JP5217858B2 - Icカード及びicカードの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ICモジュールが搭載されたICカード及びそのICカードの製造方法に関する。
ICカードは、大きく分けて端子基板がカード表面に露出している接触式、端子基板がない非接触式、及び、両者の機能を同一のICチップで行う接触・非接触両様式ICカードの、3種類がある。これら3種類のICカードにおいて、ICカード自体に関する機能、すなわち、ICカードを実際に使用することによって実現される機能は、ICカードに搭載されたICモジュールによって司られる。
本発明は、これら3種類のICカード及びICカードの製造方法に関する。
接触式ICカード、非接触式ICカード、及び、接触式・非接触両様式ICカードは、共に、クレジットカード、キャッシュカード、社員証等、一般には個人の財布等に収納され、必要時のみ取り出して、読み書き機器に入れて使用するものや、携帯電話、衛星放送のデコーダ、ETC(Electric Tool Colletction System)用の車載機器等、機器に入れっぱなしで使用するもの等、さまざまな用途、使用方法があり、使用される環境もさまざまである。
ICカードは、さまざまな用途、使用方法、使用環境の下で、実際にカードの所有者によって使用される。使用中、万一ICカードが故障または不具合を起こした場合には、原因分析や責任所在の明確化のため、そのICカードは製造者・発行者に返品される。通常、ICカードが物理的に破壊された場合以外による、ICカードの故障または不具合の原因の大部分は、ICカードに搭載されたICモジュールに起因している。
ICカードの故障または不具合の原因を解析するため、ICカードが返品された製造者・発行者は、材料も含むICカードの製造ロット・製造日を特定する情報や、ICモジュールの種類を特定する情報等といったICモジュールに関する情報をICカードから読み出す。そして、製造履歴資料を調査し、故障原因の調査、同日製造、同工程で製造された他のロットへの影響を推定することが行われる。
ICカードから、ICモジュールに関する情報を読み出す場合の手段は、例えば、以下のものがある。
(1)ICカードのカードナンバーに係る情報/ICカードの所有者に係る情報等と、ICモジュールに関する情報とを関連付ける。
そして、これらの関連情報をICカードの製造または発行時において記録しておき、万一ICカードが返品された場合には、記録しておいた上記関連情報を基に、ICカードのICモジュールに関する情報を特定する。
(2)ICカードに磁気ストライプが形成されている場合には、磁気ストライプにICモジュールに関する情報を記録する。もしくは、ICカードのICモジュールの記憶装置にICモジュールに関する情報を記録する。そして、万一ICカードが返品された場合には、磁気ストライプや記憶装置に記録された情報を基に、ICモジュールに関する情報を特定する。
(3)ICモジュールが搭載されるICカードのカード基材の凹部の底面に、ICモジュールに関する情報を形成する。そして、万一ICカードが返品された場合には、ICモジュールをカード基材から剥がし、上記凹部の底面に形成された情報を基に、ICモジュールに関する情報を特定する(特許文献1参照)。
(4)ICカードの表面または裏面に、ICモジュールに関する情報を直接形成する。そして、万一ICカードが返品された場合には、形成された情報を基に、ICモジュールに関する情報を特定する。
特開2004−38852号公報
しかしながら、上記(1)〜(4)の手段には以下の問題がある。
(1)の手段では、ICカードのカードナンバーに係る情報/ICカードの所有者に係る情報がいわゆる個人情報に関わるものであるので、これをICカード製造者・発行者が別途記録することは、個人情報流出や滅失の危険がある。
(2)の手段では、ICカードの磁気ストライプやICカードモジュールが破壊されていた場合には、ICモジュールに関する情報の特定ができなくなる。
(3)の手段では、ICモジュールをカード基材から剥がす際に、モジュールの状態が変化(モジュールのICチップが破壊される、モジュール異常の再現性がなくなる)することがある。そのため、ICモジュールの状態が変化してしまった場合には、ICモジュールの全体が破壊や故障していなくても、有効な破壊や故障の原因調査ができなくなる。
