JP2005238708A - カーボンナノチューブ強化樹脂構造体およびその製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブ強化樹脂構造体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、圧縮強度および/または電磁波の反射性能を向上させたカーボンナノチューブ強化樹脂構造体およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1では、層状に積層された複数の炭素繊維強化層11と、これら炭素繊維強化層11の層間に設けられたカーボンナノチューブを包含した強化層13とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体およびその製造方法に関するものである。
炭素繊維、ガラス繊維等の繊維で補強された繊維強化樹脂は、軽量で成形性に優れているため、構造体として多方面において利用されている。
また、特許文献1および特許文献2には、樹脂に、炭素繊維とカーボンナノチューブとを混合して、射出成形にて、繊維強化樹脂構造体を成形するものが示されている。この繊維強化樹脂構造体は、曲げ強度および電磁波の反射性能が改善されたことが示されている。
特開2003−238816号公報(段落[0045]〜[0069])
しかし、従来の繊維強化樹脂構造体は、一般に層状に構成されており、引張強度に比べて圧縮強度が極端に低いという欠点があった。また、電磁波の反射性能が、電磁波反射材の用途に採用するには不十分であった。
特許文献1に示すものは、電磁波の反射性能については改善されているが、圧縮強度に対する示唆は何ら示されていない。また、圧縮強度の改善を行う実用に供する製造方法が具体的に示されていない。
また、炭素繊維の径は、約7μmであり、また、炭素繊維束の厚さは通常約0.1〜0.5mmであり、それらを使うかぎり、その厚みを持つ繊維強化樹脂構造体は製造できない。
本発明は、上記問題点に鑑み、圧縮強度および/または電磁波の反射性能を向上させたカーボンナノチューブ強化樹脂構造体およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体では、層状に積層された複数の強化繊維層と、これら強化繊維層の層間に設けられたカーボンナノチューブを包含した強化層とを有することを特徴とする。
このように、積層された強化繊維層の層間にカーボンナノチューブを包含した強化層が設けられているので、従来層間に存在していた強化されない樹脂層が無くなる。また、カーボンナノチューブは、炭素同士が強固に結合した構造なので、高強度の補強繊維になり、強化層自体の強度が高くなる。したがって、強化繊維層の層間強度が向上されるので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の強度は高くなる。特に従来問題であった圧縮強度において著しく改善される。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体では、層状に積層された複数の強化繊維層と、外表面にカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層を設けたことを特徴とする。
このように、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の外表面にカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層を設けているので、電気抵抗の少ないカーボンナノチューブが良導体となる。そのため、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の外表面での電磁波の反射性能が良くなる。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体では、請求項1に記載の発明に加えて、外表面にカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層を設けたことを特徴とする。
このように、強化繊維層の層間および外表面にカーボンナノチューブを包含する電磁波反射層を設けているので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の電磁波の反射性能はさらに改善される。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体では、表面にくびれ部を有するカーボンナノチューブを、樹脂に添加してなることを特徴とする。
このように、表面にくびれ部を有するカーボンナノチューブを樹脂に添加しているので、樹脂がこのくびれ部に入り込んだ形となっている。そのため、樹脂に圧力がかかると、樹脂とカーボンナノチューブとの表面抵抗に加えて、カーボンナノチューブのくびれ部が樹脂から受ける力の抵抗となるので、カーボンナノチューブの補強効果が向上する。したがって、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の強度は増加する。
また、カーボンナノチューブの径は、例えば100nmと細いので、例えばμオーダーの薄い樹脂の強化が行える。そのため、本発明にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体はマイクロマシン等の超小型機械の部品として使用できる。さらに、例えば、mmオーダー以下の曲率部の強化も可能となる。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体では、前記カーボンナノチューブを略一方向に沿って配向させたことを特徴とする。
