JP2005220497A - 伸縮性筒状ヨコ編み紐及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 風合いが良く、皮膚に直接接触しても不快感がなく、さらに、通常の筒状ヨコ編み機を使用して生産性良く製造できる伸縮性紐を提供する。
【解決手段】 筒状にヨコ編みされた編み紐であって、伸縮素材として、少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維、又は、ポリウレタン弾性繊維と非伸縮性糸条とで構成された複合伸縮弾性糸を使用して編成され、かつ、30%以上の伸長率を有する伸縮性筒状ヨコ編み紐である。
【選択図】 なし
【解決手段】 筒状にヨコ編みされた編み紐であって、伸縮素材として、少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維、又は、ポリウレタン弾性繊維と非伸縮性糸条とで構成された複合伸縮弾性糸を使用して編成され、かつ、30%以上の伸長率を有する伸縮性筒状ヨコ編み紐である。
【選択図】 なし
Description
本発明は、30%以上の伸長率を有する筒状ヨコ編紐に関する。さらに詳しくは、伸縮性素材として、少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維、及び/又は、ポリウレタン弾性繊維と非伸縮性糸条とで構成された複合伸縮弾性糸を使用して、5インチ以下の小口径筒状ヨコ編機にて編成された伸縮性筒状ヨコ編み紐に関する。
従来、伸縮性の紐としては、ポリエステル系ポリウレタンをフィルム状に押し出した後にテープ状にスリットしたエラストマテープの紐や、ゴム糸やポリウレタン弾性繊維の芯糸にポリエステル繊維やポリアミド繊維等の合成繊維や改質セルロース繊維等を鞘糸として巻き付けた多重カバーリング糸や撚糸等の加工糸の紐、また、ポリウレタン弾性繊維を混用し製紐機によって製造された組紐等が用いられてきた。
これら従来から生産されている伸縮性の紐のうち、ポリエステル系ポリウレタンフィルムをテープ状にしたエラストマテープの紐は、マスクの紐等の人体に直接接する用途にて使用した場合、フィルム特有の肌当たりが強く、長時間接触すると肌に鬱血が起きることがあった。また、べたべたとした触感が不快感を与えるものであった。
また、ゴム糸やポリウレタン弾性繊維を芯糸に用いた多重カバーリング糸等の加工糸の紐の場合、伸長率は大きいが、様々な問題点があった。
すなわち、多重カバーリング糸は、ポリウレタン弾性繊維の芯糸に、ポリエステル繊維やポリアミド繊維等の合成繊維や改質セルロース繊維の鞘糸を通常のカバーリング機にてダブルカバーリングした後、得られた被覆弾性糸を前記鞘糸等にてさらに被覆した多重被覆弾性糸であり、多段階のカバーリング工程が必要で、生産性が低いという問題がある。また、被覆糸の撚りムラ(糸ずれ)が生じ易く、撚りバランスが不均一となり易いので、スナールが発生し易いという不都合がある。また、撚りムラ(糸ずれ)を防止するため芯糸に対する被覆糸の巻き付け張力を高くすると、得られる被覆弾性糸の風合いが硬くなるという問題が生じる。また、鞘糸が糸端から解撚され易いので、使用ロスが多いという問題もある。
また、撚糸による紐の場合も被覆ムラが生じやすく、ゴム糸やポリウレタン弾性繊維が紐表面に露出し、肌当たりが悪くなり易いという不都合があった。
さらに、エラストマテープ、ゴム糸、又はポリウレタン弾性繊維の芯に被覆した被覆糸の紐の場合、エラストマテープ自体や芯糸が使用による劣化及び経時的劣化を起こす問題があった。また、ゴム糸の被覆糸やポリウレタン弾性繊維の被覆糸の紐の場合、芯のゴム糸やポリウレタン弾性繊維が使用或いは被覆不良によって紐表面に露出し、紐強度が大きく低下する問題もあった。
また、ポリウレタン弾性繊維を混用して製紐機によって製造された伸縮性の組紐は伸縮性や風合いは非常に良好であるが、一頭で一本の紐しか生産できず、生産効率が悪く、コスト高になるという不都合があった。
また、編成方法を改良することによって編地の伸長率を高め、さらにウーリー加工糸を用いて伸縮性の筒状編み紐を製造する方法が、特許文献1で提案されている。しかし、この方法は編み方によって伸縮性を高めるものであり、その編成方法は、糸に一定の針具合を持たせるテンションガイドを経た編み紐機本体へ導き、さらに、糸が繰り出されるアイレットガイドを有するガイドヘッダーが左右交互に回るのに連動して、その下部に位置する複数本のベラ針が上下に動くことで、筒状の編み紐を編成するというものである。
しかし、この方法は特殊な編成方法をとることによって伸縮性を高めるものであるので、編成作業が容易ではなく、生産性や作業性に劣るという問題があった。また、用いる糸はウーリー加工糸であるので伸縮性はそれほど高くなく、ゴムやポリウレタンのエラストマ系の弾性紐に代替えできる程の伸縮性を得ることは困難であった。
