JP2005178836A - キャップ - Google Patents

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Kazunori Mori
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Abstract

【課題】容器Yのどの側部を下側にして容器Yを傾けても引き出されたバルブ体11を通じて流出される流体の流出状態がほぼ一定になるようにする。
【解決手段】インナーキャップ本体10と、インナーキャップ本体10内への入れ込み部111と頭部112とを有し、インナーキャップ本体10に入れ込み部111を入れ込み切った位置で頭部112によってインナーキャップ本体10の筒上端を液密に閉塞するバルブ体11とを有している。バルブ体11の入れ込み部111は、筒上端を液体の流出部111aとさせた筒状をなすと共に、バルブ体11の頭部112は、その下部に入れ込み部111の内径よりも外径を小さくした首部112aを有しており、首部112aを入れ込み部111に入れ込ませた状態で、首部112aと入れ込み部111とを首部112aの軸線を中心として放射状に延びる複数の連接片112bによって連接させ合わせている。
【選択図】図2

Description

この発明は、流体を納めた容器の上部開口に取り付けられて、開蓋状態において、この流体を外部に容易かつ適切に注ぎ出せるようにしたキャップの改良に関する。
ボトル口に取り付けられる中栓と、この中栓に被せられるオーバーキャップとを有すると共に、中栓に摺合したスライド弁がオーバーキャップの取り外し操作によって中栓から引き出され、この後容器を傾けることによって筒下端を解放させ、かつ、筒上端を閉塞させたスライド弁の側部に形成された透かし孔を通じて容器内の流体を外部に注ぎ出せるようにしたキャップがある。(特許文献1参照)
しかるに、このキャップにあっては、流体の注ぎ出しが前記透かし孔を通じてなされるようになっているため、容器の側部のいずれの位置を下側にして容器を傾ける場合にも流体の流出状態をほぼ一定とするようにすることに難を持つものであった。すなわち、容器を傾けた際に下側となる容器の側部の直上(容器を傾けた場合には直下)に隣り合う透かし孔間に残されたスライド弁の壁部が位置されてしまうと、この壁部に妨げられて流体がスムースに透かし孔から注ぎ出されなくなってしまうものであった。透かし孔を幅広にすればこうした不都合はある程度是正はできるが、スライド弁の上部の剛性を低下させてしまう不都合が考えられるところである。
また、かかるキャップにあっては、スライド弁の透かし孔から注ぎ出された流体は、中栓の上端側の内壁に案内されて外部に流出するようになっているため、スライド弁の外側部と中栓の内側部との間に注ぎ出された流体の一部が残り易いものであった。
特願2002−288694号
この発明が解決しようとする主たる問題点の一つは、オーバーキャップをインナーキャップから取り外す操作に伴って、インナーキャップ本体に組み合わされたバルブ体が引き出され、このように引き出されたバルブ体の内部を通じて流体を注ぎ出すようにしたキャップにおいて、容器のどの側部を下側にして容器を傾けても引き出されたバルブ体を通じて流出される流体の流出状態がほぼ一定になるようにする点にある。
また、かかる問題点の他の一つは、バルブ体とインナーキャップ本体との間に、注ぎ出された流体の一部ができる限り残存しないようにする点にある。
前記問題点を解決するために、この発明にあっては、キャップを以下の(1)〜(6)の構成を備えたものとした。
(1)容器の上部開口に取り付けられるインナーキャップと、このインナーキャップにネジ付けられるアウターキャップとを備えてなるキャップであって、
(2)インナーキャップは、
筒上端及び筒下端を解放させた筒状をなすインナーキャップ本体と、
このインナーキャップ本体内への入れ込み部と、この入れ込み部の上部に頭部を有し、このインナーキャップ本体に入れ込み部を入れ込み切った位置でこの頭部によってこのインナーキャップ本体の筒上端を液密に閉塞するバルブ体とを有していると共に、
(3)アウターキャップをインナーキャップから取り外すネジ回し操作に伴ってインナーキャップ本体内からバルブ体の入れ込み部が引き出されるようにしてあり、
