JP2005145857A - 1,2−ジフェノキシエタンの精製方法及びその固形物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶剤洗浄法あるいは再結晶法で問題となる溶剤回収工程を無くし、溶剤回収時に発生する廃棄物を削減し、高純度の1,2−ジフェノキシエタンを高収率で安定的に精製し得る方法、及び、該精製方法で得られる精製物を用いた、粉塵問題の解決にもつながる製品の製造方法を提供する。
【解決手段】1,2−ジフェノキシエタンの反応粗成物を、不純物2.0%以下まで真空蒸留することを特徴とする、高純度1,2−ジフェノキシエタンの精製方法、及び、該精製方法で得られる1,2−ジフェノキシエタンを溶融状態で噴射またはフレーカーに供給して冷却することにより、粒状物またはフレーク状物とする1,2−ジフェノキシエタンの製造方法。
【選択図】なし
【解決手段】1,2−ジフェノキシエタンの反応粗成物を、不純物2.0%以下まで真空蒸留することを特徴とする、高純度1,2−ジフェノキシエタンの精製方法、及び、該精製方法で得られる1,2−ジフェノキシエタンを溶融状態で噴射またはフレーカーに供給して冷却することにより、粒状物またはフレーク状物とする1,2−ジフェノキシエタンの製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、不純物の含有量が少ない1,2−ジフェノキシエタンを得るための工業的に有利な精製方法、および精製された1,2−ジフェノキシエタンを粒状物またはフレーク状物の形態として得る製造方法に関するものである。
感熱記録材料の増感剤として広く使用されている1,2−ジフェノキシエタンの製造方法としては、例えば、アルキレンジオールのジスルホン酸エステルと芳香族アルコール類を反応させて1,2−ジフェノキシエタンを製造し、水中に排出し結晶を析出させ、メタノール−水で洗浄する方法(特許文献1参照)。
更には、ジハロゲン化アルカンとフェノール類とを水性媒体中でアルカリの存在下に加熱縮合し、1,2−ジフェノキシエタンを製造し、イソプロパノールによって再結晶する方法(特許文献2参照)等が知られている。
これらの製造方法で得られた1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物は、不純物を含むため、高純度品にするためには、更に精製を行う必要がある。因みに1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物の精製方法としては、溶剤による洗浄法、及び再結晶法が知られている。
しかし、これらの精製方法は、いずれも溶剤を使用するため、溶剤回収工程を伴うなど工程が多くなり、また廃溶剤の処理作業等が必要となることから、製造コストを高める要因となる。更には、大気汚染等についても問題があった。そして洗浄法あるいは再結晶法以外の精製方法としては、特許文献2に“真空蒸留”と一言記載があるのみで、その具体的な処方については記載がない。
また、精製した1,2−ジフェノキシエタンの形態に関しても、粉状は知られているが、粉状以外の形態に製造する方法については記載されたものは見当たらない。因みに、上記特許文献等に記載されている方法で製造される1,2−ジフェノキシエタンは、粉状形態となるため、取り扱いの際に粉塵が発生する等の問題があり、解決すべき課題として残されていた。
特開昭61−260036号公報
特公平6−21083号公報
本発明の課題は、1,2−ジフェノキシエタンの精製方法として、従来から採用されてきた洗浄法あるいは再結晶法で問題となっていた溶剤回収工程を無くすること、および溶剤回収時の廃棄物の発生問題を解決し、不純物の含有量の少ない高品質の1,2−ジフェノキシエタンを安定的、且つ高収率で得るための工業的に有利な精製方法を提供することである。
本発明の他の課題は、精製された1,2−ジフェノキシエタンを、更に、扱いやすく、しかも粉塵問題の解決にもつながる粒状物またはフレーク状物の形態として製造する方法を提供することである。
本発明者等は、上記両課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、一番目の課題である1,2−ジフェノキシエタンの精製方法については、1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を特定の条件下で真空蒸留することにより、再結晶法と同等の高純度の1,2−ジフェノキシエタンを高収率で得ることができることを見出し、本発明の完成に至ったものである。
更に本発明者等は、二番目の課題である精製された1,2−ジフェノキシエタンを、粒状物またはフレーク状物の形態として製造する方法については、真空蒸留して得られた溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを液滴化し、これを冷却するか、または溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを冷却フレーカーに接触させてフレーク状にする方法を見出し、本発明の完成に至ったものである。
