JP2005167910A - 無線装置及び受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うこと。
【解決手段】 第一のアンテナ101は、無指向性であるマルチバンドアンテナとして機能する。第一の送受信部103及び第二の送受信部105は、各通信システムにおける受信信号毎に所定の周波数を設定して受信信号を復調する。制御信号解析部107は、受信信号より判定した通信システムに応じて、第一のアンテナ101、アンテナ共用器102、第一の送受信部103、第二のアンテナ114及び第二の送受信部105の切り換えを制御する。指向性制御部109は、第二のアンテナの指向性を可変にて制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線装置及び受信方法に関し、例えば音声通信とデータ通信との組み合わせのような通信形態の異なる無線通信システムに適用可能な無線装置及び受信方法に関する。
従来、複数の無線通信システムを統合するマルチバンド無線機として、セルラー用の無線端末に無線LANシステムを統合した複数バンド無線機構成が提案されている(例えば、特許文献1。)。
図15は、従来のアンテナ共用複数バンド無線機であるデュアルバンド無線機1500の概略ブロック図である。図15において、セルラーの周波数と無線LANの周波数のデュアルバンド無線機1500は、セルラーの周波数と無線LANの周波数に対応したアンテナ1501a、1501b、アンテナ共用器1502a、1502b、セルラー送信部1503、無線LAN部1504、セルラー受信部1505及び制御部1506から構成される。
以上のような構成で、以下その動作を説明する。セルラーの送受信においては、アンテナ1501a、1501bをそれぞれ送信用、受信用とし、アンテナ共用器1502a、1502bを通してそれぞれセルラー送信部1503及びセルラー受信部1505に接続されている。一方、無線LANの送受信においては、アンテナ1501a、1501bはアンテナ共用器1502a、1502bを通して共に無線LAN部1504に接続されている。
このような構成とすることによって、無線LAN通信においてダイバーシチ構成をとることができ、無線LAN部の受信性能を向上させることが可能となる。図15のような構成において、例えば5GHz帯を用いた無線LANシステム等を想定した場合、通信品質の確保や空間中での伝搬損失を補うため、無線LANシステム使用時においてアンテナに指向性を持たせてアンテナ利得を向上させることが望ましい。
一方、従来、複数のシステムに対応した処理を行う場合に、システムの特性に応じて、アンテナの指向性を制御する通信装置が提案されている(例えば、特許文献2。)。
図16は、従来の通信装置1600の概略ブロック図である。図16において、携帯型通信装置1600は、アンテナ1601、入力部1602、制御回路1603、送信バッファ1604、変調回路1605、送信電力増幅回路1606、スイッチ回路1607、復調回路1608、受信バッファ1609及びアンテナ指向制御回路1610から構成される。
以上のような構成において、以下その動作を説明する。送信時には、制御回路1603から出力された信号が送信バッファ1604、変調回路1605、送信電力増幅回路1606及びスイッチ回路1607を通って、アンテナ1601より放射される。受信時には、アンテナ1601より受信した信号が、スイッチ回路1607、復調回路1608、受信バッファ1609を通って、制御回路1603に伝達される。このとき、通常はパーソナルコンピュータ等との通信を行うためにアンテナ1601は無指向性となっているが、店舗などでの支払い手順処理を無線通信化したいわゆるワイヤレスキャッシュシステムなどのセキュリティが重要とされる状況で使用する場合には、ユーザーが、例えば入力部1602に相当するボタンを操作することにより、入力部1602から制御回路1603に制御信号が伝わり、その制御信号に基づいて、制御回路1603からアンテナ指向制御回路1610を通して、アンテナ1601にアンテナの指向性制御信号を伝達することで、アンテナ1601は設定された指向特性となる。
このような構成とすることで、複数のシステムに対応した処理を行う場合に、システムの特性に応じてアンテナの指向特性を変えられる通信装置を提供することができる。
特開2001−285114号公報 特開2003−92540号公報
しかしながら、従来の無線装置及び受信方法においては、セルラーシステムにおいても2GHz帯を用いて動画像伝送を行なっており、将来は5GHz帯の使用も検討されているため、アンテナ利得の向上が望まれるが、図15の構成では、セルラーと無線LANのデュアルバンドアンテナとして同じ特性のアンテナを2本用いているため、両方のシステムにおいて同様のアンテナ指向性しか得られず、各システムに対して別々に適した指向特性を持たせることができないという問題がある。したがって、各々のシステムとしてのアンテナ利得向上は望めず、通信回線の確保のためには各々のシステムにおいて送信出力を上げる必要が生じ、消費電流が増えるという問題がある。
また、図16のような構成を用いることで、複数のシステムの特性に応じてアンテナの指向特性を変えることができるが、送信及び受信とも1系統の回路しか備えていないため、例えば無線LANとセルラーの同時受信を行うことができないという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる無線装置及び受信方法を提供することを目的とする。
本発明の無線装置は、無指向性のアンテナである第一アンテナと、指向性のアンテナである第二アンテナと、前記第一アンテナにて受信された受信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の何れの通信システムにおける受信信号であるかを判定する判定手段と、前記判定手段にて判定された前記通信システムに基づいて前記第一アンテナにて受信された受信信号として復調するかまたは前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調するかを選択して復調する復調手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、第一アンテナにて受信した受信信号を引き続き無指向性の第一アンンテナにて受信するかまたは指向性を設定した第一アンテナと特性の異なる第二アンテナにて受信するかを通信システムに応じて選択して復調することができるので、例えば通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記復調手段は、視覚データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、大容量の通信システムである視覚データを伝送する通信システムにおける受信信号を指向性アンテナである第二アンテナにて受信するので、視覚データを伝送する通信システムにおける受信信号を高利得にて受信することができるとともに、視覚データを高品質にて取得することができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記復調手段は、前記第一アンテナ及び前記第二アンテナにて受信された受信信号が同一の前記通信システムにおける受信信号となるように選択するとともに、前記第一アンテナにて受信された受信信号及び前記第二アンテナにて受信された受信信号の内の受信電力が大きい方の受信信号を選択して復調する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、1つの通信システムの受信信号のみを受信する場合には互いに特性の異なる第一アンテナと第二アンテナとを用いてダイバーシチ受信することができるので、利得向上を図りながらさらにフェージングの影響を最小限に抑えることができることにより、極めて高品質な通信を行うことができる。
本発明の無線装置は、無指向性のアンテナである第一アンテナと、指向性のアンテナである第二アンテナと、前記第一アンテナにて受信された受信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の何れの通信システムにおける受信信号であるかを判定する判定手段と、前記判定手段にて判定された前記通信システムに基づいて前記第一アンテナにて受信された受信信号及び前記第二アンテナにて受信された受信信号が互いに異なる通信システムにおける受信信号となるように受信信号を選択して復調する復調手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、無指向性の第一アンテナにて受信する受信信号及び第一アンテナと特性の異なる指向性を設定した第二アンテナにて受信する受信信号を、通信システムに応じて切り換えて選択して復調することができるので、通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記復調手段は、前記第一アンテナにて受信された受信信号の所定時間における伝送容量が前記第二アンテナにて受信された受信信号の前記所定時間における伝送容量よりも小さくなるように前記通信システムにおける受信信号を選択して復調する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、伝送容量が大きい方の通信システムにおける受信信号を第二アンテナにて受信された受信信号として復調するので、大容量伝送における通信を安定して行うことができるとともに、受信感度を向上させることができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記復調手段は、視覚データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調するとともに、音声データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を前記第一アンテナにて受信された受信信号として復調する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、大容量の通信システムである視覚データを伝送する通信システムにおける受信信号を指向性アンテナである第二アンテナにて受信するので、視覚データを伝送する通信システムにおける受信信号を高利得にて受信することができるとともに、視覚データを高品質にて取得することができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記復調手段は、前記第一アンテナにて受信された受信信号または前記第二アンテナにて受信された受信信号の受信電力がしきい値以上の場合には、前記しきい値以上の受信電力の受信信号を前記第二アンテナにて受信される受信信号として復調する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、受信信号の受信電力がしきい値以上の場合には、指向性を設定した第二アンテナにて受信された受信信号として復調されるので、受信品質が良好であるために受信電力が大きいデータを指向性受信するようにアンテナを切り換えることができることにより、より高品質で安定した通信を行うことができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記第二アンテナは、前記通信システム毎に異なる指向性を設定して受信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、第二アンテナにて受信される各通信システムの受信信号毎に第二アンテナの指向性を変えるので、最適な指向性にて各通信システムにおける受信信号を受信して復調することができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記第二アンテナは、音声データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を受信する場合には取り付けられている筐体の背面方向へ指向性を形成し、視覚データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を受信する場合には、前記筐体の先端方向へ指向性を形成する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、音声データを受信する場合と視覚データを受信する場合とで指向性が互いに略90度異なるように変えるので、受信信号が無線装置の使用者により吸収または散乱されることを防ぐことができることにより、各通信システムにおいて良好なアンテナ特性を得ることができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記第二アンテナは、前記判定手段にて判定された前記通信システム毎に異なる周波数を設定して受信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、第二アンテナを判定手段にて判定された特定の通信システムの周波数に設定することにより第二アンテナを特定の通信システムにカスタマイズすることができるので、特定の通信システムの周波数に設定しない第一アンテナよりも第二アンテナのアンテナ特性を向上させることができる。
