JP2005145860A - 皮膚着色用外用剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた増粘効果と染色効果を発揮する新規増粘剤を配合した皮膚着色用外用剤組成物を提供すること。特に、エタノールを高配合する皮膚着色用外用剤組成物においても、優れた増粘効果を発揮して、セルフタンニング化粧料基剤として好ましい組成物を提供すること。
【解決手段】 有機溶媒若しくは油分を分散媒とし水を分散相とする組成物において、水溶性エチレン性不飽和モノマーを分散相に溶解し分散相中にてラジカル重合して得られるミクロゲルからなる増粘剤と、ジヒドロキシアセトンとを含有する皮膚着色用外用剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明はミクロゲルからなる増粘剤を配合した皮膚着色用外用剤組成物に関する。さらに詳しくは、優れた増粘効果と優れた染色効果を発揮する皮膚着色用外用剤組成物に関する。特にエタノールを高配合する場合においても、優れた増粘効果を発揮する皮膚着色用外用剤組成物に関する。
化粧料等の皮膚外用剤には、皮膚に塗布する必要性から適度な粘度が必要であるため、増粘剤が配合される。
例えば、水溶性増粘剤としては、種々の多糖類、ゼラチンなどの天然高分子、ポリオキシエチレン、架橋ポリ(メタ)アクリル酸などの合成高分子、モンモリナイト、シリカなどの無機鉱物などが挙げられる。
一方、現在もっとも汎用されている化粧料用増粘剤はカルボキシビニルポリマーと総称されるアクリル酸の重合体であり、商品名としては、ハイビスワコー(和光純薬)、シンタレン(3V SIGMA社)、カーボポール(グッドリッチ社)等として市販されているものである。これらの増粘剤は化学的に架橋している重合体である(The B.F. Goodrich Company, Specialty Polymers and Chemical Div., Carbopol Data Sheets and Applications Literature)。安価で増粘効果が高く、少量でゲル化するため、医薬品および化粧品業界、特に化粧料において、水溶性増粘剤あるいは安定化剤として多用されている。このような架橋重合体の水分散液は非常に増粘効果が高く化粧品あるいは生活用品の増粘剤として汎用されている(非特許文献1を参照)。また、ヒドロキシプロピルセルロースも非イオン性の増粘剤として多用されている。
しかしながら、カルボキシビニルポリマーは、その増粘可能なpH範囲が限られるという問題がある。カルボキシビニルポリマーは該ポリマーに含まれるカルボキシル基が解離状態になることで水中にてポリマーが膨潤し増粘する。従ってカルボキシル基が充分に解離しない弱酸性以下のpH領域ではカルボキシビニルポリマーは増粘剤として機能しないという極めて重大な欠点があり、これに代わる広いpH範囲で増粘可能な増粘剤の開発が強く望まれているのが現状である。
さらに、化粧料処方の中にはエタノール濃度が高いものもあるが、現状ではこのような処方をカルボキシビニルポリマーやヒドロキシプロピルセルロースなどの従来の増粘剤により効率よく増粘することは極めて困難な課題である。カルボキシビニルポリマーはpH5以下の酸性下や塩の存在する水溶液中では、カルボキシル基の解離が抑えられ、粘度が極端に低下しゲル化しなくなる。このため、酸性条件や塩共存系が要求される処方では使用することが出来ない。また薬剤安定性が重要なポイントをしめる皮膚外用剤組成物はpHの調整が重要となる。例えば、pH5以上では、血行促進剤のニコチン酸ベンジルエステルなどエステル結合を持つ薬剤が不安定である。逆に、これらが安定性なpH領域では増粘が困難である。また塩類の存在下では増粘効果を保持するためにその配合量を大幅に増量する必要があり、その結果、使用性を著しく損なうことになる。すなわち、皮膚に塗布したときに、べたつき感を生じ、このべたつき感は皮膚外用剤の使用性上、極めて深刻な問題となる。
この問題を解決するために、アクリルアミドアルキルスルホン酸と(メタ)アクリル酸との共重合体(特許文献1)、アクリルアミドアルキルスルホン酸とアルキル基含有不飽和単量体との共重合体(特許文献2)、或いは、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のホモポリマー(特許文献3)などが、化粧料に応用されている。
しかしながら、上記のアクリルアミドアルキルスルホン酸を骨格に有するポリマーは耐酸性が向上し酸性条件が要求される処方において使用できるものの、アクリル酸に由来すると考えられる乾き際のべたつき感が生じ、増粘化粧料として十分に満足できる使用性に至っているとは言うことはできない。
金田らは上述の事情に鑑み、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはその塩とジアルキルアクリルアミドと架橋性単量体とを共重合して得られる共重合体を、化粧料に水溶性増粘剤として配合すると満足できる使用性を発揮できることを見出している(特許文献4)。この共重合体は均一重合系においてラジカル重合して得られるポリマーゲル(重合体のゲル)であり、ポリマーゲルを製造した後にこれを機械的に粉砕して、増粘剤粉末として皮膚外用剤組成物に配合する技術である。ポリマーゲル粒子が大きく化粧料の外観上問題を生じる場合があった。さらに増粘効果においてもさらなる改良の余地があった。
なお、本発明に使用する増粘剤は、一般に逆相乳化重合法と称される重合法により製造される高分子ミクロゲルを増粘剤の用途に使用するものであり、特許文献4に開示されているような均一重合系により得られる合成高分子からなる増粘剤とは、その重合方法及び力学物性が異なる。
ミクロゲルとは逆相マイクロエマルション重合法で製造された合成高分子電解質の微粒子である。本発明のミクロゲルからなる増粘剤は、水、エタノールあるいは水―エタノール混合溶液中で膨潤し、外観上肉眼的に均一な高粘度溶液を提供できる。
本発明中の増粘剤を製造する方法、すなわち増粘剤として使用されるミクロゲルの重合系は、従来の増粘剤である合成高分子を製造する均一重合系とは異なるものである。
特許文献4に開示されている均一重合系による合成高分子は本発明に用いるミクロゲルではなく、合成高分子を重合後、化粧料に配合するためには粉末状態に粉砕しなければならない。また、合成高分子のゲルが目立ち、外観上問題を生じる場合がある。
一方、本発明に用いるミクロゲルは不均一重合系で重合される。得られる合成高分子は微細な高分子ゲル、すなわちミクロゲルとなり、化粧料に配合する際に新たに粉砕して粉末状態にする必要がなく、優れた増粘効果と優れた使用感を発揮し、さらに化粧料の外観上も好ましい。
また、高分子の逆相乳化重合法に関しては、特許文献5にアクリル酸を用いた水膨潤性ポリマーを逆相重合により製造し、これを増粘剤として応用する技術の記載がある。しかしながら、これは現在汎用されているカルボキシビニルポリマーの欠点を改良する本発明に用いるミクロゲルとは異なるものである。
