JP2005131868A - インクジェットプリンタ装置 - Google Patents

インクジェットプリンタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005131868A
JP2005131868A JP2003368665A JP2003368665A JP2005131868A JP 2005131868 A JP2005131868 A JP 2005131868A JP 2003368665 A JP2003368665 A JP 2003368665A JP 2003368665 A JP2003368665 A JP 2003368665A JP 2005131868 A JP2005131868 A JP 2005131868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
waste ink
shutter
waste
jet printer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003368665A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensei Otsubo
研成 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003368665A priority Critical patent/JP2005131868A/ja
Priority to PCT/JP2004/010359 priority patent/WO2005007414A1/en
Priority to US10/892,162 priority patent/US20050018009A1/en
Publication of JP2005131868A publication Critical patent/JP2005131868A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】廃インクタンクを有するインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置を縦向きで携帯したり傾けた場合にも、廃インクなどがインクジェットプリンタ装置外に漏れることのないインクジェットプリンタ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】インクカートリッジ31のインクノズルの目詰まりを解消するために所定の非印字位置において空吐出される廃インクを貯留する廃インクタンク1を備えたインクジェットプリンタ装置において、廃インクタンク1の廃インク導入口を密閉するシャッター80を設けるとともに、シャッター60の自動開閉機構60を設ける。この自動開閉機構60は、電源オフ時、またはインクジェットプリンタ装置の筐体が傾いたときに作動し、シャッター80を閉じることにより、インクジェットプリンタ装置を立てたり傾けたりしても、廃インクタンク1から廃インクが漏れることがなくなる。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェットプリンタのヘッドの目詰まりを防止するために空吐出するインクを収容する廃インクタンクを備えたインクジェットプリンタ装置に関する。
小型のカラーFAXやプリンタには、カラーインクを使用するインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置が用いられている。
インクジェットプリンタ装置は、インクノズルの先からインクを吐出させて用紙などの印刷媒体へ印刷する構造である。そのため、しばらく使用していない場合などにインクノズルの吐出口にインクが固化して詰まったり、異物や気泡がインクノズルの吐出口に詰まったりすると、印刷不良が発生する。
これを解消するために、インクジェットプリンタ装置では、所定のタイミングでインクノズルからインクを空吐出し、インクと共に、固化したインクや、異物、気泡を強制的に吐出口外へ排出させることにより、インクノズルの清掃を行うようにしている。
このような機構を有するインクジェットプリンタ装置は、空吐出をしたインクを貯留するために、スポンジやフェルトなどのインク吸収体を有する廃インクタンクを設けている(例えば、特開平9−109415号公報参照)。
特開平9−109415号公報(図1)
このような従来のインクジェットプリンタ装置においては、特に、黒色インクのような顔料インクを廃インクとして収容する場合、通常は自然に固まっていくが、使用頻度および環境条件によっては液状のままで収容される場合も考えられる。
また通常の廃インクタンクは、廃インク導入口は開いたままであるために、このインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置(ファクシミリやプリンタ)を縦向きで携帯したり、傾けた場合には廃インクタンクの開口部から液状の廃インクや固形状のインクかすがインクジェットプリンタ装置の外に漏れて、ユーザが使用する際に支障をきたす恐れがある。
