JP2005170090A - 車両用空調装置 - Google Patents

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しずか ▲高▼山
Shizuka Takayama
Yuzuru Yoshinami
譲 吉浪
Yutaka Nakajima
裕 中島
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Abstract

【課題】 空調ユニットを大型化することなく、風量配分変更ドアを設置する。
【解決手段】
少なくともエバポレータ3とヒータコア7を収容するとともに、エバポレータ3で冷却された空気をヒータコア7で加熱し、この加熱空気とヒータコア7をバイパスした冷却空気とをエアミックス空間8R,8Lで合流し、吹出口に導くための空気通路を形成する空調ユニット100と、エバポレータ下流から第1の吹出口および第2の吹出口にかけて送風通路をそれぞれ第1の送風通路5Rおよび第2の送風通路5Lに二分する仕切壁4と、エアミックス空間8R,8L内で仕切壁4を貫通して回動し、この回動量に応じて第1の吹出口からの送風量と第2の吹出口からの送風量の風量配分を変更する風量配分変更ドア21とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば運転席側および助手席側の送風量を個別に調整可能な車両用空調装置に関する。
従来より、運転席側および助手席側の送風量を個別に調節可能とした車両用空調装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この従来の車両用空調装置においては、エバポレータ直後から送風経路が二分され、送風機の下流側かつエバポレータの上流側に、送風空気を各送風経路に分配する風量調節ドアが設けられる。そして、このドアを回動することにより各送風経路の開口面積を変化させ、送風経路の通気抵抗変化を利用して運転席側および助手席側の風量調節を行っている。
特開2000−85338号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、エバポレータの上流側に風量調節ドアを配置するためのスペースを設ける必要があり、空調ユニットが大型化する。
本発明による車両用空調装は、少なくともエバポレータとヒータコアを収容するとともに、エバポレータで冷却された空気をヒータコアで加熱し、この加熱空気とヒータコアをバイパスした冷却空気とをエアミックス空間で合流し、吹出口に導くための空気通路を形成する空調ユニットと、エバポレータ下流から第1の吹出口および第2の吹出口にかけて送風通路をそれぞれ第1の送風通路および第2の送風通路に二分する仕切壁と、エアミックス空間内で仕切壁を貫通して回動し、この回動量に応じて第1の吹出口からの送風量と第2の吹出口からの送風量の風量配分を変更する風量配分変更ドアとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、エバポレータ下流から第1の吹出口および第2の吹出口にかけて仕切壁によって送風通路を二分し、この仕切壁を貫通して回動するようにヒータコア下流のエアミックス空間内に風量配分変更ドアを設け、この回動量に応じて第1の吹出口からの送風量と第2の吹出口からの送風量の風量配分を変更するようにしたので、空調ユニットを大型化することなく風量配分変更ドアを設置することができる。
以下、図1〜図7を参照して本発明による車両用空調装置の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の概略構成図である。空調ユニット100はブロアユニット101とヒータクーリングユニット102により構成される。本実施の形態に係わる車両用空調装置は、運転席側と助手席側(以下、車両左右側)の風量配分が調節可能である。
ブロアユニット101にはブロアファン2が配設され、ファンモータ2aの駆動によるブロアファン2の回転により内外気切換ドア1を介してユニット内に内気または外気が吸い込まれる。吸い込まれた空気はヒータクーリングユニット102内のエバポレータ3を通過して冷却される。エバポレータ3下流の空気通路は仕切板4により左右一対の送風通路5R,5Lに二分され、各送風通路5R,5Lにそれぞれエアミックスドア6R,6Lが配設されている。エアミックスドア6R,6Lは互いに独立に回動可能であり、エバポレータ3通過後の冷却空気はそれぞれエアミックスドア6R,6Lの開度に応じた割合でヒータコア7を通過して加熱され、または冷却空気のままヒータコア7をバイパスする。ヒータコア7を通過およびバイパスした空気は、それぞれヒータコア7の下流のエアミックスチャンバ8R,8Lで合流して混合され、所定温度の空調風とされる。