また、特許文献6には、水吸収性樹脂のミクロゲル粒子をおむつあるいは生理用品に適するように一定以上の大きさに製造することが開示されているが、これは化粧料増粘剤に応用できる技術ではなく、本発明に用いるミクロゲルとは全く異なるものである。
一方、ジヒドロキシアセトン(DHA)を配合したセルフタンニング基剤は、ジヒドロキシアセトンの反応性により、基剤の変色、変臭が起こりやすく、また増粘効果と染色効果を両立させる増粘剤がほとんどなかった。
例えば、特許文献7や特許文献8には、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマーからなる増粘剤(商品名セピゲル305)を使用したDHA配合の皮膚着色用外用剤組成物が記載されている。
また、特許文献9には、ジアルキルアミノアルキリアクリレート若しくはジアルキルアミノアルキリメタクリレートと、アクリルアミドとからなるカチオン系ポリマーからなる増粘剤(商品名サルケア)を使用したDHA配合の皮膚着色用外用剤組成物が記載されている。
これらの増粘剤は増粘効果と染色効果が比較的良好ではあるものの、必ずしも十分ではない。また、基剤が変色したりもする。さらに、透明基剤の製造が困難であるという問題点がある。さらには、アルコールを高配合すると安定性に問題を生じる。
特開平9−157130号公報 特開平10−279636号公報 特開平10−67640号公報 特開平2001−114641号公報 特許第1911623号公報 特開平9−12613号公報 特開平6−56630号公報 特開平6−199644号公報 特表平8−508995号公報 Barry, BW and Meyer MC Int. J. Pharm 2: 1 (1979)
本発明者等は上述の事情に鑑み鋭意研究した結果、驚くべきことに、特定の逆相乳化重合により製造した合成高分子電解質からなるミクロゲルを、ジヒドロキシアセトンを含有する皮膚着色用外用剤組成物に配合すると、極めて優れた増粘効果と染色効果を発揮する安定な組成物を提供できることを見出して、本発明を完成するに至った。
このミクロゲルからなる増粘剤は、特にエタノールを高配合する皮膚着色用外用剤組成物においても、優れた増粘効果を発揮すること、並びに、高い粘度を有し、安定性に優れた透明ジェル基剤や乳化基剤を提供出来ることを見出した。さらには、本発明の皮膚着色用外用剤組成物にセバシン酸ジイソプロピルを配合すると、DHAの染色性がさらに向上することを見出した。
本発明は、特定の逆相乳化重合(逆相マイクロエマルション重合)により製造した合成高分子電解質からなるミクロゲルを皮膚着色用外用剤組成物に配合する増粘剤の用途に使用するものであり、均一重合法あるいは逆相懸濁重合法で製造される合成高分子電解質からなるポリマーゲルや、カルボキシビニルポリマーの欠点を解決した新しいタイプの増粘剤を配合した皮膚着色用外用剤組成物を提供することができる。
すなわち、本発明は、有機溶媒若しくは油分を分散媒とし水を分散相とする組成物において、水溶性エチレン性不飽和モノマーを分散相に溶解し分散相中にてラジカル重合して得られるミクロゲルからなる増粘剤と、ジヒドロキシアセトンとを含有する皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、組成物全量に対して、前記ジヒドロキシアセトンの含有量が0.1〜7.5質量%であり、前記ミクロゲルからなる増粘剤が0.01〜10質量%であることを特徴とする上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、さらに、エチルアルコールを1〜70質量%含有することを特徴とする上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、前記エチルアルコールの含有量が組成物全量に対して5.0〜30質量%以上であることを特徴とする上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、さらに、セバシン酸ジイソプロピルを含有することを特徴とする上記のいずれかに記載の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、さらに、紫外線吸収剤を含有することを特徴とする上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、30℃における前記組成物の粘度が10〜100000mPa・sであることを特徴とする上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、前記組成物が透明ジェル組成物であることを特徴とする上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、前記組成物が界面活性剤により乳化された乳化ジェル組成物であることを特徴とする上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、前記組成物がセルフタンニング化粧料であることを特徴とする上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、さらに、着色剤を含有する上記の皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。
本発明により、増粘効果と染色効果に優れた皮膚着色用外用剤組成物を提供できる。
特に本発明に用いる増粘剤は、エタノールを高配合する皮膚着色用外用剤組成物においても、優れた増粘効果を発揮して、安定性に優れた組成物である。
このミクロゲルからなる増粘剤は、特にエタノールを高配合する皮膚着色用外用剤組成物においても、優れた増粘効果を発揮する。また、高い粘度を有し(0.2%で約10000Pa・s)、酸性下においても増粘できる(pH6〜3まで安定した増粘が可能)。そして、安定性に優れた透明ジェル基剤、ノニオン界面活性剤による乳化基剤を提供できる。増粘剤とDNAとの反応性は低く、変色、変臭も発生し難い。さらに、セバシン酸ジイソプロピルを配合すると、DHAの染色性がさらに向上する。
本発明の組成物は、その使用感においても、さっぱりとしている、みずみずしい、のびが軽い、べたつかないという効果も発揮される。
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いるミクロゲルからなる増粘剤とは、有機溶媒若しくは油分を分散媒とし水を分散相とする組成物において、水溶性エチレン性不飽和モノマーを分散相に溶解し分散相中にてラジカル重合して得られる合成高分子のミクロゲルからなる増粘剤である。
すなわち、一般に逆相乳化重合法と称される重合法により製造される高分子ミクロゲルを増粘剤の用途に使用するものであり、上記特許文献4(特開平2001−114641号公報)に開示されているような均一重合系により得られる合成高分子からなる増粘剤とは、その重合方法及び力学物性が異なる。