このように、カーボンナノチューブを略一方向に沿って配向しているので、特にこの方向に沿った強度が向上する。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ構造体の製造方法では、型の上に、強化繊維に樹脂を含浸させ半硬化させた繊維プリプレグシートと、カーボンナノチューブを樹脂に混合させた半硬化樹脂シ−トとを交互に積層させて積層体を形成し、前記積層体を前記型との間でバッグフィルムによって密閉し、前記バッグフィルム内の空気を抜いて減圧し、前記繊維プリプレグシートと半硬化樹脂シ−トとを前記型に対して圧着させて成形することを特徴とする。
この発明によれば、まず、予め作成された強化繊維に樹脂を含浸させ半硬化させた繊維プリプレグシートと、カーボンナノチューブを樹脂に混合させた半硬化樹脂シ−トとを型の上に交互に積層させてなる積層体を形成する。次いで、積層体を型との間でバッグフィルムによって密閉する。そして、真空吸引力によりバッグフィルム内の空気を抜く。バッグフィルム内の空気を抜くと、バッグフィルム内が減圧され、バッグフィルムの容積が減少してバッグフィルムが積層体の上面に当接して、積層体を型に向けて押圧する。積層体が押圧されると、繊維プリプレグシートと半硬化樹脂シ−トとが圧着されるので、共に半硬化状態の繊維プリプレグシートと半硬化樹脂シ−トとが一体に結合する。より具体的にいうと、積層体を構成する樹脂が硬化される。したがって、型に沿った形状をした強化繊維層の層間にカーボンナノチューブで補強された層を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体が製造される。
また、予め作成した半硬化樹脂シ−トを使用するので、半硬化樹脂シ−トを作成する際、カーボンナノチューブの含有量、配置等を調整できる。したがって、所要品質のカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造することができる。
なお、樹脂としては、熱硬化性樹脂であっても、熱可塑性樹脂であってもよい。
熱硬化性の樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル、エポキシ、フェノール、ポリウレタン、メラミン、ユリア、ポリイミド、ジアリルフタレート、ケイ素樹脂等が使用できる。
また、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体)樹脂、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィルド、ポリスルホン、ポリエーテルエテルケトン、液晶性プラスチック、変性PPE(変性ポリフェニレンエーテル)等が使用できる。
強化繊維としては、ガラス繊維、カーボン繊維等が使用できる。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ構造体の製造方法では、前記積層体の前記型側あるいは前記型の反対側に、前記半硬化樹脂シートを配置したことを特徴とする。
このように、積層体の型側あるいは型の反対側に、半硬化樹脂シートを配置したので、表面にカーボンナノチューブを含有した層が形成されたカーボンナノチューブ強化樹脂構造体が製造できる。そのため、電気抵抗の少ないカーボンナノチューブが良導体となるので、表面での電磁波の反射性能が良いカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造することができる。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ構造体の製造方法では、型の上に、カーボンナノチューブを混合した液状樹脂を表面に散布した強化繊維を積層させて積層体を形成し、前記積層体を前記型との間でバッグフィルムによって密閉し、前記バッグフィルム内の空気を抜いて減圧し、系外の液状樹脂を吸引して前記積層体に含侵させつつ前記積層体を前記型に対して圧着させて成形することを特徴とする。
本発明によれば、まず、表面にカーボンナノチューブを混合した液体樹脂を散布した強化繊維を積層して、強化繊維と強化繊維の間にカーボンナノチューブの層を有する積層体を形成する。次いで、積層体を型との間でバッグフィルムによって密閉する。そして、真空吸引力によりバッグフィルム内の空気を抜く。バッグフィルムの容積が減少してバッグフィルムが上面に当接して、積層体を型に向けて押圧する。また、バッグフィルムの空気を抜くと、その吸引力により系外の液体樹脂がバッグフィルム内に導入され、繊維の間等に含侵される。
このように、強化繊維間にカーボンナノチューブで補強された層を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体が製造される。
また、積層体の形成が、強化繊維の表面にカーボンナノチューブを混合した液体樹脂を散布したものを積み重ねるだけであるので、積層体の形成に特別な加工を必要としない。したがって、低コストでカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造できる。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ構造体の製造方法では、型の上に、織目の粗い強化繊維織物を複数積層させて積層体を形成し、前記積層体を前記型との間でバッグフィルムによって密閉し、前記バッグフィルム内の空気を抜いて減圧し、係外のカーボンナノチューブが混合された液状樹脂を吸引して前記積層体の間に含侵させつつ前記積層体を前記型に対して圧着させて成形することを特徴とする。
本発明によれば、まず、型の上に、織目の粗い強化繊維織物を積層して、積層体を形成する。次いで、積層体を型との間でバッグフィルムによって密閉する。そして、真空吸引力によりバッグフィルム内の空気を抜く。それと同時に、バッグフィルムの容積が減少してバッグフィルムが積層体の上面に当接して、積層体を型に向けて押圧する。また、バッグフィルムの空気を抜くと、その吸引力により系外のカーボンナノチューブを混合した液体樹脂がバッグフィルム内に導入され、強化繊維織物の間および織目の間に含侵される。
