JP2005219486A - 画像形成装置及び吐出検出方法 - Google Patents

画像形成装置及び吐出検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005219486A
JP2005219486A JP2004380074A JP2004380074A JP2005219486A JP 2005219486 A JP2005219486 A JP 2005219486A JP 2004380074 A JP2004380074 A JP 2004380074A JP 2004380074 A JP2004380074 A JP 2004380074A JP 2005219486 A JP2005219486 A JP 2005219486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ejection
detection
discharge
nozzle
nozzles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004380074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3991279B2 (ja
Inventor
Tsutomu Kusakari
努 草苅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004380074A priority Critical patent/JP3991279B2/ja
Publication of JP2005219486A publication Critical patent/JP2005219486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3991279B2 publication Critical patent/JP3991279B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】印字動作中に飛翔中の液滴を検出して吐出/不吐出の不良の検出を可能とするとともに、ノズル単位で吐出検出が可能な画像形成装置及び吐出検出方法を提供する。
【解決手段】印字ヘッド50から吐出される飛翔中の液滴を検出すべく、印字ヘッド50の長手方向の両端部に発光素子41Aとフォトセンサ42Aを配置し、ノズル列方向に平行若しくは略平行に検出用ビーム90を照射する。印字動作中に検出対象ノズルの吐出タイミングを他のノズル群の吐出タイミングに対してずらす制御を行い、検出用ビーム90を通過する液滴の通過タイミングに時間差を与える。検出対象ノズルの吐出タイミングに応じた検出タイミングでフォトセンサ42Aから得られる検出信号に基づき、当該検出対象ノズルの吐出/不吐出を判断する。また、通常の記録動作時の吐出周期Tに対し、吐出検出時の記録用吐出周期をn倍、搬送速度を1/nに変更する。
【選択図】 図9

Description

本発明は画像形成装置及び吐出検出方法に係り、特に複数の液滴吐出孔(ノズル)を有するインクジェットヘッドにおける吐出不良ノズルの検出に好適な画像形成装置及びその吐出検出方法に関する。
インクジェット方式の画像形成装置は、複数のノズルが配列された印字ヘッド(記録ヘッド)と記録媒体とを相対的に移動させつつノズルからインク滴を吐出することにより、記録媒体上に画像を形成する。この種の装置では、ヘッド内インクの増粘や気泡混入等が原因となってノズルからインクが吐出されなくなったり、インクの吐出量(記録媒体上に打滴されるドットサイズ)若しくは打滴位置が不適切になるなどの吐出不良が発生する場合がある。
このため、従来、印字ヘッドから吐出された液滴にレーザ光等の光を照射し、光の透過率によって不吐出を検出する方法が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1は、吐出検出用の光源と受光部とを備えるインクジェットプリンタにおいて、検出対象とするノズルグループのインクの吐出タイミングを吐出周期よりも短い時間だけ他のノズルグループに対してずらす方法が提案されている。
特開2003−191453号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている方法は、検出の高速化を目的とするものであり、ノズルグループ単位で吐出制御を行う構成であることから、個々のノズルに対して制御を行うことができない。また、特許文献1に開示された方法では、検査を行うノズルの順序や数が限定されてしまうため、任意の順序で検査することができない。仮に、検査するノズル数を少数に限定した場合でも、全ノズルの検出に要する時間と同等の検査時間を要する。
更に、特許文献1に示された実施形態においては、ノズル列の端から順に検査を行っており、検出時の吐出順序が予め決まっているため、若しくは吐出順序に自由度が少ないため、印字動作中に検出を行うことができない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、印字動作中に飛翔中の液滴を検出して吐出/不吐出の不良の検出を可能とするとともに、ノズル単位で吐出検出が可能な画像形成装置及び吐出検出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、インク滴を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの各ノズルからインク滴を吐出させる吐出駆動を行う吐出駆動手段と、前記吐出ヘッド及び記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記吐出ヘッドと前記記録媒体を相対移動させる搬送手段と、前記ノズルから吐出されるインク滴の飛翔経路と交差する検出光を発生する発光手段と、前記飛翔経路を通過した検出光を受光し、該受光量に応じた検出信号を出力する受光手段と、画像データに基づき前記吐出駆動手段を制御して前記記録媒体上に画像を形成する記録吐出動作中に、吐出検出対象のノズルの吐出タイミングを他のノズルの吐出タイミングに対してずら
す制御を行う駆動制御手段と、前記駆動制御手段で制御された前記吐出検出対象のノズルの吐出タイミングに応じた検出タイミングで前記受光手段から得られる検出信号に基づき、当該吐出検出対象ノズルからのインク滴の吐出状態を判定する吐出状態判定手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、プリントすべき画像のデータに基づいて吐出ヘッドのノズルからインク滴を吐出しつつ、該吐出ヘッドと記録媒体を相対移動させることにより記録媒体上に画像を形成する。この実画像の記録動作中に、特定のノズル(吐出検出の対象として選択されたノズル)の吐出タイミングを他のノズル(吐出検出の対象となっていないノズル)の吐出タイミングに対してずらす制御を行うことにより、検出光を通過するインク滴の通過タイミングに時間差が与えられる。吐出検出対象ノズルの吐出タイミングに応じた検出タイミングで受光手段から得られる検出信号の変化に着目することで、当該吐出検出対象ノズルから正常にインク滴が吐出されたか否かを判断することができる。また、複数のノズルの中から吐出検出対象ノズルを任意に選択することが可能であり、吐出検出の対象とするノズルを適宜変更することにより、ノズル単位で吐出/不吐出の検査が可能である。
