収層の赤外線吸収率
赤外線反射層であるアルミニウム箔単体の赤外線反射率と非印刷領域の赤外線反射率の差として求めた。また、赤外線反射率は、波長800nm、825nm、850nm、875nm及び900nmの赤外線をそれぞれ照射したときの反射率の平均値とした。
3)赤外線吸収層の可視光線吸収率
アルミニウム箔単体の可視光線反射率と非印刷領域の可視光線反射率の差として求めた。また、可視光線反射率は、波長350nm、450nm、550nm、650nm及び750nmの可視光線をそれぞれ照射したときの反射率の平均値とした。
4)印刷領域と非印刷領域における赤外線反射率の差
非印刷領域の赤外線反射率から、印刷領域の赤外線反射率を差し引いた値として求めた。
なお、上記の測定装置としては、紫外可視近赤外分光光度計(製品名「JASCO V570型」日本分光社製)を用いた。その光度計による測定手法の概要を図6に示す。また、上記光度計の仕様は、ホルダー形式:積分球式、測定サイズ:長さ8mm×幅9mm、積分球内径:60mm、積分球内壁塗布剤:硫酸バリウムとした。
本発明包装体の一例を示す図(断面図)である。 本発明検査方法で用いられる画像処理手段(23)の構成を示す図である。 異物検査方法において異物が検出される具体例を説明するための図である。 画像処理装置により実行される「第1の二値化処理に伴う検査判定」のルーチンを示すフローチャートである。 画像処理装置により実行される「第2の二値化処理に伴う検査判定」のルーチンを示すフローチャートである。 実施例で用いた光度計及びその測定機構を示す概略図である。 本発明包装体における印刷領域と非印刷領域との関係を示す図である。

Claims (14)

  1. 開口部を有する容器に内容物が装填され、当該開口部が蓋材により閉じられている包装体であって、
    (1)当該容器が、透明又は半透明の樹脂フィルムを成形して得られるものであり、
    (2)当該蓋材は、赤外線反射率60%以上である赤外線反射層を有し、
    (3)当該赤外線反射層から容器側に印刷層を有し、
    (4)当該赤外線反射層から容器側に赤外線吸収率5%以上の赤外線吸収層を有し、
    (5)当該印刷層の形成により、蓋材の平面において、当該印刷層を有する印刷領域と当該印刷層を有しない非印刷領域とに蓋材が区分され、
    (6)当該赤外線吸収層が、a)印刷領域及び非印刷領域上又はb)非印刷領域上に形成されている、
    ことを特徴とする包装体。
  2. 赤外線吸収率5%以上の赤外線吸収層が、波長800〜900nmの近赤外線を5%以上吸収する層である請求項1記載の包装体。
  3. 赤外線反射層が、印刷領域及び非印刷領域上に形成されている請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 赤外線反射層が、アルミニウム箔層である請求項1〜3のいずれかに記載の包装体。
  5. 印刷領域と非印刷領域との赤外線反射率の差が25%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の包装体。
  6. 赤外線吸収層の可視光線吸収率が20%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の包装体。
  7. 当該印刷領域の赤外線反射率が50%未満である請求項1〜6のいずれかに記載の包装体。
  8. 赤外線吸収層が、赤外線吸収材を含有する請求項1〜7のいずれかに記載の包装体。
  9. 赤外線吸収層が、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、フタロシアニングリーン及び酸化鉄の少なくとも1種の赤外線吸収材を含む請求項1〜8のいずれかに記載の包装体。
  10. 赤外線反射層がアルミニウム箔層である蓋材であって、アルミニウム箔層から容器側に順に印刷層及び赤外線吸収層が形成され、当該赤外線吸収層は熱接着性を有し、当該赤外線吸収層を介して容器が蓋材により閉じられており、アルミニウム箔層の他方面に順に印刷層及び表面保護層が形成されている請求項1記載の包装体。
  11. 赤外線反射層がアルミニウム箔層である蓋材であって、アルミニウム箔層から容器側に順に印刷層、赤外線吸収層及び熱接着層が形成され、熱接着層を介して容器が蓋材により閉じられており、アルミニウム箔層の他方面に順に印刷層及び表面保護層が形成されている請求項1記載の包装体。
  12. 内容物が薬剤である請求項1〜11のいずれかに記載の包装体。
  13. 包装体の容器側から赤外光を照射することにより包装体の異物の有無を検知する方法に用いるための請求項1〜12のいずれかに記載の包装体。
  14. 請求項1〜12のいずれかに記載の包装体であって、(1)少なくとも1)当該内容物、2)当該容器及び3)当該容器の開口部を閉じる側の蓋材の面に赤外光を含む光を照射する工程、(2)赤外光を含む光が照射された領域を撮像する工程、及び(3)撮像により得られた画像イメージデータから、当該領域内における異物の有無を判定する工程を有する異物検知方法に用いるための包装体。
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