JP2005204856A - 放射線画像撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮影の種類に応じて、複数の装置(センサ)を選択的に使用していた。このため操作が煩雑であり、切り替えに時間がかかり、操作者・被験者の負担が大きかった。
【解決手段】 放射線画像撮影装置の検出部を、第1の特性を有する第1の検出領域 と、第2の特性を有する第2の検出領域を一体的に構成した。第1の検出領域と、第2の検出領域で取得した画像情報を単独で用いたり、合成して1つの画像として取り扱うことで、異なる撮影をそれぞれ最適の特性で行うことができる。例えば透視撮影 と循環器撮影、一般撮影と***撮影、静止画と動画撮影などが単一の装置で、切り替えの手間を取ることなく行える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、人体などの被写体を透過したX線等の放射線の強度分布を画像検出器により検出する放射線画像撮影装置の構成に関するものである。
被写体の放射線画像を得るための第1の手段として、所謂フィルム/スクリーン法が知られている。このフィルム/スクリーン法は最も一般的とされ、この方法では、X線を照射すると発光する希土類から成る蛍光板が感光性フィルムの両面に密着させられて保持される。被写体を透過したX線は蛍光体により可視光に変換され、この可視光が感光性フィルムに潜像を形成し、この潜像が現像手段によって現像されて可視化される。
一方、被写体の放射線画像を得るための第2の方法として、所謂コンピューテッドラジオグラフィ(CR)法が実用化されている。このコンピューテッドラジオグラフィ法では、被写体を透過した放射線の強度分布(放射線画像)が蛍光体の中に潜像として一時的に蓄積され、その後に蛍光体に励起光を照射することにより、この潜像が読み出される。例えば、或る種の蛍光体は、X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等の放射線が照射されると、この放射線のエネルギーの一部を蓄積し、その後可視光等の励起光が照射されると、蓄積したエネルギーに応じた輝尽発光を示す。
このような蓄積性蛍光体又は輝尽性蛍光体と呼ばれる蛍光体を使用した放射線画像情報記録再生システムが、例えば特開昭55−12429号公報又は特開昭56−11395号公報等に開示されている。このシステムは、被写体の放射線画像情報を蓄積性蛍光体シートに一時的に記録し、その後に蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光を用いて走査することにより輝尽発光光を生じさせ、得られた輝尽発光光を光電的に読み取ることにより画像信号を取得し、この画像信号に基づいて、写真感光材料等の記録材料を用いる記録装置又はCRT等の表示装置等を利用して、被写体の放射線画像を可視化する。
そして、被写体の放射線画像を得るための第3の方法として、近年の半導体製造プロセス技術の進歩に伴って開発された半導体センサ(半導体画像検出器又は固体撮像素子ともいう)を使用する方法がある。この半導体センサを使用した放射線画像撮影システムは、被写体を透過した放射線の強度分布を、広いダイナミックレンジを有する光電変換手段により読み取って電気信号に変換した後に、この電気信号に基づき、記録装置又は表示装置等を用いて放射線画像を可視像として出力する。半導体センサは広いダイナミックレンジを有し、広範囲の放射線量を検出可能であるため、半導体センサを使用した放射線画像撮影システムは、放射線露出量の変動に影響され難く、常に良好な放射線画像を得ることができる。このシステムには、上述のフィルム/スクリーン法のシステムと比較して、極めて広範囲の放射線強度分布を有する放射線画像を検出し得るという利点がある。
図8は従来の放射線画像撮影システムの例として、上述の半導体センサを用いた放射線画像撮影システムを示す。被検者Sを載せた放射線画像撮影装置801には、複数の光電変換素子がマトリックス状に配列されて構成される検出面を有する放射線画像検出部802が内蔵されている。例えばX線などの放射線を発生する放射線発生部803から照射された放射線は被写体706を透過した後に、放射線画像検出部802により検出される。この放射線画像検出部802から出力された画像信号は、画像処理手段804においてデジタル画像処理された後に、モニタ(表示部)805により、可視化された被写体806の放射線画像として表示される。なお、ここでは放射線としてX線を例示したが、放射線は必ずしもX線には限られない。
次に図8の放射線画像撮影装置801に内蔵されている、複数の光電変換素子がマトリックス状に配列されて構成される検出面を有する放射線画像検出部802について、図9を用いて説明する。