特開平9−158012号公報
伸縮性紐は広範な用途で使用されていて、種々の特性が要求されている。
例えば、マスク紐や頭部キャップゴム紐などのように、人体の皮膚が薄い箇所に直接接して使用される用途の場合、30%以上の伸長率があって、緊縮力がソフトであり、皮膚との接触面を柔らかくするために紐径または幅が1mm以上であり、紐の風合いが柔らかであり、保管及び使用時に黄化変化せず、皮膚接触時に皮膚障害を起こす加工剤や樹脂が付着してなく、さらに、使用時に違和感や不快感を与えないことが要求される。
例えば、マスク紐や頭部キャップゴム紐などのように、人体の皮膚が薄い箇所に直接接して使用される用途の場合、30%以上の伸長率があって、緊縮力がソフトであり、皮膚との接触面を柔らかくするために紐径または幅が1mm以上であり、紐の風合いが柔らかであり、保管及び使用時に黄化変化せず、皮膚接触時に皮膚障害を起こす加工剤や樹脂が付着してなく、さらに、使用時に違和感や不快感を与えないことが要求される。
しかし、前述した従来の伸縮性紐ではこれら要求特性を満足させることは困難であった。
そこで、本発明は、従来の伸縮性紐の問題点を解消することができ、風合いが良く、皮膚に直接接触しても不快感がなく、さらに、通常の筒状ヨコ編み機を使用して生産性良く製造できる伸縮性紐を提供することを目的とする。特に、前述したマスク紐、頭部キャップゴム紐等の要求特性を満足させることができる伸縮性紐を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、従来の伸縮性紐の問題点を解消することができ、風合いが良く、皮膚に直接接触しても不快感がなく、さらに、通常の筒状ヨコ編み機を使用して生産性良く製造できる伸縮性紐を提供することを目的とする。特に、前述したマスク紐、頭部キャップゴム紐等の要求特性を満足させることができる伸縮性紐を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、伸縮性素材として、少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維、及び/又は、ポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸を使用し、かつ、通常の筒状ヨコ編み機でヨコ編みすることによって、30%以上の伸長率を有する伸縮性筒状ヨコ編紐を製造することとしたものである。
即ち、筒状ヨコ編紐における伸縮性を所望水準まで高めるための伸縮性素材として、上記した複合繊維や複合伸縮弾性糸が、伸長率の調整が容易である等の点から好適である。また、過酷な環境下で擦過摩擦を受けて消耗し易い条件で使用され、耐久性が要求される伸縮性紐の場合には、耐久性や耐熱性等に優れた前記ポリエステル系複合繊維が伸縮素材として特に好適であり、また、ソフトな風合いや高伸長率が要求される用途で使用される伸縮性紐の場合には、前記複合伸縮弾性糸が伸縮素材として特に好適である。
このように、本発明の伸縮性紐は、筒状にヨコ編みされた編み紐であって、伸縮素材として、少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維又は、ポリウレタン弾性繊維と非伸縮性糸条とで構成された複合伸縮弾性糸を使用して編成され、かつ、30%以上の伸長率を有することを特徴とするものである。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐は、十分な伸縮性があり、しかも、風合いが良く、皮膚に直接接触しても不快感がなく、さらに、通常の筒状ヨコ編み機を使用して生産性良く製造できる伸縮性紐である。さらに、編密度と針本数、編機の口径の選択によって、伸長率と風合い及び紐径を所望水準に調整することが可能である。さらに、編成時に、伸長率を付与するための伸縮素材、吸水性を付与するための吸水性糸条、表面変化を付与するための糸条等、異なる性質を有する糸条を組合わせて編成することもでき、紐形態や紐機能を用途に応じて工夫することができる。さらに、本発明の伸縮性筒状ヨコ編み紐は、通常の筒状ヨコ編み機にて製造できるので、容易に生産することができる。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐は、筒状ヨコ編機にて編成された伸縮性編み紐であって、伸縮素材として、少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維、及び/又は、ポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸が使用されるものである。
