JP2005221080A - 液封入式防振装置の仕切部材 - Google Patents

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健太郎 山本
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芳雄 井原
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Abstract

【課題】 液封入式防振装置の仕切部材の生産性を向上させる。
【解決手段】 ゴム状弾性膜3を備えた仕切部材1のリング状金具2を第一金具24と第二金具25とを組み合わせて構成する。第一金具24及び第二金具25をプレス加工で形成し、その開口を閉塞するゴム状弾性膜3を利用して、両者を一体化する。オリフィス用のオリフィス溝7を有する複雑な形状のリング状金具2を簡単な加工で形成することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主として自動車エンジン等の振動発生体を支承するために使用される液封入式防振装置の仕切部材に関するものである。
一般に、自動車エンジン等の振動発生体は、エンジン等から車体側等へ伝達する振動を制御するため、防振装置によって支承されている。図6に防振装置の一例を示す。この防振装置は、車体側に取り付けられる外筒金具101と、エンジン側に取り付けられるボス金具102と、外筒金具101とボス金具102との間に介在して高周波振動を減衰するゴム状弾性体製の防振基体103と、液体が封入された液室104とを備えている。
液室104は、リング状金具105の開口がゴム状弾性膜106で閉塞された構造の仕切部材107によって、主液室108と副液室109とに仕切られている。この主液室108と副液室109とは、リング状金具105の周縁部のオリフィス110を介して連通され、液体の主液室108、副液室109間の移動が低周波振動を減衰する。
ところで、仕切部材として、アルミニウム鋳造品や合成樹脂成形品からなるものや、2枚の金属板を重ね合わせてスポット溶接などで接合一体化したものが知られているが、仕切部材は、その外周縁に外方向に開放するオリフィス溝やオリフィス出入口を形成するため、鋳造品や樹脂成形品による場合、その金型構造(特に抜き型構造)が複雑になるばかりか、成形後にバリ取りなどの後加工を必要とする難点がある。一方、2枚の金属板の接合一体化による場合は、鋳造品などのような複雑な金型を必要とせず、プレス成形により容易に成形できる反面、スポット溶接などの接合工程を要する難点がある。
ましてや、仕切部材に高周波振動を減衰するゴム状弾性膜を備えた構造の場合、上記各種成形品にさらにゴム状弾性膜を加硫接着する工程が必要となり、生産工程が多くなり、生産コストが高くなっていた。その故に、生産性を向上し得る仕切部材の出現が望まれていた。
上記課題に鑑み、本発明は、複雑な金型やバリ取り加工が不要な2枚の金属板の接合一体化による仕切部材を前提としつつ、その生産性の向上を図るために、以下の方策を採用したものである。すなわち、2枚のリング状金具を軸方向に重ね合わせてリング状金具を構成し、その第一金具及び第二金具の外周縁部の少なくとも一方を折曲して、両金具外周縁部でオリフィス溝を形成し、第一金具及び第二金具の内周縁部の重ね代にゴム状弾性膜の周縁部を加硫接着すれば、溶接などを用いることなく両金具を一体化して、接合工程を省略することができる。
この場合、第一金具の内周縁部を第二金具側に折曲して内端リブを形成し、この内端リブをゴム状弾性膜の周縁部に埋設すれば、ゴム状弾性膜の周縁部を補強して、第一金具及び第二金具を強固に一体化できる。つまり、第一金具とゴム状弾性膜の周縁部との接着面積が大きくなると共に、ゴム状弾性膜の周縁部が変形しにくくなるため、両金具が軸方向にずれないようにすることができる。
また、ゴム状弾性膜の周縁部と、オリフィス溝のオリフィス出入口との間に間隙を備えた構成を採用すれば、ゴム状弾性膜の周縁部を加硫接着するときのゴム状弾性体の流動によって、オリフィス出入口が閉塞されることを防止できる。
