JP2005168523A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 リンスタンク本体68内にフロート77が配設され、リンス液面の水位が監視されている。リンス残量が所定量以下となるとLED74が点灯する。LED74は引出しを引出したときのみ点灯する。リンス補給口蓋65に組み込まれた導光柱体66を介してLED74の点灯を視認することができる。
また、リンスタンク本体68内のリンスの残量が所定量以下となると、リンス投入弁69の開放時間を長くする。
【選択図】 図3
Description
洗剤については、投入装置に1回分の洗剤を入れてから食器洗浄機の運転を開始する構成となっており、洗浄工程中の適切なタイミングで洗剤投入口が開放され、1回分の洗剤が投入される構成が採用されている。リンスについては、1回あたりのリンス使用量が微量であることから、複数回分のリンスを貯留しておくことができるリンスタンクを利用する。洗浄工程中の適切なタイミングでリンス投入弁が作動してリンス投入口を開き、1回分のリンスが投入される構成が採用されている。
1回あたりのリンス投入量は一定に維持されることが好ましい。理想どおりであれば、リンス使用量と洗浄回数は比例する。しかしながら、実際には1回あたりのリンス投入量を一定に維持することは難しい。もともと微量な1回あたりのリンス投入量を正確に制御することは難しい。時間の経過とともにリンスの粘性が徐々に高まってリンスの流動性が変化する現象も生じることから、1回あたりのリンス投入量を一定に維持することは難しい。洗浄回数からリンス使用量を推定してリンス補給時期を報知する技術には、不安が残されている。
本発明の食器洗浄機は、リンスタンク内のリンス残量を検出する手段と、残量検出手段が検出した残量が所定量以下となったことを表示する表示器を備えていることから、リンス残量が少なくなってリンスを補給するべき時期となったことを直接的に検出して表示することができる。洗浄回数から間接的にリンス残量を検出する技術に比して、補給するべき時期を正確に検出して表示することができる。
タンク内のリンス残量が減少して液位が低下すると、単位時間あたりにリンス投入口を通過するリンス量は低下する。タンク内のリンス残量が減少して液位が低下したときにも1回あたりのリンス投入弁の開放時間を一定にしていると、1回あたりのリンス投入量は減少してしまう。それを補償して1回あたりのリンス投入量が減少しないようにするためには、1回あたりのリンス投入弁の開放時間を長くする必要がある。
リンス残量検出手段が所定量以下のリンス残量を検出したときにリンス投入弁の制御部が1回あたりのリンス投入弁の開放時間を長くすると、単位時間あたりのリンス投入量の低下が補償され、1回あたりのリンス投入量が均質化される。
洗浄槽が引出式であれば、その引出しを引出して食器を収容する。このときに表示ランプが点灯していれば、リンスを補給する必要があることが直ちに認識される。表示ランプを洗浄槽内側に設けておけば、引出しを引出したときにのみ点灯させればよく、洗浄機表面に表示ランプを設けるのに比して点灯時間を短くすることができ、消費電力を抑えることができる。
この場合、リンス残量の不足のみならず、リンス補給口の存在位置までをもついでに表示することができる。操作者は、容易に補給口の位置を知り、リンスを補給することができる。またランプの点灯を観測した者は、その位置がリンス補給口であることから、点灯の意味を直ちに理解することができる。
(形態1) リンスタンクは、食器洗浄機本体の前部開口を塞ぐ、洗浄槽の扉に内蔵されており、リンス補給口やリンス投入口は扉の内面に形成されている。
(形態2) リンスタンク内にフロートとフロート高さセンサが配設されており、リンスの液面高さを検出することによってリンス残量を検出する。
(形態3) 洗浄槽が引出されており、しかもリンス残量が所定量以下であるときにのみLEDが点灯する。
(形態4) LEDは透明または半透明のリンスタンクの外面に装着されている。リンス補給口の蓋に透明な導光柱体が組込まれている。LEDが点灯すると、操作者は、リンスタンクの壁と導光柱体を介してLEDの点灯を視認することができる。
食器洗浄機2は、洗浄機本体10によって外枠が構成されている。洗浄機本体10の内部には、洗浄槽12が収容されている。洗浄槽12の前側(図1では左側)には、扉34が取付けられている。扉34の上部には、操作パネル28が設けられている。操作パネル28には、電源スイッチ、スタート/一時停止スイッチ、コース(「標準コース」「念入りコース」等)選択スイッチ等の各種操作スイッチや、報知ランプが備えられており、制御部32に電気的に接続されている。制御部32は、食器洗浄機2の各部品の動作を制御する。
