JP2005230995A - パネル搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができ、可動部を容易に軽量化でき、可動部の剛性が高いパネル搬送装置を提供する。
【解決手段】パネル搬送装置は、パネル11を把持するパネル把持部12と、搬送ライン上部に固定された第1モータ1と、上端部が第1モータの回転シャフトに固定された所定の長さの第1上部アーム2と、第1上部アーム2の下端部に、上端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合され、パネル把持部に、下端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合された所定の長さの第1下部アーム4とを備える。また搬送ライン上部に固定された第2モータ5と、第2上部アーム6と、第2下部アーム8とをさらに備え、第1モータの回転シャフトと第2モータの回転シャフトをお互いに連動させて回転させることにより、パネル把持部がパネル搬送方向及び鉛直方向に移動させられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレス等で成形されるパネルを搬送するパネル搬送装置に関する。
例えば、自動車用パネルは複雑な形状をしているため、成形工程を数段階に分け、直線状に並べられた金型によって成形される。このような複数のプレスを用いるトランスファプレスやタンデムプレスでは、あるプレスで成形された部材(パネル)を次ぎのプレスに順に搬送するためにパネル搬送装置が設けられる。
トランスファプレス用のパネル搬送装置として、下記特許文献1のクロスバー式搬送装置が従来から広く用いられている。この装置は、ライン方向に、各プレスステーション全域に伸びたリフトビームを昇降可能に設け、そのリフトビームに、更にライン方向の各ステーション間を往復動可能にキャリアを懸垂させ、そのキャリアにクロスバーを組み付け、クロスバーにパネル把持具を付設し、各ステーションのパネル材(ワーク材)を同時に、かつ間欠搬送する装置である。
かかるクロスバー式搬送装置には、以下の特徴がある。
(1)カム駆動式、またはACサーボモータによるモーションコントロールにより成形パネルの金型ステーション間送りモーションを生成する。
(2)パネルの搬送はパネル搬送方向(水平方向)とリフト方向(垂直方向)の合成モーションにより行われ、クロスバーと呼ばれる搬送ツールに装着されたバキュームカップがパネルを吸着して搬送する。
(3)各金型ステーション間のクロスバーは、パネル搬送方向、リフト方向とも連結されており、各々のクロスバーは連動し全く同一のモーションを行う。
(4)ステーション間の送りモーションを生成する送りアームは、通常クロスバーを接続している台車とその連結機構からなる一連の送り装置の前側または後側にあり、アームの揺動により送りモーションを生成する。
また、上述したクロスバー式搬送装置の他にも、下記特許文献2〜4等に記載されているパネル搬送装置が提案されている。
特許文献2記載の「トランスファフィーダ」は、リフタにより上下動する1対のリフトビームにリニアモータで独立して自走する複数のキャリアを設け、リニアモータを駆動源としてパネル(ワーク)の高速搬送を可能にしたものである。
特許文献3記載の「トランスファプレス搬送装置」は、リフトビームに複数のキャリアを設け、このキャリアをサーボモータを駆動源としてパネルの高速搬送を可能にしたものである。
特許文献4記載の「TRANSPORT AND POSITIONING SYSTEM(搬送位置決め装置)」は、図5に示すように、クロスバー22を駆動し位置決めする出力部25を有するレバー機構23をもった駆動装置30を備える。このレバー機構23は、一端に出力部25を形成するスイングアーム24を有し、この出力部25はクロスバー22に連結されている。また、スイングアーム24は、間隔を隔てた支持点28と駆動点33の2点で連結されている。支持点28と駆動点33の間隔は、出力部と支持点の間隔より短くなっている。なおこの図で21はクロスバー22に取り付けられたパネル把持具、32はスライドブロック37と駆動点33を連結するガイドロッド、41はガイドロッド32を揺動駆動する揺動モータ、45はスライドブロック37を上下動する直動装置である。
この構成により、直動装置45でスライドブロック37を上下動し、揺動モータ41でガイドロッド32を揺動かさせることでガイドロッド32の先端(駆動点33)を駆動・位置決めし、その動きをレバー比で拡大してパネル把持具が取り付けられたクロスバー22を駆動・位置決めするようになっている。
特開平10?328766号公報 特公平7?73756号公報 特開平6?262280号公報 米国特許第6,382,400号公報
しかし、上述した特許文献1及び3記載のパネル搬送装置には、以下の問題点がある。