(4)バルブ体の入れ込み部は、筒上端及び筒下端を解放させ、筒上端を液体の流出部とさせた筒状をなすと共に、
(5)バルブ体の頭部は、その下部に入れ込み部の内径よりも外径を小さくした首部を有しており、
(6)この首部を入れ込み部に入れ込ませた状態で、この首部と入れ込み部とを首部の軸線を中心として放射状に延びる複数の連接片によって連接させ合わせている。
インナーキャップにネジ付け切られたアウターキャップをこのインナーキャップから取り外す向きにネジ回し操作すると、上方へのアウターキャップの移動に伴ってインナーキャップ本体の筒上端に頭部を液密に接しさせていたバルブ体は、インナーキャップ本体内から徐々に引き出され、容器の上部開口が開蓋される。インナーキャップから完全にアウターキャップを取り外した状態において、容器を傾けると、容器内の流体はバルブ体を構成する入れ込み部の筒下端から入れ込み部内に入り込み、その筒上端、つまり、流出部から外部に注ぎ出される。入れ込み部と頭部とは、前記連接片によって連接され合わされているに過ぎないことから、連接片が流体の流出に影響を与えることは少なく、容器の側部のいずれの箇所を下側にして容器を傾けても、流出部からの流体の流出状態はほぼ一定とされる。
前記インナーキャップ本体内からバルブ体の入れ込み部が引き出し切られた位置において、インナーキャップ本体の筒上端よりも上方にこの入れ込み部の流出部が位置されるようにしておくこともある。
このようにした場合、バルブ体の引き出し状態において容器を傾けて前記流出部から注ぎ出される流体がこの注ぎ出しに際してインナーキャップ本体の筒上端からバルブ体とインナーキャップ本体との間に入り込むことがない。
前記インナーキャップ本体の内側部に周回状***部が形成されていると共に、バルブ体の入れ込み部の外側部に周回状***部が形成されており、少なくともインナーキャップ本体内からバルブ体の入れ込み部が引き出し切られた位置において、インナーキャップ本体の周回状***部の突き出し面にバルブ体の周回状***部の突き出し面が圧接されるようにしておくこともある。
このようにした場合、インナーキャップ本体内からバルブ体を引き出させた状態から容器を傾けてバルブ体を構成する入れ込み部の筒上端の流出部より流体を注ぎ出すにあたり、容器内の流体がインナーキャップ本体とバルブ体との間を通じて外部に流出してしまうことがない。
前記バルブ体の頭部の外縁が、インナーキャップ本体の筒上端の外縁よりも内方に位置されるようにしておくこともある。
このようにした場合、インナーキャップ本体内からバルブ体を引き出させた状態から容器を傾けてバルブ体を構成する入れ込み部の筒上端の流出部より流体を注ぎ出すに際し、頭部の下面に付着した流体が、容器を再び鉛直に立て戻した状態において、インナーキャップ本体の外側部に垂れ落ちこの外側部を汚してしまうといった事態をできる限り生じさせないようにすることができる。
前記バルブ体の頭部の下面が、この頭部の外縁から首部との連接箇所に向かうに連れて次第に下方に近づく向きに傾斜しているようにしておくこともある。
このようにした場合、インナーキャップ本体内からバルブ体を引き出させた状態から容器を傾けてバルブ体を構成する入れ込み部の筒上端の流出部より流体を注ぎ出すに際し、頭部の下面に付着した流体が、容器を再び鉛直に立て戻した状態において、頭部の外縁側から自然にこの頭部と首部との連接箇所に向けて流れ、さらに、首部の外側部を通じて入れ込み部の内部に流れ戻るようにすることができ、このように付着した流体がインナーキャップ本体とバルブ体との間にインナーキャップ本体の筒上端側から入り込んでしまわないようにすることができる。
前記インナーキャップにアウターキャップをネジ付け切った位置において、アウターキャップの内面とインナーキャップ本体の筒上端とによって、バルブ体の頭部が挟み付けられるようにしておくこともある。
このようにした場合、インナーキャップにアウターキャップをネジ付け切った状態において、インナーキャップ本体の筒上端にバルブ体の頭部を強固に押し付けて、この頭部によるインナーキャップ本体の筒上端の閉塞状態を安定的に確保させることができる。