本発明の無線装置は、通信帯域の異なる複数の通信システムの各送信信号を所定の周波数に変調する変調手段と、前記変調手段にて変調された送信信号を無指向性にて送信する第一アンテナと、前記変調手段にて変調された送信信号を指向性送信する第二アンテナと、を具備する構成を採る。
この構成によれば、無指向性の第一アンテナにて送信するかまたは指向性を設定した第一アンテナと特性の異なる第二アンテナにて送信するかを通信システムに応じて選択することができるので、例えば通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記変調手段は、視覚データを伝送する前記通信システムにおける送信信号を所定の周波数に変調し、前記第二アンテナは、前記変調手段にて変調された視覚データを指向性送信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、大容量の通信システムである視覚データを伝送する通信システムにおける送信信号を指向性アンテナである第二アンテナにて送信するので、視覚データを伝送する通信システムにおける送信信号を高利得にて送信することができるとともに、視覚データを高品質にて取得することができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記第二アンテナは、前記第一アンテナにて送信される送信信号における前記通信システムと同一の前記通信システムにおける送信信号を指向性送信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、1つの通信システムの受信信号のみを送信する場合には互いに特性の異なる第一アンテナと第二アンテナとを用いてダイバーシチ送信することができるので、利得向上を図りながらさらにフェージングの影響を最小限に抑えることができることにより、極めて高品質な通信を行うことができる。
本発明の無線装置は、通信帯域の異なる複数の通信システムの各送信信号を所定の周波数に変調する変調手段と、前記変調手段にて変調された送信信号を無指向性にて送信する第一アンテナと、前記第一アンテナより送信される送信信号の前記通信システムとは異なる前記通信システムの前記変調手段にて変調された送信信号を指向性送信する第二アンテナと、を具備する構成を採る。
この構成によれば、無指向性の第一アンテナにて送信する送信信号及び第一アンテナと特性の異なる指向性を設定した第二アンテナにて送信する送信信号を、通信システムに応じて選択することができるので、通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記第二アンテナは、前記第一アンテナにて送信される送信信号の所定時間における伝送容量よりも大きな伝送容量の送信信号を指向性送信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、伝送容量が大きい方の通信システムにおける送信信号を第二アンテナにて送信するので、大容量伝送における通信を安定して行うことができるとともに、通信相手における受信感度を向上させることができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記変調手段は、音声データと視覚データとを互いに異なる周波数に変調し、前記第一アンテナは、前記変調手段にて変調された音声データを無指向性にて送信し、前記第二アンテナは、前記変調手段にて変調された視覚データを指向性送信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、大容量の通信システムである視覚データを伝送する通信システムにおける受信信号を指向性アンテナである第二アンテナにて受信するので、視覚データを伝送する通信システムにおける受信信号を高利得にて受信することができるとともに、視覚データを高品質にて取得することができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、受信信号の受信電力を測定する受信電力測定手段を具備し、前記第二アンテナは、前記受信電力測定手段にて測定された受信電力がしきい値以上の受信信号と同一の前記通信システムにおける送信信号を指向性送信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、受信電力がしきい値以上の受信信号と同一の通信システムにおける送信信号を、指向性を設定した第二アンテナにて送信するので、受信品質が良好であるために受信電力が大きい場合に指向性送信するようにアンテナを切り換えることができることにより、より高品質で安定した通信を行うことができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記第二アンテナは、前記通信システム毎に異なる指向性を設定して送信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、第二アンテナにて送信する各通信システムの送信信号毎に第二アンテナの指向性を変えるので、最適な指向性にて各通信システムにおける送信信号を送信することができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記第二アンテナは、音声データを伝送する前記通信システムにおける送信信号を送信する場合には、取り付けられている筐体の背面方向へ指向性を形成し、視覚データを伝送する前記通信システムにおける送信信号を送信する場合には、前記筐体の先端方向へ指向性を形成する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、音声データを送信する場合と視覚データを送信する場合とで指向性が互いに略90度異なるように変えるので、送信信号が無線装置の使用者により吸収または散乱されることを防ぐことができることにより、各通信システムにおいて良好なアンテナ特性を得ることができる。
本発明の無線装置は、前記構成において、前記第二アンテナは、前記通信システム毎に異なる周波数を設定して送信する構成を採る。
この構成によれば、前記効果に加えて、第二アンテナを判定手段にて判定された特定の通信システムの周波数に設定することにより第二アンテナを特定の通信システムにカスタマイズすることができるので、特定の通信システムの周波数に設定しない第一アンテナよりも第二アンテナのアンテナ特性を向上させることができる。
本発明の受信方法は、無指向性のアンテナである第一アンテナにて受信された受信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の何れの通信システムにおける受信信号であるかを判定するステップと、判定された前記通信システムに基づいて前記第一アンテナにて受信された受信信号及び指向性アンテナである第二アンテナにて受信された受信信号が異なる前記通信システムにおける受信信号となるように受信信号を選択して復調するステップと、を具備するようにした。
この方法によれば、第一アンテナにて受信した受信信号を引き続き無指向性の第一アンンテナにて受信するかまたは指向性を設定した第一アンテナと特性の異なる第二アンテナにて受信するかを通信システムに応じて選択して復調することができるので、例えば通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる。
本発明の受信方法は、前記方法において、音声データからなる前記通信システムにおける受信信号が前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調される場合には、前記第二アンテナが取り付けられる筐体の背面方向へ指向性を形成し、視覚データからなる前記通信システムにおける受信信号を前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調される場合には、前記筐体の先端方向へ指向性を形成するようにした。
この方法によれば、前記効果に加えて、音声データを送受信する場合と視覚データを送受信する場合とで指向性が互いに略90度異なるように変えるので、送信信号及び受信信号が無線装置の使用者により吸収または散乱されることを防ぐことができることにより、各通信システムにおいて良好なアンテナ特性を得ることができる。
本発明の送信方法は、無指向性のアンテナである第一アンテナにて送信する送信信号及び指向性のアンテナである第二アンテナにて送信する送信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の互いに異なる通信システムにおける送信信号となるように送信信号を選択して変調するステップと、前記第一アンテナにて送信する送信信号として変調された送信信号を前記第一アンテナにて送信し、前記第二アンテナにて送信する送信信号として変調された送信信号を前記第二アンテナにて指向性送信するステップと、を具備するようにした。
この方法によれば、無指向性の第一アンテナにて送信する送信信号及び第一アンテナと特性の異なる指向性を設定した第二アンテナにて送信する送信信号を、通信システムに応じて選択することができるので、通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる。
本発明の送信方法は、前記方法において、音声データを伝送する前記通信システムにおける送信信号が前記第二アンテナにて送信される送信信号として変調される場合には、前記第二アンテナが取り付けられる筐体の背面方向へ指向性を形成し、視覚データを伝送する前記通信システムにおける送信信号が前記第二アンテナにて送信される送信信号として変調される場合には、前記筐体の先端方向へ指向性を形成するようにした。
この方法によれば、前記効果に加えて、音声データを送信する場合と視覚データを送信する場合とで指向性が互いに略90度異なるように変えるので、送信信号が無線装置の使用者により吸収または散乱されることを防ぐことができることにより、各通信システムにおいて良好なアンテナ特性を得ることができる。
本発明によれば、通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる。
本発明の骨子は、無指向性アンテナである第一アンテナにて受信された受信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の何れの通信システムにおける受信信号であるかを判定し、判定された通信システムに基づいて第一アンテナにて受信された受信信号及び指向性アンテナである第二アンテナにて受信された受信信号が異なる通信システムにおける受信信号となるように受信信号を選択して復調することである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線装置100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態1においては、周波数の異なる複数の通信システムとして、視覚データを伝送する通信システムであるデータ通信(無線LANシステム等)と音声データを伝送する通信システムである音声通信(セルラーシステム等)とを用いた場合について説明する。
アンテナ素子106、指向性制御部109及び周波数制御部113は、第二のアンテナ114を構成する。
第一のアンテナ101は、制御信号送信部108の制御に基づいてデータ通信と音声通信の両方の周波数帯で同時に送受信可能であり、かつ放射指向性が無指向性であるマルチバンドアンテナであり、受信した受信信号をアンテナ共用器102へ出力するとともに、アンテナ共用器102から入力した送信信号を無指向性にて送信する。
アンテナ共用器102は、データ通信と音声通信で第一のアンテナ101を共用するために、制御信号送信部108の制御に基づいてアンテナ101にて受信した受信信号を第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、アンテナ共用器102は、制御信号送信部108の制御に基づいて第一の送受信部103または第二の送受信部105から入力した送信信号を第一のアンテナ101から送信する。
