JP2005225168A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中間転写体に粘着力の弱いクリーニングローラを接触させた場合でも長期間に亘ってクリーニング能力を良好に維持できるようにする。
【解決手段】 中間転写リボン21の受像層29に画像を印刷する印刷部16と、この印刷部16により中間転写リボン21の受像層29に印刷された画像を通帳類Tに転写する転写部17と、前記中間転写リボン21の受像層29に画像が印刷されるのに先立ち中間転写リボン21の受像層29をクリーニングするクリ−ニング手段76とを具備し、クリーニング手段76は、中間転写リボン21の受像層29に接触され、粘着力により受像層29上の異物を除去する第1のクリーニングローラ83と、この第1のクリーニングローラ83に接触され、第1のクリーニングローラ83の粘着力よりも強い粘着力で第1のクリーニングローラ83上の異物を除去する第2のクリーニングローラ84とを具備する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、熱転写方式で画像を印刷する印刷装置、及び印刷方法に関する。
この種の印刷装置には、印刷部のサーマルヘッドによりインクリボンを加熱して中間転写リボンの受像層に画像を印刷し、この画像を受像層とともに転写部のヒートローラにより被転写体に転写するものがある。
ところで、中間転写リボンの受像層にゴミなどが溜まると、ゴミを挟んだ状態で印刷することになり、印刷不良が発生してしまう。
そこで、中間転写リボンの受像層面にクリーニングローラを接触させ、クリーニングローラにより受像層面上のゴミを除去するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−120446号公報
しかしながら、中間転写リボンは再転写を前提に作られているという性質上、その表面の受像層が剥離し易い。このため、粘着力の強いクリーニングローラを中間転写リボンの受像層に圧接すると、受像層を剥離してしまい、該当部分には画像を形成できず印刷不良となってしまう。
なお、粘着力の弱いクリーニングローラを用いた場合には、中間転写リボンの受像層を剥離させることはない。しかし、クリーニングローラの粘着力を単純に低下させると、中間転写リボンの表面にゴミ等が多量に付着しているような場合においては、ゴミ除去能力が急速に低下し、ゴミを除去できなくなるという不都合がある。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、中間転写体に粘着力の弱いクリーニングローラを接触させた場合でも長期間に亘って良好なクリーニング能力を維持できるようにした印刷装置及び印刷方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、中間転写体の受像層に画像を印刷する印刷手段と、この印刷手段により前記中間転写体の受像層に印刷された画像を被転写体に転写する転写手段と、前記中間転写体の受像層に画像が印刷されるのに先立ち前記中間転写体の受像層をクリーニングするクリ−ニング手段とを具備し、前記クリーニング手段は、前記中間転写体の受像層に接触され、粘着力により前記受像層上の異物を除去する第1のクリーニングローラと、この第1のクリーニングローラに接触され、前記第1のクリーニングローラの粘着力よりも強い粘着力で前記第1のクリーニングローラ上の異物を除去する第2のクリーニングローラとを具備する。
請求項6記載のものは、中間転写体の受像層に画像を印刷する印刷工程と、この印刷工程により前記中間転写体の受像層に印刷された画像を被転写体に転写する転写工程と、前記中間転写体の受像層に画像が印刷されるのに先立ち前記中間転写体の受像層をクリーニングするクリ−ニング工程とを具備し、前記クリーニング工程では、前記中間転写体の受像層に接触される第1のクリーニングローラの粘着力により前記受像層上の異物を除去し、この第1のクリーニングローラ上の異物を、前記第1のクリーニングローラに接触され、該第1のクリーニングローラの粘着力よりも強い粘着力を有する第2のクリーニングローラにより除去する。
本発明によれば、中間転写体の受像層面に弱い接着力の第1のクリーニングローラを接触させても、長期間に亘って良好なクリーニング性能を維持できる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である通帳類印刷装置1を示す全体構成図である。