(4)の手段では、ICカードの人目に付く、表面又は裏面に、ICモジュールに関する情報が直接形成されている。ICモジュールに関する情報は、実際にICカードを使用するカードの所有者には使用上何ら関係のない情報であるので、所有者にとっては、無用な情報であり、また、ICカードの外観を損ない得る情報でもある。
なお、ICモジュールに関する情報をICカードの表面又は裏面に、外観を損ねないように肉眼では直接確認できない形態(紫外線、赤外線、X線で解析することにより読み取れる形態)で形成する手段もある。しかし、そのような形態の情報を形成するには特殊な装置が必要となる。
以上の問題を鑑み、本発明が解決しようとする課題は、ICカードの外観を損なうことなく、ICモジュールに関する情報を確実に特定できるICカード及びその製造方法を提供することである。
本発明のICカードは、ICモジュールを備えたICカードであって、少なくとも前記ICカードの表面に、前記ICカード自体に関する情報であって、ヒトに識別され得る情報が形成され、前記ICカードの側面に、前記ICカード自体に関する情報と無関係な前記ICモジュールに関する情報を特定する情報であって、ヒトに直接識別され得ないコード化された情報に変換された情報が形成されている。
好適には、前記ヒトに直接識別され得ないコード化された情報は、前記ICモジュールに関する情報を特定する情報をコード化することにより前記ヒトに直接識別され得ないコード化された情報に変換された情報である。一層好適には、前記ヒトに識別され得る情報には、意匠的な情報も含まれる。
なお、前記ICモジュールに関する情報は、前記ICモジュールの製造ロットを特定する情報、前記ICモジュールの製造日を特定する情報、前記ICモジュールの種類を特定する情報、または、前記ICモジュールに記憶されたプログラムを特定する情報、のうち少なくとも一つである。また、前記ICカード自体に関する情報は、前記ICカードのカードナンバーに係る情報、前記ICカードの発行者を特定する情報、前記ICカードの製造者を特定する情報、前記ICカードの所有者を特定する情報、または、前記ICカードの機能または使用態様に係る情報、のうち少なくとも一つである。
本発明のICカードの製造方法は、ICモジュールを備えたICカードの製造方法であって、少なくとも前記ICカードの表面に、前記ICカード自体に関する情報であって、ヒトに識別され得る情報を形成する工程と、前記ICカードの側面に、前記ICカード自体に関する情報と無関係な前記ICモジュールに関する情報を特定する情報であって、ヒトに直接識別され得ないコード化された情報に変換された情報を形成する工程とを有する。
本発明によれば、ICカードの外観を損なうことなく、ICモジュールに関する情報を確実に特定できる。
(本発明の実施形態に係るICカードの構成)
図1に本発明の実施形態に係るICカードの平面図及び側面図を示す。
図1(a),(b)に示されているように、ICカード1は、カード基材10に埋め込まれたICモジュール2を備えている。
また、図1(a)に示されているように、少なくとも、ICカード1の表面には、当該
ICカード自体に関する情報3が形成されている。
さらに、図1(b)に示されているように、ICカード1の少なくとも1つの側面には、上記ICカード自体に関する情報3とは無関係なICモジュールに関する情報を特定する情報4が形成されている。
(ICカード自体に関する情報)
ICカード自体に関する情報3とは、詳細には、ICカード1のカードナンバーに係る情報、ICカード1の発行者を特定する情報、ICカード1の製造者を特定する情報、ICカード1の所有者を特定する情報、または、ICカード1の機能または使用態様に係る情報、のうち少なくとも一つである。
これらの情報は、ICカード1を実際に使用する場面で必要な情報、すなわち、ICカード自体に関わる情報となっている。
例えば、ICカード1のカードナンバーに係る情報は、ICカード1の所有者がICカードを使用する場面において、カードナンバーの教示を要求された場合、その他ICカード1に関する手続の際などに必要となる情報である。
ICカード1の発行者を特定する情報は、使用されるICカード1の発行者を、ICカード1の表面を参照することにより、複数存在し得る発行者中のどこの発行者であるのかを特定するための情報である。ICカードの製造者を特定する情報についても、同様である。ここで、かかる情報は、複数存在し得る発行者(製造者)中のどこの発行者(製造者)であるのかを特定するための情報であるため、自他識別機能を有する商標も含まれる。