(1)各クロスバーにそれぞれ異なるモーションを持たせることができない。
(2)すべてのステーション用のクロスバーを同時に動かすため、サーボモータと送り駆動装置が大型になる。
(3)各プレスステーション用のモーションカーブが同一であるので、干渉を回避するためには金型形状を工夫する必要が生じ、板成形の多様化への対応が困難である。
また、特許文献2のリニアモータ方式では、リニアモータで送り(フィード)を高速化できるが、別にリフト機構が必要であり、全体の構造が複雑かつ大型となる。特許文献3のACサーボ方式では、シリアルリンクのため高い剛性が得られない。特許文献4の構造は、複雑であり、より単純な構造が望まれる。
かかる問題点を解決するための技術が、本願の先願である特願2003−142399に開示されている。この特許出願に開示されているのは、図6に示されるV型パネル搬送装置である。このV型パネル搬送装置は、プレスステーション間に設けられ、V字型に配置されたスクリュー50、51を有する。スクリュー50、51にそれぞれ第1スライド52と第2スライド53が係合され、モータ54とモータ55とを連動させて回転させることによりスクリュー50、51が回転させられ、第1スライド52及び第2スライド53が移動する。これにより、第1スライド52及び第2スライド53に回転可能に固定されたリンク機構55が移動されられる。これにより、リンク機構56に回転可能に結合されたパネル把持部12を移動させる。
この構成により、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができ、可動部を容易に軽量化でき、可動部の剛性を高め、撓みや振動を抑制することができる。
パネル把持部によってパネルを上流側プレスステーションから下流側プレスステーションへ搬送した後、パネル把持部を上流側プレスステーションへ戻すとき(リターン時)に最も速度が要求される。上述したV型パネル搬送装置によると、パネル把持部を上流側プレスステーションへ戻すときに、スクリューの速度をクロスバーに反映させることが十分ではない。また、スクリューの劣化により制御応答性が悪くなる可能性がある。また、V型パネル搬送装置では、可動部分にモータを積載しているので、重く振動が大きくなる場合がある。
本発明は、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができ、可動部をより軽量化でき、可動部の剛性を高め、撓みや振動を抑制することができることに加え、パネル把持部のリターン時の速度を向上させることが可能であり、パネル搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、パネルを把持するパネル把持部と、該パネル把持部に接続された複数のアームと、該アームごとに接続され各アームを回転させる複数のモータとを備えることを特徴とするパネル搬送装置が提供される。
このパネル搬送装置はプレスステーション毎に設けることができるので、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができる。また、複数のモータを回転させるだけでパネル搬送を行うことが可能であるので、可動部を容易に軽量化でき、可動部の剛性を高め、撓みや振動を抑制することができる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記アームは少なくとも1つの回転リンク(結合部分)を備えることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送装置。
本発明の好ましい実施形態によると、前記複数のモータは、回転シャフトがパネル搬送方向と垂直な水平方向を向くように固定された第1モータと、回転シャフトがパネル搬送方向と垂直な水平方向を向くように、前記第1モータからパネル搬送方向に所定の距離だけ隔てて、固定された第2モータとを有し、前記複数のアームは第1アームと第2アームとを有し、該第1アームは、上端部が前記第1モータの回転シャフトに固定された所定の長さの第1上部アームと、該第1上部アームの下端部に、上端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合され、前記パネル把持部に、下端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合された所定の長さの第1下部アームとを有し、前記第2アームは、上端部が前記第2モータの回転シャフトに固定された所定の長さの第2上部アームと、該第2上部アームの下端部に、上端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合され、パネル把持部に、下端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合された所定の長さの第2下部アームとを有し、前記第1モータの回転シャフトと前記第2モータの回転シャフトをお互いに連動させて回転させることにより、前記パネル把持部がパネル搬送方向及び鉛直方向に移動させられる。
