JP2005214094A - 過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体の内部で流体軸受けの周りに内部空間が設けられている過給機において、上記流体軸受けに使用された流体を、効率良く回収する。
【解決手段】 筐体3の内部で流体軸受け7を介して筐体3に対して回転する回転軸部材5と、コンプレッサ9と、タービン11とを備え、筐体3の内部で流体軸受け7の周りに内部空間13が設けられている過給機1において、流体軸受け7から内部空間13まで貫通している貫通孔37を具備し、流体軸受け7から、流体軸受け7で使用された流体を筐体3の外部に排出するために内部空間13と連結して筐体3に設けられている流体排出孔の開口部15に向かって、回転軸部材5の回転中心軸CL1の延伸方向と斜めに交差する方向で、貫通孔37が、延伸して形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、過給機に係り、特に、過給機の回転軸部材を支持する流体軸受けに使用された流体を効率良く回収するものに関する。
図2は、従来の過給機100の概略構成を示す図である。
従来、回転軸部材102を支持する流体軸受104に使用された潤滑油等の流体を、タービン106側に設けられた空間108と、切り欠き110等とを介して、筐体112の内部空間114に排出する構成の過給機100が知られている。(たとえば特許文献1参照)。
実開57−119165号公報
ところで、上記従来の過給機100では、回転軸部材102のタービン106側の端部102Aだけでなく、コンプレッサ116側の端部102B側からも、流体軸受け104からの流体を回収する必要がある。そして、上記両端部から内部空間114に排出された流体を、筐体112の外部に効率良く排出するために、開口部118が、上記各端部102A、102Bの中間部に設けられている。
また、上記切り欠き110は、上記回転軸部材102の回転中心軸の延伸方向に直角な方向に延伸しているので、流体軸受け104から排出された流体が、矢印AR11もしくはAR13の方向(上記回転軸部材102の回転中心軸の延伸方向に直角な方向等)に勢い良く排出される。
そして、上記矢印AR11やAR13の方向には、開口部118が存在していないので、上記矢印AR11やAR13の方向に排出された流体は、内部空間114の内壁114Aにぶつかる。
ここで、排出された流体が少量なら特に問題はないが、回転軸部材102はたとえば1分間に10万回転しており、したがって、排出される流体の量は多くしかも流速も速い。
そこで、上記排出された流体が、内部空間114の内壁114Aにぶつかり跳ね返って、リング状に形成された空間(奥側に形成されている空間)114Bの部位にたまり、開口部118のほうには排出されにくく、上記流体軸受け102に使用された流体を、効率良く排出できないという問題がある。
上記問題は、近年の高効率化の要求に応じた過給機において一層顕著になってきている。なぜなら、過給機の高効率化のために、回転軸部材102の回転数を一層速くし流体軸受け104に使用する流体の流量を多くしているからである。
また、上記問題は、コンプレッサ116側においても発生する場合がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、筐体と、この筐体の内部で流体軸受けを介して上記筐体に対して回転する回転軸部材と、この回転軸部材の一端部に設けられたコンプレッサと、上記回転軸部材の他端部に設けられたタービンとを備え、上記筐体の内部で上記流体軸受けの周りに内部空間が設けられている過給機において、上記流体軸受けに使用された流体を、効率良く回収することができる過給機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、筐体と、この筐体の内部で流体軸受けを介して上記筐体に対して回転する回転軸部材と、この回転軸部材の一端部に設けられたコンプレッサと、上記回転軸部材の他端部に設けられたタービンとを備え、上記筐体の内部で上記流体軸受けの周りに内部空間が設けられている過給機において、上記流体軸受けから上記内部空間まで貫通している貫通孔を具備し、上記流体軸受けから、上記流体軸受けで使用された流体を上記筐体の外部に排出するために上記内部空間と連結して上記筐体に設けられている流体排出孔の開口部に向かって、上記回転軸部材の回転中心軸の延伸方向と斜めに交差する方向で、上記貫通孔が、延伸して形成されている過給機である