このように、強化繊維織物間にカーボンナノチューブで補強された層を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体が製造される。
このように、積層体の形成が、強化繊維織物を積層するだけであるので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体を簡便に製造できる。
なお、織目の粗い強化繊維織物とは、例えば50μmメッシュである。
また、本発明にかかるカーボンナノチューブ構造体の製造方法では、熱可塑性樹脂にカーボンナノチューブを混合させてブロック体を形成し、該ブロック体を加熱して、一方向に伸張させて成形することを特徴とする。
本発明によれば、まず、熱可塑性樹脂にカーボンナノチューブを混合させてブロック体を形成する。ついで、ブロック体を加熱して、熱可塑性樹脂を軟化させる。軟化したブロック体を一方向に引っ張って伸張させると、カーボンナノチューブは、その長手方向が伸張方向に沿うように配向するとともに局所的にくびれ部が形成される。
カーボンナノチューブの径は、例えば100nmと細いので、熱可塑性樹脂の薄い膜を使用すれば、薄い、例えばmmオーダーのカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造することができる。この薄いカーボンナノチューブ強化樹脂構造体はマイクロマシン等の超小型機械の部品として使用できる。また、例えば、mmオーダー以下の曲率部の強化も可能となる。
請求項1に記載された発明によれば、積層された強化繊維層の層間にカーボンナノチューブを包含した強化層が設けられているので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の強度は高くなる。特に従来問題であった圧縮強度において著しく改善される。
請求項2に記載された発明によれば、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の外表面にカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層を設けているので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の外表面での電磁波の反射性能が良くなる。
請求項3に記載された発明によれば、強化繊維層の層間および外表面にカーボンナノチューブを包含する電磁波反射層を設けているので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の電磁波の反射性能はさらに改善される。
請求項4に記載された発明によれば、表面にくびれ部を有するカーボンナノチューブを樹脂に添加しているので、カーボンナノチューブの補強効果が向上する。したがって、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の強度は増加する。
また、カーボンナノチューブの径は、例えば100nmと細いので、例えばμオーダーの薄い樹脂の強化が行える。そのため、本発明にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体はマイクロマシン等の超小型機械の部品として使用できる。さらに、例えば、mmオーダー以下の曲率部の強化も可能となる。
請求項5に記載された発明によれば、カーボンナノチューブを略一方向に沿って配向しているので、特にこの方向に沿った強度が向上する。
請求項6に記載された発明によれば、型に沿った形状をした強化繊維層の層間にカーボンナノチューブで補強された層を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体が製造できる。
また、予め作成した半硬化樹脂シ−トを使用するので、所要品質のカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造することができる。
請求項7に記載された発明によれば、積層体の型側あるいは型の反対側に、半硬化樹脂シートを配置したので、表面での電磁波の反射性能が良いカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造することができる。
請求項8に記載された発明によれば、強化繊維間にカーボンナノチューブで補強された層を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体が製造できる。
また、積層体の形成が、強化繊維の表面にカーボンナノチューブを混合した液体樹脂を散布したものを積み重ねるだけであるので、積層体の形成に特別な加工を必要としない。したがって、低コストでカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造できる。
請求項9に記載された発明によれば、強化繊維織物間にカーボンナノチューブで補強された層を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体が製造される。
このように、積層体の形成が、強化繊維織物を積層するだけであるので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体を簡便に製造できる。
請求項10に記載された発明によれば、局所的にくびれ部が形成されたカーボンナノチューブで補強されたカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造できる。
また、カーボンナノチューブの径は、例えば100nmと細いので、細いので、熱可塑性樹脂の薄い膜を使用すれば、薄い、例えばmmオーダーのカーボンナノチューブ強化樹脂構造体を製造することができる。この薄いカーボンナノチューブ強化樹脂構造体はマイクロマシン等の超小型機械の部品として使用できる。また、例えば、mmオーダー以下の曲率部の強化も可能となる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化繊維構造体1の構成を示す側面図である。
