JP2005201372A - 摩擦係合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 摩擦係合装置の接続状態或いは切断状態を保持するための作動装置の連続作動によるエネルギ損失を低減させて燃費を向上させる。
【解決手段】 ブレーキ12は、ダイヤフラムスプリング24がブレーキディスク14と被押圧プレート20とを圧着させて接続状態とするために油圧シリンダ40の連続作動を必要とすることなく接続状態が保持される第1形状と、或いはブレーキディスク14と被押圧プレート20とを切断状態とするために油圧シリンダ40の作動を必要とすることなく切断状態が保持される第2形状との2形状の間で弾性変形可能に形成されるので、油圧シリンダ40の一時的な作動によってダイヤフラムスプリング24が第1形状および第2形状の何れか一方の形状とされた後には、接続状態の保持或いは切断状態の保持の何れの状態の保持のために油圧シリンダ40を連続作動させる動力が不要となってエネルギ損失が無くなり燃費が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明はスプリングを弾性変形させる作動装置の作動によって一対の部材が断続される摩擦係合装置に係り、作動装置の連続作動によるエネルギ損失を低減させる技術に関するものである。
エンジンと変速機との間に配設されてエンジンからの動力を断続する摩擦係合装置としての乾式単板摩擦クラッチや、有段式自動変速機の変速段を成立させるために断続制御させられる複数の油圧式摩擦係合装置としてのクラッチやブレーキを備えた車両が知られている。たとえば、特許文献1に記載の乾式単板摩擦クラッチの断続は、ダイヤフラムスプリングによってプレッシャプレートにクラッチディスクとフライホイールとが圧着させられる圧着荷重が生じさせられて接続状態とされ、油圧シリンダの作動によってダイヤフラムスプリングが弾性変形させられてそのダイヤフラムスプリングのプレッシャプレートに対する圧着荷重が低減されて切断状態とされることで行われている。
特開平8−189534号公報
しかしながら、ダイヤフラムスプリングの弾性変形によってクラッチディスクとフライホイールとの切断状態を保持するとき、すなわちダイヤフラムスプリングを弾性変形させ且つその弾性変形状態を保持するために油圧シリンダを連続的に作動させておく必要があった。同様に、ダイヤフラムスプリングの弾性変形によってクラッチディスクとフライホイールとの接続状態を保持する場合でも油圧シリンダを連続的に作動させておく必要があった。また、ダイヤフラムスプリングを用いずに油圧シリンダの作動によって直接プレッシャプレートに前記圧着荷重を生じさせる場合や、リターンスプリングによって有段式自動変速機の油圧式摩擦係合装置が切断状態とされ、油圧によるピストンの作動によって圧着荷重を得てその油圧式摩擦係合装置が接続状態とされようなる場合であっても同様に油圧シリンダや油圧ピストンを連続的に作動させておく必要があった。
つまり、摩擦係合装置の接続状態或いは切断状態のうちの何れか一方の状態はダイヤフラムスプリングやリターンスプリング等によって保持されるが、他方の状態は油圧シリンダ等の作動装置によって保持される必要がありその油圧シリンダ等を作動させるための油圧を発生させる動力が必要である。たとえば、乾式単板摩擦クラッチの切断状態を保持するため、或いは有段式自動変速機の非変速中であっても有段式自動変速機の変速段を成立させるための油圧を発生させる動力が必要である。このため、定常時のエネルギ損失が避けられず車両の燃費が悪化する可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、作動装置の作動によって一対の部材が断続される摩擦係合装置において、その摩擦係合装置の接続状態或いは切断状態を保持するための作動装置の連続作動によるエネルギ損失を低減させることにある。
かかる目的を達成するための請求項1に係る発明の要旨とするところは、同心に且つ相対回転可能に配設された一対の部材の一方に取り付けられた摩擦材と、その摩擦材を前記一対の部材の他方に押圧する押圧部材と、その押圧部材に前記摩擦材を前記一対の部材の他方に圧着させるための圧着荷重を生じさせるスプリングとを有し、そのスプリングを弾性変形させるための作動装置の作動によって前記一対の部材が断続される摩擦係合装置であって、(a) 前記スプリングは、前記押圧部材に前記圧着荷重を生じさせる状態を保持する第1形状と、前記押圧部材に前記圧着荷重を生じさせない状態を保持する第2形状との2形状の間で弾性変形可能に形成され、(b) 前記一対の部材を接続状態とするために前記作動装置の作動によって前記スプリングが前記第2形状から前記第1形状へ弾性変形させられ、(c) 前記一対の部材を切断状態とするために前記作動装置の作動によって前記スプリングが前記第1形状から前記第2形状へ弾性変形させられることを特徴とするものである。
また、請求項2に係る発明の要旨とするところは、請求項1に係る発明の摩擦係合装置のスプリングは、外周縁に対して内周縁が一軸心方向にずれている円錐状部を含むダイヤフラムスプリングである。
また、請求項3に係る発明の要旨とするところは、請求項1または2に係る発明の摩擦係合装置は、車両用有段式自動変速機の変速段を成立させるために係合作動が制御されるクラッチおよび/またはブレーキである。
また、請求項4に係る発明の要旨とするところは、請求項1または2に係る発明の摩擦係合装置は、車両のエンジンと駆動輪との間に設けられてそのエンジンの動力を断続させるための車両用クラッチである。
請求項1に係る発明の摩擦係合装置は、スプリングが一対の部材を接続状態とするために作動装置の作動を必要とすることなく押圧部材に圧着荷重を生じさせる状態が保持される第1形状と、或いは一対の部材を切断状態とするために作動装置の作動を必要とすることなく押圧部材に圧着荷重を生じさせない状態が保持される第2形状との2形状の間で弾性変形可能に形成されるので、作動装置の作動によって上記スプリングが第2形状から第1形状へ弾性変形させられたか、或いは作動装置の作動によって上記スプリングが第1形状から第2形状へ弾性変形させられた後、すなわち作動装置の一時的な作動によって上記スプリングが第1形状および第2形状の何れか一方の形状とされた後には、上記接続状態の保持或いは上記切断状態の保持の何れの状態の保持のために作動装置を連続作動させる動力が不要となり、その接続状態或いは切断状態が保持されているような摩擦係合装置の断続が実行中でない状態である定常時のエネルギ損失が無くなり、つまり作動装置の作動時を含めた全体としてのエネルギ損失が低減されて燃費が向上する。
