JP2005191469A - 積層型電子部品およびその製造方法 - Google Patents

積層型電子部品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005191469A
JP2005191469A JP2003434167A JP2003434167A JP2005191469A JP 2005191469 A JP2005191469 A JP 2005191469A JP 2003434167 A JP2003434167 A JP 2003434167A JP 2003434167 A JP2003434167 A JP 2003434167A JP 2005191469 A JP2005191469 A JP 2005191469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
thickness
main body
coiled conductor
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003434167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4185452B2 (ja
Inventor
Yoji Tozawa
洋司 戸沢
Mitsuru Honma
満 本間
Toshiki Sato
俊樹 佐藤
Takashi Endo
貴志 遠藤
Toshiaki Ikeda
敏昭 池田
Yutaka Sato
佐藤  裕
Osami Kumagai
修美 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2003434167A priority Critical patent/JP4185452B2/ja
Publication of JP2005191469A publication Critical patent/JP2005191469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4185452B2 publication Critical patent/JP4185452B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】 回路基板へ実装する際のリフロー工程において半田の飛散を防止できる信頼性の高い積層型電子部品およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 積層型チップインダクタ1は、コイル状導体5の端部5a,5bが、端子電極10,10における膜厚の厚い中央部分に、本体部2の幅方向の長さの1/2以下で形成されている。また、本体部2の領域4a内にて端部5b,5aが占める断面面積比が80%以上となっている。さらに、めっき膜11,11は、Cu、NiおよびSnの場合は、Cu層を厚み2.2μm以上、Ni層を厚み1.5μm以上、Sn層を厚み3.0μm以上で形成されており、NiおよびSnの場合は、Ni層を厚み3.2μm以上、Sn層を厚み3.0μm以上で形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、チップインダクタ等の積層型電子部品およびその製造方法に関する。
積層型電子部品の一例としては、携帯電話等に使用されるチップインダクタが挙げられる。一般に、積層型チップインダクタは、絶縁シートとコイル状導体を構成する複数の導体パターンとを積層した積層体を有し、各導体パターンが絶縁シートに形成されたビアホールを介して相互に接続されることによって構成されている(例えば、特許文献1参照。)。上記導体パターンのうち、コイル状導体の両端側に位置し入出力端に相当する導体パターンは、絶縁シートの縁部まで引き出された状態に形成されている。そして、この導体パターンは、絶縁シートの縁部まで引き出された部分において、絶縁シートが積層されてなる積層体の端面に形成された銀等からなる端子電極に接続されている。また、端子電極の表面には、電気めっき等によりめっき膜が形成されている。
このような積層型チップインダクタの製造に際しては、一般に、絶縁シートと導体パターンとを積層した後に焼成が行われる。そして、完成した積層型チップインダクタは、通常、半田の溶解温度である約183℃以上にてリフローされることにより回路基板上に実装される。すなわち、回路基板上にメタルマスク等で印刷された半田の上に積層型チップインダクタを搭載し、その後加熱することにより積層型チップインダクタを回路基板上に固定する。
特開2003−109820号公報
図7〜図9は、上記特許文献1に記載されたものを始めとする従来の積層型チップインダクタ50を示す図である。この積層型チップインダクタ50は、焼成時の加熱によって、積層体51の導体パターン52および絶縁シートからなる絶縁部53が収縮する。このとき、導体パターン52の縮率は絶縁部53の縮率よりも大きいため、導体パターン52と絶縁部53との間には、図7に示すように空隙54が生じる。すると、その後積層体51の端面に端子電極55を形成した場合、上記空隙54と連なる貫通孔56が端子電極55に生じる可能性がある。その状態で端子電極55に電気めっきを施してしまうと、空隙54や貫通孔56の中に水分が滞留したまま端子電極55の表面がめっき膜57でシールドされてしまう。
このような積層型チップインダクタ50を、図8(a)に示すように、リフローにより回路基板58上(厳密には回路基板58のランド59上)に固定(実装)すると、上記空隙54や貫通孔56に滞留した水分が、リフロー時の加熱によって気化し熱膨張する。滞留した水分が熱膨張すると、上記空隙54と貫通孔56の内圧が上昇し、図8(b)に示すように、めっき膜57と半田60が破壊され、気化した水分が、破壊されためっき膜57および半田60の一部と共に端子電極55の外部へと噴出する。すると、積層型チップインダクタ50は、気化した水分等の噴出力の反動によって、図9(a)に示すように回路基板58上の所望の固定位置からズレたり、図9(b)に示すように回路基板58に対して立ち上がった状態となってしまい、回路基板58上に精度良く実装されない虞がある。また、気化した水分が端子電極55の外部へと噴出する際、同時に溶融状態の半田60が飛散し、近傍の電気部品の端子に達する虞がある。この電気部品の端子に達した半田60が急冷された場合、ショートが引き起こされて回路動作を不能にする原因になってしまう。したがって、従来の積層型チップインダクタ50にあっては、信頼性が十分ではなかった。
また、近年、リフロー用の半田として鉛フリー半田が多用されているが、鉛フリー半田は溶融温度が高いためリフロー温度を高くする必要があり、上述した従来技術の不都合がより顕著に現れてしまう。このような問題は、チップインダクタに限らず、チップビーズやLC部品等の積層型電子部品にも生じる虞がある。そのため、現在、より信頼性の高い積層型電子部品が求められている。
本発明は、上記従来技術の有する問題に鑑みてなされたものであり、回路基板へ実装する際のリフロー工程において半田の飛散を防止できる信頼性の高い積層型電子部品およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の積層型電子部品は、絶縁材料によって形成された本体部と、本体部の内部に形成されたコイル状導体と、本体部の一組の端面に形成され、コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、端子電極の表面を覆うめっき膜と、を備え、コイル状導体の端部は、端面の幅方向の略中央に位置し、端部の幅方向の長さは、端面の幅方向の長さの1/2以下であることを特徴とするものである。なお、本明細書中における「絶縁材料」とは、非磁性材料やフェライト等の絶縁性の磁性材料のことをいう。
