JP2005185716A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入賞口の周辺にある釘調整が不要であり、かつ容易に特別遊技状態での変動入賞装置への入賞球の差を軽減することができ、かつ当該入賞球の差の調整を容易に行う。
【解決手段】 パチンコ球Pの発射数が100発/1分間に制限されていることから、比較的高い入賞率(例えば、大入賞口44が開放している30秒間に15個のパチンコ球Pが入賞するように調整する)での調整は容易である。そこで、この容易な調整を標準的な釘調整として設定し、大入賞口44の内部を本入賞ゾーン110と非入賞ゾーン112とに分割することで、仮に大入賞口44に入賞したパチンコ球Pの一部を入賞から除外(遊技盤32へ戻す)する。本入賞ゾーン110の開口幅Aと非入賞ゾーン112の開口幅Bの比率をA:B≒2:1としたため、前記標準的な釘調整により30秒間に15個のパチンコ球Pが大入賞口44に入賞しても、実入賞は10個となる。これにより、大入賞口44が開放される30秒間を使い切ることができ、TY値を安定させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、通常遊技状態で始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当たりの場合に、前記通常遊技状態では閉止状態とされている変動入賞装置を所定の制限時間をもって開放することで、前記遊技球の入賞率を高め、遊技者に有利な特別遊技状態とすることが可能な遊技機に関するものである。
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、通常遊技状態において、始動口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、前記通常遊技状態では閉止状態とされている大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする特別遊技状態(以下、大当り処理という)を持つパチンコ機がある。
ところで、パチンコ機は営業形態に応じて複数種類の中から選択し、メーカーからの出荷前に遊技場の設置環境に合わせて様々な調整(例えば、釘調整等)がなされた後、遊技場に搬入され、設置される。
前記大入賞口の周辺には多くの釘が植設されており、大当たり時の差球(大入賞口への入賞球の差)はこれらの釘調整によって増減される。
すなわち、単位時間当たりの発射球数は、通常100発/1分間であり、その内の所定割合で大入賞口や、他の入賞口に入賞し、その他は非入賞球としてアウト口から回収されるようになっている。
また、大当たり処理時は、遊技者が大入賞口に狙いを定めて発射するため、大入賞口の周辺、特に直上位置の釘調整が重要となる。
大入賞口を狙って打ち出されたパチンコ球は、大入賞口に入賞するパチンコ球と、大入賞口からそれるパチンコ球とに分類され、大入賞口は、アウト口の直上に配置されている機種が主流であるため、前記それたパチンコ球はほとんどアウト口から回収される。
ここで、パチンコ機では、1回の大当たり処理時に大入賞口に入賞可能な球数に上限値が設定されている。また、これと共に、大入賞口の開放時間の上限値も設定されている。
上記入賞球数の上限値、或いは開放時間の上限値の何れか一方が先に満足されると、その大当たり処理(1ラウンド)の権利は消滅し、当該大当たり処理中に特定の条件(Vゾーンへの入賞)が満足された場合には、次のラウンドへ移行することが約束される。
このため、遊技者が大当たり処理中にパチンコ球を発射させ続けている場合、大入賞口に入賞しにくい釘調整であるほど、大入賞口が開放される時間が長くなり、大当たり処理の時間も長くなる。
一方、大当たり処理中に大入賞口に入賞可能なパチンコ球の上限値と、大入賞口の開放時間の上限値が定められているため、入賞するパチンコ球に対する賞球払出数と、入賞数との積により、1回当たりの大当たり処理で払い出されるパチンコ球数が導き出され、前記アウト口から回収されるパチンコ球数との差によって、大当たり処理中の差球(TY値)を得ることができる。このTY値については、特許文献1に記載されている。
特開2002−177558公報
しかしながら、大入賞口の周辺、特に大入賞口の開口部の直上にあっては、営業上の理由から大当たり処理時のTY値を安定させる必要がある反面、設置環境や、営業形態(例えば、開店直後の宣伝期間、通常営業等)によってTY値を変更する必要がある。
この場合、従来は、釘調整によってなされているが、釘調整は極めて高度な技術であるため、熟練を要し、容易にTY値の調整をすることは困難である。