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の過給機において、上記筐体は一体的に形成されており、上記貫通孔は、上記開口部および/または上記タービンを設置するための貫通孔から機械加工によって形成可能な形状である過給機である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の過給機において、上記貫通孔は、上記タービン側の上記流体軸受け端部およびこの近傍から上記内部空間まで貫通している孔である過給機である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の過給機において、上記流体軸受けは、上記筐体に対して僅かに移動するように外径で係合しているブッシュを備え、このブッシュの内径で上記回転軸部材を回転自在に支持しているセミフロート式のものであり、上記流体軸受けの上記タービン側の部位であって、上記内部空間と上記ブッシュの上記タービン側の端部との間の部位には、上記ブッシュと上記筐体との間および上記ブッシュと上記回転軸部材との間から出てきた流体を一次的に蓄えることができる小さなリング状の空間が設けられており、上記貫通孔が、上記リング状の空間と、上記ブッシュの上記タービン側の部位とにまたがって形成されている過給機である。
請求項5に記載の発明は、筐体と、この筐体の内部で流体軸受けを介して上記筐体に対して回転する回転軸部材と、この回転軸部材の一端部に設けられたコンプレッサと、上記回転軸部材の他端部に設けられたタービンとを備え、上記筐体の内部で上記流体軸受けの周りに内部空間が設けられている過給機において、上記タービン側の上記流体軸受け端部およびこの近傍から上記内部空間まで貫通している貫通孔を有し、この貫通孔は、上記流体軸受けに使用された流体を上記流体軸受けの外部に搬出する際、上記タービンから離反する方向の速度成分を上記流体が含むような形状に形成された貫通孔である過給機である。
本発明によれば、筐体と、この筐体の内部で流体軸受けを介して上記筐体に対して回転する回転軸部材と、この回転軸部材の一端部に設けられたコンプレッサと、上記回転軸部材の他端部に設けられたタービンとを備え、上記筐体の内部で上記流体軸受けの周りに内部空間が設けられている過給機において、上記流体軸受けに使用された流体を、効率良く回収することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係る過給機1の概略構成を示す断面図である。
過給機1は、たとえば、ピストンエンジン等の過給機として使用されるものであり、筐体3を備える。
上記筐体3の内部には、上記筐体3に対して回転する回転軸部材5が設けられており、上記回転軸部材5は、流体軸受け7を介して、上記筐体3に対して回転自在になっている。
上記回転軸部材5の一端部側5Aには、遠心式のコンプレッサ9が設けられており、上記回転軸部材5の他端部側5Bには遠心式タービン11が設けられている。より詳しく説明すると、上記コンプレッサ9のコンプレッサ羽根9Aと上記タービン11のタービン羽根11Aと上記回転軸部材5とは、一体的に形成され、いっしょに回転するようになっている。
そして、過給機1は、上述したように、レシプロエンジンまたはロータリエンジンに使用され、たとえば、4サイクルピストンエンジンから出てきた高温高圧の排気ガスで上記タービン11を回転駆動し、この回転によって上記コンプレッサ9を回転駆動し、このコンプレッサ9の回転によって得られた圧縮空気を、上記エンジンに供給するようになっている。
なお、上記圧縮空気は、上記エンジンのシリンダ内での燃料の燃焼に供され、この燃焼によって上記高温高圧の排気ガス(上記タービン11を回転駆動する燃焼ガス)が排出されるものである。
また、上記筐体3の内部であって、上記流体軸受け7の周りに内部空間13が設けられている。
上記内部空間13は、上記回転軸部材5の回転中心軸CL1の延伸方向で、上記タービン側部位13A(リング状の奥側部位13A)と、上記コンプレッサ側部位13Bと、中央部13Cとにより形成されている。上記中央部13Cに、開口部15が設けられている。
上記タービン側部位13Aが形成されている理由は、上記流体軸受け7から出てきた流体(たとえばオイル等の潤滑油)が、タービン11側に漏れ出すことを防止するためである。すなわち、上記タービン側部位13Aが形成されていることにより、上記流体軸受け7の端部(タービン11側の端部)から出てきた流体が、タービン11側に漏れ出さないようになっている。なお、上記コンプレッサ側部位13Bも同様の理由で形成されている。