ICカード1の所有者を特定する情報とは、当該ICカード1を使用する主体を示す情報であり、例えば、氏名又は名称、住所又は居所、その他の連絡先、主体の人物の写真や肖像、性別・年齢などの属性を、ICカード1の表面を参照することにより特定する情報である。
ICカード1の機能または使用態様に係る情報とは、ICカード1をどのように機能させるか、または、どのように使用するのかを参照する情報である。例えば、ICカード1が定期券などの有価物である場合には、その旨を示す表示、有効期間、金額などの情報が該当する。
以上のような、ICカード1のカードナンバーに係る情報、ICカード1の発行者を特定する情報、ICカード1の製造者を特定する情報、ICカード1の所有者を特定する情報、または、ICカード1の機能または使用態様に係る情報は上記に限定されることではない。
要するに、ICカード1を実際に使用する場面で必要な情報であれば、すべてICカード自体に関する情報3に該当し得る。すなわち、ICカード自体に関する情報3とは、かかる情報がICカード3に形成されていなければ、ICカード3を使用する上で困難を生じさせることもある情報である。
そういった情報に共通する事項は全て、ICカード1の表面に表示された情報を使用する者(ヒト)が目視によって認識して、その情報がどのような情報であるのかを識別し得る情報である。すなわち、ICカード自体に関する情報3は、使用する者にとって必要な情報であるので、ICカード1の表面に形成されることによって、認識されやすくするための情報でもある。したがって、この情報は無駄な情報ではなく、ICカード1の表面に形成されていたとしても、ICカード1の外観を損ねることはない。
ICカード1の外観を損ねないという意味で、ICカード自体に関する情報3には、意匠的な情報も含まれることになる。すなわち、ICカード1の表面に意匠的な情報が形成されていたとしても、かかる情報はヒトの視覚を通じて美観を起こさせるので、ICカード1の外観を損ねることがない。
また、ICカード自体に関する情報3が意匠的な情報である場合には、ICカード1に美観を生じさせ、ICカード1を使用する者に使い心地の良さを提供する。したがって、意匠的なICカード自体に関する情報3もICカードを実際に使用する場面で必要な情報に該当する。
上記においても説明したように、ICカード1の発行者を特定する情報には、自他識別機能を有する商標をも含まれる。たとえば、デザイン文字・図形などのように、商標が意匠的にデザインされていた場合には、当該商標は、「意匠的な情報」となり得る。
また、広義には、ICカード1の偽造防止のために表面に形成されるホログラムも、ICカード1の偽造防止という観点でICカードを実際に使用する場面で必要な情報に該当する。さらに、ホログラムは意匠的な要素も含むこともあり、「意匠的な情報」にもなり得る。
(ICモジュールに関する情報を特定する情報)
次に、ICモジュールに関する情報を特定する情報4の概念について具体的に説明する。
ICモジュールに関する情報を特定する情報4とは、より詳細には、ICモジュール2の製造ロットを特定する情報、ICモジュール2の製造日を特定する情報、ICモジュール2の種類を特定する情報、または、ICモジュール2に記憶されたプログラムを特定する情報、のうち少なくとも一つである。
上記の情報は、ICカード自体に関する情報3と無関係な情報である。すなわち、かかる情報は、ICカード1を実際に使用する場面においては必要な情報とはならない。したがって、ICモジュールに関する情報を特定する情報4なる情報が、ICカード1の表面または裏面に形成されていると、その情報は無駄な情報となり得る。そのため、その情報は、上記のICカード自体に関する情報3と混合し、ICカード1の外観を損ねる恐れがある。
例えば、ICモジュールに関する情報を特定する情報4として、ICモジュール2の製造ロットを特定する情報、または、ICモジュール2の製造日を特定する情報が数字で表現されている場合、及び、ICモジュール2の種類が文字で表現されている場合を考える。
このとき、これらの情報が数字や文字として、ICカード1の表面に形成された、ICカード自体に関する情報3の数字や文字と不当に混合し、ヒトに視認されることでICカード1の外観を損なうと認識される。特に、ICカード自体に関する情報3が、意匠的な情報に該当し得る場合は、ICカード1の外観が著しく損なわれる場合がある。
