JP2005147317A - 密封装置及び燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数の削減と装置の小型化を図ると共に、耐圧性能と密封性能の両立を図った密封装置、及びそのような密封装置を備えた燃料噴射ポンプを提供する。
【解決手段】 メインシール12は減圧シール11に備えられた環状溝11bに装着される。また、メインシール12は、減圧シール11に備えられた第1シールリップ11aの背面側で軸表面に対して摺動するように構成される。そして、減圧シール11が主として耐圧性能を発揮し、メインシール12が主として密封性能を発揮する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、相対的に移動する2部材間の環状隙間を密封する密封装置、及びそのような密封装置が備えられた燃料噴射ポンプに関するものである。
例えば、直接噴射方式の内燃機関で用いられる燃料噴射ポンプにおいては、往復動するプランジャとシリンダ間の環状隙間を密封装置により密封している(例えば、特許文献1参照)。そして、この密封装置は、当該密封装置を介して一方の側の燃料が他方へ漏れることを防止し、かつ、他方の側の潤滑油が一方へ漏れることを防止している。ここで、燃料側は高圧になるため、密封装置には、耐圧性が要求される。特に、近年、排ガス規制や燃費改善等の理由により、上記燃料噴射ポンプに用いられる密封装置に対しては、益々、耐圧性の要求が高まっている。
図8及び図9を参照して、従来例に係る燃料噴射ポンプに用いられる密封装置について、2つの例を説明する。図8及び図9は従来例に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。図8及び図9に示すように、従来例に係る密封装置は、減圧シール100,100aと、メインシール200とを備えている。図8に示す従来例に係る密封装置の減圧シール100は、樹脂製のシールリング101と、ゴム製のシールリング102とを備えている。一方、図9に示す従来例に係る密封装置の減圧シール100aは、断面U字形状の樹脂製のシールリング101aと、このシールリング101aの内側に設けられるバネ部材102aとを備えている。メインシール200は、いずれの従来例も同一の構成であり、金属環201と、金属環201に設けられるシールリップ202とを備えている。
以上のように構成された密封装置においては、減圧シール100,100aにより、主として耐圧性能を発揮させ、かつ、メインシール200により、主として密封性能を発揮させていた。このように、耐圧性能と密封性能を別々のシールにより発揮させていた理由は、次の通りである。すなわち、耐圧性能を重視すると、剛性の高い樹脂材料を好適に用いることができるが、この場合、密封性能が劣ってしまう。一方、密封性能を重視すると、粘弾性の高いゴム材料を好適に用いることができるが、この場合、耐圧性能が劣ってしまう。そこで、樹脂材料で構成されるシールリング101,101aを有する減圧シール100,100aとゴム材料で構成されるメインシール200を組み合わせて利用することにより、両者の長所を活かし、かつ両者の短所を補うようにしていた。
ところで、近年、燃料噴射ポンプが小型化される傾向にあり、密封装置に対しても小型化の要求が高まっている。しかし、上記従来例に係る密封装置においては、2種類のシールを2箇所に設置する構成であるため、小型化の要求に応えることが難しかった。
特開2003−21241号公報
本発明の目的の一つとしては、密封装置の小型化を図ることが挙げられる。
本発明の他の目的の一つとしては、部品点数の削減を図ることが挙げられる。
本発明の他の目的の一つとしては、耐圧性能と密封性能の両立を図ることが挙げられる。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、相対的に移動する2部材間の環状隙間を密封する密封装置において、
2部材のうちの一方の部材に摺動するシールリップを有する減圧シールと、
該減圧シールに設けられた装着部に装着され、前記一方の部材に対して前記シールリップの背面側で摺動するメインシールと、を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、減圧シールにより耐圧性能が発揮され、減圧シールに設けられた装着部に装着されるメインシールによって密封性能が発揮される。そして、減圧シールとメインシールを別々の個所に設置する構成と比較すると、本発明はメインシールが減圧シールの装着部に装着されているので、密封装置の小型化を図ることができ、また、部品点数の削減を図ることが可能となる。