ミクロゲルとは逆相マイクロエマルション重合法で製造された合成高分子電解質の微粒子である。本発明のミクロゲルからなる増粘剤は、水、エタノールあるいは水―エタノール混合溶液中で膨潤し、外観上肉眼的に均一な高粘度溶液を提供できる。
本発明に用いる増粘剤を製造する方法、すなわち増粘剤として使用されるミクロゲルの重合系は、従来の増粘剤である合成高分子を製造する均一重合系とは異なるものである。
特許文献4に開示されている均一重合系による合成高分子は本発明に用いるミクロゲルではなく、合成高分子を重合後、化粧料に配合するためには粉末状態に粉砕しなければならない。また、合成高分子のゲルが目立ち、外観上問題を生じる場合がある。
一方、本発明に用いるミクロゲルは不均一重合系で重合される。得られる合成高分子は微細な高分子ゲル、すなわちミクロゲルとなり、化粧料に配合する際に新たに粉砕して粉末状態にする必要がなく、優れた増粘効果と優れた使用感を発揮し、さらに化粧料の外観上も好ましい。
また、高分子の逆相乳化重合法に関しては、上記特許文献5(特許第1911623号公報)にアクリル酸を用いた水膨潤性ポリマーを逆相重合により製造し、これを増粘剤として応用する技術の記載があるが、これは現在汎用されているカルボキシビニルポリマーの欠点を改良する本発明に用いるミクロゲルとは異なるものである。
また、特許文献6(特開平9−12613号公報)には、水吸収性樹脂のミクロゲル粒子をおむつあるいは生理用品に適するように一定以上の大きさに製造することが開示されているが、これは化粧料増粘剤に応用できる技術ではなく、本発明に用いるミクロゲルとは全く異なるものである。
本発明に用いる増粘剤は逆相乳化重合法において製造される。すなわち、有機溶媒若しくは油分を分散媒とし水を分散相とする組成物において、水溶性エチレン性不飽和モノマーを分散相に溶解し分散相中にてラジカル重合して製造される。重合されたミクロゲルは洗浄、乾燥されるが、粉砕する必要はない。
特に適宜選択された親水疎水バランス(HLB)に調節された界面活性剤を使用することにより、逆相乳化重合における重合系が一相マイクロエマルションあるいは微細W/Oエマルションを形成する条件下において、ミクロゲルからなる増粘剤が製造されることが好ましい。
一相マイクロエマルションとは熱力学的に安定に油相と水相が共存している状態で油・水間の界面張力は極小になっている状態である。また、微細W/Oエマルションは熱力学的には不安定であるが速度論的に安定に油と水が微細なW/Oエマルションとして存在している状態である。一般的に微細W/Oエマルションの内水相の粒子径は数10〜100nm程度である。これらの状態は系の組成と温度のみで決定され、機械的な攪拌条件などには左右されない。
重合系を構成する組成物は、水とは混合しない有機溶媒若しくは油分からなる分散媒(外相を構成する)、水からなる分散相(内相を構成する)とからなる。
好ましい有機溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカンなどのアルカン類;シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタンなどのシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、デカリン、ナフタレンなどの芳香族および環状炭化水素が挙げられる。
好ましい油分としてはパラフィン油などの非極性油分が挙げられる。
水溶性エチレン性不飽和モノマーは、分散相である水に溶解し次いで分散媒である有機溶媒あるいは油分と混合され、所望の温度に加熱した後、重合開始剤を水相に添加し重合を行う。
一般的に不均一重合法では重合中の攪拌条件により製造される高分子の物性が異なることが知られている。その理由は乳化系が熱力学的に安定な状態ではない為に攪拌条件による乳化粒子の形状、サイズに変化が生じる為である。本発明においては、熱力学的に安定な一相マイクロエマルション領域あるいは準安定的である一相領域の近傍に存在する微細W/Oエマルション領域で重合を行うことでこれらの問題を回避できることを見出した。具体的には、通常の熱重合あるいはレドックス重合用の重合開始剤の最適重合温度近傍に上記一相マイクロエマルションあるいは微細W/Oエマルション領域が出現するように重合系の組成(有機溶媒の種類、界面活性剤のHLB)を調節することで微細な水相(水滴)内で高分子を重合することで増粘効果が高いミクロゲルを得ることが可能になった。
相図による例を図1に示す。図1は、有機溶媒にヘキサンを使用した場合の、ヘキサン(Wで示す)/界面活性剤/水溶性エチレンモノマー水溶液(Oで示す)の3成分系の相図である。図中に示したA領域が一相マイクロエマルション領域〜微細W/Oエマルション領域であり、この領域で重合を行うことにより、好ましいミクロゲルの重合が可能である。
これに対して、従来の懸濁重合による高分子の増粘剤(例えば、特許文献4記載の方法)では重合時の水滴の粒子径コントロールが困難であり、良質なミクロゲルを得ることは困難である。
水溶性エチレン性不飽和モノマーは、非イオン性モノマーとイオン性モノマー(アニオン性モノマー若しくはカチオン性モノマー)とを併用することが好ましい。
非イオン性モノマーは一般式(1)に示すジアルキルアクリルアミドが好ましい。
一般式(1)
Figure 2005145860
(R1はHまたはメチル基、R2及びR3はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基を表わす。)
イオン性モノマーは、一般式(2)に示すアニオン性アクリルアミド誘導体または一般式(3)に示すカチオン性アクリルアミド誘導体が好ましい。












一般式(2)
Figure 2005145860
(R4及びR5はそれぞれ独立にH又はメチル基、R6は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、Xは金属イオン若しくはNH3を表わす。)
一般式(3)
Figure 2005145860
(R7はH又はメチル基、R8はHまたは炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、R9は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、R10、R11、R12はメチル基またはエチル基、Yは金属イオンを表わす。)
特に好ましいジアルキルアクリルアミドは、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミドである。
特に好ましいイオン性アクリルアミド誘導体は、2-アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸およびその塩である。
特に好ましいカチオン性アクリルアミド誘導体はN,N,-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライドである。
