JP2005186210A - パラレルメカニズム機械の制御方法および制御装置 - Google Patents

パラレルメカニズム機械の制御方法および制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005186210A
JP2005186210A JP2003430628A JP2003430628A JP2005186210A JP 2005186210 A JP2005186210 A JP 2005186210A JP 2003430628 A JP2003430628 A JP 2003430628A JP 2003430628 A JP2003430628 A JP 2003430628A JP 2005186210 A JP2005186210 A JP 2005186210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
universal joint
elastic deformation
strut
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003430628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4080992B2 (ja
Inventor
Tetsuya Matsushita
哲也 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp, Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Corp
Priority to JP2003430628A priority Critical patent/JP4080992B2/ja
Priority to US11/008,499 priority patent/US7148646B2/en
Priority to DE102004061581A priority patent/DE102004061581B4/de
Publication of JP2005186210A publication Critical patent/JP2005186210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4080992B2 publication Critical patent/JP4080992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1615Programme controls characterised by special kind of manipulator, e.g. planar, scara, gantry, cantilever, space, closed chain, passive/active joints and tendon driven manipulators
    • B25J9/1623Parallel manipulator, Stewart platform, links are attached to a common base and to a common platform, plate which is moved parallel to the base
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/306664Milling including means to infeed rotary cutter toward work
    • Y10T409/307672Angularly adjustable cutter head
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/309576Machine frame

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

【課題】ユニバーサルジョイントの弾性変形量を考慮した高精度なアクチュエータ指令値の補正を、少ない計算量で実行可能とするパラレルメカニズム機械の制御方法および制御装置を提供する。
【解決手段】ステップS1により機構パラメータに基づいて各アクチュエータ指令値を求め、ステップS2により機械の各構成要素の自重による荷重を計算し、ステップS3により各アクチュエータ軸方向荷重を求め、ステップS4により各ストラット軸方向荷重を各第1,第2ユニバーサルジョイント軸方向に分解し、ステップS5により各要素の弾性変形量を求め、ステップS6により各ユニバーサルジョイントの弾性変形量を各アクチュエータ軸方向変位に近似換算し、ステップS7により各アクチュエータ指令値をS5,S6で求めた各アクチュエータ軸方向変位で減算して更新し、更新された各アクチュエータ指令値を基に制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、アクチュエータによって駆動される複数のストラットにより、これらに接続されたエンドエフェクタを移動可能なパラレルメカニズム機械の制御方法、およびこの方法を実行可能な制御装置に関する。
従来のパラレルメカニズム機械の制御方法として、下記特許文献1に記載された方法が知られている。この方法は、ストラットとエンドエフェクタとが回転1自由度のジョイントを組合わせたユニバーサルジョイントで接続されている場合にあっても、各ジョイントの弾性変形量をも加味して各ストラットの長さに対応するアクチュエータ指令値を高精度に修正するものであり、エンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値と機構パラメータとから各ストラット長指令値を算出する逆機構変換を用いるものである。
具体的には、無負荷状態で逆機構変換を行って、修正前の各アクチュエータ指令値を求めた後、各ジョイントの角度を計算し、各ストラット等に作用する荷重からジョイントの構成要素に作用する荷重を求め、この荷重から各構成要素の弾性変形量を算出し、この弾性変形量に基づき機構パラメータを修正し、これを用い再び逆機構変換を行って修正された各アクチュエータ指令値を得る。
特開2002−91568号公報
以上のような従来の方法では、各ジョイントの角度の計算、構成要素毎の荷重や弾性変形量の計算に加えて、逆機構変換を2度も行わなければならず、計算量が膨大になって、計算時間の長大化による制御性能低下を防ぐには、計算能力は極めて高いが高コストである制御装置を採用するしかない。
そこで、請求項1および請求項5に記載の発明は、エンドエフェクタの位置や姿勢を高精度に決定するための、ユニバーサルジョイントの弾性変形量を考慮したアクチュエータ指令値の補正を、少ない計算量で実行可能とすることを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、外部に固定されるベースと、第1ユニバーサルジョイントを介してベースに接続される複数のストラットと、各ストラットを駆動するアクチュエータと、第2ユニバーサルジョイントを介して各ストラットと接続するエンドエフェクタと、アクチュエータ指令値を与えて各アクチュエータを制御する制御装置を備えたパラレルメカニズム機械の制御方法であって、パラレルメカニズム機械における所定の機構パラメータに基づいて、エンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値に対する各アクチュエータ指令値を求める第1ステップと、各ストラット、各アクチュエータ、各第1ユニバーサルジョイント、各第2ユニバーサルジョイント、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかの自重による荷重を求める第2ステップと、
