JP2005173506A - 直進光制御部付きレンズ基板の製造方法、直進光制御部付きレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ - Google Patents
直進光制御部付きレンズ基板の製造方法、直進光制御部付きレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】視野角特性に優れた直進光制御部付きレンズ基板、該直進光制御部付きレンズ基板の製造方法、また、直進光制御部付きレンズ基板を備えた透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタを提供する。
【解決手段】本直進光制御部付きレンズ基板の製造方法は、少なくとも一方の面に複数個の凸レンズが設けられており、凸レンズが設けられている面側から光を入射して用いるレンズ基板を製造する方法であって、基板の表面に複数個の凹部を有する凹部付き基板を用いて、凸レンズを有するレンズ基板を形成する工程と、レンズ基板の凸レンズが形成された側の面において、隣接する凸レンズ間の非有効レンズ領域に、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を抑制する直進光制御部を形成する工程とを有する。
【選択図】なし
【解決手段】本直進光制御部付きレンズ基板の製造方法は、少なくとも一方の面に複数個の凸レンズが設けられており、凸レンズが設けられている面側から光を入射して用いるレンズ基板を製造する方法であって、基板の表面に複数個の凹部を有する凹部付き基板を用いて、凸レンズを有するレンズ基板を形成する工程と、レンズ基板の凸レンズが形成された側の面において、隣接する凸レンズ間の非有効レンズ領域に、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を抑制する直進光制御部を形成する工程とを有する。
【選択図】なし
Description
本発明は、直進光制御部付きレンズ基板の製造方法、直進光制御部付きレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタに関するものである。
近年、リア型プロジェクタは、ホームシアター用モニター、大画面テレビ等に好適なディスプレイとして、需要が高まりつつある。
リア型プロジェクタに用いられる透過型スクリーンには、レンチキュラレンズが一般的に用いられている。このようなレンチキュラレンズを備えた従来のリア型プロジェクタでは、左右の視野角が大きいが、上下の視野角が小さい(視野角に偏りがある)という問題があった。
リア型プロジェクタに用いられる透過型スクリーンには、レンチキュラレンズが一般的に用いられている。このようなレンチキュラレンズを備えた従来のリア型プロジェクタでは、左右の視野角が大きいが、上下の視野角が小さい(視野角に偏りがある)という問題があった。
このような問題を解決する目的で、光学的に凹または凸の回転対称な形状のマイクロレンズが形成されたマイクロレンズアレイシートを用いる試みがあった(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このようなマイクロレンズアレイシートにおいては、上下左右の視野角分布は十分に大きいが、見る角度(視野角)によって明るさの差が大きく、十分な視野角特性を得るのが困難であった。
本発明の目的は、視野角特性に優れた直進光制御部付きレンズ基板、該直進光制御部付きレンズ基板の製造方法、また、直進光制御部付きレンズ基板を備えた透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法は、少なくとも一方の面に複数個の凸レンズが設けられており、前記凸レンズが設けられている面側から光を入射して用いるレンズ基板を製造する方法であって、
基板の表面に複数個の凹部を有する凹部付き基板を用いて、前記凸レンズを有するレンズ基板を形成する工程と、
前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面において、隣接する前記凸レンズ間の非有効レンズ領域に、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を抑制する直進光制御部を形成する工程とを有することを特徴とする。
これにより、視野角特性に優れた直進光制御部付きレンズ基板を提供することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法は、少なくとも一方の面に複数個の凸レンズが設けられており、前記凸レンズが設けられている面側から光を入射して用いるレンズ基板を製造する方法であって、
基板の表面に複数個の凹部を有する凹部付き基板を用いて、前記凸レンズを有するレンズ基板を形成する工程と、
前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面において、隣接する前記凸レンズ間の非有効レンズ領域に、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を抑制する直進光制御部を形成する工程とを有することを特徴とする。
これにより、視野角特性に優れた直進光制御部付きレンズ基板を提供することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御部を形成する工程において、
隣接する前記凸レンズ間の平面部に、前記直進光制御部を形成することが好ましい。
これにより、視野角特性に優れた直進光制御部付きレンズ基板を提供することができる。
隣接する前記凸レンズ間の平面部に、前記直進光制御部を形成することが好ましい。
これにより、視野角特性に優れた直進光制御部付きレンズ基板を提供することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御部は、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を制御する直進光制御剤を含む材料で構成されたものであり、
前記直進光制御剤は、主として光を拡散する機能を有する光拡散剤で構成されたものであることが好ましい。
これにより、全体としての光の利用効率や透過量等を十分に保持しつつ、マイクロレンズの頂部付近の直進光を抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、視野角特性を向上させることができる。
前記直進光制御剤は、主として光を拡散する機能を有する光拡散剤で構成されたものであることが好ましい。
これにより、全体としての光の利用効率や透過量等を十分に保持しつつ、マイクロレンズの頂部付近の直進光を抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、視野角特性を向上させることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御部は、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を制御する直進光制御剤を含む材料で構成されたものであり、
前記直進光制御剤は、主として前記レンズ基板全体としての光の透過量を減少させる機能を有する遮光剤で構成されたものであることが好ましい。
これにより、非有効レンズ領域に入射した光のうち、直進光の割合をより効率的に抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
前記直進光制御剤は、主として前記レンズ基板全体としての光の透過量を減少させる機能を有する遮光剤で構成されたものであることが好ましい。
これにより、非有効レンズ領域に入射した光のうち、直進光の割合をより効率的に抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御部の光の透過率をX1[%]、前記直進光制御部内に前記直進光制御剤を含まない場合の透過率をX2[%]としたとき、0.005≦X1/X2≦5.0であることが好ましい。
これにより、非有効レンズ領域に入射した光のうち、直進光の割合をより効率的に抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
これにより、非有効レンズ領域に入射した光のうち、直進光の割合をより効率的に抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御部を形成する工程において、
前記直進光制御剤を前記非有効レンズ領域に付与することにより、前記直進光制御部を形成することが好ましい。
これにより、容易かつ確実に直進光制御部を形成することができる。
前記直進光制御剤を前記非有効レンズ領域に付与することにより、前記直進光制御部を形成することが好ましい。
これにより、容易かつ確実に直進光制御部を形成することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御部を形成する工程において、
前記直進光制御剤を含み、かつ、流動性を有する材料を、前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面に付与することが好ましい。
これにより、容易かつ確実に直進光制御部を形成することができる。
前記直進光制御剤を含み、かつ、流動性を有する材料を、前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面に付与することが好ましい。
これにより、容易かつ確実に直進光制御部を形成することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記材料の室温付近での粘度は、20〜200cpであることが好ましい。
これにより、容易かつ確実に直進光制御部を形成することができる。また、材料の量を少なくすることができ、省エネルギー化、省資源化を図ることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御部は、主として、接着剤と前記直進光制御剤とで構成されたものであることが好ましい。
これにより、例えば、溶媒等を用いる方法と比較して、乾燥が容易であるため、より生産性を向上させることができる。