復調手段及び変調手段である第一の送受信部103は、データ通信と音声通信の周波数帯で送受信できるよう調整機能を有し、制御信号送信部108の制御に基づいて所定の周波数を設定して、アンテナ共用器102から入力した受信信号を復調して制御部104へ出力するとともに、制御部104から入力した送信信号を変調してアンテナ共用器102へ出力する。
判定手段である制御部104は、第一の送受信部103及び第二の送受信部105から入力した復調された受信データより、受信データが音声通信のデータ(音声データ)であるのかまたはデータ通信のデータ(視覚データ)であるのかを周波数により判定する。例えば、受信信号の周波数が900MHz帯(GSM)の場合には音声通信における受信信号と判断し、受信信号の周波数が5.2GHz帯(WLAN802.11a)の場合にはデータ通信における受信信号と判断する。そして、制御部104は、受信データが音声通信のデータであるのかまたはデータ通信のデータであるのかを示す情報である制御情報を制御信号解析部107へ出力する。また、制御部104は、第一の送受信部103及び第二の送受信部105から入力した復調された受信データをベースバンド処理して、画像データである場合には表示部110へ出力し、音声データである場合には音声出力部112へ出力する。さらに、制御部104は、入力部111から入力した送信データをベースバンド処理して、音声通信のデータまたはデータ通信のデータのデータ種別に応じて第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、制御部104は、周波数によって通信システムを判定する方法に代えて、複数の通信システムにおける受信信号の所定時間の伝送容量を互いに比較して、比較した結果の情報である比較情報を制御信号として制御信号解析部107へ出力しても良い。
復調手段及び変調手段である第二の送受信部105は、データ通信と音声通信の周波数帯で送受信できるよう調整機能を有し、制御信号送信部108の制御に基づいて所定の周波数を設定して、アンテナ共用器102から入力した受信信号を復調して制御部104へ出力するとともに、制御部104から入力した送信信号を変調してアンテナ素子106から送信するか、またはアンテナ共用器102へ出力する。
アンテナ素子106は、制御信号送信部108からの制御信号に基づいて周波数制御部113により周波数制御されることでデータ通信と音声通信の周波数帯で送受信可能である。また、アンテナ素子106は、放射指向性が単指向性であり、指向性制御部109により制御された指向性にて受信した受信信号を第二の送受信部105へ出力するとともに、制御信号送信部108からの制御信号に基づいて指向性制御部109により制御された指向性にて第二の送受信部105から入力した送信信号を送信する。
制御信号解析部107は、制御部104から入力した制御信号より、データ種別または伝送容量に応じて第一のアンテナ101、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び周波数制御部113に設定する周波数を判定するとともに、第一のアンテナ101にて受信してアンテナ共用器102に入力した受信信号を、第一の送受信部103に出力するかまたは第二の送受信部105に出力するかを判定する。そして、制御信号解析部107は、判定した結果に基づいて、切り換える必要がある場合には、第一のアンテナ101、アンテナ共用器102、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び周波数制御部113の切り換えが行われるように制御信号送信部108に指示する。この時、制御信号解析部107は、音声通信とデータ通信とで切り換えるだけでなく、音声通信またはデータ通信における異なるシステムの受信信号を受信できるように、第一のアンテナ101、アンテナ共用器102、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び周波数制御部113の切り換えが行われるように制御信号送信部108に対して指示する。例えば、制御信号解析部107は、データ通信の2.4GHz帯及び5.2GHz帯等のシステムにおける各受信信号を受信できるように制御信号送信部108に対して切り換えを指示し、音声通信の800MHz帯、900MHz帯及び1.5GHz帯のシステムにおける各受信信号を受信できるように制御信号送信部108に対して切り換えを指示する。
また、制御信号解析部107は、制御部104から入力した制御信号に基づいて、音声通信とデータ通信とで異なる指向性を設定するように制御信号送信部108に対して指示する。
制御信号送信部108は、制御信号解析部107からの指示に基づいて、第一のアンテナ101、アンテナ共用器102、第一の送受信部103、第二の送受信部105、指向性制御部109及び周波数制御部113の切り換えの制御を行う。
指向性制御部109は、制御信号送信部108からの指示により、各通信システムに応じてアンテナ素子106の指向性を制御する。具体的には、指向性制御部109は、音声通信のデータを送受信する場合とデータ通信のデータを送受信する場合とで異なる指向性になるように制御する。なお、指向性を制御する方法については後述する。
表示部110は、制御部104から入力したデータ通信のデータを表示する。また、表示部110は、それぞれのシステムの電波状況を表示する。これにより、使用者はどのシステムで通信可能かを確認することが可能となる。
入力部111は、例えばキー入力等により送信データを制御部104へ出力する。
音声出力部112は、制御部104から入力した音声通信のデータを音声にて出力する。
周波数制御部113は、制御信号送信部108からの指示により、各通信システムに応じてアンテナ素子106に設定する周波数を制御する。具体的には、周波数制御部113は、音声通信のデータを送受信する場合とデータ通信のデータを送受信する場合とで異なる周波数になるように制御する。
次に、無線装置100の動作について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、無線装置100の設定状態を示す図であり、図3は、無線装置100の動作を示すフロー図である。
初期設定(図2の設定1)においては、第一の送受信部103は音声通信の周波数に設定されており、第二の送受信部105はデータ通信の周波数に設定されている。また、第二のアンテナ114はデータ通信の周波数に設定されており、アンテナ共用器102の第一の送受信部103側は音声通信の周波数帯に設定され、第二の送受信部105側はデータ通信の周波数帯に設定されている(ステップST301)。
このような状態において、制御部104は、最初に受信した受信信号がデータ通信であるか否かを判定する(ステップST302)。
制御部104による判定の結果、データ通信である場合には、初期設定をそのまま維持し(図2の設定2)(ステップST303)、受信処理を継続する(ステップST304)。この時、受信時には、無線装置100は、第一のアンテナ101で受信しアンテナ共用器102を通ったRF信号と、第二のアンテナ114で受信したRF信号の間でダイバーシチ受信を行い、受信電力の大きいRF信号を第二の送受信部105で選択し、第二の送受信部105で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。同様にして送信時には、無線装置100は、制御部104でベースバンド処理した信号を第二の送受信部105で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を、第一のアンテナ101及び第二のアンテナ114のうち、受信時に選択した方のアンテナを用いて送信する。この場合、無線装置100は、受信時にはデータ通信の受信信号を第一のアンテナ101と第二のアンテナ114とを用いてダイバーシチ受信しているので、送信時には、データ通信の送信信号を第一のアンテナ101と第二のアンテナ114とを用いてダイバーシチ送信する。
続いて、データ通信を行っている最中に、音声通信の信号を受信したときは、無線装置100は、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び第二のアンテナ114の設定を継続し(図2の設定3)、第一のアンテナ101で受信した音声通信のRF信号をアンテナ共用器102を介して第一の送受信部103に伝送し、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。同様にして、データ通信を行っている最中に、音声通信の信号を送信するときは、無線装置100は、制御部104でベースバンド処理した信号を第一の送受信部103で変調及び周波数変換し、変換したRF信号をアンテナ共用器102を介して第一のアンテナ101から送信する。この場合、無線装置100は、第一のアンテナ101にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。また、無線装置100は、第二のアンテナ114にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。
一方、ステップST302において、最初に受信した受信信号がデータ通信でない場合には音声通信の受信信号である。この場合、最初は、無線装置100は、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び第二のアンテナ114の初期設定を維持し(図2の設定4)、受信処理を行う(ステップST305)。この時、無線装置100は、第一のアンテナ101で受信してアンテナ共用器102を介したRF信号を第一の送受信部103に伝送し、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。
続いて、制御部104は、音声通信の信号を受信すると同時に、制御信号解析部107へ制御信号を伝送する。制御信号解析部107は、入力した制御信号は解析し、その解析結果に基づいて、制御信号送信部108は、第一の送受信部103、第二の送受信部105、アンテナ共用器102及び指向性制御部109に制御信号を出力する。この時、制御信号によって、第一の送受信部103は音声通信用の設定からデータ通信用の設定に変更されるとともに、第二の送受信部105はデータ通信用の設定から音声通信用の設定に変更される(図2の設定5)(ステップST306)。また、制御信号によって、アンテナ共用器102の第一の送受信部103側はデータ通信の周波数帯に設定され、第二の送受信部105側は音声通信の周波数帯に設定されるとともに、第二のアンテナ114は音声通信の周波数帯に設定される。このようにして第二のアンテナ114、アンテナ共用器102、第一の送受信部103、第二の送受信部105の特性を変更することによって、以降の受信時では、無線装置100は、第一のアンテナ101で受信してアンテナ共用器102を通ったRF信号と、第二のアンテナ114で受信したRF信号の間でダイバーシチ受信を行い、受信電力の大きいRF信号を第二の送受信部105で選択し、第二の送受信部105で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。同様にして送信時には、無線装置100は、制御部104でベースバンド処理した信号を第二の送受信部105で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を第一のアンテナ101または第二のアンテナ114のうち、受信時に選択した方のアンテナを用いて送信する。そして、以後は受信処理を継続する(ステップST307)。
この状態から、音声通信を行っている最中に、データ通信の信号を受信したときは、無線装置100は、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び第二のアンテナ114の設定を継続する(図2の設定6)。そして、無線装置100は、第一のアンテナ101で受信したデータ通信のRF信号をアンテナ共用器102を介して第一の送受信部103に伝送し、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。同様にして、音声通信を行っている最中に、データ通信の信号を送信するときは、無線装置100は、制御部104でベースバンド処理した信号を第一の送受信部103で変調及び周波数変換し、変換したRF信号をアンテナ共用器102を介して第一のアンテナ101から送信する。この場合、無線装置100は、第一のアンテナ101にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。また、無線装置100は、第二のアンテナ114にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。