また、請求項2に係る発明では、前記スプリングに外周縁に対して内周縁が一軸心方向にずれている円錐状部を含むダイヤフラムスプリングが用いられるので、そのダイヤフラムスプリングのターンオーバー特性により前記第1形状と前記第2形状とが簡単に得られ、且つ従来の摩擦係合装置に比較してコストアップすることなく構成され得る。
また、請求項3に係る発明では、前記摩擦係合装置は車両用有段式自動変速機の変速段を成立させるために係合作動が制御されるクラッチおよび/またはブレーキに適用されるので、有段式自動変速機の非変速中には有段式自動変速機の変速段を成立させるためのエネルギ損失が無くなるか或いは低減される。
また、請求項4に係る発明では、前記摩擦係合装置は車両のエンジンと駆動輪との間に設けられてそのエンジンの動力を断続させるための車両用クラッチ、たとえばエンジンと変速機との間に設けられたよく知られた摩擦クラッチに適用されるので、その摩擦クラッチの切断状態或いは接続状態を保持するためのエネルギ損失が無くなる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用の有段式自動変速機10を構成する摩擦係合装置であるブレーキ12の構成を説明する断面図であり、軸心Cに対して略対称的に構成されているためその軸心Cより上側部分を示したものである。たとえば、有段式自動変速機10は複数の遊星歯車装置を主体として構成されているもので、ブレーキ12を含めた摩擦係合装置であるクラッチやブレーキの係合作動の組合せによって複数の変速段が車速、アクセル開度等の車両状態に合わせて適切な車両走行が得られるように選択的に成立させられて、トルクコンバータ等を介して入力される走行用駆動力源としてのエンジンの出力を図示しない差動歯車装置および車軸等を介して駆動輪へ伝達する。
ブレーキ12は、同心に且つ相対回転可能に配設された一対の部材の一方である環状のブレーキディスク14の外周部に取り付けられた環状の摩擦材16と、その摩擦材16を前記一対の部材の他方であってハウジング18に相対回転不能かつ軸心C方向移動可能に設けられた環状の被押圧プレート20に押圧する押圧部材としての環状の押圧プレート22と、摩擦材16を被押圧プレート20に係合させるすなわち圧着させるための圧着荷重Pを押圧プレート22に生じさせるスプリングであるダイヤフラムスプリング24とを有し、ブレーキディスク14に連結される中間軸26を介して前記遊星歯車装置を構成するサンギヤ、キャリヤ、リングギヤの何れかと単独で、或いは複数の遊星歯車装置のそれぞれのサンギヤ、キャリヤ、リングギヤの一部が互いに連結されて構成される回転要素等を選択的に非回転のハウジング18に連結して回転を停止させる。
たとえば、ブレーキディスク14はその内周側においてブレーキディスクハブ28にリベット30により一体的に固設されるとともに、ブレーキディスクハブ28が中間軸26の軸端に設けられているスプライン歯を備えた中間軸嵌合部32にスプライン嵌合されて、中間軸26と相対回転不能且つ軸心C方向移動可能に配設されている。摩擦材16はブレーキディスク14の外周側の両面であって、被押圧プレート20および押圧プレート22に接触する位置、つまりそれらと径方向の略同じ位置に一体的に固設されている。
被押圧プレート20および押圧プレート22は、外周側においてハウジング18の内周面に設けられているスプライン歯を備えたハウジング嵌合部34にスプライン嵌合されて、ハウジング18と相対回転不能且つ軸心C方向移動可能に配設されている。また、ハウジング嵌合部34に設けられた環状の取付溝には、ストッパとして機能する円環形状のスナップリング36が嵌め着けられ、被押圧プレート20が図1の左方向であるブレーキディスク14を被押圧プレート20に圧着させる圧着方向に移動不能に位置決めされている。さらに、押圧プレート22にはダイヤフラムスプリング24からの圧着荷重Pを受けるための押圧プレート突起部22aが円環状に設けられている。
ダイヤフラムスプリング24は、外周縁に対して内周縁が一軸心方向にずれている円錐状部すなわち全体として所定の頂角rを有する部分円錐面(コーン)形状をしたばね部材でありハウジング18に設けられた環状の支持溝38に嵌め込まれて配設されている。図2(a) はこのダイヤフラムスプリング24を図1の軸心C方向の左側から見た図であり、図2(b) は図2(a) に示すA−A断面図である。図2に示すように、ダイヤフラムスプリング24は外周側にばねの力によって常に所定の頂角rを有する部分円錐面形状である円環形状の円環部24aと、その円環部24aから中心側へ向かって一体に延び出す複数の突起部24bとを備えている。したがって、このダイヤフラムスプリング24の部分円錐面形状を保持しようとする力を利用して、押圧プレート22に圧着荷重Pを加えるのである。図1のブレーキ12の状態は、支持溝38を支点としてダイヤフラムスプリング24によって圧着荷重Pが圧着方向に押圧プレート22に加えられて、ブレーキディスク14が被押圧プレート20および押圧プレート22に圧着させられている接続状態、すなわちブレーキディスク14が回転停止させられている状態である。このように、ダイヤフラムスプリング24の部分円錐面形状を保持しようとする力によってブレーキ12が接続状態となるように適切にダイヤフラムスプリング24のばねの力、形状、配設位置等が設定されているのである。上記接続状態を保持するダイヤフラムスプリング24の形状を第1形状と表すこととする。
次に、図1に示すブレーキ12の接続状態が保持されている状態から、ブレーキディスク14が被押圧プレート20および押圧プレート22に挟圧させられていない切断状態、すなわちブレーキディスク14が回転可能な状態とされる場合を以下に説明する。