非イオン性モノマーとイオン性モノマーの重合系におけるモノマー組成比(重合系の仕込み比)は、目的とするミクロゲルのモノマー構成比に応じて適宜任意に決定される。ミクロゲルのモノマー構成比と重合系への仕込み比はほぼ同一となる。非イオン性モノマーとイオン性モノマーの重合系の仕込み比(モル比)は、通常、非イオン性モノマー:イオン性モノマー=0.5:9.5〜9.5:0.5、好ましくは1:9〜9:1、さらに好ましくは7:3〜9:1の範囲で共重合に供される。最適比率は、非イオン性モノマー:イオン性モノマー=8:2である。
上記の水溶性エチレン性不飽和モノマーを任意に選択して本発明に用いる増粘剤が重合される。特に好ましい増粘剤は、水溶性エチレン性不飽和モノマーにジメチルアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸を用い、これらのモノマーから共重合される2元共重合体のミクロゲルである。この場合に、架橋モノマーは必要がなく、自己架橋により優れた増粘効果と使用感が発揮される増粘剤が得られる。なお、架橋モノマーを用いることもでき、その場合には一般式(4)で示される架橋モノマーが好ましく、特にメチレンビスアクリルアミドが好ましい。
水溶性エチレン性不飽和モノマーを、分散相に溶解して本発明に好ましいミクロゲルを重合するためには、最適な外相油分あるいは有機溶媒と、界面活性剤とをそれぞれを選択することが必要である。本発明者は、非イオン界面活性剤の親水性疎水性バランス(HLB)を重合系の組成において相図を作成することにより、熱ラジカル重合に適する温度において曇点を示すように調製することで、通常の熱ラジカル重合温度において一相マイクロエマルションあるいは微細W/Oエマルションを形成する状態を作り、増粘剤として好ましいレオロジー特性を持つミクロゲルが得られることを見出した。
好ましい界面活性剤は、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ソルビタン脂肪酸エステル、モノ脂肪酸グリセリン、トリ脂肪酸グリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、ジステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルなどが挙げられる。
これらの界面活性剤を適宜組み合わせて所望のHLBに調整して重合系に添加することが出来る。
また驚くべきことに、ジアルキルアクリルアミドとアクリルアミド系イオン性モノマーを共重合したミクロゲルにおいては、自発的な架橋反応が進行し、特に第三成分として多官能性架橋モノマーを共重合しなくても、化学的に自己架橋されたミクロゲルが得られ、本発明に特に好ましい増粘剤となる。
第三成分の多官能性架橋モノマーは必要ではないが、これを添加し共重合しても本発明に使用されるミクロゲルは合成可能である。多官能性架橋モノマーは、一般式(4)に示されるモノマーが好ましく、一般式(4)で示される架橋モノマーの一種類あるいは二種類以上を使用して架橋することが出来る。これらの架橋性モノマーはジアルキルアクリルアミドとイオン性アクリルアミド誘導体との重合系において効率よく架橋構造を取り得ることが必須である。










一般式(4)
Figure 2005145860
好ましい架橋性モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリオキシエチレンジアクリレート、ポリオキシエチレンジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、N,N'-メチレンビスアクリルアミド、N,N'-エチレンビスアクリルアミド、イソシアヌル酸トリアリル、ペンタエリスリトールジメタクリレート等が挙げられ、この中から選ばれた一種または二種以上を用いることが出来る。本発明においては、特に、N,N'-メチレンビスアクリルアミドが好ましく使用される。
本発明に用いる増粘剤である共重合体中の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位とジアルキルアクリルアミド単位の含有量のモル比は、通常、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位:ジアルキルアクリルアミド単位=0.5:9.5〜9.5:0.5、好ましくは1:9〜9:1であり、さらに好ましくは=3:7〜1:9である。最適比は2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位:ジアルキルアクリルアミド単位=2:8である。本発明に用いる増粘剤の粘性は強解離基であるスルホニル基に基づく静電反発による分子鎖の伸展およびジアルキルアクリルアミドの自発架橋反応あるいは架橋性単量体による架橋構造に起因しているが、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位またはその塩の含有量が、ジアルキルアクリルアミド単位に対して5モル%未満では十分に分子鎖の伸展が起こらないため十分な粘度が得られないことがある。
架橋性モノマーの使用量は、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはその塩とジアルキルアクリルアミドの全モル数に対し0.0001〜2.0モル%の範囲で添加されることが好ましい。0.0001モル%未満で調製された増粘剤は架橋の効果が見られない場合がある。また、2モル%を超えて調製された場合、架橋密度が高すぎてミクロゲルが充分に膨潤出来ないために充分な増粘効果を発揮しない場合がある。
本発明に増粘剤として用いるミクロゲルの分子量は重量平均分子量10万〜500万(PEG換算:GPCによる測定)程度であり、増粘剤として求められる粘度により調節される。
上記の重合法によって得られるミクロゲルは、下記(1)〜(3)のすべてのレオロジー的性質を有する。このミクロゲルからなる増粘剤は上記の重合法による製造方法により得られ、増粘剤として好ましく使用される。
(1)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)の水分散液の見かけ粘度が、ずり速度1.0s-1において10000mPa・s以上である。
(2)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)のエタノール分散液の見かけ粘度が、ずり速度1.0 s-1において5000mPa・s以上である。
(3)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)の水分散液若しくはエタノール分散液における動的弾性率が、歪み1%以下、周波数0.01〜10Hzの範囲でG'>G"である。
なお、ミクロゲルの水若しくはエタノール分散液の見かけ粘度とは、コーンプレート型レオメータ(Paar Rhysica製 MCR-300)を用い、測定温度25℃、ずり速度1s-1における粘度である。
また、動的弾性率は、同上の測定装置を用いて測定温度25℃、歪み1%以下で周波数範囲0.1〜10Hzで測定した貯蔵弾性率(G')および損失弾性率(G")の値を意味する。