例えば積層型チップインダクタのような積層型電子部品の端子電極の膜厚は、製造上、中央部分が最も厚くなり、中央部分から縁部に向かうにしたがって薄くなる。本発明の積層型電子部品では、端子電極と接続するコイル状導体の端部が、膜厚の大きい端子電極の中央部分に位置し、かつ本体部における端子電極が形成された端面の幅方向の長さの1/2以下となっているため、膜圧が極端に薄くなる端子電極の縁部側に上記端部が位置することはなく、端部と本体部との間に若干の間隙が生じた場合であっても、端子電極への貫通孔の発生を防止することができる。したがって、リフロー工程において半田が飛散する可能性を低減することができる。
本発明の積層型電子部品は、絶縁材料によって形成された本体部と、本体部の内部に形成されたコイル状導体と、本体部の一組の端面に形成され、コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、端子電極の表面を覆うめっき膜と、を備え、間隙を隔てて端部を囲う本体部の内壁面によって画成される領域において、端部の占める断面面積比が80%以上であることを特徴とするものである。
このように、間隙を隔てて上記端部を囲う本体部の内壁面によって画成される領域において、端部の占める断面面積比が80%以上となっていることにより、端部と本体部の内壁面との間隙を小さくすることができ、端子電極に貫通孔が発生する可能性をより低減させることができる。したがって、リフロー工程において半田が飛散する可能性を低減することができる。
本発明の積層型電子部品は、絶縁材料によって形成された本体部と、本体部の内部に形成されたコイル状導体と、本体部の一組の端面に形成され、コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、端子電極の表面を覆う、Cu、NiおよびSn、またはNiおよびSnからなるめっき膜と、を備え、めっき膜は、Cu、NiおよびSnからなる場合、厚み2.2μm以上のCu層と、厚み1.5μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを有し、NiおよびSnからなる場合、厚み3.2μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを有することを特徴とするものである。
このように、Cu層の厚みを2.2μm以上、Ni層の厚みを1.5μm以上、Sn層の厚みを3.0μm以上とするめっき膜、あるいは、Ni層の厚みを3.2μm以上、Sn層の厚みを3.0μm以上とするめっき膜によって端子電極をシールドすることにより、端子電極に若干の貫通孔が形成された場合であっても、貫通孔が確実にシールドされるため、リフロー工程で気化した水分の噴出を防止できる。したがって、リフロー工程において半田が飛散する可能性を低減することができる。
また、本発明の積層型電子部品は、絶縁材料によって形成された本体部と、本体部の内部に形成されたコイル状導体と、本体部の一組の端面に形成され、コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、端子電極の表面を覆う、Cu、NiおよびSn、またはNiおよびSnからなるめっき膜と、を備え、コイル状導体の端部は、端面の幅方向の略中央に位置し、端部の幅方向の長さは、端面の幅方向の長さの1/2以下であり、間隙を隔てて端部を囲う本体部の内壁面によって画成される領域において、端部の占める断面面積比が80%以上であり、めっき膜は、Cu、NiおよびSnからなる場合、厚み2.2μm以上のCu層と、厚み1.5μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを有し、NiおよびSnからなる場合、厚み3.2μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを有することを特徴とするものである。
このように、上述した3つの特徴的構成、すなわち、端子電極と接続するコイル状導体の端部が、膜厚の大きい端子電極の中央部分に位置し、かつ本体部における端子電極が形成された端面の幅方向の長さの1/2以下となっていること、間隙を隔てて上記端部を囲う本体部の内壁面によって画成される領域において、端部の占める断面面積比が80%以上となっていること、Cu層の厚みを2.2μm以上、Ni層の厚みを1.5μm以上、Sn層の厚みを3.0μm以上とするめっき膜、あるいは、Ni層の厚みを3.2μm以上、Sn層の厚みを3.0μm以上とするめっき膜によって端子電極をシールドすること、を同時に備えることにより、回路基板へ実装する際のリフロー工程において、半田の飛散を確実に防止することができ、信頼性の十分に高い積層型電子部品を実現することができる。
Cu層、Ni層およびSn層を有するめっき膜では、Cu層の厚みが8.0μm以下、Ni層の厚みが4.0μm以下、Sn層の厚みが8.0μm以下であり、Ni層およびSn層を有するめっき膜では、Ni層の厚みが7.0μm以下、Sn層の厚みが8.0μm以下であることが好ましい。これにより、製造コストを抑えることができると共に、積層型電子部品が大型化して個々の大きさが不均一となることを防止することができる。
また、端部の幅方向の長さは、コイル状導体の他の部位における幅方向の長さよりも大きいことが好ましい。これにより、コイル状導体の直流抵抗の増加を防止することができる。
また、本発明の積層型電子部品の製造方法は、絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、積層体を焼成して、導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、本体部の一組の端面に、コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、端子電極の表面を覆うめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、積層工程において、コイル状導体の端部の各々を、端面の幅方向の略中央に位置させると共に、端部の幅方向の長さを端面の幅方向の長さの1/2以下とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、端部と本体部との間に若干の間隙が生じた場合であっても、端子電極への貫通孔の発生を防止することができる。したがって、リフロー工程において半田が飛散する可能性を低減することができる。
本発明の積層型電子部品の製造方法は、絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、積層体を焼成して、導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、本体部の一組の端面に、コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、端子電極の表面を覆うめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、積層工程において、導電層の金属含有量を、間隙を隔てて端部を囲う本体部の内壁面によって画成される領域において端部の占める断面面積比が80%以上となるようにすることを特徴とするものである。
本発明によれば、端部と本体部の内壁面との間隙を小さくすることができ、端子電極に貫通孔が発生する可能性をより低減させることができる。したがって、リフロー工程において半田が飛散する可能性を低減することができる。
本発明の積層型電子部品の製造方法は、絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、積層体を焼成して、導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、本体部の一組の端面に、コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、端子電極の表面を覆う、Cu、NiおよびSn、またはNiおよびSnからなるめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、めっき工程において、めっき膜をCu、NiおよびSnで形成する場合、厚み2.2μm以上のCu層と、厚み1.5μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを形成し、めっき膜をNiおよびSnで形成する場合、厚み3.2μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、端子電極に若干の貫通孔が形成された場合であっても、貫通孔が確実にシールドされるため、リフロー工程で気化した水分の噴出を防止できる。したがって、リフロー工程において半田が飛散する可能性を低減することができる。