洗浄槽12の底部には、開口部49が形成されている。開口部49の下方には、水溜め部52が設けられている。
水溜め部52には、洗浄水循環管54、排水管56の一端が接続されている。洗浄水循環管54は、洗浄水が循環する管であり、その途中には、洗浄ポンプ59が設けられている。洗浄水循環管54の他端54aは、洗浄槽12の内部に達している。洗浄水循環管54の他端54aは、回転ノズル58に接続されている。
排水管56の途中には、排水ポンプ76が設けられている。排水管56の他端56aから洗浄機本体10の外部に排水される。
洗浄槽12の背面の下部の開口12bは、空気通路44の一端と繋がっている。空気通路44の他端は乾燥ファン46に連通している。乾燥ファン46が回転すると、洗浄槽12の外部の空気が空気通路44を通って洗浄槽12内に導入される。洗浄槽12の開口12bの近傍にヒーター42が配設されている。洗浄槽12内に導入された空気は、ヒーター42によって温められる。
基板62の下部にはリンス投入口67が設けられている。リンス投入口67は横長の矩形状である。
図3は、図2のIII−III線縦断面図である。図3に示すように、リンスタンク本体68の後面上部からは、後方に向かってLED座68aが突設されている。LED座68aにはLED74が装着されている。また、リンスタンク本体68の底部からは下方に向かって底部ボス68bが突設されており、底部ボス68bの内側には穴68cが形成されている。
底部ボス68bの内側には、筒状のセンサホルダ75が挿入され、センサホルダ75の内部に非接触式センサ(近接スイッチ)71が挿入されている。筒状のセンサホルダ75の上面にはフロート77の上下動を案内するロッド75bが固定されている。案内ロッド75bの回りにリング状のフロート77が環装されている。フロート77の内面にはマグネット77aが固定されている。マグネット77aはリンス液面のレベルに応じて浮沈する。案内ロッド75bの上端近傍には、フロート77がそれ以上に上昇して案内ロッド75bから抜け出すのを禁止するストッパ75cが固定されている。底部ボス68bとセンサホルダ75は溶着されて液密が確保されている。
本実施例のリンスタンク本体68の容量は90gである。リンス残量が30g以上であると、フロート77は上昇しており、非接触式センサ(近接スイッチ)71からマグネット77aまでの距離が遠く、非接触式センサ71はオフされている。リンス残量が30g以下に減少すると、フロート77は下降し、非接触式センサ71からマグネット77aまでの距離が近接し、非接触式センサ71はオンする。
リンス液面が所定レベル以下になると、非接触式センサ71がオンする。その信号は制御部32に送られ、制御部32は、洗浄槽12が洗浄機本体10から引出され、しかも、非接触式センサ71がオンしている場合にLED74を点灯させる。
前述のように、リンスタンク本体68は透明または半透明であり、また、リンス補給口蓋65に透明な導光柱体66が組込まれている。このため、LED74の点灯は、リンスタンク本体68の壁と導光柱体66を介して、操作者に視認される。扉34が締められれば、LED74は消灯する。
リンク部材70は、樹脂製であり、上下方向に長尺な板部材である。リンク部材70は、第1アーム部70aと第2アーム部70bを備えている。第1アーム部70aと第2アーム部70bは、前後方向に水平に伸びる軸70cを中心として揺動する。第1アーム部70aの下部には前方に伸びるリブ70a1が形成されている。第2アーム部70bの上部後側には係合部70b1が形成されている。駆動部材72の釘部72bは、リンク部材70の第2アーム部70bの係合部70b1と係合している。一方リンク部材70の第1アーム部70aのリブ70a1は、リンス投入弁69のフック69gと係合している。
駆動部材72への通電が遮断されると、突起部72aと釘部72bは突起部72aに環装されているばねの付勢力によって図中左方向に復元する。これに伴って、第2アーム70bと第1アーム70aは元の位置(図2に示す位置)に戻る。そして、弁体69bは弁体付勢ばね69cの付勢力によって図中右方向に移動し、図4に示すようにシール部69eは弁座69aに着座する。これによって、リンスの投入が終了する。
本実施例の食器洗浄機2では、リンスの残量が30gに達する時をフロート77によって検知する。リンスが30g以下になったことが検知されると、制御部32においてフロートスイッチがオンされる。フロートスイッチがオンされると、先述のようにLED74が点灯する。そしてこれに加え、駆動部材72への通電時間が2倍時間となる。即ち、フロートスイッチがオフの間は、駆動部材72への通電時間が0.2秒間であるのに対し、フロートスイッチがオンとなると、駆動部材72への通電時間が0.4秒間となる。このように駆動部材72への通電時間が制御されることによって、シール部69eが弁座69aから離座している時間が制御され、つまりはリンス投入弁69の開放時間が制御されることとなる。このことによって、リンス残量が減少して液位が低下したときであっても、単位時間あたりのリンス投入量の低下が補償され、1回あたりのリンス投入量が均質化される。