これにより、容易かつ確実に直進光制御部を形成することができる。また、材料の量を少なくすることができ、省エネルギー化、省資源化を図ることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御部は、主として、接着剤と前記直進光制御剤とで構成されたものであることが好ましい。
これにより、例えば、溶媒等を用いる方法と比較して、乾燥が容易であるため、より生産性を向上させることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御剤は、粒子状であって、
前記直進光制御剤の平均粒径は、0.1〜200μmであることが好ましい。
これにより、全体としての光の利用効率を高いものとしつつ、視野角特性をより向上させることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御剤の比重は、0.7〜3g/cm3であることが好ましい。
これにより、より容易に直進光制御部を形成することができる。また、生産性も向上する。
前記直進光制御剤の平均粒径は、0.1〜200μmであることが好ましい。
これにより、全体としての光の利用効率を高いものとしつつ、視野角特性をより向上させることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法では、前記直進光制御剤の比重は、0.7〜3g/cm3であることが好ましい。
これにより、より容易に直進光制御部を形成することができる。また、生産性も向上する。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板は、本発明の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする。
これにより、視野角特性に優れたマイクロレンズ基板を提供することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板は、少なくとも一方の面に複数個の凸レンズを有しており、前記凸レンズが設けられている側から光を入射して用いるレンズ基板と、
前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面の、隣接する前記凸レンズ間の非有効レンズ領域に設けられ、かつ、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を抑制する直進光制御部とを有することを特徴とする。
これにより、視野角特性に優れたマイクロレンズ基板を提供することができる。
これにより、視野角特性に優れたマイクロレンズ基板を提供することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板は、少なくとも一方の面に複数個の凸レンズを有しており、前記凸レンズが設けられている側から光を入射して用いるレンズ基板と、
前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面の、隣接する前記凸レンズ間の非有効レンズ領域に設けられ、かつ、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を抑制する直進光制御部とを有することを特徴とする。
これにより、視野角特性に優れたマイクロレンズ基板を提供することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板では、前記レンズ基板を平面視したときの、前記凸レンズが形成されている有効領域において、前記直進光制御部が占める面積の割合が5〜50%であることが好ましい。
これにより、光の利用効率を十分に高いものとしつつ、非有効レンズ領域を透過する直進光の割合を十分に小さいものとすることができ、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができる。その結果、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
これにより、光の利用効率を十分に高いものとしつつ、非有効レンズ領域を透過する直進光の割合を十分に小さいものとすることができ、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができる。その結果、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板では、前記直進光制御部の平均厚さは、0.5〜500μmであることが好ましい。
これにより、全体としての光の利用効率や透過量等を十分に保持しつつ、マイクロレンズの頂部付近の直進光を抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、視野角特性を向上させることができる。
これにより、全体としての光の利用効率や透過量等を十分に保持しつつ、マイクロレンズの頂部付近の直進光を抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、視野角特性を向上させることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板では、前記凸レンズがマイクロレンズであることが好ましい。
これにより、視野角特性に優れたマイクロレンズ基板を提供することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板では、前記マイクロレンズの直径は、10〜500μmであることが好ましい。
これにより、スクリーンに投影される画像において十分な解像度を保持しつつ、直進光制御部付きレンズ基板の生産性をさらに高めることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板では、前記凸レンズの曲率半径は、5〜250μmであることが好ましい。
これにより、水平方向および鉛直方向の視野角分布をともに大きなものとすることができる。結果として、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
これにより、視野角特性に優れたマイクロレンズ基板を提供することができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板では、前記マイクロレンズの直径は、10〜500μmであることが好ましい。
これにより、スクリーンに投影される画像において十分な解像度を保持しつつ、直進光制御部付きレンズ基板の生産性をさらに高めることができる。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板では、前記凸レンズの曲率半径は、5〜250μmであることが好ましい。
これにより、水平方向および鉛直方向の視野角分布をともに大きなものとすることができる。結果として、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
本発明の透過型スクリーンは、本発明の直進光制御部付きレンズ基板を備えたことを特徴とする。
これにより、視野角による明るさの差を十分に小さく、視野角特性に優れた透過型スクリーンを提供することができる。
本発明の透過型スクリーンは、光の出射側にフレネルレンズが形成されたフレネルレンズ部と、
前記フレネルレンズ部の光の出射側に配置された本発明の直進光制御部付きレンズ基板とを備えたことを特徴とする。
これにより、視野角による明るさの差を十分に小さく、視野角特性に優れた透過型スクリーンを提供することができる。
これにより、視野角による明るさの差を十分に小さく、視野角特性に優れた透過型スクリーンを提供することができる。
本発明の透過型スクリーンは、光の出射側にフレネルレンズが形成されたフレネルレンズ部と、
前記フレネルレンズ部の光の出射側に配置された本発明の直進光制御部付きレンズ基板とを備えたことを特徴とする。
これにより、視野角による明るさの差を十分に小さく、視野角特性に優れた透過型スクリーンを提供することができる。
本発明のリア型プロジェクタは、本発明の透過型スクリーンを備えたことを特徴とする。
これにより、表示品質の良い優れたリア型プロジェクタを提供することができる。
本発明のリア型プロジェクタでは、投射光学ユニットと、導光ミラーとを備えたことが好ましい。
これにより、表示品質の良い優れたリア型プロジェクタを提供することができる。
これにより、表示品質の良い優れたリア型プロジェクタを提供することができる。
本発明のリア型プロジェクタでは、投射光学ユニットと、導光ミラーとを備えたことが好ましい。
これにより、表示品質の良い優れたリア型プロジェクタを提供することができる。
以下、本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法、直進光制御部付きレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタについて、添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の直進光制御部付きレンズ基板の構成について説明する。
図1は、本発明の直進光制御部付きレンズ基板の実施形態を示す模式的な縦断面図、図2は、図1に示す直進光制御部付きレンズ基板が備えるマイクロレンズ基板の平面図である。なお、以下の説明では、図1中の左側を「(光の)入射側」、右側を「(光の)出射側」と言う。
まず、本発明の直進光制御部付きレンズ基板の構成について説明する。
図1は、本発明の直進光制御部付きレンズ基板の実施形態を示す模式的な縦断面図、図2は、図1に示す直進光制御部付きレンズ基板が備えるマイクロレンズ基板の平面図である。なお、以下の説明では、図1中の左側を「(光の)入射側」、右側を「(光の)出射側」と言う。
直進光制御部付きレンズ基板1は、例えば、後述する透過型スクリーン10を構成する部材として用いられるものであり、図1に示すように、入射光を集光する機能を有するマイクロレンズ基板(レンズ基板)3と、入射光のうち直進光の割合を抑制する機能を有する直進光制御部4とを有している。
マイクロレンズ基板3は、多数のマイクロレンズ(凸レンズ)32を有している。
マイクロレンズ基板3は、主として樹脂材料で構成され、所定の屈折率を有する透明な材料で構成されている。
マイクロレンズ基板3は、多数のマイクロレンズ(凸レンズ)32を有している。