そこで、図1(b)に示されているように、ICモジュールに関する情報を特定する情報4が、ICカード1の側面に形成されるようにする。ICカード1の側面は、人目に付きにくいので、ICモジュールに関する情報を特定する情報4が形成されていたとしても、ICカード1の表面のICカード自体に関する情報3と混合することがなく、ICカード1の外観を損ねることがない。
なお、ICカード1の表面に形成されたICカード自体に関する情報3は、実際に使用する場面において役に立つように、ヒトに識別され得る情報であるが、ICカード1の側面に形成されたICモジュールに関する情報を特定する情報4は、ヒトに直接識別され得ないコード化された情報に変換された情報とすることが望ましい。
ICモジュールに関する情報を特定する情報4が、ヒトに直接識別され得ないコード化された情報であれば、ICカード1の側面の当該情報が視認されても、その情報はヒトにとっては無意味な情報として解釈されるので、ICカード1のヒトへの印象を弱くすることができる。
そこで、ICモジュールに関する情報を特定する情報4は、ヒトに直接識別され得ないコード化された情報に変換された情報としては、直接的にICモジュールに関する情報を特定する情報4がコード化され、コード5に変換されているものであることが望ましい。
すなわち、ICモジュールに関する情報を特定する情報4として、ICモジュール2の製造ロットを特定する情報、または、ICモジュール2の製造日を特定する情報が数字で表現される場合、及び、ICモジュール2の種類が文字で表現される場合は、これらの情報は、ヒトに直接認識され得る。しかし、数字や文字をコード化することで、ヒトに直接識別され得なくなる。
例えば、図1(c)に示したように、ICモジュール2の製造ロットを特定する情報が、「21301123」となる場合を考える。図1(c)に示したように、“0”を極細の縦のバー、“1”を細い縦バー、“2”を中太の縦バー、“3”を極太の縦バーというような規則でもって、「21301123」なる情報をコード化させる。
コード化された「21301123」なる情報は、図1(c)に示したように、(中太,細,極太,極細,細,細,中太,極太)の縦バーの列からなるコード5としてコード化されてICカード1の側面に形成される。なお、かかるコード5は例えば、サーマルプリント、インクジェット、レーザー照射などの公知の手法によって容易に形成できる。
このようにして形成されたコード5に係るバーの列は、ヒトにとっては直接認識できず、そのコード5が視認されたとしても意味が理解されないので、ICカード1の外観が損なわれることはない。すなわち、コード5に係るバーの列は、ヒトに視認されたとしても、単に無意味な縦バーが並んでいるとしか認識されない。そのためコード5は、ヒトが直接認識できる「21301123」なる情報として、理解されない。
このように、図1に示した本実施形態のICカード1は、ICカード1の側面に、ICカード自体に関する情報3と無関係なICモジュールに関する情報4を特定する情報であって、ヒトに直接識別され得ないコード化された情報に変換された情報が形成されているものとなっている。
そのため、ICカード1の外観が損なわれないだけでなく、ICモジュールに関する情報4を、ICカード1を破壊することなく確実にICカード1の側面から特定することもできる。さらには、ICモジュールに関する情報4は、ICカード1の所有者とは関係のないICモジュール2自体の情報であるので、個人情報流出、滅失の恐れもない。なお、コード5の形成は上記のように公知の手法を採用することもできるので、余計なコストが生ずることもない。
(本発明の実施形態に係るICカードの製造方法)
図1に示したような形態をなす本発明の実施形態に係るICカード1の製造方法について、図2に示したフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ICカード1自体を製造するために、カード基材の製造(ST1)と、ICモジュールの埋込(ST2)を行う。そして、ICカードの発行処理を行う(ST3)ことにより、ICカード1に機能が付与され、実際に使用できるようになる。
ここで、ST1の工程におけるICカード1のカード基材10の製造、及び、ST2の工程におけるICモジュール2の埋め込みの方法は、例えば特開2002−42103号公報に開示されている。かかる方法は、一般的なものであるので、当該公報を基にして図3を参照しながら概略だけを説明する。