ここで、減圧シールは、剛性の高い材料(少なくともメインシールに比べて剛性の高い材料)で構成されると良い。このように、減圧シールを剛性の高い材料で構成することにより、耐圧性能を十分に発揮させることが可能となる。剛性の高い材料としては、例えば、PTFEなどの樹脂材料を好適な例として挙げることができる。
また、メインシールは、粘弾性の高い材料(少なくとも減圧シールに比べて粘弾性の高い材料)で構成されると良い。このように、メインシールを粘弾性の高い材料で構成することにより、密封性能を十分に発揮させることが可能となる。粘弾性の高い材料としては、例えば、ゴム材料を好適な例として挙げることができる。
また、本発明の燃料噴射ポンプは、
シリンダ内を往復移動するプランジャによって、加圧室内の燃料を加圧することで燃料を噴射する燃料噴射ポンプにおいて、
シリンダとプランジャとの間の環状隙間が、上記の密封装置によって密封されていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、密封装置の小型化が可能であるため、燃料噴射ポンプの小型化を図ることができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、密封装置の小型化を図ることができ、また、部品点数の削減を図ることができる。また、耐圧性能と密封性能の両立を図ることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。本実施例に係る密封装置
10は、軸と、ハウジングに設けられた当該軸が挿通される軸孔との間の環状隙間を密封するために用いられる。ここで、この軸とハウジングは相対的に往復移動するように構成されている。また、本実施例に係る密封装置10は、ハウジング側に設けられた環状の溝の中に設置される。
そして、本実施例に係る密封装置10は、減圧シール11とメインシール12とを備える。減圧シール11は、その本体部分(バネ部材11eを除く部分)は、剛性が高く、かつ摩擦抵抗の少ない樹脂材料(例えば、PTFE)により構成されている。一方、メインシール12は、粘弾性の高いゴム材料により構成されている。これら減圧シール11とメインシール12からなる密封装置によって、第1密封流体側(O1)と第2密封流体側(O2)とを遮断している。ここで、本実施例においては、第1密封流体側(O1)の密封流体は、高圧状態になる場合がある。
そして、減圧シール11は、第1密封流体側(O1)に向かって伸びる第1シールリップ11aを備えている。この第1シールリップ11aは、軸とハウジングが相対的に移動すると、軸表面に対して摺動する。また、減圧シール11は、第1シールリップ11aの根元の近傍に、メインシール12が装着される装着部となる環状溝11bを備えている。更に、減圧シール11は、ハウジングに設けられた環状の溝の内周表面に密着する、第2シールリップ11c及び突起状シール11dを備えている。そして、減圧シール11においては、第1シールリップ11aと第2シールリップ11cが備えられた部分の断面形状が略U字形状となっている。そして、この断面略U字形状の部分の内側に、バネ部材11eが設けられている。このバネ部材11eは、第1シールリップ11aを軸表面側に、第2シールリップ11cをハウジングに設けられた環状の溝の内周表面側に、それぞれ押圧している。
また、メインシール12は減圧シール11に備えられた環状溝11bに装着される。このメインシール12は、断面が略D形状であるDリングである。そして、メインシール12は、軸とハウジングが相対的に移動すると、その内周側が軸表面に摺動する。また、メインシール12の外周側は、環状溝11bの内周表面に密着する。また、このメインシール12は、その弾性反発力によって、減圧シール11を外径方向に押圧する作用を発揮している。これにより、減圧シール11に備えられた突起状シール11dによる密封機能がより効果的に発揮される。
以上のように、減圧シール11とメインシール12により構成される密封装置10により、第1密封流体側(O1)と第2密封流体側(O2)とを遮断している。ここで、上記の通り、第1密封流体側(O1)は高圧状態になる場合がある。そのため、密封装置10には、耐圧性能と密封性能が要求される。そして、本実施例に係る密封装置10では、減圧シール11が主として耐圧性能を発揮し、メインシール12が主として密封性能を発揮している。すなわち、上記の通り、減圧シール11は、剛性の高い樹脂材料により構成されており、耐圧性能に優れている。一方、メインシール12は、粘弾性の高いゴム材料により構成されており、密封性能に優れている。