本発明に増粘剤として用いるミクロゲルは重合後簡単な沈殿精製工程を経て粉末状態で分離することが可能である。粉末状に分離されたミクロゲルは、水あるいはエタノールまたは水/エタノールの混合溶剤に容易に分散して速やかに膨潤し増粘剤として機能する。
また、ミクロゲルに共重合されるイオン性モノマーを、強酸性のモノマー(例えばスルホン酸残基を含むモノマー)を選択することで、従来のカルボキシビニルポリマーでは増粘が不可能であった酸性製剤の増粘も可能である。
さらに、このミクロゲルは、従来、増粘若しくはゲル化が困難とされたアルコールの増粘若しくはゲル化も可能である。特に高濃度のアルコールを含有する組成物の増粘剤として優れた効果を発揮する。
本発明に用いる上記増粘剤は、増粘若しくはゲル化の用途に使用され、皮膚着色用外用剤組成物に増粘剤として配合すると、優れた増粘効果を発揮して、安定性に優れた組成物が得られる。さらに従来の増粘剤の問題とされていた、DHAを配合した皮膚着色用外用剤組成物における染色性が大幅に改善される。さらに、極めて優れた使用感を持つ皮膚着色用外用剤組成物の製造が可能になる。
本発明の皮膚着色用外用剤組成物は、上記ミクロゲルを増粘剤として皮膚着色用外用剤組成物の基剤に配合して製造される。増粘剤の配合量は、目的とする皮膚着色用外用剤組成物に応じて適宜決定され限定されない。使用性の点から、好ましい配合量は0.01〜10%(質量百分率)、さらに好ましくは0.1〜5%(質量百分率)である。
組成物中のエタノールの含有量は1〜70質量%、好ましくは、5〜20質量%である。しかしながら、エタノールが30質量%以上の高配合の場合、例えば30〜50質量%配合する製品においても、増粘効果に優れた安定した組成物が製造出来る。エタノール高配合の場合は、増粘剤の配合量は多少多めにして、0.01〜10質量%が好ましい。
また、30℃における組成物の粘度が10〜100000mPa・sになるように、配合されることが好ましい。この組成物の粘度はBL型粘度計(ローターNo.4、12rpm)で測定される。
本発明に用いるジヒドロキシアセトンはDHAを称される染色剤であり、組成物全量に対して0.1〜7.5質量%配合されることが好ましい。さらに好ましくは0.5〜5.0質量%である。
本発明の組成物には、さらにセバシン酸ジイソプロピルを配合すると、DHAの染色性がさらに向上する。特に染色の持続性が向上する。この染色持続性効果は、エタノールを配合した組成物にて特に好ましく発揮される。
セバシン酸ジイソプロピルの配合量は、DHAの配合量に関連して適宜決定される。組成物全量に対して0.1〜20質量%が好ましい。
さらに、紫外線吸収剤を含有させれば、皮膚着色用外用剤組成物において、屋外では日焼けした健康的な肌を演出しながら、日焼けを防止する日焼け止め化粧料として好ましく利用される。
特に透明ジェル、若しくは、乳化ジェルの日焼け止め化粧料として、SPF効果を付与したセルフタンニング日焼け止め化粧料として好ましい製品が提供できる。
紫外線吸収剤を以下に列挙する。配合量は目的とするSPF値に応じて適宜決定される。
(1)安息香酸系紫外線吸収剤
例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステルなど。
(2)アントラニル酸系紫外線吸収剤
例えば、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレートなど。
(3)サリチル酸系紫外線吸収剤
例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレートなど。
(4)ケイ皮酸系紫外線吸収剤
例えば、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート) 、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメートなど。
(5)トリアジン系紫外線吸収剤
例えば、ビスレゾルシニルトリアジン。
さらに具体的には、ビス{〔4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ〕フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス{4−(2−エチルヘキシロキシカルボニル)アニリノ}1,3,5−トリアジンなど。
(6)その他の紫外線吸収剤
例えば、3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー、2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール、2,2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン。ジモルホリノピリダジノンなどのピリダジン誘導体。
上記で説明した通り、本発明は透明ジェル組成物を提供できる。また、界面活性剤により乳化された乳化ジェル組成物を提供できる。これらは高粘度ジェル組成物として好ましい。
高粘度とは、30℃における前記組成物の粘度が10〜100000mPa・sであり、使用性の点で好ましい。より好ましくは3000〜50000mPa・sである。
なお、本発明の乳化ジェル組成物は、ローリング試験によっても乳化組成物の安定性に優れていることが本発明者によって確認されている。
好ましい界面活性剤は非イオン界面活性剤である。以下に列挙する。
(1)親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
(2)親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
透明ジェル組成物や、乳化ジェル組成物等の乳化組成物とする場合に配合可能な油分を以下に列挙する。
これらの組成物は油分と水とを配合し、常法に従って製造される。
(1)液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
(2)固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
(3)ロウとしては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホホバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
(4)炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、スクワレン、ワセリン等が挙げられる。
(5)高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
(6)高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
(7)エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