図1に示すように、有段式自動変速機10にはダイヤフラムスプリング24を弾性変形させるための作動装置たとえば油圧シリンダ40が備えられておりダイヤフラムスプリング操作部材42を介してダイヤフラムスプリング24が弾性変形させられ、ダイヤフラムスプリング24による圧着方向に加えられる圧着荷重Pが解除されて、ブレーキ12が切断状態とされる。たとえば、油圧シリンダ40は円環形状のシリンダハウジング44およびピストン46を主体として構成されており、シリンダハウジング44に設けられた第1油路48からの油圧を受け入れる第1油室50と、同じくシリンダハウジング44に設けられた第2油路52からの油圧を受け入れる第2油室54とを備えている。なお、オイルシールのためにOリング56、57およびOリング58、59が備えられている。また、ダイヤフラムスプリング操作部材42はリベット60によって一体的に固定される円環形状の第1部材42aおよび第2部材42bと、第1部材42aおよび第2部材42bで形成される係合部42cとで構成され、ダイヤフラムスプリング24の突起部24bの内周端はその係合部42cで掴まれている。
そして、ダイヤフラムスプリング操作部材42は連結部62でピストン46と少なくとも軸心C方向に相対移動不能に連結され、第1油室50に対して第2油室54の油圧が高められることでピストン46が圧着方向とは反対方向である非圧着方向に移動させられ、係合部42cで掴まれている突起部24bが非圧着方向に引っ張られてダイヤフラムスプリング24が弾性変形させられかつ反転させられる。その結果、図3に示すように、上記圧着荷重Pが解除されてブレーキ12が切断状態とされる。
このときのダイヤフラムスプリング24による圧着荷重Pはダイヤフラムスプリング24のターンオーバー特性(以下、T/O特性と表す)によって非圧着方向に働いている。この状態の場合には油圧シリンダ40の作動によってダイヤフラムスプリング24の突起部24bが非圧着方向に引っ張られなくともブレーキ12の切断状態は保持されている。上記切断状態を保持するダイヤフラムスプリング24の形状を第2状態と表すこととする。
上述したダイヤフラムスプリング24のT/O特性について以下に説明をする。ダイヤフラムスプリング24のT/O特性は、特にバネ部材であるダイヤフラムスプリング24の円環部24aの特性と言うべきもので、部分円錐面形状の円環部24aの所定の頂角rを大きくする力が加えられた場合すなわち部分円錐面形状を平らにする力が加えられた場合、円環部24aの内径が小さくされることになるがこの状態から元の内径に戻そうとする力、すなわち常に所定の頂角rを有する部分円錐面形状を保持しようとする力が円環部24aに働くことになる。そして、円環部24aが平らな状態を越えると逆に今度は円環部24aに対して対称となる側に所定の頂角rを有する部分円錐面形状となるように力が働き部分円錐面形状を保持するのである。これが、ダイヤフラムスプリング24のT/O特性であり、ダイヤフラムスプリング24が一方の状態からその円環部24aが平らとなる状態に対して対称となる側に所定の頂角rを有するように反転された他方の状態とされる場合には、反転された状態となるように力が働くところまで外部からの力が必要とされるが、それ以外は外部からの力が不要とされる。
したがって、ダイヤフラムスプリング24は、図1に示すように油圧シリンダ40が作動されることなくブレーキ12の接続状態が保持されるように押圧プレート22に圧着荷重Pを生じさせる状態を保持するたとえば第1形状と、図3に示すように油圧シリンダ40が作動されることなくブレーキ12の切断状態が保持されるように押圧プレート22に圧着荷重Pを生じさせない状態を保持するたとえば第2形状との2形状の間で弾性変形可能に形成されているのである。そして、ブレーキ12を再び接続状態とする場合には、油圧シリンダ40の作動によって、つまり第2油室54に対して第1油室50の油圧が高められてピストン46が圧着方向に移動させられ、係合部42cで掴まれている突起部24bが圧着方向に押し込まれてダイヤフラムスプリング24が上記第2形状から上記第1形状へ弾性変形させられる。このように、油圧シリンダ40の作動が必要なのはダイヤフラムスプリング24が第1形状から第2形状へ弾性変形させられる場合、或いは第2形状から第1形状へ弾性変形させられる場合のみであり、すなわち有段式自動変速機10の変速時には油圧シリンダ40の作動が必要とされる場合のみであり、非変速時である定常時には有段式自動変速機10の変速段を成立させるためのブレーキ12を作動させる油圧シリンダ40の作動が不要となり油圧シリンダ40を連続作動させることで発生するエネルギ損失が無くなり燃費が向上する。上記油圧はエンジンによって回転駆動されるたとえば有段式自動変速機10に備えられている機械式オイルポンプやバッテリ等からの電力によって駆動される電動オイルポンプによって発生させられる油圧を元圧としているため、油圧シリンダ40を連続的に作動させると、エネルギ損失が大きくなって燃費が悪化する可能性がある。
図4はダイヤフラムスプリング24のT/O特性をアクチュエータ(作動装置)の作動変位に相当するストロークと圧着荷重Pとで表した図である。図4において、ダイヤフラムスプリング24およびブレーキ12は図1の構成と略同一であるがダイヤフラムスプリング24の支持点が外周端ではなく外周と内周との間たとえば円環部24aと突起部24bとの間に支持点となる支持部材64、66が配設されている。また、圧着荷重Pは図4の右方向である押圧プレート22に圧着荷重Pを生じさせる側を正側としている。図4に示すように圧着荷重Pは、ストロークs−s間は正側となってブレーキ12の接続状態が保持(圧着保持)され、ストロークs−s’間は負側となりブレーキ12の切断状態が保持(リリース保持)される。たとえば、ダイヤフラムスプリング24がストロークs−s’間となるように配設される場合、ストロークsにおける圧着保持或いはストロークs’におけるリリース保持ではアクチュエータの作動による力(動力)が不要とされ、圧着保持からリリース保持とするときにはストロークs−s間でアクチュエータの動力が必要となり、リリース保持から圧着保持とするときにはストロークs’−s間でアクチュエータの動力が必要となる。また、好適にはダイヤフラムスプリング24はストロークs−s’間を使用範囲とするように配設される。
図5はヒステリシスを考慮したダイヤフラムスプリング24のT/O特性を従来例のダイヤフラムスプリング24の特性とともに表した図である。図5において、ダイヤフラムスプリング24および支持部材64、66は図4の構成と略同一であり、図4と同様にストロークはアクチュエータの作動変位に相当し、圧着荷重Pは図5の右方向を正側としている。また、図5(b) はストロークに応じたダイヤフラムスプリング24の弾性変形の過程を表している。図5(a) に示すように本実施例のダイヤフラムスプリング24は圧着荷重Pがストロークに応じて正側と負側の両方を持つが、従来例のダイヤフラムスプリングはストローク全体で圧着荷重Pが正側となっている。これは従来例においては一方の方向のみに圧着荷重Pを加えアクチュエータの作動によってその圧着荷重Pを解除するという使用方法であり、むしろ本実施例のようにダイヤフラムスプリングが反転されては不都合であったため図5(a) に示す従来例の特性とされていた。また、本実施例において圧着荷重Pの正負が逆転するのはヒステリシス特性によりそれぞれストロークsを所定量越えてからだということがわかる。言い換えれば、前記第1形状が前記第2形状とされるには、或いは第2形状が第1形状とされるにはアクチュエータの作動によって一方の状態から略平面形状を他方の状態側へ所定量越えるまで必要となる。この所定量越えた点をダイヤフラムスプリングの作動点と表す。なお、図5(a) における破線は好適に設定されるダイヤフラムスプリング24の使用範囲を示している。また、上記ストロークsからの所定量はダイヤフラムスプリング24の特性や、使用方法によって種々設定される。
上述のように、本実施例によれば、車両用摩擦係合装置の一つであるブレーキ12は、ダイヤフラムスプリング24が同心に且つ相対回転可能に配設された一対の部材の一方であるブレーキディスク14と一対の部材の他方である被押圧プレート20とを圧着させて接続状態とするために油圧シリンダ40の連続作動を必要とすることなく押圧プレート22に圧着荷重Pを生じさせる状態が保持される第1形状と、或いは一対の部材を切断状態とするために油圧シリンダ40の連続作動を必要とすることなく押圧プレート22に圧着荷重Pを生じさせない状態が保持される第2形状との2形状の間で弾性変形可能に形成されるので、油圧シリンダ40の作動によってダイヤフラムスプリング24が第2形状から第1形状へ弾性変形させられたか、或いは油圧シリンダ40の作動によってダイヤフラムスプリング24が第1形状から第2形状へ弾性変形させられた後、すなわち油圧シリンダ40の一時的な作動によってダイヤフラムスプリング24が第1形状および第2形状の何れか一方の形状とされた後には、上記接続状態の保持或いは上記切断状態の保持の何れの状態の保持のために油圧シリンダ40を連続作動させる動力が不要となり、その接続状態或いは切断状態が保持されているようなブレーキ12の断続が実行中でない状態である定常時の動力損失(エネルギ損失)が無くなり、つまり油圧シリンダ40の作動時を含めた全体としてのエネルギ損失が低減されて車両の燃費が向上する。
また、本実施例によれば、スプリングに外周縁に対して内周縁が一軸心方向にずれている円錐状部を含むダイヤフラムスプリング24が用いられるので、ダイヤフラムスプリング24のターンオーバー特性により前記第1形状と前記第2形状とが簡単に得られ、且つ従来の摩擦係合装置に比較してコストアップすることなく構成され得る。
また、本実施例によれば、摩擦係合装置は有段式自動変速機10の変速段を成立させるために係合作動が制御されるブレーキ12であるので、有段式自動変速機10の非変速中には有段式自動変速機10の変速段を成立させるためのブレーキを作動させるためのエネルギ損失が無くなる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、本発明が適用された車両用の摩擦係合装置であるツインクラッチ68の構成を説明する断面図であり、軸心Cに対して略対称的に構成されており軸心Cより上側部分を示したものである。たとえば、ツインクラッチ68は第1クラッチ70および第2クラッチ72を備えており、エンジンと、同軸に第1入力軸74および第2入力軸76の2つの入力軸を備えた有段式自動変速機77との間に配設され、エンジンから有段式自動変速機77に伝達される動力を、第1入力軸74に入力される動力を第1クラッチ70によって、および第2入力軸76に入力される動力を第2クラッチ72によってそれぞれ断続(断接)する。上記有段式自動変速機77は手動変速機としてよく知られた常時噛合式平行2軸型ではあるが、セレクトシリンダおよびシフトシリンダにより複数のギヤ段が自動的に切り換えられることが可能な自動変速機であり、予め次の変速ギヤ段を構成しておくとともに、ツインクラッチ68の一方を解放しながら他方を係合させることにより、自動変速時の減速感やショックを低減するために駆動力の伝達状態を維持したまま変速を行うようになっている。たとえば、第1入力軸74上には奇数のギヤ段のための歯車が配設され、第2入力軸76上には偶数のギヤ段のための歯車が配設され、奇数のギヤ段に切り換えられる場合には第1クラッチ70が、或いは偶数のギヤ段に切り換えられる場合には第2クラッチ72がそれぞれ係合、つまり接続状態とされる。
第1クラッチ70は、同心に且つ相対回転可能に配設された一対の部材の一方である環状の第1クラッチディスク78の外周部に取り付けられた環状の摩擦材80と、その摩擦材80を前記一対の部材の他方であって支持部一体式フライホイール82にボルト84によって一体的に固設された環状の被押圧プレート86に押圧する押圧部材としての環状の第1押圧プレート88と、第1クラッチディスク78を被押圧プレート86に係合させるすなわち圧着させるための圧着荷重Pを第1押圧プレート88に生じさせる第1ダイヤフラムスプリング90とを有し、第1クラッチディスク78に連結される第1入力軸74を介して前記有段式自動変速機77にエンジンの動力を伝達する。同様に、第2クラッチ72は、同心に且つ相対回転可能に配設された一対の部材の一方である環状の第2クラッチディスク92に取り付けられた環状の摩擦材94と、その摩擦材94を前記一対の部材の他方である被押圧プレート86に押圧する押圧部材としての環状の第2押圧プレート96と、第2クラッチディスク92を被押圧プレート86に圧着させるための圧着荷重Pを第2押圧プレート96に生じさせる第2ダイヤフラムスプリング98とを有し、第2クラッチディスク92に連結される第2入力軸76を介して前記有段式自動変速機77にエンジンの動力を伝達する。
たとえば、第1クラッチディスク78はその内周側において第1クラッチディスクハブ100にリベット102により一体的に固設されるとともに、第1クラッチディスクハブ100が第1入力軸74の軸端に設けられているスプライン歯を備えた第1入力軸嵌合部104にスプライン嵌合されて、第1入力軸74と相対回転不能且つ軸心C方向移動可能に配設されている。摩擦材80は第1クラッチディスク78の外周側の両面であって、被押圧プレート86および第1押圧プレート88に接触する位置、つまりそれらと径方向の略同じ位置に一体的に固設されている。第1押圧プレート88はその外周側において支持部一体式フライホイール82の内周面に設けられているスプライン歯を備えた支持部一体式フライホイール嵌合部106にスプライン嵌合されて、支持部一体式フライホイール82と相対回転不能且つ軸心C方向移動可能に配設されている。また、第1押圧プレート88には第1ダイヤフラムスプリング90からの圧着荷重Pを受けるための第1押圧プレート突起部88aが円環状に設けられている。さらに、支持部一体式フライホイール82はボルト108によりエンジンのクランク軸110に一体的に固設されている。
同様に第2クラッチディスク92はその内周側において第2クラッチディスクハブ112にリベット114により一体的に固設されるとともに、第2クラッチディスクハブ112が第2入力軸76の軸端に設けられているスプライン歯を備えた第2入力軸嵌合部116にスプライン嵌合されて、第2入力軸76と相対回転不能且つ軸心C方向移動可能に配設されている。摩擦材94は第2クラッチディスク92の外周側の両面であって、被押圧プレート86および第2押圧プレート96に接触する位置、つまりそれらと径方向の略同じ位置に一体的に固設されている。第2押圧プレート96はその外周側において支持部一体式フライホイール82の内周面に設けられているスプライン歯を備えた支持部一体式フライホイール嵌合部118にスプライン嵌合されて、支持部一体式フライホイール82と相対回転不能且つ軸心C方向移動可能に配設されている。また、第2押圧プレート96には第2ダイヤフラムスプリング98からの圧着荷重Pを受けるための第2押圧プレート突起部96aが円環状に設けられている。
第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98は図1および図3の実施例のダイヤフラムスプリング24と同様に図2に示すように所定の頂角rを有する部分円錐面(コーン)形状をしており、第1ダイヤフラムスプリング90は円環部90aと突起部90bとを備え、および第2ダイヤフラムスプリング98は円環部98aと突起部98bとを備えてダイヤフラムスプリング24と同様のT/O特性を有している。この第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98は、支持部一体式フライホイール82に設けられた孔部120および孔部122を通して同じく支持部一体式フライホイール82に設けられた支持部材124、125および支持部材126、127を備えた支持部128および支持部130に、突起部90bおよび突起部98bが嵌め込まれて配設されている。したがって、図6の第1クラッチ70の状態は、支持部材124、125を支点として第1ダイヤフラムスプリング90によって圧着荷重Pが図6の右方向である圧着方向Aに第1押圧プレート88に加えられ、第1クラッチディスク78が被押圧プレート86および第1押圧プレート88に圧着させられている接続状態、すなわち第1クラッチ70を介してエンジンの動力が有段式自動変速機77に伝達されている状態である。反対に、図6の第2クラッチ72の状態は、支持部材126、127を支点として第2ダイヤフラムスプリング98によって圧着荷重Pが第2押圧プレート96に加えられなくて、第2クラッチディスク92が被押圧プレート86および第2押圧プレート96に圧着させられてない切断状態、すなわち第2クラッチ72によってエンジンから有段式自動変速機77への動力が遮断されている状態である。このように、第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98の部分円錐面形状を保持しようとする力によって第1クラッチ70が接続状態となるように、および第2クラッチ72が切断状態となるように適切に第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98のばねの力、形状、配設位置等が設定されているのである。
次に、図6に示す第1クラッチ70の接続状態、および第2クラッチ72の切断状態が保持されている状態から、第1クラッチ70の切断状態、および第2クラッチ72の接続状態とされる場合を以下に説明する。
図6に示すように、第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98を弾性変形させるための作動装置、たとえば図1および図3の実施例と同様の油圧シリンダ40が備えられておりダイヤフラムスプリング操作部材132を介して第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98が破線に示すように弾性変形させられ、第1ダイヤフラムスプリング90による第1押圧プレート88に加えられている圧着荷重Pが解除されて第1クラッチ70が切断状態とされ、および第2ダイヤフラムスプリング98による圧着荷重Pが図6の左方向である圧着方向Bに第2押圧プレート96に加えられて第2クラッチ72が接続状態とされる。
たとえば、ダイヤフラムスプリング操作部材132はリベット134によって一体的に固定される円環形状の第1部材132aおよび第2部材132bと、第1部材132aおよび第2部材132bで形成される第1係合部132cおよび第2係合部132dとで構成され、第1ダイヤフラムスプリング90の円環部90aは第1係合部132cで掴まれ、第2ダイヤフラムスプリング98の円環部98aは第2係合部132dで掴まれている。そして、ダイヤフラムスプリング操作部材132はベアリング136およびベアリング連結部材138を介して連結部140でピストン46と相対回転可能且つ軸心C方向に相対移動不能に連結され、第1油室50に対して第2油室54の油圧が高められることでピストン46が図6の右方向に移動させられ、第1係合部132cで掴まれている円環部90aおよび第2係合部132dで掴まれている円環部98aが図6の右方向に引っ張られて第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98が弾性変形させられ且つ反転させられる。その結果、図6の第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98の破線に示すように、第1ダイヤフラムスプリング90による第1押圧プレート88に加えられている圧着荷重Pが解除されて第1クラッチ70が切断状態とされ、および第2ダイヤフラムスプリング98による圧着荷重Pが第2押圧プレート96に加えられて第2クラッチ72が接続状態とされる。なお、本実施例のベアリング136にはアンギュラボールベアリングが用いられているが、ダイヤフラムスプリング操作部材132とベアリング連結部材138とが軸心C方向に相対移動不能となるように、言い換えると軸心C方向にがたのないように構成され得るベアリングであればよく、たとえばテーパーローラーベアリング等のベアリングが好適に用いられる。
このときの第1ダイヤフラムスプリング90による圧着荷重Pは第1ダイヤフラムスプリング90のT/O特性によって圧着方向Aとは反対方向である非圧着方向Aに働いている。また、このときの第2ダイヤフラムスプリング98による圧着荷重Pは第2ダイヤフラムスプリング98のT/O特性によって圧着方向Bに働いている。この状態の場合には油圧シリンダ40の作動によって円環部90aおよび円環部98aが図6の右方向に引っ張られなくとも第1クラッチ70の切断状態および第2クラッチ72の接続状態は保持されている。
したがって、第1ダイヤフラムスプリング90は、図6の実線に示すように油圧シリンダ40が作動されることなく第1クラッチ70の接続状態が保持されるように第1押圧プレート88に圧着荷重Pを生じさせる状態を保持するたとえば第1形状と、図6の破線に示すように油圧シリンダ40が作動されることなく第1クラッチ70の切断状態が保持されるように第1押圧プレート88に圧着荷重Pを生じさせない状態を保持するたとえば第2形状との間で弾性変形可能に形成され、第2ダイヤフラムスプリング98は、図6の破線に示すように油圧シリンダ40が作動されることなく第2クラッチ72の接続状態が保持されるように第2押圧プレート96に圧着荷重Pを生じさせる状態を保持するたとえば第1形状と、図6の実線に示すように油圧シリンダ40が作動されることなく第2クラッチ72の切断状態が保持されるように第2押圧プレート96に圧着荷重Pを生じさせない状態を保持するたとえば第2形状との間で弾性変形可能に形成されているのである。
そして、第1クラッチ70を接続状態とする場合および第2クラッチ72を切断状態とする場合には、油圧シリンダ40の作動によって、つまり第2油室54に対して第1油室50の油圧が高められてピストン46が図6の左方向に移動させられ、第1係合部132cで掴まれている円環部90aおよび第2係合部132dで掴まれている円環部98aが図6の左方向に押し込まれて第1ダイヤフラムスプリング90が上記第2形状から上記第1形状へ、および第2ダイヤフラムスプリング98が上記第1形状から上記第2形状へ弾性変形させられる。また、第1クラッチ70を切断状態とする場合および第2クラッチ72を接続状態とする場合には、油圧シリンダ40の作動によって、つまり第1油室50に対して第2油室54の油圧が高められてピストン46が図6の右方向に移動させられ、第1係合部132cで掴まれている円環部90aおよび第2係合部132dで掴まれている円環部98aが図6の右方向に引っ張られて第1ダイヤフラムスプリング90が上記第1形状から上記第2形状へ、および第2ダイヤフラムスプリング98が上記第2形状から上記第1形状へ弾性変形させられる。
この結果、油圧シリンダ40の作動が必要なのは第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98が第1形状から第2形状へ弾性変形させられる場合、或いは第2形状から第1形状へ弾性変形させられる場合のみであり、第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98のそれぞれの第1形状および第2形状が保持されている状態である定常時には第1クラッチ70および第2クラッチ72の切断状態或いは接続状態を保持するための油圧シリンダ40の作動が不要となり油圧シリンダ40を連続作動させることで発生するエネルギ損失が無くなり燃費が向上する。また、1つの作動装置としての油圧シリンダ40でツインクラッチ68の切換えが可能であるので、第1クラッチ70および第2クラッチ72にそれぞれ作動装置を備える場合に比較してコスト、車両搭載上のスペース、配置等が有利となり燃費も向上する。図1および図3の実施例と同様に上記油圧はエンジンによって回転駆動される機械式オイルポンプやバッテリ等からの電力によって駆動される電動オイルポンプによって発生させられる油圧を元にして供給されている。そのため、油圧シリンダ40を連続作動させることで、エネルギ損失が発生して燃費が悪化する可能性がある。
図7は図6の実施例の別の実施例を示している。この実施例は、図6の実施例に比較して第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98を弾性変形させるための作動装置として油圧シリンダ40に替えて電動機142が備えられており、図6の実施例と同様にダイヤフラムスプリング操作部材132を介して第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98が実線、或いは破線となるように弾性変形させられ、第1クラッチ70が接続状態および第2クラッチ72が切断状態とされるか、或いは第1クラッチ70が切断状態および第2クラッチ72が接続状態とされる。なお、電動機142とダイヤフラムスプリング操作部材132との連結構成以外の他の構成、およびツインクラッチ68等の作動は図6の実施例と同じであるので説明を省略する。
たとえば、電動機142は、ウォーム144とウォームホイール146とで構成されるウォームギヤ対148、ウォームホイール146とピン150によって連結されている連結部材152、連結部材152と少なくとも軸心C方向に相対移動不能に連結部154でピン156によって連結されているベアリング連結部材138、およびベアリング136を介してダイヤフラムスプリング操作部材132に作動的に連結されている。したがって、電動機142の回転駆動が軸心C方向の動きに変換されるので、第1クラッチ70を接続状態とする場合および第2クラッチ72を切断状態とする場合には、第1係合部132cで掴まれている円環部90aおよび第2係合部132dで掴まれている円環部98aが図7の左方向に押し込まれるように電動機142が回転して第1ダイヤフラムスプリング90が前記第2形状から前記第1形状へ、および第2ダイヤフラムスプリング98が前記第1形状から前記第2形状へ弾性変形させられ、第1クラッチ70を切断状態とする場合および第2クラッチ72を接続状態とする場合には、第1係合部132cで掴まれている円環部90aおよび第2係合部132dで掴まれている円環部98aが図7の右方向に引っ張られるように電動機142が回転して第1ダイヤフラムスプリング90が前記第1形状から前記第2形状へ、および第2ダイヤフラムスプリング98が前記第2形状から前記第1形状へ弾性変形させられる。
この結果、図6の実施例と同様に電動機142の作動が必要なのは第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98が第1形状から第2形状へ弾性変形させられる場合、或いは第2形状から第1形状へ弾性変形させられる場合のみの一時的であり、定常時にはバッテリ等からの電力によって駆動される電動機142の連続的作動が不要となってエネルギ損失が無くなり燃費が向上する。また、1つの作動装置としての電動機142でツインクラッチ68の切換えが可能であるので、第1クラッチ70および第2クラッチ72にそれぞれ作動装置を備える場合に比較してコスト、車両搭載上のスペース、配置等が有利となり燃費も向上する。
図8は図7の実施例の別の実施例である。この実施例は、図7の実施例に比較して第1クラッチ70および第2クラッチ72の配設位置、および構成が相違している。具体的には、図7の実施例に比較して第1クラッチ70を構成する第1クラッチディスク78に相対回転可能に配設された一対の部材の他方の部材および第2クラッチ72を構成する第2クラッチディスク92に相対回転可能に配設された一対の部材の他方の部材として共通の部材である被押圧プレート86に替えて、それぞれに独立に第1被押圧プレート158および第2被押圧プレート160が備えられていて、第1クラッチ70および第2クラッチ72が図7の実施例に対してそれぞれ図に向かって左右が反転するように配設されている。
第1被押圧プレート158は第1押圧プレート88と同様に円環形状をしており外周側において支持部一体式フライホイール82の内周面に設けられているスプライン歯を備えた支持部一体式フライホイール嵌合部106にスプライン嵌合されて支持部一体式フライホイール82と相対回転不能且つ軸心C方向移動可能に配設され、支持部一体式フライホイール嵌合部106に嵌め込まれて装着されている円環形状のスナップリングによって図8の左方向である第1クラッチディスク78を圧接させる方向に移動不能に位置決めされている。また、第2被押圧プレート160は第2押圧プレート96と同様に円環形状をしており外周側において支持部一体式フライホイール82の内周面に設けられているスプライン歯を備えた支持部一体式フライホイール嵌合部118にスプライン嵌合されて支持部一体式フライホイール82と相対回転不能且つ軸心C方向移動可能に配設され、支持部一体式フライホイール嵌合部118に嵌め込まれて装着されている円環形状のスナップリングによって図8の右方向である第2クラッチディスク92を圧接させる方向に移動不能に位置決めされている。
このように、図8の実施例はツインクラッチ68の作動が軸心C方向に反対となることや第1クラッチ70および第2クラッチ72の配設位置および構成が異なること以外の他の構成は図7の実施例と同じであり、同様の効果が得られるのでそれらについては説明を省略する。なお、図8の実施例は図7の実施例とは異なるツインクラッチ68の配設位置および構成の一例であって、他に種々の態様が可能である。たとえば、第1ダイヤフラムスプリング90および第2ダイヤフラムスプリング98が第1形状から第2形状へ弾性変形させられる作動点、或いは第2形状から第1形状へ弾性変形させられる作動点が、第1ダイヤフラムスプリング90と第2ダイヤフラムスプリング98とで異なるものとされることによって、1つの作動装置のみで第1ダイヤフラムスプリング90と第2ダイヤフラムスプリング98とが同時に接続状態とされたり或いは切断状態とされたり、また、各々独立に接続状態或いは切断状態とされることも可能である。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例では、摩擦係合装置として車両用の有段式自動変速機10を構成するブレーキ12や2つの入力軸を備えた有段式自動変速機77に入力されるエンジンの動力を断続するツインクラッチ68であったが、有段式自動変速機10を構成するクラッチ、手動変速機と組み合わされる乾式単板ダイヤフラムスプリング式の自動クラッチ、変速比が無段階に連続的に変化させられる無段変速機に入力されるエンジンの動力を断続する入力クラッチや無段変速機と組み合わされる前後進切換装置にも適用され得る。要するに、回転を停止するするために用いられる摩擦係合装置であったり、エンジンの動力を駆動輪に伝達する間の動力伝達経路においてそのエンジンの動力を断続したり切り換えるための摩擦係合装置であれば本発明は適用され得る。たとえば、有段式自動変速機10を構成するクラッチおよびブレーキに適用されれば、有段式自動変速機10の非変速時には有段式自動変速機10の変速段を成立させるための油圧シリンダ40の作動が不要となり油圧シリンダ40を連続作動させることで発生するエネルギ損失が無くなり燃費が向上する。また、走行用駆動力源としてエンジン以外に電動機等が用いられてもよい。また、車両以外の摩擦係合装置にも本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、ダイヤフラムスプリング24、第1ダイヤフラムスプリング90、および第2ダイヤフラムスプリング98は円環形状のばね部材である円環部24aと突起部24bとを備えているが、突起部24bが備えられてない所謂皿ばね等であっても本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、ブレーキ12やツインクラッチ68はブレーキディスク14や第1クラッチディスク78や第2クラッチディスク92の摩擦板がそれぞれ1枚の単板式の摩擦係合装置であったがそれぞれ複数枚の多板式の摩擦係合装置であってもよい。この場合には、突起部のない押圧プレート22等に相当する押圧プレートと複数の摩擦板と軸心C方向に交互に位置するように配設される。また、中間軸26や第1入力軸74等との連結形態や、位置決め用のスナップリング36等種々の態様が可能であり、たとえばハウジング嵌合部34が被押圧プレート20の位置決め部材としての機能を有するように構成することも可能である。
また、前述の実施例の油圧シリンダ40は、円環形状のシリンダハウジング44およびピストン46を主体として構成されており、この場合にはベアリング136は特に設けられなくともよい。
また、前述の実施例では、作動装置すなわちアクチュエータとして油圧シリンダ40や電動機142が用いられたが、油圧式、電磁力式、空気圧式等の各種モータ、シリンダ等の双方向アクチュエータが好適に用いられる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された車両用の有段式自動変速機を構成する摩擦係合装置であるブレーキの構成を説明する断面図であり、軸心に対して略対称的に構成されており軸心より上側部分を示したものである。 図2(a) はダイヤフラムスプリングを図1の軸心方向の左側から見た図であり、図2(b) は図2(a) に示すA−A断面図である。 図1に示すダイヤフラムスプリングの状態から油圧シリンダの作動によってダイヤフラムスプリングが弾性変形させられさらに反転された状態を示す図である。 ダイヤフラムスプリングのターンオーバー特性を作動装置の作動変位に相当するストロークと圧着荷重とで表した図である。 ヒステリシスを考慮したダイヤフラムスプリングのターンオーバー特性を従来例のダイヤフラムスプリングの特性とともに表した図である。 本発明が適用された摩擦係合装置であるツインクラッチの構成を説明する断面図であり、軸心に対して略対称的に構成されており軸心より上側部分を示したものであって、図1の他の実施例である。 図6の別の実施例を表す図であり、図6の実施例に比較して第1ダイヤフラムスプリングおよび第2ダイヤフラムスプリングを弾性変形させるための作動装置として油圧シリンダに替えて電動機が備えられている。 図7の別の実施例を表す図であり、図7の実施例に比較して第1クラッチおよび第2クラッチの配設位置、および構成が相違している。
符号の説明
12:ブレーキ(摩擦係合装置)
14:ブレーキディスク(一対の部材の一方)
16:摩擦材
20:被押圧プレート(一対の部材の他方)
22:押圧プレート(押圧部材)
24:ダイヤフラムスプリング(スプリング)
40:油圧シリンダ(作動装置)
68:ツインクラッチ(摩擦係合装置)
78:第1クラッチディスク(一対の部材の一方)
80:摩擦材
86:被押圧プレート(一対の部材の他方)
88:第1押圧プレート(押圧部材)
90:第1ダイヤフラムスプリング(スプリング)
92:第2クラッチディスク(一対の部材の一方)
94:摩擦材
96:第2押圧プレート(押圧部材)
98:第2ダイヤフラムスプリング(スプリング)
142:電動機(作動装置)
158:第1被押圧プレート(一対の部材の他方)
160:第2被押圧プレート(一対の部材の他方)

Claims (4)

  1. 同心に且つ相対回転可能に配設された一対の部材の一方に取り付けられた摩擦材と、該摩擦材を前記一対の部材の他方に押圧する押圧部材と、該押圧部材に前記摩擦材を前記一対の部材の他方に圧着させるための圧着荷重を生じさせるスプリングとを有し、該スプリングを弾性変形させるための作動装置の作動によって前記一対の部材が断続される摩擦係合装置であって、
    前記スプリングは、前記押圧部材に前記圧着荷重を生じさせる状態を保持する第1形状と、前記押圧部材に前記圧着荷重を生じさせない状態を保持する第2形状との2形状の間で弾性変形可能に形成され、
    前記一対の部材を接続状態とするために前記作動装置の作動によって前記スプリングが前記第2形状から前記第1形状へ弾性変形させられ、
    前記一対の部材を切断状態とするために前記作動装置の作動によって前記スプリングが前記第1形状から前記第2形状へ弾性変形させられることを特徴とする摩擦係合装置。
  2. 前記スプリングは、外周縁に対して内周縁が一軸心方向にずれている円錐状部を含むダイヤフラムスプリングである請求項1の摩擦係合装置。
  3. 前記摩擦係合装置は、車両用有段式自動変速機の変速段を成立させるために係合作動が制御されるクラッチおよび/またはブレーキである請求項1または2の摩擦係合装置。
  4. 前記摩擦係合装置は、車両のエンジンと駆動輪との間に設けられて該エンジンの動力を断続させるための車両用クラッチである請求項1または2の摩擦係合装置。
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