マイクロレンズ基板3は、主として樹脂材料で構成され、所定の屈折率を有する透明な材料で構成されている。
マイクロレンズ32の平均径は、10〜500μmであるのが好ましく、30〜300μmであるのがより好ましく、50〜100μmであるのがさらに好ましい。マイクロレンズ32の直径が前記範囲内の値であると、スクリーンに投影される画像において十分な解像度を保持しつつ、直進光制御部付きレンズ基板1(透過型スクリーン10)の生産性をさらに高めることができる。なお、マイクロレンズ基板3においては、隣接するマイクロレンズ32−マイクロレンズ32間のピッチは、10〜500μmであるのが好ましく、30〜300μmであるのがより好ましく、50〜100μmであるのがさらに好ましい。
また、マイクロレンズ32の曲率半径は、5〜250μmであるのが好ましく、15〜150μmであるのがより好ましく、25〜50μmであるのがさらに好ましい。マイクロレンズ32の曲率半径が前記範囲内の値であると、水平方向および鉛直方向の視野角分布をともに大きなものとすることができる。結果として、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
また、マイクロレンズ32の配列方式は、特に限定されず、図示の構成のように、周期的な配列であっても、光学的にランダムな配列(直進光制御部付きレンズ基板1(マイクロレンズ基板3)の主面側から平面視したときに、各マイクロレンズ32が互いにランダムな位置関係となるように配されたもの)であってもよい。マイクロレンズ32の配列がランダムな配列である場合、液晶等のライトバルブやフレネルレンズとの干渉をより効果的に防止することができ、モアレの発生を十分に抑制することができる。これにより、表示品質の良い優れた透過型スクリーン10を得ることができる。なお、本明細書中において「光学的にランダム」とは、モアレ等の光学的干渉の発生が十分に防止・抑制される程度に、マイクロレンズの配置が不規則で、乱れていることを意味する。
また、マイクロレンズ基板3においては、隣接するマイクロレンズ32とマイクロレンズ32との間に、平面部34が設けられている。このような平面部を有していると、後述するような製造方法において、マイクロレンズ基板3に、直進光制御部4を容易かつ確実に形成することができる。
また、マイクロレンズ基板3においては、隣接するマイクロレンズ32とマイクロレンズ32との間に、平面部34が設けられている。このような平面部を有していると、後述するような製造方法において、マイクロレンズ基板3に、直進光制御部4を容易かつ確実に形成することができる。
ところで、従来のマイクロレンズ基板では、上下左右の視野角分布は大きいが、見る角度による明るさの差が大きく、十分な視野角特性を得るのが困難であった。
そこで、本発明者は、マイクロレンズ基板のマイクロレンズが形成された側の面において、隣接するマイクロレンズ間の非有効レンズ領域に直進光制御部を設け、非有効レンズ領域での直進光を抑制することによって、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、その結果、視野角特性を向上させることができることを見出した。なお、本明細書中で、「非有効レンズ領域」とは、レンズ基板上の凸レンズが形成されていない領域の他、直進光制御部が形成されることにより、レンズとして有効に機能しない領域も含む領域のことをいう。
そこで、本発明者は、マイクロレンズ基板のマイクロレンズが形成された側の面において、隣接するマイクロレンズ間の非有効レンズ領域に直進光制御部を設け、非有効レンズ領域での直進光を抑制することによって、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、その結果、視野角特性を向上させることができることを見出した。なお、本明細書中で、「非有効レンズ領域」とは、レンズ基板上の凸レンズが形成されていない領域の他、直進光制御部が形成されることにより、レンズとして有効に機能しない領域も含む領域のことをいう。
本実施形態では、図1に示すように、直進光制御部4は平面部34に設けられている。 このように直進光制御部4が隣接するマイクロレンズ間の平面部34(非有効レンズ領域)に設けられたものであると、マイクロレンズ32が形成された面とは反対側の面に直進光制御部を形成する場合に比べて、後述するような方法により、容易かつ確実に直進光制御部4を形成することができる。
また、本実施形態では、直進光制御部4が、光を拡散する機能を有する光拡散剤(直進光制御剤)を含む材料で構成されている。
このように直進光制御部4が光拡散剤を含む材料で構成されたものであると、全体としての光の利用効率や透過量等を十分に保持しつつ、マイクロレンズの頂部付近の直進光を抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、視野角特性を向上させることができる。特に、直進光制御部4を光拡散剤で構成することによって、正面から見た場合の明るさは抑制されるのに対して、斜め方向から見た場合の明るさを従来のものより向上させることができる。その結果、視野角特性をより効果的に向上させることができる。
このように直進光制御部4が光拡散剤を含む材料で構成されたものであると、全体としての光の利用効率や透過量等を十分に保持しつつ、マイクロレンズの頂部付近の直進光を抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、視野角特性を向上させることができる。特に、直進光制御部4を光拡散剤で構成することによって、正面から見た場合の明るさは抑制されるのに対して、斜め方向から見た場合の明るさを従来のものより向上させることができる。その結果、視野角特性をより効果的に向上させることができる。
ところで、マイクロレンズ32が形成された面とは反対側の面にブラックマトリクスを設けることも考えられるが、その場合、工程数が増大し、製造方法が煩雑になってしまうといった問題がある。また、非有効レンズ領域を透過した光(直進光)は、ブラックマトリクスで遮断され、光の利用効率が低下するという問題もある。
しかしながら、本実施形態では、直進光制御部4が光拡散剤を含む材料で構成されたものであるため、直進光の割合は減少するものの、全体としての光の利用効率は維持することができる。
しかしながら、本実施形態では、直進光制御部4が光拡散剤を含む材料で構成されたものであるため、直進光の割合は減少するものの、全体としての光の利用効率は維持することができる。
光拡散剤としては、特に限定されないが、例えば、微粒子状(ビーズ状)のシリカ、ガラス、樹脂等を用いることができる。
このような光拡散剤(直進光制御剤)の平均粒径は、0.1〜200μmであるのが好ましく、1〜20μmであるのがより好ましい。これにより、全体としての光の利用効率を高いものとしつつ、視野角特性をより向上させることができる。
このような光拡散剤(直進光制御剤)の平均粒径は、0.1〜200μmであるのが好ましく、1〜20μmであるのがより好ましい。これにより、全体としての光の利用効率を高いものとしつつ、視野角特性をより向上させることができる。
また、直進光制御部4の平均厚さ(図1中dで表される厚さ)は、0.1〜10μmであるのが好ましく、1〜3μmであるのがより好ましい。これにより、全体としての光の利用効率や透過量等を十分に保持しつつ、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができる。その結果、より効果的に視野角特性を向上させることができる。これに対し、平均厚さが小さすぎると、直進光の割合を十分に小さくするのが困難となる場合があり、結果として、視野角による明るさの差を小さくするのが困難となる場合がある。一方、平均厚さが大きすぎると、全体としての光の利用効率や透過量等を十分に保持するのが困難となる場合がある。
また、マイクロレンズ基板3を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズ(凸レンズ)32が形成されている有効領域において、直進光制御部4が占める面積(投影面積)の割合は、0.1〜20%であるのが好ましく、1〜10%であるのがより好ましい。直進光制御部4が占める面積の割合が前記範囲内の値であると、光の利用効率を十分に高いものとしつつ、非有効レンズ領域を透過する直進光の割合を十分小さいものとすることができ、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができる。その結果、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
以上説明したような直進光制御部4は、例えば、後述するような方法により形成される。
上記説明では、直進光制御剤として、光拡散剤を用いる場合について説明したが、直進光制御剤として、光拡散剤の代わりに、マイクロレンズ基板3全体としての光の透過量を減少させる機能を有する遮光剤を用いることができる。
上記説明では、直進光制御剤として、光拡散剤を用いる場合について説明したが、直進光制御剤として、光拡散剤の代わりに、マイクロレンズ基板3全体としての光の透過量を減少させる機能を有する遮光剤を用いることができる。
遮光剤は、光を吸収することによって光の透過量を減少させるものであってもよいし、光を反射することによって光の透過量を減少させるものであってもよい。
遮光剤を用いて直進光制御部を形成することにより、マイクロレンズ32に入射した光のうち、直進光の割合をより効率的に抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
遮光剤を用いて直進光制御部を形成することにより、マイクロレンズ32に入射した光のうち、直進光の割合をより効率的に抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
直進光制御剤として遮光剤を用いた場合、遮光剤としては、ブラックレジスト、インク等を用いることができる。
また、直進光制御剤として遮光剤を用いた場合、直進光制御部4の光の透過率をX1[%]、前記直進光制御剤を含まない場合の直進光制御部4の透過率をX2[%]としたとき、0.005≦X1/X2≦5であるのが好ましく、0.01≦X1/X2≦0.1であるのがより好ましい。これにより、マイクロレンズ32に入射した光のうち、直進光の割合をより効率的に抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
