JP2005207487A - 車両用変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動力の小さいモータを用いて変速中のトルクアシストを行うことができるようにする。
【解決手段】 エンジンEGの動力がエンジンEG→第1入力軸11→第1の動力断続機構21→カウンタ軸18→出力軸20と伝達される動力伝達経路のほか、エンジンEG→第2入力軸12→動力伝達機構23→第1中間軸16→動力調整機構24→第2中間軸17→第2の動力断続機構22→カウンタ軸18→出力軸20と伝達される動力伝達経路を有する。動力調整機構24は、プラネタリギヤユニットPGU及びモータMを備えてなり、サンギヤSGにモータMの駆動軸MSが、リングギヤRGに第1中間軸16が、プラネタリキャリヤPCに第2中間軸17がそれぞれ連結される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の動力伝達装置として用いられる車両用変速機に関し、更に詳しくは、変速中のトルク不足を補うアシストトルクを発生させ得る構成を有した車両用変速機に関する。
エンジン等の原動機の回転動力がクラッチを介して入力される入力軸と、ファイナルギヤに繋がる出力軸との間に、これら両軸と平行なカウンタ軸を備えたタイプの車両用変速機が知られている。このようなタイプの変速機は「MT」と呼ばれるマニュアル式変速機のほか、「AT」と呼ばれる自動変速機として構成されるが、既存のマニュアル式変速機(MT)をベースとしつつ、変速制御を自動で行うように構成した「AMT」と呼ばれる自動変速機も知られている(例えば下の特許文献参照)。このようなマニュアル式変速機をベースとした自動変速機(AMT)では、自動変速のための新たな部品が必要となるものの、全体として従来型の自動変速機(AT)に比べて軽量化と駆動力の伝達効率の向上とを図ることができるという利点がある。
またその一方で,上記マニュアル式変速機をベースとした自動変速機(AMT)では、電子制御装置からアクチュエータを介したシンクロ機構の操作を行って変速動作を行うため、一般のマニュアル式変速機(MT)と同様に変速段の切り換え時にトルク不足(トルク抜け)が生じることがある。このようなトルク不足は車両の運転者の欲する快適な変速フィーリングの妨げとなるため、原動機とは別に設けたモータの駆動力をもって変速中の出力トルクのアシスト(補給)を自動的に行う構成を備えた自動変速機も考案されている。
特開2003−72403号公報
しかしながら、上記従来の自動変速機では、全変速段でのトルクアシストを行い得るようにするためには駆動トルクの大きいモータを搭載する必要があり、モータ駆動用のバッテリも大型化することも含めて変速機全体の重量が増大し、コスト高となるという問題があった。また、全ての変速段間においてトルクアシストを行うことができるモータを搭載することはスペース等の関係からも難しく、車体に見合ったサイズのモータを選択せざるを得ないため、常に快適な変速フィーリングが得られるとは限らなかった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、駆動力の小さいモータを用いて変速中のトルクアシストを行うことができ、従来に比してより快適な変速フィーリングが得られる構成の車両用変速機を提供することを目的としている。
本発明に係る車両用変速機は、原動機の動力がクラッチを介して入力される第1入力軸と、このクラッチを介することなく原動機の回転動力が入力される第2入力軸と、第1入力軸と平行に設けられたカウンタ軸と、第1入力軸からカウンタ軸への動力の伝達及びその遮断を行う第1の動力断続機構と、カウンタ軸と平行に設けられ、カウンタ軸に伝達された動力が出力される出力軸と、第2入力軸と平行に設けられた第1中間軸及び第2中間軸と、第2入力軸から第1中間軸への動力の伝達を行う動力伝達機構と、第2中間軸からカウンタ軸への動力の伝達及びその遮断を行う第2の動力断続機構と、第1中間軸と第2中間軸との間に設けられ、第1の動力断続機構により第1入力軸からカウンタ軸への動力の伝達が遮断されている状態において、第2入力軸及び動力伝達機構を介して第1中間軸に伝達されている原動機の動力を調整して第2中間軸に伝達させる動力調整機構とを有する。
また、この車両用変速機においては、上記動力調整機構が、サンギヤ、リングギヤ、プラネタリキャリヤを有して構成されるプラネタリギヤユニット及びモータを備えてなり、サンギヤ、リングギヤ及びプラネタリキャリヤがそれぞれ第1中間軸、第2中間軸及びモータの駆動軸のいずれかと連結された構成となっていることが好ましい。
本発明に係る車両用変速機では、原動機の動力が原動機→第1入力軸→第1の動力断続機構→カウンタ軸→出力軸と伝達される動力伝達経路のほか、原動機→第2入力軸→動力伝達機構→第1中間軸→動力調整機構→第2中間軸→第2の動力断続機構→カウンタ軸→出力軸と伝達される動力伝達経路を有している。そして、動力調整機構は、第1の動力断続機構により第1入力軸からカウンタ軸への動力の伝達が遮断されている状態において、第2入力軸及び動力伝達機構を介して第1中間軸に伝達されている原動機の動力を調整して第2中間軸に伝達させる構成となっているため、変速中であっても原動機から出力軸に伝達される動力が途切れることがなく、通常のマニュアル式自動変速機(MT)に見られるような、変速中に起こりがちなトルク不足(トルク抜け)を解消することができる。そして更に、本車両用変速機では上記のように、原動機の動力を出力軸に伝達する2つの動力伝達経路を有しており、変速中に行うトルクアシストを原動機の動力をもって行うので、動力調整機構にモータを用いる場合であっても、そのモータは駆動トルクの小さいものを使用することができる。このためモータ及びこれを駆動するためのバッテリも小型のものでよく、重量増加を抑えて低コストなものとすることができる。また、モータを小型化できることから車載が容易であり、全変速段間において快適な変速フィーリングを得ることができる。
また、上記動力調整機構が、サンギヤ、リングギヤ、プラネタリキャリヤを有して構成されるプラネタリギヤユニット及びモータを備えてなり、サンギヤ、リングギヤ及びプラネタリキャリヤがそれぞれ第1中間軸、第2中間軸及びモータの駆動軸のいずれかと連結された構成となっているのであれば、モータの小さな出力で大きな原動機出力の制御を容易に行うことができるので、アシストトルクの調整が極めて容易であるのみならず、構成自体も非常に簡単なものとすることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る車両用変速機の一実施形態としての車両用自動変速機のスケルトン図である。この車両用自動変速機(以下、単に変速機と称する)1は、原動機であるエンジンEGのクランクシャフトCSにクラッチCLを介して連結された第1入力軸11と、この第1入力軸11の内部を第1入力軸11と同軸かつ第1入力軸11に対して相対回転自在に設けられ、クラッチCLを介することなくエンジンEGのクランクシャフトCSから直接エンジンEGの回転動力が入力される第2入力軸12と、第2入力軸12と同様に第1入力軸11の内部を第1入力軸11と同軸かつ第1入力軸11に対して相対回転自在に設けられた第3入力軸13と、これら第1入力軸11、第2入力軸12及び第3入力軸13と平行に配設された第1アイドル軸14と、第2アイドル軸15と、第1中間軸16と、第2中間軸17と、カウンタ軸18と、後進アイドル軸19と、出力軸20とを有して構成されている。以下、エンジンEGのクランクシャフトCSが回転するとき、これに伴って回転する各軸(及びその軸上のギヤ)の回転方向を「正方向」とし(後述するプラネタリギヤユニットPGUを構成するサンギヤSGの回転の正方向については、同じくプラネタリギヤユニットPGUを構成するリングギヤRG及びプラネタリキャリヤPCの回転の正方向と同じとする)、これとは逆の回転方向を「逆方向」と定義して説明する。
