JP2005168423A - シート状米飯の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 米飯のふっくらした食感や滑らかな表面形状を維持し、かつ、適度な強度や柔軟性を備えた厚さ10mm以下の薄いシート状米飯を製造する。
【解決手段】 洗米工程11で洗米した米を、第1加熱工程12で短時間お湯で煮て表面糊化米飯を製造する。浸漬水切り工程13で、表面糊化米飯を笊に取って直ちに水で冷却し、数分間放置して表面が半乾燥状態となった後に、計量工程14で、表面糊化米飯を計量及び分別する。成形工程15で、分別された表面糊化米飯を軽く捏ねた後に展延してシート状表面糊化米飯を形成し、第2加熱工程17の蒸気加熱工程17aで該シート状表面糊化米飯を蒸し、該蒸気加熱工程17aと同時に行われる第2加熱工程17の熱湯加熱工程17bでシート状表面糊化米飯に数分おきに熱湯を掛けて、シート状表面糊化米飯を完全に炊飯する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート状米飯の製造方法に係り、特に、厚さ10mm以下の薄いシート状米飯を製造する方法に関する。
近年、米飯食品の多様化に伴い、米飯をシート状に形成し、このシート状米飯に具材を包み込んだり、ピザのように具材やソースをトッピングするものが提案されている。
シート状米飯の成形方法としては、例えば、保形成の高いシート状米飯を製造するために、炊飯した米飯に白肉魚類のすり身を混入した後、シート状に成形して加熱するもの(例えば、特許文献1参照。)、炊飯した米飯を2層以下になるように薄く展延した後加熱し、厚さ10mm以下のシート状米飯を製造するもの(例えば、特許文献2参照。)、シート状米飯に、米飯のふっくらした食感と外観を備えさせるために、包装容器内に米と水とを充填し、所定容量のヘッドスペースを有するように包装容器を密閉した後、包装容器を加熱して米飯の炊飯と成形とを行うもの(例えば、特許文献3参照。)等がある。
特開平1−174349号公報 特開平11−285351号公報 特開2003−38110号公報
しかし、上述の米飯に白肉魚類のすり身を混入させるものでは、炊飯した米の表面には粘着力があることから、米飯をシート状に成形する際に、飯粒が潰れたり表面が荒れて食感が悪くなることがあった。さらに、白肉魚類のすり身を混入させることから、米飯とは異なる味と食感を有するものとなっていた。
炊飯した米飯を薄く展延してシート状に成形して加熱するものでは、炊飯した米を2層以下になるように薄く展延することが困難で、ヘラやのし棒を用いて手作業で展延しなければならなかった。このため、展延に手間がかかって生産効率が悪く、工業用に大量に生産することは困難であった。
包装容器を用いるものでは、必要なシートの形状に応じた包装容器が必要になりコストが嵩んでいた。また、大きな包装容器を用いて、大きな形状の米飯シートを形成しようとすると、米飯の厚さがばらつき、比較的小さな形状の米飯シートしか形成できなかった。さらに、できあがった米飯シートを包装容器から取り出す際に、米飯シートが壊れるおそれがあった。
そこで本発明は、米飯のふっくらした食感や滑らかな表面形状を維持し、かつ、適度な強度や柔軟性を備えた厚さ10mm以下の薄いシート状米飯を製造する方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため本発明は、原料米を熱湯又は蒸気で加熱して、表層部分が糊化し、中心部分が糊化していない表面糊化米飯を得る第1加熱工程と、該第1加熱工程後の表面糊化米飯を水冷した後に水切りする浸漬・水切り工程と、該浸漬・水切り工程後の表面糊化米飯を計量して分別する計量工程と、該計量工程で分別した表面糊化米飯を軽く捏ねた後にシート状に成形する成形工程と、該成形工程でシート状に成形されたシート状表面糊化米飯を炊き上げる第2加熱工程とを含むことを特徴としている。また、前記成形工程で前記表面糊化米飯に澱粉を加えたり、粉状の調味料や食材を加えてもよい。