エアミックスチャンバ8Rからの空調風は開閉可能なベントドア9R,フットドア10R,デフドア11Rを介して運転席側のベント吹出口,フット吹出口,デフロスト吹出口にそれぞれ導かれ、これら吹出口からそれぞれ送風される。エアミックスチャンバ8Lからの空調風は開閉可能なベントドア9L,フットドア10L,デフドア11Lを介して助手席側のベント吹出口,フット吹出口,デフロスト吹出口にそれぞれ導かれ、これら吹出口からそれぞれ送風される。
内外気切換ドア1,ブロアファン2,エアミックスドア6R,6L,吹出口ドア9R〜11R,9L〜11Lの各駆動は周知の空調コントローラによって制御される。すなわち運転席側の車室内設定温度TptcR、助手席側の車室内設定温度TptcL,車室内日射量Qsun、車室内温度Tinc、外気温Tam、および所定の定数A1〜D1,A2〜D2を用い、例えば以下の演算式(I)により運転席側の目標吹出温度TRおよび助手席側の目標吹出温度TLをそれぞれ演算する。
TR=A1×Tam+B1×Qsun+C1×Tinc+D1×TptcR
TL=A2×Tam+B2×Qsun+C2×Tinc+D2×TptcL (I)
そして、この目標吹出温度TR,TLと現在の吸込温度(エバポレータ直後の温度)との偏差等によりエアミックスドア6R,6Lの目標開度を演算し、目標エアミックスドア開度に応じて内外気切換ドア1,ブロアファン2,エアミックスドア6R,6L,吹出口ドア9R〜11R,9L〜11Lの各駆動を制御する。なお、これらを乗員のスイッチ操作に応じてマニュアル制御することもできる。
ヒータコア7下流の仕切板4には送風通路5Rと5Lを連通可能な中央ドア21が設けられている。中央ドア21は仕切板4の近傍を支点にして通路5R側および5L側にそれぞれ回動可能であり、このドア21の回動に応じて通路5Rまたは5Lから通路5Lまたは5Rに空気が流れ、左右の風量配分が調節される。また、各送風通路5R,5Lには中央ドア21の回動に連動して回動する送風ドア22R,22Lがそれぞれ設けられている。
図2はヒータクーリングユニット102の側方断面図(車両側方から見た図)である。図2に示すようにエバポレータ3とヒータコア7は車両前後方向に並設され、エバポレータ3からヒータコア7の下流にかけて略U字状に送風通路5R,5Lが形成されている。この通路5R,5Lは、エアミックスチャンバ8R,8Lの上部に設けられた開口部23R,23Lを介し、吹出口ドア9R〜11R,9L〜11Lに達している。開口部23Rと23Lの面積は互いに等しく、開口部23R,23Lの下方には以下に示すように中央ドア21と送風ドア22R,22Lが配置されている。
図3は図2のIII-III線断面図であり、図4は図2のIV-IV線断面図である。中央ドア21と送風ドア22R,22Lの各回動軸210,220R,220は車両前後方向に延在し、ドア21,22R,22Lは車両左右方向に並設されている。中央ドア21の回動軸210は通路中央の仕切板4に固設され、送風ドア22R,22Lの回動軸220R,220Lは回動軸210よりも下方でヒータクーリングユニット102の左右側壁にそれぞれ固設されている。したがって、中央ドア21は回動軸210の上流側で上下方向に回動し、この中央ドア21に対向するように送風ドア22L,22Rは回動軸220L,220Rの下流側で上下方向に回動する。
図5はドア21,22R,22Lの回動機構を示す図である。各回動軸210,220R,220Lの端部には駆動ギア211,221R,221Lが設けられ、駆動ギヤ211には不図示のアクチュエータにより回転するアクチュエータギヤ25および円弧状のリングギヤ26が噛合している。リングギヤ26には図5(a)に示すように駆動ギヤ221Lから221Rの範囲にギヤ部が形成されている。駆動ギヤ211が例えば反時計周りに回転すると、図5(b)に示すようにリングギヤ26が矢印方向(左方)に移動する。これにより駆動ギヤ211の回転がリングギヤ26を介して駆動ギヤ221Lに伝達され、駆動ギヤ221Lは時計回りに回転する。一方、リングギヤ26の端部にギヤ部は形成されないので、駆動ギヤ221Rには駆動ギヤ211の回転が伝達されず、駆動ギヤ221Rは回転しない。その結果、中央ドア21が回動するとこれに対向する通路5L側の送風ドア22Lのみが回動し、通路5R側の送風ドア22Rは回動しない。
中央ドア21は図4の±θ1の範囲で回動可能であり(−θ1≦θ≦θ1)、中央ドア21を通路5R内または5L内に最大に回動すると(θ=±θ1)これに連動して送風ドア22R,22Lが通路5R内または5L内に回動する。これにより図4の点線に示すように中央ドア21の先端が送風ドア22R,22Lの先端に一致し、送風通路5Rまたは5Lが閉鎖される。なお、ドア21,22R,22Lの回動軌跡を図4に二点鎖線で示す。