その伸縮素材として用いるポリエステル系複合繊維は、少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維である。このポリエステル系複合繊維としては、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする層と、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層とがサイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合されたポリエステル系複合繊維であるのが好ましい。
前記ポリエステル系複合繊維は、ポリエチレンテレフタレートとポリトリメチレンテレフタレートとの組合せで、極限粘度ηの異なる異種重合体が張り合わされているものであるので、紡糸、延伸工程において高粘度側に応力が集中し、2成分間での内部歪みが異なり、潜在捲縮性となっている。そのため、延伸後の弾性回復率差および布帛の熱処理工程での熱収縮差により高粘度側が大きく収縮し、単繊維内で歪みが生じて3次元コイル捲縮の形態が発現する。この3次元コイルの径および単繊維長当たりのコイル数は、高収縮ポリマ層と低収縮ポリマ層との収縮差(弾性回復率差を含む)に大きく依存し、収縮差が大きいほどコイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数が多くなる。
伸縮性素材に要求されるコイル捲縮特性としては、コイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数が多いこと(伸長特性に優れ、見映えがよくなるので)、コイルの耐へたり性がよいこと(伸縮回数の応じたコイルのへたり量が小さく、伸縮保持性に優れるので)がある。さらには、コイルの伸縮特性には、低収縮成分を支点とした高収縮成分の伸縮特性が支配的となるため、高収縮成分に用いる重合体には高い伸長性および回復性が要求される。
ポリエステルの優れた特性を損なうことなく優れたコイル捲縮特性を得るためには、低収縮ポリマ層をポリエチレンテレフタレートを主成分とし、高収縮ポリマ層をポリトリメチレンテレフタレートを主成分とすることが有効である。ポリトリメチレンテレフタレート繊維は、代表的なポリエステル繊維であるポリエチレンテレフタレート繊維やポリブチレンテレフタレート繊維と同等の力学的特性や化学的特性を有しつつ、伸長回復性がきわめて優れているからである。これは、ポリトリメチレンテレフタレートの結晶構造においてアルキレングリコール部のメチレン鎖がゴーシューゴーシュ構造(分子鎖が90度に屈曲)であること、さらにはベンゼン環同士の相互作用(スタッキング、並列)による拘束点密度が低く、フレキシビリティーが高いことから、メチレン基の回転により分子鎖が容易に伸長・回復するためと考えられる。
前記ポリエステル系複合繊維における低収縮ポリマ層の主たる構成成分であるポリエチレンテレフタレートは、エチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリマである。すなわち、このポリエチレンテレフタレートは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、エチレングリコールを主たるグリコール成分として得られるポリエステルである。ただし、他のエステル結合を形成可能な共重合成分が20モル%以下の割合で含まれるものでもよい。10モル%以下の割合で含まれるものがより好ましい。共重合可能な化合物として、たとえばスルフォン酸、ナトリウムスルフォン酸、硫酸、硫酸エステル、硫酸時エチル、硫酸エチル、脂肪族スルフォン酸、エタンスルフォン酸、クロロベンゼンスルフォン酸、脂環式スルフォン酸、イソフタル酸、セバシン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、アジピン酸、シュウ酸、デカンジカルボン酸などのジカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、ε−カプロラクトンなどのヒドロキシカルボン酸、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ハイドロキノン、ビスフェノールAなどのジオール類が好ましく使用される。
また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料などが添加されていてもよい。
前記ポリエステル系複合繊維における高収縮ポリマ層の主たる構成成分であるポリトリメチレンテレフタレートは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とする重合体である。すなわち、このポリトリメチレンテレフタレートは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、1,3プロパンジオールを主たるグリコール成分として得られるポリエステルである。ただし、他のエステル結合を形成可能な共重合成分が20モル%以下の割合で含まれるものでもよい。10モル%以下の割合で含まれるものがより好ましい。共重合可能な化合物として、例えば、イソフタル酸、コハク酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、ダイマ酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボン酸類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのジオール類が好ましく使用される。