この通帳類印刷装置1は通帳類取込部4を備え、この通帳類取込部4には被転写体としての通帳類Tが閉じた状態で複数冊積層されてセットされ、一冊ずつ取り込まれるようになっている。この取込まれた通帳類Tは搬送手段としての複数個の搬送ローラ対2によって搬送路3に沿って搬送される。搬送路3中には通帳類Tの搬送方向に沿って第1のOCR読取部5、ページ捲り部6、直接印刷部7、印刷装置としての中間転写印刷装置8、読取手段としての第2のOCR読取部9、折畳み部14、及び無線IC R/Wユニット10が配設されている。
また、搬送路3の排出端側には通帳類Tの排出方向を第1の方向と第2の方向に切り換える排出ゲート11が設けられ、第1の方向には正常な通帳類Tを集積させる正常通帳集積部12、第2の方向には不良な通帳類を集積させる不良通帳集積部13が配設されている。
図2は、上記した中間転写印刷装置8を示すものである。
中間転写印刷装置8は機能的に印刷手段としての情報印刷部(以下、印刷部という)16と、転写手段としてのオーバーコート転写部(以下、転写部という)17とを有して構成されている。
印刷部16としては熱溶融転写印刷方式のものが採用されている。即ち、印刷ヘッドとしてのサーマルヘッド19とプラテンローラ20に挟まれるように溶融インクリボン22と中間転写材としての中間転写リボン21とを配置している。サーマルヘッド19が、溶融インクリボン22と中間転写リボン21とを介してプラテンローラ20に圧接されることにより中間転写リボン21の表面に情報等が印刷される。
この熱溶融転写方式の特徴としては、画像耐久性が高いこと、インク材料に機能性材料を適用することが比較的容易なこと(例えば蛍光顔料、アルミ蒸着薄膜)などがあり、偽造防止を目的とする印刷物に適している。
溶融インクリボン22のベースフィルム厚やインク層厚は、印刷ドット再現性に極めて重要なパラメータであり、インクリボン総厚としては3〜25μmであり、望ましくは4〜10μmである。
一方、中間転写リボン21の後述するベースフィルムの厚さや、受像兼接着層の厚さは、接着性や膜切れ特性に影響を与えるパラメータであり、中間転写リボン21の層厚は、10〜100μmであり、望ましくは25〜50μmである。
プラテンローラ20は硬質のゴム材料を表面に用いたローラで、ゴム硬度が上がるほどに微小ドットの再現性が向上するが、一方では最適なプラテンローラ20とサーマルヘッド19の位置関係を得ることが難しくなる。このため、硬度は75°以上、望ましくは85〜97°である。また、研磨したゴム表面の表面粗さも、表面平滑性が上がるほどに微小ドットの再現性が向上する。このため、表面粗さは中心線平均粗さRaで1μm以下、望ましくは0.5μm程度であることが要求される。
中間転写リボン21を搬送する駆動力は、一般的にプラテンローラ20に駆動機構を設けることが多いが、上記の硬度と平滑性から中間転写リボン21とプラテンローラ20の摩擦係数が上がらず、また安定しない。
このため、プラテンローラ20の下流(ヒートローラ側)直近に別途リボン駆動ローラ23を設ける。リボン駆動ローラ23は硬度30〜60度のローラを用い、中間転写リボン21はリボン駆動ローラ23に対して出来るだけ巻付き角が大きいほうが良い。実施例では90°から130°の巻き付き角をえられるようにテンショナ24を配置する。
テンショナ24には図示しないバネ機構が設けられ、限られた可動範囲内で中間転写リボン21にテンションを与えて、リボン駆動ローラ23と中間転写リボン21が常に適切に接触する状態を作り出す。
リボン駆動ローラ23の駆動は5相ステッピングモータ、タイミングベルト、プーリによる減速機構の組み合わせにより、正確に搬送が行われる。また、サーマルヘッド19はニアエッジ、またはコーナエッジタイプのヘッドを用い、熱時剥離による印刷を行うことが望ましい。
転写部17は通帳類搬送路3を介して対向配置されるヒートローラ35とバックアップローラ36を備えている。ヒートローラ35はDCサーボモータ若しくはステッピングモータにより正確に一定速度で駆動可能になっており、回転自在なバックアップローラ36との間にはコイルバネ37で発生された圧力が付与されるようになっている。
図3(a)〜(c)は中間転写リボン21の構成を示す断面図である。
図3(a)に示す中間転写リボン21は、基材としてのPET(ポリエチレンテレフタレート)リボン26の表面に、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
また、図3(b)に示す中間転写リボン21は、基材としてのPETフィルム26の表面に、剥離層としてのフェノキシ系樹脂27、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
さらに、図3(c)に示す中間転写リボン21は、基材としてのPETフィルム26の表面に、剥離層としてのフェノキシ系樹脂27、保護層30、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