アクチュエータ25は図示しない風量配分調整スイッチの操作に応じて駆動し、アクチュエータ25の駆動によりドア21,22R,22Lが回動する。例えば風量配分調整スイッチにより左右の風量配分が1:1となるように指令すると、図5(a)に示すように各ドア21,22R,22Lはそれぞれ通路5R,5Lに対して平行となるように回動し(θ=0)、通路5R,5L間の連通を阻止する。この状態ではヒータコア下流の通路5R,5Lの面積比は1:1となり、開口部23Rと開口部23Lを通過する風量、すなわち運転席側吹出口からの送風量と助手席側吹出口からの送風量は互いに等しい。この場合、ドア21,22R,22Lは送風空気の流れに対して平行であるため、通路5R,5Lの通気抵抗は低い。なお、この場合の中央ドア21の位置を中立位置と呼び、左右の送風ドア22R,22Lの位置を全開位置と呼ぶ。
一方、風量配分調整スイッチにより運転席側から吹き出される風量を助手席側から吹き出される風量よりも多くなるように指令すると、図5(b)に示すように中央ドア21と送風ドア22Rが通路5L内に回動し(θ<0)、ヒータコア7下流の通路5Lの面積が減少する。これにより開口部23Lの通過風量が減少し、運転席側吹出口からの送風量は助手席側吹出口からの送風量よりも多くなる。
風量配分調整スイッチにより左右の風量配分が0:1となるように指令すると、中央ドア21は通路5L側に最大に回動し、回動角θは−θ1となる。これに連動して送風ドア22Lが通路5L内に回動し、ドア21と22Lによりヒータコア7下流の通路5Lが閉鎖される。これによりエバポレータ3を通過した空気は開口部23Lを通過せず、全て開口部23Rを通過する。したがって、空調風は運転席側吹出口のみから送風され、助手席側吹出口からの送風が阻止される。なお、この場合の中央ドア21の位置および送風ドア22Lの位置を全閉位置と呼ぶ。
風量配分調整スイッチにより左右の風量配分が1:0となるように指令した場合は、これとは逆に中央ドア21が通路5R側に最大に回動し、回動角θはθ1となる。これに連動して送風ドア22Lが通路5R内に回動し、ドア21と22Rによりヒータコア7下流の通路5Rが閉鎖される。これによりエバポレータ3を通過した空気は開口部23Rを通過せず、全て開口部23Lを通過する。したがって、空調風は助手席側吹出口のみから送風され、運転席側吹出口からの送風が阻止される。なお、この場合の中央ドア21の位置および送風ドア22Lの位置を全閉位置と呼ぶ。
全閉位置では、ドア21,22Lまたはドア21,22Rは通路5R側または通路5L側に面して傾斜しているので、通路5L内または5R内の空気はスムーズに通路5R内または5L内に導かれ、通路内の圧力損失が小さい。回動角±θ1は例えば±60°程度とすることが好ましい。
以上の実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1)ヒータコア下流のエアミックスチャンバ8R,8Lの上部に風量配分調整用のドア21,22R,22Lを設けるようにしたので、空調ユニット100が大型化することを抑制できる。すなわちエアミックスチャンバ8R,8Lはヒータコア7を通過した加熱空気とバイパスした冷却空気を混合する比較的大きなスペースを有する空間であるため、空調ユニット100を大型化することなく容易にドア21,22R,22Lを配置することができる。
(2)エアミックスチャンバ8R,8Lの上部、すなわち下流側にドア21,22R,22Lを配置するので、加熱空気と冷却空気の混合により空気温度が調整された後に風量配分を調整することができる。
(3)風量配分に拘わらず常にエバポレータ3の全面を空気が通過するので、エバポレータ3の霜付き目詰まりを防止することができる。
(4)中央ドア21に連動して送風ドア22R,22Lが回動するので、通路5R,5Lを効率よく開閉することができる。
ところで、上述した実施の形態では、運転席側の設定温度TptcRと助手席側の設定温度TptcLを異なる値に設定すると、通路5Rから5Lまたは通路5Lから5Rへ空調風が混入することで吹出温度が目標吹出温度TR,TLからずれる。そのため、適正な吹出温度を得るためには設定温度TptcR,TptcLを通常よりも高めまたは低めに設定する必要があり、乗員は違和感を感じる。これを回避するため、本実施の形態では例えば以下のように目標吹出温度TR,TLを補正する。
図6は、目標吹出温度TR,TLの補正処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このフローチャートは上述した式(I)の目標吹出温度演算の割り込み処理として空調コントローラで随時実行される。まず、ステップS1で風量配分調整スイッチからの信号を読み込み、風量配分用の係数Kを設定する。ここで、係数Kは図7に示すように中央ドア21の回動角θに応じて−1≦K≦1の範囲で設定される変数であり、回動角θ=0のときK=0,回動角θ=θ1のときK=1,回動角θ=−θ1のときK=−1となる。次に、ステップS2で係数Kが0か否かを判定する。ステップS2が否定されるとステップS3に進み、肯定されると補正処理を終了する。