前記第2加熱工程は、前記シート状表面糊化米飯を蒸気により加熱する蒸気加熱工程と、該蒸気加熱工程後のシート状表面糊化米飯を熱湯により加熱する熱湯加熱工程とで行われること、或いは、前記第2加熱工程は、前記シート状表面糊化米飯を蒸気により加熱する蒸気加熱工程と、該蒸気加熱工程中のシート状表面糊化米飯に熱湯を掛けて加熱する熱湯加熱工程とで行われることもできる。さらに、前記熱湯加熱工程の熱湯が、澱粉や調味料を含んでいてもよい。
第2加熱工程で炊飯したシート状米飯の表面を焼く焼き工程を含むこともでき、この焼き工程を行う前に、前記シート状米飯の上面に具材やソースを載せるトッピング工程を行うことも可能である。
原料米は、第1加熱工程で、表層部分が糊化し、中心部分が糊化していない表面糊化米飯となり、この表面糊化米飯を軽く捏ねることにより、粘着性を有した表層部分が剥がれて米粒間を繋ぐ糊層となり、表面糊化米飯を容易に成形し、かつ薄く展延することができる。さらに、このシート状表面糊化米飯を第2加熱工程で完全に炊飯することによって、米飯のふっくらとした食感や滑らかな表面状態を有し、適度な強度や柔軟性を備えたシート状米飯を製造することができる。
成形工程の表面糊化米飯に澱粉を加えて成形することにより、表面糊化米飯の成形性を向上させることができ、成形工程の表面糊化米飯に粉状の調味料や食材を加えることにより、味の付いた米飯シートを製造することができる。
また、シート状表面糊化米飯の熱湯加熱工程で、熱湯に澱粉を含ませることにより、シート状米飯を補強することができ、熱湯に調味料を含ませることにより、味の付いた米飯シートを製造することができる。
さらに、シート状米飯をオーブンや鉄板で焼く焼き工程を行うことにより、パリッとした食感を出すことができ、焼き工程を行う前に、シート状米飯に具材やソースをトッピングすれば、ピザ状の食品を製造することができる。
以下、本発明を各実施例及び比較例に基づいて詳細に説明する。
茨城産コシヒカリの精白米120gを用いて、図1に示す製造工程でシート状米飯を製造した。まず、洗米工程11で米を通常の方法で洗米した。使用する原料米としては、生産地、種類、品質等について特に限定されるものではなく、無洗米も使用することができるが、無洗米を使用する場合では、米を簡単に洗う程度でよく、洗米工程を省略することもできる。
第1加熱工程12では、洗米後の米を沸騰した湯の中に投入し、1分〜1分30秒加熱した。これにより、米は表層部分が糊化し、中心部分が糊化していない表面糊化米飯となる。米の加熱時間が短いと、糊化していない生の部分が多くなり、糊化した表面の炊けた部分が少なくなって粘着性が低下し、また、加熱時間が長いと、米は中心部まで炊けて糊化してしまい、表面は水分を含みすぎて粥状になってしまうので、加熱時間は1分〜1分30秒が望ましい。
浸漬・水切り工程13では、前記表面糊化米飯を、笊に取って直ちに水で冷却した後、笊に取った状態のまま15分間放置して水切りした。これにより、表面糊化米飯は、表面の糊化した部分が適度に水を吸って柔らかくなった。水切りの時間は、短いと米粒内部への吸水が不充分で、芯が残った米飯になりやすく、また、長いと表面糊化米飯の表面が乾燥しすぎてしまうので、15分から90分程度が望ましい。この工程で、表面糊化米飯は水を含んで全体の重量が155gとなった。
計量工程14では、前記表面糊化米飯を約30gごとに計量し分別した。この分別量は、製品の大きさに応じて任意に設定できる。
成形工程15では、分別した表面糊化米飯を軽く捏ねて球状に成形し、次いで、この球状の表面糊化米飯を、内面に食品包装フィルムやクッキングシートを敷いた内径90mmの金属製のシャーレに収容し、手で押し付けて厚さ5mmの丸いシート状に成形した。表面糊化米飯は、加熱されて水を吸い粘着性を有する状態となった表層部分が、捏ねることによって剥がれて米粒間を繋ぐ糊層となり、また、表面糊化米飯の中央部分は生米状態で形状を保ちやすいことから、米粒の形を保ったまま容易に薄く展延することができる。
