JP2005180585A - 断熱構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構成材料を容易に種別に分解することができ、且つ、設備コスト及び生産コストを低減した断熱構造体を提供する。
【解決手段】 断熱構造体は、予め成形された断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる袋内に封入、或いは、水分の通過を阻止できる皮膜にてコーティングして成る断熱部材13を、面材間に配置する。面材は、断熱扉10の外面及び内面を構成する外面材11及び内面材12からなる。面材は、断熱箱体2の外面及び内面を構成する外箱及び内箱からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、面材間に断熱部材を備えた断熱構造体に関するものである。
従来より冷凍庫の保冷・若しくは保温用の断熱材としてガラス繊維や独立気泡の発泡ポリウレタン等が使用されている。前記ガラス繊維は結露すると断熱材内部に水分を含みカビの発生や断熱効果が劣化してしまう。また、発泡ポリウレタンは結露しても断熱材内部に水分を含まないのでカビの発生もなく断熱効果が劣化してしまうこともない。この発泡ポリウレタンを断熱扉100に使用した場合、図4、図5に示すように縦長略矩形状で側面コ字状の外面材111と内面材112を合わせ両端に断熱材としてのブレーカ113をそれぞれ設けて箱状にし、周囲角部に補強部材114を取り付けて断熱扉100の外観部品を組み上げる。そして、外面材111と内面材112間に発泡液を注入して一体発泡し、所定位置に把手115が取り付けられ、更に内面材112にガスケット取付具(図示せず)を用いてガスケット116が取り付けられていた。
しかし、外面材と内面材間に一体発泡した断熱材が独立気泡の発泡ポリウレタンの場合にはガラス繊維よりも高い熱伝導率が達成できるものの、庫内を超低温(例えば−90℃以下)とする冷凍庫の断熱箱体に用いる場合に、所定の断熱性能を得るためにはその熱伝導率は高く、そのため断熱材の厚みを著しく厚くしなければならなかった。
そこで、近年では薄くても断熱性能の高い真空断熱材が用いられるようになって来ている。この真空断熱材は、周知の通りガラス繊維や独立気泡の発泡ポリウレタン等の断熱材より高い熱伝導率が達成されるので、冷凍庫の断熱材の厚みを薄くして設置面積を縮小し、若しくは庫内容積を拡大し、或いは冷却装置の消費電力を削減することが可能となる。該真空断熱材は内側からポリエチレン若しくはポリプロピレン等から成る熱溶着層とアルミニウム層及び表面保護層をラミネートした2枚のガスバリアフィルム間に、連続気泡の発泡ポリウレタン断熱材を挿入し、所定の真空排気装置で内部を真空とした後、ガスバリアフィルムの周縁部を加熱して、熱溶着層を相互に溶着し密封していた(特許文献1参照)。
特許第3357747号
しかしながら、従来のように発泡断熱材を使用する場合は、外観部品を組み上げて面材間に断熱材を注入し一体発泡していたが、発泡液の注入漏れ防止や発泡液の循環効率を向上させるため、部品を暖めて発泡液の循環効率を上げなければならなかった。また、発泡時の高圧に耐えられる強度を持った冶具等を手配しなければならず多大な手間とコストがかかる問題があった。
一方、業務用冷蔵冷凍庫の断熱部として内箱と外箱、扉内部等には液状の断熱材を注入し内部で発泡させる一体発泡構造である。しかし、この構造においては大型の設備が必要で、高額な費用や発泡に長い時間がかかるなど生産性が極めて悪いものであった。また、断熱部の構造上内部の隅々、或いは、内部に発泡していない箇所がないかなど断熱材が内部全体に確実に入っているか確認し難かった。このため、市場で断熱効率が悪いなどと云うトラブルも発生していた。
ここで、近年では環境破壊の問題から廃棄時には断熱構造体の構成材料を金属、合成樹脂、或いは燃えるものなどの種別に分別しなければならない。しかし、前者の断熱構造体は、組み上げた外観部品内に一体発泡した断熱材が内部に接着されてしまう。また、後者の断熱構造体は、内側から熱溶着層とアルミニウム層及び表面保護層をラミネートした2枚のガスバリアフィルム間に発泡ポリウレタン断熱材を挿入し、真空排気装置で内部を真空にして、熱溶着層を相互に溶着し密封していた。このため、断熱材が接着された外観部品及び、断熱材が溶着されたアルミニウム層及び表面保護層などは容易に種別に分別できないという問題があった。