(8)シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
本発明の皮膚着色用外用剤組成物には、さらに着色剤を配合しても好ましい。
着色剤としては、染料、顔料、パール剤、カラメル等である。染料は透明ジェル基剤に好ましい。その他の基剤では染料の他に、顔料、パール剤、カラメル等を配合することも好ましい。配合量は適宜決定され特に制限されない。
本発明の皮膚着色用外用剤組成物は、上記必須成分の他に、剤型に応じ通常皮膚外用剤に配合可能な成分を組成物中に適宜混合して常法により製造することができる。本発明の皮膚着色用外用剤組成物の種類及び調整法は特に制限されない。
本発明の皮膚着色用外用剤組成物は、好ましくは、透明ジェル、乳化ジェル、クリーム、乳液タイプのセルフタンニング化粧料として使用される。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例における配合量は特に断りのない限り質量%(質量百分率)である。
まず、本発明に増粘剤として用いるミクロゲルの合成例を説明する。合成例で得られるミクロゲルは本発明の増粘剤である。微細W/Oエマルション形成がされない重合条件で製造される比較例1および2のポリマーは本発明に言う増粘剤ではない(請求項に記載された要件を満たさない)。
合成例1
ジメチルアクリルアミド(興人製)を40gと2-アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)9gを250gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン250gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.2gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)16.4gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例2
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2-アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例3
ジメチルアクリルアミド(興人製)を30gと2-アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)26.7gを280gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン280gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)9.4gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)19gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例4
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2-アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド7mgを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびエポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例5
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2-アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド70mgを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例6
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gとN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド(興人製)17.5gを260gのイオン交換水に溶解する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例7
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gとN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド(興人製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド7mgを260gのイオン交換水に溶解する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
比較合成例1
アクリルアミド(和光純薬製)を30gとメタクリロキシエチルスルホン酸(日本乳化剤製)21.6gを260gのイオン交換水に溶解する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)26gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65〜70℃に加熱し、所望の温度に達したところで過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでポリマーが生成する。重合終了後ポリマー懸濁液にアセトンを加えポリマーを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、塊状のポリマー乾燥物を得る。これをビーズミルにより機械的に粉砕して白色粉末を得る。
比較合成例2
アクリルアミド(和光純薬製)を30gとメタクリロキシエチルスルホン酸(日本乳化剤製)21.6gを260gのイオン交換水に溶解する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン260gとポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)26gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65〜70℃に加熱し、所望の温度に達したところで過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することで凝集物(ゲル)が生成する。重合終了後凝集物(ゲル)をアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。ゲルは濾過後減圧乾燥し、塊状のゲル乾燥物を得る。これをビーズミルにより機械的に粉砕して白色粉末を得る。
「ミクロゲル分散液の動的弾性率」