そこで、本発明は、廃インクタンクを有するインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置を縦向きで携帯したり傾けた場合にも、廃インクなどがインクジェットプリンタ装置外に漏れることのないインクジェットプリンタ装置を提供することを目的とする。
本発明は、空吐出される廃インクを貯留する廃インクタンクの廃インク導入口を密閉するシャッターを設けるとともに、前記シャッターの自動開閉機構を設けたものである。
本発明における自動開閉機構は、廃インクタンクから液状の廃インクまたは固形状のインクかすが漏出する可能性のある状態で作動し、シャッターを閉じることで、廃インクタンクを有するインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置を縦向きで携帯したり傾けた場合にも、廃インクなどがインクジェットプリンタ装置外に漏れること
がなくなる。
以上のように本発明のインクジェットプリンタ装置は、空吐出される廃インクを貯留する廃インクタンクの廃インク導入口を密閉するシャッターを設けるとともに、シャッターの自動開閉機構を設けたことにより、廃インクタンクを有するインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置を縦向きで携帯したり傾けた場合にも、廃インクなどがインクジェットプリンタ装置外に漏れることを防止でき、手や衣服を汚すことがなくなる。また、インクジェットプリンタ装置内部に流れ出て、内部を汚したり、ファクシミリやコピー用紙を汚すことも防止できるという効果がある。
本発明の請求項1の発明は、インクカートリッジのインクノズルの目詰まりを解消するために所定の非印字位置において空吐出される廃インクを貯留する廃インクタンクを備えたインクジェットプリンタ装置において、前記廃インクタンクの廃インク導入口を密閉するシャッターを設けるとともに、前記シャッターの自動開閉機構を設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ装置としたものであり、廃インクタンクを有するインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置を縦向きで携帯したり傾けた場合にも、廃インクなどがインクジェットプリンタ装置外に漏れることのないインクジェットプリンタ装置を得ることができる。
ここに、シャッターの自動開閉装置は、廃インクタンクから液状の廃インクまたは固形状のインクかすが漏出する可能性のある状態でシャッターを閉じるように自動的に作動するものであることを意味する。
本発明の請求項2の発明は、請求項1の発明におけるシャッターの自動開閉機構は、インクカートリッジのヘッドをキャッピングするキャッピングユニットの動作と連動し、キャッピング時にシャッターを閉じ、キャッピング開放時にシャッターを開く動作を行うものであることを特徴とするインクジェットプリンタ装置としたものであり、シャッターの自動開閉機構を、インクカートリッジのヘッドをキャッピングするキャッピングユニットの動作と連動し、キャッピング時にシャッターを閉じ、キャッピング開放時にシャッターを開く動作を行うものとすることにより、既存の機構を用いてシャッターの自動開閉を行うことができる。
本発明の請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明におけるシャッターの自動開閉機構は、電源のオンオフと連動して動作するものであるインクジェットプリンタ装置としたものであり、電源のオフ時にインクジェットプリンタ装置を傾けたり立てたりしても、廃インク等が漏れることはない。
本発明の請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明におけるシャッターの自動開閉機構は、インクジェットプリンタ装置の筐体の傾きを検知するセンサの作動と連動して動作するものであるインクジェットプリンタ装置としたものであり、廃インクタンクの開口部に、傾き検知センサと連動してシャッターを閉じることで、インクジェットプリンタ装置を携帯したり傾けたりした際に、廃インク等が漏れることはない。また、第3の発明単独では、誤って、電源オン時にインクジェットプリンタ装置を傾けたり立てたりすると廃インク等が外に漏れる危険性があるが、これを併用することで、廃インク漏れを防止できる。
本発明の請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明におけるシャッターは、廃インク導入口の開口と平行な面に沿ってスライドするものであることを特徴と
するインクジェットプリンタ装置としたものであり、ヒンジ式に開閉する機構に比べてシャッターの移動のための空間を節減でき薄型化を図ることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態に係る廃インクタンクの構成を図1から図3に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る廃インクタンクの構成を説明する斜視図、図2は本発明の実施の形態に係る廃インクタンクの構成を説明する蓋部を開けた斜視図、図3は本発明の実施の形態に係る廃インクタンクの構成を説明する蓋部を開けた平面図である。