また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料などが添加されていてもよい。
本発明で用いるポリエステル系複合繊維は、上記した2種のポリマが、溶融紡糸時にサイドバイサイド型又は偏芯シース・コア型に複合されたものである。このようなサイドバイサイド型または偏芯シースコア型の複合でないと、糸条に熱が付与された際に、コイル状捲縮が発現せず、糸条に伸縮性を付与することができない。
その単糸断面形状は、サイドバイサイド型複合の場合、丸断面でもよいが、変形断面形状であることが好ましい。変形断面形状としては、まゆ形や雪だるま形のような非円形形状や、長円のような変形円形状が挙げられる。まゆ形や雪だるま形断面形状の場合には、略丸形状の各ポリマ層が連接された複合形状がとられる。
また、ポリエステル系複合繊維におけるポリエチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの重量比率は、製糸性および繊維長さ方向のコイルの寸法均質性の観点から、(30/70)以上、(70/30)以下の範囲であることが好ましい。
前記ポリエステル系複合繊維からなる糸条は、一般的に15デシテックス以上、660デシテックス以下の糸条繊度であり、また、そのポリエステル系複合繊維の単糸繊度は0.4デシテックス以上、25デシテックス以下の範囲が好ましい。
このポリエステル系複合繊維からなる糸条を、編み糸として筒状ヨコ編機に供給する際、複数フィラメントからなる一糸条をそのまま用いてもよく、また、二本以上の糸条を引き揃えた糸や、または合撚加工した糸を用いてもよい。その編み糸の糸条繊度は、製造する紐の使用用途によって適宜選択すればよいが、一般的に、15〜660デシテックスであることが好ましい。
また、前記ポリエステル系複合繊維からなる糸条は、なま糸でも、微細捲縮化の目的にウーリー加工を施した加工糸でもよく、さらに伸長率向上を目的に弛緩熱処理すなわちDDW加工を施した加工糸でもよく、その加工の有無、形態に制限はない。また、糸染めによる先染め糸等の色糸でも構わない。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐において伸縮素材として用いる、ポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸としては、ポリウレタン弾性糸に他の非伸縮性糸条がカバーリング機や合撚機、精紡機にて撚り合わせたものが好ましい。すなわち、カバーリング機にてポリウレタン弾性繊維を他の非伸縮性糸条にて一重もしくは二重に被覆したシングルカバーリングヤーンやダブルカバーリングヤーン等のカバーリング糸でもよく、合撚機にて製造された合撚糸でもよく、また、精紡機にて製造されたコアスパン糸でもよい。
ここで用いるポリウレタン弾性繊維は、一般的なポリウレタン弾性繊維であればよく、ポリエステル系やポリエーテル系のポリウレタン弾性繊維が好ましく用いられる。
また、ポリウレタン弾性繊維とともに用いられる非伸縮性糸条に特に制限はなく、綿や麻の天然植物性繊維や羊毛などの天然動物性繊維、レーヨン等の再生繊維、セルロースアセテート等の半合成繊維、改質セルロース、ポリエステル繊維やポリアミド繊維等の合成繊維等を用いることができる。また、これらは長繊維でも短繊維でもよく、また単独種類の糸条でも複数種類の糸条を用いても構わない。
これら非伸縮性糸条が長繊維の場合は、その使用状態は原糸(生糸)や仮より加工糸または糸染め糸のいずれでも構わない。また、短繊維の場合、紡績上がりの糸でも、染色加工した糸でも構わない。
ポリウレタン弾性繊維の繊度やドラフトや他の非伸縮性糸条の繊度やヨリ数等は、必要とする伸縮性や風合い等によって適宜設定すればよい。
例えば、得られる伸縮性筒状ヨコ編み紐のパワー感を高くしたい場合、ポリウレタン弾性繊維の繊度を高くするか、糸切れをしない範囲でドラフトを高くすればよい。ポリウレタン弾性繊維の繊度は上述のように適宜設定すればよいが、15〜235デシテックスの範囲であるのが好ましい。また、ドラフトも2.8以上4.8以下の範囲であるのが好ましく、より好ましくは3.0以上4.5以下の範囲、さらに好ましくは3.5以上4.0以下の範囲である。