また、本発明の積層型電子部品の製造方法は、絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、積層体を焼成して、導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、本体部の一組の端面に、コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、端子電極の表面を覆う、Cu、NiおよびSn、またはNiおよびSnからなるめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、積層工程において、導電層の金属含有量を、間隙を隔てて端部を囲う本体部の内壁面によって画成される領域において端部の占める断面面積比が80%以上となるようにし、コイル状導体の端部の各々を、端面の幅方向の略中央に位置させると共に、端部の幅方向の長さを端面の幅方向の長さの1/2以下とし、めっき工程において、めっき膜をCu、NiおよびSnで形成する場合、厚み2.2μm以上のCu層と、厚み1.5μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを形成し、めっき膜をNiおよびSnで形成する場合、厚み3.2μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、回路基板へ実装する際のリフロー工程において、上記貫通孔等の中の水分が気化して噴出することによる半田の飛散を確実に防止することができる信頼性の十分に高い積層型電子部品を製造することができる。
めっき工程において、めっき膜をCu、NiおよびSnで形成する場合は、Cu層の厚みを8.0μm以下、Ni層の厚みを4.0μm以下、Sn層の厚みを8.0μm以下とし、めっき膜をNiおよびSnで形成する場合は、Ni層の厚みを7.0μm以下、Sn層の厚みを8.0μm以下とすることが好ましい。これにより、製造コストを抑えることができると共に、大型化して個々の大きさが不均一な積層型電子部品となることを防止することができる。
導電層の金属含有量を、86.0〜93.0重量%とすることが好ましい。これにより、焼成を施した後、間隙を隔てて端部を囲う本体部の内壁面によって画成される領域において、端部の占める断面面積比を80%以上とすることができる。
また、端部の幅方向の長さを、コイル状導体の他の部位における幅方向の長さよりも大きくすることが好ましい。これにより、得られた積層型電子部品におけるコイル状導体の直流抵抗の増加を防止することができる。
本発明によれば、回路基板へ実装する際のリフロー工程において半田の飛散を防止できる信頼性の高い積層型電子部品を実現することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、積層型電子部品の一例として積層型チップインダクタについての説明を行う。
図1は、本発明の実施形態に係る積層型チップインダクタ(以下、インダクタと略記する。)を示す斜視図であり、図2は、図1に示すインダクタの断面図である。インダクタ1は、絶縁材料によって形成された直方体形状の本体部2と、この本体部2の長手方向の一組の端面に形成された1対の外部電極3,3とを備えている。この外部電極3,3は、銀を主成分とする端子電極10と、この端子電極10の表面を覆うように形成され、Cu、NiおよびSn、またはNiおよびSnからなるめっき膜11とによって構成されている。
本体部2の内部にはコイル状導体5が形成されている。この本体部2は、詳細は後述するが、コイル状導体5を構成する導体パターン6と磁性体グリーンシート7とが、図1,2に示す矢印Zの方向に交互に積層された積層体を焼成することによって形成されている。コイル状導体5の各端部5a,5bは、図2に示すように、本体部2の縁部まで引き出されており、それぞれ端子電極10,10に接続されている。なお、本実施形態では、本体部2が絶縁材料として磁性材料から形成された場合について説明するが、本体部2は絶縁材料として非磁性材料から形成されてあってもよい。
図3は、図1に示すインダクタ1のIII−III線断面図であり、本体部2の端面を示している。また、図4は、図3に示すインダクタ1のIV−IV線断面の概略図である。なお、図3,4では、インダクタ1の端部5b側を示しているが、端部5aは、端部5bと同様の構成となっているため、以下、端部5b,5aと記述して説明を行う。
端部5b,5aは、図4に示すように、後述する導体パターン6の積層方向(Z方向)と略直交する幅方向(X方向)に拡径された部位であり、図3に示すように、幅方向において、本体部2の略中央に位置している。また、端部5bの幅方向の長さLは、本体部2の幅方向の長さLの1/2以下となっている。
図5は、図3に示す領域Aの拡大図である。導体パターン6は、本体部2の内壁面によって間隙を隔てて囲まれているが、導体パターン6の一部である端部5b,5aも同様に本体部2の内壁面によって間隙を隔てて囲まれている。そして、その本体部2の内壁面によって画成される領域4a内において、端部5b,5aが占める断面面積比は80%以上となっている。
図6は、製造時の積層状態を示す図である。図6に示すように、本体部2は、コイル状導体5を構成する導体パターン6と磁性体グリーンシート7とが交互に積層されており、さらに、積層方向の上下に、導体パターン6が形成されていない複数の磁性体グリーンシート8が積層されている。
磁性体グリーンシート7,8は、例えばフェライト粉末等の磁性体粉末をバインダーで結着させてシート状に形成したものが用いられる。磁性体グリーンシート7,8の厚さは、例えば20μm程度である。
また、導体パターン6の形成には、例えば銀粉をバインダーで混練して形成した導体ペーストが用いられる。この導体パターン6は、磁性体グリーンシート7と共に積層されたとき、互いに接続されてコイル状となるように磁性体グリーンシート7上に形成される。本実施形態に係る本体部2では、コイル状導体5の端部5a,5bを含む導体パターン6が、磁性体グリーンシート7の一対の端子電極10,10を結ぶ側辺に対し略平行で、かつ磁性体グリーンシート7の縁部まで引き出され、磁性体グリーンシート7の端面に露出した状態に形成されている。また、それ以外の導体パターン6は、各磁性体グリーンシート7に対してコイル状導体5の1/2ターン分が形成されている。端部5a,5bは、上述したように、磁性体グリーンシート7の幅方向(本体部2の幅方向)の略中央に位置すると共に、幅方向の長さが、コイル状導体5の他の部位よりも大きく、かつ磁性体グリーンシート7の幅方向の長さの1/2以下となるように形成される。
以上のような複数の磁性体グリーンシート7上に形成された導体パターン6は、各磁性体グリーンシート7に形成されたスルーホール9を介して相互に接続されることによってコイル状をなし、上述したコイル状導体5を構成する。また、コイル状導体5の端部5a,5bに位置する導体パターン6は、磁性体グリーンシート7の縁部において端子電極10,10にそれぞれ接続されている(図2参照)。
次に、上記のインダクタ1の製造方法について説明する。
まず、Ni−Cu−Zn系フェライト、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト、Ni−Cu系フェライト等の磁性体を用い、公知の手法により複数枚の磁性体グリーンシート7,8を作製する。
次に、磁性体グリーンシート7の所定の位置に、レーザー加工等によってスルーホール9を形成する。そして、上述した導体ペーストを用いて、例えばスクリーン印刷により、磁性体グリーンシート(絶縁層)7上に導体パターン(導電層)6を形成し、その後乾燥させる。導体ペーストを印刷する際は、上述したように、コイル状導体5の端部5a,5bを、磁性体グリーンシート7の幅方向の中央において、他の部位における幅方向の長さよりも大きく、かつ磁性体グリーンシート7の幅方向の長さの1/2以下となるように形成する。導体ペーストは、銀粉をバインダーで混練して形成したものが用いられるが、端部5a,5bに用いられる導体ペーストの金属含有量を86.0〜93.0重量%とする。導体ペーストの一般的な金属含有量は74.0〜82.0重量%であるが、86.0〜93.0重量%とすることにより、製造コストを抑制しながら、本体部2の内壁面によって画成される領域4a内において、端部5a,5bが占める断面面積を80%以上とすることができる。なお、製造コストと端部5a,5bの特性との兼ね合いを良好なものにするためには、端部5a,5bに用いられる導体ペーストの金属含有量を88.0〜91.0重量%とするのが望ましい。
次に、磁性体グリーンシート8と、導体パターン6付き磁性体グリーンシート7とを積層・圧着する。この場合、まず、複数枚の磁性体グリーンシート8を積層し、その磁性体グリーンシート8の上に複数枚の導体パターン6付き磁性体グリーンシート7を積層し、更にその導体パターン6付き磁性体グリーンシート7の上に複数枚の磁性体グリーンシート8を積層する。これにより、磁性体グリーンシート7上の導体パターン6が保護される。なお、圧着の際に加える圧力は、例えば、650〜1000Kg/cm程度とするのが好ましい。
磁性体グリーンシート7のスルーホール9は、隣り合う導体パターン6の端部同士が重なる部位に形成されており、導体パターン6が磁性体グリーンシート7の積層によりスルーホール9を介して螺旋状に接続されるようになっている。
通常、これら磁性体グリーンシート7,8が積層された段階では、複数個のコイル状導体5が配列されたウェハ状となっているため、該ウェハを所定の形状・大きさに切断することによって、それぞれ1個のコイル状導体5を内蔵する複数の未焼成の積層体を得る。その後、積層体を所定の温度で焼成して本体部2を得る。
本体部2は、一般に外部電極3,3の形成された位置が特定しやすいように直方体とし、例えば、焼成後に、長手方向の長さが1.6mm、幅と高さが0.8mm程度となるように切断して作製する。この場合、コイル状導体5の端部5a,5bが、本体部2の長手方向の端面に位置するように切断する。また、焼成の温度は、例えば、870℃程度とする。
次に、コイル状導体5の端部5a,5bが露出した本体部2の端面に、銀を主成分とする導体ペーストを塗布して焼き付けることにより端子電極10,10を形成する。そして、端子電極10,10の表面に電気めっきを施してめっき膜11,11を形成し、外部電極3,3とする。このとき、めっき膜11,11は、Cu、NiおよびSn、またはNiおよびSnを用いて形成する。その際、Cu、NiおよびSnを用いた場合は、Cu層の厚みを2.2μm以上、Ni層の厚みを1.5μm以上、Sn層の厚みを3.0μm以上とし、NiおよびSnを用いた場合は、Ni層の厚みを3.2μm以上、Sn層の厚みを3.0μm以上としてめっき膜を形成する。以上により、本実施形態に係るインダクタ1が完成する。
本実施形態に係るインダクタ1では、コイル状導体5の端部5a,5bが、端子電極10,10における膜厚の厚い中央部分に、本体部2の幅方向の長さの1/2以下で形成されていることにより、膜厚が極端に小さくなる端子電極10,10の縁部側に端部5a,5bが位置することがない。したがって、端部5a,5bと本体部2の内壁面との間に若干の間隙が生じた場合であっても、図7に示すような、間隙から連なる貫通孔56の発生を防止することができる。
また、本体部2の領域4a内にて端部5b,5aが占める断面面積比が80%以上となっていることにより、導体パターン6と本体部2との間の間隙を抑制することができ、端子電極10,10に貫通孔が発生する可能性が低減される。
また、めっき膜11,11を、Cu、NiおよびSnからなる場合、Cu層を厚み2.2μm以上、Ni層を厚み1.5μm以上、Sn層を厚み3.0μm以上で形成し、NiおよびSnからなる場合、Ni層を厚み3.2μm以上、Sn層を厚み3.0μm以上で形成することにより、端子電極10,10に若干の貫通孔が形成された場合であっても、貫通孔が確実にシールドされるため、リフロー工程において気化した水分が噴出するのを防止することができる。
したがって、本実施形態に係るインダクタ1は、以上のような複数の特徴的構成を同時に備えることにより、本発明の解決しようとする問題、つまり、回路基板へ実装する際のリフロー工程における半田の飛散を確実に防止することができる。これにより、回路基板上に良好な状態で実装することができ信頼性が極めて優れたものとすることができる。
また、本実施形態に係るインダクタ1では、端部5a,5bの幅方向の長さが、コイル状導体5の他の部位における幅方向の長さよりも大きくなっている。このため、コイル状導体5の直流抵抗の増加を防止し、電気的特性の向上を図ることができる。
なお、Cu、NiおよびSnを用いてめっき膜11,11を形成する場合にあっては、より強固に上記貫通孔をシールドするため、Cu層の厚みを2.5μm以上、Ni層の厚みを2.0μm以上、Sn層の厚みを3.0μm以上とするのが望ましい。
また、めっき膜11,11は、Cu、NiおよびSnを用いて形成する場合は、Cu層の厚みを8.0μm以下、Ni層の厚みを4.0μm以下、Sn層の厚みを8.0μm以下とし、NiおよびSnを用いて形成する場合は、Ni層の厚みを7.0μm以下、Sn層の厚みを8.0μm以下とするのが望ましい。これにより、製造コストを抑えることができると共に、インダクタ1が大型化して個々の大きさが不均一となることを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、導体パターン6および磁性体グリーンシート7,8からなる焼成前の積層体の端面に銀を主成分とする端子電極用の導体ペーストを塗布してから、積層体を端子電極用の導体ペーストと共に所定の温度で焼成するようにしてもよい。また、上記実施形態のようにシート積層工法ではなく、絶縁層と導体層とを交互に印刷して積層する印刷工法でもよい。さらに、本発明は、積層型電子部品として、インダクタに限らず、インダクタとコンデンサの双方を有するLC部品やチップビーズなどに適用しても同様の効果を得ることができる。
以下、本発明に係る積層型電子部品の実施例について、表1〜10を参照して詳しく説明する。なお、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
まず、実施例1として、上述した製造方法にしたがい、本発明に係る積層型電子部品としての積層型チップインダクタを製造した。以下、その製造過程を具体的な数値等を交えて詳細に説明する。
まず、Ni−Cu−Zn系フェライトを主成分とした磁性体グリーンシートを用意した。そして、この磁性体グリーンシートの表面に、銀を主成分とする導体ペーストをスクリーン印刷した。このとき、コイル状ペーストの端部を磁性体グリーンシートの略中央に形成した。
導体ペーストは、後述する焼成が施されるとコイル状導体を構成する導体パターンとなる。そして、焼成後の導体パターンにおいて、パターン幅(図2のX方向の長さ)が約150μm、厚み(図2のZ方向の長さ)が約20μm、パターン内径(図2のY方向の長さが約350μmとなるように設計した。また、コイル状導体の端部を形成する導体ペーストの金属含有量は88重量%とした。コイル状導体の他の部位の金属含有量は81重量%とした。
一方、磁性体グリーンシートは、焼成後の上記領域(図5に示す領域4a)の積層方向(図2のZ方向の長さ)の厚みが約30μmとなるように設計した。
このような磁性体グリーンシートを積層して、コイル状導体が複数配列された状態のウェハを形成した。その後、ダイサーにより、長手方向の長さ1.6mm、幅と高さ0.8mmに切断し、コイル状導体が各々内蔵された複数の未焼成の積層体を得た。その後、積層体のエッジ部分にバレル研磨を施した。そして、大気中において約870℃で焼成を行い、積層型チップインダクタの本体部を得た。コイル状導体の端部の幅の長さ(図3のX方向の長さ)は、焼成後において、本体部の幅の長さ0.75mmの1/2以下である0.27mmとなるように設計した。
次に、本体部の一組の端面に、銀を主成分とした導体ペーストを塗布した後、約700℃で焼き付け、一対の端部電極をそれぞれ形成した。その後、Cu、NiおよびSnによる電気めっきを施し、それぞれの端子電極を覆うめっき膜を形成した。
以上のようにして多数の積層型チップインダクタを製造した。その中から抜き取り検査をして、めっき膜におけるCu層、Ni層およびSn層の厚みを調べた結果、Cu層は2.9〜4.4μm、Ni層は1.7〜2.2μm、Sn層は4.1〜5.6μmであった。
そして、これら複数個の積層型チップインダクタを用いて、ピーク温度250℃のプロファイルにてリフロー実験を行い、端子電極において半田の飛散が発生するものの個数を調べた。その結果、40000個について実験を行っても、半田の飛散が発生するものは0個であった。
上述した実施例1は、コイル状導体の端部における形成位置および幅の長さと、コイル状導体の端部の金属含有量と、めっき膜の各層の厚みとの3条件をすべて満たす積層型チップインダクタについての実験結果である。そこで次に、表1〜10を参照して、上記3条件を変化させた実施例2〜11についての実験結果を説明する。
(実施例2)
表1は、上記実施例1と同様の製造方法により、コイル状導体の端部の金属含有量を従来品と同様に74〜82重量%とし、また、めっき膜の各層の厚みも従来品と同様に、Cu層厚0.8〜2.2μm、Ni層厚0.5〜1.8μm、Sn層厚4.1〜5.6μmとして製造した積層型チップインダクタにおいて、コイル状導体の端部の幅の長さを変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。
本実施例2では、コイル状導体の端部の幅Lがそれぞれ異なる5種のサンプル(サンプルNo.1〜5)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。なお、本体部の幅Lは上記実施例と同様0.75mmである。
Figure 2005191469
表1において、サンプルNo.1は、従来品の幅(0.51mm)を有しており、サンプルNo.2〜5の幅は、従来品よりも短くなっている。表1に示すように、サンプルNo.1は、本体部の幅Lとの比(L/L)が約2/3となっており、半田の飛散が発生した数が6000個中46個であった。一方、本体部の幅Lとの比(L/L)が1/2以下であるサンプルNo.2〜5では、サンプルNo.1に比して、半田の飛散が発生した数が大幅に減少したことが確認された。
(実施例3)
表2は、上記実施例1と同様の製造方法により、コイル状導体の端部の幅の長さを従来品と同様(0.75mm)とし、また、めっき膜の各層の厚みも従来品と同様にして製造した積層型チップインダクタにおいて、コイル状導体の端部の金属含有量(重量%)を変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。
本実施例3では、コイル状導体の端部の金属含有量がそれぞれ異なる8種のサンプル(サンプルNo.6〜13)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。
Figure 2005191469
表2において、サンプルNo.6は、従来品と同様の金属含有量(80重量%)を有しており、サンプルNo.7〜13の金属含有量は、従来品よりも多くなっている。表2に示すように、金属含有量が86重量%以上であるサンプルNo.9〜13は、金属含有量が86重量%未満のサンプルNo.6〜8に比して、半田の飛散が発生した数が大幅に減少したことが確認された。
(実施例4)
表3は、上記実施例1と同様の製造方法により、コイル状導体の端部の幅の長さを従来品と同様とし、また、コイル状導体の端部の金属含有量も従来品と同様にして製造した積層型チップインダクタにおいて、めっき膜のCu層厚およびNi層厚を変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。めっき膜のうちSn層厚は、4.1〜5.6μmとした。
本実施例4では、めっき膜のCu層およびNi層がそれぞれ異なる9種のサンプル(サンプルNo.14〜22)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。
Figure 2005191469
表3において、サンプルNo.14は、従来品と同様のめっき膜のCu層厚およびNi層厚を有しており、サンプルNo.15〜22におけるめっき膜のCu層およびNi層は、従来品の厚み以上となっている。表3に示すように、Cu層厚2.2μm以上かつNi層厚1.5μm以上であるサンプルNo.18〜22は、サンプルNo.14〜17に比して、半田の飛散が発生した数が大きく減少したことが確認された。
(実施例5)
表4は、上記実施例1と同様の製造方法により、コイル状導体の端部の幅の長さを従来品と同様とし、また、コイル状導体の端部の金属含有量も従来品と同様にし、製造した積層型チップインダクタにおいて、めっき膜のNi層厚を変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。本実施例5の積層型チップインダクタは、めっき膜がNi層およびSn層の2層からなり、Sn層厚を4.1〜5.6μmとした。
本実施例5では、めっき膜のNi層がそれぞれ異なる7種のサンプル(サンプルNo.23〜29)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。
Figure 2005191469
表4において、サンプルNo.25は、従来品と同様のめっき膜のNi層厚を有するものである。表3に示すように、表4に示すように、Ni層厚3.2μm以上であるサンプルNo.26〜29は、サンプルNo.23〜25に比して、半田の飛散が発生した数が大きく減少したことが確認された。
(実施例6)
表5は、上記実施例1と同様の製造方法により、めっき膜の各層の厚みを従来品と同様にし、コイル状導体の端部の幅の長さを上記実施例2において結果が良好であった0.24mmとして製造した積層型チップインダクタにおいて、コイル状導体の端部の金属含有量(重量%)を変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。
本実施例6では、コイル状導体の端部の金属含有量がそれぞれ異なる8種のサンプル(サンプルNo.30〜37)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。
Figure 2005191469
表5において、サンプルNo.30は、従来品と同様の金属含有量(80重量%)を有しており、サンプルNo.31〜37の金属含有量は、従来品よりも多くなっている。表5に示すように、金属含有量が86重量%以上であるサンプルNo.33〜37は、金属含有量が86重量%未満のサンプルNo.30〜32に比して、半田の飛散が発生した数が大幅に減少したことが確認された。
(実施例7)
表6は、上記実施例1と同様の製造方法により、コイル状導体の端部の金属含有量を従来品と同様にし、コイル状導体の端部の幅の長さを上記実施例2において結果が良好であった0.24mmとして製造した積層型チップインダクタにおいて、めっき膜のCu層厚およびNi層厚を変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。めっき膜のうちSn層厚は、4.1〜5.6μmとした。
本実施例7では、めっき膜のCu層およびNi層がそれぞれ異なる9種のサンプル(サンプルNo.38〜46)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。
Figure 2005191469
表6において、サンプルNo.38は、従来品と同様のめっき膜のCu層厚およびNi層厚を有しており、サンプルNo.39〜46におけるめっき膜のCu層およびNi層は、従来品の厚み以上となっている。表6に示すように、Cu層厚2.2μm以上かつNi層厚1.5μm以上であるサンプルNo.42〜46は、サンプルNo.38〜41に比して、半田の飛散が発生した数が大幅に減少したことが確認された。
(実施例8)