ここで、無線LANシステムのようなデータ通信では、動画像等の非常に大きなデータ伝送も行い、例えば5.2GHz帯を用いた無線LANシステムでは数十Mbps以上の伝送速度が想定されている。このような大容量伝送を安定的に行うためには無線装置100の受信感度を高める必要があり、これは無線装置100のアンテナ利得を高めることによって達成できる。また、セルラーシステムのような音声通信においても、高品質な通信を行う上ではアンテナ利得の向上が要求される。この点に関して詳細に説明する。
第一のアンテナ101の指向性を無指向性とすることで、データ通信及び音声通信等のデータ種別及び無線装置100の角度にかかわらず、無線装置100は図示しない基地局から送信された電磁波を受信することができる。しかしながら、例えばデータ通信において大容量データを送受信するためには、無線装置100のアンテナ利得を高めることが望まれるが、無指向性の第一のアンテナ101ではそれ以上のアンテナ利得の向上が見込めない。
一方、データ通信を行う場合と音声通信を行う場合とでは、一般的に無線装置100の使用状況は異なる。例えば、データ通信を行う際には、無線装置100と使用者400との間には、図4(a)及び図4(b)に示すような位置関係が通常想定される。また、音声通信を行う際には、無線装置100と使用者500との間には、図5(a)及び図5(b)に示すような位置関係が通常想定される。そのため、無線装置100における第二のアンテナ114の放射指向性は、図6に示すような状態が望ましい。即ち、第二のアンテナ114のアンテナ素子106が無線装置100に内蔵する内蔵アンテナである場合には、第二のアンテナ114の無線装置100に対する配置位置としては、無線装置100内の先端部(無線装置100を図6の状態にした場合において図6の無線装置100の上端部、及び無線装置100を図4(a)の状態にした場合において図4(a)の無線装置100の上端部)付近が望ましい。
これは、無線装置100を用いてデータ通信を行う場合、使用者400は無線装置100の操作部付近を持つことが想定され、操作部近辺に内蔵アンテナである第二のアンテナ114を配置した場合、使用者400の手の影響で第二のアンテナ114の特性が大きく劣化することが考えられるためである。即ち、図6のような第二のアンテナ114の放射指向性と無線装置100との関係において、使用者400が無線装置100を用いてデータ通信を行う際には、無線装置100の表示部110の表示内容を確認しながら、操作部401を用いて無線装置100を操作する方法が一般的である。このような状態においては、第二のアンテナ114から見て使用者400側に放射する電磁波は使用者400によって吸収あるいは散乱されるため、アンテナ利得を考慮すると損失となる。よって、データ通信時には、第二のアンテナ114の先端方向(無線装置100を図6の状態にした場合において図6の上方向、及び無線装置100を図4(a)の状態にした場合において図4(a)の上方向)を向くような指向性#601にすることによって、第一のアンテナ101よりも第二のアンテナ114の利得向上が得られる。
また、使用者500が無線装置100を用いて音声通信を行う際には、図5に示すように使用者500は無線装置100を頭部側面に隣接させることが一般的である。このような状態においては、第二のアンテナ114から見て使用者500側に放射する電磁波は使用者500によって吸収あるいは散乱されるため、アンテナ利得を考慮すると損失となる。よって、音声通信時には、第二のアンテナ114の放射指向性の最大放射方向が無線装置100の背面方向(無線装置100を図6の状態にした場合において図6の右方向、及び無線装置100を図5(a)の状態にした場合において図5(a)の右方向)を向くような指向性#602にすることによって、第一のアンテナ101よりも第二のアンテナ114の利得向上が得られる。ここで、データ通信時と音声通信時のいずれの場合でも、第一のアンテナ101と第二のアンテナ114とは、お互いの干渉を最小限に抑えるような位置関係の指向性を形成することが望ましい。このように、音声通信時の指向性#602は、データ通信時の指向性#601に対して略90度の角度を有するように設定する。
図7は、第二のアンテナ114のアンテナ素子106を内蔵アンテナではなくて外付けアンテナとした場合を示すものである。図7に示すように、アンテナ素子106を外付けアンテナとして無線装置100の筐体の外側に配置し、図7に図示しない第一のアンテナ101を内蔵アンテナにするとともに、アンテナ伸縮部703を用いてアンテナ素子106を無線装置100の筐体から離して使用することによって、第一のアンテナ101と第二のアンテナ114との干渉を低減し、さらに無線装置100の金属フレームや他の回路部からの第二のアンテナ114に対する影響を最小限に抑え、良好なアンテナ特性を実現することができる。このような外付けアンテナであるアンテナ素子106を有する無線装置100においても、アンテナ素子106を内蔵アンテナにした場合と同様に、データ通信時においては放射指向性の最大放射方向が先端方向になるように指向性#701を形成し、音声通信時においては放射指向性の最大放射方向が背面方向になるように指向性#702を形成する。
また、図7とは逆に、第一のアンテナ101を外付けアンテナとし、アンテナ素子106を内蔵アンテナにした場合には、第一のアンテナ101を使用者の頭部および無線装置から離す事ができ、第二のアンテナ114との相互干渉を抑えながら、第一のアンテナ101の指向特性を無指向性でより安定させることが可能となる。
このように、本実施の形態1によれば、無指向性アンテナである第一のアンテナ101と指向性アンテナである第二のアンテナ114との複数の特性の異なるアンテナを用いてデータの送受信を行うので、音声通信及びデータ通信等のあらゆる通信形態において各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行うことができる。また、本実施の形態1によれば、第二のアンテナ114は、共振周波数がデータ通信時と音声通信時のそれぞれの周波数帯となるよう制御できると同時に、データ通信時と音声通信時とで、アンテナの指向特性を約90度変化させるので、各々の通信システムにおいて良好なアンテナ特性を得ることができる。また、本実施の形態1によれば、第二のアンテナ114を特定の通信システムの周波数に設定することにより第二のアンテナ114を特定の通信システムにカスタマイズすることができるので、特定の通信システムの周波数に設定しないマルチバンドアンテナである第一のアンテナ101よりも第二のアンテナ114のアンテナ特性を向上させることができる。
なお、本実施の形態1において、データ通信と音声通信とを行う場合について説明したが、これに限らず、音声通信のみを行う場合またはデータ通信のみを行う場合においても適用可能である。また、本実施の形態1において、第一のアンテナ101の設置位置は特に限定する必要はなく、無線装置100の内部に配置しても良いし、外部に配置しても良い。また、本実施の形態1において、無線装置100で利用する通信システムを、データ通信と音声通信それぞれ1システムとしたが、これに限らず、第一の送受信部103及び第二の送受信部105の各々を複数のシステムに対応できるような構成にしても良い。例えば、音声通信(セルラー等)としては、800MHz帯、900MHz帯、1.5GHz帯、1.8GHz帯、1.9GHz帯、2GHz帯など複数のシステムが存在し、データ通信(無線LAN等)としては2.4GHz帯、5.2GHz帯などのシステムも存在するため、制御信号送信部108からの制御に応じて第一の送受信部103、第二の送受信部105、アンテナ共用器102及び指向性制御部109がすべてのシステムの周波数帯に制御できるような構成としても良いし、使用者のニーズに応じたシステムのみに制御可能となるような構成としても良い。
また、本実施の形態1において、第一のアンテナ101は、想定されているすべてのシステムに対して送受信可能なマルチバンドアンテナを用いても良いし、制御信号送信部108からの制御信号によって、データ通信及び音声通信で各々使用する1周波数帯ずつを送受信可能となるよう構成および特性を変更できるようなアンテナを用いても良い。また、本実施の形態1において、第一の送受信部103及び第二の送受信部105の各々は、通信するシステムに性能を合わせるような構成としたが、これに限らず、それぞれ想定されているデータ通信、音声通信のすべての周波数帯で使用できるようなマルチバンド対応の構成としても良い。
また、本実施の形態1において、音声通信とデータ通信とにおける指向性を互いに90度異なるようにしたが、これに限らず、所定のアンテナ特性が得られる場合には音声通信とデータ通信とにおける指向性を互いに90度以外の角度になるように制御しても良い。また、本実施の形態1において、第一の送受信部103と第二の送受信部105とを別々に設ける構成としたが、これに限らず、第一の送受信部103と第二の送受信部105とを1つにするとともに、異なる周波数を同時に設定することができるようにすることにより、異なる通信システムにおける受信信号を同時に処理することができるようにしても良い。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る無線装置800の構成を示すブロック図である。
本実施の形態2に係る無線装置800は、図1に示す実施の形態1に係る無線装置100において、図8に示すように、システム切換判定部801を追加する。なお、図8においては、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
制御部104は、第一の送受信部103及び第二の送受信部105から入力した復調された受信データより、受信データが音声通信のデータであるのかまたはデータ通信のデータであるのかを周波数により判定する。そして、制御部104は、受信データが音声通信のデータであるのかまたはデータ通信のデータであるのかを示す情報である制御情報を制御信号解析部107へ出力する。また、制御部104は、第一の送受信部103及び第二の送受信部105から入力した復調された受信データをベースバンド処理して、画像データである場合には表示部110へ出力し、音声データである場合には音声出力部112へ出力する。さらに、制御部104は、入力部111から入力した送信データをベースバンド処理して、音声通信のデータまたはデータ通信のデータのデータ種別に応じて第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、制御部104は、周波数によって通信システムを判定する方法に代えて、複数の通信システムにおける受信信号の所定時間の伝送容量を互いに比較して、比較した結果の情報である比較情報を制御信号として制御信号解析部107へ出力する。また、制御部104は、第一の送受信部103から入力した受信信号の受信電力と第二の送受信部105から入力した受信信号の受信電力とを測定し、測定した各受信信号の受信電力の情報である受信電力情報とデータ種別を示すデータ種別情報とをシステム切換判定部801へ出力する。
システム切換判定部801は、制御部104から入力した受信電力情報とデータ種別情報より、第一の送受信部103から入力した受信信号の受信電力としきい値とを比較するとともに、第二の送受信部105から入力した受信信号の受信電力としきい値とを比較する。そして、システム切換判定部801は、データ容量が所定値以上の音声通信の受信信号またはデータ通信の受信信号において受信電力がしきい値以上である場合には、第二のアンテナ114にて指向性受信されるように切り換えるための切り換え信号を制御信号解析部107へ出力する。例えば、初期設定から音声通信のみを行っている場合は、上述したように第二のアンテナ114及び第二の送受信部105を使用しているが、その最中に、大容量のデータ通信を行う場合、アンテナ利得の向上が期待できる第二のアンテナ114及び第二の送受信部105を使用することが望ましい。そこで、システム切換判定部801は、データ通信の受信電力がしきい値以上であるときに、第二のアンテナ114及び第二の送受信部105の特性を音声通信用からデータ通信用の設定に変更し、第一の送受信部103の特性をデータ通信用から音声通信用の設定に変更し、アンテナ共用器102の第一の送受信部103側と第二の送受信部105側の特性を入れ換えるようにする。
次に、無線装置800の動作について、図9を用いて説明する。図9は、無線装置800の動作を示すフロー図である。
初期設定(図2の設定1)においては、第一の送受信部103は音声通信用に設定されており、第二の送受信部105はデータ通信用に設定されている。また、第二のアンテナ114はデータ通信用に設定されており、アンテナ共用器102の第一の送受信部103側は音声通信の周波数帯に設定され、第二の送受信部105側はデータ通信の周波数帯に設定されている(ステップST901)。