図1および図2に示すように、廃インクタンク1は、ベース板2と、壁部3と、壁部3の上部にネジおよび係止爪8と略コ字状に形成された係止部16との嵌合で締結された蓋部4と、掃き出し機構部5と、廃インク吸収体6を有している。
貯留部7は、ベース板2および壁部3と蓋部4で形成される空間に廃インクを貯留するものである。
ベース板2は、壁部3と、蓋部4を係止するために壁部3に形成された係止爪8と、インクジェットプリンタ装置(図示せず)に取り付けるための一端部に形成された嵌合爪9a,9bと、他端部にロック爪10とが一体的に形成されたプラスチックなどの成型品で、略矩形状に形成されている。
蓋部4には、インクノズル(図示せず)から吐出される廃インクを受けて貯留部7内へ導く廃インク導入部11が突出して形成されている。廃インク導入部11は開口部が形成され、開口部を開閉するシャッター80がベース板2の面と平行に摺動自在に設けられている。このシャッター80は、シャッターレバー81を外部から移動することで開閉されるように構成されている。シャッター80は、板状のものがスライドする構成の外に、蛇腹状のものがカーテン式に開閉する構成でもよいし、その他の構成でもよい。
また、廃インク導入部11の開口部は、掃き出し機構部5がスライドする際のガイドと、インクノズルが空吐出をする際に吐出される廃インクの取り入れ口である廃インク導入口12とを兼ねている。
また、蓋部4には、掃き出し機構部5により掃いた廃インクを貯留部7から廃インクを取り出す開口部である清掃口14が形成されているが、通常は粘着シート等からなるカバー20によって閉じられている。廃インクタンク1をメンテナンスする場合には、カバー20を開け、清掃口14から綿棒などを挿入して貯留部7内の固化した廃インクを綿棒の先に絡めるように取り除く。
インクジェットプリンタ装置の使用頻度によっては、一定期間でのインクノズルから空吐出により吐出される廃インクの量が異なる。インクジェットプリンタ装置の使用頻度が低く、廃インクタンク1に貯留される廃インクの量が許容量を超える期間よりも装置寿命の方が短い場合には、清掃口14を設けず廃インクタンク1を使い捨てとすることもできる。
壁部3と蓋部4は、蓋部4に形成された略コ字状に形成された係止部16と、壁部3に形成された係止爪8とで蓋部4を壁部3に固定するとともに、ガスケット15を間に挟んでネジで固定あるいは樹脂同士の爪部で締結しており、密着性を向上させインクの漏れを防止している。
掃き出し機構部5は、廃インクをインク吸収体6へ導くための傾斜面19と、傾斜面1
9に当接してスライドするスクレイパー18と、スクレイパー18を往復動させるレバー17を有している。
レバー17は、階段状をした垂直断面が略三角形状をしており、階段状をした面が指で容易に押してスライドできるよう、廃インク導入口12と反対側に形成されている。また、レバー17に直径2mm程度に開口した凹部であるスライド用挿入部21が階段状をした面に形成されている。廃インクタンク1をインクジェットプリンタ装置へ組み込んだ際に、レバー17をスライドさせるのに、指で操作しづらい場合に、鉛筆やボールペンなどの先端が鋭利なものでレバー17のスライド用挿入部21へ挿入して押すことで、容易にスクレイパー18をスライドできる。
スライド用挿入部21を廃インク導入口12側やレバー部17の上面に形成した場合には、凹部に先端がL字状のものを挿入し引っかけてスライドさせても良い。このように引っ張ってスライドさせる場合には、スライド用挿入部を引っかけやすいL字状やリング状とするのが望ましい。
図3に示すように、スクレイパー18は、S1方向へスライドして一点鎖線で示されるP位置まで傾斜面19上を摺動した後、初期の位置に戻るようにバネ部22により付勢されている。
バネ部22は、金属製のワイヤであり、く字状に形成されている。バネ部22の屈折部に弦巻状の環部23を形成している。環部23をベース板2に一体的に形成された略円筒形状の支柱部25に回動自在に挿通させ、バネ部22の一端部である旋回部24をスクレイパー18に脱着自在に当接させ、他端部である抑止部29は抑止片28に脱着自在に当接している。
スクレイパー18をS1方向へスライドさせると、旋回部24が押圧されるが、環部23を中心にして、抑止片28にて抑止部29が旋回を抑止されるため、環部23の付勢力により、スクレイパー18のスライド操作をやめると旋回部24がスクレイパー18をP位置から元の位置へ戻す。
また、旋回部24は、ベース板2に形成されたバネ止め部26に当接して旋回が抑止されるので、スクレイパー18はP位置よりS1方向のスライドが抑止される。
傾斜面19は、廃インク導入部11の廃インク導入口12の下方に、ベース板2と一体的に形成され、インクノズルから空吐出により排出される廃インクを受けてインク吸収体6側へ流す。インク吸収体6は、傾斜面19短手方向の片側のみに配設しているので、インクノズルから吐出された廃インクがインク吸収体6側へ流れやすくするため、傾斜面19は、インク吸収体6側の方が、反対側傾斜面19より広く形成されている。
スクレイパー18がスライドして傾斜面19上の廃インクを掃き、貯留部7のスクレイパー18のスライド方向の前方に廃インク蓄積部13に蓄積する。なお、その際に、廃インクが貯留部7内で散乱しないよう、廃インクガイド27が形成されている。