カーボンナノチューブ強化繊維構造体1は、炭素繊維で強化された複数の炭素繊維強化層(繊維強化層)3と炭素繊維強化層3の間に設けられたカーボンナノチューブを包含した強化層5とから構成されている。
炭素繊維強化層3は、炭素繊維にエポキシ樹脂が含侵されて形成されている。強化層5は、エポキシ樹脂にカーボンナノチューブを包含させたものである。カーボンナノチューブは、炭素同士が強固に結合した構造を有しているので、高強度の補強繊維の機能を果たす。そのため、強化層5は、それ自体でも強度が高い。
このように、炭素繊維強化層3の間に強度の高い強化層5を設けているので、特に、圧縮荷重がかかって向かい合う炭素繊維強化層3同士が層に沿って反対方向にずれようとする場合に大きな抵抗となる。したがって、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の強度は格段に高くなる。
なお、本実施形態のカーボンナノチューブ強化繊維構造体1は、炭素繊維強化層3の間に強化層5を設けているが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、本実施形態のカーボンナノチューブ強化繊維構造体1に加えて、外表面にカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層を設けたものも含まれる。
このようにすると、カーボンナノチューブは電気抵抗の少ない良導体であるので、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の外表面および強化層5に存在するカーボンナノチューブにより、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の電磁波反射特性が大幅に改善される。
また、電磁波の反射性能を目的とするのであれば、強化層5を設けず、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の外表面に電磁波反射層を設けてもよい。こうすると、コストが安価で、電磁波の反射性能が改善されたカーボンナノチューブ強化繊維構造体1が得られる。
これらの、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1は、例えば、航空機エンジンの外殻やアンテナ・レドームなどの電磁波反射材として用いられる。
以下、図2および図3により、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の製造方法について説明する。
図2は、製造装置の概略構成を示す断面図である。図3は、製造工程を示すフローチャートである。
図2の製造装置には、型7と、型7の上に積み重ねた積層体9と、積層体9を型7との間で密閉するバッグフィルム15と、バッグフィルム15に接続された吸引配管19と、真空ポンプ21とを主たる構成としている。型7とバッグフィルム15との間および吸引配管19と、型7とバッグフィルム15との間には、シール17が装着されている。
バッグフィルム15は、可撓性の材料で構成されている。
積層体9は、炭素繊維にエポキシ樹脂を含侵させ半硬化させた炭素繊維プリプレグシート(繊維プリプレグシート)11と、カーボンナノチューブを混合した半硬化エポキシ樹脂シート(半硬化樹脂シート)13とが交互に積層されたものである。
次に、図3をも参照して、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の製造方法について説明する。
まず、工程(A)として、型7の上に、積層体9を形成する。すなわち、型7の上に、炭素繊維プリプレグシート11を置き、その上に半硬化エポキシ樹脂シート13を置き、次いで、炭素繊維プリプレグシート11を置く。そして、所要の厚さが得られるまで炭素繊維プリプレグシート11と半硬化エポキシ樹脂シート13を交互に積み重ねる。最上部は、炭素繊維プリプレグシート11とする。
なお、表面に、電磁波反射層を形成する場合には、最下部(型7側)あるいは最上部(型7と反対側)に半硬化エポキシ樹脂シート13を配置する。
また、強化層5を設けない場合には、炭素繊維プリプレグシート11間に半硬化エポキシ樹脂シート13を介挿させずに、最下部あるいは最上部に半硬化エポキシ樹脂シート13を配置する。
次いで、工程(B)として、積層体9をバッグフィルム15で覆う。バッグフィルム15と型7との間に、シール17を装着して密閉空間とする。バッグフィルム15の一部にシール17を介して吸引配管19を装着する。
その後、工程(C)に入る。すなわち、真空ポンプ21を作動させて、吸引配管19を介してバッグフィルム15内の空気を吸引する。バッグフィルム15内の空気が吸引されると、バッグフィルム15の容積が減少する。すなわち、バッグフィルム15が縮むので、バッグフィルム15は、積層体9の上面に当接して、積層体9を型7に向けて押圧する。積層体9が押圧されると、炭素繊維プリプレグシート11と半硬化エポキシ樹脂シート13とが圧着される。炭素繊維プリプレグシート11と半硬化エポキシ樹脂シート13とは、共に半硬化の状態なので、圧着されて一体に結合し、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1が形成される。
以下、本実施形態の作用・効果を説明する。
本実施形態のカーボンナノチューブ強化繊維構造体1は、積層された炭素繊維強化層3の層間にカーボンナノチューブを包含した強化層5が設けられているので、従来層間に存在していた強化されない樹脂層が無くなる。また、カーボンナノチューブは、炭素同士が強固に結合した構造なので、高強度の補強繊維になり、強化層自体の強度が高くなる。したがって、炭素繊維強化層3の層間強度が向上されるので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の強度を高くすることができる。特に従来問題であった圧縮強度を著しく改善することができる。