そして、本実施例においては、メインシール12は、減圧シール11に備えられた第1シールリップ11aの背面側で軸表面に対して摺動するように構成されている。そのため、減圧シール11のみが、第1密封流体側(O1)に曝されており、メインシール12は、第1密封流体側(O1)には曝されていない。これにより、第1密封流体側(O1)が高圧状態になっても、メインシール12が直接高い圧力を受けることはない。従って、メインシール12は、十分に密封性能が発揮され、かつ、経時劣化が抑制される。ただし、減圧シール11は、メインシール12に比べて、密封性能が劣る。そのため、第1シールリップ11aにおける摺動部から、第1密封流体が第2密封流体側(O2)に漏れるおそ
れがある。しかし、密封性能に優れたメインシール12により、第1密封流体が第2密封流体側(O2)に漏れることが防止される。また、第2密封流体も、このメインシール12によって、第1密封流体側(O1)への漏れが防止される。
以上のように、減圧シール11が主として耐圧性能を発揮し、メインシール12が主として密封性能を発揮することで、耐圧性能の要求と密封性能の要求を一つの密封装置10で応えることができる。また、メインシール12を減圧シール11に備えられた第1シールリップ11aの背面側に設けたことにより、両者の短所(メインシール12は耐圧性能が劣り、減圧シール11は密封性能が劣る)を互いに補うことができる。なお、第1シールリップ11aの先端は、第1密封流体側(O1)の傾斜面の方が、第2密封流体側(O2)の傾斜面に比べて、軸表面とのなす角度が大きくなるように設定されている。従って、第1シールリップ11aと軸が相対的に往復移動すると、第2密封流体側(O2)に引き込まれる密封流体の量よりも、第1密封流体側(O1)に押し出される密封流体の量の方が多い。従って、第1シールリップ11aとメインシール12との間の密封領域内の流体圧力が第1密封流体側(O1)の圧力よりも高くなってしまうことは防止される。
ここで、剛性の高い材料で構成された減圧シール11は、ゴム材料で構成されたメインシール12に比べてクリープによる経時的なひずみ量が大きい。また、特に第1シールリップ11aは摺動による磨耗も進行する。しかし、本実施例では、バネ部材11eが設けられているため、第1シールリップ11aの軸表面に対する摺動状態、及び、第2シールリップ11cのハウジングに対する密着状態は安定的に保たれる。従って、減圧シール11におけるシール性能の経時的な劣化は抑制される。更に、本実施例では、第1シールリップ11aと第2シールリップ11cが備えられた部分の断面形状が略U字形状となっている。そのため、この部分の内側の密封流体による圧力によって、各シールリップは外側に押圧される。つまり、当該密封流体による圧力が、バネ部材11eによる押圧力に加わる。従って、減圧シール11におけるシール性能の経時的な劣化は、より確実に抑制される。
以上のように、本実施例に係る密封装置10によれば、一つの装置で、耐圧性能と密封性能を発揮させることができる。そして、減圧シールとメインシールを別々の個所に設置する構成と比較して、部品点数の削減や密封装置の小型化及び配置スペースの縮小化を図ることができる。また、これにより、組み付け工数を削減することができる。更に、これらは、コスト削減にもつながる。
次に、本実施例に係る密封装置10の好適な適用例について説明する。直接噴射方式の内燃機関においては、燃料を噴射させるための燃料噴射ポンプが備えられる。例えば、シリンダ内を往復移動するプランジャによって、加圧室内の燃料を加圧することで、燃料を噴射するように構成された燃料噴射ポンプが知られている(当該燃料噴射ポンプについては、公知技術であるので、詳細説明は省略する)。かかる燃料噴射ポンプにおいては、往復動するプランジャ(軸に相当)とシリンダ(ハウジングに相当)間の環状隙間を密封する必要がある。そこで、この環状隙間を密封するために、上述した密封装置10を好適に適用することが可能である。
このように適用された密封装置10は、加圧室側の燃料(第1密封流体に相当)と潤滑油(第2密封流体に相当)を遮断する。そして、密封装置10は、燃料が加圧室側から漏れるのを防止すると共に、潤滑油が加圧室内に侵入してしまうことを防止しなければならない。また、加圧室側の燃料は非常に圧力が高くなる。しかし、上述のように、密封装置10は、耐圧性能と密封性能を兼ね備えているので、このような燃料噴射ポンプに用いられた場合には、その機能が十分に発揮される。また、近年、燃料噴射ポンプは小型化の傾向にあるが、上述の通り、本実施例に係る密封装置10は小型化の要求に十分に応えるこ
とができる。
図2には、本発明の実施例2が示されている。図2は本発明の実施例2に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。上記実施例1においては、メインシールがDリングの場合を示した。これに対して、本実施例に係る密封装置10aは、メインシール12aがOリングの場合を示している。この場合でも、上記実施例1と同様の効果を得ることができることは言うまでもない。なお、減圧シール11については、上記実施例1と同一であるので、その説明は省略する。