また、真空断熱材を用いた断熱構造体を作る場合、真空排気装置などの装置を使用しなければ成らず、設備に多大なコストがかかり断熱構造体の生産コストが高騰してしまう問題もあった。
即ち、本発明の断熱構造体は、予め成形された断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる材料にて被覆して成る断熱部材を、面材間に配置して成るものである。
また、請求項2の発明の断熱構造体は、予め成型された断熱材を面材間に配置して成るものであって、面材間に発生した水を排出する排水路を設けたものである。
また、請求項3の発明の断熱構造体は、請求項2に加えて、断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる材料にて被覆したものである。
また、請求項4の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2又は請求項3に加えて、断熱材を、水分の通過を阻止できる袋内に封入したものである。
また、請求項5の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2又は請求項3において、断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる皮膜にてコーティングしたものである。
また、請求項6の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5において、断熱材はクッション性を有するものである。
更に、請求項7の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5において、断熱材は独立気泡の発泡ポリウレタンにより構成されているものである。
更にまた、請求項8の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7に加えて、断熱材と面材との間にクッション材を介設したものである。
また、請求項9の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8において、面材は、断熱扉の外面及び内面を構成する外面材及び内面材であることを特徴とする。
また、請求項10の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8において、面材は、断熱箱体の外面及び内面を構成する外箱及び内箱であることを特徴とする。
請求項1の発明の断熱構造体は、予め成形された断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる材料にて被覆して成る断熱部材を、面材間に配置して構成されているので、請求項9や請求項10の発明の如き断熱扉や断熱箱体の面材と断熱部材とを比較的簡単に分解することができるようになり、分別廃棄或いは再利用が容易となる。また、断熱材を面材間に一体発泡する場合に比して品質も安定すると共に、設備コストも低減することができる。
特に、断熱材を水分の通過を阻止できる材料にて被覆しているので、内部に侵入した水蒸気によって結露が発生し、吸水により断熱材の断熱性能が悪化する不都合を未然に回避することができるようになる。
請求項2の発明の断熱構造体は、予め成型された断熱材を面材間に配置して成るものであって、面材間に発生した水を排出する排水路を設けたので、この排水路によって面材間に発生する結露水などを円滑に排出できるようになり、吸水による断熱材の悪化を効果的に抑制することができるようになる。また、請求項9や請求項10の発明の如き断熱扉や断熱箱体の面材と断熱部材とを比較的簡単に分解することができるようになるので、分別廃棄或いは再利用が容易となると共に、断熱材を面材間に一体発泡する場合に比して品質も安定し、設備コストも低減することができる。
請求項3の発明の断熱構造体は、上記に加えて断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる材料にて被覆したので、内部に侵入した水蒸気によって結露が発生し、吸水により断熱材の断熱性能が悪化する不都合を未然に回避することができるようになる。
請求項4の発明の断熱構造体は、上記各発明において断熱材を、水分の通過を阻止できる袋内に封入したので、内部に発生する結露による断熱材の吸水を袋によって効果的に防止することができるようになる。特に、袋内に断熱材を封入するのみであるので、生産コストも削減できる。