このパネル搬送装置はプレスステーション毎に設けることができるので、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができる。また、固定された第1モータと第2モータを回転させるだけでパネル搬送を行うことが可能であるので、可動部を容易に軽量化でき、可動部の剛性を高め、撓みや振動を抑制することができる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記パネル把持部がパネル搬送方向と垂直な水平方向に延び、1対の前記第1モータ、第1上部アーム、第1下部アーム、第2モータ、第2上部アーム及び第2下部アームが、前記パネル把持部の両側に対称的に設けられる。この構成により、安定してパネル搬送を行うことができる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記パネル搬送方向と垂直な水平方向から見た場合に、前記第1下部アームの下端部と、前記第2下部アームの下端部とが同一位置にある。
また、本発明の好ましい実施形態によると、第1モータ及び第2モータの同じ回転速度に対して、パネル把持部のパネル搬送方向の速度が鉛直方向の速度よりも早くなるように、第1モータ及び第2モータの位置と、第1上部アーム、第1下部アーム、第2上部アーム及び第2下部アームの長さが定められる。この構成により、パネル把持部のリターン時の速度を向上させることが可能である。
本発明の好ましい実施形態によると、本発明の好ましい実施形態によると、前記パネル把持部を、前記パネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転させる回転駆動手段をさらに備える。この構成により、必要に応じてパネル把持部を回転させることにより、最適角度でパネルの把持/積載を行うことができる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記複数のアーム自体を前記複数のモータと共に、パネル搬送方向に移動させる手段をさらに備える。この構成により、パネル搬送装置の適用範囲、搬送能力等の向上が図れる。
本発明によると、このパネル搬送装置はプレスステーション毎に設けることができるので、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができる。可動部分にアクチュエータを搭載しない構成が可能であるので、可動部分が軽量化されたパネル搬送装置を実現できる。また、パネル把持部のリターン時の速度を向上させることが可能である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明のパネル搬送装置の構成を示す図である。この図では、説明の便宜上、上流側、下流側の2つのプレスステーション8,9とその間に設けられた本発明のパネル搬送装置をパネル搬送方向と垂直な水平方向から見た状態で示している。また、実機では、通常、プレスステーションは2〜5つ程度の複数台設けられている。なお、本明細書において、「上流側」、「下流側」とは、それぞれ搬送ラインの上流側、下流側を意味するものとする。
上流側プレスステーション13から成形された材料(パネル)11を受け取り、下流側プレスステーション14へ搬送するために、本発明のパネル搬送装置10がプレスステーション8,9間に設置されている。本発明のパネル搬送装置は、プレス成形するパネル11を搬送するパネル搬送方向Xの両側にプレスステーション毎に互いに対称に設けられた1対の送り装置(以下、第1送り装置、第2送り装置という)を備える。
各送り装置は、パネル搬送方向Xに対して互いに対称に作動し、クロスバー9とこれに取り付けられたパネル把持具10を有するパネル把持部12をパネル搬送方向及び上下方向に移動させ、パネル11を次ぎのプレスステーションに順に搬送するようになっている。
第1送り装置と第2送り装置の構成は同様なので、以下において主に第1送り装置について説明する。
図1に示される本発明の実施形態によるパネル搬送装置の第1送り装置は、第1モータ1と、所定の長さの第1上部アーム2と、所定の長さの第1下部アーム4と、第2モータ5と、所定の長さの第2上部アーム6と、所定の長さの第2下部アーム8と、パネル把持部12とを備える。第1モータ1は、例えば上流及び下流のプレスステーションや図示しないプレススタンドに設けられた腕(モータ固定部という)、又は、プレスステーションに関連した構造物であるモータ固定部に固定される。第1上部アーム2の上端部は、第1モータ1の回転シャフトに固定される。第1モータ1の回転シャフトはパネル搬送方向Xと垂直な水平方向を向いている。第1上部アーム2の下端部は、第1結合部分3において、第1下部アーム4の上端部に、パネル搬送方向Xと垂直な水平軸を中心に回転可能に結合される。