クラッチCLはエンジンEGのクランクシャフトCSと第1入力軸11との連結及びその解除を行う装置であり、図2に示すように、クランクシャフトCSに取り付けられたフライホイールFWと一体に形成されたクラッチカバーCCと、このクラッチカバーCCの内部に設けられたフリクションディスクFD、プレッシャプレートPP及びダイヤフラムスプリングDSとを有して構成される。第1入力軸11は第1ダンパDM1を介してフリクションディスクFDに連結されており、第2入力軸12は第2ダンパDM2を介してフライホイールFWに連結されている。プレッシャプレートPPはフリクションディスクFDにおけるフライホイールFWとは反対の側に設けられており、2本のピボットリングPRを介してその中間部が支持(挟持)されたダイヤフラムスプリングDSにより、フライホイールFWに押し付けられた状態となっている(クラッチCLの係合状態或いはオン状態。図2(A)参照)。この状態ではエンジンEGの駆動力はフライホイールFWから第1ダンパDM1及びフリクションディスクFDを介して第1入力軸11に伝達されるが、図3に示す電子制御ユニットECUから図示しないアクチュエータを駆動してダイヤフラムスプリングDSの内周端部を図2の紙面左方に押圧したときには、ダイヤフラムスプリングDSは上記ピボットリングPRを支点に反り返り、プレッシャプレートPPによるフリクションディスクFDのフライホイールFWへの押し付けは解除される(クラッチCLの非係合状態或いはオフ状態。図2(B)参照)。この状態ではエンジンEGの駆動力の第1入力軸11への動力伝達は遮断された状態となる。
図1に示すように、第1入力軸11の外周面上にはエンジンEG側(図1では紙面左側)から順に2速駆動ギヤG2V、入力軸2−3速シンクロ機構SI23、入力軸3速駆動ギヤGI3V、入力軸4速駆動ギヤGI4V、入力軸4−5速シンクロ機構SI45、入力軸5速駆動ギヤGI5Vが設けられている。ここで、2速駆動ギヤG2V、入力軸3速駆動ギヤGI3V、入力軸4速駆動ギヤGI4V、入力軸5速駆動ギヤGI5Vはいずれも第1入力軸11に対して相対回転自在に設けられている。入力軸2−3速シンクロ機構SI23は入力軸2−3速ドグDI23を有しており、図3に示すように、電子制御ユニットECUから図示しないアクチュエータを駆動してこの入力軸2−3速ドグDI23を第1入力軸11の軸方向に移動させることにより、2速駆動ギヤG2V又は入力軸3速駆動ギヤGI3Vと第1入力軸11との連結及びその解除を行うことができる。また、入力軸4−5速シンクロ機構SI45は入力軸4−5速ドグDI45を有しており、電子制御ユニットECUから図示しないアクチュエータを駆動して入力軸4−5速ドグDI45を第1入力軸11の軸方向に移動させることにより、入力軸4速駆動ギヤGI4V又は入力軸5速駆動ギヤGI5Vと第1入力軸11との連結及びその解除を行うことができる。
第2入力軸12は第1入力軸11のエンジンEGとは反対側の端部から突き出て延びており、第3入力軸13は、この第2入力軸12における第1入力軸11から突き出た部分の外周側に、第2入力軸12に対して相対回転自在に設けられている。第2入力軸12は更に第3入力軸13のエンジンEGとは反対の側の端部から突き出て延びており、ここには第1連結ギヤCN1が固定して(相対回転不能に)設けられている。第3入力軸13の外周面上には第4連結ギヤCN4が固定して設けられている。また、この第3入力軸13上には第1入力軸11と第3入力軸13との連結及びその解除を行う入力軸連結シンクロ機構SIと、電子制御ユニットECUからの制御により第3入力軸13の正逆双方向の回転を阻止し得るEV走行用2ウェイクラッチCE2Wとが設けられており、第2入力軸12と第3入力軸13との間には、同じく電子制御ユニットECUからの制御により第2入力軸12と第3入力軸13との間の正逆双方向の相対回転を阻止し得る1速・変速用2ウェイクラッチC12Wとが設けられている。入力軸シンクロ機構SIは入力軸連結ドグDIを有しており、電子制御ユニットECUから図示しないアクチュエータを駆動して入力軸連結ドグDIを第1入力軸11側に移動させることにより第3入力軸13と第1入力軸11とを連結させることができ、入力軸連結ドグDIを第3入力軸13側に移動させることにより第3入力軸13と第1入力軸11との連結を解除することができる。
第1アイドル軸14上には上記第1連結ギヤCN1と常時噛合した第2連結ギヤCN2が固定して設けられており、第2アイドルギヤ15上には上記第4連結ギヤCN4と常時噛合した第5連結ギヤCN5が固定して設けられている。ここで、第2アイドル軸15はEV走行用ワンウェイクラッチCE1Wにより正方向の回転は許容されるが、逆方向の回転は阻止されるようになっている。
第1中間軸16上には上記第2連結ギヤCN2と常時噛合した第3連結ギヤCN3と、上記第5連結ギヤCN5と常時噛合した第6連結ギヤCN6とが設けられている。ここで、第3連結ギヤCN3は発進・1速2ウェイクラッチCS2Wを介して第1中間軸16上に取り付けられており、第6連結ギヤCN6は第1中間軸16に固定して設けられている。ここで、発進・1速2ウェイクラッチCS2Wは第3連結ギヤCN3を停止とみた場合に第1中間軸16がこれに対して逆方向に回転しようとする第1中間軸16の動き(相対回転)を阻止し、第3連結ギヤCN3を停止とみた場合に第1中間軸16がこれに対して正方向に回転しようとする第1中間軸16の動きを許容するように電子制御ユニットECUにより制御される。
第2中間軸17上にはエンジンEG側から順に、後進アイドル軸19上の後進アイドルギヤGRMと常時噛合した後進駆動ギヤGRV、1−R速シンクロ機構S1R、1速駆動ギヤG1V、中間軸3速シンクロ機構SM3、中間軸3速駆動ギヤGM3V、中間軸4速駆動ギヤGM4V、中間軸4−5速シンクロ機構SM45、中間軸5速駆動ギヤGM5Vが設けられており、同軸に配設された第1中間軸16と第2中間軸17との間にはプラネタリギヤユニットPGUが介装されている。ここで、後進駆動ギヤGRV、1速駆動ギヤG1V、中間軸3速駆動ギヤGM3V、中間軸4速駆動ギヤGM4V、中間軸5速駆動ギヤGM5Vはいずれも第2中間軸17に対して相対回転自在に設けられている。1−R速シンクロ機構S1Rは1−R速ドグD1Rを有しており、電子制御ユニットECUから図示しないアクチュエータを駆動して1−R速ドグD1Rを第2中間軸17の軸方向に移動させることにより、後進駆動ギヤGRV又は1速駆動ギヤG1Vと第2中間軸17との連結及びその解除を行うことができる。また、中間軸3速シンクロ機構SM3は中間軸3速ドグDM3を有しており、電子制御ユニットECUから図示しないアクチュエータを駆動して中間軸3速ドグDM3を第2中間軸17の軸方向に移動させることにより、中間軸3速駆動ギヤGM3Vと第2中間軸17との連結及びその解除を行うことができる。また、中間軸4−5速シンクロ機構SM45は中間軸4−5速ドグDM45を有しており、電子制御ユニットECUから図示しないアクチュエータを駆動して中間軸4−5速ドグDM45を第2中間軸17の軸方向に移動させることにより、中間軸4速駆動ギヤGM4V又は中間軸5速駆動ギヤGM5Vと第2中間軸17との連結及びその解除を行うことができる。
プラネタリギヤユニットPGUは、第2中間軸17上を相対回転自在に設けられたサンギヤSGと、第1中間軸16に固定されたリングギヤRGと、サンギヤSGの外周歯及びリングギヤRGの内周歯に外接した複数のプラネタリピニオンPGと、第2中間軸17に固定され、上記複数のプラネタリピニオンPGを自転可能に支持するプラネタリキャリヤPCとを有して構成される。また、サンギヤSGにはモータ従動ギヤMNが固定されており、このモータ従動ギヤMNには電子制御ユニットECUからドライバDを介して制御されるモータMの駆動軸MSに取り付けられたモータ駆動ギヤMVが常時噛合している。なお、このモータMには、バッテリBから供給される電力がドライバDを介して供給される。
カウンタ軸18上にはエンジンEG側から順にファイナルドライブギヤGFV、後進アイドルギヤGRMと常時噛合した後進従動ギヤGRN、1速駆動ギヤG1Vと常時噛合した1速従動ギヤG1N、2速駆動ギヤG2Vと常時噛合した2速従動ギヤG2N、入力軸3速駆動ギヤGI3V及び中間軸3速駆動ギヤGM3Vの双方と常時噛合した3速従動ギヤG3N、入力軸4速駆動ギヤGI4V及び中間軸4速駆動ギヤGM4Vの双方と常時噛合した4速従動ギヤG4N、入力軸5速駆動ギヤGI5V及び中間軸5速駆動ギヤGM5Vの双方と常時噛合した5速従動ギヤG5Nが設けられている。これらファイナル駆動ギヤGFV、後進従動ギヤGRN、1速従動ギヤG1N、2速従動ギヤG2N、3速従動ギヤG3N、4速従動ギヤG4N及び5速従動ギヤG5Nはいずれもカウンタ軸18に固定して設けられている。
出力軸20はディファレンシャルケースDCと繋がる左右のアクスルシャフトに該当する。出力軸20である左右のアクスルシャフトには左右の駆動輪(図示せず)が取り付けられており、ディファレンシャルケースDCに結合されたファイナル従動ギヤGFNは常時上記ファイナル駆動ギヤGFVと噛合している。