このように、本発明によれば、実際にプリント出力が要求されている実画像の記録動作中にノズル単位で吐出検出が可能であり、プリント生産性の向上を図ることができる。更に、テスト印字などの吐出検出のための特別な(検出専用の)吐出動作が不要であるため、無駄なインク消費や媒体消費を抑制することができる。なお、記録時に吐出検出対象ノズルの吐出タイミングを正規の(通常の)タイミングからずらすことによって、当該吐出検出対象ノズルからのインク着弾位置が本来の着弾目標位置から僅かにずれることになるが、写真画質の高密度印字における数滴程度の打滴ずれは画像品質にほとんど影響を及ぼさない(画像不良とはならない)。
本発明に係る画像形成装置において、検出光の光軸は、吐出ヘッドのノズル列方向に平行若しくは略平行とし、当該検出ビームが同一ノズル列内の全ノズルのインク飛翔経路と交差するように検出光学系を構成し、当該ノズル列内で選択された吐出検出対象ノズルの吐出タイミングを他のノズル群の吐出タイミングに対してずらす態様が好ましい。
本発明の画像形成装置において吐出ヘッドの形態は特に限定されず、例えば、インクを吐出する複数のノズルが記録媒体の送り方向と略直交する方向に前記記録媒体の全幅に対応する長さにわたって配列されたノズル列を有するフルライン型の記録ヘッドとすることができる。また、記録媒体の送り方向と略直交する方向に記録ヘッドが往復動作しながら印字を行うシャトル方式の記録ヘッドについても本発明を適用可能である。
「フルライン型の記録ヘッド(吐出ヘッド)」は、通常、記録媒体の相対的な送り方向と直交する方向に沿って配置されるが、送り方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿って記録ヘッドを配置する態様もあり得る。また、記録ヘッドにおけるノズルの配列形態は、1列のライン状配列に限定されず、複数列からなるマトリックス配列(2次元配列)でもよい。更には、記録媒体の全幅に対応する長さに満たないノズル列を有する短尺記録ヘッドユニットを複数個組み合わせることによって、これらユニット全体として記録媒体の全幅に対応するノズル列を構成する形態もあり得る。
「記録媒体」は、吐出ヘッドの作用によって画像の記録を受ける媒体(印字媒体、被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体など呼ばれ得るもの)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、インクジェット記録装置によって配線パターン等が形成されるプリント基板、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。なお、本明細書において「印字」という用語は、文字を含む広い意味での画像を形成する概念を表すものとする。
記録媒体と吐出ヘッドを相対的に移動させる搬送手段は、停止した(固定された)吐出ヘッドに対して記録媒体を搬送する態様、停止した記録媒体に対して吐出ヘッドを移動させる態様、或いは、吐出ヘッドと記録媒体の両方を移動させる態様の何れをも含む。
請求項2記載の発明は請求項1記載の画像形成装置に係り、前記駆動制御手段は、吐出検出を行わない通常の記録吐出動作時における吐出周期の範囲内で前記吐出検出対象のノズルの吐出タイミングを他のノズルの吐出タイミングに対して早く又は遅くすることを特徴とする。
吐出検出対象ノズルの吐出タイミングをずらす時間量を非検出時の吐出周期の範囲内とすることにより、プリント速度を落とすことなく検出が可能となり、かつ着弾位置のずれ量も1画素間隔以内となる。
請求項3記載の発明は請求項1記載の画像形成装置に係り、前記駆動制御手段は、吐出検出を行わない通常の記録吐出動作時における吐出周期Tに対して、吐出検出時には前記他のノズルの記録用吐出周期をn倍とし(ただし、nは正数)、該記録用吐出周期に同期して前記搬送手段による搬送速度を1/nとするとともに、該記録用吐出周期による前記他のノズルの吐出タイミングの間に前記吐出検出対象のノズルの吐出駆動を実施することを特徴とする。
かかる態様によれば、吐出検出を行わない通常の記録動作時には吐出周期Tで吐出駆動を行い、吐出検出時には記録用吐出周期をn×Tとし、これに合わせて搬送速度を1/nに変更するとともに、この記録用吐出周期で駆動される他のノズルの吐出動作の間に吐出検出対象ノズルの吐出駆動が行われる。nを2以上の整数とすれば、他のノズルの吐出動作の間で吐出検出をn−1回実施することができる。
請求項4記載の発明は請求項1、2又は3記載の画像形成装置に係り、前記吐出検出の履歴及び吐出の履歴のうち少なくとも一方を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報に基づいて吐出検出の対象とするノズルを選定するノズル選定手段と、を備えたことを特徴とする。
過去に行われた吐出検出によって吐出不良と判断されたノズルや所定時間以上の間吐出動作が行われていないノズルなどについて吐出検出の対象とする態様がある。このように、履歴情報を利用して吐出不良の可能性の高いノズルを推定(予測)し、これらノズルを優先的に検査することにより、不必要な検出動作を回避でき、検出効率を高めることができる。
請求項5記載の発明は、前記目的を達成する方法発明を提供する。すなわち、請求項5に係る吐出検出方法は、インク滴を吐出する複数のノズルが形成された吐出ヘッドと記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記吐出ヘッドと前記記録媒体を相対移動させながら前記吐出ヘッドのノズルからインク滴を吐出することにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の吐出検出方法であって、前記ノズルから吐出されるインク滴の飛翔経路と交差する検出光を発生させる発光手段と、前記飛翔経路を通過した検出光を受光して該受光量に応じた検出信号を得る受光手段とを配置し、画像データに基づき前記ノズルの吐出駆動を制御して前記記録媒体上に画像を形成する記録吐出動作中に、吐出検出対象のノズルの吐出タイミングを他のノズルの吐出タイミングに対してずらす制御を行い、前記制御された前記吐出検出対象のノズルの吐出タイミングに応じた検出タイミングで前記受光手段から得られる検出信号に基づき、当該吐出検出対象ノズルからのインク滴の吐出状態を判定することを特徴とする。
