JP2005224011A - 昇圧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 昇圧回路の発熱を抑制するとともに電源電圧の低下時においても高い出力電圧を確保することができる昇圧装置を提供すること。
【解決手段】 昇圧装置は、電源電圧Vinを昇圧して出力する昇圧回路と、昇圧回路を制御するマイコンとにより構成される。マイコンは、昇圧回路に印加される電源電圧Vinを検出し(ステップ101)、該検出された電源電圧Vinに基づいて上限電力Plimを決定する(ステップ102)。また、マイコンは、昇圧回路の出力電力Poutを算出する(ステップ103)。そして、マイコンは、出力電力Poutが上限電力Plim以下となるように昇圧回路の出力電圧Voutを制御する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、昇圧装置に関するものである。
従来、電源電圧を昇圧して出力する昇圧回路を備えた昇圧装置には、電源電圧が所定値以下となった場合、その低下の割合に応じて昇圧回路の出力電圧を下げるものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、このような昇圧装置を採用すれば、電源電圧の低下により昇圧回路の昇圧効率が低下した場合であっても、その負荷を軽減して発熱を抑えることができる。更に、特に電源容量に限りがある場合(例えば、電動車両等)には、一時的な電源電圧の低下に対し電源の負荷を軽減してその回復を期することができる。
特許第3408642号明細書
しかし、例えば、上記昇圧回路の出力電圧に基づいてモータを駆動する電動パワーステアリング(EPS)のように、その使用状態に応じて電力供給対象の負荷が大きく変動するものに上記従来の昇圧装置を適用した場合、電源電圧の低下時には、電圧不足により必要な出力性能或いは応答性能が確保できなくなるおそれがある。そして、特にEPSの場合、急操舵時等に、必要なアシストトルクを発生することができず、ステアリングが急に重たく感じる所謂引っ掛かり感が発生するおそれがあり、ひいては操舵フィーリングが悪化してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、昇圧回路の発熱を抑制するとともに電源電圧の低下時においても高い出力電圧を確保することができる昇圧装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電源電圧を昇圧して出力する昇圧回路と、該昇圧回路を制御する制御手段とを備えた昇圧装置であって、前記昇圧回路が出力する出力電力を算出する演算手段と、前記電源電圧を検出する検出手段と、検出された電源電圧に基づいて前記出力電力の上限を決定する決定手段とを備え、前記制御手段は、前記出力電力が前記上限以下となるよう前記昇圧回路の出力電圧を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、昇圧回路の発熱があまり問題とならない出力電力が小さい領域においては、電源電圧にかかわらず高い出力電圧が出力される。即ち、電源電圧の低下時であっても、その出力電流が小さい領域においては、電源電圧の非低下時と同様に高い出力電圧を出力することができる。これにより、特に、EPSに適用した場合には、電源電圧の低下時であっても、モータに対して安定的に高い電圧を印加することが可能になる。従って、電圧不足によるアシストトルクの低下を効果的に防止することができ、その結果、急操舵時における所謂引っ掛かり感の発生を防止することができる。また、出力電流が大きい領域においては、出力電力が上限電力以下に抑えられるため、電源電圧にかかわらず、昇圧回路の発熱を効果的に抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記決定手段は、前記電源電圧が低下した場合には、該低下の割合に応じて前記上限を低くすることを要旨とする。
上記構成によれば、昇圧回路の昇圧効率が低下する電源電圧の低下時には、その負荷を軽減して発熱を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記出力電力が前記上限を超える場合には、前記出力電力が前記上限となるよう前記出力電圧を低下させることを要旨とする。
上記構成によれば、出力電流の増加時においても効果的に昇圧回路の発熱を抑制し、且つ発熱が問題とならない範囲において高い出力電圧を出力することができる。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記出力電力が前記上限以下である場合には、前記出力電圧を所定の電圧とすることを要旨とする。