この発明にかかるキャップによれば、容器のどの側部を下側にして容器を傾けても引き出されたバルブ体を通じて流出される流体の流出状態がほぼ一定になるようにすることができる。また、バルブ体とインナーキャップ本体との間に、注ぎ出された流体の一部ができる限り残存しないようにすることができる。
以下、図1ないし図4に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1は、インナーキャップ1にアウターキャップ2を取り付けた状態をこれらを断面にして、また、図2は、インナーキャップ1からアウターキャップ2を取り外し、かつ、容器Yを傾けて流体を注ぎ出している状態を断面して、(この場合の流体の主たる流路を同図において矢印で示す。)それぞれ示している。また、図3および図4は、インナーキャップ1を構成するバルブ体11のみを示している。
この実施の形態にかかるキャップCPは、流体を納めた容器Yの上部開口Yaに取り付けられて、開蓋状態において、この流体を外部に容易かつ適切に注ぎ出せるようにしたものである。かかる流体としては、醤油、ラー油、酢、ドレッシング、オイルなどの粘性のない流体や粘性を持った流体が予定される。
かかるキャップCPは、容器Yの上部開口Yaに取り付けられるインナーキャップ1と、このインナーキャップ1にネジ付けられるアウターキャップ2とを備えている。
アウターキャップ2は、筒上端を閉塞させ、かつ、筒下端を解放させた筒状をなすように構成されている。図示の例にあっては、かかるアウターキャップ2は、筒上端を閉塞させた円筒状をなすように構成されている。かかるアウターキャップ2の内側部には、雌ネジ部20が形成されており、かかるアウターキャップ2は、前記インナーキャップ1を構成する後述するインナーキャップ本体10の外側部に形成された雄ネジ部101にこの雌ネジ部20をネジ付けて、このインナーキャップ1の上部および側部を覆うようにこのインナーキャップ1に取り付けられるようになっている。このように取り付けられたアウターキャップ2をネジ回し操作してインナーキャップ1から取り外すことにより前記開蓋状態が作り出される。図示の例では、アウターキャップ2の筒下端には、周回スカート部21が薄肉部22を介して連接されており、インナーキャップ1から最初にアウターキャップ2を取り外すネジ回し操作をなすことに伴って、この周回スカート部21の内側部に形成された突片23がインナーキャップ本体10の筒下端の外側部に形成された突部102に引っかかって、前記薄肉部22が破断され、周回スカート部21のみがインナーキャップ1の筒下端側に残されるようになっている。これによって、容器Yが少なくとも一度、開蓋されたことが確実に視認できるようになっている。
インナーキャップ1は、インナーキャップ本体10とバルブ体11とを備えている。
インナーキャップ本体10は、筒上端及び筒下端を解放させた筒状をなすように構成されている。図示の例では、かかるインナーキャップ本体10は円筒状をなすように構成されている。また、かかるインナーキャップ本体10は、アウターキャップ2の内径よりも外径をほぼ等しいかやや小さくするように構成された上部103と、容器Yの上部開口Yaを内側に液密にはめ込むように構成された上部103よりも内外径を共に大きくするように構成された下部104とを有している。これにより、インナーキャップ本体10のかかる上部103と下部104との間には、外側周回段差面105と内側周回段差面106とが形成されている。このインナーキャップ本体10の上部103の外側部に前記雄ネジ部101が形成されており、アウターキャップ2は、その筒下端をインナーキャップ本体10の外側周回段差面105に突き当てる位置までインナーキャップ本体10にネジ付けることができるようになっている。前記周回スカート部21は、この外側周回段差面105よりも下方に入り込んでインナーキャップ本体10の下部104の外側部を覆うように構成されている。また、容器Yは上部開口Yaの開口縁をインナーキャップ本体10の内側周回段差面106に突き当てさせる位置まで、インナーキャップ本体10の筒下端からこのインナーキャップ本体10内にはめ入れられるようになっている。