このように、インクノズルから空吐出により傾斜面19上に吐出された廃インクをスクレイパー18が当接してスライドしながら削り取って掃くことで、吐出の度に廃インク導入口12の下方付近に廃インクが固化し積層して、廃インク導入口12の開口部を塞ぎ、貯留部7の貯留可能な容量より少ない容量で限界となることを防止する。
インク吸収体6は、インクノズルから吐出され、傾斜面19を流れた廃インクを吸収す
る。インク吸収体6は、スポンジ等の多孔質吸収体や、フェルト積層紙などの繊維吸収体が使用できるが、廃インクを吸収保持できればいずれのものでもよい。インク吸収体6は、バネ部22の旋回する範囲は、バネ部21の旋回しない範囲よりも高さが低く形成されている。
また、インク吸収体6は、貯留部7から取り外し可能に配設されている。従って、廃インクを吸収したインク吸収体6を、まだ廃インクを吸収していない新品のインク吸収体6と蓋部4を取り外し、交換することができる。
廃インクを再利用せずにインク吸収体6にて廃インクを吸収させることで、インク吸収体6を交換するだけで、廃インクタンク1の再利用ができ、ランニングコストを低廉にすることができ、産業廃棄物を増やすことが抑止される。
また、廃インクを再利用しないため、廃インクタンクに廃インクの取り出し機構が不要であり、インクジェットプリンタ装置に廃インクタンクから取り出した廃インクをインクカートリッジへ戻す機構が不要となるため、廃インクタンクおよびインクジェットプリンタ装置の構造が簡単に構成できる。従って、小型化が容易であり、インクジェットプリンタ装置が低廉とすることができる。
図4は、上述した構成の廃インクタンクを用いたインクジェットプリンタ装置のインクジェットエンジンを示す斜視図である。
図4に示すように、廃インクタンク1を搭載したインクジェットプリンタ装置のインクジェットエンジン30は、顔料が使用されている黒色のインクカートリッジ31と、染料が使用されている混色のインクカートリッジ32とを有している。
キャリッジ33は、これらインクカートリッジ31,32を搭載して図中S2方向に走査する。インクカートリッジ保持部34,35は、キャリッジ33に接続されインクカートリッジ31,32を保持する。
フレキシブルケーブル36は、インクノズルと本体制御部(図示せず)とを接続する。
キャリッジ33をS2方向に案内するためのキャリッジシャフト37と、キャリッジ33が固定され、これをS2方向に移動させるための動力を伝達するタイミングベルト38であり、装置両側部に配置されたプーリ39に張架されている。
一方のプーリ39には、ギヤ等の伝導機構を介してキャリッジモータ40より駆動力が伝達される。
ドライブローラ41は、印刷媒体に接してこれを搬送するためのものであり、搬送モータ42によって駆動される。
廃インクタンク1は、インクジェットエンジン30の一側端部に備えられ、時間の経過とともに固化する顔料を吐出する黒色用インクノズル(図示せず)が一側端部へ移動し、廃インクを吐出する際に、廃インクを廃インクタンクに導入可能なように廃インク導入口11が露出している。
廃インクタンク1のレバー17は、インクジェットエンジン30を組み込んだインクジェットプリンタ装置のカバーを開けると操作者が押せるようにインクジェットエンジン30から突出している。
図4において、P1およびP2は、インクジェットプリンタ装置の電源オフ時に、インクカートリッジ31,32のヘッドをキャッピングユニットでキャッピングする位置を示している。
図5において、自動開閉機構60は、駆動部61と、駆動伝達部62により駆動力を供給され、キャッピングユニット90と連動する構成である。
駆動部61は、駆動用モータ63と、駆動用モータ63の回転を伝達するギヤ64,65とで構成され、駆動用モータ63の回転を、駆動伝達部62へ伝達する。
駆動伝達部62は、ギヤ65から駆動用モータ63の回転力を受けるギヤ66と、駆動伝達シャフト67と、駆動伝達シャフト67の他端部へ固着されたピニオンギア68とで構成される。
ピニオンギア68は、駆動伝達シャフト66の回転を自動開閉機構60へ伝達する。
図5および図6に示されるように、自動開閉機構60は、水平移動する基台部69と、ラック70と、シャッター80を開閉するシャッターレバー81を駆動するジョイントバー71で構成される。
ラック70は、基台部69に固着されピニオンギア68の回転を水平移動に変換し基台部69をS3方向へスライドさせる。
なお、本実施の形態では、スクレイパー18とシャッターレバー81を連動させており、シャッター80が開閉する毎に、スクレイパー18が移動することで、掃き出し機構部5による廃インクタンク1内の廃インクの掃き出しを行うようにしている。
キャッピングユニット90は、図5および図7((a)はキャップ解除時、(b)はキャップ時)に示すように、ベース92と、このベース92に対して水平方向に移動可能なスライドベース93と、このスライドベース93に対して昇降可能なキャップベース94と、このキャップベース94にバネ96を介して取り付けられたキャップ95とを有している。
スライドベース93はプラスチック等の成型品で作られており、駆動伝達シャフト67に固着されたギヤ91に噛み合うピニオンギア91bと噛み合うラック97と、スライドベース93の水平方向の移動によってキャップベース94を上下方向の移動に変換するランプ部98が一体に成形されている。