請求項5の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2又は請求項3において断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる皮膜にてコーティングしたので、内部に発生する結露による断熱材の吸水を皮膜によって効果的に防止することができるようになる。特に、断熱材自体に皮膜をコーティングするものであるので、面材との密着も良好となり、剛性の向上も図ることができる。
請求項6の発明の断熱構造体は、上記各発明に加えて断熱材はクッション性を有するので、断熱材の形状の自由度が向上すると共に、断熱構造体内部の空気層を減少させ、水蒸気量を低減させて結露の発生を抑制することができるようになる。
請求項7の発明の断熱構造体は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の発明に加えて断熱材を独立気泡の発泡ポリウレタンにより構成したので、断熱構造体としての断熱性能が著しく向上する。
請求項8の発明の断熱構造体は、上記各発明に加えて断熱材と面材との間にクッション材を介設したので、断熱構造体内部の空気層を減少させ、且つ、シール性を改善して外部からの水蒸気侵入も回避し、総じて結露の発生をより一層抑制することができるようになる。
本発明は、断熱構造体の構成材料を容易に種別に分解でき、且つ、設備コスト及び生産コストがかかってしまう不都合を解決するという目的を、断熱材を水分の通過を阻止できる材料にて被覆するという簡単な構成で実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の断熱構造体を具備した業務用冷凍庫1の斜視図、図2は同図1の業務用冷凍庫1の断熱扉の分解斜視図をそれぞれ示している。実施例の冷凍庫1は、例えばホテルやレストランの厨房などに設置される縦型業務用冷凍庫であり、前面に開口する断熱箱体2により構成されている。
この断熱箱体2内に構成された貯蔵室3の前面開口4は中央部にて横方向に延在する中仕切5と縦方向に延在する縦仕切6によって上下左右に仕切られている。縦仕切6の左側には調理済みの食品(料理)や食材が上下2段に収納される貯蔵室が設けられ、縦仕切6の右側は調理前の食品(食材)を収納する引出式の貯蔵室が設けられている。
貯蔵室3内上部には当該貯蔵室3内を冷凍するため冷却装置を構成する冷却器(図示せず)が設けられており、この冷却器によって貯蔵室3内は所定の温度に冷却される。また、断熱箱体2の天面にはパネル7によって周囲を覆われた機械室8が画成されている。この機械室8内には冷却装置を構成する図示しない圧縮機や凝縮器などが設置されており、これらは貯蔵室3内の上部に設けられた冷却器と共に冷却装置の周知の冷媒回路を構成している。
一方、中仕切5及び縦仕切6によって仕切られた貯蔵室3の開口4は上下に設けられた二組の観音開き式の断熱扉10、10及び断熱扉20、20によって開閉自在に閉塞されると共に、断熱扉10、10は貯蔵室3の開口4下側に、断熱扉20、20は貯蔵室3の開口4上側にヒンジによって回動自在に枢支されている。この断熱扉10(本発明の断熱構造体に相当)は図2に示すように断面コ字状の外面材11と、この外面材11の開口を塞ぐように取り付けられる平板状の内面材12とからなる面材と、外面材11の開口内に収納される断熱部材13とから構成されている。
両面材(外面材11、内面材12)は合成樹脂製或いは鋼板製などにて構成されている。外面材11の上部近傍(断熱扉20側)には把手19が設けられており、この把手19は断熱部材13側に所定寸法埋没されて設けられている。断熱部材13は予め発泡形成された独立気泡の断熱材からなり、この断熱材周囲は水分の通過を阻止可能な材料で被覆されると共に、断熱部材13外径は外面材11より所定寸法小さくできている。該水分の通過を阻止可能な材料としては弾性を有する塩化ビニールシート、ビニールシート或いはポリエチレンシートなどからなる合成樹脂製の袋が挙げられる。この場合、断熱部材13の断熱材はクッションを有しない堅い発泡ポリウレタンなどの断熱材が用いられる。
係る断熱部材13は、断熱材周囲をビニールシート、ポリエチレンシートなどの水分の通過を阻止可能な袋で覆って、袋の開口が接着剤、粘着テープ、熱溶着などで密封される。これによって、断熱部材13内部に水分が侵入してしまうのを防止している。即ち、断熱部材13は、断熱部材13内部に侵入した水蒸気によって結露が発生し、その結露を断熱材が吸水することにより断熱材の断熱性能が悪化する不都合を未然に回避できるように断熱材周囲を水分の通過を阻止可能な袋にて覆っている。また、断熱部材13には把手19に対応する部分に切欠き13Aを設けている。この切欠き13Aに外面材11に取り付けられた把手19の陥没部分が挿入される。