図4は上記した通帳類取込部4にセットされる通帳類Tを開いた状態で示すものである。
この通帳類Tの開かれた表紙Taの内面には通帳類固有情報としての通帳類固有番号42が記録されているとともに、無線IC43が内蔵されている。
図5は上記した通帳類印刷装置1の駆動制御系を示すブロック図である。
図中51はデータ入力制御部で、このデータ入力制御部51に印刷装置1が接続されている。データ入力制御部51には主制御部52が設けられ、この主制御部52には制御回路を介してメモリ53、インターフエース部54、操作パネル55、及び画像入力部56が接続されている。
印刷装置1には生成手段としての生成部58a及び判別手段としての判別部58bを有して構成される装置制御部58が設けられ、この装置制御部58には制御回路を介して直接印刷画像処理部67、中間転写画像処理部68、ヒータ温度制御部60、通帳類搬送制御部61、画像形成制御部62、光学式文字認識部69、無線読取/書込部73が配設されている。
上記した直接印刷画像処理部67にはサーマルヘッド7aの印字動作を制御するヘッド制御部63が接続されている。中間転写画像処理部66にはサーマルヘッド19の印字動作を制御するヘッド制御部64が接続されている。
ヒータ温度制御部60には制御回路を介してヒートローラ35のヒータ65が接続されている。通帳類搬送制御部61には制御回路を介して通帳類搬送機構2a、通帳類取込機構4a、ページ検知部4b、ページ捲り機構6a及び排出ゲート制御部11aが接続されている。
画像形成制御部62には制御回路を介して転写リボン搬送機構32a、サーマルヘッド19を移動させるヘッド移動機構19a、ヒートローラ35を回転させる回転機構35aが接続されている。
光学式文字認識部69には第1及び第2の読取り光学系5,9が接続されている。無線IC読取/書込部73には、無線IC R/Wユニット10が接続されている。
次に、上記したように構成される通帳類印刷装置1の動作について説明する。
まず、図1に示す通帳類取込部4から通帳類Tが1冊のみ取出されてページめくり部6に搬送され(搬送工程)、ここで、通帳類Tの表紙が捲られて所定のページが開いた状態となる。この後、第1のOCR読取部5で通帳類Tそれぞれに付与されている固有情報42が読み取られ(読取工程)、後で述べるように認識処理される。この認識処理された固有情報42は、セキュリティ情報に追加され、サーマルヘッド19に転送される黒印刷データとされる。
一方、このときには、図2に示すように送出側リール32から中間転写リボン21が繰り出され、そのホログラム位置を示すマークがセンサ33によって検知される。このマーク検知結果を用いて中間転写リボン21が印刷開始位置に制御される。
ついで、中間転写リボン21の所定の位置に固有印刷情報(以下、セキュリティ情報という)等がサーマルヘッド19により印刷される。印刷される情報は後述するようにY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の三原色のインクに加えて黒インクの4色重ね合せによるカラー印刷である。これら複数色の重ね合わせ印刷は、中間転写リボン21がサーマルヘッド19を色数と同じ回数往復することで、重ね合わせ印刷が行われる。また、印刷される情報は、反転画像であるという特徴がある。
このようにセキュリティ情報が印刷された中間転写リボン21は順方向(ヒートローラ35の方向)に巻き取られ、図6(a)に示すように経路途中の転写部マーク検知センサ39によって中間転写リボン21の位置が把握される。この把握結果に基づいて転写開始位置まで中間転写リボン21が送られる。
また、このとき通帳類Tは、転写されるページが開かれた状態で図6(b)に示すように取り込まれて、ヒートローラ35に対して決められた位置に搬送される。転写されるページは、表紙見返しページでも、他の中紙ページでもかまわない。
このように互いに位置決めされた中間転写リボン21と通帳類Tの該当ベージは、図6(c)に示すように円周の一部が切り欠かれた形状の金属製ヒートローラ35の回転と共に重ね合わされ、搬送と共に加圧加熱される。その後、図7に示すように通帳類Tに対して60°〜110°の角度をもって転写リボンベース26が引き上げられて、セキュリティ情報46と受像兼接着層29、ホログラム層28の転写が完了し、図8に示すように固有情報42、固有情報42を含むセキュリティ情報46及び所持人の顔画像44が転写印刷される(印刷工程)。転写印刷が完了した通帳類Tは、図6(d)に示すようにページが開かれた状態のまま次の第2のOCR読取部9に搬送される。