また、上記タービン側部位13Aとタービン11との間には、流体の漏れを防止するためのリング状のシール部材12が設けられており、上記コンプレッサ側部位13Bとコンプレッサ9との間には、流体の漏れを防止するためのリング状のシール部材14が設けられている。
次に、流体軸受け7について詳しく説明する。
流体軸受け7は、上記回転軸部材5がこの回転中心軸CL1の延伸方向に移動することを防止するためのスラスト軸受け17と、上記回転軸部材5がこの回転中心軸CL1の延伸方向に対して直交する方向に移動することを防止するためのラジアル軸受け19とによって構成されている。なお、上記スラスト軸受け17は、一般的に、温度上昇の少ないコンプレッサ9側に設けられている。
上記スラスト軸受け17は、上記回転軸部材5に一体的に設けられたリング状の部材21を備え、このリング状の部材21は、上記筐体3に一体的に設けられたリング状の各部材23、25によって、挟みこまれている。
なお、上記部材21と上記部材23との間には、リング状の僅かな隙間G1が形成されており、上記部材21と上記部材25との間には、リング状の僅かな隙間G3が形成されている。
上記筐体3に設けられた貫通孔27を介して、上記エンジンの潤滑油が供給され、この供給された潤滑油が、上記各隙間G1、G3に送られて、流体軸受け17が形成され、上記各隙間G1、G3から出てきた流体が、たとえば、矢印AR1や矢印AR5で示すように、開口部15に向かって排出されるようになっている。
上記ラジアル軸受け19は、円筒形状のブッシュ29を備え、このブッシュ29の両端部(回転中心軸CL1の延伸方向における両端部)29A、29B側の各外径が、上記筐体3に設けられた円柱形状の孔31に係合している。ここで、上記各両端部29A、29B側における上記ブッシュ29の外径は、上記孔31の内径よりも僅かに小さくなっており、上記筐体3と上記ブッシュ29との間には、薄い円筒状の隙間G5が形成されている。
また、上記ブッシュ29の両端部29A、29B側の各内径が、上記円柱形状の回転軸部材5に係合している。ここで、上記各両端部29A、29B側における上記ブッシュ29の内径は、上記回転軸部材5の外径よりも僅かに大きくなっており、上記回転軸部材5と上記ブッシュ29との間には、薄い円筒状の隙間G7が形成されている。
なお、上記ブッシュ29の中央部の外径側にはリング状の空間SP1が形成され、内径側には、リング状の空間SP3が形成されている。また、上記各空間SP1、SP3は、ブッシュ29に設けた貫通孔28により、互いが連通している。
また、上記ブッシュ29は、ピン33によって支持されている。そして、上記ブッシュ29は、上記筐体3に対して僅かに移動するようになっており、上記ブッシュ29の内径で上記回転軸部材5が回転自在になっている。このように構成されている軸受けをセミフロート式軸受けという。
なお、上記セミフロート式軸受けから、上記ピン33を削除し、筐体3に対して、ブッシュ29を回転自在にした構成ものをフルフロート式軸受けという。本実施形態では、セミフロート式のもので説明しているが、フルフロート式の流体軸受けであっても、本実施形態を適用することができる。
また、上記流体軸受け7の上記タービン11側の部位であって、上記内部空間13(内部空間13A)と上記ブッシュ29の上記タービン11側の端部29Bとの間の部位には、上記ブッシュ29と上記筐体3との間および上記ブッシュ29と上記回転軸部材5との間(隙間G5、G7)から出てきた流体(流体軸受け7に使用された流体)を一次的に蓄えることができる小さなリング状の空間35が設けられている。
そして、上記貫通孔27を介して供給された流体の一部が、各空間SP1、SP3を通り、各隙間G5、G7を通るときにラジアル軸受け(コンプレッサ9側のラジアル軸受け)19を構成し、他の流体が、各空間SP1、SP3を通り、各隙間G5、G7を通るときにラジアル軸受け(タービン11側のラジアル軸受け)19を構成する。
なお、タービン11側のラジアル軸受け19を構成した流体が、リング状の空間35や貫通孔37を通って、矢印AR3のように搬出される。一方、コンプレッサ9側のラジアル軸受け19を構成した流体は、スラスト軸受け17に供給され、矢印AR1や矢印AR5で示すように搬出される。
そして、排出された流体は、エンジンに戻され、貫通孔27を介して再び供給されるようになっている。
ここで、貫通孔37について説明すると、貫通孔37は、上記タービン11側の上記流体軸受け7から上記内部空間13まで貫通している孔であり、上述したように、上記流体軸受け7に使用された流体を上記流体軸受け7の外部に搬出するための貫通孔である。