そして、外面材11に開口側から断熱部材13が挿入される。この断熱部材13は前述した如き外面材11より所定寸法小さくできているので、断熱部材13周囲と外面材11間に独立気泡の発泡ウレタンなどのクッション材15を挿入する。このとき、クッション材15は断熱部材13周囲と外面材11間の隙間より大きなものを使用し、断熱部材13周囲と外面材11間に圧入する。また、断熱部材13の切欠き13A部に断熱材14を挿入する。この断熱材14は、切欠き13Aと略同等の大きさに形成されると共に、内面材12と把手19に当接する厚さを呈している。この断熱材14によって把手19部分の断熱扉10の断熱効果が大幅に損なわないように構成している。
これによって、外面材11内で断熱部材13が動いてしまうのを防止すると共に、断熱扉10の断熱効果が低下してしまうのを防止している。尚、発泡ウレタンは周知の通り内部に多数の泡空気を有しているので、クッション材15が独立気泡の発泡ポリウレタン同様の断熱効果を得られることができるのは云うまでもない。また、クッション材15周囲を断熱部材13同様水分の通過を阻止可能な袋で覆って内部に水分が侵入してしまうのを阻止し、内部にカビなどが発生してしまう不都合を防止しても良い。
次に、外面材11内に挿入した断熱部材13に内面材12、枠16を順に組み付け図示しないネジで締め付けて固定し、更にガスケット取付具(図示せず)を用いてガスケット18が取り付けられる。このとき、断熱部材13と外面材11或いは内面材12のどちらか一方の間に図示しないクッション材が介設され、断熱部材13を外面材11或いは内面材12のどちらか一方に付勢する。これにより、断熱部材13が外面材11或いは内面材12方向のガタ付きを防止することができる。尚、断熱部材13と外面材11或いは内面材12のどちらか一方の間に介設したクッション材も水分の通過を阻止可能な袋で覆って内部に水分が侵入してしまうのを阻止し、内部にカビなどが発生してしまう不都合を防止すると良い。
そして、4隅の角部を補強部材17で覆いこれもまた図示しないネジで締め付けて固定することにより、角部を強度アップし外力による変形や損傷しないように保護している。尚、断熱扉20は断熱扉10に対して把手29の取り付け位置が異なり(この場合、断熱扉10の把手19近傍に断熱扉20の把手29が取り付けられる)、他断熱扉10同様に構成されているため説明を省略する。上記のように組み立てられた断熱扉10、10及び断熱扉20、20で貯蔵室3の開口4が開閉自在に閉塞される。
このように、断熱構造体としての断熱扉10には、外面材11と内面材12間に水分の通過を阻止できる袋にて断熱材の表面を被覆した断熱部材13を配置しているので、断熱扉10や断熱箱体2の外面材11及び内面材12と断熱部材13とを比較的簡単に分解することができる。これにより、外面材11や内面材12などを分別廃棄或いは再利用が容易となる。
特に、断熱材を水分の通過を阻止できる袋にて被覆しているので、内部に侵入した水蒸気によって結露が発生し、吸水により内部の多数の泡空気が塞がれることにより断熱材の断熱性能が悪化するなどの不都合を未然に回避することができる。
尚、実施例では断熱部材13の断熱材にクッション性を有しない堅い断熱材を用いたが、クッション性を有する発泡ウレタンなどの断熱材を用いても良い。この場合、断熱部材13は外面材11より少し大きく形成し、断熱部材13を弾性変形させて外面材11内に圧入すれば、クッション材15が不要になり、組み立て作業性を向上することができ、生産コストを低減させることができる。
また、水分の通過を阻止可能な材料として弾性を有する塩化ビニールシート、ビニールシート或いはポリエチレンシートなどからなる合成樹脂製の袋で説明したが、水分の通過を阻止可能な材料としては弾性を有する塩化ビニールシート、ビニールシート或いはポリエチレンシートを袋にせずシートのまま使用しても良い。この場合、断熱材をシートで覆って包み、シートの開口部を接着剤、粘着テープ、熱溶着などで密封すれば同様の効果を得ることができる。