また、第2モータ5は、第1モータ1からパネル搬送方向へ所定の距離だけ隔てられて、モータ固定部に固定される。同様に、第2上部アーム6の上端部は、第2モータ5の回転シャフトに固定される。第2モータ5の回転シャフトはパネル搬送方向Xと垂直な水平方向を向いている。第2上部アーム6の下端部は、第2結合部分7において、第2下部アーム8の上端部に、パネル搬送方向Xと垂直な水平軸を中心に回転可能に結合される。第1下部アーム4の下端部と、第2下部アーム8の下端部は、例えばクロスバー9の一方の側の同一箇所に、パネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合される。
第2送り装置の構成は、上述した第1送り装置の構成と同様である。第2送り装置の第1下部アーム4の下端部と、第2下部アーム8の下端部は、クロスバー9の他方の側の同一箇所に、パネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合される。
図2は、本実施形態によるパネル搬送装置を示す斜視図である。図2に示されるように、1対の第1モータ1、第1上部アーム2、第1下部アーム4,第2モータ5、第2上部アーム6及び第2下部アーム8が、クロスバー9の両側に対称に設けられる。即ち、同様の構成を有する第1送り装置と第2送り装置が、クロスバー9の両側に対称に設けられる。
上記の構成を持つパネル搬送装置による動作を説明する。第1送り装置と第2送り装置は、お互いに同一の動作をするので、簡単のため第1送り装置の動作について説明する。
上述した構成を有する第1送り装置によると、第1モータ1の回転シャフトの回転角度により、第1モータ1の回転シャフトに固定された第1上部アーム2の位置・姿勢が定まり、第2モータ5の回転シャフトの回転角度により、第2モータ5の回転シャフトに固定された第2上部アーム6の位置・姿勢が定まり、第1結合部分3と第2結合部分7の位置が一義的に定まる。さらに、第1下部アーム4の下端部と第2下部アーム8の下端部はクロスバー9に回転可能に結合されているので、第1結合部分3の位置と、第2結合部分7の位置と、第1下部アーム4の一定の長さと、第2下部アーム8の一定の長さとにより、クロスバー9の位置が一義的に定まる。第1下部アーム4の上端部は第1上部アーム2の下端部に回転可能に結合され、第1下部アーム4の下端部はクロスバー9の一方の側に回転可能に結合され、同様に第2下部アーム8の上端部は第2上部アームの下端部に回転可能に結合され、第2下部アーム8の下端部はクロスバー9の一方の側に回転可能に結合されているので、第1モータ1の回転シャフトの回転角度と第2モータ5の回転シャフトの回転角度とを、お互いに連動させて変化させることで、クロスバー9の位置を変化させることができる。
次に、図3(A)から3(E)を参照して、第1送り装置の動作を具体的に説明する。図2において、Pは上流側プレスステーション13のパネル把持位置を示し、Qは下流側プレスステーション14のパネル積載位置を示す。
図3(A)に示されるように、上流側プレスステーション13でプレス処理が終わると、第1モータ1の回転シャフトを所定の割合で回転させ、これと連動させて第2モータ5の回転シャフトを所定の割合で回転させる。これにより、クロスバー9(パネル把持部12)を上流側プレスステーション13に置かれているパネル11を把持する位置へ移動させることができる。続いて、クロスバー9に設けられているパネル把持具10によりパネル11を把持する。次に、図3(B)に示されている位置へクロスバー9を上昇させるために、第1モータ1の回転シャフトと、第2モータ5の回転シャフトを、お互いに連動させて回転させる。これによりクロスバー9を図3(B)の位置へ上昇させることができる。この後、図3(B)に示される位置から、図3(C)に示される位置を経由して図3(D)の位置へクロスバー9をパネル搬送方向Xへ移動させるために、第1モータ1の回転シャフトと、第2モータ5の回転シャフトを、お互いに連動させて回転させる。これにより、クロスバー9を図3(D)の位置へ移動させることができる。続いて、図3(D)に示される位置から図3(E)に示される位置へクロスバー9を下降させるために、第1モータ1の回転シャフトと、第2モータ5の回転シャフトをお互いに連動させて回転させる。これにより、クロスバー9を図3(E)に示される位置へ下降させることができる。クロスバー9を下降させたら、パネル11をパネル把持具10から解放してパネル11を下流側プレスステーション14へ積載する。
この後、第1モータ1の回転シャフトと、第2モータ5の回転シャフトをお互いに連動させて回転させることにより、クロスバー9を所定の待機位置へ移動させる。