図3に示すように、第1入力軸11の回転速度は第1入力軸回転速度センサSN1により検出され、第2中間軸17の回転速度は第2入力軸回転速度センサSN2により検出される。また、カウンタ軸18の回転速度はカウンタ軸回転速度センサSN3により検出される。車両の運転席に備えられた図示しないアクセルペダルの踏み込み量に相当するアクセル開度はアクセル開度センサSN4により検出され、ブレーキペダルが踏み込まれているか否かの検出はブレーキセンサSN5により行われる。また、運転席内に備えられた図示しないシフトレバーにより選択されているシフトポジションはシフトポジションセンサSN6により検出される。
これらセンサSN1〜SN6からの検出情報は電子制御ユニットECUに入力される。電子制御ユニットECUは、現在の変速機1の変速比を第1入力軸11の回転速度とカウンタ軸18の回転速度との比、或いは第2入力軸12の回転速度とカウンタ軸18の回転速度の比から算出し、車両の速度(車速)をカウンタ軸18の回転速度から算出する。また、エンジンEGの負荷は検出されたアクセル開度に基づいて算出し、車両の運転者がブレーキを踏んでいるか否かはブレーキセンサSN5の出力に基づいて判断する。また、現在運転者がどのシフトポジションを選択しているかは、シフトポジションセンサSN6からの出力に基づいて判断する。電子制御ユニットECUはこれらセンサSN1〜SN6から得られる各情報に基づいて、クラッチCLの係合及びその解除動作、EV走行用2ウェイクラッチCE2W、1速・変速用2ウェイクラッチC12W、発進・1速2ウェイクラッチCS2W及び6つのシンクロ機構(入力軸2−3速シンクロ機構SI23、入力軸4−5速シンクロ機構SI45、入力軸連結シンクロ機構SI、1−R速シンクロ機構S1R、中間軸3速シンクロ機構SM3及び中間軸4−5速シンクロ機構SM45)の動作制御を行う。
なお、上述の第1入力軸11上に配設された複数のギヤ(2速駆動ギヤG2V、入力軸3速駆動ギヤGI3V、入力軸4速駆動ギヤGI4V及び入力軸5速駆動ギヤGI5V)と、これらギヤを第1入力軸11上に連結し或いはその連結の解除を行う複数のシンクロ機構(入力軸2−3速シンクロ機構SI23、入力軸4−5速シンクロ機構SI45)と、カウンタ軸18上に配設された複数のギヤ(2速従動ギヤG2N、3速従動ギヤG3N、4速従動ギヤG4N及び5速従動ギヤG5N)とは本変速機1において第1入力軸11からカウンタ軸18への動力の伝達及びその遮断を行う「第1の動力断続機構」21を構成する。また、第2中間軸17上に配設された複数のギヤ(後進駆動ギヤGRV、1速駆動ギヤG1V、中間軸3速駆動ギヤGM3V、中間軸4速駆動ギヤGM4V及び中間軸5速駆動ギヤGM5V)と、これらギヤを第2中間軸17上に連結し或いはその連結の解除を行う複数のシンクロ機構(1−R速シンクロ機構S1R、中間軸3速シンクロ機構SM3、中間軸4−5速シンクロ機構SM45)と、後進アイドル軸19上に設けられた後進アイドルギヤGRMと、カウンタ軸18上に配設された複数のギヤ(後進従動ギヤGRN、1速従動ギヤG1N、3速従動ギヤG3N、4速従動ギヤG4N及び5速従動ギヤG5N)とは本変速機1において第2中間軸17からカウンタ軸18への動力の伝達及びその遮断を行う「第2の動力断続機構」22を構成する。また、上記第1連結ギヤCN1、第2連結ギヤCN2及び第3連結ギヤCN3は、本変速機1において、第2入力軸12から第1中間軸16への動力の伝達を行う「動力伝達機構」23を構成する。更に、上記プラネタリギヤユニットPGU、モータM及び電子制御ユニットECUは、本変速機1において、第1入力軸11からカウンタ軸18への動力の伝達が遮断されている状態において、第2入力軸12を介して第1中間軸16に伝達されているエンジンEGの動力を調整して第2中間軸17に伝達させる「動力調整機構」24を構成する(図1参照)。
次に、本変速機1の変速動作について説明する。図4及び図5は本変速機1を備えた車両がエンジンEGを停止させた停車状態からエンジンEGを始動して発進した後、車速の上昇とともに1速→2速→3速→・・・と単純にアップシフトしていく場合における変速機1の各部位の作動状態と、これに対するエンジンEGの回転、モータMの回転、第1入力軸11の回転、第2中間軸17の回転及び車速の関係を示している。また、図6〜図21はこの変速動作過程の或る時期における変速機1の動力伝達状態を示すスケルトン図及びプラネタリギヤユニットPGUを構成する各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示している。なお、スケルトン図では動力伝達がある部材は太線で、動力伝達がない部材は破線でそれぞれ示している。また、クラッチCL内の斜線は、これが係合状態にあることを示している。
(エンジン始動前)
先ず、図示しないイグニッションキーがオフの位置にある状態では、電子制御ユニットECUにはバッテリBからの電力が供給されておらず(オフであり)、エンジンEG及びモータMはいずれも停止している。この電子制御ユニットECUがオフである状態ではクラッチCLはオン(係合状態)であり、全てのシンクロ機構(入力軸2−3速シンクロ機構SI23、入力軸4−5速シンクロ機構SI45、入力軸連結シンクロ機構SI、1−R速シンクロ機構S1R、中間軸3速シンクロ機構SM3、中間軸4−5速シンクロ機構SM45)はいずれもオフである(ドグが中立位置に位置している)。ここで、イグニッションキーをオンの位置まで操作すると、バッテリBから電子制御ユニットECUに電力が供給されて電子制御ユニットECUはオンになる。電子制御ユニットECUがオンになると、ラジオやライト類の電装系装備品の使用が可能となる。
(補機稼動)
運転者がブレーキを踏み(図4における番号「0」のタイミング)、イグニッションキーをモータ始動の位置まで操作すると、電子制御ユニットECUは先ずクラッチCLをオフ(非係合)にするとともに、EV走行用2ウェイクラッチCE2Wをオンにし、ドライバDに制御信号を出力してバッテリB駆動によりモータMを正方向に回転させる。これによりエンジンEGが停止状態であっても、モータMと繋がる補機用クラッチ31を介してエアコン等の補機30の使用が可能となる(図6参照)。
ここで、モータMが正方向に回転することによりプラネタリギヤユニットPGUのサンギヤSGが正方向に回転駆動され、リングギヤRGが固定であるためにプラネタリキャリヤPCは正方向に回転する。また、これに伴って第2中間軸17も正方向に回転するが、この第2中間軸17にはどのギヤも連結されていないので、第2中間軸17は空回りするだけである。なお、ここでリングギヤRGが固定となるのは、リングギヤRGの正方向回転は第1中間軸16→第6連結ギヤCN6→第5連結ギヤCN5→第4連結ギヤCN4→第3入力軸13→EV変速用2ウェイクラッチCE2Wと流れる力の伝達により阻止され、リングギヤRGの逆方向回転はEV走行用ワンウェイクラッチCE1Wにより阻止されて正逆双方向の回転が不能となるからである。なお、本車両はバッテリBの容量が十分である場合には、走行状態からブレーキを踏んで車両停止したときに、いわゆるアイドリングストップのために電子制御ユニットECUがエンジンEGを停止させるが、上記補機稼動の状態は、このようなアイドリングストップの際においても起こる。
(エンジン始動)
運転者がブレーキを解除すると(図4における番号「1」のタイミング)、電子制御ユニットECUはこれを「車両発進の意志あり」と判断して実際のブレーキング状態を維持しつつ(図4中の破線に示す通りブレーキングは番号「4」のタイミングまで維持される)、モータMの回転を一旦停止させて、第2中間軸17の回転数(回転速度)を低下させる。そして、1−R速シンクロ機構S1Rの1−R速ドグD1Rを1速駆動ギヤGV1側に移動させて(1−R速シンクロ機構SIRを1速側にオンにして)1速駆動ギヤG1Vを第2中間軸17に連結させるとともに、入力軸連結シンクロ機構SIの入力軸連結ドグDIを第1入力軸11側に移動させて(入力軸連結シンクロ機構SIをオンにして)第3入力軸13を第1入力軸11に連結させた後、所定時間経過の後(番号「2」のタイミング)クラッチCLをオンにするとともに、運転車のアクセルペダルの踏み込みに合わせてモータMを逆方向に回転させる(図7参照)。
これによりサンギヤSGは逆方向に回転するが、ブレーキングの継続によって駆動輪に繋がるプラネタリキャリヤPCが固定された状態となっているため、リングギヤRGは正方向に回転して第1中間軸16を正方向に回転させる。この第1中間軸16の回転は更に第6連結ギヤCN6→第5連結ギヤCN5→第4連結ギヤCN4→第3入力軸13と伝達されるので、第3入力軸13が正方向に回転する。そして、更にこの第3入力軸13の正方向回転が入力軸連結シンクロ機構SI→第1入力軸11→クラッチCL→クランクシャフトCSと伝達され、このクランクシャフトCSの回転に併せて電子制御ユニットECUが図示しないイグニッションコイルに電流を供給すると、エンジンEGが始動する。このように本変速機1では、車両停止時におけるエンジンスタータモータの役割をモータMが担っている。