バルブ体11は、かかるインナーキャップ本体10内への入れ込み部111と、この入れ込み部111の上部に頭部112とを有し、このインナーキャップ本体10に入れ込み部111を入れ込み切った位置でこの頭部112によってこのインナーキャップ本体10の筒上端を液密に閉塞するように構成されている。
かかるバルブ体11の入れ込み部111は、筒上端及び筒下端を解放させ、筒上端を液体の流出部111aとさせた筒状をなすように構成されている。図示の例では、かかる入れ込み部111は円筒状をなすように構成されている。そして、バルブ体11は、この入れ込み部111の筒下端を先にしてインナーキャップ本体10の筒上端側からこのインナーキャップ本体10内に入れ込まれるようになっている。すなわち、バルブ体11は、前記頭部112がインナーキャップ本体10の筒上端に突き当てられる位置まで、その入れ込み部111をインナーキャップ本体10内に入れ込めるように構成されている。図示の例では、バルブ体11の入れ込み部111における筒下端側に、この入れ込み部111の直径方向両側において、この入れ込み部111の外側部から側方に突き出す掛合突部111bが形成されており、バルブ体11は、この掛合突部111bを後述するインナーキャップ本体10の内側部に形成された周回状***部107に下方から突き当てさせる位置まで、インナーキャップ本体10内から引き出されるようになっている。すなわち、バルブ体11は、インナーキャップ本体10の筒上端から上方に突き出し移動可能で、かつ、突き出し位置からの入れ込み移動を可能とした状態で、インナーキャップ本体10に組み合わされている。図示の例では、かかる掛合突部111bは、入れ込み部111の筒軸に沿った二条の縦向きの割溝111c、111cとこの二条の縦向きの割溝111c、111cの溝上端間に亘る横向きの割溝111dとによって区分された弾性片111eの外側部に形成されており、インナーキャップ本体10内への入れ込み部111の最初の入れ込みにおいて前記周回状***部107に掛合突部111bが上方から突き当てられることに伴ってこの弾性片111eの内向きへの弾性変形によって周回状***部107を乗り越え、乗り越えた先におけるこの弾性片111eの弾性復帰によって、その後の入れ込み部111の上方への引き出し移動を前記のように一定位置で規制するようになっている。
一方、かかるバルブ体11の頭部112は、その下部に入れ込み部111の内径よりも外径を小さくした首部112aを有している。そして、かかるバルブ体11は、この首部112aを入れ込み部111に入れ込ませた状態で、この首部112aと入れ込み部111とを首部112aの軸線を中心として放射状に延びる複数の連接片112b、112b…によって連接させ合わせることにより構成されている。
図示の例では、かかる頭部112は、円板状をなすように構成されている。一方、首部112aは、筒上端をこの頭部112の下面のほぼ中央部に一体に連接させた円筒状をなすように構成されている。そして、頭部112と入れ込み部111とは、入れ込み部111の筒上端からかかる首部112aの筒下端側を、頭部112の下面と入れ込み部111の筒上端との間に間隔を開け、かつ、首部112aの外側部と入れ込み部111の内側部との間に円周方向におけるどの位置に置いてもほぼ等しい間隔を開けて入れ込ませるようにした状態で、このように入れ込まれた首部112aと入れ込み部111とを前記連接片112bによって連接させ合わせることにより一体に接合されている。図示の例にあっては、複数の連接片112b、112b…は、円周方向において隣り合う連接片112bとの間にほぼ等しい間隔を開けた状態で配置されている。各連接片112b、112b…は、いずれも、入れ込み部111の筒軸方向に沿った幅広の両面を備えた薄板状をなすように構成されており、板上端を入れ込み部111の筒上端と同面上に位置させるようにして、板一端を首部112aの外側部に一体に接合させ、かつ、板他端を入れ込み部111の内側部に一体に接合させている。
そして、かかるキャップCPにあっては、前記アウターキャップ2をインナーキャップ1から取り外すネジ回し操作に伴ってインナーキャップ本体10内からバルブ体11の入れ込み部111が引き出されるようにしてある。