本発明は、纏めると次の発明を包含する。
(1) 1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を、真空下、塔頂(蒸留釜に設置する精留塔の上部位置)温度が250℃以下の条件で、不純物が2.0%以下となるまで蒸留することを特徴とする、高純度1,2−ジフェノキシエタンの精製方法。
(2) 1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を蒸留精製するにつけ、蒸留条件として、蒸留段数2段以上、真空度5mmHg以下、還流比1以上、塔頂温度145℃〜170℃の条件で、不純物が1.0%以下となるまで蒸留することを特徴とする前(1)記載の1,2−ジフェノキシエタンの精製方法。
(3) 1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を蒸留精製するにつけ、蒸留条件として、蒸留段数4段以上、真空度3mmHg以下、還流比3以上、塔頂温度135℃〜170℃の条件で、不純物が0.5%以下となるまで蒸留することを特徴とする前(1)記載の1,2−ジフェノキシエタンの精製方法。
(4) 前(1)(2)または(3)記載の精製方法で得られる溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを冷却することにより、平均粒径5mm以下の粒状物または大きさ5cm四方以下、厚さ2cm以下のフレーク状物とすることを特徴とする1,2−ジフェノキシエタンの製造方法。
(5) 前(1)(2)または(3)記載の精製方法で得られる溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを、200℃以下の溶融状態で、5.0kg/cm2 以下の窒素雰囲気下で穴のあいたディスクを通して噴射し、液滴となった溶融物を冷却した窒素または空気の空間中を落下させながら冷却し平均粒子径5mm以下の粒状物とすることを特徴とする前(4)記載の1,2−ジフェノキシエタンの製造方法。
(6) 前(1)(2)または(3)記載の精製方法で得られる溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを、200℃以下の溶融状態で、冷却フレーカーに供給し接触固化させた後、剥ぎとることにより、フレーク状物とすることを特徴とする前(4)記載の1,2−ジフェノキシエタンの製造方法。
本発明の方法に従えば、感熱記録材料の増感剤として有用な、高純度の1,2−ジフェノキシエタン精製物を少ない工程数で、且つ高収率、高品質に工業的有利に得ることができる。また、製品形態についても粒状物またはフレーク状物として製造するため、取扱いやすく、粉塵のない、そして使用に際しては粉砕機による粉体化が容易な製品とすることができる。
先ず、本発明により真空蒸留する1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物は、合成され未だ精製されていない不純物を多く含んだ1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物が対象となることは勿論であるが、例えば、前記公知(特許文献1〜2記載)の製造方法によって得られる1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物の精製に適用することができる。
中でも、特許文献2に記載されている、ジハロゲン化エタンとフェノール類とを水性媒体中でアルカリの存在下に加熱縮合し、1,2−ジフェノキシエタンを製造する方法において適用するのが最も簡単で収率、廃棄物等の点で優れている。
中でも、特許文献2に記載されている、ジハロゲン化エタンとフェノール類とを水性媒体中でアルカリの存在下に加熱縮合し、1,2−ジフェノキシエタンを製造する方法において適用するのが最も簡単で収率、廃棄物等の点で優れている。
具体例としては、ジクロルエタンとフェノールとを、水中で水酸化ナトリウムの存在下に加熱縮合せしめて1,2−ジフェノキシエタンを合成し、反応終了後生成した塩を濾去、もしくは反応混合物に水を追加して塩濃度を希釈し、水層を分離し、得られた油層を反応粗成物とする場合である。
本発明者等は、先ず、1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を、真空下、塔頂温度250℃以下の条件下で蒸留精製することにより、不純物が2.0%以下の1,2−ジフェノキシエタンが得られることを確認した。
なお、蒸留精製法により不純物の含有量が2.0%以下の1,2−ジフェノキシエタンを得るために、本発明では塔頂温度を250℃以下で蒸留精製することを必須の条件とするものであるが、蒸留精製に際しては、蒸留(理論)段数、真空度、還流比等も精製度と関連するため、塔頂温度を250℃以下で、これらの条件を適宜組み合わせることとなる。
