JP2005132061A - カード及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カード上に記録される書き換え可能な第1の画像と書き換え不可能な第2の画像に対してそれぞれ最適な記録方法を適用しながらも、各画像のレイアウトに制約を与えず、その利用範囲も極力限定されないようにすること。
【解決手段】文字16や顔写真18等の第1の画像が熱により書き換え可能に記録された可逆性情報記録層34と、該記録層34の下に配置され、上記第1の画像とは実質的に異なる第2の画像(文字14やウオーターマーク・ロゴ20等)がレーザ光照射により書き換え不可能に記録された不可逆性情報記録層36とを具備し、上記第1の画像及び上記第2の画像が共に上記可逆性情報記録層34上部より視認可能なように構成する。上記第1の画像は、所定の複数のカード間において互いに異なる画像を含み、且つ、上記第2の画像は、当該複数のカード間において互いに共通の画像を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、文字、記号、図形又は絵柄等の画像が熱により書き換え可能に記録された第1の記録層と、その書き換え可能に記録された画像とは実質的に異なる画像がレーザ光照射により書き換え不可能に記録された第2の記録層と、を具備したカード及びそのようなカードの製造方法に関する。
従来、銀行カードやクレジットカード、また身分証明証やメンバーズカード、従業員証等のID(識別)カードを含む各種カードは、夙に知られている。
近年においては、コンピュータネットワークの普及による情報のオンライン化に伴ってそのようなカードや住民基本台帳及び、健康保険被保険者証のカード化、又、運輸系の定期券、更に定期券とクレジット・前払い機能が相乗りしたカードにも磁気記録技術やIC技術等を用いて電子情報が付加されるようになってきた結果、この種カードとコンピュータネットワークとが結合して、カードの利用範囲は益々広範囲なものになってきている。
ところで、これらのカード上には、当該カードの目的や用途に従って、文字、記号、図形又は絵柄等の様々な視認可能な画像が多数記録されることになるが、それら各画像の記録方法については、その個々の画像が担っている目的や性格に応じて、それぞれ最適となる記録方法が採用されている。
すなわち、例えば、消費者が商品を購入する毎に特典としてのポイントが加算されるポイントカードの場合においては、その書き換え可能な情報(以降、変動情報または可変情報も同義語として使用する)としてのポイントの画像は当該カード上において書き換え可能に記録されるべきであるし、またそのポイントカードが利用できるチェーン店名等の書き換え不可能な情報(以降、固定情報も同義語として使用する)としての画像については基本的に書き換えが不可能な形で記録されるべきである。
そのため、その変動情報の記録については、例えば、特許文献1に開示されたロイコ染料を使用した熱可逆性変化による記録方法が採用されたり、また、その固定情報の記録については、通常の印刷という不可逆性の記録方法が採用されたりしている。
このように、カード上に記録される画像の目的や性格に応じてその記録方法を適宜使い分けるものとしては、例えば特許文献2や特許文献3等が挙げられる。
すなわち、上記特許文献2には、レーザ光の照射による熱エネルギーの作用により、視認可能な情報(以降、可視情報も同義語として使用する)を消去可能に書き込んだ可逆性感熱記録領域と、同じ書き込み手段を用いて可視情報を消去不能に書き込んだ不可逆性感熱記録領域とを備えた可視情報記録媒体が開示されている。
また、上記特許文献3には、色彩画像情報を有するチェックカードまたは識別カードであって、この画像情報が、相互に補完し合って全体情報を形成する、明/暗部分及び色彩部分から構成されると共にこれらの部分が重畳され、そのうちの一方は外部からアクセスできない形で存在する記録媒体が開示されている。
特許第2678207号公報 特開2002−59575号公報 特許第3426266号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示された可視情報記録媒体は、一つの媒体面上に可逆性感熱記録領域と不可逆性感熱記録領域とをそれぞれ常に確保しているため、当該各領域に記録できる情報量は相対的に減少し、当該各領域のレイアウトについても著しい制約を受けるという欠点があった。