第2ステップで求めた荷重と、機構パラメータならびにエンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値とから、各ストラット軸方向荷重および各アクチュエータ軸方向荷重を求める第3ステップと、第3ステップで求めた各ストラット軸方向荷重につき、各第1ユニバーサルジョイントおよび/または各第2ユニバーサルジョイントの構成要素の回転軸のいずれかと方向が同一の軸を含む軸座標系を規定する各ユニバーサルジョイント軸の各方向に分解する第4ステップと、第3ステップで求めた、各ストラット軸方向荷重および各アクチュエータ軸方向荷重と、各方向における各ストラット、各アクチュエータ、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかのコンプライアンスとから、各ストラット、各アクチュエータ、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかの弾性変形量を求めるとともに、各ユニバーサルジョイント軸の各方向におけるコンプライアンスと、第4ステップにおいて分解された各ストラット軸方向荷重とから、各第1ユニバーサルジョイントおよび/または各第2ユニバーサルジョイントの弾性変形量である各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を求める第5ステップと、第5ステップで求めた各弾性変形量、ならびに各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を、各アクチュエータ軸方向および各ストラット軸方向の角度を考慮して各アクチュエータ軸方向に換算する第6ステップと、第1ステップで求めた各アクチュエータ指令値を、第6ステップで求めた、換算された各弾性変形量、ならびに換算された各第1弾性変形量および/または換算された各第2弾性変形量を加味して更新する第7ステップとを有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記目的に加えて、素早さを犠牲にせず更なる精度向上を図る目的を達成するため、更に、第2ステップにおいて、各ストラット、各アクチュエータ、または各第2ユニバーサルジョイントのうち少なくともいずれかの自重による荷重を、各ストラット軸方向荷重と各ストラット軸直角方向荷重とに分解し、求めた各ストラット軸直角方向荷重を各第1ユニバーサルジョイントの回転中心周りのモーメント荷重として、エンドエフェクタに働く荷重に加味することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記目的に加えて、ユニバーサルジョイントが取付けられる要素に注目して高精度の補正を素早く行うようにする目的を達成するため、更に、第4ステップにおいて、各ユニバーサルジョイント軸を、第1ユニバーサルジョイントについてはベースに固定し、第2ユニバーサルジョイントについてはエンドエフェクタに固定することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記目的に加えて、ユニバーサルジョイントに及ぼされる弾性変形による様々な方向の変位を素早く高精度にアクチュエータ指令値に換算する目的を達成するため、更に、第6ステップにおいて、各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量の変形方向に沿った各第1弾性変形量ベクトルおよび/または各第2弾性変形量ベクトルと、各アクチュエータ軸に沿った各アクチュエータ軸ベクトルの位置関係に基づいて、各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を各アクチュエータ軸方向に近似することを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、外部に固定されるベースと、第1ユニバーサルジョイントを介してベースに接続される複数のストラットと、各ストラットを駆動するアクチュエータと、第2ユニバーサルジョイントを介して各ストラットと接続するエンドエフェクタとを備えるパラレルメカニズム機械を、アクチュエータ指令値を与えることで制御する制御装置であって、パラレルメカニズム機械における所定の機構パラメータに基づいて、エンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値に対する各アクチュエータ指令値を求めるアクチュエータ指令値演算部と、各ストラット、各アクチュエータ、各第1ユニバーサルジョイント、各第2ユニバーサルジョイント、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかの自重による荷重を求める荷重演算部と、荷重演算部で求めた荷重と、機構パラメータならびにエンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値とから、各ストラット軸方向荷重および各アクチュエータ軸方向荷重を求める軸方向荷重演算部と、軸方向荷重演算部で求めた各ストラット軸方向荷重につき、各第1ユニバーサルジョイントおよび/または各第2ユニバーサルジョイントの構成要素の回転軸のいずれかと方向が同一の軸を含む軸座標系を規定する各ユニバーサルジョイント軸の各方向に分解する分解演算部と、軸方向荷重演算部で求めた、各ストラット軸方向荷重および各アクチュエータ軸方向荷重と、各方向における各ストラット、各アクチュエータ、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかのコンプライアンスとから、各ストラット、各アクチュエータ、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかの弾性変形量を求めるとともに、各ユニバーサルジョイント軸の各方向におけるコンプライアンスと、分解演算部において分解された各ストラット軸方向荷重とから、各第1ユニバーサルジョイントおよび/または各第2ユニバーサルジョイントの弾性変形量である各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を求める弾性変形量演算部と、弾性変形量演算部で求めた各弾性変形量、ならびに各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を、アクチュエータ軸方向およびストラット軸方向の角度を考慮して各アクチュエータ軸方向に換算する換算演算部と、アクチュエータ指令値演算部で求めた各アクチュエータ指令値を、換算演算部で求めた、換算された各弾性変形量、ならびに換算された各第1弾性変形量および/または換算された各第2弾性変形量を加味して更新する更新演算部とを有することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記目的に加えて、素早さを犠牲にせず更なる精度向上を図る目的を達成するため、更に、荷重演算部において、各ストラット、各アクチュエータ、または各第2ユニバーサルジョイントのうち少なくともいずれかの自重による荷重を、各ストラット軸方向荷重と各ストラット軸直角方向荷重とに分解し、求めた各ストラット軸直角方向荷重を各第1ユニバーサルジョイントの回転中心周りのモーメント荷重として、エンドエフェクタに働く荷重に加味することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、上記目的に加えて、ユニバーサルジョイントが取付けられる要素に注目して高精度の補正を素早く行うようにする目的を達成するため、更に、分解演算部において、各ユニバーサルジョイント軸を、第1ユニバーサルジョイントについてはベースに固定し、第2ユニバーサルジョイントについてはエンドエフェクタに固定することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、上記目的に加えて、ユニバーサルジョイントに及ぼされる弾性変形による様々な方向の変位を素早く高精度にアクチュエータ指令値に換算する目的を達成するため、更に、換算演算部において、各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量の変形方向に沿った各第1弾性変形量ベクトルおよび/または各第2弾性変形量ベクトルと、各アクチュエータ軸に沿った各アクチュエータ軸ベクトルの位置関係に基づいて、各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を各アクチュエータ軸方向に近似することを特徴とするものである。