キャップベース94にはまたキャリッジロックバー99が設けられており、キャリッジベース94が上昇したときにキャリッジ33のロック受け部33aに嵌合することで、キャップ95の位置決めを行うようにしている。
キャップ95の上面には、インクカートリッジ31のヘッド31aと接する部分にゴム等のシール部材(図示せず)が貼り付けられており、バネ96の弾力で、ヘッド31aを密閉状態に押し付けるようにしている。
次に、本発明の実施の形態に係る廃インクタンクのシャッターの自動開閉機構を備えたインクジェットプリンタ装置の動作について説明する。
まず、インクジェットプリンタ装置の電源がオフ状態では、インクカートリッジ31,32は、図4のキャッピング位置P1,P2にあってキャッピングユニット90によってヘッド31a,32a(図示せず)がキャップ95によりキャッピングされている(図7(b)の状態)。また、廃インクタンク1の廃インク導入口12は、シャッター80により閉じられている(図6の状態)。
電源をオンにすると、駆動用モータ63が回転し、駆動伝達シャフト67を図面上、反時計方向に回転させる。そうすると、図7に示すようにギア91aが反時計方向,ピニオンギア91bが時計方向に回転し、ラック97を左方向に移動させてスライドベース93を左方向に移動させる。スライドベース93が左方向に移動すると、スライドベース93に形成されているランプ部98によって上昇させられていたキャップベース94が下降し、キャリッジロックバー99がキャリッジ33のロック受け部33aから離脱するとともに、キャップ95がインクカートリッジ31,32のヘッド31a,32aから離れてキャッピング状態が解除される(図7(a)参照)。
この動作と同期して、駆動伝達シャフト67が反時計方向に回転すると、図6に示すように、ラック70が右方向に移動し、ジョイントバー71,シャッターレバー81を介してシャッター80を右方向にスライドして廃インクタンク1の廃インク導入口12を開放する。
以上により、インクカートリッジ31,32による印字が可能となり、また、所定のタイミングでのインクカートリッジ31、32による廃インクタンク1への空吐出が可能となる。
電源のオフボタンを押すと、駆動用モータ63が駆動伝達シャフト67を時計方向に回転させ、ラック70が左方向に移動し、ジョイントバー71,シャッターレバー81を介してシャッター80を左方向にスライドして廃インクタンク1の廃インク導入口12を閉じる。
同時に、キャッピングユニット90のギア91aが時計方向、ピニオンギア91bが反時計方向に回転し、ラックを右方向に移動させてスライドベース93を右方向に移動させる。スライドベース93が右方向に移動すると、スライドベース93に形成されているランプ部98によってキャップベース94が上昇し、キャリッジロックバー99がキャリッジ33のロック受け部33aに嵌合するとともに、キャップ95がインクカートリッジ31,32のヘッド部31a,32aに密着し、バネ96により一定の圧力でキャッピングを行い、インクノズル内のインクの目詰まりを抑制する。
この動作が終了後に、電子スイッチが作動し、インクジェットプリンタ装置の主電源が切断される。
図8は、本発明の実施の形態に係るインクジェットエンジン30を搭載したインクジェットプリンタ装置の一例としての可搬式カラーファクシミリ100を示す斜視図であり、(a)は据え置き状態、(b)は収納時や携帯時の縦置き状態を示すものである。図中101は給紙トレイ、102は排紙トレイを示している。図8(b)に示すように、縦置き状態においては、廃インクタンク1は縦状態となり、従来においては廃インク導入口12が横向きとなって廃インクがこぼれ落ちる危険性があったが、シャッター80を設けて電源オフ時には自動開閉機構60によりシャッター80を閉じるようにしたことにより、廃インクのこぼれ落ちや、内部での漏れがなくなる。
なお、上述した実施の形態では、廃インクタンク1の廃インク導入口12に設けたシャ
ッター80の自動開閉機構60を動作させる条件として、電源のオンオフの例を挙げたが、インクジェットプリンタ装置の筐体が傾いた時を検知して動作させるようにすることができる。
例えば、インクジェットプリンタ装置の筐体内に傾きセンサを設け、筐体が所定の角度以上傾いたときに、傾きセンサの出力により駆動用モータ63を回転させ、シャッター80を閉じ、またキャッピングユニット90によりインクカートリッジ31,32のヘッド部のキャッピングを行うようにする。
傾きセンサとしては、振り子式、ボール式、水準器式など、各種のものが使用できる。
これにより、例えば電源をオンしたままインクジェットプリンタ装置を傾けたり立てたりしても、シャッター80が閉じるので、液状の廃インクや固形状のインクかす等が廃インクタンク1やインクジェットプリンタ装置の外部に漏れることがない。
なお、この傾きセンサの出力により自動開閉機構60を動作させることと、電源のオンオフ時に自動開閉機構60を動作させることを併用することもできる。