また、上記特許文献3にあっては、明/暗部分と色彩部分とが重畳されてはいるものの、その目的としては、明/暗部分と色彩部分とに記録する情報で顔写真等の実質的に同じ情報としてセキュリティ上の効果を狙ったものであるため、記録媒体としての利用範囲は比較的限定されるという不利な面があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、カード上に記録される書き換え可能な画像と書き換え不可能な画像に対してそれぞれ最適な記録方法を適用しながらも、各画像のレイアウトについては制約を与えることがなく、またその利用範囲も極力限定されないようにしたカード及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のカードの一態様は、
文字、記号、図形又は絵柄等の第1の画像が熱により書き換え可能に記録された第1の記録層と、
上記第1の記録層の下に配置され、上記第1の画像とは実質的に異なる文字、記号、図形又は絵柄等の第2の画像がレーザ光照射により書き換え不可能に記録された第2の記録層と、
を具備し、
上記第1の画像及び上記第2の画像が共に上記第1の記録層上部より視認可能なように構成されたカードであって、
上記第1の画像は、所定の複数のカード間において互いに異なる画像を含み、且つ、上記第2の画像は、当該複数のカード間において互いに共通の画像を含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明のカードの製造方法の一態様は、
文字、記号、図形又は絵柄等の第1の画像が熱により書き換え可能に記録された第1の記録層と、上記第1の記録層の下に配置され、上記第1の画像とは実質的に異なる文字、記号、図形又は絵柄等の第2の画像がレーザ光照射により書き換え不可能に記録された第2の記録層と、を具備し、上記第1の画像及び上記第2の画像が共に上記第1の記録層上部より視認可能なように構成されたカードの製造方法であって、
上記第1の記録層を上記第2の記録層上に積層配置する第1の工程と、
上記第1の工程で積層配置された上記第1の記録層を介して、上記第2の記録層に対し、レーザ光照射により、所定の複数のカード間において互いに共通の画像を含む上記第2の画像を書き換え不可能に記録する第2の工程と、
上記第2の工程で上記第2の画像が記録された上記第2の記録層上の上記第1の記録層に対し、熱により、当該複数のカード間において互いに異なる画像を含む上記第1の画像を書き換え可能に記録する第3の工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、カード上に記録される書き換え可能な画像と書き換え不可能な画像に対してそれぞれ最適な記録方法を適用しながらも、各画像のレイアウトについては制約を与えることがなく、またその利用範囲も極力限定されないようにしたカード及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明を実施形態によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、図面では説明上、可逆性情報記録層(第1の記録層)への可視情報を「あ」「い」、不可逆性情報記録層(第2の記録層)への可視情報を「*」を用いて表現する。なお、図において、破断線や破線の四角形(斜視)はカード層の省略を表し、また、薄い色で示された記録情報(「*」や「ウオーターマーク・ロゴ等」)は、その記録情報が層を透過して見えている状態を意味する。
また、カードを形成する層の構成数、及びレイアウトは、以下の実施形態に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1(A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係るカード10の一例としての磁気ストライプを使用したカードの一方のカード面12a(この例では表面)及び他方のカード面12b(この例では裏面)を示す図である。また、図1(C)及び(D)は、同じく本第1実施形態に係るカード10の別の例としてのICチップを使用したカードの一方のカード面12a(この例では表面)及び他方のカード面12b(この例では裏面)を示す図である。
これらの図に示すカード10の例は、○△株式会社の社員である東京太郎が□□株式会社の臨時職員として2004年3月31日まで作業する場合を想定した例である。そのため、カード面12aには、文字14、文字16、顔写真18、ウオーターマーク・ロゴ20が提示されている。また、カード面12bにも、文字22、文字24が提示されている。この場合、上記文字16や顔写真18等からなる可視情報は、社員の異動や退職等により随時に書き換えたい文字、記号、図形又は絵柄等の券面上の画像(第1の画像)つまり可変情報である。これに対して、上記文字14やウオーターマーク・ロゴ20等からなる可視情報は、書き換えを不可能にしたい文字、記号、図形又は絵柄等の券面上の画像(第2の画像)つまり固定情報である。