本発明によれば、ユニバーサルジョイントの弾性変形量をも考慮したアクチュエータ指令値の高精度な補正を、計算量が少なく、一般的な処理能力の制御装置においても素早く計算できる状態で実行できる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施形態に係るパラレルメカニズム機械につき、適宜図面に基づいて説明する。
図1は6自由度スチュワートプラットフォーム型のパラレルメカニズム機械1の説明図、図2はパラレルメカニズム機械1の制御装置10のブロック図であって、パラレルメカニズム機械1は、床に固定されるベースとしてのフレーム1と、フレーム1に固定される6個の第1ユニバーサルジョイント2a〜2fと、各第1ユニバーサルジョイント2a〜2fに接続されるアクチュエータとしてのサーボモータ3a〜3fと、各サーボモータ3a〜3fにより駆動されるストラットとしてのボールねじ4a〜4fと、各ボールねじ4a〜4fの下端に接続される第2ユニバーサルジョイント5a〜5fと、第2ユニバーサルジョイント5a〜5fを有する1個のエンドエフェクタ6と、エンドエフェクタ6の対向位置においてフレーム1に固定されたテーブル7と、各サーボモータ3a〜3fに電気的に接続されアクチュエータ指令値を与える制御装置10を備えている。
したがって、パラレルメカニズム機械1は、第1ユニバーサルジョイント2aと、サーボモータ3aと、ボールねじ4aと、第2ユニバーサルジョイント5aとからなる機構や、同様の機構を、合計6組備えている。以下、各組において同様である場合、主に記号のうちa〜fを除いて示す代表例で説明する。
サーボモータ3は、基準状態からの回転角度ないし回転数に対応した数値を出力するエンコーダを備えている。エンドエフェクタ6は、下面に、刃具取付部および刃具回転機構を備えている。テーブル7は、加工物を固定する機構を備えている。
更に、第2ユニバーサルジョイント5は、図3に示すように、それぞれが回転1自由度のジョイントであるフランジ50およびシャフト51と、シャフト51,52と、ロッド53とを含む。フランジ50は、エンドエフェクタ6の下面と直交する側面に垂直に固定される。シャフト51は、軸受を介してフランジ50に取付けられており、エンドエフェクタ6の側面に垂直な回転軸P周りに回転する。シャフト52は、軸受を介してシャフト51に取付けられており、回転軸P周りに回転する。ロッド53は、シャフト52に取付けられており、回転軸P周りに回転する軸受を内包していて、この軸受にボールねじ4が接続される。回転軸P〜Pはそれぞれ互いに直交し、3個のジョイントの組合わせで3自由度の第2ユニバーサルジョイント5を形成している。
加えて、第1ユニバーサルジョイント2は、図4に示すように、それぞれが回転1自由度のジョイントであるリング21,22、ならびにリング22,23を含むジンバル構造となっている。リング21はフレーム1に固定され、放射方向の軸を受ける軸受を内側に内包する。また、この軸を有するリング22が、軸受を介してリング21に取付けられ、回転軸Qa周りに回転するようになっている。更に、同様にリング23は、軸をリング22の軸と直交する状態でリング22に取付けられ、回転軸Qb周りに回転する。回転軸Qa,Qbはそれぞれ互いに直交し、2個のジョイントの組合わせで2自由度の第1ユニバーサルジョイント2を形成している。
また、制御装置10は、CPU11と、CPU11が制御のために実行するプログラムの各ステップ等を一時的に記憶するメモリ12と、各種情報を表示する表示部13と、各種入力を受付ける入力部14と、プログラム等を記憶する記憶手段15と、これらとCPU11とのインターフェイス16と、アクチュエータ3とCPU11とのインターフェイス17と、アクチュエータ3毎のドライブユニット18とを備えている。記憶手段15には、プログラムの一部としての、アクチュエータ指令値演算部30、荷重演算部31、軸方向荷重演算部32、分解演算部33、弾性変形量演算部34、換算演算部35、および更新演算部36が記憶されている。
このようになるパラレルメカニズム機械1の制御装置10が実行する制御方法に係るフローチャートを図5に示す。第1ステップとしてのステップS1において、制御装置10のアクチュエータ指令値演算部30は、与えられたエンドエフェクタ6の位置および姿勢の指令値を、アクチュエータ指令値に、逆機構変換によって変換する。ここで、パラレルメカニズム機械1におけるストラット長は、第1ないし第2ユニバーサルジョイント2,5の回転中心間の距離である。また、パラレルメカニズム機械1において、アクチュエータ指令値はエンコーダ出力値と同様になり、アクチュエータ軸方向とストラット軸方向は同一である。そして、ボールねじ4は、ストラット長がサーボモータ3の回転角度ないし回転数(アクチュエータ指令値)に比例するように増減される。したがって、アクチュエータ指令値とストラット長指令値とは、エンコーダの基準位置におけるストラット長(ストラット基準長)を基準として完全に比例関係にあるため、ストラット長指令値をアクチュエータ指令値とみなして計算に用いることができる。
パラレルメカニズム機械1における機構パラメータは、第1ユニバーサルジョイント2の回転中心座標Q(i:1〜6、順に記号a〜fに係る部材に対応、以下同様)、エンドエフェクタ6に係る座標系での各第2ユニバーサルジョイント5の回転中心座標R、ストラット基準長lBiである。制御装置10は、エンドエフェクタ6の位置指令値(x,y,z)および姿勢指令値(a,b,c)をまとめた指令値T(x,y,z,a,b,c)から、下記[数1]によって、ストラット長指令値lを求める。ここで、EはTに関する平行移動および回転移動を合成した行列である。
Figure 2005186210
次に、第2ステップとしてのステップS2において、制御装置10の荷重演算部31はパラレルメカニズム機械1の各要素の自重による荷重を計算する。サーボモータ3は、自重mSMiを有するとすると、図6に示すように、自重mSMiによって第1ユニバーサルジョイント2の回転中心周りのモーメント荷重を発生し、エンドエフェクタ6に荷重FSMiとして働く。荷重FSMiは下記[数2]で表される。ここで、Gは(0,0,−g)というベクトルで、gは重力加速度であり、lSMiは第1ユニバーサルジョイント2の回転中心とサーボモータ3の重心までの距離であり、lはストラット長指令値であり、Uはボールねじ4の軸方向(ストラット軸方向)の単位ベクトルである。
Figure 2005186210
また、第2ユニバーサルジョイント5のロッド53は軸受格納部が大きく、その自重mPCiの影響は無視できない。この自重mPCiにより、図7に示すように、第1ユニバーサルジョイント2の回転中心周りのモーメント荷重が発生し、エンドエフェクタ6に荷重FPCiとして働く。荷重FPCiは下記[数3]で表される。ここで、lPCGは、第2ユニバーサルジョイント5の回転中心からロッド53の重心までの距離である。