このような状態において、制御部104は、最初に受信した受信信号がデータ通信であるか否かを判定する(ステップST902)。
制御部104による判定の結果、データ通信である場合には、初期設定をそのまま維持し(図2の設定2)(ステップST903)、受信処理を継続する。この時、受信時には、無線装置800は、第一のアンテナ101で受信しアンテナ共用器102を通ったRF信号と、第二のアンテナ114で受信したRF信号の間でダイバーシチ受信を行い、受信電力の大きいRF信号を第二の送受信部105で選択し、第二の送受信部105で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。同様にして送信時には、無線装置800は、制御部104でベースバンド処理した信号を第二の送受信部105で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を、第一のアンテナ101及び第二のアンテナ114のうち、受信時に選択した方のアンテナを用いて送信する。この場合、無線装置800は、受信時にはデータ通信の受信信号を第一のアンテナ101と第二のアンテナ114とを用いてダイバーシチ受信しているので、送信時には、データ通信の送信信号を第一のアンテナ101と第二のアンテナ114とを用いてダイバーシチ送信する。
さらに、データ通信を行っている最中に、音声通信の信号を受信したときは、無線装置800は、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び第二のアンテナ114の設定を継続し(図2の設定3)、第一のアンテナ101で受信した音声通信のRF信号をアンテナ共用器102を介して第一の送受信部103に伝送し、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。同様にして、データ通信を行っている最中に、音声通信の信号を送信するときは、無線装置800は、制御部104でベースバンド処理した信号を第一の送受信部103で変調及び周波数変換し、変換したRF信号をアンテナ共用器102を介して第一のアンテナ101から送信する。この場合、無線装置800は、第一のアンテナ101にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。また、無線装置800は、第二のアンテナ114にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。
次に、制御部104は、第一の送受信部103から入力した受信信号の受信電力と第二の送受信部105から入力した受信信号の受信電力とを測定し(ステップST904)、システム切換判定部801は、データ通信の受信信号の受信電力がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップST905)。
一方、ステップST902において、最初に受信した受信信号がデータ通信でない場合には音声通信の受信信号である。この場合、最初は、無線装置800は、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び第二のアンテナ114の初期設定を維持し(図2の設定4)、受信処理を行う(ステップST906)。この時、無線装置800は、第一のアンテナ101で受信してアンテナ共用器102を介したRF信号を第一の送受信部103に伝送し、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。
続いて、制御部104は、音声通信の信号を受信すると同時に、制御信号解析部107へ制御信号を伝送する。制御信号解析部107へ伝送された制御信号は解析され、その解析結果に基づいて、制御信号送信部108から第一の送受信部103、第二の送受信部105、アンテナ共用器102、指向性制御部109に制御信号が伝送される。この時、制御信号によって、第一の送受信部103は音声通信用の設定からデータ通信用の設定に変更されるとともに、第二の送受信部105はデータ通信用の設定から音声通信用の設定に変更される(図2の設定5)(ステップST907)。また、制御信号によって、アンテナ共用器102の第一の送受信部103側はデータ通信の周波数帯に設定され、第二の送受信部105側は音声通信の周波数帯に設定されるとともに、第二のアンテナ114は音声通信の周波数帯に設定される。このようにして第二のアンテナ114、アンテナ共用器102、第一の送受信部103、第二の送受信部105の特性を変更することによって、以降の受信時では、無線装置800は、第一のアンテナ101で受信してアンテナ共用器102を通ったRF信号と、第二のアンテナ114で受信したRF信号の間でダイバーシチ受信を行い、受信電力の大きいRF信号を第二の送受信部105で選択し、第二の送受信部105で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。同様にして送信時には、無線装置800は、制御部104でベースバンド処理した信号を第二の送受信部105で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を第一のアンテナ101または第二のアンテナ114のうち、受信時に選択した方のアンテナを用いて送信する。そして、以後は受信処理を継続する。
例えば、マルチバンド無線機である無線装置800を用いて音声通信を行っている場合は、上述したように第二のアンテナ114および第二の送受信部105を用いている。その最中に、大容量のデータ通信を行う場合、第一のアンテナ101を用いるのではなく、アンテナ利得の向上が期待できる第二のアンテナ114を使用することが望ましい。そこで、制御部104は、第一の送受信部103で受信したデータ通信の受信電力と、第二の送受信部105で受信した音声通信の受信電力とを測定することにより監視し、測定した各受信電力の情報をシステム切換判定部801に伝送する(ステップST908)。
次に、システム切換判定部801は、データ通信が開始されたか否かを判定するとともに、データ通信が開始されている場合には、システム切換判定部801は、データ通信の受信信号の受信電力がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップST909)。データ通信の受信電力がしきい値以上である場合に、システム切換判定部801は、第二のアンテナ114と第二の送受信部105の特性を音声通信用からデータ通信用の設定に変更し、第一の送受信部103の特性をデータ通信用から音声通信用の設定に変更し、アンテナ共用器102の第一の送受信部103側と第二の送受信部105側の特性を入れ替わるような設定に変更する制御信号を制御信号解析部107へ伝送する。この制御信号によって、制御信号送信部108は、上述のような設定に変更するための制御信号を第一の送受信部103、第二の送受信部105、アンテナ共用器102、指向性制御部109に伝送する(ステップST910)。この場合、無線装置800は、第一のアンテナ101にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。また、無線装置800は、第二のアンテナ114にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。このような構成とすることで、使用者が電波環境を気にすることなく、大容量のデータ通信を行う場合には、常に高利得な第二のアンテナ114を用いて通信を行うことが可能となる。
データ通信の受信電力がしきい値未満である場合に、システム切換判定部801は、設定を変更する制御信号は出力しないので、設定は変更されずに受信処理が継続される(図2の設定6)(ステップST911)。この場合、無線装置800は、第一のアンテナ101にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。また、無線装置800は、第二のアンテナ114にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。
一方、ステップST905において、データ通信の受信信号の受信電力がしきい値以上である場合には、初期設定をそのまま維持して受信処理を継続する(ステップST911)。
また、ステップST905において、データ通信の受信信号の受信電力がしきい値未満である場合には、制御信号によって、第一の送受信部103は音声通信用の設定からデータ通信用の設定に変更されるとともに、第二の送受信部105はデータ通信用の設定から音声通信用の設定に変更される(図2の設定5)(ステップST907)。
このように、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、各データの受信電力に応じてアンテナを切り換えるので、受信品質が良好であるために受信電力が大きいデータを指向性受信するようにアンテナを切り換えることができることにより、より高品質で安定した通信を行うことができる。
なお、本実施の形態2において、受信電力に応じてアンテナを切り換えることとしたが、これに限らず、スループットを監視することによりアンテナを切り換えるようにしても良い。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3に係る無線装置1000の構成を示すブロック図である。
本実施の形態3に係る無線装置1000は、図1に示す実施の形態1に係る無線装置100において、図10に示すように、システム切換入力部1001及びシステム切換判定部1002を追加する。なお、図10においては、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
システム切換入力部1001は、使用者等のキー入力等により、アンテナ共用器102、第一の送受信部103、第二の送受信部105、指向性制御部109を強制的に切り換えるための制御信号をシステム切換判定部1002へ出力する。これにより、使用者は、状況に応じて本人の意思で使用する通信システムを選択することができる。このとき、使用者は、表示部110に表示される各通信システムの電波状況を確認しながら、優先させる通信システムを選択することができる。
システム切替判定部1002は、制御部104から入力した受信電力情報とデータ種別情報より、第一の送受信部103から入力した受信信号の受信電力としきい値とを比較するとともに、第二の送受信部105から入力した受信信号の受信電力としきい値とを比較する。そして、システム切換判定部1002は、データ容量が所定値以上の音声通信の受信信号またはデータ通信の受信信号において受信電力がしきい値以上である場合には、第二のアンテナ114にて指向性受信されるように切り換えるための切り換え信号を制御信号解析部107へ出力する。例えば、初期設定から音声通信のみを行っている場合は、上述したように第二のアンテナ114及び第二の送受信部105を使用しているが、その最中に、大容量のデータ通信を行う場合、アンテナ利得の向上が期待できる第二のアンテナ114及び第二の送受信部105を使用することが望ましい。そこで、システム切換判定部1002は、データ通信の受信電力がしきい値以上であるときに、第二のアンテナ114及び第二の送受信部105の特性を音声通信用からデータ通信用の設定に変更し、第一の送受信部103の特性をデータ通信用から音声通信用の設定に変更し、アンテナ共用器102の第一の送受信部103側と第二の送受信部105側の特性を入れ換えるようにする。また、システム切換判定部1002は、システム切換入力部1001から制御信号が入力した場合には、受信電力に基づいて切り換える処理に対して、システム切換入力部1001から入力した制御信号に基づいて切り換える処理を優先する。また、送信時において、システム切換入力部1001に対して使用者より所望の通信システムの送信信号が送信されるような入力がなされた場合には、システム切換判定部1002は、システム切換入力部1001から入力した制御信号に基づいて、第一のアンテナ101、アンテナ共用器102、第一の送受信部103、第二の送受信部105、指向性制御部109及び周波数制御部113を切り換えるための切り換え信号を制御信号解析部107へ出力する。なお、無線装置1000の動作は、システム切換入力部1001にて強制的に切り換えを行う以外は図9と同一であるので、その説明は省略する。
このように、本実施の形態3によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、使用者のキー入力等による切り換えを優先させるので、使用者のニーズに合わせた高品質な通信回線を確保することができる。