また、図1(A)及び(B)に示す磁気ストライプを使用したカードでは、カード面12bに、磁気ストライプ26が組み込まれていると共に、バーコード28が提示されている。一方、図1(C)及び(D)に示すICチップを使用したカードでは、カード面12aにICチップ用接点30aが露出すると共に、該カードを構成する複数層の層間に、アンテナ32やICチップ30bが埋め込まれている。
本実施形態に係るカード10は、上記第1の画像を記録するための第1の記録層と、上記第2の画像を記録するための第2の記録層とからなる2層構造の記録層を持つカードである。即ち、図1(E)に示すように、カード10の記録層は、第1の記録層である可逆性情報記録層34と、第2の記録層である不可逆性情報記録層36とを積層配置したものとなっている。なおこの場合、不可逆性情報記録層36は、カード基材と第2の記録層とを兼ねている。
即ち、本実施形態の2層以上の構成からなるカード10は、文字、記号、図形又は絵柄等の第1の画像が熱により書き換え可能に記録される第1の記録層からなる可逆性情報記録層34と、上記第1の画像とは実質的に異なる文字、記号、図形又は絵柄等の第2の画像がレーザ光照射により書き換え不可能に記録される第2の記録層からなるカード基材を含む不可逆性情報記録層36とで構成され、上記可逆性情報記録層34の下に上記不可逆性情報記録層36を積層配置する第1の工程によって形成されるものである。
ここで、上記第1の記録層である可逆性情報記録層34については、上記特許文献1に開示されたロイコ染料を使用した熱可逆性変化による記録方法が一例として、採用できる。
また、上記第2の記録層である不可逆性情報記録層36については、樹脂等が挙げられ、具体的には、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリアセタール(POM)、ポリイミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、エポキシ(EP)、フェノール(PF)、ユリア(UF)等が採用できる。
また、レーザの種類としては、COレーザ、ガスレーザ、YAGレーザ、YVO4レーザ、半導体レーザ等が挙げられ、その波長としては、紫外線〜赤外線(10nm〜10.6μm)の中で、特に不可逆性情報記録層36(第2の記録層)が反応し易い波長とし、本実施形態では、1064nmを使用している。
次に、図2(A)乃至(C)を参照して、このような第1の記録層と第2の記録層とからなる2層構造のカードへの上記第1及び第2の画像の記録方法を説明する。
本実施形態に係るカードの製造方法は、上記のような第1の記録層を第2の記録層上に積層配置する第1の工程の後、上記第1の工程で積層配置された上記第1の記録層を介して、上記第2の記録層に対し、レーザ光照射により、所定の複数のカード間において互いに共通の画像を含む上記第2の画像を書き換え不可能に記録する第2の工程と、上記第2の工程で上記第2の画像が記録された上記第2の記録層上の上記第1の記録層に対し、熱により、当該複数のカード間において互いに異なる画像を含む上記第1の画像を書き換え可能に記録する第3の工程とを含むことを特徴としている。
しかしながら、図2(A)に示すように、カード10の片面であるカード面12aに対し、随時書き換えたい文字、記号、図形又は絵柄等の券面上の画像、つまり例えば可変情報である文字16、顔写真18からなる可視情報を上記第1の記録層である可逆性情報記録層34に対し、サーマルヘッド38により、文字・図形等の第1の画像40のように記録した後、更に、書き換えを不可能にしたい文字、記号、図形又は絵柄等の券面上の画像、つまり、例えば固定情報である文字14、ウオーターマーク・ロゴ20等からなる可視情報を、図2(B)に示すように、上記第2の記録層である不可逆性情報記録層36に対しレーザ光42を照射することにより、文字・ウオーターマーク・ロゴ等の第2の画像44のように記録することも可能である。
そして、例えば、社員の異動や退職等により随時書き換えたい文字、記号、図形又は絵柄等の画像がある場合は、図2(C)に示すように、上記第1の記録層である可逆性情報記録層34に対し、セラミックヒータ46により、例えば文字・図形等の第1の画像40を消去してから、図2(A)と同様にして、サーマルヘッド38により文字、記号、図形又は絵柄等の第1の画像40を記録することでカード上の画像を更新して再利用が可能になる。