図9は放射線画像検出部802の構成の外略図で、901は放射線画像検出部802の一部分である。901はマトリックス状に配列された光電変換素子、902は光電変換素子901に蓄積された電荷を読み出すためのスイッチングTFT、903はスイッチングTFTを駆動するためのゲートライン、904はゲートラインに接続されたゲート駆動装置である。905は光電変換素子901に蓄積された電荷を転送するためのデータライン、906はデータラインに接続された読み出し装置、907は読み出されたアナログ信号をデジタル変換するためのAD変換器である。908は光電変換素子901に所望の電圧を印加することで、蓄積や初期化を制御するバイアスラインである。
バイアスライン908を用いて光電変換素子901の電荷を初期化し、蓄積モードに切り替えた後、被験者を透過した放射線が、不図示の蛍光体により光に変換され光電変換素子901に到達して電荷に変換される。変換された電荷は、ゲートライン903を介してゲート駆動装置904より所望のタイミングで送られた転送パルスで制御されたスイッチングTFT902により、所望のタイミングでデータライン905に流れる。データライン905には複数の光電変換素子901の電荷が順次連続してながれ、アナログ信号として読み出し装置906にいたる。読み出された各ラインのアナログ信号はAD変換器907でデジタルデータに変換され、全ラインが読み出された後、2次元のマトリクス状のデジタル画像データとなる。
このような検出器に於いて、検出器の諸特性は、用途により、様々な要求がある。検出器の諸特性とは光電変換素子などの検出素子の受光部の中心から隣接する受光部の中心までの距離をあらわす画素ピッチ(μm)、検出素子を設ける範囲を表さすセンササイズ(cm×cm)、検出器の感度(ダイナミックレンジ、DQEなど)、検出器の読み出し速度を表すフレームレート(フレーム/秒以下fps)などである。たとえば静止画において一般の撮影は150μm前後の画素ピッチで43cm×43cmの範囲の画像が必要であるのに対し、乳がんの診断に用いる***撮影では25cm×25cm前後の範囲ではあるが、約50μmの画素ピッチが必要だとされている。また動画の撮影では、広い範囲を粗い画素ピッチで観察する透視モード(例えば43cm×43cm、400μm、30fps)と、狭い範囲を細かい画素ピッチで観察する循環器モード(たとえば28cm×28cm、200μm、30fps)などがある。従来はこれらの異なる諸特性に対する要求は、異なる検出器を交換して使い分けることで要求を満たしていた。(例えば、特許文献1参照)
特開平11-9579号公報(第5-6頁、図1)
前述の従来例では、検出器の支持機構から検出器を交換したり、異なる検出器を移動することで検出器の諸特性を切り替えていたために、操作が煩雑であったり、切り替えに時間を有するため瞬時の切り替え要求に応えられない、また複数の検出器が必要であるので装置が高額になるなどの問題があった。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明は、被写体に放射線を照射し、透過した前記放射線の強度分布を2次元的に検出する検出手段を有する放射線画像撮影装置に於いて、第1の特性を有する第1の検出領域と、第2の特性を有する第2の検出領域を有することを特徴とする放射線画像撮影装置である。
以上説明したように本発明に係るX線画像撮影装置は、異なる特性を有する検出部を1つに組み合わせることで、従来2つの装置で行っていた撮影を1台で行うことができる。また検出部を交換することなくセンサの特性を切り替えることができるため、操作者の負担が低減すると同時に、迅速な撮影が行われ、悲観者の負担を低減することができる。また特性の異なる検出部をそれぞれ最適に設計することが可能で、過不足の無い最適な仕様の部材をそれぞれの検出部に提供することができる。以上から安価で操作性のよい、撮影装置を提供することができる。
本発明を図1〜図6に図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態では、本発明の放射線画像撮影装置の例として、X線を用いて被検者を撮影する医療用の撮影装置(X線画像撮影装置)について説明するが、本発明を他の被写体を撮影するX線画像撮影装置又は他の放射線を用いた撮影装置に適用することも可能である。
図1、2、3、4、5は本発明の第1の実施の形態を説明する図で、図1はX線画像検出部の部分構成図、図2は検出部の概略配置図、図3は図1、2の検出部を用いたX線画像撮影装置の斜視図、図4は図3のX線画像撮影装置が接続されるシステムの概略構成図、図5は撮影手順を説明するフローチャートである。