例えば、蒸留(理論)段数は、理論段数1段の場合は、不純物を2.0%以下の含有量とするのが難しく少なくとも2段以上とすることが望ましい。
真空度は、求める塔頂温度とも関連し、塔頂温度が高い場合は、その時の温度との関連において真空度を適宜下げることが可能であり、逆に求める塔頂温度が低い場合は、真空度を高めることで蒸留精製度を高めることも可能である。
そこで本発明者等は、1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を、理論段数2段以上、真空度5mmHg以下、還流比1以上、搭頂温度145℃〜170℃の条件下で蒸留精製することにより、不純物が1.0%以下の1,2−ジフェノキシエタンが得られ、感熱記録材料の増感剤としては、再結晶法で得られる1,2−ジフェノキシエタンと同等の性能を持つことを確認した。
本発明者等は、更に、1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を、理論段数4段以上、真空度3mmHg以下、還流比3以上、搭載温度135℃〜170℃の条件下で蒸留精製することにより、不純物が0.5%以下の1,2−ジフェノキシエタンが得られることを確認した。
なお、上記蒸留条件を外れた条件、例えば、250℃より高い塔頂温度で蒸留した場合は、1,2−ジフェノキシエタンが部分的に昇華・分解し、且つ精製効率も低下するという問題がある。
更に、上記蒸留条件を外れた条件、例えば理論段数1段、還流比0で精製された1,2−ジフェノキシエタンは、不純物を2.0%より多く含んだものとなり、再結晶法によって得られた1,2−ジフェノキシエタンに比べ融点が低く、感熱記録材料の増感剤としての性能を比較すると、初期値における地肌かぶれが目立ち、耐湿性及び耐熱性における地肌及び記録像(印字)の保存性においても、劣っていることが確認された。
なお、蒸留精製の段階で得られた低沸点物及び初留は、反応原料として再利用することが可能である。
上記蒸留精製法は、バッチプロセスによっても、連続精製蒸留によっても実施可能であり、同様の高純度の1,2−ジフェノキシエタン精製物を得ることができる。
本願発明の蒸留精製法により得られた高純度の1,2−ジフェノキシエタンは、融点以上に加熱された貯槽タンクに溶融状態で保管しておき、必要な時に取り出して使用することも可能である。なお、この融点以上の高温で保管する場合は、1,2−ジフェノキシエタンが酸化される可能性があるので、窒素でシールする等の工夫が必要である。
このようなことから、上記蒸留精製して得られた1,2−ジフェノキシエタン精製物を粒状物またはフレーク状物にするための固形化工程に移行させることが好ましく、本発明等は次のような手法による固形化の方法を提案するものである。
蒸留精製して得られた1,2−ジフェノキシエタンを粒状物にする粒状化法として本発明では、溶融状態の1,2−ジフェノキシエタン液に圧を掛けて液滴状に噴出させ、これを冷却環境の中に通過させて固形化する噴出型粒状法を採用するものである。
より具体的には、溶融状態の1,2−ジフェノキシエタン液を200℃以下、好ましくは100℃〜150℃、更に好ましくは120℃〜140℃の温度状態に保ちながら、該溶融液に対して5.0kg/cm2 以下、好ましくは1.5〜3kg/cm2 の窒素圧を掛けることにより、穴のあいたディスクを通して噴射し、液滴化した溶融物を冷却窒素または冷却空気中を落下させながら冷却し粒状物とするものである。
なお、前記溶融状態の1,2−ジフェノキシエタン液を200℃より高い温度に昇温すると、1,2−ジフェノキシエタンの分解と昇華現象が発生するので、温度は200℃以下に保持した状態で噴射し、液滴化することが重要である。
得られる粒状物の粒径は、取扱い時の粉塵防止、および粉砕機による粉体化が容易なものにするため、平均粒径が5mm以下、好ましくは1〜2mmとなるようにディスクの穴径、窒素圧等の設定条件を調整するのが望ましい。
また蒸留精製して得られた1,2−ジフェノキシエタンをフレーク状にするフレーク化法として本発明では、溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを冷却したフレーカーに接触させ固化させる方法を採用するものである。
更に具体的には、溶融状態の1,2−ジフェノキシエタン液を200℃以下、好ましくは100℃〜150℃、更に好ましくは120℃〜140℃に保ちながら該溶融液を冷却したフレーカーに供給し接触固化させフレーク化するものである。
なお、前記溶融状態の1,2−ジフェノキシエタン液を200℃より高い温度に昇温すると、1,2−ジフェノキシエタンの分解と昇華現象が発生するので、温度は200℃以下に保持した状態で冷却したフレーカーに供給接触させることが重要である。
上記フレーカーとしては、冷却スチールベルトフレーカーや冷却ドラムフレーカー等を用い、溶融状態の1,2−ジフェノキシエタン液を該ベルトまたは該ドラムの表面に供給して接触固化させ、これを例えばナイフエッジで掻き取ることによりフレーク化するものである。