図8はこのエンジン始動時におけるリングギヤRG、プラネタリキャリヤPC及びサンギヤSG各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示したものである。この図から、プラネタリキャリヤPCが固定であるために、モータM、すなわちサンギヤSGの逆方向回転数が増大すると、これに連れてリングギヤRGの(すなわちクランクシャフトCSの)正方向回転数が増大することが分かる。なお、このエンジンEGの始動時、第1中間軸16は第3連結ギヤCN3に対して常に正方向の相対回転をすることとなるので(第2入力軸12の回転により第3連結ギヤCN13も第1中間軸16と同じく正方向に回転するが、ギヤ比の関係から第1中間軸16の方が第3連結ギヤCN3よりも正方向に早く回る)、発進・1速2ウェイクラッチCS2Wはフリーモードとしてこの第1中間軸16の第3連結ギヤCN3に対する相対回転を許容し、第1中間軸16は第3連結ギヤCN13と連結することなく、第3連結ギヤCN3に対して空転することとなる。
(エンジン駆動発進)
エンジンEGが始動した後、電子制御ユニットECUは所定時間経過の後(図4における番号「3」のタイミング)クラッチCLをオフにする。そして、更に所定時間経過の後(番号「4」のタイミング。このとき、継続していたブレーキングも解除される)モータMの回転動作を逆方向から正方向に転換する。クラッチCLがオフにされることにより、エンジンEGから第1入力軸11への動力の流れが遮断され、エンジンEGの動力はエンジンEG→第2入力軸12→第1連結ギヤCN1→第2連結ギヤCN2→第3連結ギヤCN3→第1中間軸16(発進・1速2ウェイクラッチCS2Wはオンとする)→リングギヤRGと伝達される(回転は正方向)が、ここでモータMが正方向に回転されることでサンギヤSGも正方向に回転しているので、プラネタリキャリヤPCは正方向に回転する。そして、このプラネタリキャリヤPCの回転がプラネタリキャリヤPC→第2中間軸17→1−R速シンクロ機構S1R→1速駆動ギヤG1V→第1速従動ギヤG1N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20→左右の駆動輪と伝達され、車両は低速高トルクで発進する(図9参照)。
また、エンジンEGの回転数を上げ(アクセル開度を大きくし)、或いはモータMの回転数を上げることにより、更に中間軸17の(すなわち出力軸20の)回転数を増大させることができる。なお、この車両発進の状態では、第1中間軸16の回転は第6連結ギヤCN6→第5連結ギヤCN5→第4連結ギヤCN4→第3入力軸13→入力軸連結シンクロ機構SI→第1入力軸11と伝達されるが、クラッチCLはオフであるので、第1入力軸11は第2入力軸12上を空回りするだけである。
このように、モータMの回転制御を行うことによって車両を低速で発進させることができるが、これはすなわちエンジンEGの出力をほぼ一定に保ったまま、エンジンEGの出力よりも大幅に小さいモータMの出力変化(エンジンEGの出力に対してモータMの出力は1/10〜1/20程度)により車両発進と極低速走行に対する変速機1の制御を行ったことになる。
図10はこの車両のエンジンEG駆動発進時におけるリングギヤRG、プラネタリキャリヤPC及びサンギヤSG各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示したものであり、図10(A)は、サンギヤSGの(モータMの)回転数を変えずにリングギヤRGの(エンジンEGの)回転数を上げた場合、図10(B)はリングギヤRGの(エンジンEGの)回転数を変えずにサンギヤSGの(モータMの)回転数を上げた場合の例である。これらの図から、リングギヤRGの(すなわちエンジンEGの)回転数を増大させることにより、或いはサンギヤSGの(すなわちモータMの)回転数を増大させることにより、プラネタリキャリヤPCの(すなわち出力軸20の)正方向回転数を増大させることができることが分かる。
(EV発進)
また、上記補機30のみを稼動可能なモータM始動状態(図6参照)からエンジンEGを始動させることなく、モータMの駆動力のみで車両を発進させることも可能である。この場合は、EV走行用2ウェイクラッチCE2Wをオンにして第3入力軸13を回転不能に固定するとともに、1速・変速用2ウェイクラッチC12Wをオフにしたうえで、1−R速シンクロ機構S1Rの1−R速ドグD1Rを1速駆動ギヤGV1側に移動させて1速駆動ギヤG1Vを第2中間軸17に連結させる。そして、モータMを正方向に回転させてプラネタリキャリヤPCをサンギヤSGと一体に正方向に回転させる。このときリングギヤRGの正方向回転は第1中間軸16→第6連結ギヤCN6→第5連結ギヤCN5→第4連結ギヤCN4→第3入力軸13→EV走行用2ウェイクラッチCE2Wと流れる力の伝達により阻止され、リングギヤRGの逆方向回転はEV走行用ワンウェイクラッチCE1Wにより阻止される。このためリングギヤRGはその正逆双方向の回転が不能となり、モータMの駆動力は、モータM→モータ駆動ギヤMV→モータ従動ギヤMN→サンギヤSG→プラネタリピニオンPG→プラネタリキャリヤPC→第2中間軸17→1−R速シンクロ機構S1R→1速駆動ギヤG1V→1速従動ギヤG1N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20→左右の駆動輪と伝達され、車両は低速高トルクで発進する(図11参照)。
図12はこのような車両のEV発進時におけるリングギヤRG、プラネタリキャリヤPC及びサンギヤSG各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示したものである。この図から、リングギヤRGが固定であるときには、サンギヤSGの(すなわちモータMの)正方向回転数を増大させることにより、プラネタリキャリヤPCの(すなわち出力軸20の)正方向回転数を増大させることができることが分かる。
(発進→1速変速、1速走行)
車両がエンジンEGの動力により低速で発進した後、電子制御ユニットECUは所定時間経過の後(図4における番号「5」のタイミング)クラッチCLの係合を始め、更に所定時間経過の後(番号「6」のタイミング)クラッチCLの係合を完了させる。これによりエンジンEGの動力はエンジンEG→クラッチCL→第1入力軸11→入力軸連結シンクロ機構SI→第3入力軸13→第4連結ギヤCN4→第5連結ギヤCN5→第6連結ギヤCN6と流れる動力伝達経路と、エンジンEG→第2入力軸12→第1連結ギヤCN1→第2連結ギヤCN2→第3連結ギヤCN3と流れる動力伝達経路とが生じるが、ギヤ比の関係から第6連結ギヤCN6は第3連結ギヤCN3よりも早く回転するので(回転方向はともに正方向)、発進・1速2ウェイクラッチCS2Wはこの第1中間軸16の第3連結ギヤCN3に対する相対回転を許容し、第1中間軸16は第3連結ギヤCN3と連結することなく、第3連結ギヤCN3に対して空転することとなる。このため、第1中間軸16は減速比のより小さい第1入力軸11経由の動力伝達経路でエンジンEGにより駆動されることとなり、車両は1速(LoW)走行状態となる(図13参照)。
この1速走行状態においては、アクセル開度を大きくして車速を増大させることができる。また、1速走行中、モータMの駆動は停止させてエネルギ回生状態(充電状態)とする。図14は1速走行時におけるリングギヤRG、プラネタリキャリヤPC及びサンギヤSG各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示したものであり、この図から、リングギヤRGの(すなわちエンジンEGの)回転数を増大させると、サンギヤSGの(すなわちモータMの)回転数がほぼ一定であっても、プラネタリキャリヤPCの(すなわち出力軸20の)正方向回転数を増大させることができることが分かる。なお、エネルギ回生中のモータMの回転数はほぼ零となるか、プラネタリキャリヤPCの正方向回転の反力を受けて逆方向に回転することになる。
(1速→2速変速、2速走行)
1速走行中、車速が上昇して所定の値になると(図4における番号「7」のタイミング)、電子制御ユニットECUは1速から2速への変速動作を始める。これには先ず、1速・変速用2ウェイクラッチC12Wをオンにした後(これにより第2入力軸12と第3入力軸13とが連結される)、所定時間経過の後クラッチCLをオフにする。これによりエンジンEGの動力は第1入力軸11を介した出力軸20への伝達が遮断される代わりに、エンジンEG→第2入力軸12→1速・変速用2ウェイクラッチC12W→第3入力軸13→第4連結ギヤCN4→第5連結ギヤCN5→第6連結ギヤCN6→第1中間軸16→プラネタリギヤユニットPGU(リングギヤRG→プラネタリピニオンPG→プラネタリキャリヤPC)→第2中間軸17→1−R速シンクロ機構S1R→1速駆動ギヤG1V→1速従動ギヤG1N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20と伝達されることになる。
これにより、1速から2速への変速、すなわち第1入力軸11を介したエンジンEGから出力軸20への動力伝達経路を変更するにおいてやむを得ないエンジンEGと第1入力軸11との間の動力伝達遮断の間、出力軸20の回転トルクが落ち込まないように、エンジンEGの動力を第2入力軸12経由で出力軸20に伝達させてトルクアシスト(トルク補給)を行うことができる。
クラッチCLをオフにした後は、所定時間経過の後(番号「8」のタイミング)、入力軸連結シンクロ機構SIの入力軸連結ドグDIを中立位置に位置させる(入力軸連結シンクロ機構SIをオフにする)とともに、図4における番号「9」〜「10」の期間において入力軸2−3速シンクロ機構SI23の2−3速ドグDI23を2速駆動ギヤG2V側に移動させて2速駆動ギヤG2Vを第1入力軸11に連結させておく(図15参照)。
更に車速が上昇して所定の値になると(図5における番号「11」のタイミング)、電子制御ユニットECUはエネルギ回生中のモータMを正方向に回転させて、エンジンEGの回転数を低下させる。そして、所定時間経過の後クラッチCLの係合を始め、更に所定時間経過の後(図5における番号「12」のタイミング)、その係合を完了させる。クラッチCLの係合が完了すると、エンジンEGの動力はエンジンEG→第1入力軸11→入力軸2−3速シンクロ機構SI23→2速駆動ギヤG2V→2速従動ギヤG2N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20と伝達される。すなわち、それまで第2入力軸12、第1中間軸16、プラネタリギヤユニットPGU及び第2中間軸17経由でカウンタ軸18に伝達されていたエンジンEGの動力は、これに代わって第1入力軸11経由でカウンタ軸18に伝達されるようになり、これにより車両は2速走行状態となる(図16参照)。
ここで、上記のようにエンジンEGの回転数を低下させながらクラッチCLを徐々に係合させるのは、2速駆動ギヤG2V及び2速従動ギヤG2Nを介してカウンタ軸18により回転させられていた第1入力軸11と、エンジンEGにより回転されていた第2入力軸12との回転差が大き過ぎると、その後行うクラッチCLの係合において大きなショックが生じてしまうからであり、このようなショックの発生を避けるために、第1入力軸11と第2入力軸12とを同期させるようにしたものである。
図17はこの1速から2速への変速時におけるクラッチCL係合の際のリングギヤRG、プラネタリキャリヤPC及びサンギヤSG各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示したものであり、プラネタリキャリヤPCの(すなわち第2中間軸17の)回転数にほとんど影響を与えることなく、サンギヤSGの(すなわちモータMの)正方向回転数を増大させることにより、リングギヤRGの(すなわちエンジンEGの)回転数を低下させることができることが分かる。
このように本変速機1では、モータMの駆動力制御により1速から2速への変速中における出力軸20へのトルク補給、すなわちトルクアシストを行うことができ、変速中において駆動力が途切れることがないので、一般のマニュアル式変速機(MT)において起こりがちな変速中における駆動力の落ち込み(トルク不足)を防止することができる。また、このようなモータMによるトルクアシストがなされた変速では、通常のクラッチ変速(クラッチのみによる変速)に見られる熱容量限界からの変速時間についての制限がないため、比較的長い時間をかけた滑らかな変速フィーリングを実現できる。なお、バッテリBに蓄えられたエネルギが少ないときなど、モータMの駆動力のみで変速を完了できない場合には、早めにクラッチCLを係合させて変速を完了させてもよい。
図18は本変速機1において、モータMの駆動力制御により出力軸20のトルクがアシストされる様子を示したものである。ここでは、モータMの駆動制御により、変速中に要するアシストトルクの全てを発生し得るケースを「低トルク変速」、モータMの駆動制御により、変速中に要するアシストトルクの全てを発生しきれないケースを「高トルク変速」とするとともに、各ケースについて、エンジンEGの回転数を「エンジン回転数」、エンジンEGの駆動により発生するトルクを「エンジントルク」、モータMの回転数を「モータ回転数」、モータMの駆動により発生するアシストトルクを「モータ駆動によるアシストトルク」、エンジンEGとモータMの駆動力がプラネタリギヤユニットPGUに入力され、出力として、プラネタリキャリヤPCに発生するトルクを「出力トルク」とし、これらの相関関係を時間軸に沿って示している。なお、図中、「モータ駆動によるアシストトルク」と「PGU(プラネタリギヤユニット)各ギヤ相対回転」のエンジンEG回転数とは互いに単位が異なるが、一対一の相関関係があるため、これらの対応関係が分かるように示している。
この図における「低トルク変速」の段に示すように、通常、モータMの駆動により発生し得るアシストトルクはモータMの定格トルク範囲内に収められるようにし、変速機1の変速期間中(図中に示す時間t1〜t2間)における出力トルクの落ち込みを全てアシストできるように設計される。よって、「高トルク変速」の段に示すように、変速期間中における出力トルクの落ち込みをアシストし終える前にモータMの回転数に限界がきて定格トルクに達してしまった場合には、変速期間中の全域にわたってトルクをアシストすることができなくなってしまう。しかし、この場合には、上述のように、早めにクラッチCLを係合させて変速を完了してしまうことにより、変速期間中におけるトルクの落ち込みをなくすことができる。このようなクラッチCLの係合によるアシストトルク(図中における三角領域)を「クラッチトルク」として示している。
この2速走行中においては、更なるアップシフトに備えて中間軸3速駆動ギヤGM3Vを第2中間軸17へ連結させる動作を行うか、ダウンシフトに備えて1速駆動ギヤGV1と第2中間軸17との連結状態を維持するかのいずれかの動作が行われるが、その判断は車速、エンジンEGの負荷等の走行状態に応じて電子制御ユニットECUが行う。ここでは現在の2速から3速にアップシフトする場合について説明する。
(2速→3速変速)
上記2速走行状態においては、アクセル開度を大きくして(アクセルペダルを踏み込んで)車速を増大させることができるが、車速が上昇して所定の値になると(図5における番号「13」のタイミング)、電子制御ユニットECUは2速から3速への変速動作を始める。これには先ず、モータMの駆動を止めて(モータMのトルクがほぼ零になるようにして)第2中間軸17の回転数を低下させつつ、1−R速シンクロ機構S1Rの1−R速ドグD1Rを中立位置に位置させて1速駆動ギヤG1Vと第2中間軸17との連結を解除する。そして、3速従動ギヤG3N(この3速従動ギヤG3Nはカウンタ軸18と一体となって回転している)と噛合して回転している中間軸3速駆動ギヤGM3Vと第2中間軸17との回転数がほぼ等しくなったら(番号「14」のタイミング)、中間軸3速シンクロ機構SM3の中間軸3速ドグDM3を中間軸3速駆動ギヤGM3V側に移動させて中間軸3速駆動ギヤGM3Vと第2中間軸17とを連結させる。そして所定時間経過の後(番号「15」のタイミング)、クラッチCLをオフにする(図19参照)。
これによりエンジンEGの動力は第2入力軸12→1速・変速用2ウェイクラッチC12W→第3入力軸13→第4連結ギヤCN4→第5連結ギヤCN5→第6連結ギヤCN6→第1中間軸16→プラネタリギヤユニットPGU(リングギヤRG→プラネタリピニオンPG→プラネタリキャリヤPC)→第2中間軸17→中間軸3速シンクロ機構SM3→中間軸3速駆動ギヤGM3V→3速従動ギヤG3N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20と伝達される。すなわち、2速から3速への変速では、それまで第1入力軸11を介して行われたエンジンEGから出力軸20への動力伝達を遮断しつつ、その間の駆動トルクが落ち込まないように、エンジンEGの動力を第2入力軸12、第3入力軸13、第1中間軸16及び第2中間軸17経由で出力軸20に伝達させる。
また、図5における番号「15」のタイミングになったところで、電子制御ユニットECUはモータMを停止又は停止付近の回転から正方向に回転させて、エンジンEGの回転数を低下させる。このようにエンジンEGの回転数を低下させるのは、1速から2速への変速時の場合と同様、その後クラッチCLを係合させたときに生じるショックを小さくするためである。また、電子制御ユニットECUは上記のようにクラッチCLをオフにした後、入力軸2−3速シンクロ機構SI23の入力軸2−3速ドグDI23を2速駆動ギヤG2V側から3速駆動ギヤG3V側に移動させて、2速駆動ギヤG2Vと第1入力軸11との連結を解除するとともに、3速駆動ギヤG3Vと第1入力軸11とを連結させる。
図20はこの2速から3速への変速時におけるクラッチCL係合の際のリングギヤRG、プラネタリキャリヤPC及びサンギヤSG各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示したものであり、プラネタリキャリヤPCの(すなわち第2中間軸17の)回転数にほとんど影響を与えることなく、サンギヤSGを(すなわちモータMを)正方向に回転させることにより、リングギヤRGの(すなわちエンジンEGの)回転数を低下させることができることが分かる。
(3速走行)
モータMを正方向に回転させることによりエンジンEGの回転数が低下を始めたら徐々にクラッチCLの係合を始め、エンジンEGの回転数が3速走行時における第1入力軸11の回転数にほぼ等しくなったら(番号「16」のタイミング)、クラッチCLの係合を完了させる。クラッチCL係合が完了すると、エンジンEGの動力はエンジンEG→第1入力軸11→入力軸2−3速シンクロ機構SI23→入力軸3速駆動ギヤGI3V→3速従動ギヤG3N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20と伝達される。すなわち、それまで第2入力軸12、第1中間軸16及び第2中間軸17経由でカウンタ軸18に伝達されていたエンジンEGの動力が、第1入力軸11経由でカウンタ軸18に伝達されるようになり、これにより車両は3速走行状態となる(図21参照)。
このように本変速機1では、1速から2速への変速の場合と同様、モータMの駆動力により2速から3速への変速中における出力軸20へのトルク補給、すなわちトルクアシストを行うことができ、変速中において駆動力が途切れることがないので、変速中における駆動力の落ち込み(トルク不足)を防止することができる。また、ここでは示さないが、3速から4速への変速及び4速から5速への変速もここまでに示した変速と同様にして行われ、これら場合と同様の効果が得られる。また、バッテリBに蓄えられたエネルギが少ないときなど、モータMの駆動力のみで変速を完了できない場合に早めにクラッチCLを係合させて変速を完了させてもよいのは、1速から2速への変速の場合のみならず、2速から3速への変速、3速から4速への変速及び4速から5速への変速の各場合についても同様である。
ここでは本変速機1が車両停止状態から車速の上昇とともに1速→2速→3速→・・・と単純にアップシフトしていく場合を示したが、これとは逆に、5速→4速→3速→・・・と単純にダウンシフトしていく場合であっても、基本的な変速動作は上記アップシフトのときと同様である。よって、ダウンシフトの変速中に出力軸20へのトルクアシストがなされることにより駆動力の落ち込みを防止し、スムーズな変速感が得られるのもアップシフトの場合と同様である。
車両停止状態からの後進走行は、前述した車両停止状態からの発進動作において、1−R速シンクロ機構S1Rの1−R速ドグD1Rを1速駆動ギヤGV1側に移動させる代わりに後進駆動ギヤGRV側に移動させ、後進駆動ギヤGRVと第2中間軸17とを連結させるようにすればよい。これによりエンジンEGの動力はエンジンEG→第2入力軸12→第1連結ギヤCN1→第2連結ギヤCN2→第3連結ギヤCN3→第1中間軸16→プラネタリギヤユニットPGU(リングギヤRG→プラネタリピニオンPG→プラネタリキャリヤPC)→第2中間軸17→1−R速シンクロ機構S1R→後進駆動ギヤGRV→後進アイドルギヤGRM→後進従動ギヤGRN→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20→左右の駆動輪と伝達されるが、このときの駆動輪の回転方向は車両前進時と逆になるので、車両は後進走行状態となる(図22参照)。
(キックダウン)
続いて、本変速機1を備えた車両が5速で定速走行している状態から一時的な加速(駆動力)が必要となったときに、実際のシフトダウンを実行することなく、モータMの駆動力のみを用いて急加速変速を行う場合について説明する。図23はこのような車両の走行に対応する変速機1の各部位の作動状態と、これに対するエンジンEGの回転、モータMの回転、第1入力軸11の回転、第2中間軸17の回転及び車速の関係を示すグラフである。また、図24及び図25はこの変速動作過程の或る時期における変速機1の動力伝達状態を示すスケルトン図である。これらスケルトン図において、動力伝達がある部材は太線で、動力伝達がない部材は破線でそれぞれ示している。
5速で定速走行している状態では、入力軸4−5速シンクロ機構SI45の入力軸4−5速ドグDI45を入力軸5速駆動ギヤGI5V側に移動させて、入力軸5速駆動ギヤGI5Vと第1入力軸11とを連結させるとともに、クラッチCLをオンにしている。このときエンジンEGの動力は、エンジンEG→第1入力軸11→入力軸4−5速シンクロ機構SI45→入力軸5速駆動ギヤGI5V→5速従動ギヤG5N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20と伝達されるが、急激なアクセルの踏み込み(キックダウン)によるダウンシフトに備え、予め1速・変速用2ウェイクラッチC12Wをオンにするとともに、中間軸3速シンクロ機構SM3の中間軸3速ドグDM3を中間軸3速駆動ギヤGM3V側に移動させて中間軸3速駆動ギヤGM3Vと第2中間軸17とを連結させている。また、モータMの回転数は第2中間軸17の回転数がカウンタ軸18の回転を妨げない回転数となるように所定の値に調整されている(図24参照)。
このような5速での定速走行中において、登り坂に差し掛かったり高速道路での追い越しをする必要が生じたりして運転者が急加速の必要を感じた場合には、運転者によりアクセルが急激に大きく踏み込まれる(キックダウン)。電子制御ユニットECUはこのようなアクセル操作をアクセル開度センサSN4により検出されるアクセル開度や、カウンタ軸回転速度センサSN3により検出される現在の車速等の情報に基づいて検知し、大きな駆動力が得られるように変速比を5速から3速相当の変速段にシフトダウンする。これには先ず、アクセルが急激に大きく踏み込まれた図23における番号「1」のタイミングにおいてクラッチCLをオフにする。これによりエンジンEGの駆動力は、エンジンEG→第2入力軸12→1速・変速用2ウェイクラッチC12W→第3入力軸13→第4連結ギヤCN4→第5連結ギヤCN5→第6連結ギヤCN6→第1中間軸16→プラネタリギヤユニットPGU(リングギヤRG→プラネタリピニオンPG→プラネタリキャリヤPC→第2中間軸17→中間軸3速シンクロ機構SM3→中間軸3速駆動ギヤGM3V→3速従動ギヤG3N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20と伝達される(図25参照)。
ここで、それまで正方向に回転させていたモータMの駆動を停止させてその回転数を低下させると、これに応じてエンジンEGの回転数は増大し(前述の図8参照)、これに応じて大きな駆動力が得られる。そして、モータMの回転数が低下してこれがほぼ零となると(図23における番号「2」のタイミング)、エンジンEGの回転数の増大率はやや小さくなる。その後はアクセル開度に応じた大きさで車速が上昇する。
ここで運転者がアクセルの大きな踏み込みを解除すると(図23における番号「3」のタイミング)、電子制御ユニットECUはモータMを正方向に回転させ、エンジンEGの回転数を低下させる。これにより第2入力軸12の回転数が低下し、第1入力軸11の回転数とほぼ同じになったら(図23における番号「4」のタイミング)、クラッチCLを係合させる。これによりエンジンEGの動力は、エンジンEG→第1入力軸11→入力軸4−5速シンクロ機構SI45→入力軸5速駆動ギヤGI5V→5速従動ギヤG5N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20と伝達され、キックダウン前の5速走行状態に復帰する(前述の図24参照)。
このように本変速機1では、変速比を一段ずつ順に上昇或いは下降させる単純なアップシフトやダウンシフトのみならず、変速比を一段又は複数段飛び越えて上下させる変速を行う場合であっても、その変速中には出力軸20にアシストトルクが作用するので駆動力が途切れることはない。また、上記のように一時的な加速(駆動力)の要求時には、実際のシフトダウンに至らせることなく、キックダウンの間中(クラッチCLのオフ中)のみ強い加速力を発揮させるということも可能であり、ロックアップ機構を備えたトルクコンバータにおけるロックアップオフ時の効果に似た、応答性のよい駆動力を得ることも可能である。
(EV走行)
次に、本変速機1を備えた車両がエンジンEG駆動により4速で走行中、一定期間エンジンEGを停止してモータMの駆動力のみで走行を行う(EV走行を行う)場合について説明する。図26はこのような車両の走行に対応する変速機1の各部位の作動状態と、これに対するエンジンEGの回転、モータMの回転、第1入力軸11の回転、第2中間軸17の回転及び車速の関係を示すグラフである。また、図27及び図28はこの変速動作過程の或る時期における変速機1の動力伝達状態を示すスケルトン図である。これらスケルトン図において、動力伝達がある部材は太線で、動力伝達がない部材は破線でそれぞれ示している。
エンジンEGの駆動力により4速で定速走行している状態では、入力軸4−5速シンクロ機構SI45の入力軸4−5速ドグDI45が入力軸4速駆動ギヤGI4V側に移動されて、入力軸4速駆動ギヤGI4Vと第1入力軸11とが連結されるとともに、1速・変速用2ウェイクラッチC12Wがオンにされており、クラッチCLはオンにされている。このときエンジンEGの動力は、エンジンEG→第1入力軸11→入力軸4−5速シンクロ機構SI45→入力軸4速駆動ギヤGI4V→4速従動ギヤG4N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20と伝達されている。また、ここでは第2中間軸17には中間軸4−5速シンクロ機構SM45により中間軸4速駆動ギヤGM4Vが連結された状態になっているものとする(図27参照)。
ここで、運転者がクルーズ又は低負荷走行を行うと、その後、電子制御ユニットECUは所定時間経過の後に(図26における番号「1」のタイミング)、クラッチCLをオフにする。そして、更に所定時間経過の後(図26における番号「2」のタイミング)、1速・変速用2ウェイクラッチC12Wをオフにしたうえで、エンジンEGを停止させるとともに、EV走行用2ウェイクラッチCE2Wをオンにして第3入力軸13を回転不能に固定する。これにより、それまでエンジンEGから出力軸20に伝達されていた動力の流れはなくなり、代わってモータMの動力が、モータM→モータ駆動ギヤMV→モータ従動ギヤMN→サンギヤSG→プラネタリピニオンPG→プラネタリキャリヤPC→第2中間軸17→中間軸4−5速シンクロ機構SM45→中間軸4速駆動ギヤGM4V→4速従動ギヤG4N→カウンタ軸18→ファイナル駆動ギヤGFV→ファイナル従動ギヤGFN→ディファレンシャルケースDC→出力軸20→左右の駆動輪と伝達されて、車両はEV走行状態となる(図28参照)。
ここで、リングギヤRGはEV変速用2ウェイクラッチCE2WとEV走行用ワンウェイクラッチCE1Wの働きにより正逆双方向の回転が不能になるため、モータMの正方向回転に伴ってサンギヤSGが正方向に回転すると、プラネタリキャリヤPCは正方向に回転して第2中間軸17が正方向に回転する。なお、このEV走行ではエンジンEGが停止していることから、電子制御ユニットECUはそれまでの定速走行を維持するため、モータMの正方向回転数をエンジン回転数の低下に応じて上昇させ、第2中間軸17の回転数が一定に保たれるように制御する。
このようなEV走行中においてモータMの回転数を上昇させた際のリングギヤRG、プラネタリキャリヤPC及びサンギヤSG各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係は前述の図12と同様であり、リングギヤRGの(すなわちエンジンEGの)回転数が零であるため、サンギヤSGを(すなわちモータMを)正方向に回転させることにより、プラネタリキャリヤPCの(すなわち第2中空軸17の)回転数を増大させることができることが分かる。
また、このEV走行への移行時にエンジンEGを停止直前でエンジンEG内のポンピングフリクションに起因するトルク振動が発生する場合があるが、これは、エンジンEGの停止直前に給排バルブ(図示せず)の一部或いは全部を開放することにより回避することが可能である。或いは、発進・1速2ウェイクラッチCS2WをエンジンEGの停止前にフリーモードとしてクラッチCLを半クラッチ状態にするものであってもよく、このようにすれば、加振源となるエンジンEGの影響を受けない半クラッチ滑りによりエンジンEGを切り離し、その後、切り離されたエンジンEGを停止することができるので、上記振動が効果的に低減される。
このようなEV走行の後、運転者が加速を必要としてアクセルペダルを大きく踏み込んだとき(キックダウンしたとき)、電子制御ユニットECUがバッテリBの電力不足によるEV走行の継続を中止した方がよいと判断したとき等には(図26における番号「3」のタイミング)、電子制御ユニットECUはエンジンEG駆動による通常の走行に戻すための動作を行う。これには先ず、前述の図示しないイグニッションコイルに電流を供給してエンジンEGを始動させ(エンジンEGのクランクシャフトCSは既に回転しているので車両停止時からのエンジンEG始動のようにクランクシャフトCSを強制的に回転させる必要はない)、所定時間経過の後に(図26における番号「4」のタイミング)、クラッチCLを係合させる。そして、更に所定時間経過の後に(図26における番号「5」のタイミング)、EV走行用2ウェイクラッチCE2Wをオフにするとともに、更に所定時間経過の後に(図26における番号「6」のタイミング)、1速・変速用2ウェイクラッチC12Wをオフにする。
これによりエンジンEGの動力の流れはEV走行に移行する前と同じになるので、通常のエンジンEG駆動による4速走行に復帰することができる。また、運転者がキックダウン操作したときなど、エンジンEG駆動への復帰とともにダウンシフトをする必要がある場合には、電子制御ユニットECUはエンジンEGの始動後、第1入力軸11上のギヤ(例えば入力軸3速駆動ギヤGI3V)と第1入力軸11とを同期・連結させたうえでクラッチCLを係合させることにより、要求する急加速に応えることが可能である。
このように本変速機1では、EV走行状態から通常のエンジンEG駆動による走行に復帰する際、定速走行を維持する場合のみならず、急加速を要する場合であっても、出力軸20へのトルクアシストを行うことができ、駆動力が途切れることがない。
以上説明したように、本変速機1では、エンジンEGの動力がエンジンEG→第1入力軸11→第1の動力断続機構21→カウンタ軸18→出力軸20と伝達される動力伝達経路のほか、エンジンEG→第2入力軸12→動力伝達機構23→第1中間軸16→動力調整機構24→第2中間軸17→第2の動力断続機構22→カウンタ軸18→出力軸20と伝達される動力伝達経路を有している。そして、動力調整機構24は、第1の動力断続機構21により第1入力軸11からカウンタ軸18への動力の伝達が遮断されている状態において、第2入力軸12及び動力伝達機構23を介して第1中間軸16に伝達されているエンジンEGの動力を調整して第2中間軸17に伝達させる構成となっているため、変速中であってもエンジンEGから出力軸20に伝達される動力が途切れることがなく、通常のマニュアル式自動変速機(MT)に見られるような、変速中に起こりがちなトルク不足(トルク抜け)を解消することができる。そして更に、本変速機1では上記のように、原動機EGの動力を出力軸20に伝達する2つの動力伝達経路を有しており、変速中に行うトルクアシストをエンジンEGの動力をもって行うので、動力調整機構24に用いられるモータMは駆動トルクの小さいものを使用することができる。このためモータM及びこれを駆動するためのバッテリBも小型のものでよく、重量増加を抑えて低コストなものとすることができる。また、モータMを小型化できることから車載が容易であり、全変速段間において快適な変速フィーリングを得ることができる。