また、貫通孔37は、上記流体軸受け7から、上記流体軸受け7で使用された流体を上記筐体3の外部に排出するために上記内部空間13と連結して上記筐体3に設けられている流体排出孔の開口部15に向かって、上記回転軸部材5の回転中心軸CLの延伸方向と斜めに交差する方向で、直線状に延伸して形成されている。
換言すれば、上記貫通孔37は、上記タービン11側の上記流体軸受け7の端部およびこの近傍から上記内部空間13まで貫通しており、上記貫通孔37は、上記流体軸受け7に使用された流体を上記流体軸受け7の外部に搬出する際、上記タービン11から離反する方向の速度成分を上記流体が含むような形状に形成されているということができる。
また、上記筐体3は、たとえば鋳造により1つの部品として一体的に形成されており、上記貫通孔37は、上記開口部15や上記タービン11を設けるために筐体3に設けられている貫通孔38から機械加工(たとえば、ドリル加工やエンドミル加工)によって形成可能な形状でになっている。
なお、上記貫通孔37を上記開口部15のみから加工し形成できるようにしてもよいし、上記貫通孔37を貫通孔38のみから加工し形成できるようにしてもよいし、上記貫通孔37を開口部15と貫通孔38との両方から加工し形成できるようにしてもよい。
また、上記貫通孔37は、上記リング状の空間35と、上記ブッシュ29の上記タービン側の部位29Bとにまたがって形成されている。
すなわち、上記1つの貫通孔37が直線状に設けられているとすると、上記貫通孔37を通して、上記筐体3の開口部15から、上記リング状の空間35と上記ブッシュ29の外側の側面の一部(上記タービン11側の端面近傍の部位29B)とが、覗けるようになっている。
過給機1によれば、上記流体軸受け7から、上記開口部15に向かって、上記回転軸部材5の回転中心軸CL1の延伸方向と斜めに交差する方向で、上記貫通孔37が延伸して形成されているので、上記貫通孔37から排出された流体が、従来の過給機100のように回転軸部材5の回転中心軸CL1にほぼ直角な方向であって上記開口部15に向かう方向(図1で示す上記リング状の空間35から下方に向かう方向;図2に矢印AR11で示す方向)に排出されることを防止することができる。
そして、上記下方向への排出がされなくなることにより、たとえば奥側の空間13Aと開口部15との間における流体の流れを阻害する部分(流体が筐体3の内壁に勢いよくぶつかることによって生成される障壁)が形成されにくくなり、奥側の空間13A等に流体が滞留することを防ぐことができ、上記流体軸受け7に使用された流体を、効率良く回収することができる。すなわち、筐体3の外部へ効率良く流体を排出することができる。
さらに、奥側の空間13Aへ流体が滞留することを防ぐことができるので、タービン11への流体の漏れを防ぐことができる。
また、過給機1によれば、上記筐体3が一体的に形成されており、上記貫通孔37は、上記開口部15や上記タービン11を設けるための貫通孔38から機械加工によって形成可能な形状であるので、分割するよりも安価に筐体3を製造することができると共に、上記貫通孔37を形成することが容易になっている。
また、従来の筐体をそのまま使用して、貫通孔37を形成するようにすれば、筐体に大きな設計変更を施すことなく、たとえば、筐体が鋳物である場合には、木型等を変更することなく、流体を効率良く排出可能な過給機を提供することができる。
また、上記開口部15から機械加工によって形成可能な形状であれば、上記貫通孔37の形態(大きさや回転軸部材5の回転中心軸CL1に対する交差角度)を自由にすることができる。
ところで、上述したように、流体軸受け7のうちのスラスト軸受け17は、コンプレッサ9側に設けられていいる。したがって、コンプレッサ9側の流体軸受け端部から排出される流体は、上記スラスト軸受け17を形成しているリング状の部材23とこの部材に形成されているリング状の凹部(コンプレッサとは反対側に形成されている凹部)23Aとによって、開口部15に向けて排出されやすくなっている。したがって、タービン11側に設けたような貫通孔37を、コンプレッサ9側に設ける必要性は少ない。
これに、対して、タービン11側では、スラスト軸受け17を形成している上記部材23が存在せず、流体軸受け7から排出された流体が、上記タービン11の側に行きやすい。
したがって、上述したようにタービン11側に貫通孔37を好適に設けることにより、タービン11への流体の漏れを防ぐことができる。