フレークの大きさ及び厚さは、取扱い時の粉塵防止、および粉砕機による粉体化が容易なものにするため、大きさ5cm四方以下、好ましくは0.5〜1cm四方、厚さは、2cm以下、好ましくは0.1〜0.5cmとなるように使用する該ベルトや該ドラムの回転速度等を調整するのが望ましい。
得られた1,2−ジフェノキシエタンの粒状物またはフレーク状物は、これを感熱記録材料の増感剤として使用する場合は、使用時にボールミル、アトライターまたはサンドグラインダー等の粉砕機を用いて粉砕・分散させて使用することができるものである。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されないことは勿論である。
[1,2−ジフェノキシエタンの合成]
エチレンジクロリド95g(0.96モル)、フェノール174g(1.85モル)及び水35mlを反応機に仕込み、窒素ガス雰囲気下撹拌しながら49%(重量基準)水酸化ナトリウム水溶液106gを20分間で滴下した。次いでゆるやかな還流下3時間加熱した後、49%水酸化ナトリウム水溶液77gを8時間で滴下した。その後還流冷却器を油水分離器付流出冷却器に切り換えて、凝縮液の水層は系外に除き、油層は反応機に戻して縮合反応を続けた。4時間後流出水量は95mlとなり、反応機内温度は120℃に達した。その後水185mlを添加し、100℃で撹拌、静置後水層を分離し、再び水35mlを加えて撹拌、静置、分液した。
エチレンジクロリド95g(0.96モル)、フェノール174g(1.85モル)及び水35mlを反応機に仕込み、窒素ガス雰囲気下撹拌しながら49%(重量基準)水酸化ナトリウム水溶液106gを20分間で滴下した。次いでゆるやかな還流下3時間加熱した後、49%水酸化ナトリウム水溶液77gを8時間で滴下した。その後還流冷却器を油水分離器付流出冷却器に切り換えて、凝縮液の水層は系外に除き、油層は反応機に戻して縮合反応を続けた。4時間後流出水量は95mlとなり、反応機内温度は120℃に達した。その後水185mlを添加し、100℃で撹拌、静置後水層を分離し、再び水35mlを加えて撹拌、静置、分液した。
[実施例1]
得られた油層(反応粗生物)を真空度25mmHgの条件で単蒸留すると、塔頂温度が50℃になった時点で未反応の低沸点物が留出を始め、130℃まで低沸点物の留出除去を続けた。次に、理論段数2段、真空度5mmHg、還流比1の蒸留条件において、塔頂温度が150℃になるまで初留の除去を続け、初留9gを除いた。
得られた油層(反応粗生物)を真空度25mmHgの条件で単蒸留すると、塔頂温度が50℃になった時点で未反応の低沸点物が留出を始め、130℃まで低沸点物の留出除去を続けた。次に、理論段数2段、真空度5mmHg、還流比1の蒸留条件において、塔頂温度が150℃になるまで初留の除去を続け、初留9gを除いた。
次いで理論段数3段、真空度4mmHg、還流比2の蒸留条件で、塔頂温度150℃から主留の捕集を始め、180℃になるまで留出させ、収率78.0%(対フェノール)、純度99.2%(ガスクロマトグラフィーによる、以下同じ)、融点97.5℃の1,2−ジフェノキシエタン174.6gを得た。
[実施例2]
前記合成法によって得られた油層(反応粗生物)から実施例1と同様の蒸留条件により初留9gを除いた。次いで理論段数5段、真空度2mmHg、還流比3の蒸留条件で、塔頂温度140℃から主留の捕集を始め、170℃になるまで留出させ、収率78%(対フェノール)、純度99.6%(ガスクロマトグラフィーによる、以下同じ)、融点97.5℃の1,2−ジフェノキシエタン174.6gを得た。
前記合成法によって得られた油層(反応粗生物)から実施例1と同様の蒸留条件により初留9gを除いた。次いで理論段数5段、真空度2mmHg、還流比3の蒸留条件で、塔頂温度140℃から主留の捕集を始め、170℃になるまで留出させ、収率78%(対フェノール)、純度99.6%(ガスクロマトグラフィーによる、以下同じ)、融点97.5℃の1,2−ジフェノキシエタン174.6gを得た。
[実施例3]
前記合成法によって得られた油層(反応粗生物)から実施例1と同様の蒸留条件により初留9gを除いた。次いで理論段数2段、真空度15mmHg、還流比1の蒸留条件で、塔頂温度180℃から主留の捕集を始め、230℃になるまで留出させ、収率77%(対フェノール)、純度98.5%(ガスクロマトグラフィーによる、以下同じ)、融点97.3℃の1,2−ジフェノキシエタン172.4gを得た。
前記合成法によって得られた油層(反応粗生物)から実施例1と同様の蒸留条件により初留9gを除いた。次いで理論段数2段、真空度15mmHg、還流比1の蒸留条件で、塔頂温度180℃から主留の捕集を始め、230℃になるまで留出させ、収率77%(対フェノール)、純度98.5%(ガスクロマトグラフィーによる、以下同じ)、融点97.3℃の1,2−ジフェノキシエタン172.4gを得た。
1,2−ジフェノキシエタンの分析
ガスクロマトグラフ装置:島津GC−14B(FID検出装置)
カラム:内径3mm×1.1mm ガラスカラム
充填剤:シリコーンOV−17 3%/ユニポートHP(60−80メッシュ)(ジーエルサイエンス社製)