型抜き工程16では、表面糊化米飯をシャーレ内に入れた状態で所定時間、例えば5分程放置して落ち着かせ、その後、シャーレから取り出してシート状表面糊化米飯とした。このシート状表面糊化米飯は、食品包装フィルムやクッキングシートと共に、シャーレから取り出すことにより、形を崩すことなく容易に取り出すことができる。また、表面糊化米飯をシャーレ内で5分間落ち着かせることにより、前記糊層によって米粒間が適度に接着された状態となり、厚さ5mm程度の薄いシート状であっても壊れ難くなる。
第2加熱工程17は、蒸気加熱工程17aと熱湯加熱工程17bとを同時に行うもので、家庭用の蒸し器に、フッ素樹脂製の網に載置したシート状表面糊化米飯を入れて約25分間蒸す蒸気加熱工程17aと、数分おきにシート状表面糊化米飯に少量の湯を掛ける熱湯加熱工程17bとを行った。これにより、シート状表面糊化米飯は完全に炊飯された状態となり、ふっくらとした食感を持ち、滑らかな表面状態を維持したシート状米飯が得られた。食品包装フィルムやクッキングシートは、第2加熱工程17を終了した後シート状米飯から剥がせばよい。
焼き工程18では、前記シート状米飯を、薄く油を引いて240℃に熱したホットプレートで、両面を約2分ずつ焼いた。これにより、焼上がり重量43g,厚さ5mm,直径約115mmのパリッとした食感のシート状米飯が得られた。
茨城産コシヒカリの精白米120gを用いて、図2に示す製造工程でシート状米飯を製造した。本実施例の洗米工程21から、第1加熱工程22,浸漬・水切り工程23,計量工程24,成形工程25,型抜き工程26までは、実施例1の洗米工程11,第1加熱工程12,浸漬・水切り工程13,計量工程14,成形工程15,型抜き工程16と同様に行えるので、詳細な説明は省略する。
第2加熱工程27は、蒸気加熱工程27aと熱湯加熱工程27bとの2段階で行われ、最初の蒸気加熱工程27aでは、フッ素樹脂製の網にシート状表面糊化米飯を載置し、網ごと家庭用の蒸し器に入れて約15分間蒸した。次の熱湯加熱工程27bでは、蒸気加熱工程27aで蒸し上がったシート状米飯を、浅く湯を張ったフライパンに入れて約2分間茹で上げた。蒸気加熱工程27aと熱湯加熱工程27bとを経てシート状表面糊化米飯が完全に炊飯された状態となる。
次いで、焼き工程28で、炊飯されたシート状米飯を、薄く油を引いて240℃に熱したホットプレートで、両面を約2分ずつ焼いた。これにより、焼上がり重量41.5g,厚さ5mm,直径約115mmのパリッとした食感のシート状米飯が得られた。
茨城産コシヒカリの精白米120gを用いて、図3に示す製造工程でシート状米飯を製造した。本実施例の洗米工程31,第1加熱工程32,浸漬・水切り工程33,計量工程34,成形工程35,型抜き工程36,焼き工程38は、実施例1の洗米工程11,第1加熱工程12,浸漬・水切り工程13,計量工程14,成形工程15,型抜き工程16,焼き工程18と同様に行うことができる。
型抜き工程36の次に行われる第2加熱工程37は、蒸気加熱工程37aと熱湯加熱工程37bとを含み、フッ素樹脂製の網にシート状表面糊化米飯を載置し、網ごと家庭用の蒸し器に入れて約25分間蒸すと同時に、上新粉を溶かした熱湯を、数分おきにシート状表面糊化米飯に掛けた。これによって、シート状表面糊化米飯が完全に炊飯された状態となり、米粒間が強度に密着し、壊れにくいシート状米飯を得ることができる。前記焼き工程38を経て、焼上がり重量42.5g,厚さ5mm,直径約115mmのパリッとした食感のシート状米飯が得られた。
茨城産コシヒカリの精白米120gを用いて、図4に示す製造工程でシート状米飯を製造した。本実施例の洗米工程41から、第1加熱工程42,浸漬・水切り工程43までは、実施例1の洗米工程11,第1加熱工程12,浸漬・水切り工程13と同様に行った。