尚、実施例では面材を、断熱扉10を構成する外面材11及び内面材12で説明したが、面材は断熱箱体2の外面及び内面を構成する図示しない外箱及び内箱であっても差し支えない。この場合、断熱部材13を外箱及び内箱間に挟むだけで良いので断熱箱体2の外箱及び内箱と断熱部材13とを前述同様比較的簡単に分解することができる。これにより、断熱箱体2の分別廃棄或いは再利用が容易となると共に、従来の断熱構造体のように断熱材を面材間に一体発泡する場合に比して品質も安定させることができるので、設備コストも低減することができる。
図3は本発明の他の一実施形態を示す断熱扉10の分解斜視図である。尚、前述の実施例と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。前述の実施例で説明したような冷凍庫1において、断熱扉10は鋼板を側面コ字状に折曲した外面材21と、この外面材21の開口を塞ぐように取り付けられる平板状の内面材12とからなる面材と、外面材21内に収納される断熱材23とから構成されている。
両面材(外面材21、内面材12)は前述同様合成樹脂製或いは鋼板製などにて構成されている。外面材21の上部近傍(断熱扉20側)には把手29が設けられており、この把手29は断熱材23側に所定寸法埋没されて設けられている。断熱材23は予め発泡した発泡ウレタンにて構成されると共にクッション性を有している。この断熱材23周囲は水分の通過を阻止できる皮膜にてコーティングされると共に、断熱材23外径は外面材21より所定寸法大きく形成されている。
また、断熱材23は前断熱材23A、中前断熱材23B、中後断熱材23C、後断熱材23Dとから構成されており、中前断熱材23Bと中後断熱材23Cは略同等の厚さ、前断熱材23Aと後断熱材23Dは略同等の厚さを呈している。中前断熱材23Bと中後断熱材23Cは前断熱材23Aと後断熱材23Dより厚い厚さにて構成され、前断熱材23Aと中前断熱材23Bには切り欠かれた切欠き23AA、23BBが設けられている。この切欠き23AA、23BBには外面材21に取り付けた把手29の陥没部分が挿入される。この場合、中後断熱材23Cと後断熱材23Dには切欠きを設けていないので把手29部分の断熱扉10の断熱効果が大幅に損なうことがない。
前記断熱材23周囲を水分の通過を阻止できる皮膜にてコーティングする材料としては耐水及び耐湿性に優れているパラフィン蝋や、耐水及び耐湿性に優れているシリコーン樹脂或いはゴムなどを原料とする防水剤などが挙げられる。これら防水剤の被膜が各断熱材23A、23B、23C、23D全体に塗布されることにより、各断熱材23A、23B、23C、23D内部への水分や湿気の通過が阻止される。尚、水分の通過を阻止できる被膜は各断熱材23A、23B、23C内部に1mm乃至2mm浸透させた方が水分の通過を好適に阻止でき、また、各断熱材23A、23B、23C、23D内部全体に浸透させた方が水分の通過をより好適に阻止できる。
次に、外面材21の開口内に断熱材23A、23B、23C、23D及び内面材12、枠16を順に組み付け図示しないネジで締め付けて固定し、更にガスケット取付具(図示せず)を用いてガスケット18が取り付けられる。このとき、前断熱材23A、及び中前断熱材23Bの各切欠き23AA、23BBは外面材21に取り付けた把手29に対応した位置で外面材21の開口内に組み付ける。そして、外面材21の左右開口部にブレーカ30(断熱材)を組み付け、図示しないネジで締め付けて固定する。上記のように組み立てられた断熱扉10、10及び断熱扉20、20が貯蔵室3の開口4が開閉自在に閉塞される。
一方、前記外面材21と内面材12との周囲(断熱材23周囲)には枠状に形成された排水部材31が設けられており、この排水部材31の下辺32は一側(断熱扉10の枢支側)を低く他側を高く傾斜している。該下辺32には一側から他側に渡って延在する排水路32Aが設けられており、この排水路32Aは下辺32の長手方向両端間を下方に凹陥した溝にて構成されている。また、排水路32Aの傾斜下方となる下流側端部(断熱扉10の枢支側)には排水孔(図示せず)が設けられている。即ち、排水部材31の下辺32に設けた排水路32Aにて外面材21と内面材12との間に結露により発生し滴下した水を確保し、排水孔より排水する。このような排水路32Aを実施例1の断熱扉10、20の外面材11と内面材12間に設ければ実施例2同様の効果を得ることができる。