ゲルの特徴として、そのほとんどの構成成分が液体であるにも関わらずその力学物性が「固体的」に振る舞うことが挙げられる。一方、このようなゲルを微細に粉砕してもマクロに見た力学物性は保持される。例えば、本発明者らは寒天ゲルについてバルクのゲルとこれを粉砕したゲルの双方の力学物性測定を比較し、粉砕したミクロゲルも定性的にはバルクゲルを同様の性質を示すことを報告している(金田、梁木 日本レオロジー学会誌 vol.30 No.2 , 89-94 2002)。
すなわち、動的弾性率の測定によりその流体がミクロゲルの形状をとっていることを確認することが可能である。本発明のこのような物性を明らかにするため、水及びアルコール分散液の動的弾性率を測定した。動的弾性率の測定はコーンプレート型レオメータ(Paar Physica製 MCR-300)を用いて歪み1%周波数範囲0.03〜3Hzの範囲で25℃で測定した。水、エタノール、水−エタノール混合溶液(水:エタノール=20:80)に、合成例2で得られたミクロゲルを、0.5%(質量百分率)で分散し、それぞれの動的弾性率の結果を、図3(水)、図4(エタノール)及び図5(水―エタノール混合液)に示した。
グラフの縦軸は貯蔵弾性率G' (Pa)および損失弾性率G" (Pa)であり、横軸は角周波数である。G'の値は被験物質の「固体的性質」をG"は「液体的性質」を示す。すなわち、G'>G"であれば「固体的(ゲル)」でありG'<G"であれば「液体的(ゾル)」であることがこのグラフから半定量的に判定できる。
いずれの結果も、測定周波数範囲でG'(貯蔵弾性率)>G"(損失弾性率)という典型的なゲル的性質を示すことが分かる。この結果から、粘度測定の結果から示された高い増粘効果はゲル的即ち固体的性質を示す微細なミクロゲルの摩擦に起因するものであることが分かる。
なお、1 s-1での見掛け粘度の値が低値であるサンプルはこのようなゲル的な動的弾性率の挙動は見られなかった。
「耐酸性増粘剤としての機能」
共重合モノマーとしてスルホン酸を含むミクロゲルは広いpH領域で安定した増粘効果をしめすことが期待できる。合成例2と、比較例としてシンタレンLの0.5%(質量百分率)水分散液の各pH領域での粘度挙動を調べた。測定は、前記(1)と同様の方法にて、ずり速度1s-1での見かけ粘度を25℃で測定した。結果を図5に示す。合成例2のミクロゲルはpH=2〜11の範囲で安定した増粘効果を示した。
「皮膚着色用外用剤組成物の増粘効果、染色効果、外観透明性、基剤安定性、使用感」
合成例で得られたミクロゲルの増粘効果を示す一つの指標として、下記処方の皮膚着色用外用剤組成物の効果を調べた。粘度はBL型粘度計(VS−A型 芝浦システム製)のローターNo.4、12rpmで測定した。結果を表1に示す。
実施例1、2、比較例1〜6の処方
(配合成分) 配合量(質量%)
(1)イオン交換水 残量
(2)エチルアルコール 0または20
(3)ピロ亜硫酸ナトリウム 0.02
(4)エデト酸塩 0.03
(5)ジヒドロキシアセトン 5.0
(6)1,3−ブチレングリコール 5.0
(7)メチルパラベン 0.17
(8)フェノキシエタノール 0.3
(9)表1の増粘剤 0.7
合計 100

製造方法:(1)に(2)〜(5)を溶解し、ここに(7)、(8)を溶解させた(6)を加え、混合した。(9)を加え、混合溶解させ、皮膚着色用外用組成物を得た。





Figure 2005145860
表中の評価は以下による。
(1)増粘効果
30℃における粘度を測定(BL型粘度計)
評価
◎:粘度が20000mPa・s以上である。
○:粘度が10000mPa・s以上20000mPa・s未満
△:粘度が5000mPa・s以上10000mPa・s未満
×:粘度が5000mPa・s未満
(2)さっぱりさ
専門パネリスト4名による官能評価の平均点
<判定基準>
4:非常に優れている
3:すぐれている
2:どちらともいえない
1:劣る
評価
◎:平均点が3.5以上
○:平均点が3以上3.5未満
△:平均点が2以上3未満
×:平均点が2未満
(3)染色効果
専門パネリスト4名による官能評価の平均点
<判定基準>
4:非常に優れている
3:すぐれている
2:どちらともいえない
1:劣る
評価
◎:平均点が3.5以上
○:平均点が3以上3.5未満
△:平均点が2以上3未満
×:平均点が2未満
(4)外観透明性
視覚による評価
◎:透明感に優れている
○:透明感がある
△:半透明
×:不透明
(5)基剤安定性
50℃恒温層2週間放置による視覚による外観評価
◎:変色なし
○:変色はほとんどない
△:やや変色あり
×:変色
比較例1および4に示すように、カルボキシビニルポリマーは、ジヒドロキシアセトンを配合した組成物をほとんど増粘することは出来ない。また、比較例2および5に示すように、キサンタンガムは、基剤安定性に優れず、基剤が変色する。また、比較例3および比較例6に示すように、ポリクオタニウム37(特許文献9に開始された増粘剤のサルケア)は、それ自身が油中分散体であるため、透明基剤を調製することができない。これに対して、本発明に用いるミクロゲル(合成例1)はジヒドロキシアセトン配合系においても十分に増粘若しくはゲル化でき、アルコール配合系においても同等の増粘効果を得ることが明らかになった。
合成例1の増粘剤の代りに合成例2〜7の増粘剤を使用した場合も同様の効果が得られる。
なお、比較例3、4と同じように、セピゲル305(特許文献7、8に開示の増粘剤)も、それ自身が油中分散体であるため、透明基剤を調製することができない。また、セピゲル305は基剤安定性にも優れず、基剤が変色することを確認した。
「実施例3〜5」
下記処方の乳化系ジェルのセルフタンニング化粧料を常法に従って調製し、染色効果を「表1」と同様に確認した。なお、合成例の増粘剤とは合成例1〜7の各増粘剤をすべて確認したものである。
乳化系ジェル組成物
(配合成分) 配合量(質量%)
(1)イオン交換水 残量
(2)エチルアルコール 20
(3)エデト酸塩 0.03
(4)ジヒドロキシアセトン 5.0
(5)グリセリン 2.0
(6)1,3−ブチレングリコール 5.0
(7)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル 2.0
(8)シクロメチコン 5.0
(9)セバシン酸ジイソプロピル 0.7
(10)オクチルメトキシシンナメート 7.5
(11)香料 0.1
(12)合成例のミクロゲル増粘剤 0.7
合計 100

Figure 2005145860
製造方法:(1)に(2)〜(5)、(12)を溶解し、(7)を60℃に加熱し溶解させた(6)を加え、混合した。次に(8)〜(11)を混合し、皮膚着色用外用組成物を得た。この本組成物に上記試験を行ったところ、優れた染色効果が認められ、このうち実施例5に示すように、セバシン酸ジイソプロピルを配合した組成物は特に染色効果に優れた。また、これらは使用感にも優れ、適度なのびとさっぱりさが認められた。
「実施例6 クリーム状セルフタンニング化粧料」
(配合成分) 配合量(質量%)
Figure 2005145860
合計 100