本発明は上記事実を考慮し、大入賞口の周辺にある釘調整が不要であり、かつ容易に特別遊技状態での変動入賞装置への入賞球の差を軽減することができ、かつ当該入賞球の差の調整を容易に行うことができる遊技機を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、通常遊技状態で始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当たりの場合に、前記通常遊技状態では閉止状態とされている変動入賞装置を所定の制限時間をもって開放することで、前記遊技球の入賞率を高め、遊技者に有利な特別遊技状態とすることが可能な遊技機であって、前記変動入賞装置の開口部が、第1の開口率の本入賞ゾーンと、第2の開口率の非入賞ゾーンとに分割され、統計的に前記制限時間内での入賞数が所定数以下となるように、前記第1の開口率と第2の開口率との比率が設定されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、特別遊技状態では、変動入賞装置が開放することで、入賞率が高まる。この変動入賞装置は、所定の制限時間を持って開放するため、例えば、入賞数に制限がある場合、遊技状態によって当該制限入賞数となるまでの時間が異なる。
そこで、変動入賞装置の開口部を、第1の開口率の本入賞ゾーンと、第2の開口率の非入賞ゾーンとに分割する。それぞれの開口率(第1の開口率及び第2の開口率)は、統計的に前記制限時間内での入賞数が所定数以下となるように比率が設定されているため、例えば、遊技盤面上の釘の調整度合いで変動入賞装置への入賞率を変更しなくても、前記比率によって入賞数を調整することができる。すなわち、従来、熟練を要していた釘調整等の専門的技術がなくても、変動入賞装置に入る遊技球を分別することで、実入賞球数の調整が可能となるため、出荷時或いは設置時の調整期間を大幅に省くことができ、作業性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、通常遊技状態で始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当たりの場合に、前記通常遊技状態では閉止状態とされている変動入賞装置を所定の制限時間をもって開放することで、前記遊技球の入賞率を高め、遊技者に有利な特別遊技状態とすることが可能な遊技機であって、前記変動入賞装置の開口部が、常時開放状態の本入賞ゾーンと、開閉可能な蓋体が設けられた非入賞ゾーンとに分割され、前記蓋体の開放時間と本入賞ゾーンへの入賞数データに基づいて、前記制限時間内での入賞数が所定数以下となるように、前記変動入賞装置の開放時における、蓋体の開放時間を設定することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、特別遊技状態では、変動入賞装置が開放することで、入賞率が高まる。この変動入賞装置は、所定の制限時間を持って開放するため、例えば、入賞数に制限がある場合、遊技状態によって当該制限入賞数となるまでの時間が異なる。
そこで、変動入賞装置の開口部を、第1の開口率の本入賞ゾーンと、第2の開口率の非入賞ゾーンとに分割する。非入賞ゾーンには蓋体が設けられており、この蓋体の開口時間によって、大入賞ゾーンと非入賞ゾーンとの入賞比率を変更することができる。
蓋体の開放時間は、蓋体の開放時間と本入賞ゾーンへの入賞数データに基づいて設定する。すなわち、上記データに基づいて、前記制限時間内での入賞数が所定数以下となるように、前記変動入賞装置の開放時における、蓋体の開放時間を設定することで、例えば、遊技盤面上の釘の調整度合いで変動入賞装置への入賞率を変更しなくても、実入賞率が安定する。
すなわち、従来、熟練を要していた釘調整等の専門的技術がなくても、変動入賞装置に入る遊技球を分別することで、実入賞球数の調整が可能となるため、出荷時或いは設置時の調整期間を大幅に省くことができ、作業性の向上を図ることができる。
以上説明した如く本発明では、大入賞口の周辺にある釘調整が不要であり、かつ容易に特別遊技状態での変動入賞装置への入賞球の差を軽減することができ、かつ当該入賞球の差の調整を容易に行うことができるという優れた効果を有する。
図1には、第1の実施の形態に係るパチンコ機10が示されている。パチンコ機10は外枠12を備え、外枠12の前面には、窓部を有する額縁状の内枠14の一側部(図1の左辺部)が開閉可能に取付けられている。
内枠14には、複数の表示灯62やスピーカ64が設けられている。また、内枠14の中央には、窓部となっており、この窓部には紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス16(二重構造)が装着されたガラス枠20が設けられている。また、内枠14の図1の右辺部には施錠装置(シリンダ)22が設けられている。
ガラス枠20の下方位置には、球皿部24を備えた一体皿26が配設されている。この一体皿の球皿部24には、貯球タンク(図示省略)と連通し、この貯球タンク内のパチンコ球P(図2参照)を球皿部24へ流出させる連通口23が設けられている。