Figure 2005186210
更に、ロッド53の自重mPCiがストラット軸方向に及ぼす荷重WPCiは次の[数4]となる。
Figure 2005186210
加えて、ボールねじ4の自重mBSiにより、図8に示すように、第1ユニバーサルジョイント2の回転中心周りのモーメント荷重が発生し、エンドエフェクタ6に荷重FBSiとして働く。そして、荷重FBSiは下記[数5]で表される。ここで、lBSWiはボールねじ4の全長であり、lPCLiは第2ユニバーサルジョイント5とロッド−ボールねじ4接続部との間の距離である。
Figure 2005186210
また、ボールねじ4の自重mBSiがストラット軸方向に及ぼす荷重WBSiは次の[数6]となる。
Figure 2005186210
続いて、第3ステップとしてのステップS3において、制御装置10の軸方向荷重演算部32はボールねじ4やサーボモータ3のストラット軸方向に働く荷重の計算をする。エンドエフェクタ6には重力や外力の他にステップS2で求めた荷重が働く。したがって、それらを合計した荷重Fxyzとモーメント荷重Nabcがエンドエフェクタ6の重心に働く。ここで、荷重Fxyzとモーメント荷重Nabcを合わせて荷重ベクトルFとし次の[数7]として表す。
Figure 2005186210
パラレルメカニズム機械1における機構パラメータ、エンドエフェクタ6の位置および姿勢の指令値から公知の方式により決定される6行6列のヤコビアンマトリックスJと、各ストラット軸方向の荷重wからなる荷重ベクトルWおよび上記荷重ベクトルFとには下記[数8]の関係があるため、ヤコビアンマトリックスJの逆行列J−1を求めれば、下記[数9]となり、荷重ベクトルWが求まり、各ストラット軸方向の荷重wが求まる。なお、荷重ベクトルWは、下記[数10]である。
Figure 2005186210
Figure 2005186210
Figure 2005186210
更に、第4ステップとしてのステップS4において、制御装置10の弾性変形量演算部34は、上記のように算出したストラット軸方向の荷重を、両ユニバーサルジョイント2,5における個々のジョイントの軸方向(ユニバーサルジョイント軸の方向)に分解する演算を行う。図10は第2ユニバーサルジョイント5のモデルであり、回転軸P〜Pとは別に、エンドエフェクタ6に固定されたユニバーサルジョイント軸P,P,Pを定義する。ユニバーサルジョイント軸P〜Pは同一直交点において互いに直交して直交座標系を規定し、その直交点は回転軸P〜Pの直交点と同一であるが、図中においてはわかりやすいようにずらして図示している。また、回転軸Pとユニバーサルジョイント軸Pを同一方向にとり、エンドエフェクタ6の下面と平行にユニバーサルジョイント軸Pをとり、エンドエフェクタ6の下面と垂直にユニバーサルジョイント軸Pをとる。
算出した各ストラット軸方向の荷重は、第2ユニバーサルジョイント5に働く。制御装置10は、この荷重を、第2ユニバーサルジョイント5が取付けられるエンドエフェクタ6に固定されたユニバーサルジョイント軸P〜Pの各方向に分解する。この分解は、下記[数11]によって行われる。ここで、wPIi,wPJi,wPKiは順にユニバーサルジョイント軸P,P,P方向に分解された荷重であり、PIi,PJi,PKiは順にユニバーサルジョイント軸P,P,Pの単位ベクトルである。なお、ユニバーサルジョイント軸P,P,Pは、エンドエフェクタ6の位置および姿勢により変化し、第2ユニバーサルジョイント5のエンドエフェクタ6における取付面毎(取付角度毎)に異なるものとなる。
Figure 2005186210
第1ユニバーサルジョイント2については、第2ユニバーサルジョイント5と同様に各ストラット軸方向荷重を各ユニバーサルジョイント軸方向に分解できる。ただし、ユニバーサルジョイント軸として、第1ユニバーサルジョイント2が取付けられるフレーム1に固定したものを用いる。第1ユニバーサルジョイント2にかかる荷重w’は次の[数12]となる。
Figure 2005186210
続いて、第5ステップとしてのステップS5において、制御装置10の弾性変形量演算部34は、パラレルメカニズム機械1における各要素の弾性変形量を算出する。制御装置10はまず、各ストラット軸方向(アクチュエータ軸方向)の各要素の弾性変形量を推定する。各ストラット軸方向の各要素には、ステップS2で求めた荷重WBSi,WPCi、およびステップS3で求めたストラット軸方向の荷重wが働く。
そして、制御装置10は、図9に示すように、各要素の位置関係によりかかる荷重が異なることを考慮した上で、各要素のストラット軸方向のコンプライアンス(剛性の逆数)と各荷重から、下記[数13]によって、第3弾性変形量としての各ストラット軸方向の弾性変形量Δlを求めることができる。ここで、l’はエンドエフェクタ6の位置および姿勢の指令値により決定されるストラット長のうち、ボールねじ4が占める長さであり、cLOi,cLAi,cLBiは、順に、ストラット長によって変化する、ボールねじ4の部材のコンプライアンス、ボールねじ4の部材のコンプライアンス、ボールねじ4の自重による自身のひずみの換算されたコンプライアンスであり、cMOi,cMAi,cMBiは、順に、ストラット長に依存しない、フランジ52,ロッド53,各種軸受,ボールねじ4のナットおよびリング22,23のコンプライアンス、各種軸受,ボールねじ4のナット,リング22,23のコンプライアンス、各種軸受,ボールねじ4のナット,リング22,23のコンプライアンスである(一部省略)。
Figure 2005186210
次に、制御装置10は、第2ユニバーサルジョイント5の弾性変形量を推定する。第2ユニバーサルジョイント5の各要素のコンプライアンスは、一般に、要素中の各軸受についての軸方向(アキシャル方向)とこれに垂直な方向(ラジアル方向)とに分けて与えられている。図10に示されるように、ユニバーサルジョイント軸P〜Pを考えれば、シャフト51に係る軸受のアキシャル方向はユニバーサルジョイント軸P方向であり、ラジアル方向はユニバーサルジョイント軸P,Pの合成方向となる。なお、シャフト52、ロッド53に係る軸受については、ストラット軸方向荷重を考慮する必要がなく、あるいはストラット軸方向荷重しか働かないので、第1ないし第2ユニバーサルジョイントの弾性変形量(第1ないし第2弾性変形量)を
算出するためのストラット軸方向荷重の分解をしない。
したがって、各軸受についてのコンプライアンスをユニバーサルジョイント軸P〜P方向に分解したものは、所定のコンプライアンスから容易に得られる。また、ユニバーサルジョイント軸P〜P方向に分解したコンプライアンスと、ステップS4で求めたユニバーサルジョイント軸P〜P方向の荷重から、第2ユニバーサルジョイント5の弾性変形量が求められる。ただし、第2ユニバーサルジョイント5はエンドエフェクタ6に固定されており、第2ユニバーサルジョイント5に働く荷重によるエンドエフェクタ6の変形の影響を受けるため、この影響を線形近似して加味する。よって、次の[数14]により、第2弾性変形量としての第2ユニバーサルジョイント5の弾性変形量ΔPが推定される。ここで、cPIi,cPJi,cPKiはそれぞれユニバーサルジョイント軸P,P,P方向のコンプライアンスであり、jはi番目のボールねじ4等(ストラット)の隣の軸番号であり、kPjは比例定数としての隣接影響係数である。
Figure 2005186210
一方、第1弾性変形量としての、第1ユニバーサルジョイント2の弾性変形量も第2ユニバーサルジョイント5と同様に求めることができる。ただし、隣接に影響を与えるのはフレーム1である。即ち、第1ユニバーサルジョイント2のうちの一つにかかる荷重が、フレーム1における、隣接する第1ユニバーサルジョイント2の取付部分に影響を与え変形させる。このとき、フレーム1に固定した方向ユニバーサルジョイント軸Q〜Qのうち、ユニバーサルジョイント軸Q方向への影響が大きく、他の方向は無視できるので、[数14]においてユニバーサルジョイント軸Q方向のみに隣接影響係数を適用している。