なお、本発明の伸縮性筒状ヨコ編み紐は、筒状にヨコ編みすることにより製造される紐であるので、細繊度の糸条を用いても相対的に大きな断面直径の伸縮性紐とすることができる。また、ポリウレタン弾性繊維を長繊維で被覆したカバーリング糸を用いる場合、そ被覆用長繊維糸の単糸数を多く、単糸繊度を小さくすれば、より膨らみ感のある、大きな断面直径の柔らかな伸縮性紐とすることができる。例えば、被覆糸としてポリエステル長繊維の83dtex糸を使用する場合において、フィラメント数が24フィラメントのものを用いるよりも、フィラメント数が72フィラメントのものを用いる方が、膨らみ感や断面直径、柔らかさは大きくなる。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐は、前記した伸縮素材単独で編成してもよく、また、他の糸条を機能付与を目的に混用して編成してもよい。
すなわち、前記ポリエステル系複合繊維単独で編成してもよく、また、ポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸単独で編成してもよく、また、ポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸と前記ポリエステル系複合繊維の二種を混用して編成してもよく、さらには上記伸縮性素材の少なくとも一方と他の非伸縮性糸条を混用して編成してもよい。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐は、一般的に構成糸条を1本以上5本以下の範囲内とすればよいが、この場合、そのうちの少なくとも1本を上記伸縮素材とすればよい。
上記伸縮素材と混用して使用する他の非伸縮性糸条の種類に特に制限はなく、綿や麻の天然植物性繊維や羊毛などの天然動物性繊維、レーヨン等の再生繊維、セルロースアセテート等の半合成繊維、改質セルロース、ポリエステル繊維やポリアミド繊維等の合成繊維等を用いることができる。また、これらは長繊維でも短繊維でもよく、長繊維の場合、ウーリー加工等の加工を施した加工糸でも構わない。また単独種類の糸条でも複数種類の糸条を混紡したものでも構わない。さらには、これら他の非伸縮性糸条は予め染色した先染め糸であっても構わない。
例えば、他の非伸縮性糸条として綿繊維や麻を混用した場合、本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐に吸水性を付与することができ、人体と直接接する用途に使用する際、汗を吸収するといった利点を付与することができる。
伸縮素材と他の糸条を混用する場合、伸縮性筒状ヨコ編紐における優れた伸縮性を損なわないために、伸縮素材の混用率は20%以上にするのが好ましい。更に詳しくは、伸縮素材として前記ポリエステル系複合繊維を用いる場合、その混用率は50%以上が好ましく、ポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸を用いる場合、その混用率は20%以上が好ましい。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐は、通常の筒状ヨコ編み機にて製造でき、その筒状ヨコ編の編成条件を適宜設定することによって、編み上がった紐の編み目の粗密、風合い、伸び率、太さなどを任意に設計することができる。筒状ヨコ編紐とするためには、編み針本数は50本以下の範囲が好ましく、カム径は5インチ以下の範囲が好ましく、また、給糸口数は5口以下の範囲が好ましいが、これらの範囲内で増減させたり、巻き上げ速度を増減させることによって種々のヨコ編紐を設計することができる。また、カム数を1つあるいは複数にすることによっても得られる伸縮性筒状ヨコ編紐の性能を変化させることができる。
また、筒状ヨコ編紐の径は、その用途に応じて決めればよいが、一般的に1mm以上であり、例えば、1〜5mmであればよい。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐は、編成したままの状態でも十分な伸縮性を有しているが、さらに弛緩熱処理を加えることにより、さらに伸縮性を発現させることも可能である。また、弛緩熱処理しない状態ではチーズやコーンなどの巻き取り状態から解舒した後に経時的に放縮するため、放縮率を低減する観点からも弛緩熱処理を加えることが好ましい。この場合の弛緩熱処理は、乾熱処理でも湿熱処理でも、さらには液中処理でもよく、熱処理形態、熱処理方法は、伸縮素材の伸縮性を損なわない範囲であれば特に制限はない。
例えば、伸縮素材としてポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸を用いる場合、乾熱処理温度は熱処理による伸縮性発現効果を出すために120℃以上であるのが好ましく、ポリウレタン弾性繊維の熱劣化を生じさせないために160℃以下の範囲であるのが好ましい。乾熱処理時間は10秒以上60秒以下であるのが好ましい。処理時間が10秒未満であると弛緩熱処理効果が得られず、60秒を超えるとパワー低下が懸念されるからである。