従来は、固定情報を可視券面情報として記録する為には、カードのプレ印刷工程で可変可視情報を記録する前段階で処理する必要があったが、本発明によれば、非接触によるレーザ光の照射によって上記第1の記録層を介して固定情報を、可変情報記録後にも、書き換え不可能に上記第2の記録層に記録できることから、当該複数のカード間において互いに非共通な画像として固定可視情報を追記や訂正できる利点がある。これは、ICや磁気ストライプ付カードの電子記録情報の追加や修正に合わせて書き換えをされたくない固定情報を、何時でも、可視券面情報として記録することを可能にするので、マルチアプリケーション対応ICカードの可視情報記録としてカード保持者の住所、婚姻による姓の変更、カード発行者が必要とする固定情報の追加記載を可能にする。固定情報の変更に伴う高価なICカード自体の再発行や差換え無しに使用期間を拡大する経済効果が得られる。
また、上記第1の工程で、2つの記録層を重ねて構成することで、上記第1の記録層と上記第2の記録層とを保有することから、この第1・第2の記録層のそれぞれが相互に影響を受けることなく2重書きが可能である。よって、上記第2の記録層に、書き換えを目的にしない当該複数のカード間において互いに共通する画像、つまり固定情報として文字や記号を記載する券面のフレームや区分け線、ウオーターマークやアイコンを記載させると共に、当該第2の記録層に、それ以外の所定の複数のカード間において互いに異なる画像も記録することができる。
何れにせよ、本実施形態によれば、第1の画像が第1の記録層に記録されている、されていないにかかわらず、その第1の記録層を介して第2の記録層に対し、第2の画像を記録することができる。
一般に、カード上の可視固定情報には、発行会社や団体名、名称、アイコン、備考、連絡先等がある。これらの券面情報は、書き換え不可能な券面情報として扱われ、個人情報の券面表記以前に共通の画像として一括処理される。本実施形態によれば、この共通の画像を複数のカード間で随時記録することができる。上記第1の画像及び上記第2の画像は、重複しても実質的に可視できることから、この両者の可視券面情報をそれぞれ独自に重ねて第1の記録層と第2の記録層に画像記録して、複数のカード間でお互いに共通な書き換え不可能な固定情報や頻繁に書き換えを行なう可変情報の重ね書きが行なえる効果を持つ。例えば、個人情報としての顔写真を第2の記録層に、会社等の所属先を第1の記録層に記録すれば、配属先が変わる度に新しい配属先を更新記録できる効果がある。
また、派遣社員や出張者の社員証として顔写真や氏名の個人情報を可逆性情報記録層に記録して、その下層に、特殊な文字、記号、図形又は絵柄等の画像を不可逆性情報記録層にレーザ光による記録をすることによって、カード自体の偽変造の防止や真贋を得る効果がある。更に、バーコード等の機械読み取り可能な符号化画像を上記第2の記録層に記録することによって、入退出や出怠勤管理等のIDカードとしての使用を可能にする。
他の応用例として、Suica(東日本旅客鉄道株式会社の登録商標)カードでは、利用区間や有効期間等の変動情報には上記第1の記録層である可逆性情報記録層を利用し、注意事項や約款の追記等の書き換えられたくない画像は、上記第2の記録層である不可逆性情報記録層にレーザ光で随時書き込めば良い。
なお、上記カード面12bを構成する層も、上記第1の記録層である可逆性情報記録層として構成し、上記文字24やバーコード28のような変動情報を書き換え可能としても良い。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図3は、本第2実施形態に係るカードの構成を示す図である。即ち、本実施形態に係るカードは、上記第1実施形態で説明した2層構造のカードに、更に、カード基材48を付加したものである。つまり、本実施形態に係るカードは、第1の記録層である可逆性情報記録層34と、第2の記録層である不可逆性情報記録層36と、カード基材48と、で構成される。
本実施形態においても、図4(A)に示すように、上記第1の記録層である可逆性情報記録層34に対しサーマルヘッド38により第1の画像40を記録した後、図4(B)に示すように、上記第2の記録層である不可逆性情報記録層36に対しレーザ光42を照射することにより第2の画像44を記録することができる。そして、図4(C)に示すように、上記第1の記録層である可逆性情報記録層34に対しセラミックヒータ46により第1の画像40を一旦消去してから、図4(A)と同様にして、サーマルヘッド38により第1の画像40を記録することでカード上の画像を更新して再利用が可能になる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図5(A)は、本第3実施形態に係るカードの構成を示す図である。即ち、本実施形態に係るカードは、第1の記録層である可逆性情報記録層34a,34bと、第2の記録層である不可逆性情報記録層36a,36bと、をカード基材48に対し両面に積層させた両面構造のカードである。