図3には、本発明の実施例3が示されている。図3は本発明の実施例3に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。本実施例に係る密封装置20は、減圧シール21とメインシール22と外周シール23とを備える。すなわち、本実施例においても、上記実施例1と同様に、減圧シール21の内周側に設けられた環状溝21aにメインシール22が装着される。そして、さらに、本実施例では、減圧シール21の外周側にも環状溝21bが設けられ、ここに外周シール23が装着される。ここで、メインシール22と外周シール23は、いずれもゴム材料で構成されたDリングである。本実施例においては、密封装置20とハウジングとの間も、密封性能に優れたゴム材料で構成される外周シール23により密封されるので、実施例1よりも更に密封性能が良くなる。なお、減圧シール21は樹脂材料で構成され、メインシール22はゴム材料で構成される点については、実施例1と同様である。
図4には、本発明の実施例4が示されている。図4は本発明の実施例4に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。上記実施例3においては、メインシールと外周シールがDリングの場合を示した。これに対して、本実施例に係る密封装置20aは、メインシール22aと外周シール23aがOリングの場合を示している。この場合でも、上記実施例3と同様の効果を得ることができることは言うまでもない。なお、減圧シール21については、上記実施例3と同一であるので、その説明は省略する。
図5には、本発明の実施例5が示されている。図5は本発明の実施例5に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。本実施例に係る密封装置30においても、上記実施例1と同様に、樹脂材料により構成される減圧シール31と、当該減圧シール31に設けられた環状溝内に装着される、ゴム材料により構成されるメインシール(Dリング)32とを備える。本実施例では、減圧シール31の形状が、上記実施例1とは異なっている。すなわち、本実施例では、減圧シール31の外周側は、その全面がハウジングに密着するように構成されている。また、上記実施例1では、軸表面に摺動するシールリップ(第1シールリップ11a)は撓み変形し易い形状であるのに対して、本実施例では、軸表面に摺動するシールリップ31aはあまり撓み変形されない形状となっている。そして、本実施例では、上記実施例1のようにバネ部材は用いられない。
本実施例では、減圧シール31の形状や構造が簡素になるため、その素材や使用条件等により、シールリップ31aの摺動による磨耗、クリープによる経時的なひずみがあまり問題にならない場合には、有効である。
図6には、本発明の実施例6が示されている。図6は本発明の実施例6に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。上記実施例5においては、メインシールがDリン
グの場合を示した。これに対して、本実施例に係る密封装置30aは、メインシール32aがOリングの場合を示している。この場合でも、上記実施例5と同様の効果を得ることができることは言うまでもない。なお、減圧シール31については、上記実施例5と同一であるので、その説明は省略する。
図7には、本発明の実施例7が示されている。図7は本発明の実施例7に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。本実施例は、上記実施例3の変形例であり、減圧シールのシールリップを左右対称に設けた実施例である。
すなわち、本実施例に係る密封装置40は、減圧シール41とメインシール42と外周シール43とを備える。そして、減圧シール41は、第1密封流体側(O1)に向かって伸びる第1シールリップ41aと、同じく第2密封流体側(O2)に向かって伸びる第1シールリップ41bを備えている。これらの第1シールリップ41a,41bは、軸とハウジングが相対的に移動すると、いずれも軸表面に対して摺動する。また、減圧シール41は、第1シールリップ41a,41bの根元の近傍に、メインシール42が装着される装着部となる環状溝41cを備えている。また、減圧シール41は、ハウジングに設けられた環状の溝の内周表面に密着する、第2シールリップ41e,41fが左右対称に設けられている。更に、減圧シール41は、第2シールリップ41e,41fの根元の近傍に、外周シール43が装着される装着部となる環状溝41dを備えている。そして、減圧シール41においては、第1シールリップ41aと第2シールリップ41eが備えられた部分の断面形状がU字形状となっており、同様に、第1シールリップ41bと第2シールリップ41fが備えられた部分の断面形状がU字形状となっている。そして、これらの断面U字形状の部分の内側に、それぞれバネ部材41g,41hが設けられている。