なお、直進光制御部4は、前述した光拡散剤および遮光剤の他、これらの混合物、接着剤、各種添加物等を含んでいてもよい。
また、直進光制御剤として遮光剤を用いた場合、直進光制御部4の光の透過率をX1[%]、前記直進光制御剤を含まない場合の直進光制御部4の透過率をX2[%]としたとき、0.005≦X1/X2≦5であるのが好ましく、0.01≦X1/X2≦0.1であるのがより好ましい。これにより、マイクロレンズ32に入射した光のうち、直進光の割合をより効率的に抑制することができる。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、より効果的に視野角特性を向上させることができる。
なお、直進光制御部4は、前述した光拡散剤および遮光剤の他、これらの混合物、接着剤、各種添加物等を含んでいてもよい。
次に、前述した直進光制御部付きレンズ基板1の製造方法の第1実施形態について説明する。
図3、図4、図5および図6は、図1に示す直進光制御部付きレンズ基板の製造方法の一例を示す模式的な縦断面図である。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法は、表面に複数個の凹部を有する凹部付き基板を用いて、凸レンズを有するレンズ基板を形成する工程と、レンズ基板の凸レンズが形成された側の面において、隣接する凸レンズ間の非有効レンズ領域に、直進光制御部を形成する工程とを有することを特徴とする。
なお、直進光制御部付きレンズ基板の製造においては、実際には基板上に多数の凸レンズを形成するが、ここでは、説明をわかりやすくするために、その一部分を強調して示した。
まず、本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法に用いられる凹部付き基板の製造方法について説明する。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法に用いられる凹部付き基板は、例えば、以下のように製造することができる。
図3、図4、図5および図6は、図1に示す直進光制御部付きレンズ基板の製造方法の一例を示す模式的な縦断面図である。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法は、表面に複数個の凹部を有する凹部付き基板を用いて、凸レンズを有するレンズ基板を形成する工程と、レンズ基板の凸レンズが形成された側の面において、隣接する凸レンズ間の非有効レンズ領域に、直進光制御部を形成する工程とを有することを特徴とする。
なお、直進光制御部付きレンズ基板の製造においては、実際には基板上に多数の凸レンズを形成するが、ここでは、説明をわかりやすくするために、その一部分を強調して示した。
まず、本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法に用いられる凹部付き基板の製造方法について説明する。
本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法に用いられる凹部付き基板は、例えば、以下のように製造することができる。
[凹部付き基板6の製造]
まず、基板7を用意する。
この基板7は、厚さが均一で、たわみや傷のないものが好適に用いられる。また、基板7は、洗浄等により、その表面が清浄化されているものが好ましい。
基板7の材料としてはソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス等が挙げられるが、中でも、ソーダガラス、結晶性ガラス(例えば、ネオセラム等)、無アルカリガラスが好ましい。ソーダガラス、結晶性ガラス、無アルカリガラスは、加工が容易であるとともに、比較的安価であり、製造コストの面からも有利である。
まず、基板7を用意する。
この基板7は、厚さが均一で、たわみや傷のないものが好適に用いられる。また、基板7は、洗浄等により、その表面が清浄化されているものが好ましい。
基板7の材料としてはソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス等が挙げられるが、中でも、ソーダガラス、結晶性ガラス(例えば、ネオセラム等)、無アルカリガラスが好ましい。ソーダガラス、結晶性ガラス、無アルカリガラスは、加工が容易であるとともに、比較的安価であり、製造コストの面からも有利である。
<A1> 図3(a)に示すように、用意した基板7の表面に、マスク8を形成する(マスク形成工程)。
マスク8は、レーザ光の照射等により、後述する初期孔81を形成することができるとともに、後述するエッチング工程におけるエッチングに対する耐性を有するものが好ましい。換言すれば、マスク8は、エッチングレートが、基板7と略等しいか、または、基板7に比べて小さくなるように構成されるのが好ましい。
かかる観点からは、このマスク8を構成する材料としては、例えばCr、Au、Ni、Ti、Pt等の金属やこれらから選択される2種以上を含む合金、前記金属の酸化物(金属酸化物)、シリコン、樹脂等が挙げられる。また、マスク8を、Cr/Auや酸化Cr/Crのように異なる材料からなる複数の層の積層構造としてもよい。
マスク8は、レーザ光の照射等により、後述する初期孔81を形成することができるとともに、後述するエッチング工程におけるエッチングに対する耐性を有するものが好ましい。換言すれば、マスク8は、エッチングレートが、基板7と略等しいか、または、基板7に比べて小さくなるように構成されるのが好ましい。
かかる観点からは、このマスク8を構成する材料としては、例えばCr、Au、Ni、Ti、Pt等の金属やこれらから選択される2種以上を含む合金、前記金属の酸化物(金属酸化物)、シリコン、樹脂等が挙げられる。また、マスク8を、Cr/Auや酸化Cr/Crのように異なる材料からなる複数の層の積層構造としてもよい。
マスク8の形成方法は特に限定されないが、マスク8をCr、Au等の金属材料(合金を含む)や金属酸化物(例えば酸化Cr)から構成する場合、マスク8は、例えば、蒸着法やスパッタリング法等により、好適に形成することができる。また、マスク8をシリコンから構成する場合、マスク8は、例えば、スパッタリング法やCVD法等により、好適に形成することができる。
マスク8の厚さは、マスク8を構成する材料によっても異なるが、0.01〜2.0μm程度が好ましく、0.03〜0.2μm程度がより好ましい。厚さが前記下限値未満であると、後述する初期孔形成工程において形成される初期孔81の形状が歪んでしまう可能性がある。また、後述するエッチング工程でウェットエッチングを施す際に、基板7のマスクした部分を十分に保護できない可能性がある。一方、上限値を超えると、後述する初期孔形成工程において、貫通する初期孔81を形成するのが困難になるほか、マスク8の構成材料等によっては、マスク8の内部応力によりマスク8が剥がれ易くなる場合がある。
<A2> 次に、図3(b)に示すように、マスク8に、後述するエッチングの際のマスク開口となる、複数個の初期孔81を形成する(初期孔形成工程)。
初期孔81は、いかなる方法で形成されるものであってもよいが、物理的方法またはレーザ光の照射により形成されるのが好ましい。これにより、例えば、マイクロレンズ基板を生産性良く製造することができる。特に、大面積の基板にも簡単に凹部を形成することができる。
初期孔81は、いかなる方法で形成されるものであってもよいが、物理的方法またはレーザ光の照射により形成されるのが好ましい。これにより、例えば、マイクロレンズ基板を生産性良く製造することができる。特に、大面積の基板にも簡単に凹部を形成することができる。
初期孔81を形成する物理的方法としては、例えば、ショットブラスト、サンドブラスト等のブラスト処理、エッチング、プレス、ドットプリンタ、タッピング、ラビング等の方法が挙げられる。ブラスト処理により初期孔81を形成する場合、比較的大きい面積(マイクロレンズ32を形成すべき領域の面積)の基板7でも、より短時間で効率良く、初期孔81を形成することができる。
また、レーザ光の照射により初期孔81を形成する場合、使用するレーザ光の種類は、特に限定されないが、ルビーレーザ、半導体レーザ、YAGレーザ、フェムト秒レーザ、ガラスレーザ、YVO4レーザ、Ne−Heレーザ、Arレーザ、CO2レーザ、エキシマレーザ等が挙げられる。また、各レーザのSHG、THG、FHG等の波長を使っても良い。レーザ光の照射により初期孔81を形成する場合、形成される初期孔81の大きさや、隣接する初期孔81同士の間隔等を容易かつ精確に制御することができる。
形成された初期孔81は、マスク8の全面に亘って偏りなく形成されているのが好ましい。
形成された初期孔81は、マスク8の全面に亘って偏りなく形成されているのが好ましい。
<A3> 次に、図3(c)に示すように、初期孔81が形成されたマスク8を用いて基板7にエッチングを施し、基板7上に多数の凹部61を形成する(エッチング工程)。
エッチングの方法は、特に限定されず、例えば、ウェットエッチング、ドライエッチング等が挙げられる。以下の説明では、ウェットエッチングを用いる場合を例に挙げて説明する。
エッチングの方法は、特に限定されず、例えば、ウェットエッチング、ドライエッチング等が挙げられる。以下の説明では、ウェットエッチングを用いる場合を例に挙げて説明する。
初期孔81が形成されたマスク8で被覆された基板7に対して、エッチング(ウェットエッチング)を施すことにより、図3(c)に示すように、基板7は、マスク8が存在しない部分より食刻され、図3(d)に示すように、基板7上に多数の凹部61が形成される。
このようにウェットエッチング法を用いると、凹部61を好適に形成することができる。そして、エッチング液として、例えば、フッ酸(フッ化水素)を含むエッチング液(フッ酸系エッチング液)を用いると、基板7をより選択的に食刻することができ、凹部61を好適に形成することができる。
このようにウェットエッチング法を用いると、凹部61を好適に形成することができる。そして、エッチング液として、例えば、フッ酸(フッ化水素)を含むエッチング液(フッ酸系エッチング液)を用いると、基板7をより選択的に食刻することができ、凹部61を好適に形成することができる。
<A4> 次に、図3(e)に示すように、マスク8を除去する(マスク除去工程)。
マスク8の除去は、例えば、エッチング等によって除去することができる。