本発明は、廃インクタンクを有するインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置を縦向きで携帯したり傾けた場合にも、廃インクなどがインクジェットプリンタ装置外に漏れることを防止することのできるインクジェットプリンタ装置として、有用に利用することができる。
本発明の実施の形態に係る廃インクタンクの構成を説明する斜視図 本発明の実施の形態に係る廃インクタンクの構成を説明する蓋部を開けた斜視図 本発明の実施の形態に係る廃インクタンクの構成を説明する蓋部を開けた平面図 本発明の実施の形態に係る廃インクタンクを用いたインクジェットプリンタ装置のインクジェットエンジンを示す斜視図 本発明の実施の形態に係るキャッピングユニットの動作と連動して廃インクタンクのシャッターを開閉する自動開閉機構を動作させる機構を示す斜視図 本発明の実施の形態に係る自動開閉機構と廃インクタンクの部分を示す拡大図 本発明の実施の形態に係るキャッピングユニットとインクカートリッジの部分を示す拡大図 本発明の実施の形態に係るインクジェットエンジンを搭載したインクジェットプリンタ装置の一例としての可搬式カラーファクシミリを示す斜視図
符号の説明
1 廃インクタンク
2 ベース板
3 壁部
4 蓋部
5 掃き出し機構部
6 インク吸収体
7 貯留部
8 係止爪
9a,9b 嵌合爪
10 ロック爪
11 廃インク導入部
12 廃インク導入口
13 廃インク蓄積部
14 清掃口
15 ガスケット
16 掛止部
17 レバー
18 スクレイパー
19 傾斜面
20 カバー
21 スライド用挿入部
22 バネ部
23 環部
24 旋回部
25 支柱部
26 バネ止め部
27 廃インクガイド
28 抑止片
29 抑止部
30 インクジェットエンジン
31,32 インクカートリッジ
31a ヘッド
33 キャリッジ
33a ロック受け部
34,35 インクカートリッジ保持部
36 フレキシブルケーブル
37 キャリッジシャフト
38 タイミングベルト
39 プーリ
40 キャリッジモータ
41 ドライブローラ
42 搬送モータ
60 自動開閉機構
61 駆動部
62 駆動伝達部
63 駆動用モータ
64,65,66 ギヤ部
67 駆動伝達シャフト
68 ピニオンギア
69 基台部
70 ラック
71 ジョイントバー
80 シャッター
81 シャッターレバー
90 キャッピングユニット
91a ギヤ
91b ピニオンギア
92 ベース
93 スライドベース
94 キャップベース
95 キャップ
96 バネ
97 ラック
98 ランプ部
99 キャリッジロックバー
100 可搬式カラーファクシミリ
101 給紙トレイ
102 排紙トレイ

Claims (5)

  1. インクカートリッジのインクノズルの目詰まりを解消するために所定の非印字位置において空吐出される廃インクを貯留する廃インクタンクを備えたインクジェットプリンタ装置において、
    前記廃インクタンクの廃インク導入口を密閉するシャッターを設けるとともに、前記シャッターの自動開閉機構を設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ装置。
  2. 前記シャッターの自動開閉機構は、前記インクカートリッジのヘッドをキャッピングするキャッピングユニットの動作と連動し、キャッピング時に前記シャッターを閉じ、キャッピング開放時に前記シャッターを開く動作を行うものであることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ装置。
  3. 前記シャッターの自動開閉機構は、電源のオンオフと連動して動作するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ装置。
  4. 前記シャッターの自動開閉機構は、前記インクジェットプリンタ装置の筐体の傾きを検知するセンサの作動と連動して動作するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のインクジェットプリンタ装置。
  5. 前記シャッターは、前記廃インク導入口の開口と平行な面に沿ってスライドするものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載のインクジェットプリンタ装置。
JP2003368665A 2003-07-17 2003-10-29 インクジェットプリンタ装置 Pending JP2005131868A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368665A JP2005131868A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 インクジェットプリンタ装置
PCT/JP2004/010359 WO2005007414A1 (en) 2003-07-17 2004-07-14 Waste ink tank and ink jet printer apparatus using the same