図3に、ICカード1を製造する工程の概略を示す。図3に示すように、まず、多面付けで印刷された表裏それぞれの表裏印刷シート10bに表、及び、裏のデザインを形成する。ここで、表面に印刷されるデザインは、ICカード自体に関する情報3も含まれることもある。表裏印刷シート10bにデザインを形成した後、コアシート10aを、表裏印刷シート10bで挟み、デザイン面に透明シート10cを重ねて積層する(図3(a))。
磁気記録部が必要な場合は、ICカード1の裏面側の透明シート10cの裏面に、磁気ストライプを転写する。また、必要に応じて、ICカード1の裏面側の表裏印刷10bに、偽造防止のホログラム(ICカード自体に関する情報3にもなり得る)も形成する。
積層は通常、熱と圧力を加えて行われ、複数のシート同士を接合させるためには、接着剤や粘着テープが使用される。積層が完了すると、カード基材10が完成する(図3(b))。カード基材10が完成後、ICモジュール2を埋め込むための凹部(図示なし)をエンドミル等により、カード基材10に形成し、凹部にICモジュール2を埋め込む。
そして、シート状をなすモジュールを一枚ずつ打ち抜き、ICカード1が完成する(図3(c))。
ここで、ICカード1は、カード基材の製造(ST1)、ICモジュールの埋込(ST2)、及び、ICカードの発行処理(ST3)の工程の何れの段階においても、カード基材10が存在している。
そのため、図2のフローチャートに示されているように、ICモジュールに関する情報4をICカード1の側面に形成する工程(STb)は、ST1,ST2,ST3の工程の何れの段階であっても実施することができる。この工程(STb)は、サーマルプリント、インクジェット、レーザー照射などによって実施する。
なお、ICカード自体に関する情報3をICカード1の表面に形成する工程(STa)も、同様に、カード基材10が存在するST1,ST2,ST3の工程の何れの段階であっても実施することができる。ここで、ICカード自体に関する情報3をICカード1の表面に形成する工程(STa)は、通常実施されている方法であり、印刷、印字、エンボス加工などの手法である。
(変形例)
図1に示したICカード1では、ICモジュールに関する情報4として、例えば4進数の「21301123」なる数字情報が、ICカード1の側面に形成されている。
しかし、ICモジュールに関する情報4は、4進数の数字に限られることはなく、多進数の数字その他の記号等によっても表現できることはもちろんである。
図4(a)に、図1に示したICカード1のコード5とは異なるコード5が、ICカード1の側面に形成されたものが示されている。ここでは、ICモジュールに関する情報4として、10進数の「62081」なる数字情報がコード化されて、ICカード1の側面にコード5として形成されている。
コード化の際は、図4(a)に示したように、ICモジュールに関する情報4に係る各桁の数字の小さいものほど細いバーとする。そうすることにより、図4(a)に示すように、ヒトに認識され得る「62081」の情報が、ヒトに直接識別され得ないコード化された情報として、縦バーの列からなるコードを形成することができる。
さらに図4(b)に示されているように、ICモジュールに関する情報4は、形成された当該情報に耐久性を持たせるために、エンドミル20によっても形成することができる。
すなわち、図4(a)で示したコード化の規則と同様の規則でもって、ICモジュールに関する情報4として、10進数の「62081」なる数字情報をコード化してコード5を表現する。
縦バーによって表現されるコード5をICカード1の側面にエンドミル20によって形成する際は、縦バーの幅が太いほど、エンドミル20をICカード1の側面に深く食い込ませるようにする。
このように形成されたコード5は、ICカード1の側面を縦バーの太さに対応させて凹ませているので、ICカード1を使用中にその側面が磨耗したとしても凹んだ箇所は摩滅しにくいので、形成されているICモジュールに関する情報4に耐久性を持たせることができる。
図4(b)に示したような、ICモジュールに関する情報4をエンドミル20によって形成する場合よりも、更に形成された情報の耐久性を持たせたICカード1として、図5に示したICカード1がある。
図3を参照して説明したように、ICカード1のカード基材10は複数の層によって形成されている(図3(a))。
そこで図5に示したように、ICモジュールに関する情報4として、例えば、10進数4桁の「0725」なる数字情報をコード化して、ICカード1の側面にコード5として形成する場合は、各桁の情報を複数の層の各層ごとに表現するようにする。