また、本実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化繊維構造体1の製造方法によれば、まず、予め作成された強化繊維にエポキシ樹脂を含浸させ半硬化させた炭素繊維プリプレグシート11と、カーボンナノチューブを混合させた半硬化エポキシ樹脂シート13とを型7の上に交互に積層させてなる積層体9を形成する。次いで、積層体9を型7との間でバッグフィルム15によって密閉する。そして、真空ポンプ21の真空吸引力によりバッグフィルム15内の空気を抜く。バッグフィルム15の空気を抜くと、バッグフィルム15の容積が減少してバッグフィルム15が積層体9の上面に当接して、積層体9を型7に向けて押圧する。積層体9が押圧されると、炭素繊維プリプレグシート11と半硬化エポキシ樹脂シート13とが圧着されるので、共に半硬化状態の炭素繊維プリプレグシート11と半硬化エポキシ樹脂シート13とが一体に結合する。したがって、型7に沿った形状をした炭素繊維強化層3の層間にカーボンナノチューブで補強された強化層5を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1を製造することができる。
また、予め作成した半硬化エポキシ樹脂シート13を使用するので、半硬化エポキシ樹脂シート13を作成する際、カーボンナノチューブの含有量、配置等を調整できる。したがって、所要品質のカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1を製造することができる。
なお、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の表面に、カーボンナノチューブを包含する電磁波反射層を設けると、カーボンナノチューブが電気抵抗の少ない良導体なので、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の電磁波の反射性能が改善される。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図4および図5を用いて説明する。
図4は、本実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化繊維構造体1の構成を示す側面図である。
カーボンナノチューブ強化繊維構造体1は、炭素繊維で強化された複数の炭素繊維強化層(繊維強化層)3と、炭素繊維強化層3の間に設けられたカーボンナノチューブを包含した強化層5と、表面に設けられたカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層23とから構成されている。
炭素繊維強化層3は、炭素繊維織物にエポキシ樹脂およびカーボンナノチューブが含侵されて形成されている。強化層5は、エポキシ樹脂にカーボンナノチューブを包含させたものである。カーボンナノチューブは、炭素同士が強固に結合した構造を有しているので、高強度の補強繊維の機能を果たす。そのため、強化層5は、それ自体でも強度が高い。また、炭素繊維強化層3もカーボンナノチューブで補強されているので、強度が高くなっている。
このように、炭素繊維強化層3の間に強度の高い強化層5を設けているので、特に、圧縮荷重がかかって炭素繊維強化層3が層に沿ってずれようとする場合に大きな抵抗となる。したがって、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の強度は格段に高くなる。
以下、図5により、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の製造方法について説明する。
図5は、製造装置の概略構成を示す断面図である。なお、第一実施形態と同様の部分は、同じ符号を付して、その説明を省略する。
図5の製造装置は、上述の第一実施形態に加えて、カーボンナノチューブを混合した液体状の液体樹脂31を格納する容器27と、容器27とバッグフィルム15内とを連通する樹脂配管29とが設けられている。容器27は、大気に開放されているので、カーボンナノチューブが混合された液体樹脂31には大気圧が作用している。
積層体9は、織目の粗い例えば50μmメッシュとされた炭素繊維織物25が積層されたものである。炭素繊維織物25は織目が粗いので、積み重ね部に隙間ができる。また、炭素繊維織物25自体に多くの隙間が存在している。
次に、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の製造方法について説明する。本実施形態の製造工程は、第一実施形態と略同一なので、図3を援用して説明する。
まず、工程(A)として、型7の上に、積層体9を形成する。すなわち、型7の上に、所要数の炭素繊維織物25を積み重ねる。
次いで、工程(B)として、積層体9をバッグフィルム15で覆う。バッグフィルム15と型7との間に、シール17を装着して密閉空間とする。バッグフィルム15の一部にシール17を介して吸引配管19を装着する。
併せて、樹脂配管29をバッグフィルム15に装着する。
その後、工程(C)に入る。すなわち、真空ポンプ21を作動させて、吸引配管19を介してバッグフィルム15内の空気を吸引する。この吸引力により容器27内のカーボンナノチューブを混合した液体樹脂31が、大気圧に押されてバッグフィルム内に導入され、炭素繊維織物25の間および織目の間に含侵される。それと同時に、バッグフィルム15の容積が減少する。すなわち、バッグフィルム15が縮むので、バッグフィルム15は、積層体9の上面に当接して、積層体9を型7に向けて押圧する。積層体9が押圧されると、積層体9は液体樹脂31が含侵された状態で圧縮され、炭素繊維織物25間にカーボンナノチューブで補強された層を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1が製造される。