続いて、第6ステップとしてのステップS6において、制御装置10の換算演算部35は、両ユニバーサルジョイントが弾性変形することによる変位を、アクチュエータ軸方向に換算する。即ち、ステップS5で求めた第1および第2ユニバーサルジョイント2,5の弾性変形を、各ユニバーサルジョイント2,5の回転中心の移動として捉える。図11は第1,第2ユニバーサルジョイント2,5の回転中心変位のベクトルΔP,ΔQとストラット軸ベクトルLの関係を示している。ここで、Q,Pはそれぞれ弾性変形前の第1,第2ユニバーサルジョイントの回転中心であり、Q’,P’はそれぞれ弾性変形後の第1、第2ユニバーサルジョイントの回転中心であり、L’は弾性変形後のストラット軸ベクトルである。この関係より、各ユニバーサルジョイント回転中心の変位ベクトルとストラット軸ベクトルの関係は、次の[数15]で表すことができる。
Figure 2005186210
更に、両ユニバーサルジョイント2,5の変位は微少であることから、ストラット軸長さ変位に近似することができる。即ち、回転中心変位ベクトルΔP,ΔQのストラット軸方向成分をストラット軸長さ変位ΔlJiに近似する観点から、次の[数16]によって、各ユニバーサルジョイント2,5の変位をストラット軸長さ変位ΔlJiに変換することができる。なお、パラレルメカニズム機械1において、ストラット軸方向(ボールねじ4の方向)とアクチュエータ軸方向(サーボモータ3の軸方向)は同一方向であるから、ストラット軸長さ変位ΔlJiをもってアクチュエータ軸方向に換算した変位とすることができる。
Figure 2005186210
そして、第7ステップとしてのステップS7において、制御装置10の更新演算部36は、アクチュエータ指令値を更新する。即ち、下記[数17]に示すように、ステップS5で求めた各ストラット長の変位Δl(第3変形量)と、ステップS6で求めたストラット長変位ΔlJi(第1および第2変形量)を減算してストラット長指令値、即ちアクチュエータ指令値を補正する。
Figure 2005186210
この補正されたアクチュエータ指令値を元にサーボモータ3を制御することにより、実際の機械の弾性変形量が相殺される。即ち、ストラットに関する弾性変形と、ユニバーサルジョイントに関する弾性変形とを、当初のアクチュエータ指令値に補正値を与えることのみによって相殺することができる。これにより、少ない計算量で、エンドエフェクタ6の位置および姿勢の指令値通りの位置および姿勢にエンドエフェクタが位置決めされるようになる。
図12はパラレルメカニズム機械1を用いて、Double Ball Bar(DBB)法による円弧軌跡の真円度を測定した結果を示している。太線が本発明に係る制御方法を用いた場合であり、細線がいずれの補正制御方法をも用いない場合である。真円度が大幅に向上していることが確認できる。
なお、本発明は、ストラット軸とアクチュエータ軸とが同一(平行)でないパラレルメカニズム機械にも用いることができる。この場合、上記ステップS3においてアクチュエータ軸方向に働く荷重を算出し、更にストラット軸方向成分を求め、ステップS4において当該ストラット軸方向成分を加味した荷重をユニバーサルジョイントの要素に基づく各方向に分解し、ステップS6においてユニバーサルジョイントによるストラットの変位に対応するアクチュエータ変位量を求めることもできる。
加えて、ユニバーサルジョイント軸について、例えばユニバーサルジョイント軸P〜Pをシャフト51上に固定し、回転軸Pとユニバーサルジョイント軸Pを一致させれば、シャフト51に働く荷重をラジアル方向ないしアキシャル方向に分解でき、上記実施例では影響が少ないとして省略したシャフト52のアキシャル方向の荷重を簡単に計算することができる。あるいは、ユニバーサルジョイント軸P〜Pを、極座標系を規定するものとすることもできる。
また、本発明により制御される機械は空間6自由度パラレルメカニズム工作機械に限るものではない。その自由度は6自由度に限るものではなくそれ以上もしくは以下の自由度でもよい。また、ユニバーサルジョイントは回転1自由度ジョイントの組み合わせたものに限らず、球面継手などその他の構造のものでもよい。さらにまた、機械として刃具を備えた工作機械に限らず、ロボット、産業機械、アミューズメント機械、建築機械等でもよい。
本発明の制御方法により制御されるパラレルメカニズム機械の一部透視斜視図である。 本発明に係る制御装置のブロック図である。 図1における第2ユニバーサルジョイントの斜視図である。 図1における第1ユニバーサルジョイントの斜視図である。 本発明の制御方法に係る実施形態のフローチャートである。 図1におけるサーボモータの自重が及ぼす荷重の説明図である。 図1におけるロッドの自重が及ぼす荷重の説明図である。 図1におけるボールねじの自重が及ぼす荷重の説明図である。 図1におけるボールねじの軸方向の荷重の説明図である。 図1における第2ユニバーサルジョイントに係る回転軸ないしユニバーサルジョイント軸の説明図である。 図1における第1および第2ユニバーサルジョイントに係る回転中心変位とストラット軸ベクトルの関係の説明図である。 図1のパラレルメカニズム機械において本発明を適用した場合と適用しない場合のDBB法による真円度測定結果の説明図である。
符号の説明
1 フレーム
2 第1ユニバーサルジョイント
3 サーボモータ(アクチュエータ)
4 ボールねじ(ストラット)
5 第2ユニバーサルジョイント
6 エンドエフェクタ
7 テーブル

Claims (8)

  1. 外部に固定されるベースと、第1ユニバーサルジョイントを介してベースに接続される複数のストラットと、各ストラットを駆動するアクチュエータと、第2ユニバーサルジョイントを介して各ストラットと接続するエンドエフェクタと、アクチュエータ指令値を与えて各アクチュエータを制御する制御装置を備えたパラレルメカニズム機械の制御方法であって、
    パラレルメカニズム機械における所定の機構パラメータに基づいて、エンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値に対する各アクチュエータ指令値を求める第1ステップと、
    各ストラット、各アクチュエータ、各第1ユニバーサルジョイント、各第2ユニバーサルジョイント、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかの自重による荷重を求める第2ステップと、
    第2ステップで求めた荷重と、機構パラメータならびにエンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値とから、各ストラット軸方向荷重および各アクチュエータ軸方向荷重を求める第3ステップと、
    第3ステップで求めた各ストラット軸方向荷重につき、各第1ユニバーサルジョイントおよび/または各第2ユニバーサルジョイントの構成要素の回転軸のいずれかと方向が同一の軸を含む軸座標系を規定する各ユニバーサルジョイント軸の各方向に分解する第4ステップと、
    第3ステップで求めた、各ストラット軸方向荷重および各アクチュエータ軸方向荷重と、各方向における各ストラット、各アクチュエータ、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかのコンプライアンスとから、各ストラット、各アクチュエータ、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかの弾性変形量を求めるとともに、
