JP2005240280A - 注入口付きアンカーピン - Google Patents

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JP2005240280A JP2004047249A JP2004047249A JP2005240280A JP 2005240280 A JP2005240280 A JP 2005240280A JP 2004047249 A JP2004047249 A JP 2004047249A JP 2004047249 A JP2004047249 A JP 2004047249A JP 2005240280 A JP2005240280 A JP 2005240280A
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Atsushi Hasegawa
淳 長谷川
Kazuya Koga
一八 古賀
Masahiro Yoshioka
昌洋 吉岡
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Abstract

【課題】 コンクリート壁にタイルが貼着してあるもので、内部に亀裂が生じた場合、補修剤の注入によりこの亀裂状態の隙間が拡大する事故を防止するため、この隙間が何処で発生しても、補修剤をできるだけ均等な圧力で注入すること。
【解決手段】 アンカーピン1の中空状のピン本体2には、その頭部21に所定寸法を残して先端22まで連続した複数のスリット23が角度的変位をもって形成してある。ピン本体2の中空内部には、この本体の先端22の部分を拡開させるためのコーン3が移動可能に挿置してあり、このピン本体の先端部内壁にはコーン当接部24が形成してある。また、ピン本体2の防錆用コーティングが施してある頭部21の開口端部21aは拡開している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コンクリート建物の外壁に貼付け用のモルタルによりタイル貼りした後で、このタイルやモルタルが剥離した状態になったときに、剥離状態を解消するための補修剤の注入口付きのアンカーピンに関する。
近年、コンクリート建物の外壁にタイル貼りしたものが増えているが、コンクリートとタイルとは、元来、熱による膨張率や収縮率が異なる。さらに、このコンクリート外壁に用いられるタイルは常に直射日光や寒冷気にさらされ、膨張、収縮が繰返されるため、タイルをコンクリート壁に貼り付けるためのモルタルに亀裂が生じたり、タイルそのものに亀裂が生じたりする。そして、その亀裂から雨水などが侵入し、その雨水が凍結すると、この亀裂の膨張によりタイルや貼着用モルタルが剥離し、さらに進むとタイルが剥落する。勿論、タイルの膨張、収縮の段階で、このタイルやモルタルが剥離することもある。
このようなタイルやモルタルが剥離した状態の補修方法は、従来から数多く提案がなされ、例えば注入口付きアンカー・ピンニング・エポキシ樹脂注入工法があり、この注入工法に用いられる注入口付きアンカーピンとしては、中空の筒状本体の先端にスリット、つまり割り溝が設けてあり、この本体内にコーン(拡張栓)が移動可能に挿置してあり、このコーンを先端の方に押し出すことで、スリットが外側に拡開してコンクリート壁内に固定される。また、筒状本体の側面にはその軸心方向に沿って断続的に横孔が穿設してあり、この本体の頭部の開口部から補修剤であるエポキシ樹脂を注入するとこの横孔からこの樹脂が射出され、コンクリート壁とモルタルとの剥離した隙間、またはモルタルとタイルとの間の剥離した隙間に補修剤が注入し浸透し、この補修剤が固化することで接着され、それによってこの剥離状態が解消されるものである。(特許文献1)。
特開2000−34839号公報、図2、図3 ところが、コンクリート壁面に貼着されたタイルの厚さは、建物によって異なる場合が多く、さらに、コンクリート壁面やタイルの貼着用のモルタルの厚さも施工基準はあるものの現実は一様ではないことが多い。また、一般的にはタイルとモルタルとの接着面、あるいはモルタルとコンクリート壁面との接着面において剥離が多く発生するが、現実はそれに限定されるものではなく、時にはモルタル自体に亀裂が生じる場合もある。 そのため、従来例のようにアンカーの筒状本体の側面に断続的に補修剤射出用の横孔を設ける構造では、この横孔が必ず剥離部分に相当する位置に対応するとは限らない。もっとも、補修剤のエポキシ樹脂は横孔から射出し、これが圧入されるので、横孔と剥離部分との位置が一致しなくてもこの圧入により浸透する。しかし、エポキシ樹脂は粘性を有しているため、剥離部分の隙間が横孔に一致する部分と、そうでない部分では浸透程度に差異がでてくる。このように、隙間が横孔に一致する部分とそうでない部分とがある場合、当初は一致する隙間に浸透が進み、その後一致しない隙間部分に浸透していくので、無理に補修剤のエポキシ樹脂を射出して圧力をかけると、一致する部分ある亀裂状態にある隙間が、このエポキシ樹脂の圧力によりさらに拡大していまう危険性がある。 そのための対策として、横孔の数を増やすことも考えられるが、これは横孔を空ける手間がその分増大する。