このように、断熱材23の表面を、水分の通過を阻止できる皮膜にてコーティングしているので、外面材21と内面材12間に発生する結露による水がコーティングした被膜によって断熱材23内への吸水を好適に防止することができる。特に、断熱材23自体に水分の通過を阻止する皮膜をコーティングしているので、断熱材23と両面材(外面材21と内面材12)との密着性も良好となり、断熱扉10の剛性を向上することもできる。尚、水分の通過を阻止できる皮膜を実施例1の断熱部材13を構成する断熱材にコーティングしても差し支えない。この場合、水分の通過を阻止可能な弾性を有する塩化ビニールシート、ビニールシート或いはポリエチレンシートなどからなる合成樹脂製の袋を使用しなくても良いので、組み立て作業性を向上することができ、生産コストを低減させることができる。
また、排水部材31に外面材21と内面材12との間に発生した水を排出する排水路32Aを設けているので、この排水路32Aによって外面材21と内面材12間に発生する結露水などを排水孔から円滑に排出することができる。これにより、断熱扉10の下端から水が滴下して衣服や床などを濡らしてしまう等の不都合を防止することができる。また、外面材21と内面材12との間に断熱材23を挟んでいるだけなので断熱扉10や断熱材23とを比較的簡単に分解することができる。これにより、断熱扉10の分別廃棄或いは再利用が容易になり、断熱材23を面材間に一体発泡する場合に比して品質も安定し、設備コストも低減することができる。
尚、実施例では面材を、断熱扉10を構成する外面材21及び内面材12で説明したが、面材は断熱箱体2の外面及び内面を構成する図示しない外箱及び内箱であっても差し支えない。この場合、断熱材23を外箱及び内箱間に挟むだけで良いので断熱箱体2の外箱及び内箱と断熱材23とを前述同様比較的簡単に分解することができる。これにより、断熱箱体2の分別廃棄或いは再利用が容易となると共に、従来の断熱構造体のように断熱材を面材間に一体発泡する場合に比して品質も安定させることができるので、設備コストも低減することができる。
本発明の断熱構造体を具備した業務用冷凍庫の斜視図である。(実施例1) 同図1の業務用冷凍庫の断熱扉の分解斜視図である。 もう一つの断熱扉の分解斜視図である。(実施例2) 従来の断熱扉の斜視図である。 同図4の断熱扉の分解斜視図である。
符号の説明
1 冷凍庫
2 断熱箱体
3 貯蔵室
4 開口
10 断熱扉
11 外面材
12 内面材
13 断熱部材
15 クッション材
16 枠
19 把手
20 断熱扉
31 排水部材
32 下辺
32A 排水路

Claims (10)

  1. 予め成形された断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる材料にて被覆して成る断熱部材を、面材間に配置して成る断熱構造体。
  2. 予め成型された断熱材を面材間に配置して成る断熱構造体において、
    前記面材間に発生した水を排出する排水路を設けたことを特徴とする断熱構造体。
  3. 前記断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる材料にて被覆したことを特徴とする請求項2の断熱構造体。
  4. 前記断熱材を、水分の通過を阻止できる袋内に封入したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の断熱構造体。
  5. 前記断熱材の表面を、水分の通過を阻止できる皮膜にてコーティングしたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の断熱構造体。
  6. 前記断熱材はクッション性を有することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の断熱構造体。
  7. 前記断熱材は独立気泡の発泡ポリウレタンにより構成されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の断熱構造体。
  8. 前記断熱材と面材との間にクッション材を介設したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7の断熱構造体。
  9. 前記面材は、断熱扉の外面及び内面を構成する外面材及び内面材であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の断熱構造体。
  10. 前記面材は、断熱箱体の外面及び内面を構成する外箱及び内箱であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の断熱構造体。
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