    各ユニバーサルジョイント軸の各方向におけるコンプライアンスと、第4ステップにおいて分解された各ストラット軸方向荷重とから、各第1ユニバーサルジョイントおよび/または各第2ユニバーサルジョイントの弾性変形量である各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を求める第5ステップと、
    第5ステップで求めた各弾性変形量、ならびに各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を、各アクチュエータ軸方向および各ストラット軸方向の角度を考慮して各アクチュエータ軸方向に換算する第6ステップと、
    第1ステップで求めた各アクチュエータ指令値を、第6ステップで求めた、換算された各弾性変形量、ならびに換算された各第1弾性変形量および/または換算された各第2弾性変形量を加味して更新する第7ステップと
    を有することを特徴とするパラレルメカニズム機械の制御方法。
  2. 第2ステップにおいて、各ストラット、各アクチュエータ、または各第2ユニバーサルジョイントのうち少なくともいずれかの自重による荷重を、各ストラット軸方向荷重と各ストラット軸直角方向荷重とに分解し、求めた各ストラット軸直角方向荷重を各第1ユニバーサルジョイントの回転中心周りのモーメント荷重として、エンドエフェクタに働く荷重に加味する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパラレルメカニズム機械の制御方法。
  3. 第4ステップにおいて、各ユニバーサルジョイント軸を、第1ユニバーサルジョイントについてはベースに固定し、第2ユニバーサルジョイントについてはエンドエフェクタに固定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパラレルメカニズム機械の制御方法。
  4. 第6ステップにおいて、各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量の変形方向に沿った各第1弾性変形量ベクトルおよび/または各第2弾性変形量ベクトルと、各アクチュエータ軸に沿った各アクチュエータ軸ベクトルの位置関係に基づいて、各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を各アクチュエータ軸方向に近似する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のパラレルメカニズム機械の制御方法。
  5. 外部に固定されるベースと、第1ユニバーサルジョイントを介してベースに接続される複数のストラットと、各ストラットを駆動するアクチュエータと、第2ユニバーサルジョイントを介して各ストラットと接続するエンドエフェクタとを備えるパラレルメカニズム機械を、アクチュエータ指令値を与えることで制御する制御装置であって、
    パラレルメカニズム機械における所定の機構パラメータに基づいて、エンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値に対する各アクチュエータ指令値を求めるアクチュエータ指令値演算部と、
    各ストラット、各アクチュエータ、各第1ユニバーサルジョイント、各第2ユニバーサルジョイント、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかの自重による荷重を求める荷重演算部と、
    荷重演算部で求めた荷重と、機構パラメータならびにエンドエフェクタの位置指令値および姿勢指令値とから、各ストラット軸方向荷重および各アクチュエータ軸方向荷重を求める軸方向荷重演算部と、
    軸方向荷重演算部で求めた各ストラット軸方向荷重につき、各第1ユニバーサルジョイントおよび/または各第2ユニバーサルジョイントの構成要素の回転軸のいずれかと方向が同一の軸を含む軸座標系を規定する各ユニバーサルジョイント軸の各方向に分解する分解演算部と、
    軸方向荷重演算部で求めた、各ストラット軸方向荷重および各アクチュエータ軸方向荷重と、各方向における各ストラット、各アクチュエータ、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかのコンプライアンスとから、各ストラット、各アクチュエータ、またはエンドエフェクタのうち少なくともいずれかの弾性変形量を求めるとともに、
    各ユニバーサルジョイント軸の各方向におけるコンプライアンスと、分解演算部において分解された各ストラット軸方向荷重とから、各第1ユニバーサルジョイントおよび/または各第2ユニバーサルジョイントの弾性変形量である各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を求める弾性変形量演算部と、
    弾性変形量演算部で求めた各弾性変形量、ならびに各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を、アクチュエータ軸方向およびストラット軸方向の角度を考慮して各アクチュエータ軸方向に換算する換算演算部と、
    アクチュエータ指令値演算部で求めた各アクチュエータ指令値を、換算演算部で求めた、換算された各弾性変形量、ならびに換算された各第1弾性変形量および/または換算された各第2弾性変形量を加味して更新する更新演算部と
    を有することを特徴とするパラレルメカニズム機械の制御装置。
  6. 荷重演算部において、各ストラット、各アクチュエータ、または各第2ユニバーサルジョイントのうち少なくともいずれかの自重による荷重を、各ストラット軸方向荷重と各ストラット軸直角方向荷重とに分解し、求めた各ストラット軸直角方向荷重を各第1ユニバーサルジョイントの回転中心周りのモーメント荷重として、エンドエフェクタに働く荷重に加味する
    ことを特徴とする請求項5に記載のパラレルメカニズム機械の制御装置。
  7. 分解演算部において、各ユニバーサルジョイント軸を、第1ユニバーサルジョイントについてはベースに固定し、第2ユニバーサルジョイントについてはエンドエフェクタに固定する
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のパラレルメカニズム機械の制御装置。
  8. 換算演算部において、各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量の変形方向に沿った各第1弾性変形量ベクトルおよび/または各第2弾性変形量ベクトルと、各アクチュエータ軸に沿った各アクチュエータ軸ベクトルの位置関係に基づいて、各第1弾性変形量および/または各第2弾性変形量を各アクチュエータ軸方向に近似する
    ことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載のパラレルメカニズム機械の制御装置。
JP2003430628A 2003-12-25 2003-12-25 パラレルメカニズム機械の制御方法および制御装置 Expired - Fee Related JP4080992B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430628A JP4080992B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 パラレルメカニズム機械の制御方法および制御装置
US11/008,499 US7148646B2 (en) 2003-12-25 2004-12-09 Method for controlling parallel kinematic mechanism machine and control device therefor