そこで、本発明の目的とするところは、注入付きアンカー・ピンニング・補修剤注入工法において補修剤を注入することにより亀裂状態の隙間が拡大する事故を防止し、亀裂した隙間が何処で発生しても、補修剤をできだけ均等な圧力で注入することのできる注入口付きアンカーピンを提供することにある。
本発明に係る注入口付きアンカーピンの第1の特徴は、中空状のピン本体には、その頭部に所定寸法を残して先端まで連続した複数のスリットが角度的変位をもって形成してあり、上記ピン本体の中空内部には、上記ピンの先端の部分を拡開させるためのコーンが移動可能に挿置してあり、前記ピン本体の先端部内壁には、コーン当接部が形成してあるところにある。
第2の特徴は、上記ピン本体の頭部の開口端部は拡開しているところにある。
さらに、第3の特徴は、上記ピン本体の頭部には、防錆用コーティングが施してあるところにある。
本発明は、補修剤により亀裂状態の隙間が拡大する事故を防止し、亀裂した隙間が何処で発生しても、補修剤をできだけ均等な圧力で注入することにより剥離状態を解消し、それによりタイルの剥落を防止する。さらに、従来のように一部の亀裂状態にある隙間をさらに拡大させることが発生しないという効果を奏する。また、ピン本体の頭部は拡開した開口になっているので、補修材の注入用ノズルの挿入が容易であり、この頭部を防錆のためのコーティングをしておくことにより、長期に亘り錆の発生を防止できるので外観を良好に保持出来る。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図1〜図4に示すように注入口付きアンカーピン1の中空状で鋼製のピン本体2には、その頭部21に所定寸法Lを残して先端22まで連続して複数(図4では4本)のスリット23が角度的変位、例えば90度の角度的変位をもって十文字に形成してある。なお、ピン本体2の大きさは、その長さがほぼ30mm、径が約6mmであり、このような形状の場合、頭部21の所定寸法Lは5mm〜10mmであることが望ましい。
ピン本体2の中空内部には、この本体の先端22の部分を拡開させるための鋼製のコーン3が移動可能に挿置してあり、さらに、このピン本体の先端部内壁にはコーン当接部24が形成してある。
また、ピン本体2の頭部21の開口端部21aは拡開してあり、さらに、この頭部には、防錆用コーティングが施してある。
次に、アンカーピン1を用いた施工工程について、図5〜図7を参照して説明する。先ず、図5に示すように、コンクリート壁4にはタイル貼り付け用のモルタル5が施工してあり、このモルタルの表面にタイル6、6が貼着してある。このようなタイル貼り壁面になった施工面に対し、タイル6とタイル6との間の目地部分にアンカーピン挿入穴7をドリルで穿設する。この挿入穴7の内径は、ピン本体2の外経よりやや大きいが、頭部21の開口端部21aの径よりやや小さいか、またはこの径と一致するものである。
そこで、図6に示すようにアンカーピン挿入穴7にピン本体2を挿入して仮固定する。この仮固定の工程について具体的に説明すると、この仮固定とは、後述する完全にコーン3を打撃してピン本体2をコンクリート壁4に固定する前の段階であって、予めピン本体2の先端22の外周に嵌合可能な内径を有する円筒状の仮固定具8を準備しておく。この仮固定具8の素材は合成樹脂製、例えばビニルのような弾性質のものであって、この仮固定具8はピン本体2の頭部の前記寸法Lの長さのもので、厚さは挿入穴7の内壁面とピン本体2との隙間と同一またはそれよりやや厚いものである。
この仮固定具8をピン本体2の先端22の外周に被嵌させ、そのままこのピン本体の頭部21の外周に嵌合するまで移動させた後、このピン本体を挿入穴7に挿入し、軽く打撃する。そのため、仮固定具8によって挿入穴7とピン本体2との隙間がなくなり密着した状態になる。これが仮固定状態である。
そこで、図7に示すように、ピン本体2の頭部21の開口端部21aから鋼棒を挿入して、コーン3を強く打撃する。そのため、コーン3はコーン当接部24に当接し、さらに、打撃を続けると、コーンが先端21方向に移動してピン本体2の先端21の部分を拡開させ、ピン本体2はコンクリート壁4に挿入穴7の内壁に強固に固定する。