ステップS3では係数Kが0より大きいか否か、すなわち中央ドア21が通路5R内に回動しているか否かを判定し、肯定されるとステップS4に進む。この場合、通路5R内から通路5L内に空調風が混入するため、ステップS4で助手席側の目標吹出温度TLのみを次式(II)により補正し、運転席側の目標温度TRは補正しない。
TL’=TL×(1+K)−TR×K (II)
一方、ステップS3が否定、すなわち中央ドア21が通路5L内に回動と判定されるとステップS5に進む。この場合、通路5L内から通路5R内に空調風が混入するため、ステップS5で運転席側の目標吹出温度TRのみを次式(III)により補正し、助手席側の目標温度TLは補正しない。
TR’=TL×K+TR×(1−K) (III)
このような処理によって求めた目標吹出温度TR,TLの補正値TL’,TR’を用いて、空調コントローラのメイン処理では目標エアミックスドア開度を演算し、エアミックスドア開度制御や、風量制御、吹出口制御、吸込口制御等を行う。
以上の補正処理を行う車両用空調装置の具体的な動作について説明する。
(1)K=0
中央ドア21が中立位置にあるときは、K=0であるため目標吹出温度TR,TLの補正を行わない。すなわち、この場合には通路5R,5L間で空気の行き来がないため、吹出温度が目標吹出温度TR,TLからずれることがない。したがって、上述した式(I)の目標吹出温度TR,TLに応じてエアミックスドア6R,6Lの開度がそれぞれ制御される。
(2)K>0
例えば目標吹出温度TRが目標吹出温度TLより高い状態で、中央ドア21が通路5R内に回動すると通路5R内から通路5L内に高温の空気が混入し、助手席側の吹出空気温度が高温側にずれる。このとき、係数K>0であるため式(I)で求めた目標吹出温度TLが上式(II)により低温側に補正される(ステップS4)。これによりエアミックスドア6Lの開度がクール側に回動し、吹出空気温度のずれが相殺される。この場合、中央ドア21の開度θが大きいほど係数Kは大きく、補正量も大きい。したがって、ドア開度θに拘わらず、助手席側の吹出口からは常に目標吹出温度TLに相当する空調風を送風することができ、乗員の空調快適性の悪化を阻止できる。また、乗員が設定温度TptcLを低めに設定する必要がないので、乗員が違和感を感じることを防止できる。このとき、通路5L内から通路5R内に空気が混入しないので、運転席側の目標吹出温度TRを補正する必要はなく、エアミックスドア開度6Rは目標吹出温度TRに基づいて制御される。なお、目標吹出温度TRが目標吹出温度TLより低い状態では目標吹出温度TLが高温側に補正される。
(3)K<0
例えば目標吹出温度TRが目標吹出温度TLより高い状態で、中央ドア21が通路5L内に回動すると通路5L内から通路5R内に高温の空気が混入し、運転席側の吹出空気温度が高温側にずれる。このとき、係数K<0であるため式(I)で求めた目標吹出温度TRが上式(III)により低温側に補正される(ステップS5)。これによりエアミックスドア6Rの開度がクール側に回動し、吹出空気温度のずれが相殺される。この場合、中央ドア21の開度θが大きいほど係数Kは大きく、補正量も大きい。したがって、ドア開度θに拘わらず、運転席側の吹出口からは常に目標吹出温度TRに相当する空調風を送風することができ、乗員の空調快適性の悪化を阻止できる。また、乗員が設定温度TptcRを低めに設定する必要がないので、乗員が違和感を感じることを防止できる。このとき、通路5R内から通路5L内に空気が混入しないので、助手席側の目標吹出温度TLを補正する必要はなく、エアミックスドア開度6Lは目標吹出温度TLに基づいて制御される。なお、目標吹出温度TRが目標吹出温度TLより低い状態では目標吹出温度TRが高温側に補正される。
以上では中央ドア21の開度θに応じて目標吹出温度TR,TLを補正し、この補正値TR’,TL’に基づきエアミックスドア開度を制御するようにしたので、通路5Rから5Lまたは通路5Lから5Rへの空調風の混入による吹出温度と目標吹出温度TR,TLとのずれが相殺され、目標吹出温度TR,TLに相当する空調風を送風することができる。したがって、乗員の空調快適性が向上するとともに、乗員が設定温度TptcR,TptcLを高めまたは低めに設定する必要がないので、乗員が違和感を感じることを防止できる。また、補正処理を行う際の係数Kをドア開度θに応じて連続的に変化させるので、ドア開度に拘わらず常に目標吹出温度TR,TLに相当する空調風を送風することができる。