一体皿26は、その一側部(図1の左辺部)が内枠14に対して開閉可能に取付けられている。一体皿26の前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置164(図3参照)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
また内枠14の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
図2に示される如く、遊技盤32は、外バンド36及び内バンド38によって囲まれた略円形状の遊技領域40が形成されている。
遊技領域40には、図示しない釘や風車の他、センター役物42、当該センター役物42に設けられた表示部43、並びに大入賞口(変動入賞装置)44等の役物、始動口46や通過装置48、入賞装置49等の遊技部品が取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。なお、センター役物42にの上端部には、普通図柄表示装置42Aが設けられている。
通過装置48は、前記普通図柄表示装置42Aの始動トリガとなっており、通過装置48をパチンコ球Pが通過すると普通図柄抽選が実行され、当たりの場合、普通図柄表示装置42Aの表示が当りを表示し、電動チューリップ47が開放し、始動口46への入賞の確率が物理的に高まるようになっている。
図3には、パチンコ機10を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御部150を中心として構成されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
この主制御部150には、始動口46に設けられた始動入賞センサ168、通過装置48や入賞装置49に設けられた通過/入賞センサ172並びに大入賞口44に入賞したパチンコ球Pを検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口44には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ177が設けられており、主制御部150に接続されている。
さらに、主制御部150には、始動入賞口46に設けられた電動チューリップ47(図2参照)を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口44を開閉させるためのソレノイド175が接続されている。
また、主制御部150からは盤用外部端子200を介してホールコンピュータへ遊技の進行状態を示す情報が出力されるようになっている。
一方、この主制御部150には、演出制御部152と、払出制御部154とが接続されている。
演出制御部152には、図柄・音声制御部156を介してスピーカ64、センター役物42の表示部(LCD)43、並びに普通図柄表示装置42Aが接続されている。また、演出制御部152は、パチンコ機10のガラス枠20に取り付けられた複数の表示灯62の点灯・消灯を制御する。なお、表示部43は、図柄変動パターン演出画像を表示する。
また、表示部43の上部には、保留ランプ100が設けられており、第1の実施の形態では、最大4個の保留が可能であるため、この数に対応した4個の保留ランプ100が設けられている。
保留とは、前記表示部43において、図柄変動パターン演出を実行中に新たに始動口46に入賞した場合に、この入賞により実行された抽選の結果の報知を待機することを言う。なお、大当たり処理中に始動口46に入賞した場合も、表示部43が大当たり処理演出の動画パターンを再生しているため、保留の対象となる。但し、保留する数には限度があり(第1の実施の形態では4個)、これ以上の始動口46への入賞は抽選の対象とはならない。
ここで、前記抽選の結果が当たりとなり、当該当選を表示部43における図柄変動パターン演出によって報知し終えると、特別遊技状態である大当たり処理が実行される。この大当たり処理は、前記大入賞口44が所定回数(ラウンド)開放するものである。1ラウンドの開放時間は役30秒とされ、この間に最大10個のパチンコ球Pが入賞可能となる。すなわち、時間制限である30秒、或いは数制限である10個の何れか一方が先に満足されると、そのラウンドの権利は消滅し、当該大当たり処理中に大入賞口44内のVゾーンへの入賞があった場合に、次のラウンドへ移行することが約束される。
このため、特別遊技状態では、通常遊技状態よりも短期間で多くの入賞が期待され、遊技者にとって有利な遊技状態とすることができる。
ところで、大入賞口44の開放中、そのほとんどの機会において、パチンコ球Pが10個入賞する方が先に満足する。すなわち、30秒以内で大入賞口44は一旦閉止する。
この実開放時間は、従来、大入賞口44の直上にある釘の調整度合いによってほぼ定まっており、時間が短ければ短いほど発射されるパチンコ球数が少ないため、熟練の技術を要する釘調整は、大当たり処理中の発射球数と賞球払出数との差であるTY値に多大な影響を及ぼす。