DE102004061581A DE102004061581B4 (de) 2003-12-25 2004-12-21 Verfahren zum Steuern einer Maschine mit parallelem Kinematik-Mechanismus und Steuerung dafür

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430628A JP4080992B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 パラレルメカニズム機械の制御方法および制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005186210A true JP2005186210A (ja) 2005-07-14
JP4080992B2 JP4080992B2 (ja) 2008-04-23

Family

ID=34697624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003430628A Expired - Fee Related JP4080992B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 パラレルメカニズム機械の制御方法および制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7148646B2 (ja)
JP (1) JP4080992B2 (ja)
DE (1) DE102004061581B4 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040930A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Okuma Corp パラレルメカニズム機械の制御方法及び制御装置
JP2008134839A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Okuma Corp パラレルメカニズム機械の制御方法及び制御装置
JP2011519731A (ja) * 2008-03-31 2011-07-14 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド ロボットマニピュレータから取り付け器具に制御器動作を転送するカプラ
DE102006021084B4 (de) * 2005-05-16 2013-02-07 Okuma Corporation Kalibrierungsverfahren für eine Parallelkinematikmechanismusmaschine
JP2016057917A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 ファナック株式会社 伝達角度算出方法、伝達角度補正装置、ロボットの制御方法およびロボットの制御装置
WO2016098633A1 (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 Ntn株式会社 リンク作動装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0503150D0 (en) * 2005-02-15 2005-03-23 Mathews Mark O Display device and stand therefor
WO2009049654A1 (en) * 2007-10-19 2009-04-23 Force Dimension S.A.R.L. Device for movement between an input member and an output member
US8215199B2 (en) * 2008-11-17 2012-07-10 Marcroft Sacha L Parallel kinematic positioning system
DE102012103870B4 (de) * 2012-04-19 2016-10-13 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Bewegungssystemzustand
CN108656092B (zh) * 2018-08-07 2020-11-27 燕山大学 基于四支链两转动一移动并联机构的混联机器人

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07276273A (ja) * 1994-04-11 1995-10-24 Nippon Steel Corp パラレルリンクマニピュレータのたわみ補正制御方法
JPH11277469A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Toyoda Mach Works Ltd パラレルリンク機構の制御方法及び制御装置
JP2002091568A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Toyoda Mach Works Ltd パラレルリンク機構の制御方法及び制御装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4790718A (en) * 1985-03-27 1988-12-13 The English Electric Company Plc Manipulators
US4756662A (en) * 1986-03-31 1988-07-12 Agency Of Industrial Science & Technology Varible compliance manipulator
US5179525A (en) * 1990-05-01 1993-01-12 University Of Florida Method and apparatus for controlling geometrically simple parallel mechanisms with distinctive connections
US5049797A (en) * 1990-07-02 1991-09-17 Utah State University Foundation Device and method for control of flexible link robot manipulators
US5656905A (en) * 1995-04-03 1997-08-12 Tsai; Lung-Wen Multi-degree-of-freedom mechanisms for machine tools and the like
US5797191A (en) * 1996-09-25 1998-08-25 University Of Florida Parallel kinematic structure for spatial positioning devices and method of initializing same
US7337691B2 (en) * 1999-08-05 2008-03-04 Shambhu Nath Roy Parallel kinematics mechanism with a concentric spherical joint
US6497548B1 (en) * 1999-08-05 2002-12-24 Shambhu Nath Roy Parallel kinematics mechanism with a concentric sperical joint