なお、上記実施の形態では、エバポレータ3下流から運転席側吹出口(第1の吹出口)および助手席側吹出口(第2の吹出口)にかけて空調ユニット100内を仕切板4により二分し、送風通路5R(第1の送風通路)と5L(第2の送風通路)を形成するようにしたが、通路5R,5Lの形状は上述したものに限らない。仕切板4近傍を回動支点として仕切板4を貫通して回動するように、風量配分変更ドアとしての中央ドア21を設けたが、ヒータコア7を通過およびバイパスした空気の合流後にエアミックスチャンバ8R,8L内において通路5R,5Lの風量配分を変更するのであれば、ドア形状は上述したものに限らない。中央ドア21と連動するように送風ドア22R(第1の送風ドア)と22L(第2の送風ドア)を設けたが、送風ドア22R,22Lは中央ドア21と連動しなくてもよい。また、送風ドア22R,22Lを省略し、中央ドア21のみで風量配分を調節するようにしてもよい。
式(I)により目標吹出温度TR,TLを演算するようにしたが、吹出温度演算手段としての空調コントローラにおける演算式はこれに限らない。式(II),(III)により目標吹出温度TR,TLを補正するようにしたが、補正手段としての空調コントローラにおける演算式はこれに限らない。目標吹出温度の補正値TR’,TL’に基づいてエアミックスドア開度制御や風量制御等を行うのであれば、空調制御手段としての空調コントローラの構成はいかなるものであってもよく、係数Kの設定も図7のものに限らない。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の車両用空調装置に限定されない。
本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の概略構成図。 図1の車両用空調装置を構成するヒータクーリングユニットの側方断面図。 図2のIII-III線断面図。 図2のIV-IV線断面図。 図3,4に示したドアの回動機構を示す図。 本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置を構成する空調コントローラにおける目標吹出温度補正処理のサブルーチンを示すフローチャート。 図6のフローチャートに用いられる係数とドア開度との関係を示す図。
符号の説明
3 エバポレータ
4 仕切板
5R,5L 送風通路
7 ヒータコア
8R,8L エアミックスチャンバ
21 中央ドア
22R,22L 送風ドア
100 空調ユニット

Claims (4)

  1. 少なくともエバポレータとヒータコアを収容するとともに、エバポレータで冷却された空気をヒータコアで加熱し、この加熱空気とヒータコアをバイパスした冷却空気とをエアミックス空間で合流し、吹出口に導くための空気通路を形成する空調ユニットと、
    前記エバポレータ下流から第1の吹出口および第2の吹出口にかけて前記送風通路をそれぞれ第1の送風通路および第2の送風通路に二分する仕切壁と、
    前記エアミックス空間内で前記仕切壁を貫通して回動し、この回動量に応じて前記第1の吹出口からの送風量と前記第2の吹出口からの送風量の風量配分を変更する風量配分変更ドアとを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    前記風量配分変更ドアに対向するように前記エアミックス空間内の前記第1の送風通路および第2の送風通路にそれぞれ設けられるとともに、前記風量配分変更ドアに連動してそれぞれ回動し、前記風量配分変更ドアと一体となって前記第1の送風通路および前記第2の送風通路を開閉する第1の送風通路ドアおよび第2の送風通路ドアをさらに備えることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置において、
    前記第1の吹出口から吹き出される空調風の目標吹出温度と前記第2の吹出口から吹き出される空調風の目標吹出温度をそれぞれ演算する吹出温度演算手段と、
    前記風量配分変更ドアの回動量に応じて前記吹出温度演算手段による目標吹出温度を補正する補正手段と、
    前記補正手段による目標吹出温度の補正値に基づき車室内の空調を制御する空調制御手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3に記載の車両用空調装置において、
    前記補正手段は、前記風量配分変更ドアを介して前記第1の送風通路から前記第2の送風通路、あるいは前記第2の送風通路から前記第1の送風通路へ空気が混入したことによる吹出温度のずれを相殺するように前記風量配分変更ドアの回動量に応じて係数を設定し、この係数に基づいて前記吹出温度演算手段による目標吹出温度を補正することを特徴とする車両用空調装置。
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