カラム温度:70→280℃(12℃/min昇温)
[実施例4]
実施例1記載の精製方法で得られた溶融状態(120℃)の1,2−ジフェノキシエタンに、窒素圧2.0kg/cm2 をかけた状態に維持しながら口径1mmの穴のあいたディスクを通して噴射し、10℃の空気中で15m落下させたところ、平均粒径3mmの1,2−ジフェノキシエタンの粒状物が得られた。得られた1,2−ジフェノキシエタンの粒状物は、取り扱い時に粉塵が発生することもなく、粉砕機にかけた場合は容易に微粉砕化することができた。
ガスクロマトグラフ装置:島津GC−14B(FID検出装置)
カラム:内径3mm×1.1mm ガラスカラム
充填剤:シリコーンOV−17 3%/ユニポートHP(60−80メッシュ)(ジーエルサイエンス社製)
カラム温度:70→280℃(12℃/min昇温)
[実施例4]
実施例1記載の精製方法で得られた溶融状態(120℃)の1,2−ジフェノキシエタンに、窒素圧2.0kg/cm2 をかけた状態に維持しながら口径1mmの穴のあいたディスクを通して噴射し、10℃の空気中で15m落下させたところ、平均粒径3mmの1,2−ジフェノキシエタンの粒状物が得られた。得られた1,2−ジフェノキシエタンの粒状物は、取り扱い時に粉塵が発生することもなく、粉砕機にかけた場合は容易に微粉砕化することができた。
[実施例5]
実施例1記載の精製方法で得られた溶融状態(120℃)の1,2−ジフェノキシエタンを、25℃に冷却した回転式金属ドラムフレーカー上に薄膜を形成するように供給して接触固化させた後、ナイフエッジで掻き取ったところ、平均で大きさ1cm四方、厚さ1mmの1,2−ジフェノキシエタンのフレーク状物が得られた。得られた1,2−ジフェノキシエタンのフレーク状物は、取り扱い時に粉塵が発生することもなく、粉砕機にかけた場合は容易に微粉砕化することができた。
実施例1記載の精製方法で得られた溶融状態(120℃)の1,2−ジフェノキシエタンを、25℃に冷却した回転式金属ドラムフレーカー上に薄膜を形成するように供給して接触固化させた後、ナイフエッジで掻き取ったところ、平均で大きさ1cm四方、厚さ1mmの1,2−ジフェノキシエタンのフレーク状物が得られた。得られた1,2−ジフェノキシエタンのフレーク状物は、取り扱い時に粉塵が発生することもなく、粉砕機にかけた場合は容易に微粉砕化することができた。
[比較例1]
実施例1と同様の操作で、油層(反応粗生物)から単蒸留により未反応の低沸点物を除いた後、理論段数1段、真空度5mmHg、還流比1の蒸留条件において、塔頂温度が140℃になるまで初留の除去を続け、初留9gを除いた。
実施例1と同様の操作で、油層(反応粗生物)から単蒸留により未反応の低沸点物を除いた後、理論段数1段、真空度5mmHg、還流比1の蒸留条件において、塔頂温度が140℃になるまで初留の除去を続け、初留9gを除いた。
続いて理論段数1段、真空度100mmHg、還流比0の条件において、塔頂温度260℃から主留の捕集を始め、310℃になるまで留出させ、収率60%(対フェノール)、純度95%(ガスクロマトグラフィーによる、以下同じ)、融点96℃の1,2−ジフェノキシエタン134.3gを得た。この蒸留後に残った1,2−ジフェノキシエタンおよび高沸点物をガスクロマトグラフ装置で分析したところ、1,2−ジフェノキシエタンの一部が分解、そして一部は重合していることが確認された。
[比較例2]
実施例1記載の精製方法で得られた溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを210℃の条件下で、窒素圧6.0kg/cm2 をかけ、口径1mmの穴のあいたディスクを通して10℃の空気中に噴射させたところ、1,2−ジフェノキシエタンが一部昇華し、更に噴射物を該空気中に15m落下させたが、粒状物の固化が遅く、落下した粒状物同士が付着して再凝集を起こし、粒径1cm以上のばらついた粒状物となった。この粒状物は粒径が大き過ぎ、使用に際して粉砕機(ボールミル、アトライター、サンドグラインダー)による微粉体化には適しないものであった。
実施例1記載の精製方法で得られた溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを210℃の条件下で、窒素圧6.0kg/cm2 をかけ、口径1mmの穴のあいたディスクを通して10℃の空気中に噴射させたところ、1,2−ジフェノキシエタンが一部昇華し、更に噴射物を該空気中に15m落下させたが、粒状物の固化が遅く、落下した粒状物同士が付着して再凝集を起こし、粒径1cm以上のばらついた粒状物となった。この粒状物は粒径が大き過ぎ、使用に際して粉砕機(ボールミル、アトライター、サンドグラインダー)による微粉体化には適しないものであった。
[比較例3]
実施例1記載の精製方法で得られた溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを210℃の条件下で、25℃に冷却した回転式金属ドラムフレーカー上に薄膜を形成するように供給しフレーク化を行ったところ、1,2−ジフェノキシエタンが一部昇華し、更に溶融物の固化が遅く、フレーク状物にすることができなかった。