なお、本実施の形態3において、使用者によるキー入力により切り換えを行うこととしたが、これに限らず、キー入力以外の音声入力等の任意の方法を適用することが可能である。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4に係る無線装置1100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態4に係る無線装置1100は、図1に示す実施の形態1に係る無線装置100において、図11に示すように、アンテナ共用器102の代わりに第一のアンテナ共用器1101を有し、アンテナ共用器1102を追加する。なお、図11においては、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
第一のアンテナ共用器1101は、データ通信と音声通信とで第一のアンテナ101を共用するために、制御信号送信部108の制御に基づいて第一のアンテナ101にて受信した受信信号を第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、第一のアンテナ共用器1101は、制御信号送信部108の制御に基づいて第一の送受信部103または第二の送受信部105から入力した送信信号をアンテナ101から送信する。
第二のアンテナ共用器1102は、データ通信と音声通信とで第二のアンテナ114を共用するために、制御信号送信部108の制御に基づいて第二のアンテナ114にて受信した受信信号を第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、第二のアンテナ共用器1102は、制御信号送信部108の制御に基づいて第一の送受信部103または第二の送受信部105から入力した送信信号を第二のアンテナ114から送信する。
次に、無線装置1100の動作について、図12を用いて説明する。図12は、アンテナ共用器1101及び第二のアンテナ共用器1102に入力した受信信号の種別を示す図である。なお、無線装置1100の動作を示すフロー図は図3と同一であるので、図3を用いて説明する。
初期設定においては、第一の送受信部103は音声通信用に設定されており、第二の送受信部105はデータ通信用に設定されている。また、第二のアンテナ114はデータ通信用に設定されており、第一のアンテナ共用器1101の第一の送受信部103側は音声通信の周波数帯に設定され、第二の送受信部105側はデータ通信の周波数帯に設定されており、第二のアンテナ共用器1102の第一の送受信部103側は音声通信の周波数帯に設定され、第二の送受信部105側はデータ通信の周波数帯に設定されている(ステップST301)。
このような状態において、制御部104は、最初に受信した受信信号がデータ通信であるか否かを判定する(ステップST302)。
制御部104による判定の結果、データ通信である場合には、初期設定をそのまま維持し(ステップST303)、受信処理を継続する(ステップST304)。この時、受信時には、無線装置1100は、第一のアンテナ101で受信し第一のアンテナ共用器1101を通ったRF信号と、第二のアンテナ114で受信し第二のアンテナ共用器1102を通ったRF信号の間でダイバーシチ受信を行い、受信電力の大きいRF信号を第二の送受信部105で選択し、第二の送受信部105で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態1)。同様にして送信時には、無線装置1100は、制御部104でベースバンド処理した信号を第二の送受信部105で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を、第一のアンテナ101及び第二のアンテナ114のうち、受信時に選択した方のアンテナを用いて送信する。この場合、無線装置1100は、受信時にはデータ通信の受信信号を第一のアンテナ101と第二のアンテナ114とを用いてダイバーシチ受信しているので、送信時には、データ通信の送信信号を第一のアンテナ101と第二のアンテナ114とを用いてダイバーシチ送信する。
さらに、データ通信を行っている最中に、音声通信の信号を受信したときは、無線装置1100は、第一のアンテナ101で受信されて第一のアンテナ共用器1101を通って第一の送受信部103に伝送された音声通信のRF信号を、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態2)。同様にして、データ通信を行っている最中に、音声通信の信号を送信するときは、無線装置1100は、制御部104でベースバンド処理した信号を第一の送受信部103で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を、第一のアンテナ共用器1101を介して第一のアンテナ101から送信する。この場合、無線装置1100は、第一のアンテナ101にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。また、無線装置1100は、第二のアンテナ114にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。
一方、ステップST302において、最初に受信した受信信号がデータ通信でない場合には音声通信の受信信号である。この場合、無線装置1100は、第一の送受信部103、第二の送受信部105、第二のアンテナ114、第一のアンテナ共用器1101及び第二のアンテナ共用器1102の初期設定を維持し、受信処理を行う(ステップST305)。そして、無線装置1100は、第一のアンテナ101で受信して第一のアンテナ共用器1101を通って第一の送受信部103に伝送されたRF信号を、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態3)。
続いて、制御部104は、音声通信の信号を受信すると同時に、制御信号解析部107に制御信号を伝送する。伝送された制御信号は、制御信号解析部107で解析され、その解析結果に基づいて、制御信号送信部108から第二のアンテナ114に制御信号が伝送される。このとき、制御信号によって、第二のアンテナ114は音声通信の周波数帯に設定される(図12の受信形態4)(ステップST306)。このようにして第二のアンテナ114の特性を変更することによって、以降の受信時では、無線装置1100は、第一のアンテナ101で受信して第一アンテナ共用器1101を通ったRF信号と、第二のアンテナ114で受信し第二のアンテナ共用器1102を通ったRF信号の間でダイバーシチ受信を行い、受信電力の大きいRF信号を第一の送受信部103で選択し、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う。同様にして送信時には、無線装置1100は、制御部104でベースバンド処理した信号を第一の送受信部103で変調及び周波数変換し、変換されたRF信号は、第一のアンテナ101及び第二のアンテナ114のうち、受信時に選択した方のアンテナを用いて送信する。そして、以後は受信処理を継続する(ステップST307)。
この状態から、音声通信を行っている最中に、データ通信の信号を受信したときは、無線装置1100は、第一のアンテナ101で受信し第一のアンテナ共用器1101を通って第二の送受信部105に伝送されたデータ通信のRF信号を、第二の送受信部105で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態5)。同様にして、音声通信を行っている最中に、データ通信の信号を送信するときは、無線装置1100は、制御部104でベースバンド処理した信号を第二の送受信部105で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を、第一のアンテナ共用器1101を通って第一のアンテナ101から送信する。この場合、無線装置1100は、第一のアンテナ101にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。また、無線装置1100は、第二のアンテナ114にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。
このように、本実施の形態4によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、第一のアンテナ共用器1101と第二のアンテナ共用器1102を設けて、音声通信における送信信号及び受信信号と、データ通信における送信信号及び受信信号とを第一の送受信部103と第二の送受信部105へ振り分けて出力するので、第二のアンテナ114にて送信する送信信号及び受信した受信信号を全て第二の送受信部で処理する場合に比べて、第二の送受信部105の処理による負荷を軽減することができる。
(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5に係る無線装置1300の構成を示すブロック図である。
本実施の形態5に係る無線装置1300は、図1に示す実施の形態1に係る無線装置100において、図13に示すように、アンテナ共用器102に代えて第一のアンテナ共用器1301を有し、第二のアンテナ共用器1302及びシステム切換判定部1303を追加する。なお、図13においては、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
第一のアンテナ共用器1301は、データ通信と音声通信で第一のアンテナ101を共用するために、制御信号送信部108の制御に基づいてアンテナ101にて受信した受信信号を第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、第一のアンテナ共用器1301は、制御信号送信部108の制御に基づいて第一の送受信部103または第二の送受信部105から入力した送信信号をアンテナ101から送信する。
第二のアンテナ共用器1302は、データ通信と音声通信で第二のアンテナ114を共用するために、制御信号送信部108の制御に基づいて第二のアンテナ114にて受信した受信信号を第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、第二のアンテナ共用器1302は、制御信号送信部108の制御に基づいて第一の送受信部103または第二の送受信部105から入力した送信信号を第二のアンテナ114から送信する。
システム切換判定部1303は、制御部104から入力した受信電力情報とデータ種別情報より、第一の送受信部103から入力した受信信号の受信電力としきい値とを比較するとともに、第二の送受信部105から入力した受信信号の受信電力としきい値とを比較する。そして、システム切換判定部1303は、データ容量が所定値以上の音声通信の受信信号またはデータ通信の受信信号において受信電力がしきい値以上である場合には、第二のアンテナ114にて指向性受信されるように切り換えるための切り換え信号を制御信号解析部107へ出力する。例えば、初期設定から音声通信のみを行っている場合は、上述したように第二のアンテナ114を使用しているが、その最中に、大容量のデータ通信を行う場合、アンテナ利得の向上が期待できる第二のアンテナ114を使用することが望ましい。そこで、システム切換判定部1303は、データ通信の受信電力がしきい値以上であるときに、第二のアンテナ114の特性を音声通信用からデータ通信用の設定に変更する。
次に、無線装置1300の動作について、図12を用いて説明する。なお、無線装置1300の動作を示すフロー図は図9と同一であるので、図9を用いて説明する。
初期設定においては、第一の送受信部103は音声通信用に設定されており、第二の送受信部105はデータ通信用に設定されている。また、第二のアンテナ114はデータ通信用に設定されており、第一のアンテナ共用器1301の第一の送受信部103側は音声通信の周波数帯に設定され、第二の送受信部105側はデータ通信の周波数帯に設定されており、第二のアンテナ共用器1302の第一の送受信部103側は音声通信の周波数帯に設定され、第二の送受信部105側はデータ通信の周波数帯に設定されている(ステップST901)。
このような状態において、制御部104は、最初に受信した受信信号がデータ通信であるか否かを判定する(ステップST902)。