US10/892,162 US20050018009A1 (en) 2003-07-17 2004-07-16 Waste ink tank and ink jet printer apparatus using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368665A JP2005131868A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 インクジェットプリンタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005131868A true JP2005131868A (ja) 2005-05-26

Family

ID=34646262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003368665A Pending JP2005131868A (ja) 2003-07-17 2003-10-29 インクジェットプリンタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005131868A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183776A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Seiko Epson Corp 流体噴射装置
US10357972B2 (en) 2015-04-14 2019-07-23 Canon Kabushiki Kaisha Printer and waste pack for use in printer
US10828903B2 (en) * 2018-03-27 2020-11-10 Seiko Epson Corporation Ink absorbing member accommodation container and ink absorbing structure

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183776A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Seiko Epson Corp 流体噴射装置
US10357972B2 (en) 2015-04-14 2019-07-23 Canon Kabushiki Kaisha Printer and waste pack for use in printer
US10828903B2 (en) * 2018-03-27 2020-11-10 Seiko Epson Corporation Ink absorbing member accommodation container and ink absorbing structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8770716B2 (en) Image forming apparatus
US6733108B2 (en) Spill resistant spittoon for printer service stations
JP3233175B2 (ja) インクジェット式記録装置
EP1404523B1 (en) Ink jet printer
US5617124A (en) Self-cleaning service station for inkjet printing mechanisms
EP1080909A1 (en) Ink jet printer provided with maintenance system
GB2297521A (en) Multi-ridge capping system and service station for inkjet printheads
JP2005138317A (ja) 吐出回復装置及びインクジェット記録装置
US20090315943A1 (en) Image forming apparatus
JP2007268889A (ja) インクリフィルユニット
JPH03290260A (ja) インクジェット装置及び記録系ユニットカートリッジ
JP2007268890A (ja) インクジェット記録装置
US20050018009A1 (en) Waste ink tank and ink jet printer apparatus using the same
JP2005199597A (ja) 液体噴射装置
US6595616B2 (en) Ink jet type recording apparatus
JP2005131868A (ja) インクジェットプリンタ装置
JP2009292030A (ja) 維持回復装置及び液滴吐出装置
AU2003204833A1 (en) Ink Cartridge
JP4923341B2 (ja) 印字装置およびインクジェットヘッド回復方法
JP2003276213A (ja) インクジェット式記録装置
JP2001225478A (ja) インクジェットプリンタ
JP2004074782A (ja) カートリッジ
JP2021014092A (ja) 液体吐出装置
JP2005035074A (ja) 廃インクタンク及びそれを用いたインクジェットプリンタ装置
JP3296431B2 (ja) インクジェット式記録装置