一方、上記した第1のOCR読取部5で読み取られた通帳類Tの固有情報42(この場合は文字)は光学式文字認識部69で認識され、この認識結果が印刷装置制御部58に送信される。印刷装置制御部58では、データ入力制御部50から送られてくる画像入力部56で取得された所持人の顔画像データ、操作パネル55で入力された所持人のセキュリティ文字情報などに通帳類固有の文字情報に基づいた印刷データを加えて処理を行い、生成部58aで印刷データを生成し(生成工程)、中間転写画像処理部68に送信する。これにより、通帳類固有情報42aが付与されたセキュリティ情報46が中間転写リボン21の表面に印刷される。この通帳類固有情報42aとセキュリティ情報46は通帳類Tに転写されて上記したように第2のOCR読取部9に搬送されて読み取られる。この読み取られた固有情報42aとセキュリティ情報46とは光学式文字認識部69で認識され、この認識結果が印刷装置制御部58に送信される。印刷装置制御部58では、判別部58bでデータの照合処理を行い(判別工程)、判断した結果を通帳類搬送制御部61に送信する。
判別部58bでのデータの照合結果で不良と判断された場合には、印刷装置制御部58からデータ入力制御部50に対し、作成した通帳類が不良であったことを通知する。データ入力制御部50では作成された通帳類が不良であったという通知を受信することに基づいて再度同一の印刷処理命令を印刷装置制御部58に送信し、自動的に通帳類の再作成を行わせる。
通帳類搬送・制御部61では照合の結果から、正常通帳類であれば正常通帳類集積部12へ、不良通帳類であれば不良通帳類集積部13へ搬送制御を行うが、判別部58bでの照合結果で不良と判断した場合は、無線IC R/Wユニット10にて、不良通帳類であることを知らせる旨のデータを通帳類Tの無線IC43に記録する。
また、判別部58bでのデータの照合結果が正しかった場合には、上述した中間転写印刷装置8の印刷動作で説明したように、第1のOCR読取部5で読み取った通帳類固有情報42を光学式文字認識部69が認識し、その認識結果を印刷装置制御部58に送信している。従って、印刷装置制御部58では、データ入力制御部50から送られてきた、画像入力部56で取得された所持人の顔画像データ、操作パネル55で入力された所持人のセキュリティ文字情報などに通帳類固有の文字情報に基づいた記録データを加えて処理を行い、無線ICへの記録データを生成し、無線IC R/W制御部73に送信する。これにより、通帳類固有情報が付与されたセキュリティ情報が無線ICR/Wユニット10にて通帳類Tの無線IC43に記録(書き込み)される。
ところで、上記した中間転写印刷装置8の印刷部16及び転写部17には、図9にも示すようにクリーニング手段75,76が設けられている。
印刷部16に設けられるクリーニング手段75は溶融インクリボン22をクリーニングするもので、回転自在なクリーニングローラ81,82を有している。
溶融インクリボン22の送り方向上流側のクリーニングローラ81は、溶融インクリボン22のサーマルヘッド側の面に圧接され、下流側のクリーニングローラ82はインク塗布面側に圧接されている。クリーニングローラ81,82は特に圧接機構によって溶融インクリボン22に圧接されるものではなく、印刷動作時に溶融インクリボン22に発生する張力の分力によって溶融インクリボン22に圧接される配置になっている。クリーニングローラ81,82には低硬度のウレタンゴムやブチルゴムなどの合成ゴムに粘着性を付加したものが使用され、ゴムの配合や表面粗さの管理によって粘着力を管理している。
溶融インクリボン22は、ベースとなるPETフィルム上にインク層が塗布乾燥されたもので、特には剥がれ易い性質のものではない。このため、クリーニングローラ81,82の粘着力としては、装置動作時に溶融インクリボン22が送られても溶融インクリボン22が張り付いたり、巻き付いたりしない大きさとなっている。
溶融インクリボン22が送られることにより、クリーニングローラ81,82が溶融インクリボン22に圧接した状態で回転し、溶融インクリボン22の表裏面のゴミ、ホコリ等が除去されることになる。
一方、転写部17に設けられるクリーニング手段76は、回転自在な第1乃至第3のクリ−ニングローラ83〜85を有している。
第1のクリーニングローラ83は中間転写リボン21の受像層側に圧接され、この第1のクリーニングローラ83には第2のクリーニングローラ84が圧接されている。また、第3のクリーニングローラ85は中間転写リボン21の受像層とは反対側のベース層側に圧接されている。
中間転写リボン21に印刷された画像は、転写部17にてヒートローラ35の熱圧着により通帳類Tに転写する必要上、中間転写リボン21の受像層は比較的剥がれ易いものになっている。