本実施形態においても、図6(A)に示すように、上記第1の記録層である可逆性情報記録層34a及び/または34bに対しサーマルヘッド38により第1の画像40を記録した後、図6(B)に示すように、上記第2の記録層である不可逆性情報記録層36a及び/または36bに対しレーザ光42を照射することにより第2の画像44を記録することができる。そして、図6(C)に示すように、上記第1の記録層である可逆性情報記録層34a及び/または34bに対しセラミックヒータ46により第1の画像40を一旦消去してから、図6(A)と同様にして、サーマルヘッド38により第1の画像40を記録することでカード上の画像を更新して再利用が可能になる。
なお、このカード構成において、可逆性情報記録層34a,34bのどちらか一方を保有しないことも可能である。
また、図1(B)のようにカード面12bに対し磁気ストライプ26を組み込めば、図6(D)に示すように、磁気ヘッド50を使用して、磁気記録ができる。このようにカード面12b(あるいはカード面12a)に対し磁気ストライプ26を組み込んだ場合や、図5(B)に示すように、カード面12b(あるいはカード面12a)に対し磁気ストライプ26とICチップ用接点30aを、またカード内部層に対しICチップ30b及びアンテナ32を組み込んだハイブリッドカードの場合に、記録条件を適切に設定することによって第2の記録層へレーザ光照射による記録を行なう際の物理的な影響を極力防止できる。
また、図1(B)のようにバーコード28等の符号化画像を第2の記録層へレーザ光照射による記録を行なえば、偽造防止につながるし、第1の記録層へ熱による記録を行なえば、臨時の管理等に使用できる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、第1の記録層及び第2の記録層は、常にカード全面に設ける必要はない。例えば、図5(C)に示す内部層にカード基材52を有するカードの可逆性情報記録領域54や同領域56に、ロイコ染料を使用したリライト領域として部分的に領域を設けることができ、その下に保護層58を設け、さらにその下に従来方式の印刷方法で視認可能な不可逆性情報記録層36−1を設け、さらにその下にレーザ光照射による不可逆性情報記録層36−2を設ければ、カードのある所定領域に限って部分的に領域を設けても可視情報を重畳して記録することができる。
(付記)
前記の具体的実施形態から、以下のような構成の発明を抽出することができる。
(1) 文字、記号、図形又は絵柄等の第1の画像が熱により書き換え可能に記録された第1の記録層と、
上記第1の記録層の下に配置され、上記第1の画像とは実質的に異なる文字、記号、図形又は絵柄等の第2の画像がレーザ光照射により書き換え不可能に記録された第2の記録層と、
を具備し、
上記第1の画像及び上記第2の画像が共に上記第1の記録層上部より視認可能なように構成されたカードであって、
上記第1の画像は、所定の複数のカード間において互いに異なる画像を含み、且つ、上記第2の画像は、当該複数のカード間において互いに共通の画像を含むことを特徴とするカード。
この構成は、図1(E)乃至図2(C)に対応するものである。
この(1)に記載のカードによれば、カード上に記録される書き換え可能な画像と書き換え不可能な画像とに対してそれぞれ熱による記録方法とレーザ光照射による記録方法という最適な記録方法を適用しながらも、これら画像の記録層を積層配置しているため、各画像のレイアウトについては制約を与えることがなく、また第1の画像と第2の画像とは実質的に異なるものであることからその利用範囲も限定されることがない。しかも、その第1の画像は所定の複数のカード間において互いに異なる画像を含み、且つ、第2の画像は当該複数のカード間において互いに共通の画像を含むものであるため、頻繁に変わる可能性のある第1の画像と、書き換えがなされては不都合が生じる第2の画像とを共に同一のカードに記録する場合に特に好適するカードが提供できる。
(2) 上記第2の記録層の下に、更に、カード基材としての基材層が配置されていることを特徴とする(1)に記載のカード。
この構成は、図3乃至図4(C)に対応するものである。
この(2)に記載のカードによれば、(1)の効果に加えて、第2の記録層の下に、更に、カード基材としての基材層が配置されているので、カードとしての強度を向上することができる。
(3) 上記第2の記録層が、カード基材としての基材層を兼ねることを特徴とする(1)に記載のカード。
この構成は、図1(E)乃至図2(C)に対応するものである。
この(3)に記載のカードによれば、(1)の効果に加えて、第2の記録層が、カード基材としての基材層を兼ねるので、特に薄型化を図ることができる。
(4) 上記第2の記録層は、上記第2の画像が、上記第1の記録層を介してレーザ光照射により追記可能なように構成されていることを特徴とする(1)に記載のカード。