上記構成によれば、出力電力が上限電力を超えない範囲において、電源電圧にかかわらず、出力電圧を所定の電圧に維持することができる。
本発明によれば、昇圧回路の発熱を抑制するとともに電源電圧の低下時においても高い出力電圧を確保することが可能な昇圧装置を提供することができる。
以下、本発明を電動パワーステアリング装置(EPS)の昇圧装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、EPS1は、車両の操舵系にアシスト力を付与する駆動源としてのモータ2と、該モータ2を制御するECU3とを備えている。
ステアリングホイール(ステアリング)4は、ステアリングシャフト5を介してラック6に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト5の回転は、ラックアンドピニオン機構(図示略)にてラック6の往復直線運動に変換され操舵輪8に伝達される。本実施形態のEPS1は、モータ2がラック6と同軸に配置された所謂ラック型EPSであり、モータ2が発生するアシストトルクは、ボール送り機構(図示略)を介してラック6に伝達される。そして、ECU3は、このモータ2が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する。
図2に示すように、ECU3は、モータ制御信号を出力するマイコン(マイクロコンピュータ)11と、モータ制御信号に基づいてモータ2に駆動電力を供給する出力回路12とを備えている。
マイコン11には、操舵トルクτを検出するためのトルクセンサ14、及び車速センサ15が接続されており(図1参照)、マイコン11は、入力された操舵トルクτ及び車速Vに基づいて操舵系に付与するアシスト力、即ちモータ2が発生するアシストトルクを決定する。
また、マイコン11には、モータ2に通電される電流値を検出するための電流センサ17,18、及びモータ2の回転角(電気角)θを検出するための回転角センサ19が接続されている。尚、本実施形態のモータ2はブラシレスモータであり、マイコン11は、電流センサ17,18により検出される相電流値Iu,Ivに基づいて三相の相電流値Iu,Iv,Iwを検出する。
そして、マイコン11は、この検出された各相電流値Iu,Iv,Iw及び回転角θに基づいて、モータ2に上記決定されたアシストトルクを発生させるべくモータ制御信号を出力する。尚、本実施形態では、マイコン11は、相電流値Iu,Iv,Iwをd/q変換し、d−q座標系における電流制御、詳しくは、q軸電流値がアシストトルクの目標値となるq軸電流指令値に追従するように制御することによりモータ制御信号を決定する。そして、マイコン11は、この決定されたモータ制御信号を出力回路12に出力する。
出力回路12は、モータ2の相数に対応する複数(6個)のパワーMOSFET(以下、単にFET)により構成されており、具体的にはFET21a,21dの直列回路、FET21b,21eの直列回路及びFET21c,21fの直列回路を並列接続することにより構成されている。そして、FET21a,21dの接続点22uはモータ2のU相コイルに接続され、FET21b,21eの接続点22vはモータ2のV相コイルに接続され、FET21c,21fの接続点22wはモータ2のW相コイルに接続されている。
マイコン11から出力されるモータ制御信号は、各FET21a〜21fのゲート端子に印加される。そして、このモータ制御信号に応答して各FET21a〜21fがオン/オフすることにより、直流電源20から供給される直流電圧が三相(U,V,W)の駆動電力に変換されモータ2に供給される。
また、EPS1は、電源電圧Vinを昇圧して出力回路12に出力する昇圧装置23を備えている。本実施形態では、昇圧装置23は、昇圧回路25と、マイコン11とにより構成されており、昇圧回路25は、直流電源20と出力回路12との間の電力供給経路に設けられている。そして、昇圧回路25は、マイコン11に制御されることにより直流電源20の電源電圧Vinを昇圧して出力回路12に出力する。尚、本実施形態では、マイコン11が、制御手段、演算手段、検出手段及び決定手段を構成する。
詳述すると、図3に示すように、本実施形態の昇圧回路25は、FET26a,26b、ツェナーダイオード26c、コイル27、及びコンデンサ28により構成されている。コイル27は、一端が直流電源20に接続されるとともに他端がFET26aの一端に接続されている。そして、FET26aの他端は接地されている。また、コイル27とFET26aと間の接続点aは、FET26bに接続されており、FET26bの他端は、出力回路12に接続されている。そして、FET26bと出力回路12との間の接続点bは、コンデンサ28を介して接地されている。