具体的には、図示の例にあっては、インナーキャップ1を構成するバルブ体11の頭部112の上面ほぼ中央部に円形の突出部112cが形成されていると共に、アウターキャップ2の筒上端を閉塞する上板の内面に、周回壁部24が形成されており、アウターキャップ2をインナーキャップ1にネジ付け切った位置において、前記頭部112の突出部112cがアウターキャップ2の周回壁部24内に入り込み、両者がはまり合うようになっている。より詳細には、周回壁部24の突き出し端の内側部には、周回掛合突部25が形成されていると共に、頭部112の突出部112cの外側部には、周回掛合溝112dが形成されており、アウターキャップ2をインナーキャップ1にネジ付け切った位置において前記頭部112の突出部112cがアウターキャップ2の周回壁部24内に入り込むと共に、かかる周回掛合溝112dに周回掛合突部25が弾性的に入り込むようになっている。
インナーキャップ1にネジ付け切られたアウターキャップ2をこのインナーキャップ1から取り外す向きにネジ回し操作すると、上方へのアウターキャップ2の移動に伴ってインナーキャップ本体10の筒上端に頭部112を液密に接しさせていたバルブ体11は、インナーキャップ本体10内から徐々に引き出され、容器Yの上部開口Yaが開蓋される。インナーキャップ1から完全にアウターキャップ2を取り外した状態において、容器Yを傾けると、容器Y内の流体はバルブ体11を構成する入れ込み部111の筒下端から入れ込み部111内に入り込み、その筒上端、つまり、流出部111aから外部に注ぎ出される。入れ込み部111と頭部112とは、前記連接片112bによって連接され合わされているに過ぎないことから、連接片112bが流体の流出に影響を与えることは少なく、容器Yの側部のいずれの箇所を下側にして容器Yを傾けても、流出部111aからの流体の流出状態はほぼ一定とされる。
より具体的には、インナーキャップ1にネジ付け切られたアウターキャップ2をこのインナーキャップ1から取り外す向きにネジ回し操作すると、頭部112の突出部112cをアウターキャップ2の周回壁部24にはめ込ませているバルブ体11はインナーキャップ本体10内から徐々に引き出され、さらにバルブ体11が引き出しきられた位置で突出部112cは周回壁部24から抜け出され容器Yが開蓋される。この開蓋状態から再びアウターキャップ2をインナーキャップ1にネジ付けると、アウターキャップ2に押されてバルブ体11はインナーキャップ本体10内に徐々に押し込まれると共に、再び頭部112の突出部112cをアウターキャップ2の周回壁部24にはめ込ませ、開蓋前の状態、すなわち、閉蓋状態が再び作り出される。
また、図示の例にあっては、インナーキャップ本体10内からバルブ体11の入れ込み部111が引き出し切られた位置において、インナーキャップ本体10の筒上端よりも上方にこの入れ込み部111の流出部111aが位置されるようにしてある。
すなわち、図示の例にあっては、バルブ体11を構成する入れ込み部111の掛合突部111bがインナーキャップ本体10の周回状***部107に下方から突き当てられたバルブ体11の最大引き出し位置において、入れ込み部111の筒上端、つまり、流出部111aがインナーキャップ本体10の筒上端よりも上方に位置されるようになっている。
これにより、図示の例にあっては、このバルブ体11の引き出し状態において容器Yを傾けて前記流出部111aから注ぎ出される流体がこの注ぎ出しに際してインナーキャップ本体10の筒上端からバルブ体11とインナーキャップ本体10との間に入り込むことがないようになっている。
また、図示の例にあっては、インナーキャップ本体10の内側部に周回状***部107が形成されていると共に、バルブ体11の入れ込み部111の外側部に周回状***部111fが形成されており、少なくともインナーキャップ本体10内からバルブ体11の入れ込み部111が引き出し切られた位置において、インナーキャップ本体10の周回状***部107の突き出し面108にバルブ体11の周回状***部111fの突き出し面111gが圧接されるようになっている。