表7は、上記実施例1と同様の製造方法により、コイル状導体の端部の幅の長さを従来品と同様にし、コイル状導体の端部の金属含有量を上記実施例3において結果が良好であった91重量%として製造した積層型チップインダクタにおいて、めっき膜のCu層厚およびNi層厚を変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。めっき膜のうちSn層厚は、4.1〜5.6μmとした。
本実施例8では、めっき膜のCu層およびNi層がそれぞれ異なる9種のサンプル(サンプルNo.47〜55)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。
Figure 2005191469
表7において、サンプルNo.47は、従来品と同様のめっき膜のCu層厚およびNi層厚を有しており、サンプルNo.48〜55におけるめっき膜のCu層およびNi層は、従来品の厚み以上となっている。表7に示すように、Cu層厚2.2μm以上かつNi層厚1.5μm以上であるサンプルNo.51〜55は、サンプルNo.47〜50に比して、半田の飛散が発生した数が大幅に減少したことが確認された。
(実施例9)
表8は、上記実施例1と同様の製造方法により、めっき膜の各層の厚みを従来品と同様にし、コイル状導体の端部の金属含有量を上記実施例3において結果が良好であった91重量%として製造した積層型チップインダクタにおいて、コイル状導体の端部の幅の長さLを変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。
本実施例9では、コイル状導体の端部の幅の長さがそれぞれ異なる5種のサンプル(サンプルNo.56〜60)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。なお、本体部の幅Lは上記実施例と同様0.75mmである。
Figure 2005191469
表8において、サンプルNo.56は、従来品の幅(0.51mm)を有しており、サンプルNo.57〜60の幅は、従来品よりも短くなっている。表8に示すように、サンプルNo.56は、本体部の幅Lとの比(L/L)が約2/3となっており、半田の飛散が発生した数が6000個中19個であった。一方、本体部の幅Lとの比(L/L)が1/2以下であるサンプルNo.57〜60では、サンプルNo.56に比して、半田の飛散が発生した数が大幅に減少したことが確認された。
(実施例10)
表9は、上記実施例1と同様の製造方法により、めっき膜において、Cu層厚2.5〜4.91μm、Ni層厚1.5〜3.1μm、Sn層厚4.1〜5.6μmとし、また、コイル状導体の端部の金属含有量を従来品と同様にして製造した積層型チップインダクタにおいて、コイル状導体の端部の幅の長さLを変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。
本実施例10では、コイル状導体の端部の幅の長さがそれぞれ異なる5種のサンプル(サンプルNo.61〜65)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。なお、本体部の幅Lは上記実施例と同様0.75mmである。
Figure 2005191469
表9において、サンプルNo.61は、従来品の幅(0.51mm)を有しており、サンプルNo.62〜65の幅は、従来品よりも短くなっている。表9に示すように、サンプルNo.61は、本体部の幅Lとの比(L/L)が約2/3となっており、半田の飛散が発生した数が6000個中21個であった。一方、本体部の幅Lとの比(L/L)が1/2以下であるサンプルNo.62〜65では、サンプルNo.61に比して、半田の飛散が発生した数が大幅に減少したことが確認された。
(実施例11)
表10は、上記実施例1と同様の製造方法により、めっき膜において、Cu層厚2.5〜4.91μm、Ni層厚1.5〜3.1μm、Sn層厚4.1〜5.6μmとし、コイル状導体の端部の幅の長さを従来品と同様にして製造した積層型チップインダクタにおいて、コイル状導体の端部の金属含有量(重量%)を変化させた場合のリフロー実験での半田の飛散した個数を示している。
本実施例11では、コイル状導体の端部の金属含有量がそれぞれ異なる8種のサンプル(サンプルNo.66〜73)について実験を行った。そして、それぞれのサンプルについて、6000個の実験を行い、半田の飛散が発生した数を調べた。
Figure 2005191469
表10において、サンプルNo.66は、従来品と同様の金属含有量(80重量%)を有しており、サンプルNo.67〜73の金属含有量は、従来品よりも多くなっている。表5に示すように、金属含有量が86重量%以上であるサンプルNo.69〜73は、金属含有量が86重量%未満のサンプルNo.66〜68に比して、半田の飛散が発生した数が大幅に減少したことが確認された。
以上、実施例1〜11について説明したが、コイル状導体の端部における形成位置および幅の長さ、コイル状導体の端部の金属含有量、めっき膜の各層の厚み、の3条件のうち少なくとも一つの条件を満たすことによって半田の飛散を低減できることが確認された。さらに、上記3条件をすべて満たすことにより、半田の飛散を確実に防止できる信頼性の高い積層型電子部品を実現できることが確認された。
本発明の実施形態に係る積層型電子部品としての積層型チップインダクタを示す斜視図である。 図1に示す積層型チップインダクタの断面図である。 図1に示す積層型チップインダクタのIII−III線断面図である。 図3に示す積層型チップインダクタのIV−IV線断面の概略図である。 図3に示す領域Aの拡大図である。 積層型チップインダクタの製造時の積層状態を示す図である。 従来の積層型チップインダクタを示す図である。 従来の積層型チップインダクタを示す図である。 従来の積層型チップインダクタを示す図である。
符号の説明
1…積層型チップインダクタ(積層型電子部品)、2…本体部、3,3…外部電極、5…コイル状導体、5a,5b…端部、6…導体パターン(導電層)、7,8…磁性体グリーンシート(絶縁層)、10…端子電極、11…めっき膜、50…積層型チップインダクタ(積層型電子部品)、51…積層体、52…導体パターン、53…絶縁部、54…空隙、55…端子電極、56…貫通孔、57…めっき膜、58…回路基板、60…半田。

Claims (19)

  1. 絶縁材料によって形成された本体部と、
    前記本体部の内部に形成されたコイル状導体と、
    前記本体部の一組の端面に形成され、前記コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、
    前記端子電極の表面を覆うめっき膜と、を備え、
    前記コイル状導体の前記端部は、前記端面の幅方向の略中央に位置し、
    前記端部の前記幅方向の長さは、前記端面の前記幅方向の長さの1/2以下であることを特徴とする積層型電子部品。
  2. 絶縁材料によって形成された本体部と、
    前記本体部の内部に形成されたコイル状導体と、
    前記本体部の一組の端面に形成され、前記コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、
    前記端子電極の表面を覆うめっき膜と、を備え、
    間隙を隔てて前記端部を囲う前記本体部の内壁面によって画成される領域において、前記端部の占める断面面積比が80%以上であることを特徴とする積層型電子部品。
  3. 絶縁材料によって形成された本体部と、
    前記本体部の内部に形成されたコイル状導体と、
    前記本体部の一組の端面に形成され、前記コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、
    前記端子電極の表面を覆う、Cu、NiおよびSnからなるめっき膜と、を備え、
    前記めっき膜は、厚み2.2μm以上のCu層と、厚み1.5μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを有することを特徴とする積層型電子部品。
  4. 絶縁材料によって形成された本体部と、