まず初めに図1を用いて、本発明の検出器の一部分の構成を説明する。本発明のX線画像検出部101は、画像検出の原理は図9に示す従来例と同様であるが、検出部の特性の異なる第1の検出部102と第2の検出部103が一体的に構成されていることが特徴である。
まず初めに第1の検出部102の構成について述べる。111はマトリックス状に配列された光電変換素子、112は光電変換素子111に蓄積された電荷を読み出すためのスイッチングTFT、113はスイッチングTFTを駆動するためのゲートライン、114はゲートラインに接続されたゲート駆動装置である。105は光電変換素子111に蓄積された電荷を転送するためのデータライン、116はデータラインに接続された読み出し装置、117は読み出されたアナログ信号をデジタル変換するためのAD変換器である。118は光電変換素子111に所望の電圧を印加することで、蓄積や初期化を制御するバイアスラインである。
従来例と同様に、バイアスライン118を用いて光電変換素子111の電荷を初期化し、蓄積モードに切り替えた後、被験者を透過した放射線が、不図示の蛍光体により光に変換され光電変換素子111に到達して電荷に変換される。変換された電荷は、ゲートライン113を介してゲート駆動装置114より所望のタイミングで送られた転送パルスで制御されたスイッチングTFT112により、所望のタイミングでデータライン115に流れる。データライン115には複数の光電変換素子111の電荷が順次連続してながれ、アナログ信号として読み出し装置116にいたる。読み出された各ラインのアナログ信号はAD変換器117でデジタルデータに変換され、全ラインが読み出された後、2次元のマトリクス状のデジタル画像データとなる。放射線強度を光に変換する蛍光体と光電変換素子の組み合わせの例を述べたが、放射線強度を直接変換する所謂直接型の検出器を用いる場合もある。
次に同じく図1を用いて、第2の検出部103の構成について述べる。121は光電変換素子、122はスイッチングTFT、123はゲートライン、124はゲート駆動装置、125はデータライン、126は読み出し装置、127はAD変換器、128はバイアスラインである。第2の検出部103も第1の検出部102と同様の原理であり、構成要素は同一で、第1の検出部と同一の名称の部材は同一の機能を有するので機能の説明は省略する。
ここで第2の検出部103において、光電変換素子121の受光部の中心と隣接する光電変換素子の受光部の中心すなわち画素ピッチを1とすると、第1の画像検出部102における光電変換素子111の画素ピッチは2である。例えば第2の検出部103の画素ピッチを200μmとすると、第1の検出部102の画素ピッチは400μmである。したがって光電変換素子101の1個分の領域と、光電変換素子121を縦横それぞれ2個並べた合計4個の領域が一致する。一般に画素ピッチを細かくすると光電変換素子の受光部の面積が低下し、また、全体に対して受光部の占める割合、所謂開口率が低下し、結果としてセンサのSNが低下してしまう。したがってそれを補うために、センサ部や電子部品などに低ノイズの高価な材料や素子が必要になる。したがってここでは第2の検出部103では低ノイズ化のために高価な材料、素子を用いた構成となっている。一方第1の検出部102は第2の検出部に比較して低ノイズ化に対する要求は緩く、比較的安価な材料、素子を用いることができる。
131はゲート駆動装置制御部で、第1の検出部102のゲート駆動部114と第2の検出部103のゲート駆動部124に制御信号を送る。この制御信号により、第1の検出部102と第2の検出部103はそれぞれ独立して制御され、両方同時に画像を取得することもできるし、単独で取得することもできる。ゲート駆動制御部131は不図示の制御部に接続され、操作者からの指示により検出部101を所望の撮影モードで制御することができる。
132は第1の検出部102のAD変換器117と第2の検出部103のAD変換器127に接続された画像合成部で、第1の検出部102と第2の検出部103で、それぞれ独立して取得された画像データをひとつの画像に合成することができる。画像合成部132は第1の検出部102、第2の検出部103で同時に画像を取得した場合は両者の画像を1枚の画像に合成し、それぞれ単独で取得した場合は、取得した画像データをそのまま通過させ、不図示の制御部に転送する。第1の検出部102と第2の検出部103の画像を合成する際には、前述のように両者の画素ピッチが異なるため、それを統一するために、第2の検出部の画素を縦横それぞれ2個並べ、合計4個の画素を加算して1つの画素データとする。また第1の検出部102と第2の検出部103において、それぞれの光電変換素子の感度の差はあらかじめ検出されており、それを補正するための補正データが画像合成部142に保管されている。その補正データを用いて両者の感度の差を補正し、前記画素ピッチの差も統一することで、異なる特性を有する第1の検出部102と第2の検出部103の画像を違和感無く統合することができる。