実施例1記載の精製方法で得られた溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを210℃の条件下で、25℃に冷却した回転式金属ドラムフレーカー上に薄膜を形成するように供給しフレーク化を行ったところ、1,2−ジフェノキシエタンが一部昇華し、更に溶融物の固化が遅く、フレーク状物にすることができなかった。
[比較例4]
合成例により得られた油層(反応粗生物)に、イソプロパノール580mlを加えて85℃〜90℃で溶解し、熱濾過、冷却、晶析、濾過、イソプロパノール洗浄、乾燥して、 収率72.8%(対フェノール)、純度99.6%、融点97.7℃。の無色板状結晶の1,2−ジフェノキシエタン163gを得た。
合成例により得られた油層(反応粗生物)に、イソプロパノール580mlを加えて85℃〜90℃で溶解し、熱濾過、冷却、晶析、濾過、イソプロパノール洗浄、乾燥して、 収率72.8%(対フェノール)、純度99.6%、融点97.7℃。の無色板状結晶の1,2−ジフェノキシエタン163gを得た。
引き続き、実施例1、2および3において得られた1,2−ジフェノキシエタン、比較例1において得られた1,2−ジフェノキシエタンおよび比較例4において得られた1,2−ジフェノキシエタンを増感剤として使用した場合の感熱記録体の品質について試験した。
(増感剤分散体の製造)
(1)実施例1,2および3において得られた1,2−ジフェノキシエタン、比較例1において得られた1,2−ジフェノキシエタンおよび比較例4で得られた1,2−ジフェノキシエタンを、粉砕機(日本精機製作所社製、ZM1型)により金網(金網穴:一辺1.5mm)を用いて予備粉砕した。
(1)実施例1,2および3において得られた1,2−ジフェノキシエタン、比較例1において得られた1,2−ジフェノキシエタンおよび比較例4で得られた1,2−ジフェノキシエタンを、粉砕機(日本精機製作所社製、ZM1型)により金網(金網穴:一辺1.5mm)を用いて予備粉砕した。
次に篩(IIDASEISAKUSHO社製、TESTING SIEVE(目開0.85mm)により篩分処理し、パスした粉状のサンプルを次の粉砕に用いた。
(2)粉砕は、三段羽根型粉砕機(イガラシ機械製造社製、TSG4H型)を用い、以下の条件で行った。
300ml容量のジャケット付きポットに、篩い分けした粉状のサンプル33.4g、5%メトローズ(信越化学工業社製、分散剤、60SH−03)27.5g、消泡剤(サンノプコ社製、ノプコ1407−K、5%水溶液)0.2g、ペレックス(KAO社製、分散剤、ペレックスTR)0.4g及び分散用水22.0gを仕込み、スパチュラで上記粉状組成物を分散用水によく浸透させた後、1時間放置した。
上記粉砕機に粉砕媒体ビーズ(アズワン社製ビーズ、品番BZ−1、ビーズ径1mm)200gを仕込み、三段羽根の回転数1000rpmにて、ポットジャケットに20〜25℃の水を循環させながら、粉砕を開始した。
粉砕工程中に随時サンプル組成物を採取し、粒子径を、粒径測定装置(島津製作所社製、島津SALD−2000J)により、経時的に測定し、平均粒子径が1μmになるまで実行し、目的物の増感剤分散体を得た。
(感熱記録体の製造)
<下塗り層用塗布液の調整>
焼成カオリン(EC社製、商品名:アンシレックス)80g、炭酸カルシウム(白石工業社製、商品名:ユニバー70)20g、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−117、5%水溶液)140g、スチレン−ブタジエン系ラテックス(48%エマルジョン)15g、ポリアクリル酸ナトリウム(20%水溶液)2g、及び水30gを混合撹拌して下塗り層用塗布液を得た。
<下塗り層用塗布液の調整>
焼成カオリン(EC社製、商品名:アンシレックス)80g、炭酸カルシウム(白石工業社製、商品名:ユニバー70)20g、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−117、5%水溶液)140g、スチレン−ブタジエン系ラテックス(48%エマルジョン)15g、ポリアクリル酸ナトリウム(20%水溶液)2g、及び水30gを混合撹拌して下塗り層用塗布液を得た。
<感熱記録層用塗布液の調整>
(顕色剤分散液の調整)
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシ−ジフェニルスルホン30gを濃度5%のメチルセルロース水溶液70g中で、サンドグラインダーを用いて粉砕し、平均粒子径1.0μmの顕色剤の水性分散液を調整した。
(顕色剤分散液の調整)
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシ−ジフェニルスルホン30gを濃度5%のメチルセルロース水溶液70g中で、サンドグラインダーを用いて粉砕し、平均粒子径1.0μmの顕色剤の水性分散液を調整した。
(染料分散液の調整)