また、各FET26a,26bのゲート端子は、マイコン11と接続されており、マイコン11は、各FET26a,26bのゲート端子に制御信号を印加することにより、各FET26a,26bを交互にオン/オフ制御する。これにより、接続点aにおける電圧は、FET26aのオフ時にコイル27に発生する逆起電力が電源電圧Vinに重畳された電圧となり、FET26aがオン時に接地電位となる。そして、この電圧がFET26bのオン時に接続点bに伝達される。そして、昇圧回路25は、接続点bにおいて脈動的に変化する電圧・電流をコンデンサ28にて平滑化する。このようにして昇圧回路25は、直流電源20の電圧を昇圧したVoutを出力する。
尚、ツェナーダイオード26cは、FET26bと並列に接続されており、モータ2が回生状態に入り、昇圧回路25の出力側端子電圧、即ち接続点bの電位が上昇した際には、その回生電流がツェナーダイオード26cを介して直流電源20に流れるようになっている。
本実施形態では、マイコン11は、各FET26a,26bに対し、制御信号として所定のデューティ比を有するパルス信号を出力する。マイコン11には、電源電圧Vinを検出するための電圧センサ29が接続されており、マイコン11は、検出された電源電圧Vinに基づいて制御信号のデューティ比を変更する。そして、この制御信号により各FET26a,26bのオン/オフ時間が変化し、昇圧回路25の出力電圧Voutが制御される。尚、昇圧回路25の出力電圧Voutは、このデューティ比が大きい場合に高くなり、デューティ比が小さい場合には低くなる。
次に、本実施形態の昇圧装置における昇圧制御について説明する。
先ず、昇圧回路25の発熱の問題について説明すると、昇圧回路25の発熱は、出力電圧Voutよりもその出力電力Poutと大きな相関性がある。即ち、昇圧回路25の発熱の問題が顕著となるのは、その出力電力Poutが大きい場合である。
この点を踏まえ、本実施形態の昇圧装置23は、電源電圧Vinに基づいて昇圧回路25の出力電力Poutの上限(上限電力)を決定し、昇圧回路25の出力電力Poutがその上限電力以下となるように制御する。
詳述すると、マイコン11は、電圧センサ29により検出された電源電圧Vinに基づいて、昇圧回路25が出力する出力電力Poutの上限である上限電力を決定する。具体的には、図4に示すように、マイコン11は、電源電圧Vinの非低下時(Vin=Va)には、上限電力Plimを電力P1に決定する。そして、電源電圧Vinが低下した場合には、その割合に応じて上限電力Plimを徐々に低くし、電源電圧Vinが電圧Vbまで低下した場合には、上限電力Plimを電力P2とする。
尚、本実施形態では、図4に示す電源電圧Vinと上限電力Plimとの関係は、予め電源電圧に対して昇圧回路の発熱が顕著となる限界の電力が求められ、マップの形式でメモリ(図示略)に記憶されている。そして、マイコン11は、そのマップを参照することにより検出された電源電圧Vinに対応する上限電力Plimを決定する。
また、マイコン11は、昇圧回路25の出力電力Poutを算出する。本実施形態では、マイコン11は、電流センサ17,18により検出される相電流値Iu,Iv(,Iw)及び回転角センサ19により検出される回転角θに基づいてモータ2の消費電力Pを算出する。具体的には、d軸電流及びd軸電圧の積とq軸電流及びq軸電圧の積との和、即ちd−q座標系におけるd軸電力とq軸電力との和を演算することによりモータ2の消費電力Pを算出する。そして、その値を昇圧回路25の出力電力Poutとする。
そして、図5に示すように、マイコン11は、算出された出力電力Poutが上限電力Plim以下となるように昇圧回路25の出力電圧Voutを制御する。具体的には、マイコン11は、算出された出力電力Poutが上限電力Plimを超える場合には、出力電力Poutが上限電力Plimとなる、即ちVout=Plim/Ioutとなるように昇圧回路25の出力電圧Voutを低下させる。そして、算出された出力電力Poutが上限電力Plim以下である場合には、昇圧回路25の出力電圧Voutを所定の電圧V1とする。尚、本実施形態では、所定の電圧V1は、昇圧回路25の最大出力電圧Vmaxに設定されている。
次に、マイコンによる昇圧回路の制御態様について詳述する。