本発明によれば、吐出ヘッドのノズルから吐出される液滴を光学的に検出する発光手段及び受光手段を配置して、画像データに基づく実画像の記録動作中に飛翔中の液滴を検出する構成とし、吐出検出の対象たる特定のノズルの吐出タイミングを他のノズルの吐出タイミングに対してずらして吐出を行い、吐出検出を実施するようにしたので、生産性の向上を実現できるとともに、ノズル単位で吐出/不吐出の判断が可能である。また、テスト印字など検出専用の吐出が不要なため、無駄なインク消費や媒体消費を抑制できる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係る液滴吐出装置を用いたインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、インクの色ごとに設けられた複数の印字ヘッド12K,12C,12M,12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙(記録媒体に相当)16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。また、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yには、それぞれノズルから吐出された飛翔中の液滴を光学的に検知するための吐出検査装置27が配置されている。
インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンク(インクタンク)を有し、各インクタンクは不図示の管路を介して各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1において、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28
Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部(搬送手段に相当)22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図1中不図示,図8中符号88として記載)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙送り方向と直交方向に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。詳細な構造例は後述するが、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yは、図2に示したように、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたフルライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の送り方向(以下、紙搬送方向という。)に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K,12C,12M,12Yが配置されており、記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色ごとに設けられて成る印字部12によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが主走査方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの長手方向の両端部には、飛翔液滴を検出するための吐出検査装置27を構成する光源部41と受光部42とが対向して配置されている(図2参照)。
光源部41には、例えばレーザダイオード(LD)又は発光ダイオード(LED)等の発光素子が好適に用いられる。各光源部41から照射された光は、印字部12の液滴飛翔空間を横断し、対応する受光部42に入射する。受光部42は受光量に応じた電気信号を出力するフォトセンサを含んで構成されており、液滴の有無によって受光量が変化し、その出力信号(検出信号)が変化する。該受光部42から得られる検出信号に基づいて飛翔液滴の有無、すなわちノズルの吐出/不吐出が判定される。この吐出検出方法の詳細については後述する。
図1に示したように、印字部12の後段には、後乾燥部43が設けられている。後乾燥部43は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部43の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り替える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔印字ヘッドの構造〕
次に、印字ヘッドの構造について説明する。インク色ごとに設けられている各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを示すものとする。
図3(a) は印字ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b) はその一部の拡大図である。また、図3(c) は印字ヘッド50の他の構造例を示す平面透視図、図4は1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図3(a) 中の4−4線に沿う断面図)である。
記録紙面上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、印字ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例の印字ヘッド50は、図3(a) 〜(c) 及び図4に示したように、インク滴が吐出するノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット53を千鳥でマトリクス状に配置させた構造を有し、これにより見かけ上のノズルピッチの高密度化を達成している。
すなわち、本実施形態における印字ヘッド50は、図3(a) ,(b) に示すように、複数のノズル51が記録紙16の送り方向と略直交する方向に記録紙16の全幅に対応する長さにわたって配列された1列以上のノズル列を有するフルラインヘッドとなっている。
また、図3(c) に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドユニット50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するフルラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図3(a),(b) 参照)、対角線上の両隅部にノズル51への流出口と供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。なお、圧力室52の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図4に示したように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(図4中不図示、図7中符号60として記載)と連通しており、インクタンク60から供給されるインクは図4に示した共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の一部(図4において天面)を構成している加圧板(振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なお、アクチュエータ58には、ピエゾ素子などの圧電体が好適に用いられる。インク吐出後、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