    前記本体部の内部に形成されたコイル状導体と、
    前記本体部の一組の端面に形成され、前記コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、
    前記端子電極の表面を覆う、Cu、NiおよびSnからなるめっき膜と、を備え、
    前記コイル状導体の前記端部は、前記端面の幅方向の略中央に位置し、
    前記端部の前記幅方向の長さは、前記端面の前記幅方向の長さの1/2以下であり、
    間隙を隔てて前記端部を囲う前記本体部の内壁面によって画成される領域において、前記端部の占める断面面積比が80%以上であり、
    前記めっき膜は、厚み2.2μm以上のCu層と、厚み1.5μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを有することを特徴とする積層型電子部品。
  5. 前記Cu層の厚みが8.0μm以下、前記Ni層の厚みが4.0μm以下、前記Sn層の厚みが8.0μm以下であることを特徴とする請求項3または4記載の積層型電子部品。
  6. 絶縁材料によって形成された本体部と、
    前記本体部の内部に形成されたコイル状導体と、
    前記本体部の一組の端面に形成され、前記コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、
    前記端子電極の表面を覆う、NiおよびSnからなるめっき膜と、を備え、
    前記めっき膜は、厚み3.2μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを有することを特徴とする積層型電子部品。
  7. 絶縁材料によって形成された本体部と、
    前記本体部の内部に形成されたコイル状導体と、
    前記本体部の一組の端面に形成され、前記コイル状導体の各端部に接続された一対の端子電極と、
    前記端子電極の表面を覆う、NiおよびSnからなるめっき膜と、を備え、
    前記コイル状導体の前記端部は、前記端面の幅方向の略中央に位置し、
    前記端部の前記幅方向の長さは、前記端面の前記幅方向の長さの1/2以下であり、
    間隙を隔てて前記端部を囲う前記本体部の内壁面によって画成される領域において、前記端部の占める断面面積比が80%以上であり、
    前記めっき膜は、厚み3.2μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを有することを特徴とする積層型電子部品。
  8. 前記Ni層の厚みが7.0μm以下、前記Sn層の厚みが8.0μm以下であることを特徴とする請求項6または7記載の積層型電子部品。
  9. 前記端部の前記幅方向の長さは、前記コイル状導体の他の部位における前記幅方向の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の積層型電子部品。
  10. 絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、前記導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、
    前記本体部の一組の端面に、前記コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、
    前記端子電極の表面を覆うめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、
    前記積層工程において、
    前記コイル状導体の前記端部の各々を、前記端面の幅方向の略中央に位置させると共に、前記端部の幅方向の長さを前記端面の前記幅方向の長さの1/2以下とすることを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  11. 絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、前記導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、
    前記本体部の一組の端面に、前記コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、
    前記端子電極の表面を覆うめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、
    前記積層工程において、
    前記導電層の金属含有量を、間隙を隔てて前記端部を囲う前記本体部の内壁面によって画成される領域において前記端部の占める断面面積比が80%以上となるようにすることを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  12. 絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、前記導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、
    前記本体部の一組の端面に、前記コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、
    前記端子電極の表面を覆う、Cu、NiおよびSnからなるめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、
    前記めっき工程において、
    厚み2.2μm以上のCu層と、厚み1.5μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを形成することを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  13. 絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、前記導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、
    前記本体部の一組の端面に、前記コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、
    前記端子電極の表面を覆う、Cu、NiおよびSnからなるめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、
    前記積層工程において、
    前記導電層の金属含有量を、間隙を隔てて前記端部を囲う前記本体部の内壁面によって画成される領域において前記端部の占める断面面積比が80%以上となるようにし、
    前記コイル状導体の前記端部の各々を、前記端面の幅方向の略中央に位置させると共に、前記端部の幅方向の長さを前記端面の前記幅方向の長さの1/2以下とし、
    前記めっき工程において、
    厚み2.2μm以上のCu層と、厚み1.5μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを形成することを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  14. 前記めっき工程において、前記Cu層の厚みを8.0μm以下、前記Ni層の厚みを4.0μm以下、前記Sn層の厚みを8.0μm以下とすることを特徴とする請求項12または13記載の積層型電子部品の製造方法。
  15. 絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、前記導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、
    前記本体部の一組の端面に、前記コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、
    前記端子電極の表面を覆う、NiおよびSnからなるめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、
    前記めっき工程において、