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、プレス加工等の簡単な加工を施した二枚の金具を重ね合わせてリング状金具を形成し、これらを従来より用いられているゴム状弾性膜を利用して一体化するため、液封入式防振装置の機能の信頼を高める仕切部材の生産性を向上させると共に、生産設備を簡略化することができ、製造の合理化及びコストダウンに寄与することができる。
以下、本発明に係る液封入式防振装置の仕切部材の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の液封入式防振装置の仕切部材の平面図、図2はそのA−A断面図、図3はそのB矢視図、図4は液封入式防振装置の軸方向断面図で仕切部材の配置を示す図である。
この液封入式防振装置の仕切部材1は、中央に開口を有する鋼製のリング状金具2と、リング状金具2の開口を閉塞するゴム状弾性膜3とからなり、液封入式防振装置の液室4を主液室5と副液室6とに仕切るように液室4内に挿入され、後述する筒状金具13を絞ることによって固着される。また、リング状金具2の周縁部には、外周側が開放されたオリフィス溝7が形成され、このオリフィス溝7と液室4の内周面とで囲まれる空間がオリフィス8とされる。
この防振装置の液室4は、車体側等に取り付けられる外筒金具9の内側に設けられ、エンジン等が取り付けられるボス金具10を支持する防振基体11の下方に配されている。この内、仕切部材1の上側が主液室5とされて、下側が副液室6とされ、その内周面は、ゴム状弾性体からなる防振基体11と連続するゴム状弾性体からなるシール部12で覆われている。
なお、外筒金具9は、防振基体11を支持すると共に、液室4の周面を形成する筒状金具13と、筒状金具13の上側に配されてボス金具10の側方及び上方への大変位を規制するブラケットカップ14と、筒状金具13に外嵌されて車体側等に取り付けられる車体側取付金具15とからなる。この内、筒状金具13の上端部及びブラケットカップ14の下端部には、外向フランジ16、17が形成されており、この外向フランジ16、17を巻き込むように、車体側取付金具15の上端部をかしめることで、筒状金具13とブラケットカップ14とが固定されている。また、車体側取付金具15の下端部は内向きに折曲されている。
液室4の内周面のシール部12の内、主液室5の内周面を覆う部分は、オリフィス8の内周面のシール部12よりも内側に突出しており、その境界の段差18に、仕切部材1のオリフィス溝7の上側面が当接されている。また、副液室6の内周面には、鋼製の支持リング19がシール部12の内側に固着され、その上端面がオリフィス溝7の下側面を軸方向に支持しており、シール部12の段差18と支持リング19とでオリフィス溝7を挟みつけることで仕切部材1の位置を不変としている。
なお、支持リング19の内周面には、容易に変形するダイヤフラム20が加硫接着されており、副液室6の容積変化が可能なように下面側を閉塞している。また、支持リング19は、内向きに縮径された筒状金具13の下端部21によって固着されている。
仕切部材1のオリフィス溝7の上側面及び下側面には、主液室5及び副液室6からオリフィス8へのオリフィス出入口22が、それぞれ一箇所ずつ形成されている。このオリフィス出入口22及びオリフィス8により、主液室5と副液室6とが連通されており、振動に伴って防振基体11が撓んだとき、主液室5の容積の拡大縮小に伴って、液体が主液室5、副液室6間を移動する。
また、オリフィス出入口22に挟まれる位置のオリフィス溝7の下側面が、上方に向けて逆U字形に湾曲して、液体の通過を阻止する阻止壁23とされており、液体の通路を一方向に限定して、低周波振動を減衰する摩擦力を大きくしている。なお、高周波振動によりオリフィス8内の流れが阻止されたときには、ゴム状弾性膜3によって主液室5と副液室6との圧力差を吸収し、乗り心地をよくしている。
仕切部材1のリング状金具2は、第一金具24と第二金具25とを組み合わせた構成とされている。この内、第一金具24は、オリフィス出入口22aが形成された略円板状の第一金具本体26と、この第一金具本体26の内周縁部を下方(第二金具25側)に折曲して形成される内端リブ27とからなり、プレス加工によって形成される。
また、第二金具25は、オリフィス出入口22b及び阻止壁23が形成された略円板状の第二金具本体28と、この第二金具本体28の内周縁部を上方(第一金具24側)に折曲して形成される筒部29と、この筒部29の上端部を半径方向内向きに折曲して形成される当接リブ30とからなり、プレス加工によって形成される。