かかる構造を有する多数のインク室ユニット53を図5に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に配列させた構造になっている。主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなる。
すなわち、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400npi;ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録紙16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録紙16の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録紙16の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
図6に示したように、印字ヘッド50の長手方向の一端に配置された光源部41は、ヘッド長手方向に沿って並んだノズル51の列に対応してノズル列ごとに発光素子41Aとレンズ41Bとが設けられており、これら複数の発光素子41Aがヘッド短手方向に並んで配置されている。
同様に、印字ヘッド50の長手方向の他端に配置された受光部42は、ノズル列ごとにフォトセンサ42Aとレンズ42Bとが設けられ、これら複数のフォトセンサ42Aがヘッド短手方向に並んで配置されている。
発光素子41Aから発せられた光はレンズ41Bを介して所定のビーム径に成形され、ノズル列内の全ノズルのインク飛翔経路と交差するように、当該ノズル列と平行(又は略平行)に照射される。この検出ビームは受光部42のレンズ42Bを介してフォトセンサ42Aに導かれる。
例えば、2400dpi を実現する高密度ノズルの場合、圧力室52の一辺の寸法は500μm程度となり、ヘッド短手方向(副走査方向)のノズル51の配列間隔(ノズル列の間隔)は500〜1000μm程度である。このような配置構造に対して、ビーム径を200〜300μm程度とする検出光学系を設計する場合、ヘッド短手方向に干渉なく複数の発光素子41A及びフォトセンサ42Aを配置することが可能である。
なお、本発明の実施に際してノズル配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
図7はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。インクタンク60は印字ヘッド50にインクを供給する基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インクタンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。なお、図7のインクタンク60は、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
図7に示したように、インクタンク60と印字ヘッド50の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、図7には示さないが、印字ヘッド50の近傍又は印字ヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。
これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によって印字ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から印字ヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ64は、図示せぬ昇降機構によって印字ヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、印字ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aをキャップ64で覆う。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構により印字ヘッド50のインク吐出面(ノズル板表面)に摺動可能である。ノズル板にインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル板に摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル板表面を清浄する。
印字中又は待機中において、特定のノズルの使用頻度が低くなり、ノズル近傍のインク粘度が上昇した場合、その劣化インクを排出すべくキャップ64に向かって予備吐出が行われる。
また、印字ヘッド50内のインク(圧力室内)に気泡が混入した場合、印字ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプ67で圧力室内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク68へ送液する。この吸引動作は、初期のインクのヘッドへの装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。
印字ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用のアクチュエータ58が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。したがって、この様な状態になる手前で(アクチュエータ58の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かってアクチュエータを動作させ、粘度が上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面の清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル板表面の汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
また、ノズル51や圧力室52に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなるため、以下に述べる吸引動作を行う。
すなわち、ノズル51や圧力室52のインク内に気泡が混入した場合、或いはノズル51内のインク粘度があるレベル以上に上昇した場合には、アクチュエータ58を動作させてもノズル51からインクを吐出できなくなる。このような場合、印字ヘッド50のノズル面に、圧力室52内のインクをポンプ等で吸い込む吸引手段を当接させて、気泡が混入したインク又は増粘インクを吸引する動作が行われる。
ただし、上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きい。したがって、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。
〔制御系の説明〕
次に、インクジェット記録装置10の制御系について説明する。