具体的には、図示の例にあっては、インナーキャップ本体10の長さ方向ほぼ中程の位置に、周回状***部107が形成されていると共に、バルブ体11の掛合突部111bの形成位置の直上に周回状***部111fが形成されている。両周回状***部107、111fの突き出し面108、111gはそれぞれ、バルブ体11の入れ込み部111の筒軸にほぼ平行をなす平坦な面となっていると共に、インナーキャップ本体10の周回状***部107の形成箇所の内径に対し、バルブ体11の入れ込み部111の周回状***部111fの形成箇所の外径がやや大きくなるようにしてある。そして、バルブ体11の頭部112がインナーキャップ本体10の筒上端を液密に塞いだ状態からバルブ体11が引き出されると、バルブ体11及びインナーキャップ本体10の双方又はいずれか一方の側を弾性変形させながら、バルブ体11の周回状***部111fの形成箇所がインナーキャップ本体10の周回状***部107の形成箇所内に下方から入り込むようになっている。
これにより、図示の例にあっては、インナーキャップ本体10内からバルブ体11を引き出させた状態から容器Yを傾けてバルブ体11を構成する入れ込み部111の筒上端の流出部111aより流体を注ぎ出すにあたり、容器Y内の流体がインナーキャップ本体10とバルブ体11との間を通じて外部に流出してしまうことがないようにすることができる。また、これによりバルブ体11の引き出し状態を安定的に維持することができる。
なお、図示の例にあっては、バルブ体11を構成する入れ込み部111における周回状***部111fの形成箇所以外の箇所の外径は、インナーキャップ本体10の周回状***部107の形成箇所の内径よりもやや小さいことから、流体の注ぎ出しにあたってバルブ体11の入れ込み部111とインナーキャップ本体10との間にこのインナーキャップ本体10の筒上端側から流体が入り込んでしまった場合でも、バルブ体11をインナーキャップ本体10内に入れ込みきった状態においてはこのように入り込んだ流体をインナーキャップ本体10の筒下端側から容器Y内に流し戻すことができるようになっている。
また、図示の例にあっては、バルブ体11の頭部112の外縁112eが、インナーキャップ本体10の筒上端の外縁109よりも内方に位置されるようにしてある。
すなわち、図示の例にあっては、バルブ体11の頭部112の径が、インナーキャップ本体10の筒上端の外径よりも小さく、かつ、このインナーキャップ本体10の筒上端の内径よりも大きくなるように構成されており、バルブ体11がインナーキャップ本体10内に入れ込み切られた位置において、バルブ体11の頭部112の外縁112e部の下面112fがインナーキャップ本体10の筒上縁の端面内においてこの筒上端の全周において液密に接するようになっている。
これにより、図示の例にあっては、インナーキャップ本体10内からバルブ体11を引き出させた状態から容器Yを傾けてバルブ体11を構成する入れ込み部111の筒上端の流出部111aより流体を注ぎ出すに際し、頭部112の下面に付着した流体が、容器Yを再び鉛直に立て戻した状態において、インナーキャップ本体10の外側部に垂れ落ちこの外側部を汚してしまうといった事態をできる限り生じさせないようにすることができる。
また、図示の例にあっては、バルブ体11の頭部112の下面112fが、この頭部112の外縁112eから首部112aとの連接箇所に向かうに連れて次第に下方に近づく向きに傾斜している。
これにより図示の例にあっては、インナーキャップ本体10内からバルブ体11を引き出させた状態から容器Yを傾けてバルブ体11を構成する入れ込み部111の筒上端の流出部111aより流体を注ぎ出すに際し、頭部112の下面112fに付着した流体が、容器Yを再び鉛直に立て戻した状態において、頭部112の外縁112e側から自然にこの頭部112と首部112aとの連接箇所に向けて流れ、さらに、首部112aの外側部を通じて入れ込み部111の内部に流れ戻るようにすることができ、このように付着した流体がインナーキャップ本体10とバルブ体11との間にインナーキャップ本体10の筒上端側から入り込んでしまわないようにすることができる。
また、図示の例にあっては、インナーキャップ1にアウターキャップ2をネジ付け切った位置において、アウターキャップ2の内面とインナーキャップ本体10の筒上端とによって、バルブ体11の頭部112が挟み付けられるようになっている。