第1の検出部102と第2の検出部103は略同一平面上に有り、同一の基板に構成されている。あるいは複数の基板を組み合わせた構成でも良い。また複数の基板を部分的に積層した構成としても良い。
図1は構成を表すための概略図で、検出部の一部を表した図である。次に図2を用いて検出部101の全体の概略配置を説明する。図1と同一の記号は同一の部材を表す。本実施例では、第2の検出部103の光電変換素子121が配置されている範囲、すなわちセンササイズは28cm×28cmである。前述のように画素ピッチは200μmであるので、光電変換素子121は縦1400個、横1400個のマトリクスで配置されている。第2の検出部103の中心位置は検出部101の中心と一致している。
一方第1の検出部102は第2の検出部103の外周を取り巻くように配置されており、最外周のサイズは43cm×43cmである。第1の検出部102の画素ピッチは400μmであるので、最外周には縦1076個、横1076個の光電変換素子111が配置されている。第1の検出部102の中心位置も検出部101の中心と一致している。
また第1の検出部102と第2の検出部103はともに、1秒間に30フレームの画像を取得することができる。
次に図3を用いて、図1、2で説明した検出部を用いたX線画像撮影装置301の構成について説明する。X線画像撮影装置301は、前述の検出部101を内蔵するX線画像検出装置302、X線画像検出装置302を支持する支持機構303、被験者を載置する寝台304よりなる。支持機構303は天井懸垂型ユニバーサルアームと称される形態を有する。
X線画像検出装置302は、その上面に配置されX線透過率の高い材料から構成されるカバー部材307と、カバー部材307と協働して図3では不図示の検出部101等を光密に内包するための筐体305とを有する。カバー部材307の大きさは第1の検出部102の最外周の大きさすなわち縦43cm、横43cmを充分に超える大きさで、検出部102の最外周の大きさと略一致する不図示の枠線が表面に記されており第1の検出部のセンササイズ(43cm×43cm)を把握することができる。306はカバー部材307に記された第2の検出部103のセンササイズ(28cm×28cm)をあらわす指標である。
筐体305は支持部材308、309を介して、アーム310の一端に固定されている。アーム310の他端にはX線管球312が支持部材311を介して固定されている。X線管球312から放射されたX線の中心軸は筐体305に内蔵された不図示の検出部101に垂直であり、かつ検出部101の中心を通るように配置されている。また筐体305とX線管球312の距離はある範囲で変更可能なように、支持部材309、311はアーム310に対して移動自在に支持されている。アーム310は回転軸313を介して回転自在に、支持部材314に固定されている。したがって筐体305とX線管球312の相対位置を保ちながら、アーム310を、床面に対して平行な軸を回転中心として、所望の角度に傾けることができる。支持部材314は第2のアーム315に結合されている。第2のアーム315は上下方向に伸縮自在な機構を有し、回転軸313の位置をある範囲で上下に移動させることができる。第2のアーム315は支持部材316を介して、撮影室の天井に固定されている回転機構317に固定されている。回転機構317は天井に垂直な軸を回転中心として支持部材316を回転自在に支持している。また回転機構317は天井に設置された不図示の移動機構により床面に対して平行な方向に2次元的に移動することができる。このような構成により、X線画像検出装置302は、撮影する被写体の位置にあわせて最適な位置に移動することができる。
またX線画像検出装置302に、必要に応じて、不図示の散乱線除去用のグリッドを挿入することができる。グリッドは不図示の機構で挿入、退避が可能で被写体に応じて挿入・退避を選択することができる。また被写体にあわせて、複数の異なる仕様のグリッドを選択的に使用することもできる。
寝台304は被写体を載置する天板318と天板を上下方向に昇降させる昇降台319よりなる。天板318と昇降台319の間には、天板318を床面と平行な方向にある範囲で2次元的に移動自在に支持する不図示の天板移動機構がある。