図8はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、履歴情報記憶部83、ヘッドドライバ84、吐出検出制御部85等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、通信インターフェース70、画像メモリ74、ROM75、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74及びROM75の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
ROM75には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。ROM75は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。画像メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部43その他各部のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該印字データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図8において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド50の吐出駆動用アクチュエータ(吐出駆動手段に相当)58を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データが画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、該プリント制御部80において既知のディザ法、誤差拡散法などの手法によりインク色ごとのドットデータに変換される。
こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータ(印字データ)に基づき、印字ヘッド50が駆動制御され、印字ヘッド50からインクが吐出される。記録紙16の搬送速度に同期して印字ヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録紙16上に画像が形成される。
吐出検出制御部85は、光源部41に設けられた発光素子41Aの点灯(ON)/消灯(OFF)や点灯時の発光量を制御する光源制御回路と、受光部42に設けられたフォトセンサ42Aの駆動回路及びフォトセンサ42Aからの検出信号を処理する信号処理回路を含んで構成される。吐出検出制御部85はプリント制御部80からの指令に従って発光素子41A及びフォトセンサ42Aの動作を制御し、フォトセンサ42Aから得られた検出結果をプリント制御部80に提供する。
プリント制御部80は、吐出検出制御部85を通じて得られた検出情報に基づいてノズル51の吐出/不吐出を判断し、不吐出ノズルが検出された場合には所定の回復動作や打滴補正等を実施する制御を行う。
プリント制御部80は、システムコントローラ72とともに「駆動制御手段」、「ノズル選定手段」及び「吐出状態判定手段」として機能する。
履歴情報記憶部83は、印字ヘッド50のノズル51ごとに検査の履歴や吐出の履歴に関する情報(以下、履歴情報という。)を記憶する記憶手段である。履歴情報は検出動作や吐出動作が実施される都度、随時更新される。この履歴情報に基づいて、検査対象となるノズル51が決定される。
次に、上記の如く構成されたインクジェット記録装置10における吐出検出の方法について説明する。
〔第1の検出方法〕
検出する特定の単一ノズルの吐出タイミングを、他のノズル群に対して吐出周期の範囲で早く又は遅く吐出動作し、吐出検出を実施する。
図9は、印字ヘッド50から液滴を吐出した様子を描いた模式図である。図9中の黒丸は印字ヘッド50のノズル51から吐出された液滴を示している。検出用ビーム90の下方に並んで描かれた液滴91は、ある時刻t1 で同時にノズル51から吐出された液滴を表している。また、検出用ビーム90の上方に並んで描かれた液滴92は、通常の吐出周期T後の時刻t2 =t1 +Tで同時に吐出された液滴を表している。
図9の白丸で示した位置に対応するノズルは検出対象ノズルであり、当該検出対象ノズルについてのみ、検出時の吐出タイミングが変更される。すなわち、当該検出対象ノズルから吐出された液滴93のみが検出用ビーム90内に入るように、通常の吐出周期Tよりも早いタイミングで吐出駆動が行われている。検出用ビーム90内における液滴の有無によってフォトセンサ42Aからの出力信号(検出信号)が変化するため、センサ出力に基づいて検出対象ノズルの吐出/不吐出を判断することができる。
図10は、吐出タイミングを示したタイミングチャートである。図10(a)は通常の印字動作における吐出信号を示し、図10(b)は検出対象ノズルについて検出を行うときの吐出信号のタイミングを示してある。
図10(a)に示したように、吐出検出を行わない通常の印字動作時には、一定の吐出周期T(通常吐出周期)で吐出駆動が行われる。なお、図9で説明したとおり、先行して吐出された液滴91が検出用ビーム90を完全に通過した後に次の吐出に係る液滴92が検出用ビーム90内に進入するように時間差を与える吐出周期Tが設定されている。
検出対象ノズルについて吐出検出を行う場合には、図10(b)に示したように、吐出周期Tの範囲で検出対象ノズルの吐出タイミングを早めて、当該検出対象ノズルに吐出信号を与える。
なお、図11に示したように、検出対象ノズルの吐出タイミングを他のノズル群よりも遅らせて吐出させることにより、当該検出対象ノズルの飛翔液滴のみを検出する態様も可能である。
また、打滴速度と検出光の幅から吐出タイミングをずらす「時間量」が算出される。例えば、通常吐出時に10kHz で吐出し(吐出周期T=0.1msec) 、吐出速度5 m/sec、ビーム幅(高さ) =0.2mmの場合、0.2[mm]/5[m/sec] =0.04[msec]となるため、ずらす時間量を0.04〜0.1msecとする。
検出対象ノズルを選択的に変更することにより、ノズル列内のノズルを個別に(ノズル単位で)検査することができる。
〔第2の検出方法〕
上記した第1の検出方法に代えて、以下に述べる第2の検出方法を適用することも可能である。すなわち、第2の検出方法では、検出動作時に、吐出周期をn倍(吐出周波数を1/n)に変速して検出用吐出及び検出を行う(ただし、nは正数)。また、これと同期して、記録媒体の搬送速度を1/nに変速する。
図12は吐出周期を変えて吐出検出を実施する場合の模式図、図13はそのタイミングチャートである。
図12は、吐出タイミングをずらして2つのノズルについてそれぞれ吐出検出を行った様子が示されている。図12の[1] で示した位置のノズルを検出対象ノズル[1] 、図12の[2] で示した位置のノズルを検出対象ノズル[2] とよぶ。
図13(a) は、吐出検出を行わない通常の印字動作時における吐出信号を示す。非検出時にはこの基本クロックに従い一定の吐出周期T(通常吐出周期)で吐出駆動が行われる。図13(b) は、検出時の吐出信号のうち、検出対象でないノズルの駆動タイミングを示す信号である。この吐出信号は、図13(a) の基本クロックの周期Tと比較して4倍の周期に変更されている。図13(b) の時刻t1 のタイミングで図12中の符号91に示す液滴が吐出され、図13(b) の時刻t2 =t1 +4 ×Tのタイミングで図12中の符号92に示す液滴が吐出される。