上新粉の添加・混合工程44では、表面糊化米飯に4gの上新粉を添加して混合した。次いで、実施例1の計量工程14,成形工程15,型抜き工程16と同様に、計量工程45,成形工程46,型抜き工程47を行った。
第2加熱工程48の蒸気加熱工程48aでは、フッ素樹脂製の網にシート状表面糊化米飯を載置し、網ごと家庭用の蒸し器に入れて35分間蒸すと同時に、熱湯加熱工程48bにより、数分おきにシート状表面糊化米飯に少量の熱湯を掛け、シート状表面糊化米飯を完全に炊飯した。
焼き工程49は、実施例1の焼き工程18と同様に行い、焼上がり重量43g,厚さ5mm,直径約115mmのパリッとした食感のシート状米飯が得られた。
(比較例1)
茨城産コシヒカリの精白米120gを用いて、図5に示す従来の製造工程でシート状米飯を製造した。洗米工程51では、米を15℃の水中で通常の方法(撹拌10回×3回)で約5分間洗米し、浸漬工程52では、洗浄後の米を水温20℃の水に約1時間浸漬した。その後、炊飯工程53では、家庭用炊飯器で、米の1.2倍の重量の水を用いて、浸漬後の米を炊飯した(炊飯器に投入した米と水の総重量264g)。
計量工程54では、炊飯後の米(重量約225g)を約45gごとに計量して分別し、成形工程55では、分別した米を手で握って保形した後、内面に食品包装フィルムやクッキングシートを敷いた内径120mmの金属製シャーレ内に収容し、手で押すことによって、厚さ5mmの丸いシート状米飯を成形した。
型抜き工程56では、成形した米をシャーレ内に入れた状態で5分程放置して落ち着かせ、その後、でき上がったシート状米飯をシャーレから取り出した。
最後の焼き工程57で、前記シート状米飯を、薄く油を引いて240℃に熱したホットプレートにて、両面を約1分ずつ焼くことにより、焼上がり重量42g,厚さ5mm,直径約115mmのパリッとした食感のシート状米飯が得られた。
上述の実施例1〜4及び比較例1で製造した各シート状米飯の比較評価結果を表1に示す。
Figure 2005168423
表1に示されるように、全体の見た目の形状は、実施例1〜4及び比較例1の全てのシート状米飯が、円形の良好な形状を保持している。一方、実施例1〜4のシート状米飯は、飯粒の形状をはっきり残しているが、比較例1のシート状米飯は飯粒が変形したものや潰れたものが多く見られた。食味の点では、実施例1〜4及び比較例1の全てが、米飯の良好な味を保持しているものの、食感の点で、実施例1〜4は米飯のふっくらした食感を保持しているが、比較例1は、餅様の粘り気のある食感で飯粒としての食感が弱い。
また、成形性の点では、比較例1のものでは米飯の付着性が強く、例えば工業的にローラー等を用いて成形する際に、ローラーに米飯が張り付いて成形し難いものと予想される。実施例1〜3のものでは、米飯が食品包装フィルムやクッキングシートに付着する量が比較的少なく、さらに、実施例4のものでは付着量が最も少なく、工業用にも適することが分かった。
成形後の取り扱い性の点では、実施例1〜3のものは成形後にひび割れが発生し易く、実施例4のものと比較例1のものとは、ひび割れが発生し難く良好な状態を保持していた。さらに、焼成後の取り扱い性の点では、実施例1及び2のものは、ひび割れが発生し易く、実施例3,4と比較例1とはひび割れが発生し難く割れにくい状態を保持していた。
以上のような結果から、総合的に判断して実施例1及び2のシート状米飯は、成形工程以降の工程で、ひび割れが発生することがあり、取り扱いがやや難しいが、実施例3及び4のシート状米飯は、飯粒間の結着性を上新粉で補うことにより、品質も取り扱い易さも良好なものとなる。また、比較例1のシート状米飯は、実施例1〜4のシート状米飯に比べて品質がやや劣り成形性も劣っていた。
茨城産コシヒカリの精白米120gを用いて、図6に示す製造工程で様々な形状のシート状米飯を製造した。実施例1の洗米工程11,第1加熱工程12,浸漬・水切り工程13と同様に、洗米工程61,第1加熱工程62,浸漬・水切り工程63を行い、成形工程64では、表面糊化米飯を軽く捏ねて球状に成形した後、手で押さえながらある程度まで薄く延し、次いで、必要に応じて上新粉を打ち粉しながら、麺棒で表面糊化米飯を厚さ5mm程度までシート状に展延した。