3−N,N−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30gを、濃度5%のポリビニルアルコール(PVA−117)水溶液70g中で、サンドグラインダーを用いて粉砕し、平均粒子径1.0μmの染料の水性分散液を調整した。
3−N,N−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30gを、濃度5%のポリビニルアルコール(PVA−117)水溶液70g中で、サンドグラインダーを用いて粉砕し、平均粒子径1.0μmの染料の水性分散液を調整した。
(増感剤分散液の調整)
前記の増感剤分散体40gに、水13.3gを添加し、30%の水性分散液を調整した。
前記の増感剤分散体40gに、水13.3gを添加し、30%の水性分散液を調整した。
(顔料分散液の調整)
炭酸カルシウム(ユニバー70)を30g、水69g及び40%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液1.0gを、ホモジナイザー(特殊機化社製、TKホモディスパーL型)で回転数5000rpmにて5分間撹拌し、顔料分散液を調整した。
炭酸カルシウム(ユニバー70)を30g、水69g及び40%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液1.0gを、ホモジナイザー(特殊機化社製、TKホモディスパーL型)で回転数5000rpmにて5分間撹拌し、顔料分散液を調整した。
(感熱記録層用塗布液の調整)
以上のようにして調整した、顕色剤分散液7.2g、染料分散液3.6g、増感剤分散液7.2g、顔料分散液7.2g、滑剤分散液としてのステアリン酸亜鉛30%エマルジョン(中京油脂社製、商品名:ハイドリンZ−7)1.8g、及び更にポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA−117、5%水溶液)21.6gを混合して感熱記録層用塗布液を得た。
以上のようにして調整した、顕色剤分散液7.2g、染料分散液3.6g、増感剤分散液7.2g、顔料分散液7.2g、滑剤分散液としてのステアリン酸亜鉛30%エマルジョン(中京油脂社製、商品名:ハイドリンZ−7)1.8g、及び更にポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA−117、5%水溶液)21.6gを混合して感熱記録層用塗布液を得た。
<感熱記録体の作製>
64g/m2 の上質の中性紙の片面に、下塗り層用塗布液及び感熱記録層用塗布液を、乾燥後の塗布量がそれぞれ10g/m2 、3g/m2 となるように、順次塗布・乾燥して感熱記録体を得た。なお、下塗り層及び感熱記録層を形成した後、スーパーカレンダー掛けして平滑化処理した。
64g/m2 の上質の中性紙の片面に、下塗り層用塗布液及び感熱記録層用塗布液を、乾燥後の塗布量がそれぞれ10g/m2 、3g/m2 となるように、順次塗布・乾燥して感熱記録体を得た。なお、下塗り層及び感熱記録層を形成した後、スーパーカレンダー掛けして平滑化処理した。
<性能比較試験>
実施例1,2および3、比較例1および比較例4で得られた1,2−ジフェノキシエタンを使用して構成した感熱記録紙を感熱紙発色試験装置(大倉電気社製、TH−PMD)により、感熱ヘッド(KYOSERA社製、TYPE KJT−256−8MGFI−ASH)1653Ωを用い、印字電圧24V、印字周期(加熱時間)0.7msec、1.4msecで印字テストを行い、以下の項目につき、性能試験を行った。結果を表1に示す。
実施例1,2および3、比較例1および比較例4で得られた1,2−ジフェノキシエタンを使用して構成した感熱記録紙を感熱紙発色試験装置(大倉電気社製、TH−PMD)により、感熱ヘッド(KYOSERA社製、TYPE KJT−256−8MGFI−ASH)1653Ωを用い、印字電圧24V、印字周期(加熱時間)0.7msec、1.4msecで印字テストを行い、以下の項目につき、性能試験を行った。結果を表1に示す。
(1)地肌及び印字濃度
マクベス濃度計(マクベス社製、RD−948型)を用いて測定した。
マクベス濃度計(マクベス社製、RD−948型)を用いて測定した。
(2)耐湿性試験
印字した後の当該感熱記録紙を、温度45℃、湿度85%の雰囲気下に24時間放置した後の地肌のかぶり及び印字濃度をマクベス濃度計で測定した。なお、「地肌」とは、記録紙の印字してない部分の白さを云う。
印字した後の当該感熱記録紙を、温度45℃、湿度85%の雰囲気下に24時間放置した後の地肌のかぶり及び印字濃度をマクベス濃度計で測定した。なお、「地肌」とは、記録紙の印字してない部分の白さを云う。
(3)耐熱性試験
温度60℃で24時間放置した後の地肌のかぶり及び印字濃度を上記と同様にマクベス濃度計で測定した。
温度60℃で24時間放置した後の地肌のかぶり及び印字濃度を上記と同様にマクベス濃度計で測定した。
表1より、本発明の実施例1,2および3によって得られた1,2−ジフェノキシエタンを使用した感熱記録体は、比較例4によって得られた1,2−ジフェノキシエタンを使用した感熱記録体と比較して明らかなように、その初期値における地肌かぶれ及び発色性において何ら遜色がなく、耐湿性及び耐熱性における地肌及び記録像(印字)の保存性においても何ら遜色はない。また、比較例1から明らかなように、本発明で特定している精製蒸留条件から外れたところで蒸留された1,2−ジフェノキシエタンは、感熱記録紙体としての性能において、その初期値における地肌かぶれが目立ち、耐湿性及び耐熱性における、地肌及び記録像(印字)の保存性において、劣っていることがわかる。すなわち、本発明の蒸留精製法によって得られた1,2−ジフェノキシエタンは、従来の1,2−ジフェノキシエタンの有する増感剤としての優れた特性を何ら損なうことなく、有していることがわかる。また、実施例1および2によって得られた感熱記録体についても実施例3によって得られた感熱記録体に比べ何ら遜色はない。
本発明の1,2−ジフェノキシエタン精製方法及びその固形物の製造方法は、感熱記録材料の増感剤として使用する1,2−ジフェノキシエタンの精製用に適用することができる。そして本発明の蒸留精製法によって得られた1,2−ジフェノキシエタンは、再結晶法によって得られた1,2−ジフェノキシエタンと比較しても、感熱記録材料用増感剤として使用した場合、地肌かぶれ、発色性においても、また耐湿性及び耐熱性における地肌及び記録像(印字)の保存性においても何ら遜色はない。
Claims (6)
- 1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を、真空下、塔頂温度250℃以下の条件で、不純物が2.0%以下となるまで蒸留することを特徴とする、高純度1,2−ジフェノキシエタンの精製方法。
- 1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を蒸留精製するにつけ、蒸留条件として、蒸留段数2段以上、真空度5mmHg以下、還流比1以上、塔頂温度145℃〜170℃の条件で、不純物が1.0%以下となるまで蒸留することを特徴とする請求項1記載の1,2−ジフェノキシエタンの精製方法。
- 1,2−ジフェノキシエタン反応粗成物を蒸留精製するにつけ、蒸留条件として、蒸留段数4段以上、真空度3mmHg以下、還流比3以上、塔頂温度135℃〜170℃の条件下で、不純物が0.5%以下となるまで蒸留することを特徴とする請求項1記載の1,2−ジフェノキシエタンの精製方法。
- 請求項1、2または3記載の精製方法で得られる溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを冷却することにより、平均粒径5mm以下の粒状物または大きさ5cm四方以下、厚さ2cm以下のフレーク状物とすることを特徴とする1,2−ジフェノキシエタンの製造方法。
- 請求項1、2または3記載の精製方法で得られる溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを、200℃以下の溶融状態で5.0kg/cm2 以下の窒素雰囲気下で穴のあいたディスクを通して噴射し、液滴となった溶融物を冷却した窒素または空気の空間中を落下させながら冷却し平均粒子径5mm以下の粒状物とすることを特徴とする請求項4記載の1,2−ジフェノキシエタンの製造方法。
- 請求項1、2または3記載の精製方法で得られる溶融状態の1,2−ジフェノキシエタンを、200℃以下の溶融状態で、冷却フレーカーに供給し接触固化させた後、剥ぎとることにより、フレーク状物とすることを特徴とする請求項4記載の1,2−ジフェノキシエタンの製造方法。
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JP2003383791A JP2005145857A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 1,2−ジフェノキシエタンの精製方法及びその固形物の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010510975A (ja) * | 2006-11-28 | 2010-04-08 | ピュラック バイオケム ビー.ブイ. | 安定なラクチド粒子 |
JP2017537135A (ja) * | 2014-12-12 | 2017-12-14 | ロレアル | 皮膚老化を阻止するための新規な1,2−ジフェニルエチレングリコール化合物及びその美容的使用 |
CN116178184A (zh) * | 2023-04-21 | 2023-05-30 | 淄博鸿润新材料有限公司 | 一种2,2’-二氨基二苯氧基乙烷的制备方法 |
-
2003
- 2003-11-13 JP JP2003383791A patent/JP2005145857A/ja active Pending
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