従って、第1のクリーニングローラ83にインクリボン22で使用したクリーニングローラ81,82と同様の粘着力を持たせると、第1のクリーニングローラ83の粘着力により中間転写リボン21の受像層が剥がれてしまう恐れがある。
そこで、この実施の形態では、第1のクリーニングローラ83の粘着力をゴムの配合や表面粗さを調整することによって管理し、ゴミ、ホコリ等の異物は除去するが、中間転写リボン21の受像層を剥がすことはないような粘着力に低下させている。
ただし、中間転写リボン21の表面にゴミが多量に付着しているような場合においては、第1のクリーニングローラ83の粘着力を単純に低下させると、図10(a)に示すように、使用開始時には、ゴミを除去する能力を有するが、図10(b)に示すように、徐々にゴミが第1のクリーニングローラ83の表面を覆うことによって、ゴミを除去する能力が低下していく。さらに,第1のクリーニングローラ83の使用が継続されると、図10(c)に示すように、ついにはゴミを除去することができなくなり、ゴミを取りこぼすことになって中間転写リボン21の送り方向下流にゴミが流れてしまうことになる。
そこで、この実施の形態では、図11にも示すように、粘着力が弱い第1のクリーニングローラ83に対し、粘着力が強い第2のクリーニングローラ84を当接させている。
これにより、第1のクリーニングローラ83によって中間転写リボン21から除去されたゴミ87は、回転に伴なって第2のクリーニングローラ84によって除去される。
このような構成により、第2のクリーニングローラ84がゴミ87の除去能力を失うまで第1のクリーニングローラ83の表面は常にゴミ87のないクリーンな状態を保つことができることになり、中間転写リボン21のゴミ除去がより安定して行える。
また、第2のクリーニングローラ84は中間転写リボン21に直接触れることがないため、第1のクリーニングローラ83より粘着力が強ければよく、粘着力をある程度自由に設定することが可能である。
さらに、第2のクリーニングローラ84の外形寸法を第1のクリーニングローラ83の外形寸法より大きくするため、第2のクリーニングローラ84の表面積を増やすことができ、ゴミの除去能力を高めることが可能となる。
なお、第3のクリーニングローラ85は中間転写リボン21の受像層とは反対側のベース層側に配置されているため、受像層が剥離することはない。従って、第3のクリーニングローラ85には、中間転写リボン21の搬送時に中間転写リボン21が張り付いたり、巻き付いたりしない程度の粘着力が持たされている。
上記した構成において、中間転写リボン22が搬送されると、その表裏面が第1及び第3のクリーニングローラ83,85によってクリ−ニングされゴミ、ホコリ等が除去される。
図12及び図13は本発明の他の実施の形態を示すものである。
図12はインクリボンカセット101を示すものである。
インクリボンカセット101は通帳発行機において、サーマルヘッド102にて熱転写方式により、画像情報を図13に示す中間転写リボン103上に印刷するものである。このインクリボンカセット101はインクリボンコア105(送出側)よりインクリボン106をサーマルヘッド102の下部側に供給し、さらにサーマルヘッド102による中間転写リボン103に対するインクの転写が終わったらインクリボン106をインクリボンコア107(巻取側)に巻き取るような構成となっている。
サーマルヘッド102は図示しないサーマルヘッド駆動機構により上下駆動され、印刷時にはインクリボン106と中間転写リボン103を介してプラテンローラ109に圧接、退避可能な構造となっている。
インクリボンカセット101内にはインクリボン106をクリーニングするクリーニング手段111が設けられている。クリーニング手段111は回転自在なクリーニングローラ112,113を有している。クリーニングローラ112はインクリボン106のサーマルヘッド側に圧接され、クリーニングローラ113はインク塗布面側に圧接され、インクリボン106の表裏面のゴミ、ホコリ等が除去されるようになっている。
なお、クリーニングローラ112,113の粘着力などの特性は上記した実施の形態におけるクリーニングローラ81,82の特性と同様なものとなっている。
図13は中間転写リボンカセット117を示すものである。
中間転写リボンカセット117には中間転写リボンコア118(送出側)と第1乃至第3のクリーニングローラ119,120,121のみが収納されている。中間転写リボンコア123(巻取側)は中間転写リボンカセット117内には収納されず、中間転写リボン103の一端部側が巻き付けられた構造となっている。
第1のクリーニングローラ119は中間転写リボン103の受像層側に接触され、この第1のクリーニングローラ119には第2のクリーニングローラ120が接触されている。また、第3のクリーニングローラ121は受像層とは反対側のベース層側に接触され、中間転写リボン103の表裏面ともにゴミ、ホコリ等を除去できる構造となっている。