図5(b)に示したように、各桁の情報を複数の層の各層ごとに表現する際は、各層において、目印となる層の小片30を形成する。コード化の際は、図5(b)に示したように、ICモジュールに関する情報4「0725」に係る各桁の数字の小さいものほど、小片30が左側に寄るようにする規則でもって、コード化する。
上記の規則で、ICモジュールに関する情報4「0725」をICカード1の側面に形成する際は、千の位桁の“0”を、カード基材10を構成する層の4段目とする。そして、同様にして、百の位桁の“7”を層の3段目、十の位桁の“2”を層の2段目、一の位桁を層の1段目とする(図5(a)参照)。
かかる手法により、図5(a)で示されたように、ICモジュールに関する情報4「0725」に対応するコード5がICカード1の側面に形成される。もちろん、コード5は、ヒトに直接認識され得ない、小片30の無意味な集まりからなる情報であるので、「0725」とはヒトに認識されることはない。
図5で示したICカード1では、ICモジュールに関する情報4は、複数の層からなるカード10の各層によって挟まれた小片30によってコード5として表現されている。そのため、ICカード1を使用中に側面が磨耗しても、レーザ照射やエンドミルによってICモジュールに関する情報4を形成した場合と比較して、ICモジュールに関する情報4が消えにくい。
これにより、ICカード1が長期間使用された後、側面が磨耗した状態で返品された場合であっても、コード5を基にしてICモジュールに関する情報4の特定が可能である。
本発明の実施形態に係るICカードの平面図(a)、側面図(b)、側面に形成された情報(c)である。 本発明の実施形態に係るICカードを製造する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るICカードを製造する工程の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るICカードの側面に、ICモジュールに関する情報を形成する方法を示す図である。 本発明の実施形態に係るICカードの側面に、ICモジュールに関する情報を形成する別の方法を示す図である。
符号の説明
1…ICカード、 2…ICモジュール、 3…ICカード自体に関する情報、 4…ICモジュールに関する情報、 5…コード、 10…カード基材、 20…エンドミル

Claims (5)

  1. ICモジュールを備えたICカードであって、
    少なくとも前記ICカードの表面に、前記ICカード自体に関する情報であって、ヒトに識別され得る第1の情報が形成され、
    前記ICカードの平坦な側面に、事前に決定された前記ICモジュールを特定し管理するための情報であって、視認可能であるが、その内容が直接識別され得ないコード化された情報に変換された第2の情報が、バーコード状の形態で食い込まれて形成されている、
    ICカード。
  2. 前記第1の情報には、意匠的効果を示す情報も含まれる、
    請求項1に記載のICカード。
  3. 前記第2の情報は、前記ICモジュールの製造ロットを特定する情報、前記ICモジュールの製造日を特定する情報、前記ICモジュールの種類を特定する情報、または、前記ICモジュールに記憶されたプログラムを特定する情報、のうち少なくとも一つである
    請求項1または2に記載のICカード。
  4. 記第1の情報は、前記ICカードのカードナンバーに係る情報、前記ICカードの発行者を特定する情報、前記ICカードの製造者を特定する情報、前記ICカードの所有者を特定する情報、または、前記ICカードの機能または使用態様に係る情報、のうち少なくとも一つである
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のICカード。
  5. ICモジュールを備えたICカードの製造方法であって、
    少なくとも前記ICカードの表面に、前記ICカード自体に関する第1の情報であって、ヒトに識別され得る情報を形成する工程と、
    前記ICカードの平坦な側面に、事前に決定された前記ICモジュールを特定し管理するための情報であって、視認可能であるが、その内容が直接識別され得ないコード化された情報に変換された第2の情報を、バーコード状の形態で食い込まれて形成する工程と、
    を有するICモジュールを備えたICカードの製造方法。
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