製造方法:(1)に(2)〜(4)、(6)を溶解させた(5)を加え、混合した。(7)に(8)を溶解後、(9)〜(14)を加えて65℃に加熱し、混合溶解した後に、65℃に加熱した(1)〜(6)の混合組成物に加え、(15)を混合した後、(16)を撹拌溶解した。このようにして調製した組成物を室温まで冷却し、皮膚着色用外用組成物(クリーム状セルフタンニング化粧料)を得た。この皮膚着色外用組成物には、紫外線防止効果と高い染色効果が認められた。使用感にも優れ、適度なのびとなめらかさ、しっとりさに優れることが認められた。
「実施例7 乳化ジェルセルフタンニング化粧料」
(配合成分) 配合量(質量%)
イオン交換水 残量
エチルアルコール 5.0
エデト酸塩 0.03
ジヒドロキシアセトン 5.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル 2.0
シクロメチコン 5.0
セバシン酸ジイソプロピル 0.7
オクチルメトキシシンナメート 7.5
香料 0.1
合成例4のミクロゲル増粘剤 0.7
合計 100
上記成分を常法により混合して得られる乳化ジェルセルフタンニング化粧料は、さっぱり感に優れ、優れた染色効果を有する。
「実施例8 透明ジェルセルフタンニング化粧料」
(配合成分) 配合量(質量%)
イオン交換水 残量
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.02
エチルアルコール 10.0
エデト酸塩 0.03
ジヒドロキシアセトン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.3
フェノキシエタノール 0.17
セバシン酸ジイソプロピル 0.7
香料 0.1
染料 0.05
合成例3のミクロゲル増粘剤 0.7
合計 100
上記成分を常法により混合して得られる透明ジェルセルフタンニング化粧料は、さっぱり感に優れ、優れた染色効果を有する。
「実施例9 乳化ジェルセルフタンニング化粧料」
(配合成分) 配合量(質量%)
イオン交換水 残量
エチルアルコール 15.0
エデト酸塩 0.03
ジヒドロキシアセトン 5.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル 2.0
シクロメチコン 5.0
セバシン酸ジイソプロピル 0.7
オクチルメトキシシンナメート 7.5
パール剤 0.1
香料 0.1
合成例7のミクロゲル増粘剤 0.7
合計 100
上記成分を常法により混合して得られる乳化ジェルセルフタンニング化粧料は、さっぱり感に優れ、優れた染色効果を有する。
「実施例10 透明ジェルセルフタンニング化粧料」
(配合成分) 配合量(質量%)
イオン交換水 残量
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.02
エチルアルコール 25.0
エデト酸塩 0.03
ジヒドロキシアセトン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.3
フェノキシエタノール 0.17
セバシン酸ジイソプロピル 0.7
香料 0.1
合成例6のミクロゲル増粘剤 0.7
合計 100
上記成分を常法により混合して得られる透明ジェルセルフタンニング化粧料は、さっぱり感に優れ、優れた染色効果を有する。
「実施例11 乳化ジェルセルフタンニング化粧料」
(配合成分) 配合量(質量%)
イオン交換水 残量
エチルアルコール 30.0
エデト酸塩 0.03
ジヒドロキシアセトン 5.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル 2.0
シクロメチコン 5.0
セバシン酸ジイソプロピル 0.7
オクチルメトキシシンナメート 7.5
顔料 0.1
香料 0.1
合成例2のミクロゲル増粘剤 0.7
合計 100
上記成分を常法により混合して得られる乳化ジェルセルフタンニング化粧料は、さっぱり感に優れ、優れた染色効果を有する。
本発明は新規な増粘剤を配合した皮膚着色用外用剤組成物を提供するものである。増粘剤効果と染色効果に優れたセルフタンニング化粧料が提供できる。また透明性に優れた透明基剤や、安定性に優れた乳化基剤を製造出来る。さらに、エタノールを高配合する皮膚着色用外用剤組成物においても、優れた増粘効果を発揮する組成物が提供される。
ヘキサン(Wで示す)/界面活性剤/水溶性エチレンモノマー水溶液(Oで示す)の3成分系相図である。 水の動的弾性率を表わすグラフである。 エタノールの動的弾性率を表わすグラフである。 水―エタノール混合溶液の動的弾性率を表わすグラフである。 粘度とpHの関係を表わすグラフである。

Claims (11)

  1. 有機溶媒若しくは油分を分散媒とし水を分散相とする組成物において、水溶性エチレン性不飽和モノマーを分散相に溶解し分散相中にてラジカル重合して得られるミクロゲルからなる増粘剤と、ジヒドロキシアセトンとを含有する皮膚着色用外用剤組成物。
  2. 組成物全量に対して、前記ジヒドロキシアセトンの含有量が0.1〜7.5質量%であり、前記ミクロゲルからなる増粘剤が0.01〜10質量%であることを特徴とする請求項1記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  3. さらに、エチルアルコールを1〜70質量%含有することを特徴とする請求項1または2記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  4. 前記エチルアルコールの含有量が組成物全量に対して5.0〜30質量%であることを特徴とする請求項3記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  5. さらに、セバシン酸ジイソプロピルを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  6. さらに、紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  7. 30℃における前記組成物の粘度が10〜100000mPa・sであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  8. 前記組成物が透明ジェル組成物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  9. 前記組成物が界面活性剤により乳化された乳化ジェル組成物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  10. 前記組成物がセルフタンニング化粧料であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の皮膚着色用外用剤組成物。
  11. さらに、着色剤を含有する請求項1〜10のいずれかに記載の皮膚着色用外用剤組成物。
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