なお、第1乃至第3のクリーニングローラ119,120,121の粘着力などの特性は上記した実施の形態における第1乃至第3のクリーニングローラ83,84,85の特性と同様なものとなっている。
この実施の形態においても上記した実施の形態と同様の作用効果を奏する。
その他、本発明は、その要旨の範囲内で種々変形実施可能なことは勿論である。
本発明の一実施の形態である通帳類印刷装置を概略的に示す構成図。 同通帳類印刷装置に備えられる転写印刷部を示す構成図。 同転写印刷部で用いられる転写リボンを示すもので、(a)はその第1の例、(b)はその第2の例、(c)はその第3の例を示す構成図。 同通帳類印刷装置で用いられる通帳類を開いた状態で示す平面図。 同通帳類印刷装置の制御部を示す制御ブロック図。 同転写印刷部の転写動作を示す図。 同転写印刷部の転写動作の一部を拡大して示す図。 同通帳類印刷装置で印刷された通帳類を示す平面図。 同転写印刷部のクリーニング装置を示す図。 同クリーニング装置の第1のクリーニングローラによるクリーニング動作を示す図。 同クリーニング装置の第1及び第2のクリーニングローラによるクリーニング動作を示す図。 本発明の他の実施の形態であるインクリボンカセットを示す図。 本発明の他の実施の形態である中間転写リボンカセットを示す図。
符号の説明
21…中間転写リボン(中間転写体)、29…受像層、16…印刷部(印刷手段)、
T…通帳類(被転写体)、17…転写部(転写手段)、76…クリ−ニング手段、83,119…第1のクリーニングローラ、84,120…第2のクリーニングローラ、85,121…第3のクリーニングローラ、117…中間転写リボンカセット。

Claims (6)

  1. 中間転写体の受像層に画像を印刷する印刷手段と、
    この印刷手段により前記中間転写体の受像層に印刷された画像を被転写体に転写する転写手段と、
    前記中間転写体の受像層に画像が印刷されるのに先立ち前記中間転写体の受像層をクリーニングするクリ−ニング手段とを具備し、
    前記クリーニング手段は、
    前記中間転写体の受像層に接触され、粘着力により前記受像層上の異物を除去する第1のクリーニングローラと、
    この第1のクリーニングローラに接触され、前記第1のクリーニングローラの粘着力よりも強い粘着力で前記第1のクリーニングローラ上の異物を除去する第2のクリーニングローラと
    を具備することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1のクリーニングローラの粘着力は、前記受像層を中間転写体から剥離しない強さであることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記第2のクリーニングローラの外形寸法は前記第1のクリーニングローラの外形寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記クリーニング手段は、前記中間転写体の反受像層側に接触する第3のクリーニングローラを有することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  5. 前記転写手段はカセット化され、このカセット内に前記第1乃至第3のクリーニングローラが配設されたことを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. 中間転写体の受像層に画像を印刷する印刷工程と、
    この印刷工程により前記中間転写体の受像層に印刷された画像を被転写体に転写する転写工程と、
    前記中間転写体の受像層に画像が印刷されるのに先立ち前記中間転写体の受像層をクリーニングするクリ−ニング工程とを具備し、
    前記クリーニング工程では、
    前記中間転写体の受像層に接触される第1のクリーニングローラの粘着力により前記受像層上の異物を除去し、
    この第1のクリーニングローラ上の異物を、前記第1のクリーニングローラに接触され、該第1のクリーニングローラの粘着力よりも強い粘着力を有する第2のクリーニングローラにより除去することを特徴とする印刷方法。
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JP2013049281A (ja) * 2012-11-08 2013-03-14 Edm Kk サーマルプリンタ

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