本実施例に係る密封装置40によれば、第1密封流体側(O1)だけでなく第2密封流体側(O2)に対しても耐圧性能が発揮される。従って、両側の密封流体の圧力が高くなる場合に、本実施例に係る密封装置40を好適に用いることができる。
(その他)
これまで説明した各実施例においては、メインシールがDリング又はOリングの場合を示したが、その他、Xリングや角リングなどのシールリングを用いても良い。また、実施例1,2,3,4,7においては、第1シールリップ及び第2シールリップを安定的に相手部材に対して摺動又は密着させるために、バネ部材を備える構成を示した。ただし、使用環境等により、特に問題がなければ、バネ部材をなくして、構成を簡略化することも可能である。更に、これまで説明した各実施例においては、ハウジング側に設けられた環状の溝の中に密封装置を設置する構成を説明した。しかし、これに限らず、軸側に設けられた環状の溝の中に密封装置を設置する構成を採用することも可能である。この場合、ハウジングに対して、シールリップやメインシールが摺動することになる。また、上記実施例では、往復動用に用いられる密封装置として説明したが、回転用や揺動用の密封装置としても用いることが可能である。
図1は本発明の実施例1に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図2は本発明の実施例2に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図3は本発明の実施例3に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図4は本発明の実施例4に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図5は本発明の実施例5に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図6は本発明の実施例6に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図7は本発明の実施例7に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図8は従来例に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図9は従来例に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。
符号の説明
10,10a 密封装置
11 減圧シール
11a 第1シールリップ
11b 環状溝
11c 第2シールリップ
11d 突起状シール
11e バネ部材
12,12a メインシール
20,20a 密封装置
21 減圧シール
21a,21b 環状溝
22,22a メインシール
23,23a 外周シール
30,30a 密封装置
31 減圧シール
31a シールリップ
32a メインシール
40 密封装置
41 減圧シール
41a,41b 第1シールリップ
41c,41d 環状溝
41e,41f 第2シールリップ
41g,41h バネ部材
42 メインシール
43 外周シール

Claims (4)

  1. 相対的に移動する2部材間の環状隙間を密封する密封装置において、
    2部材のうちの一方の部材に摺動するシールリップを有する減圧シールと、
    該減圧シールに設けられた装着部に装着され、前記一方の部材に対して前記シールリップの背面側で摺動するメインシールと、を備えることを特徴とする密封装置。
  2. 前記減圧シールは、前記メインシールに比べて剛性の高い材料で構成されると共に、
    前記メインシールは、前記減圧シールに比べて粘弾性の高い材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記減圧シールは樹脂材料で構成されると共に、
    前記メインシールはゴム材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  4. シリンダ内を往復移動するプランジャによって、加圧室内の燃料を加圧することで燃料を噴射する燃料噴射ポンプにおいて、
    シリンダとプランジャとの間の環状隙間が、請求項1,2または3に記載の密封装置によって密封されていることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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