なお、クロスバー9に設けられたパネル把持具10がパネル11を把持している時には、クロスバー9の移動速度には限界があるが、パネル搬送動作を効率良く行うことが好ましい。そこで、パネル把持部12(パネル把持具10)がパネル11を上流側プレスステーション13から下流側プレスステーション14へ搬送した後に、パネル把持部12を上流側プレスステーション13へ戻すとき、即ち、上流側プレスステーション13の次のパネル11へアプローチするときに、パネル把持部12の移動速度を上げることができる。このために、第1モータ1と第2モータ5の同じ回転速度に対して、パネル把持部12のパネル搬送方向Xの速度が十分に早くなるように、第1モータ1及び第2モータ5の位置と、第1上部アーム2、第1下部アーム4、第2上部アーム6及び第2下部アーム8の長さを定めることができる。これにより、パネル搬送動作中に最も速度が必要とされるアプローチ・リターン動作において回転速度を効率良く第1モータ1及び第2モータ5からクロスバー9へ伝達できる。
上述した本発明の実施形態によると、アームを用いて、モータのみを駆動させるだけで、クロスバー9を昇降させパネル搬送方向Xへ移動させることができる。従って、軽量でコンパクトなパネル搬送装置を実現できる。また、アームを介してクロスバー9を移動させるので、モータの回転量を少なくすることができる。さらに、モータの回転で直接アームの姿勢を変化させるので、制御応答性が良い。しかも、このパネル搬送装置は、プレスステーション毎に設けることができ、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができる。
また、パネル11を把持しプレスステーション間で搬送するときに、パネル11の形状等に応じてクロスバー9を傾けたほうが好ましい場合がある。以下において、パネル11の把持・搬送時において、クロスバー9を傾ける回転駆動手段について説明する。
図4(A)は、パネル把持部回転用アクチュエータ15とパネル把持部回転補助部材16とを有する回転駆動手段を示している。図示されるように、パネル把持部回転用アクチュエータ15の一端を、図中の矢印方向に回転可能に第2下部アーム8に固定し、パネル把持部回転アクチュエータ15の他端をパネル把持部回転補助部材16の一端に図中の矢印方向に回転可能に固定する。パネル把持部回転補助部材16の他端を、パネル把持部12に固定する。この構成により、パネル把持部回転用アクチュエータ15を伸縮させて、パネル把持部回転補助部材16を介してパネル把持部12を図中の矢印方向に回転させることができる。
図4(B)は、パネル把持部12を回転させるための回転駆動手段の別の例を示している。図4(B)の回転駆動手段は、第2下部アーム8に設けられたパネル把持部回転用モータ17と、パネル把持部回転用モータ17の回転シャフトに固定された第1ギヤ18と、パネル把持部12に固定された第2ギヤ20と、第1ギヤ18と第2ギヤ20とに掛けられた回転ベルト19とを有する。パネル把持部回転用モータ17が回転することにより、パネル把持部回転用モータ17の回転シャフトに固定された第1ギヤ18が回転させられる。回転ベルト19は、第1ギヤ18と第2ギヤ20に噛み合うように両ギヤに掛けられているので、第1ギヤ18の回転により、回転ベルト19が回転し、第2ギヤ20が回転させられる。第2ギヤ20はパネル把持部12に固定されているので、第2ギヤ20の回転に伴いパネル把持部12が回転させられる。従って、この構成により、パネル把持部12を傾けることができる。
このように、クロスバー6の回転駆動手段により、必要に応じて最適角度でパネルの把持/載置を行うことができる。
図4(A)と4(B)に示された回転駆動手段は、第2下部アーム8の代わりに第1下部アーム4に設けてもよい。また、回転駆動手段を第1送り装置と第2送り装置のいずれか一方または両方に設けることができる。さらに、回転駆動手段は、上述したものに限られず、パネル把持部12を回転させる他の適切な回転駆動手段であってもよい。
上述した実施形態では、第1モータ1と第2モータ5が、モータ固定部に固定されており、このモータ固定部は、各プレスステーションに対して静止している。しかし、本発明のパネル搬送装置は、他の適用も可能である。即ち、本発明のパネル搬送装置は、第1モータ1と第2モータ5が固定されたモータ固定部を、パネル搬送方向Xへ移動可能にしてもよい。例えば、モータ固定部は、台車であり、台車が滑走するパネル搬送方向にレールが設けられ、台車をレール上で移動させる駆動装置が設けられる。この構成で、台車をパネル搬送方向に移動させることができる。即ち、第1上部アーム2、第1下部アーム4、第2上部アーム6、第2下部アーム8自体を、第1モータ1と第2モータ5と共に、パネル搬送方向に移動させることができる。このように、本発明は、第1モータ1と第2モータ5の回転に加えて、モータ固定部(台車)をパネル搬送方向に移動させることにより、パネル11の搬送を行うことも可能である。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態によるパネル搬送装置の概略図である。 図1に示されたパネル搬送装置の斜視図である。 図1に示されたパネル搬送装置によるパネル搬送動作を説明するための図である。 (A)は、図1に示されたパネル搬送装置に設けられたパネル把持部を回転させる回転駆動手段の一例を示し、(B)は、図1に示されたパネル搬送装置に設けられた回転駆動手段の別の例を示す。 従来のパネル搬送装置の斜視図である。 V型パネル搬送装置の構成の概略を示す図である。