ここで、第1の実施の形態では、上記釘調整によらず、前記TY値の安定化、並びに調整の容易性を持たせるべく、大入賞口44の内部の構造でTY値の調整を可能とした。
図2及び図4に示される如く、大入賞口44は、変動入賞ユニット102の一部として構成されている。
変動入賞ユニット102は、合成樹脂製部品を主体とした複数の部品からなるアッセンブリであり、周縁には薄肉のフランジ102Aが形成されている。
遊技盤32には、前記変動入賞ユニット102に対応して貫通孔(図示省略)が設けられており、この貫通孔に変動入賞ユニット102が収容されると共に、前記フランジ102Aの裏面側が遊技盤32に突き当てられることで、変動入賞ユニット102は遊技盤32への取付状態となる。
変動入賞ユニット102には、前記取付状態で遊技盤32面とほぼ面一となる位置に横長矩形状の前記大入賞口44が形成されている。この大入賞口44には、開閉蓋104が別部材として取り付けられている。
図4に示される如く、開閉蓋104は、前記大入賞口44を閉塞する主面部104Aと、この主面部104Aの左右端にそれぞれ互いに平行に一体形成された側面部104Bと、で構成され、全体的に略コ字型とされている。
一対の側面部104Bは、全周の1/5〜1/4程度(72°〜90°程度)の扇型とされ、それぞれその扇の要である頂点の近傍に同軸的に軸106が取り付けられている。
前記開閉蓋104は、この軸106を中心に前記扇の角度の範囲内で回転可能となっている。
また、開閉蓋104は、側面部104Bが前記回転可能範囲の一端の位置のとき、側面部104Bは前記大入賞口44内に収容され、かつ、主面部104Aが当該大入賞口44を閉塞する(図4(A)の閉塞状態)。
一方、前記側面部104Bが前記回転可能範囲の他端の位置のとき、側面部104Bは、前記大入賞口44から突出し、主面部104Aが大入賞口44の前方で傾斜状態となり、大入賞口44が開放される(図4(B)の開放状態)。
また、この開放状態では、開閉蓋104の主面部104Aの裏面が、パチンコ球Pを遊技盤32面から大入賞口44内へ案内する案内ガイドとしての役目を持つ。
図5には、大入賞口44の内部構造が示されている。
大入賞口44は、その開口が中間壁部108によって2分割されており、全開口幅の約2/3が本入賞ゾーン110とされ、全開口幅の約1/3が非入賞ゾーン(アウトゾーン)112となっている。
前記本入賞ゾーン110の底部には、シーソ型の案内部材114が設けられている。案内部材114は、長手方向(横方向)中央部に回転軸116が設けられ、図示しない駆動手段の駆動力で図5の右肩上がり(図5の実線状態)の第1の傾斜位置と、図5の右肩下がり(図5の鎖線状態)の第2の傾斜位置と、に選択的に回転移動することができるようになっている。
この案内部材114は、前述した大当たり処理中の次ラウンドへの条件であるVゾーンへ入賞を導く役目を有しており、ラウンド開始直後は、第2の傾斜位置とされる。これにより、本入賞ゾーン110に入賞したパチンコ球Pは、この案内部材114に案内され、Vゾーンへの送り出されることになる。Vゾーンへ送り出されたパチンコ球Pは、図示しないセンサによって検出され、この検出をトリガとして、案内部材114は、第1の傾斜位置へ回転移動する。これにより、その後に本入賞ゾーン110へ入賞したパチンコ球Pは、テンカウントゾーンへ送り出され、図示しないテンカウントセンサによってカウントされる。なお、前記Vゾーンへの入賞も1カウントとなる。
一方、非入賞ゾーン112は、所謂ワープ入り口となっており、遊技盤32に戻されるようになっている。構造上、大入賞口44がアウト口54の直上にあることから(図2参照)、遊技盤32に戻されるパチンコ球Pのほとんどはアウト口54から回収されることになる。
ここで、前述のように大入賞口44の開口幅は、本入賞ゾーン110の開口幅Aと、非入賞ゾーン112の開口幅Bとに分割されており、このため、理論的には、本入賞ゾーン110への入賞率は、A/(A+B)となる。
それぞれの開口幅(A及びB)の設定は、メーカーからの出荷時、或いは遊技施設への設置時に、標準的に釘調整された場合において、発射されるパチンコ球P(100発/1分間)がほぼ30秒で10個の入賞となることを基準としている。
第1の実施の形態では、A:B≒2:1であるが、これは、30秒で大入賞口44に入賞するパチンコ球数が約15個であることから設定されている。すなわち、30秒間に15個のパチンコ球Pが大入賞口44に入賞しても、その1/3は非入賞ゾーン112へ案内されるため、結果として入賞するのは10個となる。
このように第1の実施の形態では、大入賞口44の直上の釘の調整によって、TY値を調整するのではなく、釘調整は標準的な状態としておき、この標準的な状態の下でほぼ決まっている大入賞口44への入賞率から、固定的に開口幅(本入賞ゾーン110の開口幅Aと非入賞ゾーン112の開口幅B)の比率で大入賞口44を構成することで、個々のパチンコ機10の微妙な釘調整が不要となる。
以下に第1の実施の形態の作用を説明する。
まず、通常遊技の流れを説明する。