図13(c) は、検出時の吐出信号のうち、検出対象となっている第1のノズル(図12で説明した検出対象ノズル[1] )の駆動タイミングを示すものである。図13(c) の時刻t3 のタイミングで図12中符号93に示す液滴が吐出される。
図13(d) は、検出時の吐出信号のうち、検出対象となっている第2のノズル(図12で説明した検出対象ノズル[2] )の駆動タイミングを示すものである。図13(d) の時刻t4 のタイミングで図12中符号94に示す液滴が吐出される。
図13(e) は、検出対象ノズル[1],[2] の検出判定信号を示すものであり、図13(c),(d) に示した検出対象ノズルの吐出タイミングに同期してフォトセンサの出力信号が読み込まれる。
なお、検出時においても正常な画像形成(非検出時と同等同質の画像形成)を実現すべく、図13(b)〜(d) の吐出周期の変更に伴い、記録紙16の搬送速度も変更される。
検出動作時の吐出周期を決定するパラメータ「n」の設定方法としては、例えば、検出するノズル総数から適正値を自動的に算出する態様、検出の頻度が適正となる値をユーザに選択させる態様、生産性(高速/中速/低速など)を切り替えるための選択に応じて適正値を算出する態様などがある。
〔吐出周期の変更パラメータ「n」と検出頻度の関係〕
次に、吐出周期の変更パラメータ「n」と検出頻度の関係について説明する。ここでは印字ヘッド50の全ノズルを検査対象とする場合について述べる。
n=1のとき、副走査搬送速度Vは、Vのままとし、検出動作は行わない。若しくは〔第1の検出方法〕で説明した検出動作を実施する。
n=2のとき、副走査搬送速度はV/2となる。描画ドット数の縦横比1:1の描画範囲に吐出する該当ノズルにて、1度(1枚)の描画動作に対し、各ノズルにつき1度の頻度(平均頻度)で検出ができる。縦横ドット密度が同じで正方形用紙の場合は、1ページあたり各ノズル1回ずつの検出頻度となる。
n=3のとき、副走査搬送速度はV/3となる。描画ドット数の縦横比1:1の描画範囲に吐出する該当ノズルにて、1度(1枚)の描画動作に対し、各ノズルにつき2度の頻度(平均頻度)で検出ができる。縦横ドット密度が同じで正方形用紙の場合は、1ページあたり各ノズル2回ずつの検出頻度となる。
すなわち、n=kのとき、副走査搬送速度はV/kとなり、正方形用紙、1ページあたり(k−1)回の頻度で検出することができる。ただし、検出実行時にはプリント速度が通常プリント時(非検出時)の1/(k−1)となる。
〔検出頻度を固定する場合のnの設定例(検出するノズルを選択する場合)〕
次に、検出頻度を固定して検出対象のノズルを選択する場合について考察する。例えば、1000副走査ラインに一度の検出頻度とする場合、検出しない期間が999ラインある。これは、2400npi の高密度ノズルの印字ヘッドを用いるときに記録媒体上で約10mmの範囲である。
2400npi で12インチ幅の印字ヘッドの場合、総ノズル数は288000個となるが、このうち検出したいノズルが1000個であるときは、次式(1)、
〔数1〕 n=1000 [ノズル] /1000 [ライン] +1=2 …(1)
の計算に従い、副走査搬送速度をV/2とする。
また、検出したいノズルが5000個あるときは、次式(2)、
〔数2〕 n=5000 [ノズル] /1000 [ライン] +1=6 …(2)
の計算に従い、副走査搬送速度をV/6とする。
〔検出対象ノズルの選択〕
ノズル51ごとの履歴情報を記憶する記憶手段(履歴情報記憶部83)を有する構成において、検査を実施する特定のノズルは、例えば、以下のように決定される。
過去の検査において吐出不良が検出されたノズル、予め定めた所定時間以上の間、吐出動作をしていないノズル、別の検出システム(例えば、印字結果をCCD等の画像読取センサで読み込んで、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などを行う不図示の吐出検出手段)による検出結果から、吐出異常の可能性があると推測されるノズルについては、検査を実施するノズルの候補となる。
図14は、検出対象となるノズル(検査ノズル)を選定するための制御例を示すフローチャートである。
図14に示したように、検査ノズル選定処理がスタートすると(ステップS100)、まず、印字データに基づき、印字に使用するノズルの抽出を行う(ステップS110)。次に、ノズルごとの履歴データから必要なデータを読み込んでメモリに収納する(ステップS112)。このとき読み込まれるデータとしては、例えば、前回吐出からの時間(t5) 、前回の吐出検出実施からの時間(t6) 、不吐出又は吐出異常が発生した回数(N)などの情報がある。各ノズルについてこれらの情報を取得して、判定用のしきい値(T5 ,T6 ,NN )と比較する(ステップS114〜S118)
すなわち、ステップS114では、j番目のノズルnjについて、前回吐出からの時間t5が所定のしきい値T5 を超えているか否かを判定する。この判定において、YES(t5 >T5 を満たす) ならば、ステップS120に進み、当該ノズルnjを検査ノズルに設定する。
その一方、ステップS114においてNOならば、ステップS116に進み、前回の検出実施からの時間t6が所定のしきい値T6 を超えているか否かを判定する。このステップS116の判定において、YES(t6 >T6 を満たす) ならば、ステップS120に進み、当該ノズルnjを検査ノズルに設定する。
また、ステップS116においてNOならば、ステップS118に進み、不吐出/吐出異常発生回数Nが所定のしきい値NN を超えているか否かを判定する。このステップS118の判定において、YES(N>NN を満たす) ならば、ステップS120に進み、当該ノズルnjを検査ノズルに設定する。
ステップS118の判定においてNOならば、当該ノズルnjを非検査ノズルに設定する(ステップS122)。
ステップS120又はS122の後は、ステップS124に進み、全てのノズルについて、それぞれの対応(検査ノズルであるか、非検査ノズルであるか)が設定されたか否かを判定する。このステップS124の判定においてNOならば(対応が設定されていないノズルが残っている場合は)、ステップS114に戻って、未設定のノズルについて上記の処理(ステップS114〜S122)を繰り返す。
ステップS124の判定において、全てのノズルの対応が設定されたことが確認されたら、YES判定となり、検査ノズルの選定処理を終了する(ステップS126)。
〔他の吐出制御例〕
上述した第1の吐出検出方法及び第2の吐出検出方法では、検出対象ノズル[1],[2] について、通常の吐出タイミングでの吐出に代えて、吐出タイミングをずらした吐出動作を行ったが、図15及び図16にしたように、検出対象ノズル[1],[2] について、通常の印字吐出に加えて、吐出タイミングをずらした検出用の吐出動作を行う態様も可能である。なお、図15及び図16において、図12及び図13と共通する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
〔変形例〕