また、過給機1によれば、上記流体軸受け7の上記タービン11側の部位に、流体軸受け7に使用された流体を一次的に蓄えることができる小さなリング状の空間35を設けてあるので、この空間35で流体を一時的に回収することができ、また、流体軸受け7を、セミフロート式のものとしているので、フルフロート式のものに比べて安価に流体軸受けを形成することができ、さらに、上記貫通孔37を、上記リング状の空間35と上記ブッシュ29の上記タービン側の部位29Bとにまたがって形成することができるで、貫通孔37の径を大きくすることができ、貫通孔37を加工形成しやすいと共に、一層効率良く流体を排出することができる。
なお、フルフロート式のものでは、上述のようにまたがった貫通孔37を形成すると、ブッシュ29の外径も滑り対偶をなしているので、流体軸受けの一部が損なわれることになり、好ましくないが、ブッシュ29の外径が滑り対偶をなしていないセミフロート式の軸受けでは、上述のようにまたがって貫通孔37を形成しても問題はほとんど無い。
なお、上記実施形態では、スラスト軸受け17がコンプレッサ9側に設けられているが、タービン11側にスラスト軸受け17を設けてもよい。この場合は、上記貫通孔37は、コンプレッサ9側に設けられることになる。
本発明の実施形態に係る過給機の概略構成を示す断面図である。 従来の過給機の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1 過給機
3 筐体
5 回転軸部材
7 流体軸受け
9 コンプレッサ
11 タービン
13 内部空間
15 開口部
29 ブッシュ
35 空間
37 貫通孔

Claims (5)

  1. 筐体と、この筐体の内部で流体軸受けを介して上記筐体に対して回転する回転軸部材と、この回転軸部材の一端部に設けられたコンプレッサと、上記回転軸部材の他端部に設けられたタービンとを備え、上記筐体の内部で上記流体軸受けの周りに内部空間が設けられている過給機において、
    上記流体軸受けから上記内部空間まで貫通している貫通孔を具備し、上記流体軸受けから、上記流体軸受けで使用された流体を上記筐体の外部に排出するために上記内部空間と連結して上記筐体に設けられている流体排出孔の開口部に向かって、上記回転軸部材の回転中心軸の延伸方向と斜めに交差する方向で、上記貫通孔が、延伸して形成されていることを特徴とする過給機。
  2. 請求項1に記載の過給機において、
    上記筐体は一体的に形成されており、上記貫通孔は、上記開口部および/または上記タービンを設置するための貫通孔から機械加工によって形成可能な形状であることを特徴とする過給機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の過給機において、
    上記貫通孔は、上記タービン側の上記流体軸受け端部およびこの近傍から上記内部空間まで貫通している孔であることを特徴とする過給機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の過給機において、
    上記流体軸受けは、上記筐体に対して僅かに移動するように外径で係合しているブッシュを備え、このブッシュの内径で上記回転軸部材を回転自在に支持しているセミフロート式のものであり、
    上記流体軸受けの上記タービン側の部位であって、上記内部空間と上記ブッシュの上記タービン側の端部との間の部位には、上記ブッシュと上記筐体との間および上記ブッシュと上記回転軸部材との間から出てきた流体を一次的に蓄えることができる小さなリング状の空間が設けられており、
    上記貫通孔が、上記リング状の空間と、上記ブッシュの上記タービン側の部位とにまたがって形成されていることを特徴とする過給機。
  5. 筐体と、この筐体の内部で流体軸受けを介して上記筐体に対して回転する回転軸部材と、この回転軸部材の一端部に設けられたコンプレッサと、上記回転軸部材の他端部に設けられたタービンとを備え、上記筐体の内部で上記流体軸受けの周りに内部空間が設けられている過給機において、
    上記タービン側の上記流体軸受け端部およびこの近傍から上記内部空間まで貫通している貫通孔を有し、この貫通孔は、上記流体軸受けに使用された流体を上記流体軸受けの外部に搬出する際、上記タービンから離反する方向の速度成分を上記流体が含むような形状に形成された貫通孔であることを特徴とする過給機。
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