以上により、図3(d)に示すように、多数の凹部61を有する凹部付き基板6が得られる。
次に、上述したような凹部付き基板6を用いて、直進光制御部付きレンズ基板1を製造する方法の一例について説明する。
マスク8の除去は、例えば、エッチング等によって除去することができる。
以上により、図3(d)に示すように、多数の凹部61を有する凹部付き基板6が得られる。
次に、上述したような凹部付き基板6を用いて、直進光制御部付きレンズ基板1を製造する方法の一例について説明する。
[マイクロレンズ基板3の形成工程]
<B1> まず図4(a)に示すように、凹部付き基板6上に、所定の屈折率を有する未硬化の樹脂材料31を供給し、凹部61内に樹脂材料31を充填する。
<B2> 次に、図4(b)に示すように、かかる樹脂材料31に透明基板型28を接合し、押圧・密着させる。なお、樹脂材料31と直接接触する型面には、例えば、離型剤などが塗布されていてもよい。
<B1> まず図4(a)に示すように、凹部付き基板6上に、所定の屈折率を有する未硬化の樹脂材料31を供給し、凹部61内に樹脂材料31を充填する。
<B2> 次に、図4(b)に示すように、かかる樹脂材料31に透明基板型28を接合し、押圧・密着させる。なお、樹脂材料31と直接接触する型面には、例えば、離型剤などが塗布されていてもよい。
<B3> 次に、前記樹脂材料31を硬化させる。この硬化方法は、樹脂の種類によって適宜選択され、例えば、紫外線照射、加熱、電子線照射などが挙げられる。
これにより、透明基板型28と凹部付き基板6との間に樹脂層31’が形成される。
<B4> 次に、図4(c)に示すように、透明基板型28と凹部付き基板6とを樹脂層31’から取り外す。これにより、複数の凸レンズ(マイクロレンズ)32を有するレンズ基板3が得られる。
なお、凹部付き基板6上に未硬化の樹脂材料を供給する際に、樹脂中にスペーサーを含有させてもよい。これにより、マイクロレンズ基板3の厚さが高い精度で規定され、また、レンズ基板3および樹脂層31’の厚みムラが好適に抑制されるようになる。
これにより、透明基板型28と凹部付き基板6との間に樹脂層31’が形成される。
<B4> 次に、図4(c)に示すように、透明基板型28と凹部付き基板6とを樹脂層31’から取り外す。これにより、複数の凸レンズ(マイクロレンズ)32を有するレンズ基板3が得られる。
なお、凹部付き基板6上に未硬化の樹脂材料を供給する際に、樹脂中にスペーサーを含有させてもよい。これにより、マイクロレンズ基板3の厚さが高い精度で規定され、また、レンズ基板3および樹脂層31’の厚みムラが好適に抑制されるようになる。
[直進光制御部4の形成工程]
直進光制御部4を形成する方法としては、例えば、目的とした部位のみに、接着剤と直進光制御剤とで構成された材料(制御部形成材料)を付与して形成してもよいし、また、マイクロレンズ基板3のマイクロレンズ32が形成された面全体に、前記制御部形成材料を付与した後、不要なものを取り除くことにより形成してもよい。
例えば、以下のような方法により形成することができる。
直進光制御部4を形成する方法としては、例えば、目的とした部位のみに、接着剤と直進光制御剤とで構成された材料(制御部形成材料)を付与して形成してもよいし、また、マイクロレンズ基板3のマイクロレンズ32が形成された面全体に、前記制御部形成材料を付与した後、不要なものを取り除くことにより形成してもよい。
例えば、以下のような方法により形成することができる。
<C1> 図5(a)に示すように、マイクロレンズ32が形成された側の面に、接着剤と直進光制御剤とで構成された制御部形成材料を付与し、材料層41を形成する。
接着剤と直進光制御剤とで構成された材料を付与する方法としては、特に限定されず、例えば、ドクターブレード、スピンコート、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、ロールコーター等の各種塗布法や、ディッピング等の方法が挙げられる。
また、このような接着剤としては、特に限定されず、例えば、各種熱硬化性接着剤、各種熱可塑性接着剤、各種感光性接着剤等いずれのものも用いることができる。
接着剤と直進光制御剤とで構成された材料を付与する方法としては、特に限定されず、例えば、ドクターブレード、スピンコート、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、ロールコーター等の各種塗布法や、ディッピング等の方法が挙げられる。
また、このような接着剤としては、特に限定されず、例えば、各種熱硬化性接着剤、各種熱可塑性接着剤、各種感光性接着剤等いずれのものも用いることができる。
<C2> 次に、隣接するマイクロレンズ32同士の間(非有効レンズ領域)に、制御部形成材料が所定の厚さで残存するように、余分な制御部形成材料を除去する。
余分な制御部形成材料を除去する方法としては、特に限定されず、例えば、布による乾拭きする方法、エタノールを染み込ませた布等で拭き取る方法、エア等で吹き飛ばす方法等が挙げられる。
余分な制御部形成材料を除去する方法としては、特に限定されず、例えば、布による乾拭きする方法、エタノールを染み込ませた布等で拭き取る方法、エア等で吹き飛ばす方法等が挙げられる。
<C3> 次に、必要に応じて、加熱、冷却等の熱処理、光照射、雰囲気の減圧等の処理を施し、接着剤を固化させ、図5(b)に示すように、接着剤と直進光制御剤とで構成された直進光制御部4が形成される。
以上のようにして、直進光制御部付きレンズ基板1が得られる。
直進光制御部4を形成するのに、上述したような方法を用いると、乾燥・固化等が比較的容易であるため、より生産性を向上させることができる。
また、特に、制御部形成材料として、粘性の低い材料(液体材料)を用いた場合、以下のような方法により、直進光制御部4を形成することができる。
以上のようにして、直進光制御部付きレンズ基板1が得られる。
直進光制御部4を形成するのに、上述したような方法を用いると、乾燥・固化等が比較的容易であるため、より生産性を向上させることができる。
また、特に、制御部形成材料として、粘性の低い材料(液体材料)を用いた場合、以下のような方法により、直進光制御部4を形成することができる。
<D1> まず、図6(a)に示すように、液体材料42をマイクロレンズ基板3のマイクロレンズ32が形成された側の表面にほぼ均一に付与する。
このとき、液体材料42は粘性が低いため、付与と同時に自重により、図6(b)に示すように、隣接するマイクロレンズ32同士の間の非有効レンズ領域(平面部34)に沈降する。すなわち、結果として、目的とした部位に選択的に材料を付与したこととなる。
このような液体材料の室温付近(例えば、25℃)での粘度は、特に限定されないが、20〜200cpであるのが好ましく、30〜100cpであるのがより好ましい。液体材料の粘度が前記範囲内の値であると、より選択的に非有効レンズ領域に、直進光制御部4を形成することができる。
このとき、液体材料42は粘性が低いため、付与と同時に自重により、図6(b)に示すように、隣接するマイクロレンズ32同士の間の非有効レンズ領域(平面部34)に沈降する。すなわち、結果として、目的とした部位に選択的に材料を付与したこととなる。
このような液体材料の室温付近(例えば、25℃)での粘度は、特に限定されないが、20〜200cpであるのが好ましく、30〜100cpであるのがより好ましい。液体材料の粘度が前記範囲内の値であると、より選択的に非有効レンズ領域に、直進光制御部4を形成することができる。
このような液体材料を付与する方法としては、特に限定されず、例えば、ドクターブレード、スピンコート、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、ロールコーター等の各種塗布法や、ディッピング等の方法が挙げられる。なお、液体材料を付与する量は、マイクロレンズ(凸レンズ)32が形成されている有効領域において、直進光制御部4が占める面積(投影面積)の割合に応じて適宜変更される。
このような液体材料としては、直進光制御剤を含むものであれば、特に限定されないが、例えば、直進制御剤を、比較的流動性の高い接着剤、溶媒、分散媒等に分散したものを用いるのが好ましい。これにより、比較的容易に、液体材料の流動性を最適なものとすることができる。
また、液体材料中に含まれる直進光制御剤の含有量は、特に限定されないが、0.1〜10wt%であるのが好ましく、1〜5wt%であるのがより好ましい。これにより、より効率的に直進光制御部4を形成することができる。
また、液体材料中に含まれる直進光制御剤の含有量は、特に限定されないが、0.1〜10wt%であるのが好ましく、1〜5wt%であるのがより好ましい。これにより、より効率的に直進光制御部4を形成することができる。
なお、図示の構成では、マイクロレンズ32の表面には、液体材料の成分が残存していないものとなっているが、例えば、液体材料の接着剤成分等が残存していてもよいし、また、必要に応じて除去してもよい。また、仮に、マイクロレンズ32の表面に液体材料の成分が残っていたとしても、液体材料には上述したような比重の直進光制御剤が含まれているため、液体材料は、平面部34に沈降しやすいものとなっている。
<D2> 次に、必要に応じて、加熱、冷却等の熱処理、光照射、雰囲気の減圧等の処理を施し、液体材料42を乾燥、固化させる。これにより、図6(c)に示すように、直進光制御部4が形成される。
以上のようにして、直進光制御部付きレンズ基板1が得られる。
このような方法を用いて直進光制御部4を形成すると、材料の量を少なくすることができ、省エネルギー化、省資源化を図ることができる。
以上のようにして、直進光制御部付きレンズ基板1が得られる。
このような方法を用いて直進光制御部4を形成すると、材料の量を少なくすることができ、省エネルギー化、省資源化を図ることができる。
次に、上述したような直進光制御部付きレンズ基板1を備えた透過型スクリーン10について説明する。
図7に示すように、透過型スクリーン10は、フレネルレンズ部2と、前述した直進光制御部付きレンズ基板1とを備えている。フレネルレンズ部2は、光(画像光)の入射側に設置されており、フレネルレンズ部2を透過した光が、直進光制御部付きレンズ基板1に入射する構成になっている。
フレネルレンズ部2は、出射側表面に、ほぼ同心円状に形成されたプリズム形状のフレネルレンズ21を有している。このフレネルレンズ部2は、投射レンズ(図示せず)からの画像光を屈折させ、直進光制御部付きレンズ基板1の主面の垂直方向に平行な平行光Laにするものである。