図6に示すように、マイコン11は、先ず、昇圧回路25に印加される電源電圧Vinを検出し(ステップ101)、該検出された電源電圧Vinに基づいて上限電力Plimを決定する(ステップ102)。そして、相電流値Iu,Iv(,Iw)及び回転角θに基づいてモータ2の消費電力P、即ち昇圧回路25の出力電力Poutを算出する(ステップ103)。
次に、マイコン11は、上記ステップ103において算出された出力電力Poutが上記ステップ102において決定された上限電力Plim以下であるか否かを判定する(ステップ104)。そして、マイコン11は、出力電力Poutが上限電力Plim以下である場合(ステップ104:YES)には、昇圧回路25の出力電圧Voutを所定の電圧V1、即ちVout=V1とする(ステップ105)。また、出力電力Poutが上限電力Plimを超える場合(ステップ104:NO)には、出力電力Poutが上限電力Plimとなる、即ち、Vout=Plim/Ioutとなるように昇圧回路25の出力電圧Voutを低下させる(ステップ106)。
次に、本実施形態の昇圧装置の作用について説明する。
尚、説明の便宜上、従来の昇圧装置は、本実施形態の昇圧回路25と同様の昇圧回路を有し、電源電圧Vinが電圧Vaである場合、出力電圧Voutを所定の電圧V1とし、電源電圧Vinが電圧Vbに低下した場合には出力電圧Voutを電圧V2に下げるものとする。
図5に示すように、本実施形態の昇圧装置23は、電源電圧Vinが電圧Vbに低下した場合であっても、出力電力Poutが上限電力PlimであるP2を超えない限り出力電圧Voutを所定の電圧V1から低下させない。
従って、電力P2を所定の電圧V1で除した値を電流I1とすれば、本実施形態の昇圧装置23は、出力電流Ioutが電流I1よりも小さい領域では、常に出力電圧Voutとして所定の電圧V1を出力する。即ち、この領域においては、従来の昇圧装置よりもV1−V2、即ち図中の範囲αに相当する分だけ高い出力電圧Voutを出力することが可能になる。
また、電力P2を所定の電圧V2で除した値を電流I2とすれば、本実施形態の昇圧装置23は、出力電流Ioutが電流I2よりも小さい領域においても、従来の昇圧装置の出力電圧Voutである電圧V2よりも図中の範囲βに相当する分だけ高い出力電圧Voutを出力することが可能になる。
また、従来の昇圧装置は、出力電流Ioutの増加時であっても出力電圧Voutは一定の値である。従って、電源電圧Vinの低下(Vin=Vb)に応じて出力電圧VoutをV2に下げたとしても、出力電流Ioutが電流I2より大きい領域では、出力電力Poutが昇圧回路の発熱が顕著となる上限電力Plim(P2)を超えてしまう。同様に、電源電圧Vinの非低下時(Vin=Va)においても、出力電流Ioutが、電力P1を所定の電圧V1で除した値、即ち電流I3を超える領域においては、出力電力Poutが昇圧回路の発熱が顕著となる上限電力Plim(P1)を超えてしまう。
これに対し、本実施形態の昇圧装置23は、上限電力Plimを超える場合には、出力電力Poutが上限電力Plimとなる(Vout=Plim/Iout)ように出力電圧Voutを低下させる。即ち、電源電圧Vinの低下時(Vin=Vb)には、出力電流Ioutが電流I2を超える領域において図中の範囲γに相当する分、また電源電圧Vinの非低下時(Vin=Va)には、出力電流Ioutが電流I3を超える領域において図中の範囲δに相当する分、従来の昇圧装置よりも出力電圧Voutを低下させる。即ち、出力電流Ioutの増加時においては、従来の昇圧装置よりも昇圧回路の発熱を抑制することができる。
以上、本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)昇圧装置23は、電源電圧Vinを昇圧して出力する昇圧回路25と、昇圧回路25を制御するマイコン11とにより構成される。マイコン11は、昇圧回路25に印加される電源電圧Vinを検出し、該検出された電源電圧Vinに基づいて上限電力Plimを決定する。また、マイコン11は、昇圧回路25の出力電力Poutを算出する。そして、マイコン11は、出力電力Poutが上限電力Plim以下となるように昇圧回路25の出力電圧Voutを制御する。
このような構成とすれば、昇圧回路25の発熱があまり問題とならない出力電力Poutが小さい領域においては、電源電圧Vinにかかわらず、高い出力電圧Voutが出力される。即ち、電源電圧Vinの低下時であっても、出力電流Ioutが小さい領域においては、電源電圧Vinの非低下時と同様に高い出力電圧Voutを出力することができる。