この構成は、図2(B)、図4(B)、図6(B)に対応するものである。
この(4)に記載のカードによれば、(1)の効果に加えて、第2の記録層に対して、第2の画像が、第1の記録層を介してレーザ光照射により追記ができるので、カードの完成後のカード表面の汚れ・油や微妙な凹凸・反りに対しても書き換え不可能な情報の追加ができることから、カードの利用範囲や期間が更に広がる。
(5) 上記第1の画像及び上記第2の画像は、それぞれ、目視にて読み取りが可能な可読画像又は機械により読み取りが可能な符号化画像を含むことを特徴とする(1)に記載のカード。
この構成は、図1(B)に対応するものである。
この(5)に記載のカードによれば、(1)の効果に加えて、第1の画像及び第2の画像は、それぞれ、目視にて読み取りが可能な可読画像又は機械により読み取りが可能なバーコード等の符号化画像を含むので、カードの利用範囲は更に広がり、またバーコード等の符号化画像を含む場合には、とりわけコンピュータネットワークとの結合も行い易くなる。
(6) 文字、記号、図形又は絵柄等の第1の画像が熱により書き換え可能に記録された第1の記録層と、上記第1の記録層の下(図1(E)参照)に配置され、上記第1の画像とは実質的に異なる文字、記号、図形又は絵柄等の第2の画像がレーザ光照射により書き換え不可能に記録された第2の記録層と、を具備し、上記第1の画像及び上記第2の画像が共に上記第1の記録層上部より視認可能なように構成されたカードの製造方法であって、
上記第1の記録層を上記第2の記録層上に積層配置する第1の工程と、
上記第1の工程で積層配置された上記第1の記録層を介して、上記第2の記録層に対し、レーザ光照射により、所定の複数のカード間において互いに共通の画像を含む上記第2の画像を書き換え不可能に記録する第2の工程と、
上記第2の工程で上記第2の画像が記録された上記第2の記録層上の上記第1の記録層に対し、熱により、当該複数のカード間において互いに異なる画像を含む上記第1の画像を書き換え可能に記録する第3の工程と、
を含むことを特徴とするカードの製造方法。
この構成は、図1(A)乃至(D)、図2(A)乃至(C)、図4(A)乃至(C)、図5(B)、図6(A)乃至(D)に対応するものである。
この(6)に記載のカードの製造方法によれば、カード上に記録される書き換え可能な画像と書き換え不可能な画像とに対してそれぞれ熱による記録方法とレーザ光照射による記録方法という最適な記録方法を適用しながらも、これら画像の記録層を積層配置しているため、各画像のレイアウトについては制約を与えることがなく、また第1の画像と第2の画像とは実質的に異なるものであることからその利用範囲も限定されることがない。しかも、その第1の画像は所定の複数のカード間において互いに異なる画像を含み、且つ、第2の画像は当該複数のカード間において互いに共通の画像を含むものであるため、頻繁に変わる可能性のある第1の画像と、書き換えがなされては不都合が生じる第2の画像とを共に同一のカードに記録する場合に特に好適するカードの製造方法が提供できる。
本発明は、例えば以下の各用途に利用できる。
・健康保険被保険者証・診察・医療情報の各カード
・住民基本台帳カード
・運転免許証や各種資格証・定期券・決裁機能付定期券の各カード
・旅券・外国人登録証の各カード
・社員証・職員証・学生証・ビル内管理カード・アミューズメント利用カード
・クレジットカード・キャッシュカード・デビットカード・消費者金融カード
・電子マネー・電子チケット・ポイント・メンバーズの各カード
その他、磁気記録やIC記録を有する多目的・ID・セキュリティカード。
(A)及び(B)は本発明の第1実施形態に係るカードの一例としての磁気ストライプを使用したカードの一方のカード面及び他方のカード面を示す図、(C)及び(D)は第1実施形態に係るカードの別の例としてのICチップを使用したカードの一方のカード面及び他方のカード面を示す図であり、(E)は第1実施形態に係るカードの構成を示す断面図である。 (A)及び(B)はそれぞれ第1実施形態に係るカードの記録方法を説明するための図であり、(C)は第1実施形態に係るカードの記録方法における第1の画像の消去工程を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るカードの構成を示す断面図である。 (A)及び(B)はそれぞれ第2実施形態に係るカードの記録方法を説明するための図であり、(C)は第2実施形態に係るカードの記録方法における第1の画像の消去工程を説明するための図である。 (A)は本発明の第3実施形態に係るカードの構成を示す図、(B)は第3実施形態を適用したハイブリッドカードを説明するための図であり、(C)は本発明の変形例の構成を示す断面図である。 (A)及び(B)はそれぞれ第3実施形態に係るカードの記録方法を説明するための図、(C)は第3実施形態に係るカードの記録方法における第1の画像の消去工程を説明するための図であり、(D)は第3実施形態に係るカードの記録方法における磁気ストライプへの磁気記録工程を説明するための図である。