伸縮素材としてポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸を用いる場合、湿熱処理温度は、乾熱処理と同様の観点から100℃以上130℃以下の範囲であるのが好ましい。湿熱処理時間は1秒以上20秒以下であるのが好ましい。
伸縮素材としてポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸を用いる場合、液中処理温度は、乾熱処理と同様の観点から60℃以上100℃以下の範囲であるのが好ましい。液中処理時間は1秒以上120秒以下であるのが好ましい。
弛緩熱処理における、弛緩率は40%以上120%以下の範囲であるのが好ましい。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐に均一な熱処理効果を発現させるためには、コーンやチーズに巻き取られた緊張状態よりも、フリー又はカセの弛緩状態にて熱処理するのが好ましい。また、緊張状態にて熱処理を行うとヒートセット効果によって伸縮性が低減してしまうため、負荷のかからない弛緩熱処理が好ましい。
また、伸縮素材として前記ポリエステル系複合繊維を用いる場合もポリウレタン弾性繊維と他の非伸縮性糸条で構成された複合伸縮弾性糸と同等の条件にて弛緩熱処理を付与すればよい。
このようにして得ることができる本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐は、伸長率が30%以上と伸縮性に優れたものである。
この筒状ヨコ編紐の伸長率の測定は、次の条件にて行った。
筒状ヨコ編紐の一端を把持し、他端に0.2g荷重をかけた状態で、把持位置から長さ50cmの位置にマーキングした。ついで他端側の荷重を100g荷重に替えてから60秒後のマーキング位置までの長さLを測定した。伸長率は次の式によって求めた。なお、結果は各水準10本の平均値として得た。
筒状ヨコ編紐の一端を把持し、他端に0.2g荷重をかけた状態で、把持位置から長さ50cmの位置にマーキングした。ついで他端側の荷重を100g荷重に替えてから60秒後のマーキング位置までの長さLを測定した。伸長率は次の式によって求めた。なお、結果は各水準10本の平均値として得た。
伸長率=[(L−50)/50]×100 (%)
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×4本針×1口)を用いて、東レ株式会社製ポリエステル系複合繊維T−400(ポリトリメチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレートの複合割合=50/50。サイドバイサイド複合。以下、同じ。)の56dtex糸の2本双糸を構成糸条として100%使用して、通常の筒状ヨコ編を行い、筒状ヨコ編み紐を編成した。
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×4本針×1口)を用いて、東レ株式会社製ポリエステル系複合繊維T−400(ポリトリメチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレートの複合割合=50/50。サイドバイサイド複合。以下、同じ。)の56dtex糸の2本双糸を構成糸条として100%使用して、通常の筒状ヨコ編を行い、筒状ヨコ編み紐を編成した。
得られた伸縮性筒状ヨコ編紐の諸特性は表1に示す通りであった。すなわち、かさ高指数が高く、剛軟度が低く、かさ高でソフトな伸縮性筒状ヨコ編紐であった。伸長率は80%を保持し、十分な伸縮性を備えていた。
[実施例2]
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×6本針×1口)を用いて、東レ株式会社製ポリエステル系複合繊維T−400の56dtex糸の2本双糸を構成糸条として100%使用して、通常の筒状ヨコ編を行い、筒状ヨコ編紐を編成した。
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×6本針×1口)を用いて、東レ株式会社製ポリエステル系複合繊維T−400の56dtex糸の2本双糸を構成糸条として100%使用して、通常の筒状ヨコ編を行い、筒状ヨコ編紐を編成した。
得られた伸縮性筒状ヨコ編紐の諸特性は表1に示す通りであった。すなわち、かさ高指数が高く、剛軟度が低い、かさ高でソフトな伸縮性筒状ヨコ編紐であった。伸長率は50%を保持し、十分な伸縮性を備えていた。
[実施例3]
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×4本針×1口)を用いて、東レ株式会社製ポリエステル系複合繊維T−400の56dtex糸の3本を構成糸条として56%使用し、綿紡績糸60番手を構成糸条として44%使用して、交互に編成し、筒状ヨコ編紐を編成した。