図6では、印字ヘッド50の延在方向(長手方向)に沿ったノズル列に対応してノズル列ごとに複数の発光素子41Aとフォトセンサ42Aを設けたが、かかる構成に代えて、図17に示したように、一対の発光素子41A及びフォトセンサ42Aを不図示の移動機構によってヘッド短手方向に移動自在な構成とし、ノズル列の吐出タイミングに合わせて発光素子41A及びフォトセンサ42Bをスキャン移動させながら、各ノズル列の検査を行う構成も可能である。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図 印字ヘッドの構成を示す平面透視図 図3(a) の要部拡大図 印字ヘッドの他の構成例を示す平面透視図 図3(a),(b) 中の4−4線に沿う断面図 図3(a) に示した印字ヘッドのノズル配列を示す拡大図 本例のインクジェット記録装置における吐出検出光学系の構成を示した概要図 本例のインクジェット記録装置におけるインク供給系の構成を示した概要図 本例のインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 第1の吐出検出方法による吐出検出時の様子を描いた模式図 図9に示した吐出検出動作時のタイミングチャート 第1の吐出検出方法による他の吐出検出時の様子を描いた模式図 第2の吐出検出方法による吐出検出時の様子を描いた模式図 図12に示した吐出検出動作時のタイミングチャート 検査ノズル選定処理の制御例を示すフローチャート 通常の印字吐出に加えて、吐出タイミングをずらした検出用の吐出動作を行う場合の吐出検出時の様子を描いた模式図 図15に示した吐出検出動作時のタイミングチャート 吐出検出光学系の他の構成を示した概要図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12K,12C,12M,12Y…印字ヘッド、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、22…吸着ベルト搬送部、27…吐出検査装置、41…光源部、41A…発光素子、42…受光部、42A…フォトセンサ、50…印字ヘッド、51…ノズル、72…システムコントローラ、80…プリント制御部、83…履歴情報記憶部、84…ヘッドドライバ、85…吐出検出制御部

Claims (5)

  1. インク滴を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドの各ノズルからインク滴を吐出させる吐出駆動を行う吐出駆動手段と、
    前記吐出ヘッド及び記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記吐出ヘッドと前記記録媒体を相対移動させる搬送手段と、
    前記ノズルから吐出されるインク滴の飛翔経路と交差する検出光を発生する発光手段と、
    前記飛翔経路を通過した検出光を受光し、該受光量に応じた検出信号を出力する受光手段と、
    画像データに基づき前記吐出駆動手段を制御して前記記録媒体上に画像を形成する記録吐出動作中に、吐出検出対象のノズルの吐出タイミングを他のノズルの吐出タイミングに対してずらす制御を行う駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段で制御された前記吐出検出対象のノズルの吐出タイミングに応じた検出タイミングで前記受光手段から得られる検出信号に基づき、当該吐出検出対象ノズルからのインク滴の吐出状態を判定する吐出状態判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記駆動制御手段は、吐出検出を行わない通常の記録吐出動作時における吐出周期の範囲内で前記吐出検出対象のノズルの吐出タイミングを他のノズルの吐出タイミングに対して早く又は遅くすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動制御手段は、吐出検出を行わない通常の記録吐出動作時における吐出周期Tに対して、吐出検出時には前記他のノズルの記録用吐出周期をn倍とし(ただし、nは正数)、該記録用吐出周期に同期して前記搬送手段による搬送速度を1/nとするとともに、該記録用吐出周期による前記他のノズルの吐出タイミングの間に前記吐出検出対象のノズルの吐出駆動を実施することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記吐出検出の履歴及び吐出の履歴のうち少なくとも一方を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記履歴情報に基づいて吐出検出の対象とするノズルを選定するノズル選定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. インク滴を吐出する複数のノズルが形成された吐出ヘッドと記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記吐出ヘッドと前記記録媒体を相対移動させながら前記吐出ヘッドのノズルからインク滴を吐出することにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の吐出検出方法であって、
    前記ノズルから吐出されるインク滴の飛翔経路と交差する検出光を発生させる発光手段と、前記飛翔経路を通過した検出光を受光して該受光量に応じた検出信号を得る受光手段とを配置し、
    画像データに基づき前記ノズルの吐出駆動を制御して前記記録媒体上に画像を形成する記録吐出動作中に、吐出検出対象のノズルの吐出タイミングを他のノズルの吐出タイミングに対してずらす制御を行い、
    前記制御された前記吐出検出対象のノズルの吐出タイミングに応じた検出タイミングで前記受光手段から得られる検出信号に基づき、当該吐出検出対象ノズルからのインク滴の吐出状態を判定することを特徴とする吐出検出方法。
JP2004380074A 2004-01-07 2004-12-28 画像形成装置及び吐出検出方法 Expired - Fee Related JP3991279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004380074A JP3991279B2 (ja) 2004-01-07 2004-12-28 画像形成装置及び吐出検出方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004001776 2004-01-07
JP2004380074A JP3991279B2 (ja) 2004-01-07 2004-12-28 画像形成装置及び吐出検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005219486A true JP2005219486A (ja) 2005-08-18
JP3991279B2 JP3991279B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=34995496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004380074A Expired - Fee Related JP3991279B2 (ja) 2004-01-07 2004-12-28 画像形成装置及び吐出検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3991279B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001090A (ja) * 2006-05-26 2008-01-10 Seiko Epson Corp 液体滴吐出装置及び液体吐出方法