この時、カーボンナノチューブが混合された液体樹脂31が型7と炭素繊維織物25との間および積層体9の最上面に供給されるので、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の表面に電磁波反射層25が形成される。
このように、単に強化繊維織物を積層するだけで積層体が形成されるので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体を簡便に製造できる。
なお、積層体9の形成を、炭素繊維の表面にカーボンナノチューブを混合した液体樹脂31をスプレー散布しつつ行い。工程(C)においては、容器27から液体樹脂のみを供給するようにしてもよい。この場合も、積層体の形成が、強化繊維織物を積層するだけであるので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体を簡便に製造できる。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態のカーボンナノチューブ強化繊維構造体1は、積層された炭素繊維強化層3の層間にカーボンナノチューブを包含した強化層5が設けられているので、従来層間に存在していた強化されない樹脂層が無くなる。また、カーボンナノチューブは、炭素同士が強固に結合した構造なので、高強度の補強繊維になり、強化層自体の強度が高くなる。したがって、炭素繊維強化層3の層間強度が向上されるので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の強度は高くなる。特に従来問題であった圧縮強度において著しく改善される。
また、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の外表面にカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層25を設け、かつ、全体にカーボンナノチューブが分散されているので、電気抵抗の少ないカーボンナノチューブが良導体となる。そのため、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の電磁波の反射性能が良くなる。
そして、型の上に、織目の粗い炭素繊維織物25を積層して、積層体9を形成する。次いで、積層体9を型7との間でバッグフィルム15によって密閉する。そして、真空ポンプ21を作動させてその真空吸引力によりバッグフィルム15内の空気を抜く。バッグフィルム15の空気を抜くと、その吸引力により容器27内のカーボンナノチューブを混合した液体樹脂31がバッグフィルム15内に導入され、炭素繊維織物25の間および織目の間に含侵される。それと同時に、バッグフィルム15の容積が減少してバッグフィルム15が積層体9の上面に当接して、積層体9を型に向けて押圧する。
このように、押圧されると、積層体9は液体樹脂31が含侵された状態で圧縮され、炭素繊維織物25間にカーボンナノチューブで補強された補強層5を有するカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1が製造される。
このように、積層体の形成が、強化繊維織物を積層するだけであるので、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1を簡便に、かつ安価に製造できる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について、図6および図7を用いて説明する。
本実施形態は、上記各実施形態に対して、カーボンナノチューブにくびれ部が形成される点で異なる。したがって、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体の他の構成や用途は上記各実施形態と同様である。
図6は、本実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の一部を拡大して示す部分断面図である。
本実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1は、熱可塑性樹脂33、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体)樹脂、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィルド、ポリスルホン、ポリエーテルエテルケトン、液晶性プラスチック、変性PPE(変性ポリフェニレンエーテル)等と、カーボンナノチューブ35とで構成されている。カーボンナノチューブ35は、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の長手方向39に沿って、延在している。
また、カーボンナノチューブ35には、くびれ部37が形成されている。カーボンナノチューブ35は、熱可塑性樹脂33で覆われており、くびれ部37にも熱可塑性樹脂33が入り込んでいる。
このように、熱可塑性樹脂33がこのくびれ部に入り込んだ形となっている。そのため、熱可塑性樹脂33に圧力がかかると、熱可塑性樹脂33とカーボンナノチューブ35との表面抵抗に加えて、カーボンナノチューブ35のくびれ部37が熱可塑性樹脂33から受ける力の抵抗となるので、カーボンナノチューブ35の補強効果が向上する。したがって、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の強度は増加する。