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×4本針×1口)を用いて、東レ株式会社製ポリエステル系複合繊維T−400の56dtex糸の3本を構成糸条として56%使用し、綿紡績糸60番手を構成糸条として44%使用して、交互に編成し、筒状ヨコ編紐を編成した。
得られた伸縮性筒状ヨコ編紐の諸特性は表1に示す通りであった。すなわち、かさ高指数が高く、剛軟度が低い、かさ高でソフトな筒状ヨコ編紐であった。伸長率は40%を保持し、十分な伸縮性を備えていた。また、構成糸条として綿糸を交編させたため、吸水性も備えた伸縮性筒状ヨコ編紐を得ることができた。
[実施例4]
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×6本針×1口)を用いて、ポリウレタン弾性繊維(オペロンテックス株式会社製LYCRA(登録商標))の44dtex糸に東レ株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(83dtex、24フィラメント)をシングルカバーリングしたカバーリング糸(SCY)を構成糸条として100%使用し、通常の筒状ヨコ編を行い、筒状ヨコ編紐を編成した。
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×6本針×1口)を用いて、ポリウレタン弾性繊維(オペロンテックス株式会社製LYCRA(登録商標))の44dtex糸に東レ株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(83dtex、24フィラメント)をシングルカバーリングしたカバーリング糸(SCY)を構成糸条として100%使用し、通常の筒状ヨコ編を行い、筒状ヨコ編紐を編成した。
得られた伸縮性筒状ヨコ編紐の諸特性は表1に示す通りであった。すなわち、かさ高指数が高く、剛軟度が低い、かさ高でソフトな伸縮性筒状ヨコ編紐であった。伸長率は90%を保持し、十分な伸縮性を備えていた。
[実施例5]
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×4本針×1口)を用いて、ポリウレタン弾性繊維(オペロンテックス株式会社製LYCRA(登録商標)の44dtex糸に東レ株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(83dtex、72フィラメント)をシングルカバーリングしたカバーリング糸(SCY)を構成糸条として100%使用し、通常の筒状ヨコ編を行い、筒状ヨコ編紐を編成した。
圓井繊維機械株式会社製の紐編機(3mm径×4本針×1口)を用いて、ポリウレタン弾性繊維(オペロンテックス株式会社製LYCRA(登録商標)の44dtex糸に東レ株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(83dtex、72フィラメント)をシングルカバーリングしたカバーリング糸(SCY)を構成糸条として100%使用し、通常の筒状ヨコ編を行い、筒状ヨコ編紐を編成した。
得られた伸縮性筒状ヨコ編紐の諸特性は表1に示す通りであった。すなわち、かさ高指数が高く、剛軟度が低い、かさ高でソフトな伸縮性筒状ヨコ編紐であった。伸長率は360%あり、高い伸縮性を備えていた。
[実施例6]
実施例5にて編成した筒状ヨコ編み紐を120℃のスチームにて30秒間弛緩熱処理を行った。
得られた弛緩熱処理筒状ヨコ編み紐の諸特性は表1に示す通りであった。すなわち、かさ高指数が高く、剛軟度が低い、かさ高でソフトな伸縮性筒状ヨコ編紐であった。伸長率は420%あり、高い伸縮性を備えていた。
実施例5にて編成した筒状ヨコ編み紐を120℃のスチームにて30秒間弛緩熱処理を行った。
得られた弛緩熱処理筒状ヨコ編み紐の諸特性は表1に示す通りであった。すなわち、かさ高指数が高く、剛軟度が低い、かさ高でソフトな伸縮性筒状ヨコ編紐であった。伸長率は420%あり、高い伸縮性を備えていた。
[比較例1]
片岡機械工業株式会社製カバリング機を用いて、ポリウレタン弾性繊維(オペロンテックス株式会社製LYCRA(登録商標))の920dtex糸に、下ヨリでナイロンフィラメント糸(235dtex)を、上ヨリでポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(330dtex)を、ドラフト3.5にてダブルカバリングし、さらにその上にポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(330dtex)をカバリングして、トリプルカバリングされた伸縮性複合弾性糸を作製した。