これにより、特にEPS1においては、電源電圧Vinの低下時であっても、モータ2に対して安定的に高い電圧を印加することが可能になる。従って、電圧不足によるアシストトルクの低下を効果的に防止することができ、その結果、急操舵時における所謂引っ掛かり感の発生を防止することができる。また、出力電流Ioutが大きい領域においても、出力電力Poutが上限電力Plim以下に抑えられるため、電源電圧Vinにかかわらず、効果的に昇圧回路25の発熱を抑制することができる。
(2)マイコン11は、電源電圧Vinが低下した場合には、その割合に応じて上限電力Plimを低くする。これにより、昇圧回路25の昇圧効率が低下する電源電圧Vinの低下時には、その負荷を軽減して発熱を抑制することができる。
(3)マイコン11は、算出された出力電力Poutが上限電力Plimを超える場合には、出力電力Poutが上限電力Plimとなる、即ちVout=Plim/Ioutとなるように昇圧回路25の出力電圧Voutを低下させる。これにより、出力電流Ioutの増加時においても効果的に昇圧回路の発熱を抑制し、且つ発熱が問題とならない範囲において高い出力電圧Voutを出力することができる。
(4)マイコン11は、出力電力Poutが上限電力Plim以下である場合には、昇圧回路25の出力電圧Voutを所定の電圧V1とする。これにより、出力電力Poutが上限電力Plimを超えない範囲において、電源電圧Vinにかかわらず、出力電圧Voutを所定の電圧V1に維持することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、本発明をEPS用の昇圧装置に具体化したが、その他用途の昇圧装置に具体化してもよい。
・昇圧回路25の回路構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
・本実施形態では、所定の電圧V1を最大出力電圧Vmaxとしたが、所定の電圧V1は任意の値としてもよい。
・本実施形態では、マイコン11は、相電流値Iu,Iv(,Iw)及び回転角θに基づいてモータ2の消費電力Pを算出し、その値を出力電力Poutとすることとした。しかし、これに限らず、昇圧回路25と出力回路12との接続点に電圧センサ及び電流センサを設け、出力電圧Vout及び出力電流Ioutを直接検出して出力電力Poutを算出する等、その他の方法により算出する構成としてもよい。
・本実施形態では、マイコン11により昇圧回路25が制御される構成としたが、専用の制御装置により昇圧回路25が制御される構成としてもよい。
次に、以上の実施形態から把握することができる請求項以外の技術的思想を記載する。
(イ)請求項1〜請求項4のうちの何れか一項に記載の昇圧装置を備えた電動パワーステアリング装置。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 EPSの電気的構成を示すブロック図。 昇圧装置の概略構成図。 電源電圧と上限電力の関係を示すグラフ。 出力電流と出力電圧との関係を示すグラフ。 マイコンによる昇圧回路の制御態様を示すフローチャート。
符号の説明
11…マイコン、17,18…電流センサ、19…回転角センサ、23…昇圧装置、25…昇圧回路、Vin…電源電圧、Vout…出力電圧、Pout…出力電力、Plim…上限電力、V1…所定の電圧。

Claims (4)

  1. 電源電圧を昇圧して出力する昇圧回路と、該昇圧回路を制御する制御手段とを備えた昇圧装置であって、
    前記昇圧回路が出力する出力電力を算出する演算手段と、
    前記電源電圧を検出する検出手段と、
    検出された電源電圧に基づいて前記出力電力の上限を決定する決定手段とを備え、
    前記制御手段は、前記出力電力が前記上限以下となるよう前記昇圧回路の出力電圧を制御すること、を特徴とする昇圧装置。
  2. 請求項1に記載の昇圧装置において、
    前記決定手段は、前記電源電圧が低下した場合には、該低下の割合に応じて前記上限を低くすること、を特徴とする昇圧装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の昇圧装置において、
    前記制御手段は、前記出力電力が前記上限を超える場合には、前記出力電力が前記上限となるよう前記出力電圧を低下させること、を特徴とする昇圧装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうちの何れか一項に記載の昇圧装置において、
    前記制御手段は、前記出力電力が前記上限以下である場合には、前記出力電圧を所定の電圧とすること、を特徴とする昇圧装置。
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