このような状態で、ピン本体2の頭部21の開口端部21aから補修剤であるエポキシ樹脂を注入すると、このエポキシ樹脂はこのピン本体2の頭部21を除いてほぼ全長に亘り設けてあるスリット23から、コンクリート壁4とモルタル5との間の剥離状態にある空隙、モルタル5とタイル6との間の剥離状態にある空隙、さらにタイル6自体に発生している剥離箇所、その他いずれの剥離状態の空隙に安定した注入圧により注入され、充填されることによりこの剥離状態を解消する。なお、このエポキシ樹脂はピン本体2の開口端部21aから強力な圧力で注入されるが、仮固定具8がこの開口端部に強く嵌合しているため、このエポキシ樹脂がこの開口端部外周から外方へ噴出して漏れることが防止される。
次に、アンカーピン1のピン本体2の製造方法について、図8を参照して説明すると、先ず、図(A)に示すように、鋼棒20に切削機により中空穴25を穿設するが、この中空穴の内径は先端部では細く穿設して、コーン当接部を形成する。中空穴25を穿設した後で、図(B)に示すように頭部21の注入口を押圧により拡開させ、十文字状にスリット23(図4参照)を切削する。そして最後に、図(C)に示すようにこの中空穴25内にコーン3を挿入すればピン本体2は完成する。
さらに、アンカーピン1のピン本体2の他の製造方法について、図9を参照して説明すると、先ず、図(A)に示すように、鋼板200に、その長手方向に沿って複数(図面では4本)のスリット230を形成する。このスリット230相互間の間隔は同一にして、両側部に位置するスリット230と鋼板200の両側辺との間は、スリット相互間隔より狭くする。さらに、このスリットの中心部には***230aを穿設する。そこで図(B)に示すように鋼板200を湾曲させ、さらに芯材を利用して円筒状にした後で両側辺をかしめる。続いて、ピン本体の頭部21になる部分210を拡開して注入口に形成し、先端部分は、スリット230が密着するように圧力をかけると、***230aより先端部分は前方に向けて縮径した傾斜形状となる。そして、円筒の中空部内にコーン3を挿入する。
発明の活用例として、コンクリート造の建物の外壁をタイルで化粧した構造物において、コンクリート壁とタイル貼り付け用モルタルとの間、このモルタルとタイルとの間などに剥離が発生した場合に、補修剤を注入してこの剥離状態を解消し、タイルなどの剥落を防止することに活用される。
アンカーピンの正面図 図1のa−a線断面図 図1の左側面図 図1の右側面図 アンカーピンを利用した施工工程を示す端面図 アンカーピンを利用した施工工程であって、図3の次の工程を示す端面図 アンカーピンを利用した施工工程であって、図4の次の工程を示す端面図 (A)(B)(C)は、それぞれアンカーピンの製造工程を示す断面図 (A)(B)は、それぞれアンカーピンの他の製造工程を示す断面図
符号の説明
1 アンカーピン
2 ピン本体
21 ピン本体の頭部
21a ピン本体の頭部の開口端部
22 ピン本体の先端
23 スリット
24 コーン当接部
3 コーン

Claims (3)

  1. 中空状のピン本体には、その頭部に所定寸法を残して先端まで連続した複数のスリットが角度的変位をもって形成してあり、
    上記ピン本体の中空内部には、上記ピンの先端の部分を拡開させるためのコーンが移動可能に挿置してあり、
    前記ピン本体の先端部内壁には、コーン当接部が形成してある
    ことを特徴とする注入口付きアンカーピン。
  2. 請求項1において、上記ピン本体の頭部の開口端部は拡開していることを特徴とする注入口付きアンカーピン。
  3. 請求項1において、上記ピン本体の頭部には、防錆用コーティングが施してあることを特徴とする注入口付きアンカーピン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011144596A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Toyokatsu Nishikawa タイル張り外壁の補修方法
JP2015508480A (ja) * 2012-01-25 2015-03-19 ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー 締結要素及び締結要素を取り付けるための方法

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