遊技者がハンドル30を把持し、発射のための操作を行なうと、このハンドル操作量(回転量)に応じた強度で、パチンコ球Pが打ち出される。
パチンコ球Pが打ち出されると、外バンド36及び内バンド38に案内されて盤面32の釘や風車等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、始動口46にパチンコ球Pが入賞すると、乱数カウンタを用いて所定の確率下で抽選が開始される。この抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターンを選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、特別図柄表示装置43に図柄変動パターンを表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
抽選の結果が当りの場合は、大当たり処理の実行が開始され、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口44がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
ここで、第1の実施の形態の大入賞口44は、本入賞ゾーン110と非入賞ゾーン112とに分割されており、大入賞口44に入賞したパチンコ球Pの全てが賞球払出の対象とならない。すなわち、非入賞ゾーン112への入賞は、再度遊技盤32へ戻され、結果としてアウト口54へ回収される。
なお、第1の実施の形態では、大入賞口44に流入したパチンコ球Pが非入賞ゾーン112に誘導された場合、そのままアウト口54に回収される構造を説明したが、非入賞ゾーン112に図9に示す誘導路112Aを設ける構造としてもよい。
この誘導路112Aは、上流側端部の開口が非入賞ゾーン112に連通する一方、下流端部の開口がアウト口54の流入開口直上に配置されている。
この構成により、一旦、大入賞口44に流入したパチンコ球Pが非入賞ゾーン112に誘導されると、再度,遊技盤32面に戻された後、アウト口54を通って回収されるので、遊技しゃは回収されるパチンコ球Pを目視で認識でき、獲得される賞品球数が容易に予測される。
ここで、従来、大入賞口44への入賞率は、当該大入賞口44の直上にある釘の僅かな調整度合いによって、大きく変動する。すなわち、TY値を安定させるためには、熟練した技術を有する技術者が釘調整を行わなければならなかった。
一方、メーカーからの出荷時、或いは遊技施設への設置時には、標準的な釘調整が行われるようになっているが、この釘調整は、熟練した技術者の調整に比べて、比較的ラフな調整であるが、パチンコ球Pの発射数が100発/1分間に制限されていることから、比較的高い入賞率(例えば、大入賞口44が開放している30秒間に15個のパチンコ球Pが入賞するように調整する)での調整は容易である。
そこで、この容易な調整を標準的な釘調整として設定し、大入賞口44の内部を本入賞ゾーン110と非入賞ゾーン112とに分割することで、仮に大入賞口44に入賞したパチンコ球Pの一部を入賞から除外(遊技盤32へ戻す)する。
第1の実施の形態では、本入賞ゾーン110の開口幅Aと非入賞ゾーン112の開口幅Bの比率をA:B≒2:1としたため、前記標準的な釘調整により30秒間に15個のパチンコ球Pが大入賞口44に入賞しても、実入賞は10個となる。
これにより、大入賞口44が開放される30秒間を使い切ることができ、TY値を安定させることができる。
(第2の実施の形態)
以下に本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付して、その構成の説明を省略する。
第2の実施の形態の特徴は、第1の実施の形態が固定的に本入賞ゾーン110と非入賞ゾーン112を標準的な釘調整に基づいて設定したのに対し、TY値の調整(すなわち、大入賞ゾーン110への入賞率の調整可能とした点にある。
図6に示される如く、第2の実施の形態における大入賞口44は、本入賞ゾーン110と非入賞ゾーン112とに分割されており、その開口幅は、ほぼ1:1となっている。
ここで、非入賞ゾーン112の開口部には、蓋体118が設けられている。蓋体118は、図7に示される如く、実質的に前記非入賞ゾーン112を閉塞する閉塞板118Aと、この閉塞板118Aと一体形成され、遊技盤32の裏面側に位置する可動部118Bと、で構成されており、可動部118Bは、ガイド部材120によってガイドされ、閉塞板118Aを閉塞位置及び待避位置に移動可能となっている。
可動部材118Bには、連結プレート122の一端が取り付けられ、連結プレート122の他端には、ソレノイド124のプランジャー124Aが取り付けられている。
これにより、ソレノイド124への通電、非通電によってプランジャ124Aが引き込み/伸び出し動作することで、閉塞板118Aを閉塞位置(引き込み)と待避位置(伸び出し)へ移動させることができる。
蓋体118による非入賞口112の開放時間は、図8に示されるような、パチンコ機10毎のデータをとることで設定される。第2の実施の形態では、「○」、「×」、「△」、「□」の4回のデータをとり、その近似値を曲線で示した。
すなわち、開放時間が0の場合は、大入賞口44に入賞したパチンコ球Pの全てが本入賞ゾーン110へ案内され、開放時間が長くなればなるほど、本入賞ゾーン110への入賞数が減っていく。
この図8に示されるような特性に基づいて、大入賞口44の開放時間である30秒で、何個のパチンコ球Pを入賞(賞球払出対象)させるかを決め、その数に対応する開放時間を設定する。
制御手順としては、大当たり処理が開始され、各ラウンドの開始時には、蓋体118の閉塞板118Aを待避位置としておき、設定した時間が経過した時点で、ソレノイド124を作動させて、閉塞位置へ移動させればよい。
このように、非入賞ゾーン112へ蓋体118を設け、開閉可能な駆動機構を設けることで、固定的なTY値のみならず、所望TY値を設定することができ、繊細な釘調整をすることなく、設計の自由度を増加することができる。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、大入賞口44をアウト口54の直上に設けたため、非入賞ゾーン112に入賞したパチンコ球Pのほとんどは、アウト口54から回収されることになるが、大入賞口44(変動入賞ユニット102)を遊技盤32の上方へ配置するようにすれば、非入賞ゾーン112への入賞によって遊技盤32に戻されるパチンコ球Pの再度の始動口46への入賞等の期待を持たせることができる。
第1の実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 第1の実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 第1の実施の形態に係るパチンコ機の制御系の概略を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る大入賞口の拡大斜視図であり、(A)は閉止状態、(B)は開放状態を示す。 第1の実施の形態に係る大入賞口の内部構造図である。 第2の実施の形態に係る大入賞口の内部構造図である。 第2の実施の形態に係る大入賞口の側面(一部断面)図である。 第2の実施の形態に係る蓋体開放時間−入賞数特性図である。 図5に示した大入賞口の内部構造の変形例を示す断面図である。
符号の説明
P パチンコ球
10 パチンコ機(遊技機)
32 遊技盤
44 大入賞口(変動入賞装置)
46 始動口
54 アウト口
102 変動入賞ユニット
102A フランジ
104 開閉蓋
104A 主面部
104B 側面部
106 軸
108 中間壁部
110 本入賞ゾーン
112 非入賞ゾーン
114 案内部材
118 蓋体
118A 閉塞板
118B 可動部
122 連結プレート
124 ソレノイド
124A プランジャー
150 主制御部
152 演出制御部

Claims (2)

  1. 通常遊技状態で始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当たりの場合に、前記通常遊技状態では閉止状態とされている変動入賞装置を所定の制限時間をもって開放することで、前記遊技球の入賞率を高め、遊技者に有利な特別遊技状態とすることが可能な遊技機であって、
    前記変動入賞装置の開口部が、第1の開口率の本入賞ゾーンと、第2の開口率の非入賞ゾーンとに分割され、
    統計的に前記制限時間内での入賞数が所定数以下となるように、前記第1の開口率と第2の開口率との比率が設定されていることを特徴とする遊技機。
  2. 通常遊技状態で始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当たりの場合に、前記通常遊技状態では閉止状態とされている変動入賞装置を所定の制限時間をもって開放することで、前記遊技球の入賞率を高め、遊技者に有利な特別遊技状態とすることが可能な遊技機であって、
    前記変動入賞装置の開口部が、常時開放状態の本入賞ゾーンと、開閉可能な蓋体が設けられた非入賞ゾーンとに分割され、
    前記蓋体の開放時間と本入賞ゾーンへの入賞数データに基づいて、前記制限時間内での入賞数が所定数以下となるように、前記変動入賞装置の開放時における、蓋体の開放時間を設定することを特徴とする遊技機。
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JP2012249874A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2013051985A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

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