図4は図3に記載したX線画像検出装置302、X線管球312を含む撮影システムの概略構成図である。401はX線画像撮影装置301に接続される制御部で、制御手段402、画像処理手段404、通信手段405等を有する。制御手段402には各種設定のパラメータ記憶手段403を有する。406は操作部で、制御部への各種入力を行うと同時に、操作上の情報の表示を行う。制御手段402はX線画像検出装置302との間で各種の制御信号の授受を行う。407はX線管球312が接続されているX線発生装置である。X線発生装置407は制御部402と接続されており、双方の状態を通信しあい、撮影時には同期信号の授受を行い、所望のタイミングでX線管球312からX線画像検出装置302にX線409を照射する。X線画像検出装置302で取得された画像データは画像処理部404に転送され所望の処理が行われ、表示装置413に表示されると同時に、記憶装置408に保管される。画像データは通信手段405を介して病院内のネットワーク410に送ることもできる。ネットワーク410には画像データベース411、読影用ワークステーション412が接続されている。
図5のフローチャートを用いてX線画像撮影装置201の撮影手順についてさらに詳細に述べる。操作者は、撮影に先立ち被写体や目的に合わせて撮影モードを選択し、操作部406から入力し、X線画像撮影装置201に指令する。(S501)ここでは大きくは2種類の撮影モードがある。ひとつは、第1の検出部102、第2の検出部103の両方の領域に同時にX線を照射して撮影を行う43cm×43cmの大視野モード、もうひとつは第2の検出部103にのみX線を照射して撮影を行う28cm×28cmの小視野モードである。大視野モードは広い領域を観察する所謂透視撮影、小視野モードは狭い領域を細密に観察する循環器等の撮影に相当する。
まず初めに大視野モードが選択された場合について述べる。図3の寝台304と支持機構303を適切な位置に移動することで、被写体とX線画像検出装置302の位置合わせを行う。(S502)X線管球312に取り付けられた不図示の絞り機構のサイズを、X線検出装置302の位置で43cm×43cmの大視野となるよう調節した後にX線を被写体に照射する。(S503)X線照射後、第1の検出部102の光電変換素子111の信号読み出し、AD変換を行う(S504、S505)これと同時にS504の信号読み出しと同期を取って、第2の検出部103の光電変換素子121の信号読み出し、AD変換を行う。(S506、S507)AD変換後画素ピッチを第1の検出部の画像とあわせるために縦2個、横2個の合計4画素の加算を行う。(S508)取得された第1、第2の検出部の画像の感度補正を行った後、適切な位置に個々の画素データを再配置して両者の画像を合成する。(S509、S510)合成された画像を表示装置413に表示する。(S511)X線の照射はある時間内連続して行われ、S504からS511の各ステップは、秒間30枚のフレームレートで繰り返され、リアルタイムに画像が表示される。得られた画像は順次記憶装置408に一時保管され、必要であればネットワークを通じて外部のデータベースに保管することもできる。(S512)
以上の手順により、43cm×43cmの大視野を400μmの画素ピッチでフレームレート30fpsの動画観察をすることができる。
次に小視野モードが選択された場合について述べる。前述と同様に被写体とX線画像検出装置302の位置合わせを行った後、X線管球312に取り付けられた不図示の絞り機構のサイズを、X線検出装置302の位置で28cm×28cmの小視野となるよう調節したうえで、X線を被写体に照射する。(S521、S522)S506、S507と同様に第2の検出部の信号読み出し、AD変換を行う。(S523、S524)このとき第1の検出部は動作を停止している。得られた画像データを表示する。(S525)S512と同様に得られた画像データの補完、転送を行う。
以上の手順により、28cm×28cmの小視野を精細な200μmの画素ピッチでフレームレート30fpsの動画観察をすることができる。
これまで述べてきたように、第1の実施例の構成によれば、これまで2つの異なる装置で行っていた透視撮影と循環器撮影をひとつの装置で行うことができる。しかもそれぞれの撮影は最適な仕様で行うことができる。高価な検出部を共用することで安価で利用効率の高い装置を提供することができる。
図6、7は本発明の第2の実施例を説明する斜視図である。601は静止画のX線画像撮影装置で、X線画像検出装置602と、X線画像検出装置602を支持する架台603で構成されている。後述するセンサのモード切替と、架台603の移動機構により、***撮影と、一般撮影を同一の装置で行うことができる。
図6は***撮影をする場合の形態を表す。X線画像検出装置602は、その上面に配置されX線透過率の高い材料から構成されるカバー部材606と、カバー部材606と協働して不図示の検出部を光密に内包するための筐体604とを有する。カバー部材606の大きさは不図示の検出部の大きさすなわち縦43cm、横43cmを充分に超える大きさで、検出部の最外周の大きさと略一致する不図示の枠線が表面に記されており検出部のセンササイズ(43cm×43cm)を把握することができる。605はカバー部材606の前記不図示の枠線の一隅を一致して記された不図示の検出部のなかの異なる特性をもつ領域のサイズ(30cm×30cm)をあらわす指標である。指標605の直下の不図示の検出部は、微細な病変を観察する***撮影に最適な高精細の画素ピッチ50μmで静止画の撮影ができる検出部であり、この部分のみを用いて図6に示す形態で***撮影をおこなう。筐体604は不図示の支持機構によりアーム607の一端に、不図示の検出面が床面に対して水平になるように固定されている。アーム607の他端には回転部609、支持部材610を介して圧板612が固定されている。回転部609はアーム609に対して図中垂直方向の回転軸を中心に回転可能に支持されており、図7に示す位置に圧板612を退避させることができる。また回転部609はアーム607に対して垂直方向に移動自在な機構も有している。したがってカバー606と圧板612の距離を変更することができ、最適な位置で撮影時の***の圧迫をすることができる。アーム607は回転軸608を介して、支柱613に回転自在に結合されている。よって、X画像検出装置604と圧板612を保持したまま回転し所望の角度をつけた撮影をすることもできる。614は支柱613を支持する基台である。
不図示のX線発生を、X画像検出装置604の不図示の検出部に垂直かつ指標605の中心位置を通る軸上で、所望の距離をおいて配置したのちX線を照射して撮影を行う。撮影後指標605の直下の領域の検出部からのみ信号を読み出し、表示、転送を行う。
図7はX線画像撮影装置601を一般撮影の特に立位撮影に最適な形態に変形させた状態を表す。図6と同一の記号は同一の部材を表す。X線画像検出装置602はアーム607に結合するための不図示の支持機構に内蔵された移動機構により不図示の検出面が床面に対して垂直な位置に図6の状態から移動している。圧板612は前述のように一般撮影時は不要なため、撮影に支障の無い位置に退避している。アーム607は支柱613に対して垂直方向に移動自在な機構を有しており、X線画像検出装置602を所望の高さに移動させることができる。
不図示のX線発生を、X画像検出装置604の不図示の検出部に垂直すなわち床面に対して水平かつカバー606の中心位置を通る軸上で、所望の距離をおいて配置したのちX線を照射して撮影を行う。
不図示の検出部の前記指標605の直下の領域以外の領域は、画素ピッチ150μmで構成されている。撮影は最大43cm×43cmの領域で行われ、前記指標605の直下の領域の画像データは縦3個、横3個の合計9画素のデータが加算され、それ以外の領域の画素データと同一の画素ピッチとすることができる。2つの領域の画素データの補正、合成は第1の実施例と同じ手順である。このような構成で、胸部撮影などの一般撮影を、最大43cm×43cmの領域、画素ピッチ150μmという最適な仕様で撮影することができる。
これまで述べてきたように、第2の実施例の構成によれば、これまで2つの異なる装置でしか行えなかった***撮影と一般撮影をひとつの装置で行うことができる。しかもそれぞれの撮影は最適な仕様で行うことができる。高価な検出部を共用することで安価で利用効率の高い装置を提供することができる。
なお、上述の第1、第2の実施の形態のX線画像撮影装置は、特許請求の範囲を逸脱することなく、多様に変形することが可能であることは云うまでもない。
例えば、天井懸垂型ユニバーサルアーム、***撮影装置、立位撮影装置の例を述べたが、無論他の撮影装置の形態であっても良い。例えばCアーム、起倒式寝台を有する撮影装置であるとか、移動式Cアーム撮影装置、可搬型電子カセッテなどでも良い。
ことなる画素ピッチを有する2つの領域を持つ検出部の例を示したが、同一の画素ピッチで異なるフレームレート、異なる感度を有する検出部の組み合わせでも良い。例えば画素ピッチ200μmは共通で、中央に28cm×28cmの30fpsの領域を設け、その周囲に7.5fpsの領域を最外周43cm×43cmとなるように配置しても良い。
動画用と静止画用の組み合わせでも良い。例えば画素ピッチ150μmは共通で、中央に28cm×28cmの30fpsの領域を設け、その周囲に静止画撮影のみの領域を最外周43cm×43cmとなるように配置しても良い。
異なる特性をもつ領域の組み合わせ形状は、実施例と同一でなくても良い。
センサの原理は本実施例と異なるのもでも良い。
第1の実施例のX線画像検出部の部分構成図である。 第1の実施例の検出部の概略配置図である。 第1の実施例のX線画像撮影装置の斜視図である。 第1の実施例のX線画像撮影装置が接続されるシステムの概略構成図である。 第1の実施例の撮影手順を説明するフローチャートである。 第2の実施例のX線画像撮影装置の斜視図である。 第2の実施例のX線画像撮影装置の斜視図である。 従来のシステムの説明図である。 従来の検出部の概略配置図である。
符号の説明
101 検出部
102 第1の検出部
103 第2の検出部
111、121 光電変換素子
112、122 スイッチングTFT
201 X線画像撮影装置
202 X線画像検出装置
203 支持機構
204 寝台

Claims (11)

  1. 被写体に放射線を照射し、透過した前記放射線の強度分布を2次元的に検出する検出手段を有する放射線画像撮影装置に於いて、第1の特性を有する第1の検出領域と、第2の特性を有する第2の検出領域を有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記特性は、前記検出手段の、2次元に配置された検出素子の配置間隔である請求項1記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記特性は、前記検出手段の、2次元に配置された検出素子の感度である請求項1記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記特性は、前記検出手段の、2次元に配置された検出素子の単位時間あたりの画像取得枚数である請求項1記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記第1の検出領域で取得した画像情報と前記第2の検出領域で取得した画像情報を合成する撮影モードと、前記第1の検出領域で取得した画像情報および前記第2の検出領域で取得した画像情報のどちらか一方または両方を単独で使用する撮影モードを有する請求項1記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記第1の検出領域で取得した画像情報と前記第2の検出領域で取得した画像情報を合成する撮影モードと、前記第1の検出領域で取得した画像情報および前記第2の検出領域で取得した画像情報のどちらか一方または両方を単独で使用する撮影モードでは、前者は後者に比較して、前記2次元に配置された検出素子の配置間隔が大に相当する画像を取得する請求項5記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記第1の検出領域で取得した画像情報と前記第2の検出領域で取得した画像情報を合成する撮影モードと、前記第1の検出領域で取得した画像情報および前記第2の検出領域で取得した画像情報のどちらか一方または両方を単独で使用する撮影モードでは、前者は後者に比較して、前記2次元に配置された検出素子の感度が小である請求項5記載の放射線画像撮影装置。
  8. 前記第1の検出領域で取得した画像情報と前記第2の検出領域で取得した画像情報を合成する撮影モードと、前記第1の検出領域で取得した画像情報および前記第2の検出領域で取得した画像情報のどちらか一方または両方を単独で使用する撮影モードでは、前者は後者に比較して、前記2次元に配置された検出素子の単位時間あたりの画像取得枚数が小である請求項5記載の放射線画像撮影装置。
  9. 前記第1の検出領域で取得した画像情報と前記第2の検出領域で取得した画像情報を合成する撮影モードで透視撮影を行い、前記第1の検出領域で取得した画像情報および前記第2の検出領域で取得した画像情報のどちらか一方または両方を単独で使用する撮影モードでは循環器撮影を行う請求項5記載の放射線画像撮影装置。
  10. 前記第1の検出領域で取得した画像情報と前記第2の検出領域で取得した画像情報を合成する撮影モードで一般撮影を行い、前記第1の検出領域で取得した画像情報および前記第2の検出領域で取得した画像情報のどちらか一方または両方を単独で使用する撮影モードでは***撮影を行う請求項5記載の放射線画像撮影装置。
  11. 前記第1の検出領域で取得した画像情報と前記第2の検出領域で取得した画像情報を合成する撮影モードで静止画撮影を行い、前記第1の検出領域で取得した画像情報および前記第2の検出領域で取得した画像情報のどちらか一方または両方を単独で使用する撮影モードでは動画撮影を行う請求項5記載の放射線画像撮影装置。
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