また、カーボンナノチューブの径は、例えば100nmと細いので、例えばμオーダーの薄い熱可塑性樹脂33の強化が行える。そのため、本実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1はマイクロマシン等の超小型機械の部品として使用できる。さらに、例えば、mmオーダー以下の曲率部の強化も可能となるので、航空機等の複合材料前縁部の強化に使用できる。
以下、図7により、カーボンナノチューブ強化繊維構造体1の製造方法について説明する。
図3は、製造工程を示すフローチャートである。
まず、工程(X)として、熱可塑性樹脂33にカーボンナノチューブ35を数wt%〜数十wt%添加してブロック体を形成する。
次いで、工程(Y)で、ブロック体を加熱して熱可塑性樹脂33を軟化させる。
その後、工程(Z)で、軟化したブロック体を一方向に引っ張って伸張させると、カーボンナノチューブ35は、その長手方向が伸張方向、(すなわち、カーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の長手方向)に沿うように配向するとともに局所的にくびれ部37が形成される。
なお、本実施形態では、ブロック体を一方向に引っ張って、カーボンナノチューブ35を配向させるとともにくびれ部37を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、予めくびれ部37を形成したカーボンナノチューブ35を樹脂に添加するようにしてもよい。
このようにすると、強度が方向によらず均一にすることができる。
本発明の第一実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化繊維構造体1の構成を示す側面図である。 本発明の第一実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の製造装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第一実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化繊維構造体1の構成を示す側面図である。 本発明の第二実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の製造装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第三実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の一部を拡大して示す部分断面図である。 本発明の第三実施形態にかかるカーボンナノチューブ強化樹脂構造体1の製造工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1 カーボンナノチューブ強化樹脂構造体
3 炭素繊維強化層
5 強化層
7 型
9 積層体
11 炭素繊維プリプレグシート
13 半硬化エポキシ樹脂シート
15 バッグフィルム
25 炭素繊維織物
31 液状樹脂
33 熱可塑性樹脂
35 カーボンナノチューブ
37 くびれ部

Claims (10)

  1. 層状に積層された複数の強化繊維層と、
    これら強化繊維層の層間に設けられたカーボンナノチューブを包含した強化層と、
    を有することを特徴とするカーボンナノチューブ強化樹脂構造体。
  2. 層状に積層された複数の強化繊維層と、
    外表面にカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層を設けたことを特徴とするカーボンナノチューブ強化樹脂構造体。
  3. 外表面にカーボンナノチューブを包含した電磁波反射層を設けたことを特徴とする請求項1に記載されたカーボンナノチューブ強化樹脂構造体。
  4. 表面にくびれ部を有するカーボンナノチューブを、樹脂に添加してなることを特徴とするカーボンナノチューブ強化樹脂構造体。
  5. 前記カーボンナノチューブを略一方向に沿って配向させたことを特徴とする請求項4に記載されたカーボンナノチューブ強化樹脂構造体。
  6. 型の上に、強化繊維に樹脂を含浸させ半硬化させた繊維プリプレグシートと、カーボンナノチューブを樹脂に混合させた半硬化樹脂シ−トとを交互に積層させて積層体を形成し、
    前記積層体を前記型との間でバッグフィルムによって密閉し、
    前記バッグフィルム内の空気を抜いて減圧し、前記繊維プリプレグシートと半硬化樹脂シ−トとを前記型に対して圧着させて成形することを特徴とするカーボンナノチューブ強化樹脂構造体の製造方法。
  7. 前記積層体の前記型側あるいは前記型の反対側に、前記半硬化樹脂シートを配置したことを特徴とする請求項6に記載されたカーボンナノチューブ強化樹脂構造体の製造方法。
  8. 型の上に、カーボンナノチューブを混合した液状樹脂を表面に散布した強化繊維を積層させて積層体を形成し、
    前記積層体を前記型との間でバッグフィルムによって密閉し、
    前記バッグフィルム内の空気を抜いて減圧し、系外の液状樹脂を吸引して前記積層体に含侵させつつ前記積層体を前記型に対して圧着させて成形することを特徴とするカーボンナノチューブ強化樹脂構造体の製造方法。
  9. 型の上に、織目の粗い強化繊維織物を複数積層させて積層体を形成し、
    前記積層体を前記型との間でバッグフィルムによって密閉し、
    前記バッグフィルム内の空気を抜いて減圧し、係外のカーボンナノチューブが混合された液状樹脂を吸引して前記積層体の間に含侵させつつ前記積層体を前記型に対して圧着させて成形することを特徴とするカーボンナノチューブ強化樹脂構造体の製造方法。
  10. 熱可塑性樹脂にカーボンナノチューブを混合させてブロック体を形成し、
    該ブロック体を加熱して、一方向に伸張させて成形することを特徴とするカーボンナノチューブ強化樹脂構造体の製造方法。
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