操作者は、まず図1の操作パネル28を操作する前に、扉34とともに洗浄槽12を手前に引出して、食器かご14に食器類16を並べる。次に食器洗浄機用の専用洗剤を適切量投入する。このとき、先述のリンス補給口蓋65に組込まれた導光柱体66が点灯していれば、操作者は、リンス補給口蓋65を開け、リンスを補給する。扉34とともに洗浄槽12を洗浄機本体10内に押戻し、操作パネル28を操作して運転を開始させる。
運転の開始によってステップS10で排水される。ステップS12に進み、給水されて予洗い洗浄が行われる。所定時間経過後、排水されて予洗い洗浄が終了する。
ステップS14に進み、給水されて加熱洗浄(本洗浄)が行われる。所定時間経過後、排水されて加熱洗浄が終了する。
ステップS16に進み、給水されて非加熱すすぎが行なわれ、所定時間経過後、排水される。これが3回繰り返された後、排水されて非加熱すすぎが終了する。
ステップS34に進み、乾燥ファン46が駆動して洗浄槽12内に空気が取り込まれる。この空気はヒーター42に加熱されて温風となって洗浄槽12内の食器類16に吹き付けられる。所定時間経過後、乾燥ファン46を停止し、乾燥運転が終了する。ステップS36に進んで全ての運転動作が終了したことをブザーによって報知し、本実施例の食器洗浄機2は自動停止する。
また、リンスタンク本体68のリンス補給口蓋65に組み込まれた導光柱体66を介してLED74の点灯が観測できることから、リンス残量の不足のみならず、リンス補給口蓋65の存在位置までをもついでに表示することができる。操作者は、容易にリンス補給口蓋65の位置を知り、リンスを補給することができる。またランプの点灯を観測した者は、その位置がリンス補給口蓋65であることから、点灯の意味を直ちに理解することができる。
また、リンスタンク本体68内のリンスの残量が減少して液位が低下すると、単位時間あたりにリンス投入口67を通過するリンス量は低下する。リンスタンク本体68内のリンス残量が減少して液位が低下したときにも1回あたりのリンス投入弁69の開放時間を一定にしていると、1回あたりのリンス投入量は減少してしまう。しかし、本実施例では、リンスタンク本体68内のリンスの残量が所定量(30g)以下となると、リンス投入弁69の開放時間を長く(2倍時間に)する。このことによって、リンス残量が減少して液位が低下したときであっても、単位時間あたりのリンス投入量の低下が補償され、1回あたりのリンス投入量が均質化される。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:洗浄機本体
12:洗浄槽
34:扉
60:リンス投入装置
62:基板
64:リンス補給口
65:リンス補給口蓋
66:導光柱体
67:リンス投入口
68:リンスタンク本体
69:リンス投入弁、69a:弁座、69b:弁体、69c:弁体付勢ばね、69d:押え部材、69e:シール部、69f:シャフト部、69g:フック、69h:シャフト貫通孔
70:リンク部材、70a:第1アーム部、70a1:リブ、70b:第2アーム部、70b1:係合部、70c:軸
71:非接触式センサ
72:駆動部材、突起部72a、釘部72b
74:LED
75:センサホルダ、75a:、75b:ロッド、75c:ストッパ
77:フロート
Claims (4)
- 複数回分のリンスを貯留可能なリンスタンクと、
そのリンスタンクから洗浄槽内にリンスを投入するリンス投入口と、
そのリンス投入口を開閉するリンス投入弁と、
そのリンス投入弁の開閉を制御する制御部と、
前記リンスタンク内のリンス残量を検出する手段と、
前記検出手段が検出するリンス残量が所定量以下となったことを表示する表示器と
を備えたことを特徴とする食器洗浄機。 - 前記検出手段が所定量以下のリンス残量を検出したとき、前記制御部が1回あたりのリンス投入弁の開放時間を長くすることを特徴とする請求項1の食器洗浄機。
- 前記洗浄槽は引出式であり、前記表示器は洗浄槽内側で点灯する表示ランプを備え、その表示ランプは、リンス残量が所定量以下でありしかも洗浄槽が引出されたときのみ点灯することを特徴とする請求項1又は2の食器洗浄機。
- 前記表示ランプが点灯したことが、前記リンスタンクにリンスを補給する補給口を覆うキャップに設けられた窓から観測されることを特徴とする請求項3の食器洗浄機。
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