符号の説明
10…カード、 12a,12b…カード面、 14,16,22,24…文字、 18…顔写真、 20…ウオーターマーク・ロゴ、 26…磁気ストライプ、 28…バーコード、 30a…チップ用接点、 30b…ICチップ、 32…アンテナ、 34,34a,34b…可逆性情報記録層、 36,36a,36b,36−1,36−2…不可逆性情報記録層、 38…サーマルヘッド、 40…第1の画像、 42…レーザ光、 44…第2の画像、 46…セラミックヒータ、 48,52…カード基材、 50…磁気ヘッド、 54,56…可逆性情報記録領域、 58…保護層。

Claims (6)

  1. 文字、記号、図形又は絵柄等の第1の画像が熱により書き換え可能に記録された第1の記録層と、
    前記第1の記録層の下に配置され、前記第1の画像とは実質的に異なる文字、記号、図形又は絵柄等の第2の画像がレーザ光照射により書き換え不可能に記録された第2の記録層と、
    を具備し、
    前記第1の画像及び前記第2の画像が共に前記第1の記録層上部より視認可能なように構成されたカードであって、
    前記第1の画像は、所定の複数のカード間において互いに異なる画像を含み、且つ、前記第2の画像は、当該複数のカード間において互いに共通の画像を含むことを特徴とするカード。
  2. 前記第2の記録層の下に、更に、カード基材としての基材層が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカード。
  3. 前記第2の記録層が、カード基材としての基材層を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のカード。
  4. 前記第2の記録層は、前記第2の画像が、前記第1の記録層を介してレーザ光照射により追記可能なように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカード。
  5. 前記第1の画像及び前記第2の画像は、それぞれ、目視にて読み取りが可能な可読画像又は機械により読み取りが可能な符号化画像を含むことを特徴とする請求項1に記載のカード。
  6. 文字、記号、図形又は絵柄等の第1の画像が熱により書き換え可能に記録された第1の記録層と、前記第1の記録層の下に配置され、前記第1の画像とは実質的に異なる文字、記号、図形又は絵柄等の第2の画像がレーザ光照射により書き換え不可能に記録された第2の記録層と、を具備し、前記第1の画像及び前記第2の画像が共に前記第1の記録層上部より視認可能なように構成されたカードの製造方法であって、
    前記第1の記録層を前記第2の記録層上に積層配置する第1の工程と、
    前記第1の工程で積層配置された前記第1の記録層を介して、前記第2の記録層に対し、レーザ光照射により、所定の複数のカード間において互いに共通の画像を含む前記第2の画像を書き換え不可能に記録する第2の工程と、
    前記第2の工程で前記第2の画像が記録された前記第2の記録層上の前記第1の記録層に対し、熱により、当該複数のカード間において互いに異なる画像を含む前記第1の画像を書き換え可能に記録する第3の工程と、
    を含むことを特徴とするカードの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012208586A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Dainippon Printing Co Ltd コードパターン記録媒体およびコードパターン読取りシステム
JP2013107289A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Dainippon Printing Co Ltd 情報記録媒体
JP2014514177A (ja) * 2011-01-28 2014-06-19 クレーン アンド カンパニー インコーポレイテッド レーザマーキングされたデバイス
JP2015174224A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社東芝 画像形成装置

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