型抜き工程65では、ハート型,花形,星形等の種々の製菓用抜き型を用いて型抜きし、様々な形状のシート状表面糊化米飯を製造した。これらシート状表面糊化米飯をフッ素樹脂製の網に載置し、第2加熱工程66の蒸気加熱工程66aで、網ごと家庭用の蒸し器に入れて15分間蒸し、その後、熱湯加熱工程66bで、浅く湯を張ったフライパンで2分〜3分間茹で、蒸気加熱工程27aと熱湯加熱工程27bとを経てシート状表面糊化米飯を完全に炊飯した。次いで、焼き工程67で、薄く油を引いて240℃に熱したホットプレートで、両面を約1分ずつ焼き、様々な形状のシート状米飯を焼き上げた。
できあがったシート状米飯は、飯粒が潰れたり壊れたりすることなく保持され、食感も良好で、味付けをしてスナックとしても適用することができる。
茨城産コシヒカリの精白米120gを用いて、図7に示す製造工程でライスピザを製造した。実施例4の洗米工程41,第1加熱工程42,浸漬・水切り工程43,上新粉の添加・混合工程44,計量工程45,成形工程46,型抜き工程47,第2加熱工程48の蒸気加熱工程48a及び熱湯加熱工程48bと同様に、洗米工程70,第1加熱工程71,浸漬・水切り工程72,上新粉の添加・混合工程73,計量工程74,成形工程75,型抜き工程76,第2加熱工程77の蒸気加熱工程77a及び熱湯加熱工程77bを行いシート状米飯を製造した。
トッピング工程78では、シート状米飯の上面にピザソースをかけ、チーズ,サラミ,ピーマン等の好みの具材をトッピングし、焼き工程79では、前記トッピングを施したシート状米飯を240℃に温めたオーブンに入れて、約10分間、表面に適度な焦げ目がつくまで焼いた。これにより、従来にない、カリッとしたスナックのような食感を有するライスピザが得られた。
茨城産コシヒカリの精白米120gを用いて、図8に示す製造工程でライスミルフィーユ用のライス生地を製造した。実施例1の洗米工程11,第1加熱工程12,浸漬・水切り工程13,計量工程14,成形工程15,型抜き工程16と同様に、洗米工程81,第1加熱工程82,浸漬・水切り工程83,計量工程84,成形工程85,型抜き工程86を行いシート状表面糊化米飯を製造した。
調味液の添加工程87では、濃い口醤油60cc,日本酒30cc,上新粉10gを混ぜ合わせて調味液を作り、シート状表面糊化米飯の両面に調味液を刷毛で両面に塗った。
第2加熱工程88の蒸気加熱工程88aでは、家庭用の蒸し器に、フッ素樹脂製の網に載置した状態のシート状表面糊化米飯を入れて35分間蒸すと同時に、熱湯加熱工程88bを行い、数分おきにシート状表面糊化米飯に前記調味液をかけながら蒸し、また、必要に応じて途中で反転させた。
焼き工程89では、薄くごま油を引いて240℃に熱したホットプレートで、調味液を添加したシート状米飯の両面を約2分ずつ焼いた。これにより、焼上がり重量43g,厚さ5mm,直径約115mmのカリッとした食感のライスミルフィーユ用のライス生地が得られた。
ライスミルフィーユは、例えば、7層に仕上げられるもので、1,3,5,7層目に前記ライス生地を敷き、2,4,6層目に具材を挟む。具材としては、鶏や卵のそぼろや、きんぴら牛蒡等が用いられ、直径約115mm,高さ約50mmに形成される。このライスミルフィーユは、従来にない飯粒の香ばしい風味があり、カリッとしたスナックのような食感を有したものになった。また、各ライス生地の歯切れが良いので、ライスミルフィーユを噛んだときに挟んだ具材が脇からはみ出すことなく、食べやすいものとなった。上述の調味液としては、コンソメ等を用いることもでき、チーズやハムやマリネ等を挟んで洋風のライスミルフィーユにすることもできる。
なお、上述の各実施例では、炊飯後のシート状米飯を焼いて、ライスピザやライスミルフィーユ等にしているが、本発明は、炊飯後のシート状米飯を焼くものに限らず、炊飯後のシート状米飯を喫食することもできる。シート状米飯には適度な強度や柔軟性があることから、具材を巻くか包み込んで喫食することもでき、シート状米飯を電子レンジで加熱することもできる。また、表面糊化米飯またはシート状表面糊化米飯に、ゼラチンや多糖類などのゲル化剤を添加して、シート状米飯の飯粒間の結着性を補強してもよい。さらに、シート状米飯に味付けをする場合は、上述の実施例のように、シート状表面糊化米飯の両面に調味液を塗ったり、熱湯加熱工程中にシート状表面糊化米飯に前記調味液をかけるものに限らず、成形工程中に表面糊化米飯に粉状の調味料や食材を加えるものでもよい。
実施例1のシート状米飯の製造工程を示すフローチャート 実施例2のシート状米飯の製造工程を示すフローチャート 実施例3のシート状米飯の製造工程を示すフローチャート 実施例4のシート状米飯の製造工程を示すフローチャート 比較例1のシート状米飯の製造工程を示すフローチャート 実施例5のシート状米飯の製造工程を示すフローチャート 実施例6のシート状米飯の製造工程を示すフローチャート 実施例7のシート状米飯の製造工程を示すフローチャート
符号の説明
11,21,31,41,51,61,70,81…洗米工程、12,22,32,42,62,71,82…第1加熱工程、13,23,33,43,63,72,83…浸漬・水切り工程、14,24,34,45,54,74,84…計量工程、15,25,35,46,55,64,75,85…成形工程、16,26,36,47,56,65,76,86…型抜き工程、17,27,37,48,66,77,88…第2加熱工程、17a,27a,37a,48a,66a,77a,88a…蒸気加熱工程、17b,27b,37b,48b,66b,77b,88b…熱湯加熱工程、18,28,38,49,57,67,79,89…焼き工程、44,73…上新粉の添加・混合工程、87…調味液の添加工程

Claims (9)

  1. 原料米を熱湯又は蒸気で加熱して、表層部分が糊化し、中心部分が糊化していない表面糊化米飯を得る第1加熱工程と、該第1加熱工程後の表面糊化米飯を水冷した後に水切りする浸漬・水切り工程と、該浸漬・水切り工程後の表面糊化米飯を計量して分別する計量工程と、該計量工程で分別した表面糊化米飯を軽く捏ねた後にシート状に成形する成形工程と、該成形工程でシート状に成形されたシート状表面糊化米飯を炊き上げる第2加熱工程とを含むことを特徴とするシート状米飯の製造方法。
  2. 前記成形工程で前記表面糊化米飯に澱粉を加えることを特徴とする請求項1記載のシート状米飯の製造方法。
  3. 前記成形工程で前記表面糊化米飯に粉状の調味料や食材を加えることを特徴とする請求項1記載のシート状米飯の製造方法。
  4. 前記第2加熱工程は、前記シート状表面糊化米飯を蒸気により加熱する蒸気加熱工程と、該蒸気加熱工程後のシート状表面糊化米飯を熱湯により加熱する熱湯加熱工程とで行われることを特徴とする請求項1記載のシート状米飯の製造方法。
  5. 前記第2加熱工程は、前記シート状表面糊化米飯を蒸気により加熱する蒸気加熱工程と、該蒸気加熱工程中のシート状表面糊化米飯に熱湯を掛けて加熱する熱湯加熱工程とで行われることを特徴とする請求項1記載のシート状米飯の製造方法。
  6. 前記熱湯加熱工程の熱湯が、澱粉を含んでいることを特徴とする請求項4又は5記載のシート状米飯の製造方法。
  7. 前記熱湯加熱工程の熱湯が、調味料を含んでいることを特徴とする請求項4又は5記載のシート状米飯の製造方法。
  8. 前記第2加熱工程で炊飯したシート状米飯の表面を焼く焼き工程を含んでいることを特徴とする請求項1記載のシート状米飯の製造方法。
  9. 前記焼き工程を行う前に、前記シート状米飯の上面に具材やソースを載せるトッピング工程を行うことを特徴とする請求項8記載のシート状米飯の製造方法。
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