図7に示すように、透過型スクリーン10は、フレネルレンズ部2と、前述した直進光制御部付きレンズ基板1とを備えている。フレネルレンズ部2は、光(画像光)の入射側に設置されており、フレネルレンズ部2を透過した光が、直進光制御部付きレンズ基板1に入射する構成になっている。
フレネルレンズ部2は、出射側表面に、ほぼ同心円状に形成されたプリズム形状のフレネルレンズ21を有している。このフレネルレンズ部2は、投射レンズ(図示せず)からの画像光を屈折させ、直進光制御部付きレンズ基板1の主面の垂直方向に平行な平行光Laにするものである。
以上のように構成された透過型スクリーン10では、投射レンズからの映像光が、フレネルレンズ部2によって屈折し、平行光Laとなる。そして、この平行光Laは、マイクロレンズ基板3に入射し、各マイクロレンズ32によって集光された後、光は拡散し、観察者に平面画像として観測される。
ところで、マイクロレンズの頂部付近に入射した光は、一般に、直進光として出射するものであるが、本実施形態では、マイクロレンズ32の頂部付近に主として光拡散剤で構成された直進光制御部4が形成されているので、マイクロレンズ32の頂部付近に入射した光は、直進光制御部4で拡散される。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、視野角特性に優れたものとすることができる。
ところで、マイクロレンズの頂部付近に入射した光は、一般に、直進光として出射するものであるが、本実施形態では、マイクロレンズ32の頂部付近に主として光拡散剤で構成された直進光制御部4が形成されているので、マイクロレンズ32の頂部付近に入射した光は、直進光制御部4で拡散される。その結果、視野角による明るさの差を十分に小さいものとすることができ、視野角特性に優れたものとすることができる。
次に、前記透過型スクリーンを用いたリア型プロジェクタについて説明する。
図8は、本発明のリア型プロジェクタの構成を模式的に示す図である。
同図に示すように、リア型プロジェクタ300は、投写光学ユニット310と、導光ミラー320と、透過型スクリーン10とが筐体340に配置された構成を有している。
そして、このリア型プロジェクタ300は、その透過型スクリーン10として、上述した視野角特性に優れた透過型スクリーン10を用いているので、表示品質の良い優れたリア型プロジェクタとなる。
図8は、本発明のリア型プロジェクタの構成を模式的に示す図である。
同図に示すように、リア型プロジェクタ300は、投写光学ユニット310と、導光ミラー320と、透過型スクリーン10とが筐体340に配置された構成を有している。
そして、このリア型プロジェクタ300は、その透過型スクリーン10として、上述した視野角特性に優れた透過型スクリーン10を用いているので、表示品質の良い優れたリア型プロジェクタとなる。
以上、本発明の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法、直進光制御部付きレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、直進光制御部付きレンズ基板、透過型スクリーン、リア型プロジェクタを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
例えば、直進光制御部付きレンズ基板、透過型スクリーン、リア型プロジェクタを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
また、本発明の直進光制御部付きレンズ基板では、例えば、凸レンズが設けられている側とは反対の面等にブラックマトリクスが設けられていてもよい。なお、本発明では、マイクロレンズが形成された側の面の非有効レンズ領域に直進光制御部が設けられているので、特にブラックマトリクスを形成しなくても、例えば、直進光制御部付きレンズ基板1を備えた透過型スクリーン10において、投影される画像のコントラストを優れたものとすることができる。
また、前述した実施形態では、非有効レンズ領域に直進光制御部が設けられた構成について説明したが、非有効レンズ領域の他に、例えば、凸レンズの頂部付近等に直進光制御部が設けられていてもよい。
また、前述した実施形態では、凹部付き基板6として、エッチング等により製造されたものを用いるものとして説明したが、凹部付き基板6としては、いかなるもの(いかなる方法で製造されたもの)を用いてもよい。
また、前述した実施形態では、平面視したときの形状が略円形のマイクロレンズが規則的に配置されたものとして説明したが、マイクロレンズの形状、配置はこのようなものに限定されず、例えば、マイクロレンズは、ランダムに形成されたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、凹部付き基板6として、エッチング等により製造されたものを用いるものとして説明したが、凹部付き基板6としては、いかなるもの(いかなる方法で製造されたもの)を用いてもよい。
また、前述した実施形態では、平面視したときの形状が略円形のマイクロレンズが規則的に配置されたものとして説明したが、マイクロレンズの形状、配置はこのようなものに限定されず、例えば、マイクロレンズは、ランダムに形成されたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、透過型スクリーンが、直進光制御部付きレンズ基板とフレネルレンズとを備えるものとして説明したが、本発明の透過型スクリーンは、必ずしも、フレネルレンズを備えたものでなくてもよい。例えば、本発明の透過型スクリーンは、実質的に、本発明の直進光制御部付きレンズ基板のみで構成されたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、凸レンズとして、マイクロレンズを備えた構成について説明したが、凸レンズは、これに限定されず、例えば、レンチキュラレンズであってもよい。このような構成においても、前記実施形態と同様の作用・効果が得られる。
また、前述した実施形態では、凸レンズとして、マイクロレンズを備えた構成について説明したが、凸レンズは、これに限定されず、例えば、レンチキュラレンズであってもよい。このような構成においても、前記実施形態と同様の作用・効果が得られる。
また、前述した実施形態では、直進光制御部は、直進光制御剤を、非有効レンズ領域に付着させることにより形成するものとして説明したが、直進光制御部の形成方法は、これに限定されず、例えば、染色、(化学的な)発色、変色等によるものであってもよいし、また、粗面化処理等の物理的方法により、非有効レンズ領域に微小の傷を多数つけることによって、直進光制御部を形成するものであってもよい。
また、前述した実施形態では、直進光制御部が1種の直進光制御剤で構成されたものとして説明したが、これに限定されず、例えば、2種以上の直進光制御剤で構成されたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、直進光制御部が単層のものについて説明したが、直進光制御部は、複数の直進光制御剤で構成された層が積層した積層体であってもよい。
また、前述した実施形態では、直進光制御部が単層のものについて説明したが、直進光制御部は、複数の直進光制御剤で構成された層が積層した積層体であってもよい。
また、前述した実施形態では、直進光制御部付きレンズ基板は、透過型スクリーン、リア型プロジェクタを構成する部材であるものとして説明したが、本発明の直進光制御部付きレンズ基板は、透過型スクリーン、リア型プロジェクタに適用されるものに限定されず、いかなる用途のものであってもよい。例えば、本発明の直進光制御部付きレンズ付き基板は、投射型表示装置の液晶ライトバルブの構成部材に適用されるものであってもよい。
(実施例1)
まず、基板として、1.2m×0.7m角、厚さ4mmのソーダガラス基板を用意した。
このソーダガラス基板を、4wt%の一水素二フッ化アンモニウムと、8wt%の過酸化水素とを含む洗浄液に浸漬して6μmエッチングを行い、その表面を清浄化した。
その後、純水洗浄およびN2ガスを用いた乾燥(純水の除去)を行った。
まず、基板として、1.2m×0.7m角、厚さ4mmのソーダガラス基板を用意した。
このソーダガラス基板を、4wt%の一水素二フッ化アンモニウムと、8wt%の過酸化水素とを含む洗浄液に浸漬して6μmエッチングを行い、その表面を清浄化した。
その後、純水洗浄およびN2ガスを用いた乾燥(純水の除去)を行った。
次に、このソーダガラス基板上に、スパッタリング法にて、厚さ0.03μmのCr膜を形成した。すなわち、ソーダガラス基板の表面に、Cr膜のマスクおよび裏面保護膜を形成した。
次に、マスクに対してレーザ加工を行い、マスクの中央部113cm×65cmの範囲に多数の初期孔を形成した。
なお、レーザ加工は、YAGレーザを用いて、エネルギー強度1mW、ビーム径3μm、照射時間60×10−9秒という条件で行った。
これにより、マスクの上記範囲全面に亘って、初期孔が形成された。初期孔の平均径は5μmであった。
次に、マスクに対してレーザ加工を行い、マスクの中央部113cm×65cmの範囲に多数の初期孔を形成した。
なお、レーザ加工は、YAGレーザを用いて、エネルギー強度1mW、ビーム径3μm、照射時間60×10−9秒という条件で行った。
これにより、マスクの上記範囲全面に亘って、初期孔が形成された。初期孔の平均径は5μmであった。
次に、ソーダガラス基板にウェットエッチングを施し、ソーダガラス基板上に多数の凹部を形成した。形成された多数の凹部(凹面)は、互いにほぼ同一の曲率半径(35μm)を有するものであった。
なお、ウェットエッチングは、エッチング液として、4wt%の一水素二フッ化アンモニウムと、8wt%の過酸化水素とを含む水溶液を用い、浸漬時間は5時間とした。
なお、ウェットエッチングは、エッチング液として、4wt%の一水素二フッ化アンモニウムと、8wt%の過酸化水素とを含む水溶液を用い、浸漬時間は5時間とした。
次に、硝酸第二セリウムアンモニウムと過塩素酸との混合物を用いてエッチングすることにより、マスクおよび裏面保護膜を除去した。
その後、純水洗浄およびN2ガスを用いた乾燥(純水の除去)を行った。
これにより、ソーダガラス基板上に、複数の凹部が形成されたウエハー状の凹部付き基板を得た。