JP2009078539A (ja) * 2007-09-04 2009-04-16 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置
JP2009202337A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012116162A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および不良ノズル検知方法
JP2012206315A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Brother Industries Ltd 液滴噴射装置
US8936342B2 (en) 2012-02-10 2015-01-20 Fujifilm Corporation Image recording apparatus and recording defect inspection method for same
JP2017213698A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 キヤノン株式会社 記録装置、記録方法および記録ヘッドの検査方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001090A (ja) * 2006-05-26 2008-01-10 Seiko Epson Corp 液体滴吐出装置及び液体吐出方法
JP2009078539A (ja) * 2007-09-04 2009-04-16 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置
JP2009202337A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012116162A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および不良ノズル検知方法
JP2012206315A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Brother Industries Ltd 液滴噴射装置
US9073329B2 (en) 2011-03-29 2015-07-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid droplet jetting apparatus
US8936342B2 (en) 2012-02-10 2015-01-20 Fujifilm Corporation Image recording apparatus and recording defect inspection method for same
JP2017213698A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 キヤノン株式会社 記録装置、記録方法および記録ヘッドの検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3991279B2 (ja) 2007-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4055170B2 (ja) インクジェット記録装置及び方法
JP4007357B2 (ja) 画像形成装置及び方法
JP3978687B2 (ja) 液体供給装置及び画像形成装置
JP3838251B2 (ja) インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法
JP4085429B2 (ja) 画像形成方法及び装置
JP2005081775A (ja) インクジェット記録ヘッドアセンブリ及びインクジェット記録装置
JP4172430B2 (ja) 画像形成装置
JP2005306025A (ja) インクジェット記録装置及び液塗布方法
US7413278B2 (en) Image forming apparatus and ejection determining method
JP4045509B2 (ja) カラーインクの打滴順決定方法並びに画像形成方法及び装置
JP3820506B2 (ja) 画像記録装置
JP4032359B2 (ja) 画像記録装置及び不適切画像記録素子の特定方法
US7240983B2 (en) Inkjet recording apparatus and preliminary discharge control method
JP2007044967A (ja) 液滴吐出装置及び画像形成装置
JP3807506B2 (ja) 液滴吐出装置及び画像形成装置
JP2006142840A (ja) インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法
JP2005074956A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP3991279B2 (ja) 画像形成装置及び吐出検出方法
JP3965586B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2005178290A (ja) 液滴吐出装置及び吐出検出方法
JP2005313625A (ja) インクジェット記録装置
JP4799535B2 (ja) 画像形成方法及び装置
JP4487826B2 (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び画像記録方法
JP2005111981A (ja) インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法
JP4609648B2 (ja) 液滴吐出装置及び画像記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051213

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20060707

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20060725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061128

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070711

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130803

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees