JP2005199614A - 卓上切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】切断刃物刃幅の内側に切断刃物の位置を示すレーザー光を照射できる卓上切断機を提供する。
【解決手段】支持部材32にレーザー発振器30を左右方向に水平移動自在に設け、支持部材32を切断刃物部8の支持部12に囲われたホルダ5上部に設け、かつシャフト7より上部に固定し、切断刃物部8が上限位置にあるとき、レーザー光Lの一部又は全部が切断刃物10の下方を通過し、切断刃物10に邪魔されることなく、また、切断材料40の影になることなく、切断材料40の上面にレーザー光Lが照射される。
【選択図】図1
【解決手段】支持部材32にレーザー発振器30を左右方向に水平移動自在に設け、支持部材32を切断刃物部8の支持部12に囲われたホルダ5上部に設け、かつシャフト7より上部に固定し、切断刃物部8が上限位置にあるとき、レーザー光Lの一部又は全部が切断刃物10の下方を通過し、切断刃物10に邪魔されることなく、また、切断材料40の影になることなく、切断材料40の上面にレーザー光Lが照射される。
【選択図】図1
Description
本発明は、切断時の案内となるレーザー光を被切断材上に照射可能な卓上丸鋸などの卓上切断機に関するものである。
特許文献1には、被切断材を載置可能なベース部と、切断刃を回転可能に支持する切断部と、切断部を切断刃の軸方向とほぼ平行な揺動軸を支点として揺動可能に支持する支持部材と、ベース部上あるいはベース部上の被切断材上に切断を案内するレーザー光を照射するレーザー発振器とを有する構成をした卓上切断器が開示されている。
特許文献1に開示されたレーザー発振器は、支持部材の前面、すなわちベース部側の壁面にレーザー発振器を固定するという構成をしていた。
上記した従来の卓上切断機では、支持部材の前面、すなわちベース部側の壁面にレーザー発振器を固定する構成をしていたものであるが、支持部材の前面に対してレーザー発振器が突出する構成であるため、レーザー発振器を覆う覆い部材を設ける必要があると共に、レーザー発振器及び覆い部材が突出した構成であるために作業の邪魔になる場合や、被切断材等が当たってしまう恐れがあり、組立性が悪く、作業性の低下を招くと共にレーザー発振器の故障等を招く恐れがあるものであった。
本発明の目的は、上記した従来の欠点を解消し、作業性が良くレーザー発振器の故障等を招く恐れがない卓上切断機を提供することである。
上記目的は、支持部材に支持される前記切断部の支持部を前記揺動軸上に離間して配置される一方の壁面及び他方の壁面を有し、前記ベース部側が開口した形状とすると共に、前記壁面間に前記レーザー発振器を配置することにより達成される。
本発明卓上切断機の一実施形態を図1〜図4により説明する。図1は本発明卓上切断機の全体側面図、図2は部分背面図、図3は部分正面図である。
図において、ベース1の中央にターンテーブル2を水平方向へ回動自在に埋設し、ターンテーブル2の上面は、ベース1の上面と同一面となっている。ベース1及びターンテーブル2の上面には木材等の切断材料40が載置される。なお、本発明においては切断材料40が載置される部材(本実施形態においてはベース1とターンテーブル2)を総称してベース部という。ベース1上面に切断材料40の側面を支持するフェンス3を固定している。ターンテーブル2後端にはホルダシャフト4を介してホルダ5を立設し、ホルダシャフト4の軸心は、ターンテーブル2上面とほぼ一致するように位置させることで、支持部材であるホルダ5は回転支点であるホルダシャフト4を支点にターンテーブル2の上面を中心に傾斜可能に軸支されている。
図2に示すように、ホルダ5の後部からはホルダシャフト4を中心とする長穴5aが形成され、長穴5aにクランプレバー6を貫通させ、クランプレバー6の先端に形成したねじ部がターンテーブル2背面に形成したねじ穴部にねじ嵌合している。クランプレバー6を緩めると、ホルダ5はホルダシャフト4を支点に長穴5aの範囲内で傾斜し、クランプレバー6を締め付けると、ホルダ5はターンテーブル2とクランプレバー6間に締め付けられ、任意位置で固定される。なお、長穴5aはホルダ5が図2に示す状態から右側、図3に示す状態から左側に約45度の範囲で傾斜可能なように形成されている。
ホルダ5上方には揺動軸であるシャフト7が固定されており、シャフト7上には切断部8の支持部12が回動可能に配置されている。支持部12は図4に示すようにシャフト7上に離間して配置される一方の壁面及び他方の壁面を有するベース1側が開口した断面コ字状の形状をしており、壁面間にはレーザー発振器30が配置されている。シャフト7を支点として支持部材12が揺動することにより、ベース1上面に対して切断部8が上下揺動する。ホルダ5と切断部8の間には、切断部8を上方に付勢するスプリング9が設けられている。