第一金具24と第二金具25とは、第一金具25の内端リブ27に外嵌された第二金具25の当接リブ30が、第一金具本体26に当接するように軸方向に重ね合わせられ、その重ね代(内周縁部)にゴム状弾性膜3の周縁部を加硫接着することで、両者が一体化される。なお、上面側の第一金具本体26と、下面側の第二金具本体28と、筒部29とでオリフィス溝7が構成される。
また、ゴム状弾性膜3は、リング状金具2の開口を閉塞する膜部31と、その周縁部において下方に突出するリング状脚32とからなり、リング状脚32が、第一金具24の内端リブ27と第二金具25の当接リブ30の内周縁部とを覆って加硫接着される。このリング状脚32と筒部29との間には、リング状間隙33が設けられ、加硫接着時のゴム状弾性体の流動によるオリフィス出入口22bの閉塞を防止する。
上記構成によれば、ゴム状弾性膜3を備えた仕切部材1のリング状金具2を二枚の金具を組み合わせて構成するため、円板にプレス加工等の簡単な加工を施すことで、オリフィス8を形成するためのオリフィス溝7を有する複雑な形状のリング状金具2を形成することができる。また、従来より用いられているゴム状弾性膜3を利用することで、二枚の金具を一体化するための溶接が不要となる。
また、第一金具24に内端リブ27を形成することで、ゴム状弾性膜3との接着面積を大きくすると共に、ゴム状弾性膜3のリング状脚32の変形が小さくなるように補強して、二枚の金具をより強固に一体化できる。また、シール部12の段差18と支持リング19とでオリフィス溝7を挟みつけるため、二枚の金具が離れないようにして、オリフィス8の断面積の変化を阻止することができる。
なお、第一金具24及び第二金具25の重ね代は、例えば、図5のような形状にしてもよい。図5の内、(a)は両金具に内端リブ27a、27bを形成した重ね代、(b)は内端リブを形成せずに第二金具25の当接リブ30を第一金具24に当接しただけの重ね代を示す。
また、オリフィス溝7は、第二金具25を折曲して筒部29を形成するだけでなく、第一金具24を折曲して筒部を形成してもよく、第一金具24及び第二金具25の両方に筒部を形成してもよい。また、オリフィス溝7は、上記実施形態のように断面コ字形だけでなく、例えば三角形状としてもよい。また、阻止壁23は、第二金具25を上方に向けて湾曲させるだけでなく、第一金具24を下方に向けて湾曲させることによって形成してもよい。
本発明の液封入式防振装置の仕切部材の平面図 そのA−A断面図 そのB矢視図 液封入式防振装置の軸方向断面図で仕切部材の配置を示す図 他の実施の形態の重ね代を示す図であり、(a)は両金具に内端リブを形成した重ね代、(b)は第二金具を第一金具に当接しただけの重ね代を示す 従来の液封入式防振装置の軸方向断面図
符号の説明
1 仕切部材
2 リング状金具
3 ゴム状弾性膜
7 オリフィス溝
8 オリフィス
24 第一金具
25 第二金具
27 内端リブ
33 リング状間隙

Claims (3)

  1. 周縁部に外周側が開放のオリフィス溝を有するリング状金具と、該リング状金具の開口を閉塞するゴム状弾性膜とを備え、前記オリフィス溝と液室内周面とで囲まれる空間がオリフィスとされる液封入式防振装置の仕切部材であって、前記リング状金具は、リング状の第一金具及びリング状の第二金具が軸方向に重ね合わされてなり、第一金具及び第二金具の外周縁部の少なくとも一方が折曲されて、両金具外周縁部で前記オリフィス溝が形成され、第一金具及び第二金具の内周縁部の重ね代に前記ゴム状弾性膜の周縁部を加硫接着することにより、両金具が一体化されたことを特徴とする液封入式防振装置の仕切部材。
  2. 第一金具の内周縁部が第二金具側に折曲されて、ゴム状弾性膜の周縁部に埋設される内端リブが形成されたことを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置の仕切部材。
  3. 前記ゴム状弾性膜の周縁部と、前記オリフィス溝のオリフィス出入口との間に、加硫接着時のゴム状弾性体の流動によるオリフィス出入口の閉塞を防ぐ間隙が備えられたことを特徴とする請求項1又は2記載の液封入式防振装置の仕切部材。
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