    厚み3.2μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを形成することを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  16. 絶縁層と導電層とを積層して未焼成の積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、前記導電層により構成されるコイル状導体を内部に有する本体部を得る工程と、
    前記本体部の一組の端面に、前記コイル状導体の各端部に接続される一対の端子電極を形成する工程と、
    前記端子電極の表面を覆う、NiおよびSnからなるめっき膜を形成するめっき工程と、を含み、
    前記積層工程において、
    前記導電層の金属含有量を、間隙を隔てて前記端部を囲う前記本体部の内壁面によって画成される領域において前記端部の占める断面面積比が80%以上となるようにし、
    前記コイル状導体の前記端部の各々を、前記端面の幅方向の略中央に位置させると共に、前記端部の幅方向の長さを前記端面の前記幅方向の長さの1/2以下とし、
    前記めっき工程において、
    厚み3.2μm以上のNi層と、厚み3.0μm以上のSn層とを形成することを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  17. 前記めっき工程において、前記Ni層の厚みを7.0μm以下、前記Sn層の厚みを8.0μm以下とすることを特徴とする請求項15または16記載の積層型電子部品の製造方法。
  18. 前記導電層の金属含有量を、86.0〜93.0重量%とすることを特徴とする請求項11,13,16のいずれか一項記載の積層型電子部品の製造方法。
  19. 前記端部の前記幅方向の長さを、前記コイル状導体の他の部位における前記幅方向の長さよりも大きくすることを特徴とする請求項10〜18のいずれか一項記載の積層型電子部品の製造方法。
JP2003434167A 2003-12-26 2003-12-26 積層型電子部品 Expired - Lifetime JP4185452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003434167A JP4185452B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 積層型電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003434167A JP4185452B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 積層型電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005191469A true JP2005191469A (ja) 2005-07-14
JP4185452B2 JP4185452B2 (ja) 2008-11-26

Family

ID=34791313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003434167A Expired - Lifetime JP4185452B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 積層型電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4185452B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015015297A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 株式会社村田製作所 電子部品
CN109979734A (zh) * 2017-12-28 2019-07-05 株式会社村田制作所 线圈部件

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015015297A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 株式会社村田製作所 電子部品
US9601259B2 (en) 2013-07-03 2017-03-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component
CN109979734A (zh) * 2017-12-28 2019-07-05 株式会社村田制作所 线圈部件
JP2019121622A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 株式会社村田製作所 コイル部品
CN109979734B (zh) * 2017-12-28 2021-06-29 株式会社村田制作所 线圈部件
US11127528B2 (en) 2017-12-28 2021-09-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component

Also Published As

Publication number Publication date
JP4185452B2 (ja) 2008-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7106161B2 (en) Coil component
US11011294B2 (en) Multilayer coil component
JP2017212372A (ja) コイル部品
KR100370670B1 (ko) 인덕터 소자 및 그 제조방법
EP2824682A1 (en) Electronic component
KR20180005075A (ko) 적층 세라믹 전자 부품 및 적층 세라믹 전자 부품의 실장 기판
JP5725678B2 (ja) 積層セラミック電子部品、その製造方法及びその実装基板
JP2018201007A (ja) 積層セラミックキャパシター及びその製造方法
KR20160004602A (ko) 적층 인덕터, 적층 인덕터의 제조방법 및 적층 인덕터의 실장 기판
US9667036B2 (en) ESD protection component
JP4272183B2 (ja) 積層型電子部品
JP4185452B2 (ja) 積層型電子部品
US9972431B2 (en) Laminated coil component
JP2005142302A (ja) 積層コイル部品およびその製造方法
JP2005223280A (ja) チップ型電子部品及びその製造方法
JP2018125455A (ja) 積層コイル部品
JP2005167029A (ja) 積層型インダクタ
JP2006066829A (ja) 積層型電子部品及びその製造方法
JP2005072267A (ja) 積層型インダクタ
JP2001358034A (ja) チップ型多連電子部品
JPH05205944A (ja) 積層型インダクタおよび積層セラミック部品
JP2013098350A (ja) 積層型インダクタおよびその製造方法
JP2004022798A (ja) 積層型インピーダンス素子、及びその製造方法
JP4290237B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
WO2022044516A1 (ja) 高周波電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080808

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080905

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4185452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term