切断部8は、丸鋸などの切断刃物10、切断刃物10を回転駆動する図示しないモータ、ハンドル26、支持部12で構成されている。
ホルダ5の前面にはV字状の突起部5bが装着され、ターンテーブル2上面後方には突起部5bの移動軌跡上に位置するようにストッパボルト24、25が直角方向にねじ嵌合している。ホルダ5を傾斜させると、所定の傾斜角度で突起部5bがストッパボルト24又はストッパボルト25の頭部に係合し、切断部8の傾斜位置を設定する。通常、ストッパボルト24、25は、ホルダ5がターンテーブル2の上面に対し直角時と、左方向に45度の位置に傾斜したときに突起部5bに係合するように設けられている。
ターンテーブル2の上面には、中央に切断刃物10が侵入する溝部を有する図示しない刃口板が固定され、切断材料40の切断時、切断刃物10の下端がターンテーブル2上面よりも下降したとき、前記刃口板の溝部に侵入し、切断材料40の仕上面へのけば立ちを防止する役目を果たしている。
図3において、ホルダ5に支持プレート32を固定し、図3に示すように支持プレート32にレーザー発振器30が左右方向に水平移動自在に設けられている。レーザー光Lはレーザー発振器30の発光部30aから発光され、支持部材32は切断刃物部8が上限位置にあるとき、レーザー光Lの一部又は全部が切断刃物10の下方を通過し、また、切断材料40の影にならないようにレーザー発振器30を設けている。なお、レーザー発振器30には図示していないが、レーザー光Lを照射するためのスイッチを設けている。また、本実施形態では、レーザー発振器30のレーザー光Lの発光部30aは、切断刃物10の刃先10aの延長線上に配置可能となっている。
上記構成において、切断刃物部8が上限位置にあるとき、レーザー発振器30から照射されたレーザー光Lは、切断刃物10の刃先10aよりも下方を通過するので、切断刃物10に邪魔されることなく切断材料40の上面にレーザー光Lが照射される。切断材料40の上面に切断位置を示す墨線41を記し、切断材料40を左右に移動させて、墨線41をレーザー光Lに一致させる。これにより、切断刃物10の刃先10aと墨線41が一致したことになる。また、切断刃物10の位置として切断刃物10刃幅の左端の内側や右端の内側を示すようにレーザー発振器30を取り付けても、切断刃物10に邪魔されることなく、切断材料40上面にレーザー光Lを照射することができる。
次に、レーザー発振器30の照射部を水平方向に移動させる構成について図4〜図6を用いて説明する。図4は図3のA−A線断面図、図5、図6は切断材料の斜視図である。
図4に示すように、支持部材32に圧入されたピン35にレーザー発振器30が挿入されている。レーザー発振器30の右側面に設けためねじ部30bにねじ部材となるボルト34が支持部材32の間を挿通している。レーザー発振器30と支持部材32の間に圧縮ばね38を支持し、レーザー発振器30を左側に押圧している。
上記構成において、切断刃物部8の支持部12の一方の壁面に穴12aを設け、穴12aからレンチ13を用いボルト34を回転させ、ボルト34を左方向に回転させた場合、レーザー発振器30は圧縮ばね38の復元力により左側に水平摺動する。ボルト34を右方向に回転させた場合、レーザー発振器30はボルト34に引っ張られ右側に水平摺動する。ボルト34を1回転させたときのレーザー発振器30の移動量はボルト34のねじのリード分だけとなり、レーザー発振器30の微調整が可能となる。このとき、レーザー発振器30はボルト34、圧縮ばね38により左側に押圧され、レーザー発振器30のガタがなくなるとともに、作業中の振動などによってボルト34が回転し、不用意にレーザー発振器30が移動することもない。
これにより、レーザー光Lの照射位置を図7に示すように切断刃物10刃幅の左右端の内側に設定したり、図8に示すように切断刃物10刃幅の左右端の外側に設定したりと、切断刃物10の刃幅のどの位置にでもレーザー光Lを一致させることができる。
次に、図5に示すように切断材料40の上面に墨線41を記し、切断材料40の左側の切断材料40aを使用し、墨線41を左側の切断材料40a上に残すとして、図7(a)に示すようにレーザー光Lを切断刃物10の刃幅の左端の内側に設定した場合の墨線合わせ作業は、墨線41の右端にレーザー光L1の左端を一致させる。図8(a)に示すようにレーザー光Lを切断刃物10の刃幅の左端の外側に設定した場合は、図6に示すように、墨線41の左端にレーザー光L2の左端を一致させる。次に、切断部8のハンドル26を握り、切断部8を下方に揺動させ、切断材料40を切断する。
なお、本実施形態は切断刃物を揺動させる卓上丸のこの卓上切断機を例として説明したが、揺動式帯のこ盤などの切断機にも応用可能である。
上記したように、切断部8の支持部12を、揺動軸7上に離間して配置される一方の壁面及び他方の壁面を有しベース1側が開口した形状とすると共に、壁面間にレーザー発振器30を配置した構成としたことによって、支持部12の壁面がレーザー発振器30の保護の機能も果すようになり、レーザー発振器30の故障等の発生を抑制することができると共に、レーザー発振器30が作業の邪魔になり作業性を低下させることがなくなる。
また、本実施形態の卓上切断機は切断刃10側面をベース3上面に対して傾斜可能な構成であるが、傾斜切断時においても支持部材5に固定されたレーザー発振器30が支持部材5及び切断部8と共に傾斜する構成であるため、傾斜切断時においてもレーザー光の照射位置が切断刃物10と対応することができるものである。
なお、本実施形態では、支持部材5がターンテーブル2に対して45度の範囲で傾斜可能な構成としたものであるが、例えば図3に示す状態から左右方向に約45度づつ傾斜することができる構成としても良い。
5はホルダ、7はシャフト、8は切断刃物本体、10は切断刃物、12は支持部、30はレーザー発振器、32は支持部材、40は切断材料、Lはレーザー光。
Claims (5)
- 被切断材を載置可能なベース部と、切断刃を回転可能に支持する切断部と、前記切断部を前記切断刃の軸方向とほぼ平行な揺動軸を支点として揺動可能に支持する支持部材と、前記ベース部上あるいは前記ベース部上の被切断材上に切断を案内するレーザー光を照射するレーザー発振器とを有する卓上切断機であって、前記支持部材に支持される前記切断部の支持部を、前記揺動軸上に離間して配置される一方の壁面及び他方の壁面を有し前記ベース部側が開口した形状とすると共に、前記壁面間に前記レーザー発振器を配置したことを特徴とする卓上切断機。
- 前記レーザー発振器を前記支持部材に固定したことを特徴とする請求項1記載の卓上切断機。
- 前記支持部材は、前記ベース上面にほぼ直交する方向に回転支点を有し、該回転支点を支点として前記ベースに対して回転可能で、前記ベースと共に被切断材を支持するターンテーブルを介して前記ベースと連結されており、前記ベース上面に対する前記丸鋸刃側面の角度を変更可能なように前記支持部材は前記ターンテーブルと連結されていることを特徴とする請求項1記載の卓上丸鋸。
- 前記レーザー発振器を前記揺動軸上方に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項3記載の卓上切断機。
- 前記レーザー発振器は前記切断刃の軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の卓上切断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004009525A JP2005199614A (ja) | 2004-01-16 | 2004-01-16 | 卓上切断機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004009525A JP2005199614A (ja) | 2004-01-16 | 2004-01-16 | 卓上切断機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005199614A true JP2005199614A (ja) | 2005-07-28 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2004009525A Withdrawn JP2005199614A (ja) | 2004-01-16 | 2004-01-16 | 卓上切断機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005199614A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009083333A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Hitachi Koki Co Ltd | 卓上切断機 |
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2004
- 2004-01-16 JP JP2004009525A patent/JP2005199614A/ja not_active Withdrawn
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