制御部104による判定の結果、データ通信である場合には、初期設定をそのまま維持し(ステップST903)、受信処理を継続する。この時、受信時には、無線装置1300は、第一のアンテナ101で受信し第一のアンテナ共用器1301を通ったRF信号と、第二のアンテナ114で受信し第二のアンテナ共用器1302を通ったRF信号の間でダイバーシチ受信を行い、受信電力の大きいRF信号を第二の送受信部105で選択し、第二の送受信部105で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態1)。同様にして送信時には、無線装置1300は、制御部104でベースバンド処理した信号を第二の送受信部105で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を、第一のアンテナ101及び第二のアンテナ114のうち、受信時に選択した方のアンテナを用いて送信する。
さらに、データ通信を行っている最中に、音声通信の信号を受信したときは、無線装置1300は、第一の送受信部103、第二の送受信部105及び第二のアンテナ114の設定を継続し、第一のアンテナ101で受信して第一のアンテナ共用器1301を通って第一の送受信部103に伝送された音声通信のRF信号を、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態2)。同様にして、データ通信を行っている最中に、音声通信の信号を送信するときは、無線装置1300は、制御部104でベースバンド処理した信号を第一の送受信部103で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を、第一のアンテナ共用器1301を通って第一のアンテナ101から送信する。この場合、無線装置1300は、第一のアンテナ101にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。また、無線装置1300は、第二のアンテナ114にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。
次に、制御部104は、第一の送受信部103から入力した受信信号の受信電力と第二の送受信部105から入力した受信信号の受信電力とを測定し(ステップST904)、システム切換判定部1303は、データ通信の受信信号の受信電力がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップST905)。
一方、ステップST902において、最初に受信した受信信号がデータ通信でない場合には音声通信の受信信号である。この場合、最初は、無線装置1300は、第一のアンテナ101で受信し第一のアンテナ共用器1301を通ったRF信号を、第一の送受信部103に伝送し、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態3)。
続いて、制御部104は、音声通信の信号を受信する受信処理を行うと同時に(ステップST906)、制御信号解析部107へ制御信号を伝送する。制御信号解析部107へ伝送された制御信号は解析され、その解析結果に基づいて、制御信号送信部108から第一の送受信部103、第二の送受信部105、指向性制御部109、第一のアンテナ共用器1301及び第二のアンテナ共用器1302に制御信号が伝送される。このとき、制御信号によって、第一の送受信部103は音声通信用の設定からデータ通信用の設定に変更されるとともに、第二の送受信部105はデータ通信用の設定から音声通信用の設定に変更される(ステップST907)。また、制御信号によって、第二のアンテナ114は音声通信の周波数帯に設定される。このようにして第二のアンテナ114の特性を変更することによって、以降の受信時では、無線装置1300は、第一のアンテナ101で受信し第一アンテナ共用器1301を通ったRF信号と、第二のアンテナ114で受信し第二のアンテナ共用器1302を通ったRF信号の間でダイバーシチ受信を行い、受信電力の大きいRF信号を第一の送受信部103で選択し、第一の送受信部103で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態4)。同様にして送信時には、無線装置1300は、制御部104でベースバンド処理した信号を第一の送受信部103で変調及び周波数変換し、変換されたRF信号は、第一のアンテナ101及び第二のアンテナ114のうち、受信時に選択した方のアンテナを用いて送信する。そして、以後は受信処理を継続する。
次に、例えば、マルチバンド無線機である無線装置1300を用いて音声通信を行っている場合は、上述したように第二のアンテナ114および第二の送受信部105を用いている。その最中に、大容量のデータ通信を行う場合、第一のアンテナ101を用いるのではなく、アンテナ利得の向上が期待できる第二のアンテナ114を使用することが望ましい。そこで、制御部104は、第一の送受信部103で受信したデータ通信の受信電力と、第二の送受信部105で受信した音声通信の受信電力とを測定することにより監視し、測定した各受信電力の情報をシステム切換判定部1303に伝送する(ステップST908)。
次に、システム切換判定部1303は、データ通信が開始されたか否かを判定するとともに、データ通信が開始されている場合には、システム切換判定部1303は、データ通信の受信信号の受信電力がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップST909)。データ通信の受信電力がしきい値以上である場合に、システム切換判定部1303は、第二のアンテナ114と第二の送受信部105の特性を音声通信用からデータ通信用の設定に変更し、第一の送受信部103の特性をデータ通信用から音声通信用の設定に変更し、第一のアンテナ共用器1301及び第二のアンテナ共用器1302の第一の送受信部103側と第二の送受信部105側の特性を入れ替わるような設定に変更する制御信号を制御信号解析部107へ伝送する。そして、制御信号送信部108は、上述のような設定に変更するための制御信号を第一の送受信部103、第二の送受信部105、アンテナ共用器102、指向性制御部109に伝送する(ステップST910)。これにより、受信時には、無線装置1300は、第一のアンテナ101で受信し第一のアンテナ共用器1301を通ったデータ通信のRF信号が第二の送受信部105に伝送され、第二の送受信部105で周波数変換及び復調を行った後、制御部104でベースバンド処理を行う(図12の受信形態5)。同様にして、音声通信を行っている最中に、データ通信の信号を送信するときは、無線装置1300は、制御部104でベースバンド処理した信号を第二の送受信部105で変調及び周波数変換し、変換したRF信号を、第一のアンテナ共用器1301を介して第一のアンテナ101から送信する。この場合、無線装置1300は、第一のアンテナ101にてデータ通信の受信信号を受信するとともにデータ通信の送信信号を送信する。また、無線装置1300は、第二のアンテナ114にて音声通信の受信信号を受信するとともに音声通信の送信信号を送信する。このような構成とすることで、使用者が電波環境を気にすることなく、大容量のデータ通信を行う場合には、常に高利得な第二のアンテナ114を用いて通信を行うことが可能となる。
データ通信の受信電力がしきい値未満である場合に、システム切換判定部1303は、設定を変更する制御信号は出力しないので、設定は変更されずに受信処理が継続される(ステップST911)。
一方、ステップST905において、データ通信の受信信号の受信電力がしきい値以上である場合には、初期設定をそのまま維持して受信処理を継続する(ステップST911)。
このように、本実施の形態5によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、第一のアンテナ共用器1301と第二のアンテナ共用器1302を設けて、音声通信における送信信号及び受信信号と、データ通信における送信信号及び受信信号とを第一の送受信部103と第二の送受信部105へ振り分けて出力するので、第二のアンテナ114にて送信する送信信号及び受信した受信信号を全て第二の送受信部で処理する場合に比べて、第二の送受信部105の処理による負荷を軽減することができる。また、本実施の形態5によれば、各データの受信電力に応じてアンテナを切り換えるので、受信品質が良好であるために受信電力が大きいデータを指向性受信するようにアンテナを切り換えることができることにより、より高品質で安定した通信を行うことができる。
なお、本実施の形態5において、受信電力に応じてアンテナを切り換えることとしたが、これに限らず、スループットを監視することによりアンテナを切り換えるようにしても良い。
(実施の形態6)
図14は、本発明の実施の形態6に係る無線装置1400の構成を示すブロック図である。
本実施の形態6に係る無線装置1400は、図1に示す実施の形態1に係る無線装置100において、図14に示すように、第二のアンテナ共用器1402、システム切換入力部1403及びシステム切換判定部1404を追加し、アンテナ共用器102の代わりに第一のアンテナ共用器1401を有する。なお、図14においては、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
第一のアンテナ共用器1401は、データ通信と音声通信で第一のアンテナ101を共用するために、制御信号送信部108の制御に基づいて第一のアンテナ101にて受信した受信信号を第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、第一のアンテナ共用器1401は、制御信号送信部108の制御に基づいて第一の送受信部103または第二の送受信部105から入力した送信信号をアンテナ101から送信する。
第二のアンテナ共用器1402は、データ通信と音声通信で第二のアンテナ114を共用するために、制御信号送信部108の制御に基づいて第二のアンテナ114にて受信した受信信号を第一の送受信部103または第二の送受信部105へ出力する。また、第二のアンテナ共用器1402は、制御信号送信部108の制御に基づいて第一の送受信部103または第二の送受信部105から入力した送信信号を第二のアンテナ114から送信する。
システム切換入力部1403は、使用者等のキー入力等により、第一の送受信部103、第二の送受信部105、指向性制御部109、第一のアンテナ共用器1401及び第二のアンテナ共用器1402を強制的に切り換えるための制御信号をシステム切換判定部1404へ出力する。これにより、使用者は、状況に応じて本人の意思で使用するシステムを選択することができる。このとき、使用者は、表示部110に各システムの電波状況を表示させることで、表示部110に表示された電波状況を確認しながら、優先させるシステムを選択することができる。
システム切換判定部1404は、制御部104から入力した受信電力情報とデータ種別情報より、第一の送受信部103から入力した受信信号の受信電力としきい値とを比較するとともに、第二の送受信部105から入力した受信信号の受信電力としきい値とを比較する。そして、システム切換判定部1404は、データ容量が所定値以上の音声通信の受信信号またはデータ通信の受信信号において受信電力がしきい値以上である場合には、第二のアンテナ114にて指向性受信されるように切り換えるための切り換え信号を制御信号解析部107へ出力する。例えば、初期設定から音声通信のみを行っている場合は、上述したように第二のアンテナ114及び第二の送受信部105を使用しているが、その最中に、大容量のデータ通信を行う場合、アンテナ利得の向上が期待できる第二のアンテナ114及び第二の送受信部105を使用することが望ましい。そこで、システム切換判定部1404は、データ通信の受信電力がしきい値以上であるときに、第二のアンテナ114及び第二の送受信部105の特性を音声通信用からデータ通信用の設定に変更し、第一の送受信部103の特性をデータ通信用から音声通信用の設定に変更し、第一のアンテナ共用器1401と第二のアンテナ共用器1402との特性を入れ換えるようにする。また、送信時において、システム切換入力部1403に対して使用者より所望の通信システムの送信信号が送信されるような入力がなされた場合には、システム切換判定部1404は、システム切換入力部1403から入力した制御信号に基づいて、第一のアンテナ101、第一の送受信部103、第二の送受信部105、指向性制御部109、周波数制御部113、第一のアンテナ共用器1401及び第二のアンテナ共用器1402を切り換えるための切り換え信号を制御信号解析部107へ出力する。