AU5653699A (en) * 1999-09-20 2001-04-24 Nikon Corporation Parallel link mechanism, exposure system and method of manufacturing the same, and method of manufacturing devices
DE10033074A1 (de) * 2000-04-11 2001-10-25 Siemens Ag Verfahren und Vorrichtung zur Gewichtskraftkompensation
US7323818B2 (en) * 2002-12-27 2008-01-29 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma display panel

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07276273A (ja) * 1994-04-11 1995-10-24 Nippon Steel Corp パラレルリンクマニピュレータのたわみ補正制御方法
JPH11277469A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Toyoda Mach Works Ltd パラレルリンク機構の制御方法及び制御装置
JP2002091568A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Toyoda Mach Works Ltd パラレルリンク機構の制御方法及び制御装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006021084B4 (de) * 2005-05-16 2013-02-07 Okuma Corporation Kalibrierungsverfahren für eine Parallelkinematikmechanismusmaschine
JP2008040930A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Okuma Corp パラレルメカニズム機械の制御方法及び制御装置
DE102007037634B4 (de) * 2006-08-09 2014-09-25 Okuma Corporation Verfahren zum Steuern einer Parallel-Kinematik-Mechanismus-Maschine und Steuerungsvorrichtung hierfür
JP2008134839A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Okuma Corp パラレルメカニズム機械の制御方法及び制御装置
JP2011519731A (ja) * 2008-03-31 2011-07-14 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド ロボットマニピュレータから取り付け器具に制御器動作を転送するカプラ
JP2016057917A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 ファナック株式会社 伝達角度算出方法、伝達角度補正装置、ロボットの制御方法およびロボットの制御装置
WO2016098633A1 (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 Ntn株式会社 リンク作動装置
JP2016112638A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 Ntn株式会社 リンク作動装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7148646B2 (en) 2006-12-12
DE102004061581A1 (de) 2005-07-28
JP4080992B2 (ja) 2008-04-23
DE102004061581B4 (de) 2012-08-30
US20050143859A1 (en) 2005-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4960038B2 (ja) パラレルメカニズム機械の制御方法及び制御装置
TWI630081B (zh) Direct teaching method of robot
JP4080992B2 (ja) パラレルメカニズム機械の制御方法および制御装置
KR101498835B1 (ko) 7축 다관절 로봇의 제어방법, 제어 프로그램 및 로봇 제어장치
JP2021098268A (ja) 駆動装置、ロボット装置、物品の製造方法、制御方法、制御プログラム、記録媒体
US9950427B2 (en) Robot, control apparatus, and robot system
JP2001157975A (ja) ロボットの制御装置
JP2017196704A (ja) 可動部の振動測定方法、ロボットの振動測定方法および制御装置
JP4289506B2 (ja) 四自由度パラレルロボット
KR102312368B1 (ko) 여자유도 로봇 제어 시스템, 방법, 및 상기 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터 판독 가능한 프로그램을 기록한 기록 매체
SE501263C2 (sv) Förfarande för kalibrering av rörelseaxlar hos en industrirobot
JP2013166224A (ja) ロボットの制御装置、ロボット及びそのプログラム
JP2007066001A (ja) ロボットの制御装置
US11745342B2 (en) Manipulator for finishing work, and control method therefor
JP2020015124A (ja) ロボット制御方法、物品の製造方法、ロボット制御装置、ロボット、プログラム及び記録媒体
JP2012051043A (ja) ロボットシステムまたはロボット制御装置
US20210053238A1 (en) Deflection amount estimating device, robot control device and method of estimating amount of deflection
JP2019181664A (ja) ロボットの制御装置およびロボットの制御方法
JP5184502B2 (ja) ロボットの関節機構の制御装置
JP2002091568A (ja) パラレルリンク機構の制御方法及び制御装置
JP6267086B2 (ja) 伝達角度算出方法、伝達角度補正装置、ロボットの制御方法およびロボットの制御装置
JP2007313612A (ja) 多関節ロボットの制御装置及びその制御方法
WO2020184203A1 (ja) ロボット制御装置及びロボット制御方法
KR20190020484A (ko) 로봇의 교시 장치, 방법 및 시스템
JP2012033202A (ja) パラレルメカニズム機械の制御方法及び制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140215

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees