JP2005170404A - 薬品などの包装容器 - Google Patents

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【課題】薬品などの包装容器が不正に開封された場合に、開封の痕跡を確実に残す。
【解決手段】正面板4、左側面板3、右側面板5、背面板2、上面板7および下面板から構成された包装容器1において、各側面板3,5の上端縁にそれぞれ引き裂き用ミシン目を介して上サイドフラップ9が連設される一方、上面板7の正面板4と接する側の端縁に折り目を介して差し込みフラップ12が連設される。また、左右の上サイドフラップ9の正面板4と接する側の端縁に折り目を介して係合片13が連設されるとともに、該係合片13に対応して差し込みフラップ12に略U字状の切れ目からなる係止爪121が形成される。そして、上面板7の開放時に係止爪121が係合片13と係合される
【選択図】図5

Description

本発明は、薬品などの包装容器に関するものである。
一般に、薬品の包装容器は、正面板、左右の側面板、背面板、上面板、下面板からなり、包装容器を組み立てた後、包装容器内に薬品が添付文書とともに収容され、薬局などに出荷されるようになっている。
薬局などに出荷された薬品は、店内に保管され、通常、購入者が薬品名を指定することによって対応する薬品を取り出し、販売するようにしている。また、薬品によっては、ケースやトレーなどに展示され、必要とする購入者がトレーやケースなどから薬品を取り出して清算する方式も採用されている。
ところで、購入者が直接接触できないように保管された薬品については、薬品の包装容器が不正に開封される事態は想定できないが、ケースなどに展示されて、多数の消費者が接触する機会のある薬品の場合には、包装容器が不正に開封される可能性がある。このため、上面板と正面板および下面板と正面板にかけてそれぞれ封緘紙を貼付し、封緘紙を破らない限り薬品を取り出せないようにし、封緘紙が破れている場合には、包装容器が不正に開封されたと判断し、不正に開封された薬品を誤って販売しないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
実公昭57−39310号公報
ところで、前述したように、封緘紙を包装容器に貼付し、封緘紙の破損の有無によって不正に開封されたか否かを把握する方式では、封緘紙を剥離した後、再び封緘紙を貼付した場合、開封の痕跡が残らないことがあり、包装容器が不正に開封されたにも関わらず、未開封の商品として誤って販売されるおそれがある。この場合、本来の数量の薬品が存在しないと、トラブルに発展するおそれがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、不正に開封された場合に開封の痕跡を確実に残すことのできる薬品などの包装容器を提供するものである。
本発明は、左右の側面板、正面板、背面板、上面板および下面板を有する包装容器において、各側面板の上端縁にそれぞれ引き裂き用ミシン目を介して上サイドフラップが連設される一方、上面板の正面板と接する側の端縁に折り目を介して差し込みフラップが連設され、また、左右の上サイドフラップの正面板と接する側の端縁に折り目を介して係合片が連設されるとともに、該係合片に対応して差し込みフラップに係止爪が形成されてなり、上面板の開放時に係止爪が係合片と係合されることを特徴とするものである。
本発明によれば、包装容器を組み立てて薬品などを収容した後、上サイドフラップに対して係合片をそれぞれ正面板と接するように折り込むとともに、各側面板に対して上サイドフラップをそれぞれ折り込み、次いで、上面板に対して差し込みフラップを正面板と接するように折り込むとともに、背面板に対して上面板を上方開口部を閉鎖するように折り込み、さらに、差し込みフラップを正面板と接するように差し込んで上方開口部を閉鎖することにより、薬品などを収容した包装容器を形成することができる。このとき、係止爪は、係合片の下端縁を越えた位置にある。
一方、上面板を開放するため、上面板を引き上げると、上面板に連設された差し込みフラップが持ち上げられ、差し込みフラップに形成された係止爪が係合片と係合して、係合片を持ち上げる。係合片が持ち上げられると、その力は、上サイドフラップの、係合片を連設する側の端縁に作用し、上サイドフラップを左右の側面板から切り離すように、引き裂き用ミシン目が徐々に切り裂かれる。
なおも上面板が一定高さ位置まで引き上げると、差し込みフラップの係止爪と係合片との係合状態が継続されて引き裂き用ミシン目が全長にわたって切り裂かれ、上方開口部が開放される。
この結果、引き裂き用ミシン目を切り裂かない限り上面板は開放されないことから、痕跡を残すことなく不正に開封することは困難となる。したがって、包装容器が不正に開封されたことを引き裂き用ミシン目の切り裂きの有無によって把握することができ、不正に開封された商品を誤って販売するのを確実に防止することができる。
係止爪としては、差し込みフラップに略U字状の切れ目を形成することによって設けることができる。このような係止爪の場合、包装容器を形成するに際して、差し込みフラップを簡単に差し込むことができる。
この場合、係止爪が確実に係合片と係合するように、U字状の切れ目の先端を結んで折り目を形成し、折り目に沿って係止爪を内方に向けて押し込んだ状態で差し込みフラップを差し込むことが好ましい。
また、係止爪としては、差し込みフラップの左右隅角部において、上面板と差し込みフラップとの折り目と平行であって、かつ、差し込みフラップの左右端縁から内方に向けて形成された一定長さの切れ目と、切れ目に直交するとともに、切れ目の終端から外方に向けて形成された折り目とよって設けることができる。このような係止爪の場合、遊びを有することなく係合片と係合することから、上面板の引き上げ動作を、上サイドフラップを左右の側面板から切り離す引き裂き用ミシン目の切り裂きとして直ちに作用させることができる。
本発明において、前記上面板と、左右の上サイドフラップとが貼着されていると、上面板の開放時に上サイドフラップも上面板と一体になって持ち上げられることから、引き裂き用ミシン目が確実に切り裂かれる。このため、包装容器が不正に開封されたことを引き裂き用ミシン目の切り裂きによってより確実に把握することが可能となるとともに、上面板の開放時に、上サイドフラップを散乱させることなく保持することができる。
本発明によれば、不正に開封された場合に開封の痕跡を引き裂き用ミシン目の切り裂きとして確実に残すことができ、不正に開封された薬品などの販売を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の包装容器1の第1実施形態が示されている。
この包装容器1は、コートボールを図2に示す展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むこととともに、所定部分を貼着して組み立てられる。
この包装容器1は、図2の展開図において、背面板2の右端縁に、左側面板3、正面板4および右側面板5が順に折り目a,b,cを介して連設されるとともに、その左端縁に糊代6が折り目dを介して連設される一方、背面板2の上端縁および下端縁に上面板7および糊代8がそれぞれ折り目e,fを介して連設され、また、左側面板3および右側面板5の各上端縁にそれぞれ引き裂き用ミシン目gを介して上サイドフラップ9が連設されるとともに、それらの各下端縁にそれぞれ折り目hを介して下サイドフラップ10が連設され、さらに、正面板4の下端縁に折り目iを介して下面板11が連設されて構成されている。そして、上面板7の上端縁には、折り目jを介して差し込みフラップ12が連設される一方、各上サイドフラップ9の、正面板4の上端縁と接する側の端縁に折り目kを介して係合片13が連設され、また、前述した差し込みフラップ12には、略U字状の切れ目mおよび該切れ目mの先端を結ぶ折り目nによって左右方向に間隔をおいて2個の係止爪121が形成されている。
ここで、差し込みフラップ12に形成されたU字状の切れ目mのうちの対向する一対の縦方向の切れ目は、後述するように、係合片13と係合する際、係合片13が持ち上げられ、上サイドフラップ9とともに、左右の側面板3,5の上端縁から上り勾配に傾斜することを考慮して、外方の切れ目が内方の切れ目よりも長く形成され、これに伴って、折り目nは、外方から内方に向けて下り勾配に形成されている。
また、差し込みフラップ12に対するU字状の切れ目mの形成位置は、上面板7の左右各端縁の延長線からU字状の切れ目mの対向する一対の縦方向の切れ目のうちの内方の切れ目までの距離が、係合片13の高さ(左右側面板3,5と上サイドフラップ9との引き裂き用ミシン目gと、上サイドフラップ9の上端縁までの長さ)の範囲内にあり、かつ、U字状の切れ目mの横方向の切れ目と、上面板7と差し込みフラップ12との折り目jとの間隔が、係合片13の幅(上サイドフラップ9と係合片13との折り目kと、係合片13の自由端までの長さ)よりも若干大きくなるように設定されている。
次に、このように構成された包装容器1の組み立て手順について説明する。
まず、図2の展開図にしたがってコートボールを打ち抜くとともに、裏面が上面を向くように反転させた後 左側面板3に対して背面板2を折り目aに沿って谷折りし、糊代6,8の表面にそれぞれ接着剤を塗布する。次いで、正面板4に対して右側面板5を谷折りし、その裏面側側端縁部を糊代6に貼着する。その後、正面板4に対して右側面板5を折り目cに沿って、また、左側面板3を折り目bに沿ってそれぞれ谷折りするように起立させる。次いで、左右の側面板3,5に対してそれぞれ下サイドフラップ10を折り目hに沿って谷折りするとともに、背面板2に対して糊代8を折り目fに沿って谷折りした後、正面板4に対して下面板11を折り目iに沿って谷折りし、その裏面を糊代8に貼着する。これにより、上面が開口された包装容器1を形成する(図3参照)。
この後、開放された上方開口部から薬品を添付文書とともに挿入する一方、左右の上サイドフラップ9に対して係合片13を折り目kに沿って谷折りするとともに、左右の各側面板3,5に対して上サイドフラップ9を引き裂き用ミシン目gに沿って谷折りし、係合片13をその先端縁が正面板4の背面に接するように差し込む。次いで、上面板7に対して差し込みフラップ12を折り目jに沿って谷折りするとともに、係止爪121を内方に向けて押し込んで折り目nに沿って折り込む。さらに、背面板2に対して上面板7を折り目eに沿って谷折りし、差し込みフラップ12をその先端縁が正面板4の背面に接するように差し込むことにより、包装容器1が形成される(図1参照)。
なお、係止爪121は、差し込みに際して、折り目nがU字状の切れ目mより下方に位置していることから、係合片13を押し開きながら抵抗になることなく容易に差し込まれる。この際、係止爪121は、先に差し込まれている係合片13の下端縁を越えた位置にある(図4参照)。
このようにして薬品が収容された包装容器1は、薬局などに出荷される。そして、薬局で薬品を購入した消費者が包装容器1を開封する場合は、上面板7を引き上げればよい。すなわち、上面板7を引き上げると、上面板7に連設された差し込みフラップ12も引き上げられ、差し込みフラップ12に形成された係止爪121が係合片13と係合して、係合片13を押し上げる。係合片13が押し上げられると、その力は上サイドフラップ9の、係合片13を連設する側の端縁に作用し、上サイドフラップ9を左右の側面板3,5から切り離すように、引き裂き用ミシン目gが徐々に切り裂かれる。
この場合、係止爪121を形成する切れ目mは、外方の縦方向の切れ目が内方の縦方向の切れ目よりも長いため、差し込みフラップ12の係止爪121が係合片13に係合し、係合片13および該係合片13を介して上サイドフラップ9が引き裂き用ミシン目gに沿って内方に向けて上り勾配に傾斜するときにおいても、係合片13に対する係止爪121の係合状態は確保される。
なおも上面板7が一定高さ位置まで引き上げられると、差し込みフラップ12の係止爪121と係合片13との係合状態が継続されて引き裂き用ミシン目gが全長にわたって切り裂かれ、包装容器1の上方開口部が開放される。したがって、開放された包装容器1の上面開口部を通して内部に収容された薬品を添付文書とともに引き出すことができる(図5参照)。
一方、薬局などの店頭に展示されている包装容器1を不正に開封しようとして上面板7を引き上げた場合、前述したように、上面板7に連設された差し込みフラップ12が引き上げられ、差し込みフラップ12の係止爪121が係合片13と係合して、係合片13を押し上げることから、係合片13を連設する上サイドフラップ9と、左右の側面板3,5との引き裂き用ミシン目gが切り裂かれる。
この結果、引き裂き用ミシン目gを切り裂かない限り上面板7は引き上げられないことから、引き裂き用ミシン目gの切り裂きの痕跡を残すことなく不正に開封することは困難となる。したがって、包装容器1が不正に開封されたことを引き裂き用ミシン目gの切り裂きの有無によって把握することができ、不正に開封された商品を誤って販売するのを確実に防止することができる。
なお、包装容器1に薬品を添付文書とともに収容した後、上面板7を折り込んで上方開口部を閉鎖する際、各上サイドフラップ9の表面に接着剤を塗布して、各上サイドフラップ9と上面板7とを貼着することが好ましい。すなわち、上面板7を上サイドフラップ9に貼着することにより、上面板7を引き上げて開封する際、図5に示すように、上面板7と一体に上サイドフラップ9が引き上げられることから、係止爪121と係合片13との係合と相まって、左右の側面板3,5と上サイドフラップ9とを連設する引き裂き用ミシン面gが確実に切り裂かれる。
このため、正規に上面板7を開封する場合は、速やかに引き裂き用ミシン目gを切り裂くことができ、一方、不正に開封しようとした場合は、引き裂き用ミシン目gの切り裂きを痕跡として残すことができ、より確実に不正開封を把握することができる。
図6には、本発明の包装容器1の第2実施形態が示されている。
この包装容器1も、先に説明した包装容器1と同様に、背面板2、左側面板3、正面板4、右側面板5、上面板7、上サイドフラップ9、下サイドフラップ10、下面板11から構成され、コートボールを図7に示す展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むこととともに、所定部分を貼着して組み立てられる。
このため、先に説明した包装容器1と同一の部材には同一の符号を付すとともに、その詳細な説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
上面板7の上端縁には、折り目jを介して差し込みフラップ12が連設される一方、各上サイドフラップ9の、正面板4の上端縁と接する側の端縁に折り目kを介して係合片13が連設されている。また、差し込みフラップ12には、左右隅角部において、切れ目pと折り目qによって係止爪122が形成されている。すなわち、係止爪122は、差し込みフラップ12の左右各端縁に直交するとともに、その左右端縁から内方に向けて形成された一定長さの切れ目pと、各切れ目pに直交するとともに、各切れ目pの終端から上端縁に向けて形成された折り目qとによって設けられる。
なお、係止爪122の幅(折り目qから左右各端縁までの長さ)は、内容物である薬品などとの干渉を防止するため、外端部が切除されて、一定長さに設定されている。
ここで、切れ目pの形成位置は、切れ目pと、上面板7と差し込みフラップ12との折り目jとの間隔が、係合片13の幅(上サイドフラップ9と係合片13との折り目kと、係合片13の端縁までの長さ)よりもやや大きくなるように設定されている。
また、折り目qの形成位置は、折り目qと、差し込みフラップ12の左右各端縁の延長線との間隔が、係合片13の高さ(左右側面板3,5と上サイドフラップ9との引き裂き用ミシン目gと、上サイドフラップ9の上端縁までの長さ)の範囲内にあるように設定されている。
次に、このように構成された包装容器1の組み立て手順について説明する。
まず、図7の展開図にしたがってコートボールを打ち抜くとともに、裏面が上面を向くように反転させた後 左側面板3に対して背面板2を折り目aに沿って谷折りし、糊代6,8の表面にそれぞれ接着剤を塗布する。次いで、正面板4に対して右側面板5を谷折りし、その裏面側側端縁部を糊代6に貼着する。その後、正面板4に対して右側面板5を折り目cに沿って、また、左側面板3を折り目bに沿ってそれぞれ谷折りするように起立させる。次いで、左右の側面板3,5に対してそれぞれ下サイドフラップ10を折り目hに沿って谷折りするとともに、背面板2に対して糊代8を折り目fに沿って谷折りした後、正面板4に対して下面板11を折り目iに沿って谷折りし、その裏面を糊代8に貼着する。これにより、上面が開口された包装容器1を形成する(図8参照)。
この後、開放された上方開口部から薬品を添付文書とともに挿入する一方、左右の上サイドフラップ9に対して係合片13を折り目kに沿って谷折りするとともに、左右の各側面板3,5に対して上サイドフラップ9を引き裂き用ミシン目gに沿って谷折りし、係合片13をその先端縁が正面板4の背面に接するように差し込む。次いで、上面板7に対して差し込みフラップ12を折り目jに沿って谷折りするとともに、係止爪122を折り目qに沿って内方に向けて約90度折り込む。さらに、背面板2に対して上面板7を折り目eに沿って谷折りし、差し込みフラップ12をその先端縁が正面板4の背面に接するように差し込むことにより、包装容器1が形成される(図6参照)。
この際、係止爪122を差し込みフラップ12と連続する平面を形成するように戻しながら、差し込みフラップ12を差し込む。
ここで、差し込みフラップ12が差し込まれ、係止爪122の切れ目pが係合片13の下端縁を越えると、係止爪122は、スプリングバックによって折り目qに沿って折り込まれた位置に戻ろうと変形し、その切れ目pに沿う端縁が係合片13の下端縁とほぼ接して交差する(図9参照)。
このようにして薬品が収容された包装容器1は、薬局などに出荷される。そして、薬局で薬品を購入した消費者が包装容器1を開封する場合は、上面板7を引き上げればよい。すなわち、上面板7を引き上げると、上面板7に連設された差し込みフラップ12も引き上げられ、差し込みフラップ12に形成された係止爪122が遊びを有することなく係合片13と係合して、係合片13を直ちに押し上げる。係合片13が押し上げられると、その力は上サイドフラップ9の、係合片13を連設する側の端縁に作用し、上サイドフラップ9を左右の側面板3,5から切り離すように、引き裂き用ミシン目gが徐々に切り裂かれる。
なおも上面板7が一定高さ位置まで引き上げられると、差し込みフラップ12の係止爪122と係合片13との係合状態が継続されて引き裂き用ミシン目gが全長にわたって切り裂かれ、包装容器1の上方開口部が開放される。したがって、開放された包装容器1の上面開口部を通して内部に収容された薬品を添付文書とともに引き出すことができる(図10参照)。
一方、薬局などの店頭に展示されている包装容器1を不正に開封しようとして上面板7を引き上げた場合、前述したように、上面板7に連設された差し込みフラップ12が引き上げられ、差し込みフラップ12の係止爪122が係合片13と遊びを有することなく直ちに係合して、係合片13を押し上げることから、係合片13を連設する上サイドフラップ9と、左右の側面板3,5との引き裂き用ミシン目gが切り裂かれる。
この結果、引き裂き用ミシン目gを切り裂かない限り上面板7は引き上げられないことから、引き裂き用ミシン目gの切り裂きの痕跡を残すことなく不正に開封することは困難となる。したがって、包装容器1が不正に開封されたことを引き裂き用ミシン目gの切り裂きの有無によって把握することができ、不正に開封された商品を誤って販売するのを確実に防止することができる。
なお、包装容器1に薬品を添付文書とともに収容した後、上面板7を折り込んで上方開口部を閉鎖する際、各上サイドフラップ9の表面に接着剤を塗布して、各上サイドフラップ9と上面板7とを貼着することが好ましい。すなわち、上面板7を上サイドフラップ9に貼着することにより、上面板7を引き上げて開封する際、図10に示すように、上面板7と一体に上サイドフラップ9が引き上げられることから、係止爪122と係合片13との係合と相まって、左右の側面板3,5と上サイドフラップ9とを連設する引き裂き用ミシン面gが確実に切り裂かれる。
このため、正規に上面板7を開封する場合は、速やかに引き裂き用ミシン目gを切り裂くことができ、一方、不正に開封しようとした場合は、引き裂き用ミシン目gの切り裂きを痕跡として残すことができ、より確実に不正開封を把握することができる。
なお、前述した実施形態においては、薬品の包装容器に適用した場合を説明したが、薬品の包装容器に限定するものではなく、それ以外の商品にも適用できるものである。
以上説明したように本発明によれば、包装容器が不正に開封された薬品などを誤って販売することが確実に防止され、購入者との間にトラブルが発生するのを防止でき、有益である。
本発明の薬品などの包装容器の第1実施例を示す斜視図である。 図1の包装容器の展開図である。 図1の包装容器の組み立て工程を示す説明図である。 図1の包装容器の要部の縦断面図である。 図1の包装容器を開封した状態を示す説明図である。 本発明の薬品などの包装容器の第2実施例を示す斜視図である。 図6の包装容器の展開図である。 図6の包装容器の組み立て工程を示す説明図である。 図6の包装容器の要部の縦断面図である。 図6の包装容器を開封した状態を示す説明図である。
符号の説明
1 包装容器
2 背面板
3 左側面板
4 正面板
5 右側面板
6,8 糊代
7 上面板
9 上サイドフラップ
10 下サイドフラップ
11 下面板
12 差し込みフラップ
121,122 係止爪
13 係合片
a,b,c,d,e,f,h,i,j.k,n,q 折り目
g 引き裂き用ミシン目
m,p 切れ目

Claims (2)

  1. 左右の側面板、正面板、背面板、上面板および下面板を有する包装容器において、各側面板の上端縁にそれぞれ引き裂き用ミシン目を介して上サイドフラップが連設される一方、上面板の正面板と接する側の端縁に折り目を介して差し込みフラップが連設され、また、左右の上サイドフラップの正面板と接する側の端縁に折り目を介して係合片が連設されるとともに、該係合片に対応して差し込みフラップに係止爪が形成されてなり、上面板の開放時に係止爪が係合片と係合されることを特徴とする薬品などの包装容器。
  2. 前記上面板と、左右の上サイドフラップとが貼着されていることを特徴とする請求項1記載の薬品などの包装容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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