このように、本実施の形態6によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、第一のアンテナ共用器1401と第二のアンテナ共用器1402を設けて、音声通信における送信信号及び受信信号と、データ通信における送信信号及び受信信号とを第一の送受信部103と第二の送受信部105へ振り分けて出力するので、第二のアンテナ114にて送信する送信信号及び受信した受信信号を全て第二の送受信部で処理する場合に比べて、第二の送受信部105の処理による負荷を軽減することができる。また、本実施の形態6によれば、各データの受信電力に応じてアンテナを切り換えるので、受信品質が良好であるために受信電力が大きいデータを指向性受信するようにアンテナを切り換えることができることにより、より高品質で安定した通信を行うことができる。また、本実施の形態6によれば、使用者のキー入力等による切り換えを優先させるので、使用者のニーズに合わせた高品質な通信回線を確保することができる。
なお、本実施の形態6において、使用者によるキー入力により切り換えを行うこととしたが、これに限らず、キー入力以外の音声入力等の任意の方法を適用することが可能である。
本発明にかかる無線装置及び受信方法は、通信形態の異なる複数のシステムを統合したマルチバンド無線機において、各システムにおける利得向上を図ることができるとともに、各システムにおいて省電力化を実現しながら高品質な通信を行う効果を有し、通信形態の異なる複数のシステムに用いるのに有用である。
本発明の実施の形態1及び4に係る無線装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る無線装置の設定状態を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態1に係る無線装置と使用者との位置関係を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線装置と使用者との位置関係を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線装置の指向性を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線装置の指向性を示す図 本発明の実施の形態2に係る無線装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2及び5に係る無線装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態3に係る無線装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係る無線装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4及び5に係る無線装置のアンテナ共用器に入力した受信信号の種別を示す図 本発明の実施の形態5に係る無線装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6に係る無線装置の構成を示すブロック図 従来のデュアルバンド無線機の構成を示すブロック図 従来の通信装置の構成を示すブロック図
符号の説明
100 無線装置
101 第一のアンテナ
102 アンテナ共用器
103 第一の送受信部
104 制御部
105 第二の送受信部
106 アンテナ素子
107 制御信号解析部
108 制御信号送信部
109 指向性制御部
110 表示部
111 入力部
112 音声出力部
113 周波数制御部
114 第二のアンテナ

Claims (24)

  1. 無指向性のアンテナである第一アンテナと、
    指向性のアンテナである第二アンテナと、
    前記第一アンテナにて受信された受信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の何れの通信システムにおける受信信号であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段にて判定された前記通信システムに基づいて前記第一アンテナにて受信された受信信号として復調するかまたは前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調するかを選択して復調する復調手段と、
    を具備することを特徴とする無線装置。
  2. 前記復調手段は、視覚データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調することを特徴とする請求項1記載の無線装置。
  3. 前記復調手段は、前記第一アンテナ及び前記第二アンテナにて受信された受信信号が同一の前記通信システムにおける受信信号となるように選択するとともに、前記第一アンテナにて受信された受信信号及び前記第二アンテナにて受信された受信信号の内の受信電力が大きい方の受信信号を選択して復調することを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線装置。
  4. 無指向性のアンテナである第一アンテナと、
    指向性のアンテナである第二アンテナと、
    前記第一アンテナにて受信された受信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の何れの通信システムにおける受信信号であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段にて判定された前記通信システムに基づいて前記第一アンテナにて受信された受信信号及び前記第二アンテナにて受信された受信信号が互いに異なる通信システムにおける受信信号となるように受信信号を選択して復調する復調手段と、
    を具備することを特徴とする無線装置。
  5. 前記復調手段は、前記第一アンテナにて受信された受信信号の所定時間における伝送容量が前記第二アンテナにて受信された受信信号の前記所定時間における伝送容量よりも小さくなるように前記通信システムにおける受信信号を選択して復調することを特徴とする請求項4記載の無線装置。
  6. 前記復調手段は、視覚データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調するとともに、音声データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を前記第一アンテナにて受信された受信信号として復調することを特徴とする請求項4または請求項5記載の無線装置。
  7. 前記復調手段は、前記第一アンテナにて受信された受信信号または前記第二アンテナにて受信された受信信号の受信電力がしきい値以上の場合には、前記しきい値以上の受信電力の受信信号を前記第二アンテナにて受信される受信信号として復調することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の無線装置。
  8. 前記第二アンテナは、前記通信システム毎に異なる指向性を設定して受信することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の無線装置。
  9. 前記第二アンテナは、音声データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を受信する場合には取り付けられている筐体の背面方向へ指向性を形成し、視覚データを伝送する前記通信システムにおける受信信号を受信する場合には、前記筐体の先端方向へ指向性を形成することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の無線装置。
  10. 前記第二アンテナは、前記判定手段にて判定された前記通信システム毎に異なる周波数を設定して受信することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の無線装置。
  11. 通信帯域の異なる複数の通信システムの各送信信号を所定の周波数に変調する変調手段と、
    前記変調手段にて変調された送信信号を無指向性にて送信する第一アンテナと、
    前記変調手段にて変調された送信信号を指向性送信する第二アンテナと、
    を具備することを特徴とする無線装置。
  12. 前記変調手段は、視覚データを伝送する前記通信システムにおける送信信号を所定の周波数に変調し、
    前記第二アンテナは、前記変調手段にて変調された視覚データを指向性送信することを特徴とする請求項11記載の無線装置。
  13. 前記第二アンテナは、前記第一アンテナにて送信される送信信号における前記通信システムと同一の前記通信システムにおける送信信号を指向性送信することを特徴とする請求項11または請求項12記載の無線装置。
  14. 通信帯域の異なる複数の通信システムの各送信信号を所定の周波数に変調する変調手段と、
    前記変調手段にて変調された送信信号を無指向性にて送信する第一アンテナと、
    前記第一アンテナより送信される送信信号の前記通信システムとは異なる前記通信システムの前記変調手段にて変調された送信信号を指向性送信する第二アンテナと、
    を具備することを特徴とする無線装置。
  15. 前記第二アンテナは、前記第一アンテナにて送信される送信信号の所定時間における伝送容量よりも大きな伝送容量の送信信号を指向性送信することを特徴とする請求項14記載の無線装置。
  16. 前記変調手段は、音声データと視覚データとを互いに異なる周波数に変調し、
    前記第一アンテナは、前記変調手段にて変調された音声データを無指向性にて送信し、
    前記第二アンテナは、前記変調手段にて変調された視覚データを指向性送信することを特徴とする請求項14または請求項15記載の無線装置。
  17. 受信信号の受信電力を測定する受信電力測定手段を具備し、
    前記第二アンテナは、前記受信電力測定手段にて測定された受信電力がしきい値以上の受信信号と同一の前記通信システムにおける送信信号を指向性送信することを特徴とする請求項14から請求項16のいずれかに記載の無線装置。
  18. 前記第二アンテナは、前記通信システム毎に異なる指向性を設定して送信することを特徴とする請求項11から請求項17のいずれかに記載の無線装置。
  19. 前記第二アンテナは、音声データを伝送する前記通信システムにおける送信信号を送信する場合には、取り付けられている筐体の背面方向へ指向性を形成し、視覚データを伝送する前記通信システムにおける送信信号を送信する場合には、前記筐体の先端方向へ指向性を形成することを特徴とする請求項11から請求項18のいずれかに記載の無線装置。
  20. 前記第二アンテナは、前記通信システム毎に異なる周波数を設定して送信することを特徴とする請求項11から請求項19のいずれかに記載の無線装置。
  21. 無指向性のアンテナである第一アンテナにて受信された受信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の何れの通信システムにおける受信信号であるかを判定するステップと、
    判定された前記通信システムに基づいて前記第一アンテナにて受信された受信信号及び指向性アンテナである第二アンテナにて受信された受信信号が異なる前記通信システムにおける受信信号となるように受信信号を選択して復調するステップと、
    を具備することを特徴とする受信方法。
  22. 音声データからなる前記通信システムにおける受信信号が前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調される場合には、前記第二アンテナが取り付けられる筐体の背面方向へ指向性を形成し、視覚データからなる前記通信システムにおける受信信号を前記第二アンテナにて受信された受信信号として復調される場合には、前記筐体の先端方向へ指向性を形成することを特徴とする請求項21記載の受信方法。
  23. 無指向性のアンテナである第一アンテナにて送信する送信信号及び指向性のアンテナである第二アンテナにて送信する送信信号が通信帯域の異なる複数の通信システムの内の互いに異なる通信システムにおける送信信号となるように送信信号を選択して変調するステップと、
    前記第一アンテナにて送信する送信信号として変調された送信信号を前記第一アンテナにて送信し、前記第二アンテナにて送信する送信信号として変調された送信信号を前記第二アンテナにて指向性送信するステップと、
    を具備することを特徴とする送信方法。
  24. 音声データを伝送する前記通信システムにおける送信信号が前記第二アンテナにて送信される送信信号として変調される場合には、前記第二アンテナが取り付けられる筐体の背面方向へ指向性を形成し、視覚データを伝送する前記通信システムにおける送信信号が前記第二アンテナにて送信される送信信号として変調される場合には、前記筐体の先端方向へ指向性を形成することを特徴とする請求項23記載の送信方法。
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