符号の説明
1 第1モータ
2 第1上部アーム
3 第1結合部分(回転リンク)
4 第1下部アーム
5 第2モータ
6 第2上部アーム
7 第2結合部分(回転リンク)
8 第2下部アーム
9 クロスバー
10 パネル把持具
11 パネル
12 パネル把持部
13 上流側プレスステーション
14 下流側プレスステーション
15 パネル把持部回転用アクチュエータ
16 パネル把持部回転補助部材
17 パネル把持部回転用モータ
18 第1ギヤ
19 回転ベルト
20 第2ギヤ

Claims (8)

  1. パネルを把持するパネル把持部と、該パネル把持部に接続された複数のアームと、該アームごとに接続され各アームを回転させる複数のモータとを備えることを特徴とするパネル搬送装置。
  2. 前記アームは少なくとも1つの回転リンクを備えることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送装置。
  3. 前記複数のモータは、
    回転シャフトがパネル搬送方向と垂直な水平方向を向くように固定された第1モータと、
    回転シャフトがパネル搬送方向と垂直な水平方向を向くように、前記第1モータからパネル搬送方向に所定の距離だけ隔てて、固定された第2モータとを有し、
    前記複数のアームは第1アームと第2アームとを有し、
    該第1アームは、
    上端部が前記第1モータの回転シャフトに固定された所定の長さの第1上部アームと、
    該第1上部アームの下端部に、上端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合され、前記パネル把持部に、下端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合された所定の長さの第1下部アームとを有し、
    前記第2アームは、
    上端部が前記第2モータの回転シャフトに固定された所定の長さの第2上部アームと、
    該第2上部アームの下端部に、上端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合され、パネル把持部に、下端部がパネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転可能に結合された所定の長さの第2下部アームとを有し、
    前記第1モータの回転シャフトと前記第2モータの回転シャフトをお互いに連動させて回転させることにより、前記パネル把持部がパネル搬送方向及び鉛直方向に移動させられることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送装置。
  4. 前記パネル把持部がパネル搬送方向と垂直な水平方向に延び、1対の前記第1モータ、第1上部アーム、第1下部アーム、第2モータ、第2上部アーム及び第2下部アームが、前記パネル把持部の両側に対称的に設けられることを特徴とする請求項3に記載のパネル搬送装置。
  5. 前記パネル搬送方向と垂直な水平方向から見た場合に、前記第1下部アームの下端部と、前記第2下部アームの下端部とが同一位置にあることを特徴とする請求項3又は4に記載のパネル搬送装置。
  6. 第1モータ及び第2モータの同じ回転速度に対して、パネル把持部のパネル搬送方向の速度が鉛直方向の速度よりも早くなるように、第1モータ及び第2モータの位置と、第1上部アーム、第1下部アーム、第2上部アーム及び第2下部アームの長さが定められることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載のパネル搬送装置。
  7. 前記パネル把持部を、前記パネル搬送方向と垂直な水平軸を中心に回転させる回転駆動手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のパネル搬送装置。
  8. 前記複数のアーム自体を前記複数のモータと共に、パネル搬送方向に移動させる手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のパネル搬送装置。











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