具体的には、図示の例にあっては、アウターキャップ2の筒上端を閉塞する上板の内面であって、前記周回壁部24の外側に、このアウターキャップ2の筒下端に向いた周回圧接面26が形成してあり、インナーキャップ1にアウターキャップ2をネジ付け切った位置において、この周回圧接面26が頭部112の外縁112e部の上面にその全周に亘って圧接するようになっている。
これにより、図示の例にあっては、インナーキャップ1にアウターキャップ2をネジ付け切った状態において、インナーキャップ本体10の筒上端にバルブ体11の頭部112を強固に押し付けて、この頭部112によるインナーキャップ本体10の筒上端の閉塞状態を安定的に確保させることができる。
なお、以上に説明したキャップCPにおける弾性変形特性を備えるべき箇所へのこの弾性変形特性の付与は、典型的には、かかるキャップCPをプラスチックの射出成形により形成させることで、容易に確保させることができる。
キャップCPの使用状態を示した断面図 キャップCPの使用状態を示した断面図 バルブ体11の一部破断斜視図 図3におけるA−A線断面図
符号の説明
Y 容器
Ya 上部開口
1 インナーキャップ
10 インナーキャップ本体
11 バルブ体
111 入れ込み部
111a 流出部
112 頭部
112a 首部
112b 連接片
2 アウターキャップ

Claims (6)

  1. 容器の上部開口に取り付けられるインナーキャップと、このインナーキャップにネジ付けられるアウターキャップとを備えてなるキャップであって、
    インナーキャップは、
    筒上端及び筒下端を解放させた筒状をなすインナーキャップ本体と、
    このインナーキャップ本体内への入れ込み部と、この入れ込み部の上部に頭部を有し、このインナーキャップ本体に入れ込み部を入れ込み切った位置でこの頭部によってこのインナーキャップ本体の筒上端を液密に閉塞するバルブ体とを有していると共に、
    アウターキャップをインナーキャップから取り外すネジ回し操作に伴ってインナーキャップ本体内からバルブ体の入れ込み部が引き出されるようにしてあり、
    バルブ体の入れ込み部は、筒上端及び筒下端を解放させ、筒上端を液体の流出部とさせた筒状をなすと共に、
    バルブ体の頭部は、その下部に入れ込み部の内径よりも外径を小さくした首部を有しており、
    この首部を入れ込み部に入れ込ませた状態で、この首部と入れ込み部とを首部の軸線を中心として放射状に延びる複数の連接片によって連接させ合わせていることを特徴とするキャップ。
  2. インナーキャップ本体内からバルブ体の入れ込み部が引き出し切られた位置において、インナーキャップ本体の筒上端よりも上方にこの入れ込み部の流出部が位置されるようにしてあることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. インナーキャップ本体の内側部に周回状***部が形成されていると共に、バルブ体の入れ込み部の外側部に周回状***部が形成されており、少なくともインナーキャップ本体内からバルブ体の入れ込み部が引き出し切られた位置において、インナーキャップ本体の周回状***部の突き出し面にバルブ体の周回状***部の突き出し面が圧接されるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のキャップ。
  4. バルブ体の頭部の外縁が、インナーキャップ本体の筒上端の外縁よりも内方に位置されるようにしてあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキャップ。
  5. バルブ体の頭部の下面が、この頭部の外縁から首部との連接箇所に向かうに連れて次第に下方に近づく向きに傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のキャップ。
  6. インナーキャップにアウターキャップをネジ付け切った位置において、アウターキャップの内面とインナーキャップ本体の筒上端とによって、バルブ体の頭部が挟み付けられるようになっていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のキャップ。
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