次に、上記のようにして得られた凹部付き基板の凹部が形成された側の面に、離型剤(GF−6110)を付与し、さらに、未重合(未硬化)の紫外線硬化性樹脂(V−2403(新日鐵化学株式会社製))を付与した。
その後、純水洗浄およびN2ガスを用いた乾燥(純水の除去)を行った。
これにより、ソーダガラス基板上に、複数の凹部が形成されたウエハー状の凹部付き基板を得た。
次に、上記のようにして得られた凹部付き基板の凹部が形成された側の面に、離型剤(GF−6110)を付与し、さらに、未重合(未硬化)の紫外線硬化性樹脂(V−2403(新日鐵化学株式会社製))を付与した。
次に、無アルカリガラスで構成された平板で、前記紫外線硬化性樹脂を押圧した。この際、平板と紫外線硬化性樹脂との間に、空気が侵入しないようにした。また、平板としては、紫外線硬化性樹脂を押圧する側の面に離型剤(GF−6110)が塗布されたものを用いた。
その後、平板上から、10000mJ/cm2の紫外線を照射することにより、紫外線硬化性樹脂を硬化させ、平板および凹部付き基板を取り除くことにより、複数の凸レンズ(マイクロレンズ)を有するマイクロレンズ基板を得た。なお、得られた凸レンズの平面視した際の平均径Dは70μmで、その曲率半径は35μmであった。
その後、平板上から、10000mJ/cm2の紫外線を照射することにより、紫外線硬化性樹脂を硬化させ、平板および凹部付き基板を取り除くことにより、複数の凸レンズ(マイクロレンズ)を有するマイクロレンズ基板を得た。なお、得られた凸レンズの平面視した際の平均径Dは70μmで、その曲率半径は35μmであった。
次に、得られたマイクロレンズ基板の凸レンズが形成された側の面に、接着剤と微粒子状のシリカ(光拡散剤)とで構成された制御部形成材料をロールコーターにより付与し、図5(a)に示すような材料層を形成した。なお、制御部形成材料としては、前記シリカの含有量が8wt%のものを用いた。また、微粒子状のシリカとしては、平均粒径が5μmのものを用いた。また、接着剤としては、光硬化型接着剤を用いた。
次に、材料層の表面の一部をエタノールを染み込ませた布を用いて除去した。
その後、露光して接着剤を固化させることにより、非有効レンズ領域に直進光制御部を形成した。
形成した直進光制御部の平均厚さは、3μmであった。また、平面視した際の、直進光制御部の平均径dは、10μmであった。また、マイクロレンズ基板を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズが形成されている有効領域において、直進光制御部が占める面積(投影面積)の割合は、0.5%であった。
以上のようにして製造された直進光制御部付きレンズ基板と、押出成形により作製したフレネルレンズ部とを組み立てることにより、図3に示すような透過型スクリーンを得た。
その後、露光して接着剤を固化させることにより、非有効レンズ領域に直進光制御部を形成した。
形成した直進光制御部の平均厚さは、3μmであった。また、平面視した際の、直進光制御部の平均径dは、10μmであった。また、マイクロレンズ基板を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズが形成されている有効領域において、直進光制御部が占める面積(投影面積)の割合は、0.5%であった。
以上のようにして製造された直進光制御部付きレンズ基板と、押出成形により作製したフレネルレンズ部とを組み立てることにより、図3に示すような透過型スクリーンを得た。
(実施例2)
前記実施例1と同様にして、マイクロレンズ基板を形成した。
次に、得られたマイクロレンズ基板の凸レンズが形成された側の面に、接着剤と微粒子状のシリカ(光拡散剤)とを溶媒で分散した液体材料をスプレー塗装により付与した。
微粒子状のシリカとしては、平均粒径が5μmのものを用いた。また、接着剤としては、光硬化型接着剤を用いた。また、溶媒としては、エタノールを用いた。また、液体材料中における接着剤とシリカと溶媒との組成比(重量比)は、1:20であった。また、液体材料の25℃での粘度は、10cpであった。
なお、上述したように液体材料を付与したところ、液体材料が徐々に非有効レンズ領域に沈降した。
液体材料の沈降が終了した後に、減圧乾燥により溶媒を除去した。
前記実施例1と同様にして、マイクロレンズ基板を形成した。
次に、得られたマイクロレンズ基板の凸レンズが形成された側の面に、接着剤と微粒子状のシリカ(光拡散剤)とを溶媒で分散した液体材料をスプレー塗装により付与した。
微粒子状のシリカとしては、平均粒径が5μmのものを用いた。また、接着剤としては、光硬化型接着剤を用いた。また、溶媒としては、エタノールを用いた。また、液体材料中における接着剤とシリカと溶媒との組成比(重量比)は、1:20であった。また、液体材料の25℃での粘度は、10cpであった。
なお、上述したように液体材料を付与したところ、液体材料が徐々に非有効レンズ領域に沈降した。
液体材料の沈降が終了した後に、減圧乾燥により溶媒を除去した。
その後、露光により接着剤を固化させることにより、直進光制御部を形成した。
形成した直進光制御部の平均厚さは、3μmであった。また、マイクロレンズ基板を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズが形成されている有効領域において、直進光制御部が占める面積(投影面積)の割合は、2%であった。
以上のようにして製造された直進光制御部付きレンズ基板と、押出成形により作製したフレネルレンズ部とを組み立てることにより、図3に示すような透過型スクリーンを得た。
形成した直進光制御部の平均厚さは、3μmであった。また、マイクロレンズ基板を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズが形成されている有効領域において、直進光制御部が占める面積(投影面積)の割合は、2%であった。
以上のようにして製造された直進光制御部付きレンズ基板と、押出成形により作製したフレネルレンズ部とを組み立てることにより、図3に示すような透過型スクリーンを得た。
(実施例3)
直進光制御剤として、プラスチック球(遮光剤)を用いた以外は、前記実施例1と同様にして直進光制御部付きレンズ基板を形成し、透過型スクリーンを得た。
なお、遮光剤としては、平均粒径が5μmのものを用いた。また、形成された直進光制御部の光の透過率X1[%]と直進光制御剤を含まない場合の直進光制御部の透過率X2[%]との比X1/X2は、0.5であった。
また、形成した直進光制御部の平均厚さは、3μmであった。また、マイクロレンズ基板を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズが形成されている有効領域において、直進光制御部が占める面積(投影面積)の割合は、3%であった。
直進光制御剤として、プラスチック球(遮光剤)を用いた以外は、前記実施例1と同様にして直進光制御部付きレンズ基板を形成し、透過型スクリーンを得た。
なお、遮光剤としては、平均粒径が5μmのものを用いた。また、形成された直進光制御部の光の透過率X1[%]と直進光制御剤を含まない場合の直進光制御部の透過率X2[%]との比X1/X2は、0.5であった。
また、形成した直進光制御部の平均厚さは、3μmであった。また、マイクロレンズ基板を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズが形成されている有効領域において、直進光制御部が占める面積(投影面積)の割合は、3%であった。
(実施例4)
直進光制御剤として、インク(遮光剤)を用いた以外は、前記実施例2と同様にして直進光制御部付きレンズ基板を形成し、透過型スクリーンを得た。
なお、遮光剤としては、平均粒径が5μmのものを用いた。また、形成された直進光制御部の光の透過率X1[%]と直進光制御剤を含まない場合の直進光制御部の透過率X2[%]との比X1/X2は、3であった。
また、形成した直進光制御部の平均厚さは、2μmであった。また、マイクロレンズ基板を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズが形成されている有効領域において、直進光制御部が占める面積(投影面積)の割合は、2%であった。
直進光制御剤として、インク(遮光剤)を用いた以外は、前記実施例2と同様にして直進光制御部付きレンズ基板を形成し、透過型スクリーンを得た。
なお、遮光剤としては、平均粒径が5μmのものを用いた。また、形成された直進光制御部の光の透過率X1[%]と直進光制御剤を含まない場合の直進光制御部の透過率X2[%]との比X1/X2は、3であった。
また、形成した直進光制御部の平均厚さは、2μmであった。また、マイクロレンズ基板を光の入射面側から平面視したときの、マイクロレンズが形成されている有効領域において、直進光制御部が占める面積(投影面積)の割合は、2%であった。
(実施例5)
前記実施例1で得られた直進光制御部付きレンズ基板のマイクロレンズの頂部付近に、さらに、第2の直進光制御部を形成した。なお、第2の直進光制御部は、以下のようにして形成した。
前記実施例1で得られた直進光制御部付きレンズ基板の頂部付近に接着剤(光硬化型接着剤)をロールコーターにより付与した。
前記実施例1で得られた直進光制御部付きレンズ基板のマイクロレンズの頂部付近に、さらに、第2の直進光制御部を形成した。なお、第2の直進光制御部は、以下のようにして形成した。
前記実施例1で得られた直進光制御部付きレンズ基板の頂部付近に接着剤(光硬化型接着剤)をロールコーターにより付与した。
次に、表面に微粒子状のシリカ(光拡散剤)を均一に分散させた平面基板を用意し、凸レンズの頂部付近の接着剤と、前記光拡散剤とを接触させ、マイクロレンズの頂部付近に光拡散剤を転写した。なお、光拡散剤は、前記実施例1と同様のものを用いた。
その後、露光により接着剤を固化させ、マイクとレンズの頂部付近に第2の直進光制御部を形成した。
その後、露光により接着剤を固化させ、マイクとレンズの頂部付近に第2の直進光制御部を形成した。
なお、第2の直進光制御部のマイクロレンズの頂部付近における平均厚さは、2.5μmであった。また、平面視した際の、直進光制御部の平均径dは、20μmであった。
以上のようにして製造された直進光制御部付きレンズ基板と、押出成形により作製したフレネルレンズ部とを組み立てることにより、図3に示すような透過型スクリーンを得た。
以上のようにして製造された直進光制御部付きレンズ基板と、押出成形により作製したフレネルレンズ部とを組み立てることにより、図3に示すような透過型スクリーンを得た。
(実施例6)
前記実施例3で得られた直進光制御部付きレンズ基板のマイクロレンズの頂部付近に、前記実施例5と同様にして第2の直進光制御部を形成した。
以上のようにして製造された直進光制御部付きレンズ基板と、押出成形により作製したフレネルレンズ部とを組み立てることにより、図3に示すような透過型スクリーンを得た。
(比較例)
直進光制御部の形成を行わなかった以外は、前記実施例1と同様にしてマイクロレンズ基板を形成し、透過型スクリーンを得た。
前記実施例3で得られた直進光制御部付きレンズ基板のマイクロレンズの頂部付近に、前記実施例5と同様にして第2の直進光制御部を形成した。
以上のようにして製造された直進光制御部付きレンズ基板と、押出成形により作製したフレネルレンズ部とを組み立てることにより、図3に示すような透過型スクリーンを得た。
(比較例)
直進光制御部の形成を行わなかった以外は、前記実施例1と同様にしてマイクロレンズ基板を形成し、透過型スクリーンを得た。
[リア型プロジェクタの作製および評価]
前記実施例1〜6および比較例の透過型スクリーンを用いて、図9に示すようなリア型プロジェクタを、それぞれ作製した。
得られたリア型プロジェクタの透過型スクリーンにサンプル画像を表示させた状態で、水平方向における視野角(光度が1/2になる角度(α角)と光度が1/3になる角度(β角))を、変角光度計(ゴニオフォトメータ)を用いて測定した。
その結果を表1に示す。
前記実施例1〜6および比較例の透過型スクリーンを用いて、図9に示すようなリア型プロジェクタを、それぞれ作製した。
得られたリア型プロジェクタの透過型スクリーンにサンプル画像を表示させた状態で、水平方向における視野角(光度が1/2になる角度(α角)と光度が1/3になる角度(β角))を、変角光度計(ゴニオフォトメータ)を用いて測定した。
その結果を表1に示す。
その結果、各実施例で得られた透過型スクリーンを備えたリア型プロジェクタでは、比較例で得られた透過型スクリーンを備えたリア型プロジェクタと比較して、α角、β角ともに広く、優れた視野角特性を有することが確認された。特に、光拡散剤を用いた透過型スクリーンを備えたリア型プロジェクタでは、特に優れた特性を示した。また、各実施例で得られたリア型プロジェクタでは、各視野角において明るい画像が表示された。
これに対し、比較例で得られた透過型スクリーンを備えたリア型プロジェクタでは、光量の差が大きく、視野角特性に劣っていた。
これに対し、比較例で得られた透過型スクリーンを備えたリア型プロジェクタでは、光量の差が大きく、視野角特性に劣っていた。
1……直進光制御部付きレンズ基板 2……フレネルレンズ部 21……フレネルレンズ 28……透明基板型 3……マイクロレンズ基板(レンズ基板) 31……樹脂材料 31’……樹脂層 32……マイクロレンズ(凸レンズ) 34……平面部 4……直進光制御部 41……材料層 42……液体材料 43……直進光制御剤層 6……凹部付き基板 61……凹部 7……基板 8……マスク 81……初期孔 10……透過型スクリーン 11……平板 300……リア型プロジェクタ 310……投写光学ユニット 320……導光ミラー 340……筐体
Claims (22)
- 少なくとも一方の面に複数個の凸レンズが設けられており、前記凸レンズが設けられている面側から光を入射して用いるレンズ基板を製造する方法であって、
基板の表面に複数個の凹部を有する凹部付き基板を用いて、前記凸レンズを有するレンズ基板を形成する工程と、
前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面において、隣接する前記凸レンズ間の非有効レンズ領域に、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を抑制する直進光制御部を形成する工程とを有することを特徴とする直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。 - 前記直進光制御部を形成する工程において、
隣接する前記凸レンズ間の平面部に、前記直進光制御部を形成する請求項1に記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。 - 前記直進光制御部は、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を制御する直進光制御剤を含む材料で構成されたものであり、
前記直進光制御剤は、主として光を拡散する機能を有する光拡散剤で構成されたものである請求項1または2に記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。 - 前記直進光制御部は、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を制御する直進光制御剤を含む材料で構成されたものであり、
前記直進光制御剤は、主として前記レンズ基板全体としての光の透過量を減少させる機能を有する遮光剤で構成されたものである請求項1または2に記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。 - 前記直進光制御部の光の透過率をX1[%]、前記直進光制御部内に前記直進光制御剤を含まない場合の透過率をX2[%]としたとき、0.005≦X1/X2≦5.0である請求項4に記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。
- 前記直進光制御部を形成する工程において、
前記直進光制御剤を前記非有効レンズ領域に付与することにより、前記直進光制御部を形成する請求項3ないし5のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。 - 前記直進光制御部を形成する工程において、
前記直進光制御剤を含み、かつ、流動性を有する材料を、前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面に付与する請求項3ないし6のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。 - 前記材料の室温付近での粘度は、20〜200cpである請求項7に記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。
- 前記直進光制御部は、主として、接着剤と前記直進光制御剤とで構成されたものである請求項3ないし8のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。
- 前記直進光制御剤は、粒子状であって、
前記直進光制御剤の平均粒径は、0.1〜200μmである請求項3ないし9のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。 - 前記直進光制御剤の比重は、0.7〜3g/cm3である請求項3ないし10のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板の製造方法。
- 請求項1ないし11のいずれかに記載の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする直進光制御部付きレンズ基板。
- 少なくとも一方の面に複数個の凸レンズを有しており、前記凸レンズが設けられている側から光を入射して用いるレンズ基板と、
前記レンズ基板の前記凸レンズが形成された側の面の、隣接する前記凸レンズ間の非有効レンズ領域に設けられ、かつ、前記レンズ基板に入射した光のうち直進光の割合を抑制する直進光制御部とを有することを特徴とする直進光制御部付きレンズ基板。 - 前記レンズ基板を平面視したときの、前記凸レンズが形成されている有効領域において、前記直進光制御部が占める面積の割合が5〜50%である請求項13に記載の直進光制御部付きレンズ基板。
- 前記直進光制御部の平均厚さは、0.5〜500μmである請求項13または14に記載の直進光制御部付きレンズ基板。
- 前記凸レンズがマイクロレンズである請求項13ないし15のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板。
- 前記マイクロレンズの直径は、10〜500μmである請求項16に記載の直進光制御部付きレンズ基板。
- 前記凸レンズの曲率半径は、5〜250μmである請求項13ないし17のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板。
- 請求項12ないし18のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板を備えたことを特徴とする透過型スクリーン。
- 光の出射側にフレネルレンズが形成されたフレネルレンズ部と、
前記フレネルレンズ部の光の出射側に配置された請求項12ないし18のいずれかに記載の直進光制御部付きレンズ基板とを備えたことを特徴とする透過型スクリーン。 - 請求項19または20に記載の透過型スクリーンを備えたことを特徴とするリア型プロジェクタ。
- 投射光学ユニットと、導光ミラーとを備えた請求項21に記載のリア型プロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003417136A JP2005173506A (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | 直進光制御部付きレンズ基板の製造方法、直進光制御部付きレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2009267390A (ja) * | 2008-04-29 | 2009-11-12 | Nikon Corp | オプティカルインテグレータ、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 |
-
2003
- 2003-12-15 JP JP2003417136A patent/JP2005173506A/ja active Pending
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