片岡機械工業株式会社製カバリング機を用いて、ポリウレタン弾性繊維(オペロンテックス株式会社製LYCRA(登録商標))の920dtex糸に、下ヨリでナイロンフィラメント糸(235dtex)を、上ヨリでポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(330dtex)を、ドラフト3.5にてダブルカバリングし、さらにその上にポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(330dtex)をカバリングして、トリプルカバリングされた伸縮性複合弾性糸を作製した。
得られた伸縮性複合弾性糸は紐状の太さを有するものであって伸縮性は良好であったが、かさ高指数が低く、剛軟度が高く、硬い紐であった。伸長率は140%と非常に大きいものの撚りムラが目立ち、外観品位に劣るものであった。
表1において、紐直径は、0.20g荷重下での直径を記載した。かさ高指数は、(直径÷目付)によって求めた。剛軟度は、45°カンチレバー法(JIS−L1096 6.19 剛軟性A法)に準じて測定した。
本発明の伸縮性筒状ヨコ編紐は、かさ高で伸長率が30%以上の伸縮性紐であり、肌当たりが柔らかく、人体に直接接触する用途にも適用でき、例えば、マスクの耳かけ紐、キャップ紐等に用いることができる。
Claims (10)
- 筒状にヨコ編みされた編み紐であって、伸縮素材として、少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維を使用して編成され、かつ、30%以上の伸長率を有することを特徴とする伸縮性筒状ヨコ編み紐。
- 前記ポリエステル系複合繊維が、ポリトリメチレンテレフタレート層とポリエチレンテレフタレート層とからなる複合繊維であることを特徴とする請求項1に記載の伸縮性筒状ヨコ編み紐。
- 前記ポリエステル系複合繊維のポリトリメチレンテレフタレート層とポリエチレンテレフタレート層の重量比率が、70/30〜30/70の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の伸縮性筒状ヨコ編み紐。
- 筒状にヨコ編みされた編み紐であって、伸縮素材として、ポリウレタン弾性繊維と非伸縮性糸条とで構成された複合伸縮弾性糸を使用して編成され、かつ、30%以上の伸長率を有することを特徴とする伸縮性筒状ヨコ編み紐。
- 複合伸縮弾性糸が、ポリウレタン弾性繊維を非伸縮性糸条で被覆したシングルカバリングヤーンもしくはダブルカバリングヤーン、ポリウレタン弾性繊維糸条と非伸縮性糸条とからなる合撚糸、又は、ポリウレタン弾性繊維を非伸縮性短繊維で被覆したコアスパン糸のいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の伸縮性筒状ヨコ編み紐。
- 伸縮素材からなる編み糸の繊度が15〜660dtexであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の伸縮性筒状ヨコ編み紐。
- 編み紐を構成する編み糸の本数が1本以上5本以下の範囲であり、少なくとも1本が上記伸縮素材からなる編み糸である請求項1〜6のいずれかに記載の伸縮性筒状ヨコ編み紐。
- 少なくとも一層としてポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層を含むサイドバイサイド型複合または偏芯シースコア型複合のポリエステル系複合繊維からなる糸条、及び/又は、ポリウレタン弾性繊維と非伸縮性糸条とで構成された複合伸縮弾性糸を用い、かつ、針本数が50本以下、シリンダー径が5インチ以下の小口径筒状ヨコ編機にて編成することを特徴とする伸縮性筒状ヨコ編み紐の製造方法。
- 前記筒状ヨコ編機の給糸数が5口以下であることを特徴とする請求項8に記載の伸縮性筒状ヨコ編み紐の製造方法。
- 請求項8又は9に記載の方法により編成された紐を、弛緩熱処理することを特徴とする伸縮性筒状ヨコ編み紐の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2004031715A JP2005220497A (ja) | 2004-02-09 | 2004-02-09 | 伸縮性筒状ヨコ編み紐及びその製造方法 |
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JP2010196197A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Aderans Co Ltd | かつらベース |
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2004
- 2004-02-09 JP JP2004031715A patent/JP2005220497A/ja not_active Withdrawn
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