また、上記実施形態において示したように、動力調整機構24がサンギヤSG、リングギヤRG、プラネタリキャリヤPCを有して構成されるプラネタリギヤユニットPGU及びモータMを備えてなり、サンギヤSGにモータMの駆動軸MSが繋がり、リングギヤRGに第1中間軸16が繋がり、プラネタリキャリヤPCに第2中間軸17が繋がる構成であれば、モータMの小さな出力で大きなエンジンEG出力の制御を容易に行うことができるので、アシストトルクの調整が極めて容易であるのみならず、構成自体も非常に簡単なものとすることができる。
これまで本発明の好ましい実施について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態において示した変速機は前進5段後進1段変速であったが、このようなギヤ構成は一例であり、上述したものに限定されるわけではない。また、上述の実施形態において示した変速機の軸配列等も一例であり、上述したものに限定されるわけではない。また、上述の実施形態では、動力調整機構24がサンギヤSG、リングギヤ、プラネタリキャリヤPCを有して構成されるプラネタリギヤユニットPGU及びモータMを備えてなり、サンギヤSGにモータMの駆動軸MSが繋がり、リングギヤRGに第1中間軸16が繋がり、プラネタリキャリヤPCに第2中間軸17が繋がる構成であったが、これは、サンギヤSG、リングギヤRG及びプラネタリキャリヤPCがそれぞれ第1中間軸16、第2中間軸17及びモータMの駆動軸MSのいずれか一つと繋がっている構成であればよく、上述の実施形態に限定されるわけではない。
本発明の一実施形態に係る車両用変速機のスケルトン図である 上記変速機に備えられたクラッチの模式的構成図であり、(A)はクラッチの係合状態、(B)はクラッチの非係合状態を示している。 上記変速機の制御系統関連図である。 上記変速機を備えた車両が単純にアップシフトしていく場合における変速機の各部位の作動状態と、これに対するエンジンの回転、モータの回転、第1入力軸の回転、第2中間軸の回転及び車速の関係を示すグラフの前半部である。 上記変速機を備えた車両が単純にアップシフトしていく場合における変速機の各部位の作動状態と、これに対するエンジンの回転、モータの回転、第1入力軸の回転、第2中間軸の回転及び車速の関係を示すグラフの後半部である。 補機稼動状態における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 エンジン始動中における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 エンジン始動時におけるリングギヤ、プラネタリキャリヤ及びサンギヤ各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示す図である。 エンジン駆動発進時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 車両のエンジン駆動発進時におけるリングギヤ、プラネタリキャリヤ及びサンギヤ各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示す図である。 車両のEV発進時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 車両のEV発進時におけるリングギヤ、プラネタリキャリヤ及びサンギヤ各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示す図である。 車両の1速走行時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 車両の1速走行時におけるリングギヤ、プラネタリキャリヤ及びサンギヤ各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示す図である。 車両の1→2速変速時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 車両の2速走行時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 1速から2速への変速時におけるクラッチ係合の際のリングギヤ、プラネタリキャリヤ及びサンギヤ各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示す図である。 上記変速機において、モータの駆動力制御により出力軸のトルクがアシストされる様子を示すグラフである。 車両の2→3速変速時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 2速から3速への変速時におけるクラッチ係合の際のリングギヤ、プラネタリキャリヤ及びサンギヤ各ギヤ間の回転方向及び回転数の関係を示す図である。 車両の3速走行時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 車両の後進走行時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 上記変速機を備えた車両が5速で定速走行している状態から一時的な加速が必要となった場合における変速機の各部位の作動状態と、これに対するエンジンの回転、モータの回転、第1入力軸の回転、第2中間軸の回転及び車速の関係を示すグラフである。 5速での定速走行時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 キックダウン操作による車両の5→3速変速時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 上記変速機を備えた車両がエンジン駆動により4速で走行中、一定期間EV走行を行う場合における変速機の各部位の作動状態と、これに対するエンジンの回転、モータの回転、第1入力軸の回転、第2中間軸の回転及び車速の関係を示すグラフである。 EV走行に移行する前における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。 EV走行時における変速機の動力伝達状態を示すスケルトン図である。
符号の説明
1 車両用自動変速機(車両用変速機)
11 第1入力軸
12 第2入力軸
13 第3入力軸
16 第1中間軸
17 第2中間軸
18 カウンタ軸
20 出力軸
21 第1の動力断続機構
22 第2の動力断続機構
23 動力伝達機構
24 動力調整機構
EG エンジン
CL クラッチ
PGU プラネタリギヤユニット
SG サンギヤ
PC プラネタリキャリヤ
PG プラネタリピニオン
RG リングギヤ
M モータ
B バッテリ
ECU 電子制御ユニット

Claims (2)

  1. 原動機の動力がクラッチを介して入力される第1入力軸と、
    前記クラッチを介することなく前記原動機の回転動力が入力される第2入力軸と、
    前記第1入力軸と平行に設けられたカウンタ軸と、
    前記第1入力軸から前記カウンタ軸への動力の伝達及びその遮断を行う第1の動力断続機構と、
    前記カウンタ軸と平行に設けられ、前記カウンタ軸に伝達された動力が出力される出力軸と、
    前記第2入力軸と平行に設けられた第1中間軸及び第2中間軸と、
    前記第2入力軸から前記第1中間軸への動力の伝達を行う動力伝達機構と、
    前記第2中間軸から前記カウンタ軸への動力の伝達及びその遮断を行う第2の動力断続機構と、
    前記第1中間軸と前記第2中間軸との間に設けられ、前記第1の動力断続機構により前記第1入力軸から前記カウンタ軸への動力の伝達が遮断されている状態において、前記第2入力軸及び前記動力伝達機構を介して前記第1中間軸に伝達されている前記原動機の動力を調整して前記第2中間軸に伝達させる動力調整機構とを有したことを特徴とする車両用変速機。
  2. 前記動力調整機構が、サンギヤ、リングギヤ、プラネタリキャリヤを有して構成されるプラネタリギヤユニット及びモータを備えてなり、前記サンギヤ、前記リングギヤ及び前記プラネタリキャリヤがそれぞれ前記第1中間軸、前記第2中間軸及び前記モータの駆動軸のいずれかと連結されていることを特徴とする請求項1記載の車両用変速機。
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